JPH09291779A - 井戸の掘削方法及びこれに使用する保護管用フィルター - Google Patents

井戸の掘削方法及びこれに使用する保護管用フィルター

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JPH09291779A
JPH09291779A JP12630396A JP12630396A JPH09291779A JP H09291779 A JPH09291779 A JP H09291779A JP 12630396 A JP12630396 A JP 12630396A JP 12630396 A JP12630396 A JP 12630396A JP H09291779 A JPH09291779 A JP H09291779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の井戸掘削方法及びこれに使用する保護
管用フィルターは、ロータリーパーカッションドリルで
二重管掘削した後、内管を引き上げ、代りに下端にスリ
ットを有する保護管を挿入し、外管を抜きながら保護管
外周に砂利等の埋設材を充填するものであったが、周囲
の砂が侵入し易く、かつ工事に手間がかかっていた。 【解決手段】 ロータリーパーカッションドリルで二重
管掘削した後、内管を引き上げ、代りに下端にスリット
10を有し、その外周に不織布で形成され、繊維がへち
またわし状で、円筒形の保護管フィルター15が取り付
けられた保護管19を挿入し、これに所定の深さまで揚
水パイプ13を挿入し、上端を地上の井戸ポンプ16に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭や寮等で使用
する小口径の深井戸を容易に設けることができる井戸の
掘削方法及びこれに使用する保護管用フィルターに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】先に出願人は、特願平7−331025
号として「井戸の掘削方法」を出願した。これは、図1
に示すロータリーパーカッションドリルを用いて、二重
管(図13の符号5)で所定の深さまで掘削し、図13
に示すように内管6のみを抜管する。次に図14,15
に示すように残された外管7内に保護管9を所定深度ま
で挿入する。ここで所定深度とは深層地下水層に達する
深さを意味する。
【0003】前記内管6,外管7,保護管9は短管をね
じ継手部で接続しながら挿入し、内管6の抜管もねじ継
手部を外しながら順次抜管する。保護管9の先端側の周
側面には、複数の縦方向のスリット10が突設されてい
るが、このスリット10は横方向のものであっても良
い。このスリット10により保護管9内への固形物の侵
入が防止されている。次に外管7を掘削時とは逆に引き
抜いては接続した短管を取り外す作業を繰り返し抜管す
るが、図16に示すように外管7を抜管した孔11に地
上から矢印で示すように埋設材12を投入する。前記の
如く外管7を抜管しつつ、保護管9と孔11との間に埋
設材12を投入し、図17の状態となる。
【0004】埋設材12は、下方が砂利等の比較的粒径
の大きいフィルター部材12aで中間は砂等の粒径の小
さいシール部材12bで、上方はセメントミルク等の固
化材12cで形成されている。それは、下方のフィルタ
ー部材12aは地下水の透過を許容させて濾過材として
作用させ、スリット10を通って揚水するためのもので
あり、中間のシール部材12bは生活廃水やセメントミ
ルク等の透過をシールするためのものである。次に、保
護管9内にストレーナ13a(図18)をその下端に装
着した揚水パイプ13を所定深度まで挿入し、図18に
示すように揚水パイプ13に井戸ポンプ16を取り付け
て完成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記保護管
9は通常硬質塩ビパイプ(以下VPと称す)が使用さ
れ、スリット10のサイズはそれ程自由に選定すること
はできず、範囲がおおむね2〜3mmに限られており、
従って充填砂利即ちフィルター部材12aの粒度は、採
水層粒子からの大きさでなく、逆にスリット10のサイ
ズに基づいて割り出される。従って、いわゆる三分砂利
(約9mmの篩下)とか二分砂利(約6mmの篩下)と
かいった、比較的粗大なものしか使用することができな
