JPH0929147A - 塗料供給装置 - Google Patents

塗料供給装置

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JPH0929147A
JPH0929147A JP18259195A JP18259195A JPH0929147A JP H0929147 A JPH0929147 A JP H0929147A JP 18259195 A JP18259195 A JP 18259195A JP 18259195 A JP18259195 A JP 18259195A JP H0929147 A JPH0929147 A JP H0929147A
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徳 幸 阿知波
Hitoshi Yano
野 仁 士 矢
Shigeki Fujiwara
原 茂 樹 藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアオペレートレギュレータで塗料の供給圧力
を調整した後、その下流側に介装されたギアポンプで塗
料の供給流量を調整して塗装機に塗料を供給する場合
に、ギアポンプのケーシングとギアの僅かな隙間を通っ
て塗料がリークすることなく、塗料をギアポンプの回転
数に応じた設定流量で正確に定量供給できるようにする
ことを技術的課題としている。 【解決手段】塗料の設定流量に応じた回転数でギアポン
プ(7)を回転させる駆動制御装置(8)と、ギアポン
プ(7)の吐出口側の圧力に基づいてエアオペレートレ
ギュレータ(6)の設定圧力を可変制御する圧力制御装
置(11)とを備え、当該圧力制御装置(11)は、ギアポ
ンプ(7)の吐出口側の圧力を検出する圧力検出手段
(12)と、検出された圧力をエアオペレートレギュレー
タ(6)の設定圧力と比較してその圧力差を減少させる
ように設定圧力を調整し直す圧力設定器(14)を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料供給配管の上
流側に介装されたエアオペレートレギュレータとその下
流側に介装されたギアポンプにより、塗料を塗装機に定
量的に供給する塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車塗装等のように塗装品質の厳格な
均一性が要求される塗装においては、塗装機から噴霧さ
れる塗料の流量を一定に維持するために、エアオペレー
トレギュレータとギアボンプを併用して塗装機に塗料を
厳密に定量供給するものが提案されている(特開平6−
134359号,同170284号,同254449号
公報参照)。
【0003】図4はこのような従来の塗料供給装置を示
し、多色塗料から任意の色の塗料を択一的に選択する多
数の色替バルブを有する色替装置51と塗装機52が塗
料供給配管53で接続されると共に、塗料供給配管53
には、その上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレ
ートレギュレータ54が介装され、その下流側に塗料の
供給流量を調整するギアポンプ55が介装されている。
【0004】ここで、ギアポンプ55を定速で回転させ
れば、ギアポンプ55は定量性に優れているため一定流
量で塗料を供給することができるが、このときギアポン
プ55に流入する塗料の圧力が変動するとギアポンプ5
5から吐出される塗料流量もわずかながら変動すること
となる。このため、従来は、ギアポンプ55の上流側に
設置したエアオペレートレギュレータ54でギアポンプ
55に流入する塗料の圧力を一定に維持し、これによ
り、ギアポンプ55から吐出される塗料流量の変動を防
止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしてギアポンプ55により定量供給されている塗料
も、厳密に測定してみると回転数に応じた流量で供給さ
