JPH09292593A - レンズ吸着治具取付装置 - Google Patents

レンズ吸着治具取付装置

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JPH09292593A
JPH09292593A JP10569796A JP10569796A JPH09292593A JP H09292593 A JPH09292593 A JP H09292593A JP 10569796 A JP10569796 A JP 10569796A JP 10569796 A JP10569796 A JP 10569796A JP H09292593 A JPH09292593 A JP H09292593A
Authority
JP
Japan
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lens
arm
suction
processed
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP10569796A
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English (en)
Inventor
Toru Sasaki
徹 佐々木
Masaki Iwakura
正樹 岩倉
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Publication of JPH09292593A publication Critical patent/JPH09292593A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単に押し下げる動作のみで簡易にレンズ吸着盤
を被加工レンズに吸着させることができるレンズ吸着治
具取付装置を提供すること。 【解決手段】レンズ載置台20の縁部に昇降台30が所
定範囲内で上下に移動可能に装着され、昇降台30が上
方にコイルスプリング37,38で付勢されていると共
に、アーム40の一端部が昇降台30に上下回動可能に
装着され、アーム40を起立位置に保持させる保持手段
が設けられ、被加工レンズLの光軸位置を設定するため
の接眼レンズ44がアーム40の先端部に設けられ、ア
ーム40をレンズ載置台20側に回動させてアーム40
を倒伏させたときに昇降台30上に当接するストッパ4
2がアーム40に設けられ、ストッパ42が 昇降台3
0に当接したときに軸線がレンズ載置台20上の被加工
レンズLの光軸に一致させられる位置に吸着盤ホルダ4
3が設けられているレンズ吸着治具取付装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸着治具を被加工レ
ンズに取り付けるためのレンズ吸着治具取付装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種のレンズ吸着治具取付装置として
は、例えば図11に示した様なものがある。このレンズ
吸着治具取付装置では、本体1の上面に植立固定した3
つのピン2上に被加工レンズLを載置して、本体1内の
図示しない照明手段により本体1の上面に設けたスケー
ル板3及び被加工レンズLを照明することにより、被加
工レンズLにレンズメータ等で印点した印点マーク及び
スケール板3をスクリーン4に投影して、このスクリー
ン4に投影された印点マーク像及びスケール板像を接眼
レンズ5で覗きながら円柱軸や光軸合せ等の位置決を行
うようになっている。
【0003】また、このレンズ吸着治具取付装置は、こ
の位置決後に、スクリーン4や接眼レンズ5が設けられ
たブラケット6を支持軸7の回りに90度水平回動し
て、支持軸7に設けたアーム8の先端部の吸着治具ホル
ダ9を被加工レンズL上に配置し、アーム8を支持軸7
と一体に下方に押し下げることにより、吸着治具ホルダ
9に保持させた吸着盤10を被加工レンズLに吸着させ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なレンズ吸着治具取付装置では、「芯出後にブラケット
6を水平回動させて、次にアーム8を下方に押し下げ