かった。つまり、採水層が砂利層であろうと細砂層であ
ろうとそれに無関係に、充填砂利もスクリーンのスリッ
トサイズも、すべて千篇一律にせざるを得なかったか
ら、因果応報的に砂の出る井戸が多かった。
【0006】また、保護管9と孔11との間には、埋設
材12を充填するので、保護管9は継手が突出しないね
じ継手となり製作費が高くなっていた。
【0007】さらにまた、外管7を抜管しつつ、埋設材
12を孔11の上方からせまい隙間に投入するので作業
に手間がかかっていた。
【0008】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、従来の前記欠点を解消する井戸の掘削方法
及びこれに使用する保護管用フィルターを提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の井戸の掘削方法
は、下記工程より成るものである。 (1) ロータリーパーカッションドリルを用いて二重管で
ある内管及び外管で所定の深さまで孔を掘削した後、内
管のみを抜管する工程、(2) 下端側には、外周面に複数
の開口が突設され、その外周に繊維がへちまたわし状で
円筒形の保護管用フィルターが取り付けられた保護管
を、外管内の所定の深さまで挿入する工程、(3) 外管を
抜管する工程、(4) 保護管の外周にそって上部からシー
ルリングを孔内上部の所定の深さまで挿入し、孔の内壁
と保護管外周との間をシールする工程、(5) 固化材をシ
ールリング上に投入して地表まで充填する工程、(6) 保
護管内に揚水パイプを所定深さまで挿入し、これに井戸
ポンプを接続する工程、
【0010】また、本発明の井戸用の保護管の下端側に
取り付けられる保護管用フィルターは、不織布で形成さ
れた所定厚さの円筒形で、へちまたわし状に繊維が重ね
られ、この不織布は内側は密で外側に向って次第に目が
粗くなっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の方法の
実施に使用されるロータリーパーカッションドリルの側
面図、図2〜図10は本発明の方法の一実施の形態を示
す概略説明図で工程順に示してある。図11は、本発明
の保護用フィルターの透水係数を試験するための装置の
説明図、図12は地質と透水係数の関係を示すグラフで
ある。
【0012】本発明の保護管用フィルター15は、図1
0に示すように、保護管19の下端側に突設された複数
の開口であるスリット10に外挿され、外径が外管7の
内径と略等しい、不織布で形成された所定厚さの円筒形
で、へちまたわし状に繊維が重ねられ、この不織布は内
側では目が密で外側に向って次第に目が粗くなってい
る。なお、繊維は内側が細かく、かつ密で、外側に向っ
て太く、かつ粗くしても良い。この繊維は衛生上問題の
ないナイロン系化学繊維が使用されているが、PE系で
もPP系でも衛生上問題のない繊維であれば良い。この
保護管用フィルター15は、従来の砂利であるフィルタ
ー部材12aに代るもので、透水係数は砂利に相当し、
かつ、細砂やシルトの通過の少ないものである。
【0013】前記機能が満足されていることを図11に
示す試験装置で確認した。図11において21はVP5
0にスリットを突設したスクリーン(開口率3%)で、
その周囲に保護管用フィルター15が外挿されている。
また、22はVP100の有孔管で4.5φ穴が加工さ
れ、開口率0.54%である。さらに、23はケーシン
グでVP125となっており、VP50とVP100と
の隙間及びその下部には砂、または砂:シルト=1:1
の充填土24が充填されている。試験有効長aは250
mmである。
【0014】試験は有孔管22とケーシング23の隙間
に注水し、砂(砂+シルト)24→保護管用フィルター
15→スクリーン21を通過する水とのバランスがとれ
る状態として、この通過水量と排出された砂(砂+シル
ト)の量を測定した。そして、試験後に、スクリーン及
び保護管フィルターの21,15を引き抜いて砂(砂+
シルト)による目詰りの程度を確かめた。
【0015】試験データは下記の通りである。充填土が
砂の場合、経過時間0〜30分で注水量40cc/秒
で、保護管フィルターの通過水量も40cc/秒で、試
験終了後の通過した細砂量は約25ccである。また、
充填土が砂+シルト(各50%)の場合、経過時間0〜
30分で注水量40〜51cc/秒で、保護管フィルタ