れていないことが判明した。そこで、本発明者らは、そ
の原因を追求すべく鋭意研究を重ねた結果、ギアポンプ
55の流入口側の圧力Pinをエアオペレートレギュレー
タ54により一定に維持していても、吐出口側の圧力P
out との圧力差が供給流量に誤差を生じさせているとい
う結論に至った。
【0006】図5はこのようなギアポンプ55の回転
数,吐出口側の圧力,流入口側の圧力(エアオペレート
レギュレータ54の設定圧力),設定流量,吐出流量の
関係を示すグラフであって、これより、ギアポンプ55
の流入口側の圧力Pinは、エアオペレートレギュレータ
54により一定に維持されており、ギアポンプ55の吐
出口側の圧力Pout はその回転数の上昇と共に上昇して
いることがわかる。したがって、流入口側の圧力Pinと
吐出口側の圧力Pout が重なる点を境に、それより回転
数が低い部分ではPin>Pout の関係を生じ、それより
回転数が高い部分ではPin<Pout の関係を生ずる。
【0007】そして、ギアポンプ55の流入口側と吐出
口側の圧力差が大きくなればなるほど、ギアポンプ55
のケーシングとギアとの僅かな隙間を通って塗料が高圧
側から低圧側にリークし、流入口側の圧力が高い低速回
転域では流入口側から吐出口側へ塗料がリークして設定
流量Q0 以上の流量Qout で塗料が供給され、吐出口側
の圧力が高い高速回転域では吐出口側から流入口側へ塗
料が逆流して設定流量以下の流量で塗料が供給されると
いう問題を生じた。特に最近では、色替装置51で色替
を行う場合に廃棄すべき残存塗料を減少させるために、
塗料供給配管53の直径を細くしているため、わずかな
流量変動であっても塗料供給配管53内の圧力が大きく
変動するので、頻繁に塗料流量を変更する場合にその圧
力変動を無視することができない。
【0008】なお、ギアポンプ55を定速で回転させて
いる状態で、吐出口側の圧力Poutが何らかの原因で高
くなったときに、塗料が設定流量以上の流量で供給され
るのを防止するため、流入口側の圧力Pinを低下させる
ようにエアオペレートレギュレータ54の弁開度を調整
して、塗料を設定流量に維持する塗料供給装置も提案さ
れている(特開平6−134359号公報参照) 。
【0009】しかし、これはギアポンプ55を一定回転
数で回転させているときの圧力変動に起因する定量性の
乱れをなくすためのもので、ギアポンプ55の回転数を
変えたときの圧力変動に起因する流量の誤差を相殺する
ことはできない。例えば、ギアポンプ55の吐出流量を
増大させようとして回転数を上昇させると、吐出口側の
圧力Pout が徐々に高くなり、これに伴い、エアオペレ
ートレギュレータ54により調整される流入口側の圧力
Pinは逆に低下するように制御されて両者の差圧が大き
くなるので、塗料は吐出口側から流入口側へリークし、
設定流量との誤差が大きくなってしまうからである。そ
こで本発明は、ギアポンプのケーシングとギアの僅かな
隙間を通って塗料がリークすることなく、塗料をギアポ
ンプの回転数に応じた設定流量で正確に定量供給するこ
とができるようにすることを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、塗装機に塗料を供給する塗料供給配管の
上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュ
レータが介装されると共に、下流側に塗料の供給流量を
調整するギアポンプが介装されて成る塗料供給装置にお
いて、塗装機に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転
数でギアポンプを運転する駆動制御装置と、前記ギアポ
ンプの吐出口側の圧力に基づいてエアオペレートレギュ
レータの設定圧力を可変制御する圧力制御装置とを備
え、当該圧力制御装置は、前記ギアポンプの吐出口側の
圧力を検出する圧力検出手段と、検出された圧力をエア
オペレートレギュレータの設定圧力と比較してその圧力