る」という2つの異なる方向への動作が必要であるた
め、操作性が悪いものであった。
【0005】そこで、この発明は、単に押し下げる動作
のみで簡易にレンズ吸着盤を被加工レンズに吸着させる
ことのできるレンズ吸着治具取付装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、レンズ載置台にアームが上下回
動可能に装着され、前記アームに吸着盤ホルダが設けら
れていると共に、前記アームを前記レンズ載置台の上面
側に回動させたとき、前記吸着盤ホルダに保持させたレ
ンズ吸着盤が前記レンズ載置台上に載置した被加工レン
ズに吸着させられるようにしたレンズ吸着治具取付装置
において、前記レンズ載置台の縁部に昇降台が所定範囲
内で上下に移動可能に装着され、前記昇降台が上方に第
1の付勢手段で付勢されていると共に、前記アームの一
端部が前記昇降台に上下回動可能に装着され、前記アー
ムを起立位置に保持させる保持手段が設けられ、前記被
加工レンズの光軸位置設定手段が前記アームの先端部に
設けられ、前記アームを前記レンズ載置台側に回動させ
て前記アームを倒伏させたときに前記昇降台上に当接す
るストッパを前記アームに設け、前記ストッパが前記昇
降台に当接したときに軸線が前記被加工レンズの光軸に
一致させられる位置に前記吸着盤ホルダが設けられてい
るレンズ吸着治具取付装置としたことを特徴とするもの
である。
【0007】また、請求項2の発明は、前記アームは前
記吸着治具ホルダと退避位置との間で移動可能な型板保
持手段を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図10に基づいて説明する。
【0009】<第1実施例>図1〜図5は、レンズ吸着
治具取付装置(軸出器)の第1実施例を示したものであ
る。
【0010】図1,図2(a)〜(c)において、レンズ吸着
治具取付装置はレンズ載置台20を有する。このレンズ
載置台20は、中空で偏平な固定台21と、固定台21
の上に配設された目盛板22と、目盛板22上に配設さ
れたテーブル23を有する。この固定台21は、下方に
開放するケース24と、ケース24の開口端を閉成して
いる底板25を備えている。この底板25は、図示しな
いネジでケース24に着脱可能に固定されている。
【0011】そして、ケース24の上壁24aの前部側
には凹所24bが形成され、この凹所24b内に目盛板
22が嵌着され固定されている。また、テーブル23
は、目盛板22上に左右方向(X方向)に移動可能に装
着(保持)されている。また、ケース24の上壁24a
の後縁部には、上方への開口24cと、開口24cの前
縁中央から上方に起立する縦壁24dと、縦壁24dの
上端部に開口24c側に向けて後方に突設された固定片
24fが形成されている。
【0012】この目盛板22は、図3(a)に示した様に
目盛線26aが左右方向に長く延設され且つ前後方向
(Y方向)に配列されたY目盛部26と、目盛線27a
が左右方向に配列されたX目盛部27を有する。また、
テーブル23上には、図3(b)に示した様なX軸28a
とY軸28bからなる十字線28が付されていると共
に、ゴム製で四角柱状の4個のレンズ受29が配置され
ている。
【0013】このレンズ受29は、被加工レンズLのサ
イズに応じて移動可能にテーブル23上に載置されてい
るが、テーブル23上に接着固定しておいてもよい。
尚、テーブル23は、左右方向(X方向)にのみ移動さ
せるように構成したが、前後方向及び左右方向に移動可
能なXーYテーブルに置き換えることもできる。この場
合には、テーブルのX方向及びY方向への移動操作によ
り、後述する芯出(軸出)作業をより容易に行うことが
できる。
【0014】また、固定台21の後縁部には昇降台30
が配設されている。この昇降台30の前端部及び後端部
には上下に貫通する軸挿通孔30a,30bが形成さ
れ、昇降台30の中間部両側には支持突片30c,30
cが上方に向けて突設されている。しかも、固定台21
の後部内には、上下に延び且つ軸挿通孔30a,30b
を貫通する支持軸31,32が配設されている。この支
持軸31,32は、前後に間隔をおいて配設されている
と共に、互いに平行に設けられている。