ーの通過水量も40〜51cc/秒(計算値には50c
c/秒を使用)で試験終了後の通過した細砂+シルトの
量は約40ccである。排出された充填土から保護管フ
ィルターの効果を検討すると、充填土が砂の場合、スク
リーン21を通り排出された細砂は約25ccであるの
で、これをスクリーン21の周りの充填土の砂量との比
率(a1 )で示すと2.0%となり、充填土が砂+シル
ト(各50%)の場合は排出された砂+シルトは約40
ccであるので(a2 )は3.2%となる。
【0016】この実験で保護管用フィルターを通過して
排出されたのは細砂とシルトであり、実験後に引き上げ
たフィルターの表面には粗砂が詰まっていた。また、排
出された細砂+シルトの量は全体の約2〜3.2%で、
これをフィルター周りの厚さで示すと、0.3mm(2
5cm3 /10cm×π×25cm=0.03cm)〜
0.5mm(40cm3 /10cm×π×25cm=
0.05cm)となる。これは、フィルター周りの細か
い充填土が少しづつ排出され、粗いものがフィルターに
満たされ取り囲む形になっていることを示している。こ
れらの結果より、保護管用フィルターはグラベル(充填
砂利)に代わるものとして効果があると考えられる。
【0017】次に浸透係数の算定による保護管用フィル
ター15の効果を検討すると、充填土が砂の場合、保護
管用フィルターの通過水量Q=40(cm3 /秒)、こ
れから保護管用フィルターを通過する浸透水の流速V2
=2.83(cm/秒)となるので、浸透係数は3.1
0(cm/秒)となる。充填土が砂+シルト(各50
%)の場合、保護管用フィルターの通過水量Q=50
(cm3 /秒)、これから保護管フィルターを通過する
浸透水の流速V2 =3.54(cm/秒)となるので、
浸透係数は2.52(cm/秒)となる。図12はボー
リングポケットブックに記載された地質と透水係数の関
係を示すグラフであるが、浸透係数2.5〜3.1(c
m/秒)は地質で見れば、粗砂〜礫に相当し、従って保
護管フィルターは従来の充填砂利に代るだけでなく、砂
が井戸内へ侵入するのを防ぐ効果がある。
【0018】本発明の井戸の掘削方法を下記に説明す
る。従来と同じ図1に示すロータリーパーカッションド
リル1を使用して施工する。ロータリーパーカッション
ドリル1は、装置本体2に起倒自在に設けられたガイド
セル3,このガイドセル3に上下動自在に設けられたド
リルヘッド4、このドリルヘッド4に取り付けられる二
重管5等で構成されている。二重管5は、内管6と外管
7で構成され、その最先端にはそれぞれビット8が設け
られている。この二重管5は、ドリルヘッド4に取り付
けられ、このドリルヘッド4により二重管5は打撃、回
転及び給進され、短管(1mの場合が多い)を順次継ぎ
足しながら図2に示すように深層地下水層(所定深と称
し、最大50mに達することがある)まで掘削する。こ
の場合、内管6又は内外管の隙間の何れかに切削水を供
給して循環させながら掘削する。
【0019】次に図3に示すように内管6のみを抜管
し、図4に示すように外管7のみを残す。内管6及び外
管7は共にねじ継手のものが使用される。
【0020】次に図5,図6に示すように保護管19を
外管7内に所定の深さまで挿入する。この保護管19は
通常VPが使用され、継手は従来例と相違してソケット
を使用することができるので、図では継手としてソケッ
ト19aが示されている。保護管19の下端側には外周
面に複数の開口であるスリット10が穿設され、その外
周には前述のへちま状で円筒形の保護管用フィルター1
9が取り付けられている。図において19bはキャップ
で1本のVPの下端がキャップで閉塞され、このVPと
上方のVPをソケット19aで接続し、スリット10が
穿設されてスクリーンとなったスクリーンパイプ19d
に保護管用フィルター15が外挿されている(この場合
は保護管用フィルター15が二分割されている)。但
し、前記スクリーンパイプ19dと保護管用フィルター
15の位置は保護管19の下端でなくても下端に近い位
置であれば良い。
【0021】次に、図8に示すように外管7を抜管す
る。
【0022】次に、図9に示すように保護管19の外周
に沿って上部からシールリング19cを孔11内上部の
所定の深さまで挿入して孔11内壁と保護管19外周と
の間をシールする。このシールリング19cは弾性のあ