差を減少させるように設定圧力を調整し直す圧力設定器
を備えたことを特徴とする。
【0011】これよれば、ギアポンプの吐出口側の圧力
を圧力センサ等の検出手段により圧力をモニタしている
ので、例えば設定流量を増大させるために回転数を上昇
させたときに、吐出側の圧力が高くなると、これに応じ
てエアオペレートレギュレータの設定圧力も上昇され、
弁開度が開かれてギアポンプの流入口側の圧力も高くな
る。したがって、吐出口側から流入口側へ塗料がリーク
することなく、塗料をギアポンプの設定流量で塗装機に
極めて高い精度で定量供給することができる。また、逆
にギアポンプの設定流量を増大させるために回転数を減
少させたときに、吐出側の圧力が低くなると、これに応
じてエアオペレートレギュレータの設定圧力も低下さ
れ、弁開度が絞られてギアポンプの流入口側の圧力も低
くなる。したがって、今度は流入口側から吐出口側への
塗料のリークが防止される。
【0012】また、本発明の他の実施形態として、圧力
検出手段は、圧力センサを用いる場合に限らず、ギアポ
ンプの吐出流量に基づいて圧力を算出する演算装置を用
いることもできる。この場合、吐出流量に応じた吐出口
側の圧力を予め計測して、そのデータを流量−圧力変換
テーブルに記憶させておき、ギアポンプからの吐出流量
を流量センサで検出し、その流量データに基づいて流量
−圧力変換テーブルから圧力を読み出し、この圧力に応
じてエアオペレートレギュレータの設定圧力を制御すれ
ばよい。さらに、流量計等を用いて流量を検出するまで
もなく、ギアポンプの設定流量のデータをそのまま使用
すれば、センサを設置するまでもなく圧力を検知し得
る。
【0013】そして、さらに他の実施形態として、ギア
ポンプの吐出流量(設定流量)及び回転数が比例してい
ることから、他の圧力検出手段として、ギアポンプの回
転数に基づいて吐出口側の圧力を算出する演算装置を用
いることもできる。この場合、回転数に応じた吐出口側
の圧力を予め計測して、そのデータを回転数−圧力変換
テーブルに記憶させておき、ギアポンプ又はその駆動モ
ータの回転数を検知するか又は設定回転数に基づいて回
転数−圧力変換テーブルから圧力を読み出し、この圧力
に応じてエアオペレートレギュレータの設定圧力を制御
すればよい。ギアポンプの回転数は簡単且つ正確に検出
することができ、また、設定回転数のデータをそのまま
用いれば、センサを設置するまでもなく圧力を検知し得
る。
【0014】さらに、本発明に係る他の塗料供給装置に
よれば、塗装機に供給すべき塗料の設定流量に応じた回
転数でギアポンプを運転する駆動制御装置と、前記駆動
制御装置から出力される流量データに基づいてエアオペ
レートレギュレータの設定圧力を可変制御する圧力制御
装置とを備え、当該圧力制御装置は、所望の設定流量で
ギアポンプを運転したときに駆動制御装置から出力され
る流量データに応じた吐出口側の圧力をエアオペレート
レギュレータの設定圧力として予め記憶させた流量デー
タ−設定圧力変換テーブルと、当該変換テーブルを参照
して設定流量に対応する設定圧力を出力する圧力設定器
を備えたことを特徴とする。これによれば、エアオペレ
ートレギュレータの設定圧力が塗料の設定流量やギアポ
ンプの回転数等の流量データから直接定まるので、一々
ギアポンプの吐出側の圧力を検出したり,流量を検出し
たりすることなく、また、エアオペレートレギュレータ
の設定圧力と比較することもなく、運転当初から塗料の
設定流量に応じた最適な設定圧力でエアオペレートレギ
ュレータの弁開度を調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って具体的に説明する。図1は本発明に係る塗料供
給装置を示すフローシート、図2は他の実施例を示すフ
ローシート、図3は本発明に係る他の塗料供給装置を示
すフローシートである。
【0016】図中1は、色替弁2,2・・を有する色替
装置3で択一的に選択される各色塗料を塗装機4に供給
する塗料供給装置であって、色替装置3と塗装機4を接