【0015】そして、支持軸31,32の下端部は底板
25にネジ33,34で固定され、支持軸31の上端部
は固定ネジ35を介して固定片24fに固定されてい
る。この支持軸32上端にはストッパとしての頭部36
aを有するストッパネジ36が固定されている。また、
昇降台30は、支持軸31,32にそれぞれ遊挿され且
つ底板25と昇降台30との間に介装されたコイルスプ
リング(第1の付勢手段)37,38で上方にバネ付勢
されている。この様な構造により、昇降台30は所定範
囲内で上下動可能に支持軸31,32に保持されてい
る。
【0016】また、レンズ吸着治具取付装置は、レンズ
載置台20上に配設したアーム(レバー)40を有す
る。このアーム40は、両端側が同じ側に屈曲する基部
40aと、先端部40bを有する。そして、基部40a
は、昇降台30の支持突片30c,30cにケース24
の幅方向に延びる支持軸(横軸)41を介して回動可能
に取り付けられている(図4参照)。これにより、アー
ム40は、上下回動可能(倒伏可能)に昇降台30に取
り付けられている。尚、このアーム40は、起立位置で
テーブル23の略中央上まで傾斜して延びる。また、ア
ーム40は、断面がコ字状に形成され、前側に開放して
いる。
【0017】しかも、このアーム40と昇降台30との
間には支持軸41に捲回した図示しないトーションバネ
(第2の付勢手段)が保持手段として介装されている。
このトーションバネは、アーム40を図1の支持軸41
を中心に時計回り方向、即ちアーム40が上方に起立す
る方向に回動付勢して、最終的に図1(a)に示した起立
位置にアーム40を保持させるようになっている。な
お、互いにトーションバネのバネ力で当接してアーム4
0を図1(a)の起立位置に保持させるストッパをアーム
40及びケース24にそれぞれ設けて、このストッパと
トーションバネを保持手段としてもよい。
【0018】このアーム40の基部40a内には、アー
ム40を図1(b)の如くレンズ載置台20側に倒伏させ
た時に、先端が昇降台30の上面に当接するストッパ4
2が突設されている。また、アーム40の上部内には吸
着盤ホルダ43が固定され、アーム40の先端部40b
には接眼レンズ44が光軸位置設定手段として装着され
ている。尚、先端部40bには接眼レンズ44と同心の
貫通孔45が形成されている。
【0019】この吸着盤ホルダ43は、図5(a)に示し
たように、半円筒部46a,46bからなる筒部46を
有すると共に、筒部46内の底部に左右に延びるナイフ
エッジ状の位置決突部47が形成されている。また、半
円筒部46aには板バネ48の一端部がビス49で固定
され、板バネ48の中間部には図5(c)に示した様な突
部48aが突設されている。この突部48aは筒部46
内に僅かに突出させられている。
【0020】次に、この様な構成のレンズ吸着治具取付
装置の作用を説明する。
【0021】先ず、被加工レンズLの円柱軸の向きや光
軸(光学中心)をレンズメータ等で測定して、これらが
分かるように被加工レンズLに印点マークを印点させて
おく。一方、接眼レンズ44を介してテーブル23を左
右に移動操作することにより、十字線28の中心Oを視
野の中心に合わせる。
【0022】この後、被加工レンズLを図1(c)の如く
4つのレンズ受29上に載置し、接眼レンズ44を介し
て被加工レンズLを観察しながら、被加工レンズLを前
後・左右に移動操作することにより、被加工レンズLの
光学中心の印点マークを十字線28の中心Oに合せると
共に、円柱軸の向きを示す複数の印点マークを十字線2
8のX軸28aに合わせる。
【0023】また、吸着盤ホルダ43に保持させるレン
ズ吸着盤50を容易して、レンズ吸着盤50を吸着盤ホ
ルダ43に保持させる。尚、このレンズ吸着盤50は、
金属の円形体(基部)51と、円形体51にゴム製の吸
着カップ52を一体に固着したものである。しかも、円
形体51には位置決溝51aが形成されている。そし
て、この円形体51を吸着盤ホルダ43の筒部46内に
嵌合して、位置決溝51aを位置決突部47に係合させ
る。この際、突部48aが板バネ48のバネ力に抗して
円形体51に弾接して、レンズ吸着盤50が筒部46に
保持される。
【0024】この様な状態において、アーム40を図示