る軟質ゴム製のリングやオイルシールの如き断面を有す
るシールリング、軟質塩化ビニルのリング等水やセメン
トに対し耐触性のあるものが使用される。
【0023】次にセメントモルタル等の固化材12cが
シールリング19c上に地表まで充填され、保護管上端
が地盤と固定される。
【0024】最後に図10に示すように下端にストレー
ナ13aを有する揚水パイプ13が所定の深さ(井戸水
面以下)に挿入され、その上端が地上の井戸ポンプ16
に接続される。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば下記
のような効果を奏するものである。 (1) へちまたわし状繊維で円筒形の保護管用フィルター
を使用するので従来に比べ砂の保護管内への流入が少な
い。
【0026】保護管の継手にねじ無しのソケットが使用
できるので、ねじ継手に比べ費用が安価に仕上る。
【0027】(3) 従来のように、外管を抜きながら砂
利、砂等の埋設材を充填する手間が省けるので、作業能
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に使用されるロータリーパ
ーカッションドリルの側面図である。
【図2】本発明の方法の一実施の形態の工程を示す説明
図である。
【図3】図2の方法の次の工程を示す説明図である。
【図4】図3の方法の次の工程を示す説明図である。
【図5】図4の方法の次の工程を示す説明図である。
【図6】図5の方法の次の工程を示す説明図である。
【図7】図6の方法の次の工程を示す説明図である。
【図8】図7の方法の次の工程を示す説明図である。
【図9】図8の方法の次の工程を示す説明図である。
【図10】図9の方法の次の工程を示す説明図で、完成
された井戸に揚水パイプが挿入され、地上の井戸ポンプ
と接続された状態の図である。
【図11】本発明の保護管用フィルターの透水係数を試
験するための装置の説明図である。
【図12】地質と透水係数との関係を示すグラフであ
る。
【図13】従来の井戸の掘削方法の工程の説明図であ
る。
【図14】図13の次の工程を示す説明図である。
【図15】図14の次の工程を示す説明図である。
【図16】図15の次の工程を示す説明図である。
【図17】図16の次の工程を示す説明図である。
【図18】図17の次の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ロータリーパーカッションドリル 5 二重管 6 内管 7 外管 10 スリット 11 孔 12c 固化材 13 揚水パイプ 15 保護管用フィルター 16 井戸ポンプ 19 保護管 19a ソケット 19c シールリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】前記内管6,外管7,保護管9は短管をね
じ継手部で接続しながら挿入し、内管6の抜管もねじ継
手部を外しながら順次抜管する。保護管9の先端側の周
側面には、複数の縦方向のスリット10が穿設されてい
るが、このスリット10は横方向のものであっても良
い。このスリット10により保護管9内への固形物の侵
入が防止されている。次に外管7を掘削時とは逆に引き
抜いては接続した短管を取り外す作業を繰り返し抜管す
るが、図16に示すように外管7を抜管した孔11に地
上から矢印で示すように埋設材12を投入する。前記の
如く外管7を抜管しつつ、保護管9と孔11との間に埋
設材12を投入し、図17の状態となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の井戸の掘削方法
は、下記工程より成るものである。 (1)ロータリーパーカッションドリルを用いて二重管
である内管及び外管で所定の深さまで孔を掘削した後、
内管のみを抜管する工程、(2)下端側には、外周面に
複数の開口が穿設され、その外周に繊維がへちまたわし
状で円筒形の保護管用フィルターが取り付けられた保護
管を、外管内の所定の深さまで挿入する工程、(3)外
管を抜管する工程、(4)保護管の外周にそって上部か
らシールリングを孔内上部の所定の深さまで挿入し、孔
の内壁と保護管外周との間をシールする工程、(5)固
化材をシールリング上に投入して地表まで充填する工
程、(6)保護管内に揚水パイプを所定深さまで挿入