続する塗料供給配管5に、塗料の供給圧を調整するエア
オペレートレギュレータ6及び塗料の供給流量を調整す
るギアポンプ7が介装され、エアオペレートレギュレー
タ6が上流側、ギアポンプ7がその下流側に設置されて
いる。
【0017】ギアポンプ7はポンプ本体8と駆動モータ
9とからなり、当該ポンプ7を塗装機4に供給すべき塗
料の設定流量に応じた回転数で回転させる駆動制御装置
10は、設定流量に応じた回転数を設定した設定流量−
回転数変換テーブルが予め記憶され、例えばテンキー等
により設計流量を入力したときに、前記設定流量−回転
数変換テーブルを参照して流量に応じたギアポンプ7の
回転数を読み出し、駆動モータ9を起動させることによ
りポンプ本体8を作動させる。
【0018】11は、前記ギアポンプ7の吐出口7out
側の圧力に基づいてエアオペレートレギュレータ6の設
定圧力を可変制御する制御装置であって、圧力制御装置
11には、前記ギアポンプ7の吐出口7out 側の圧力を
検出する圧力検出手段12と、検出圧力Psをエアオペ
レートレギュレータ6の設定圧力Pcと比較する比較器
13と、比較器13から出力される圧力差を減少させる
ように設定圧力Pcを設定し直す圧力設定器14を備え
ている。これにより、設定圧力Pcは検出圧力Psは略
等しく設定し直されることとなるので、ギアポンプ7の
吐出口側及び流入口側の圧力が等しくなり、塗料のリー
クが防止される。
【0019】圧力検出手段12は、ギアポンプ7の吐出
口7out と塗装機4とを接続した塗料供給配管5aの内
圧を検出する圧力センサ15と、この圧力センサ15の
出力信号に基づいて圧力を算出する演算装置16からな
る。また、圧力設定器14は、オペレートエア供給源1
7からエアオペレートレギュレータ6に圧送されるエア
の圧力を調整する電−空変換器18に接続され、当該電
−空変換器18では圧力設定器14から出力された設定
圧力Pcでオペレートエアを供給して、エアオペレート
レギュレータ6の弁開度を調整し、塗料の供給圧力を設
定圧力Pcに維持するように成されている。
【0020】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。まず、色替装置3から所望の
色の塗料を塗装機4に送給する場合、エアオペレートレ
ギュレータ6により予め設定された所定の設定圧力に維
持されて塗料が送給されると共に、駆動制御装置10か
ら設定流量に応じた回転数が出力され、その回転数でギ
アポンプ7が運転される。このとき、ギアポンプ7の吐
出口7out に接続された塗料供給配管5aの内圧が圧力
センサ15によりモニタされ、その検出圧力Psとエア
オペレートレギュレータ6の設定圧力Pcが比較器13
で比較される。
【0021】そして、両方に圧力差がある場合には、そ
の差圧が0になるようにエアオペレートレギュレータ6
の設定圧力Pcが圧力設定器14で設定し直され、その
新しい設定出力Pcが電−空変換器18に出力されてオ
ペレートエアの圧力が増減され、エアオペレートレギュ
レータ6の弁開度が調整される。これにより、ギアポン
プ7の流入口7in側の及び吐出口7out 側の圧力が略等
しくなり、圧力差に起因する塗料のリークを起こすこと
がなく、塗料の供給流量を極めて正確に設定流量に維持
することができる。
【0022】次いで、設定流量の変更を行う場合は、変
更後の設定流量に応じてギアポンプ7の回転数を増減さ
せる。この場合に、回転数が速くなるとギアポンプ7の
吐出口7out に接続された塗料供給配管5aの内圧が高
くなるので、圧力制御装置11でエアオペレートレギュ
レータ6の弁開度を開くように設定圧力が調整され、逆
に、回転数が遅くなると塗料供給配管5aの内圧が低く
なるので、エアオペレートレギュレータ6の弁開度を絞
るように設定圧力が調整される。したがって、設定流量
を変更した場合も、常にギアポンプ7の流入口7in側及
び吐出口7out 側の圧力が略一定に維持され、したがっ
て塗料のリークが生じないので、誤差なく設定流量で塗