しないトーションバネのバネ力に抗して図1(b)の如く
下方に倒伏させて、アーム40に設けたストッパ42の
先端を昇降台30の上面に当接させると、レンズ吸着盤
50の軸線が被加工レンズLの光軸に一致する様になっ
ている。従って、この様にアーム40を倒伏させ、更に
アーム40を下方に押し下げることにより、昇降台30
がコイルスプリング37,38のバネ力に抗して下方に
変位させられ、アーム40を下方に平行移動させられ
る。この操作によって、レンズ吸着盤50を被加工レン
ズLに押し付けることにより、レンズ吸着盤50が被加
工レンズLに吸着保持される。
【0025】<吸着盤ホルダの変形例>上述した例で
は、吸着盤ホルダ43にレンズ吸着盤50を保持させる
構造が板バネ48を利用している構成としたが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、例えば、図6(a)〜
(d)に示した構成を用いてレンズ吸着盤50を吸着盤ホ
ルダ43に保持固定させるようにしてもよい。図6(a)
は、固定ネジ53を半円筒部46aに螺着して、この固
定ネジ53でレンズ吸着盤50を固定するようにした例
を示したものである。
【0026】また、図6(b),(c)は、半円筒部46a,
46b内に半円状の溝54,55を形成して、溝54,
55が略環状溝を構成するようにし、この溝54,55
に跨って切円状バネ56を嵌合し、切円状バネ56の一
端部56aを筒部46内に僅かに突出させて、板バネ4
8の突部48aと同様な機能を持たせた例を示したもの
である。
【0027】更に、図6(d)は、図6(b),(c)の構造に
おいて、切円バネ56に代えて変形リングバネ57を用
いた例を示したものである。この変形リングバネ57は
筒部46内に僅かに突出する変形部57aを有し、この
変形部57aも板バネ48の突部48aと同様な機能を
有するものである。
【0028】<第2実施例>図7は、この発明の第2実
施例を示したものである。本実施例は、第1実施例の構
成に、更に吸着治具ホルダ43と退避位置Pとの間で移
動可能な型板保持手段60を設けた例を示したものであ
る。この型板保持手段60は図7(g)に示した型板61
を保持する為に設けられている。この型板61は、中央
に玉摺機のレンズ回転軸(図示せず)に嵌着する取付孔
61aと、取付孔61aの周囲に90度の間隔で配置し
た位置決孔61b,61c,61dを有する。
【0029】また、型板保持手段60は、図7(a),(b)
に示した様に、アーム40内に固定されたブラケット6
2と、側面形状がくの字状の型板保持板63と、型板保
持板63を上下回動可能にブラケット62に支持してい
る支持軸64を有する。
【0030】この型板保持板63の先端部の一面には図
7(a)〜(e)に示した如くテーパ状半円筒部65a,65
bからなるテーパ状筒部65が設けられ、型板保持板6
3の先端部の他面には図7(e),(f)に示した様に左右に
間隔をおいて一対の円形凹所66,66が形成され、各
円形凹所66の底部中央には係合ピン67が突設されて
いる。この係合ピン67,67の間隔は図7(g)に示し
た型板61の位置決孔61b,61dの間隔に形成され
ている。尚、図7(c)中、68,68は型板保持板63
の先端部両側に設けられた操作ツマミ部である。
【0031】また、円形凹所66を設けてこの円形凹所
66内に係合ピン67を設けているのは、係合ピン67
が型板保持板63の板面から突出する量を必要最小限に
しても、係合ピン67の長さを確保して撓み量を大きく
取れるようにしたものである。これにより、位置決孔6
1b,61dの間隔と係合ピン67,67の間隔に多少
のバラツキがあっても、このバラツキは係合ピン67の
撓み変形ににより容易に吸収できる。
【0032】次に、この様な型板保持手段60を備える
レンズ吸着治具取付装置の作用を説明する。
【0033】先ず、第1実施例と同様にして、被加工レ
ンズLの軸心を出した後に、メガネフレームのレンズ枠
の幾何学中心に対する被加工レンズLの光軸の内寄せ量
や上寄せ量を基に、被加工レンズLの光軸を目盛部2
6,27を用いて前後左右に移動調整する。
【0034】次に、図7(b)の状態で、型板保持板63