し、これに井戸ポンプを接続する工程、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明の保護管用フィルター15は、図1
0に示すように、保護管19の下端側に穿設された複数
の開口であるスリット10に外挿され、外径が外管7の
内径と略等しい、不織布で形成された所定厚さの円筒形
で、へちまたわし状に繊維が重ねられ、この不織布は内
側では目が密で外側に向って次第に目が粗くなってい
る。なお、繊維は内側が細かく、かつ密で、外側に向っ
て太く、かつ粗くしても良い。この繊維は衛生上問題の
ないナイロン系化学繊維が使用されているが、PE系で
もPP系でも衛生上問題のない繊維であれば良い。この
保護管用フィルター15は、従来の砂利であるフィルタ
ー部材12aに代るもので、透水係数は砂利に相当し、
かつ、細砂やシルトの通過の少ないものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】前記機能が満足されていることを図11に
示す試験装置で確認した。図11において21はVP5
0にスリットを穿設したスクリーン(開口率3%)で、
その周囲に保護管用フィルター15が外挿されている。
また、22はVP100の有孔管で4.5φ穴が加工さ
れ、開口率0.54%である。さらに、23はケーシン
グでVP125となっており、VP50とVP100と
の隙間及びその下部には砂、または砂:シルト=1:1
の充填土24が充填されている。試験有効長aは250
mmである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】試験は有孔管22とケーシング23の隙間
に注水し、砂(砂+シルト)24→保護管用フィルター
15→スクリーン21を通過する水とのバランスがとれ
る状態として、この通過水量と排出された砂(砂+シル
ト)の量を測定した。そして、試験後に、スクリーン及
び保護管フィルター21,15を引き抜いて砂(砂+シ
ルト)による目詰りの程度を確かめた。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に図5,図6に示すように保護管19を
外管7内に所定の深さまで挿入する。この保護管19は
通常VPが使用され、継手は従来例と相違してソケット
を使用することができるので、図では継手としてソケッ
ト19aが示されている。保護管19の下端側には外周
面に複数の開口であるスリット10が穿設され、その外
周には前述のへちま状で円筒形の保護管用フィルター1
5が取り付けられている。図において19bはキャップ
で1本のVPの下端がキャップで閉塞され、このVPと
上方のVPをソケット19aで接続し、スリット10が
穿設されてスクリーンとなったスクリーンパイプ19d
に保護管用フィルター15が外挿されている(この場合
は保護管用フィルター15が二分割されている)。但
し、前記スクリーンパイプ19dと保護管用フィルター
15の位置は保護管19の下端でなくても下端に近い位
置であれば良い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程より成る井戸の掘削方法。 (1) ロータリーパーカッションドリルを用いて二重管で
    ある内管及び外管で所定の深さまで孔を掘削した後、内
    管のみを抜管する工程、 (2) 下端側には、外周面に複数の開口が突設され、その
    外周に繊維がへちまたわし状で円筒形の保護管用フィル
    ターが取り付けられた保護管を、外管内の所定の深さま
    で挿入する工程、 (3) 外管を抜管する工程、 (4) 保護管の外周にそって上部からシールリングを孔内
    上部の所定の深さまで挿入し、孔の内壁と保護管外周と
    の間をシールする工程、 (5) 固化材をシールリング上に投入して地表まで充填す
    る工程、 (6) 保護管内に揚水パイプを所定深さまで挿入し、これ
    に井戸ポンプを接続する工程、
  2. 【請求項2】 井戸用の保護管の下端側に取り付けられ
    るフィルターは、不織布で形成された所定厚さの円筒形
    で、へちまたわし状に繊維が重ねられ、この不織布は内
    側が密で外側に向って次第に目が粗くなっていることを
    特徴とする保護管用フィルター。
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