がアーム40の中間部内に収容されている。そして、型
板61を用いて、被加工レンズLから型板61のレンズ
形状が取れるか否かを判断するが合いには、型板保持板
63を図7(b)の状態から図7(a)の位置まで上方に回動
させて、型板保持板63のテーパ状筒部65を吸着盤ホ
ルダ43に嵌着係合させることにより、テーパ状筒部6
5と吸着盤ホルダ43との間に発生する弾接摩擦力で型
板保持板63が吸着盤ホルダ43に保持される。
【0035】この状態で、図7(g)に示した型板61の
位置決孔61b,61dを係合ピン67,67に係合さ
せて、型板61を型板保持板63に保持させる。
【0036】この後、第1実施例と同様にアームを下方
に回動させて、型板61を被加工レンズL上に重ね合わ
せることにより、被加工レンズLから型板61の形状す
なわちレンズ枠形状が取れるか否かが判断できる。
【0037】<第3実施例>以上説明した実施例では、
テーブル23に交差する十字線28を設け、固定板22
に目盛部26,27を設けた例を示したが必ずしもこれ
に限定されるものではない。例えば、図8(a)のごとく
テーブル28に目盛部26´,27を設け、図8(b)の
如く固定板22に十字線28´を設けるようにしてもよ
い。
【0038】本実施例の目盛部26´は、左右方向に長
く延設され且つ前後方向(Y方向)に配列された複数の
目盛線26aと、目盛線26aより手前側に位置させて
Y方向に配列され且つ左右方向長さが目盛線26aの略
1/3程度の複数の目盛線26bと、目盛線26aの左
右方向中央に位置させてY方向に延びる細幅枠状の位置
決線(位置決枠)26cと、目盛線26aのY方向にお
ける略中央より僅かに奥側(後方)に位置し且つ左右に
目盛線26aより長く延びる位置決線26dを有する。
【0039】そして、目盛線26bは、図9(a)に示し
たバイフォーカルレンズ80の小玉80aの下側の位置
を見るために用いられると共に、図9(b)に示した累進
多焦点レンズ81の近点マーク81aの位置合せ等に用
いられる。この目盛線26bの左右方向の長さが短いの
は、位置合せ等に必要な目盛領域が確保できれば良いこ
とに加え、長くすることによる見栄えの悪化を避けるた
めである。また、枠状の位置決線26aは、レンズメー
タで被加工レンズに印点された3つの印点マークのうち
の中央の印点マークを前後(Y方向)にシフト(移動)
させるときに見やすくするために設けられている。
【0040】しかも、目盛部26´は、位置決線26
c,26dの交差点に設けられた小円形の位置決マーク
26eと、位置決線26d上に位置させて目盛線26a
の左右両端部付近に設けられ且つ左右に僅かに細長く延
びる位置決マーク26f,26fを有する。この位置決
マーク26e,26f,26fの部分は、レンズメータ
で被加工レンズに印点された3つの印点マークの位置決
を容易にするために、目盛線を設けていない。
【0041】更に、目盛部26´は、位置決線26dの
より手前側に位置させて円弧状に形成されたバイフォー
カルマーク26gと、位置決マーク26fの部分から手
前側に延び且つ左右方向に配列された複数の目盛線26
h,26hと、位置決マーク26fより後方で且つ位置
決マーク26fに隣接する目盛線26aとバイフォーカ
ルマーク26gとの間に設けられた複数の目盛線26i
を有する。
【0042】この目盛線26h,26hはバイフォーカ
ルレンズ80の小玉80aの左右方向の中心位置を出す
ため(左右方向位置のバランスをとるため)に用いら
れ、目盛線26iはバイフォーカルレンズ80の小玉8
0aの円弧状上縁をバイフォーカルマーク26gに合わ
せるときに用いられる。この際、図9(c)の如く目盛線
26iが小玉80aの部分では26i´で示した様に小
玉80aの屈折力によってずれたりするので、このずれ
を見ながら位置合せを容易に行う。
【0043】尚、目盛線26iはY方向に延び且つ左右
に配列されている。また、各目盛線26a,26b,2
6h,26iの間隔は等ピッチに形成されている。
【0044】また、十字線28´は、図8(b)に示した
様に、中央で左右に分離されたX軸28a´,28a´
と、中央で前後に分離されたY軸28b´,28b´か
ら構成されている。しかも、十字線28´には赤色が用
いられて、テーブル23の目盛部26´の黒色と区別で
きるようになっている。その上、X軸28a´,28a
´の間隔及びY軸28b´,28b´の間隔は、目盛部
26´をX軸28a´,28a´との間及びY軸28b
´,28b´との間に配置したときに、これらのX軸2
8a´,28a´及びY軸28b´,28b´が目盛部
26´に重ならない様な間隔に設定されている。即ち、
図8(a)の目盛部26´を含む範囲をMとすると、範囲
Mは図8(b)に示した様にX軸28a´,28a´間及
びY軸28b´,28b´間に位置して、X軸28a
´,28a´及びY軸28b´,28b´が目盛部26
´に重ならない様になっている。
【0045】<第4実施例>更に、以上説明した実施例
では、4つのレンズ受29をテーブル23上に単に載置
するか固定しているが、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。例えば、図10に示した様に、2つの固定レ
ンズ受82,82と可動レンズ受83,83を設けた構
成としてもよい。以下、この構成を説明する。
【0046】図8に示したテーブル23には、目盛部2
6´の上側(後方側)に左右端に近接させてそれぞれ形
成した一対の取付孔23a,23b(図10(b)参照)
と、目盛部26´の下側(手前側)に左右端に近接させ
てそれぞれ形成した取付孔23c,23c(図10(c)
参照)が形成されている。そして、取付孔23a,23
bには固定レンズ受29aに設けられた取付ピン82
a,82bが着脱可能に嵌着され、取付孔23cには可
動レンズ受83の一端部に設けられた取付ピン83aが
軸線回りに回動可能に嵌着されている。
【0047】従って、可動レンズ受83を取付ピン83
aを中心に矢印84方向に回動させることで、載置する
レンズの大きさに対応できる。例えば、研削加工済みの
メガネレンズを入れるメガネフレームが破損したとき
に、同じデザインのメガネフレームに加工済みのメガネ
レンズを枠入れしたい場合がある。しかし、同じサイズ
のメガネフレームのレンズ枠形状と加工済みのメガネレ
ンズ形状が微妙に合わないことが考えられ、この場合に
はサイズが少し小さいメガネフレームのレンズ枠形状に
加工済みのメガネレンズを再加工する必要がある。そし
て、この場合には、加工済みのメガネレンズを再度小さ
いサイズに加工するために、再度メガネレンズにレンズ
吸着盤を取り付ける必要がある。この際には、加工済み
のメガネレンズは被加工レンズよりも大きさが小さくな
っているので、レンズ受82,83の間隔を狭める必要
があるが、レンズ受83を取付ピン83aの回りに回動
させることで、レンズ受82,83の間隔を狭めること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、レンズ載置台にアームが上下回動可能に装着され、
前記アームに吸着盤ホルダが設けられていると共に、前
記アームを前記レンズ載置台の上面側に回動させたと
き、前記吸着盤ホルダに保持させたレンズ吸着盤が前記
レンズ載置台上に載置した被加工レンズに吸着させられ
るようにしたレンズ吸着治具取付装置において、前記レ
ンズ載置台の縁部に昇降台が所定範囲内で上下に移動可
能に装着され、前記昇降台が上方に第1の付勢手段で付
勢されていると共に、前記アームの一端部が前記昇降台
に上下回動可能に装着され、前記アームを起立位置に保
持させる保持手段が設けられ、前記被加工レンズの光軸
位置設定手段が前記アームの先端部に設けられ、前記ア
ームを前記レンズ載置台側に回動させて前記アームを倒
伏させたときに前記昇降台上に当接するストッパを前記
アームに設け、前記ストッパが前記昇降台に当接したと
きに軸線が前記被加工レンズの光軸に一致させられる位
置に前記吸着盤ホルダが設けられている構成としたの
で、単に押し下げる動作のみで簡易にレンズ吸着盤を被
加工レンズに吸着させることができる。
【0049】また、請求項2の発明は、前記アームは前
記吸着治具ホルダと退避位置との間で移動可能な型板保
持手段を有する構成としたので、被加工レンズからメガ
ネレンズ形状等が取れるか否かを簡易に判断して、取れ
ると判断した時のみレンズ吸着盤を取り付けるようにで
きる。この結果、メガネレンズ形状が取れない場合には
レンズ吸着盤を被加工レンズに取り付けるようなことは
内ので、作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係るレンズ吸着治具取付装置
(軸出器)の第1実施例を示す断面図、(b)は(a)の作用
説明図である。
【図2】(a)は図1に示した軸出器の側面図、(b)は(a)
の軸出器の斜視図、(c)は(a),(b)の軸出器の作用説明
図である。
【図3】(a)は図1に示した目盛板の部分説明図、(b)は
図1のテーブルの部分説明図、(c)は軸出器の一部を上
方から見た部分説明図である。
【図4】図2(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図5】(a)は図1(b)の要部斜視図、(b)は(a)の吸着盤
ホルダの軸線と直交する方向の断面図、(c)は(b)の部分
説明図である。
【図6】(a)〜(d)は図5に示した吸着盤ホルダの変形例
を示す説明図である。
【図7】(a)はこの発明に係る軸出器の第2実施例を示
す要部断面図、(b)は(a)の作用説明図、(c)は(a),(b)
の型板保持板の斜視図、(d)は(c)の部分平面図、(e)は
(d)のB−B線に沿う断面図、(f)は(e)の底面図、(g)は
型板の説明図である。
【図8】(a)は図1に示したテーブルの他の例を示す部
分平面図、(b)は図1に示した固定板の他の例を示す部
分平面図である。
【図9】(a)はバリフォーカルレンズの説明図、(b)は累
進多焦点レンズの説明図、(c)はバリフォーカルレンズ
の小玉の位置合せのための説明図である。
【図10】(a)は図1に示したレンズ受の取付構造の他
の例を示すテーブルの部分平面図、(b)は(a)のB−B線
に沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図であ
る。
【図11】従来の軸出器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
20…レンズ載置台 21…固定台 23…テーブル 30…昇降台 37,38…コイルスプリング(第1の付勢手段) 40…アーム 42…ストッパ 43…吸着盤ホルダ 44…接眼レンズ(光軸位置設定手段) 50…レンズ吸着盤 60…型板保持手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ載置台にアームが上下回動可能に
    装着され、前記アームに吸着盤ホルダが設けられている
    と共に、前記アームを前記レンズ載置台の上面側に回動
    させたとき、前記吸着盤ホルダに保持させたレンズ吸着
    盤が前記レンズ載置台上に載置した被加工レンズに吸着
    させられるようにしたレンズ吸着治具取付装置におい
    て、 前記レンズ載置台の縁部に昇降台が所定範囲内で上下に
    移動可能に装着され、前記昇降台が上方に第1の付勢手
    段で付勢されていると共に、前記アームの一端部が前記
    昇降台に上下回動可能に装着され、前記アームを起立位
    置に保持させる保持手段が設けられ、前記被加工レンズ
    の光軸位置設定手段が前記アームの先端部に設けられ、
    前記アームを前記レンズ載置台側に回動させて前記アー
    ムを倒伏させたときに前記昇降台上に当接するストッパ
    を前記アームに設け、前記ストッパが前記昇降台に当接
    したときに軸線が前記被加工レンズの光軸に一致させら
    れる位置に前記吸着盤ホルダが設けられていることを特
    徴とするレンズ吸着治具取付装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは前記吸着治具ホルダと退避
    位置との間で移動可能な型板保持手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載のレンズ吸着治具取付装置。
JP10569796A 1996-04-25 1996-04-25 レンズ吸着治具取付装置 Pending JPH09292593A (ja)

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