料を供給することができる。
【0023】なお、ギアポンプ7の吐出口7out 側の圧
力は、圧力センサ15で塗料供給配管5aの管内圧力を
直接検知する場合に限らず、ギアポンプ7の吐出流量す
なわち塗料供給配管5aを流れる塗料流量に基づいて圧
力を算出する場合であってもよい。この場合、圧力セン
サ15に替えて流量センサを設け、演算装置16では流
量と圧力の関係を予め記憶させた流量−圧力変換テーブ
ルを参照して、前記流量センサで検出された流量に基づ
いて前記流量−圧力変換テーブルを参照して圧力を読み
出すようにしている。そして、流量−圧力変換テーブル
に基づいて吐出口7out 側の圧力が読み出された後は前
述と同様に、制御装置12でエアオペレートレギュレー
タ6の弁開度が調整される。
【0024】図2は他の実施形態を示すフローシートで
あって、本例では、圧力検出手段12として、ギアポン
プ7の回転数を検出する回転数センサ20と、ギアポン
プ7の回転数及び吐出口7out 側の圧力の関係を予め記
憶させた回転数−圧力変換テーブルを備えた演算装置1
6を用い、ギアポンプ7の回転数に基づいて、ギアポン
プ7の吐出口7out 側の圧力を検出するようにしてい
る。なお、図1と共通する部分については同一符号を付
して詳細説明は省略する。ギアポンプ7の回転数を検出
する回転数センサ20は、例えば、ポンプ本体8または
駆動モータ9の回転軸の回転数を光学的に読み取る光学
センサが用いられており、回転数センサ20で検出され
た回転数に基づいて回転数−圧力変換テーブルを参照し
て圧力を読み出すようにしている。そして、回転数−圧
力変換テーブルに基づいて吐出口7out 側の圧力が読み
出された後は前述と同様に、圧力設定器14で設定圧力
が調整され、これによりオペレートエアの圧力が制御さ
れてエアオペレートレギュレータ6の弁開度が調整され
る。なお、ギアポンプの回転数は、回転数センサ20で
直接検出する場合に限らず、回転数設定器9から読み出
す場合であってもよい。このようにすれば、センサを用
いることなく吐出口7out 側の圧力を算出することがで
きるというメリットがある。
【0025】図3は本発明に係る他の塗料供給装置を示
すフローシートである。図1と共通する部分については
同一符号を付して詳細説明は省略する。本例は、前例の
ようにエアオペレートレギュレータ6の設定圧力をフィ
ードバックしたり、吐出口7out 側の圧力と比較したり
することなく、駆動制御装置8から出力される設定流量
又は設定回転数等の流量データに応じて設定圧力を決定
するオープンループ制御を行っている。
【0026】すなわち、塗装機4に供給すべき塗料の設
定流量に応じた回転数でギアポンプ7を運転する駆動制
御装置10と、前記駆動制御装置10から出力される設
定流量又は設定回転数等の流量データに基づいてエアオ
ペレートレギュレータ6の設定圧力を可変制御する圧力
制御装置31とを備えている。そして、圧力制御装置3
1は、所望の設定流量でギアポンプ7を運転したときの
当該ギアポンプ7の吐出口7out 側の圧力を、駆動制御
装置10から出力される流量データに対応させて記憶さ
せた流量データ−設定圧力変換テーブル32と、当該変
換テーブル32を参照して設定流量に対応する設定圧力
を出力する圧力設定器33を備えている。
【0027】なお、34は色替洗浄時に塗料供給配管5
を塗装機4の手前で色替装置3側と塗装機4側に分割す
るバルブ装置であって、色替装置3側から供給されて塗
料供給配管5内を洗浄した洗浄溶剤及び洗浄エアを回収
タンク35に排出するダンプバルブ36と、塗装機4を
洗浄する洗浄溶剤及び洗浄エアを供給する洗浄バルブ3
7,37が設けられている。また、38は色替洗浄時に
ギアポンプ7をバイパスして塗料供給管5b及び5aを
直結させるバイパス流路であって、色替装置3から供給
される洗浄溶剤及び洗浄エアがギアポンプ7を通過しな
いので塗料供給管5内のみを短時間で洗浄できるように
なされている。ギアポンプ7のポンプ本体8内には軸洗
流路39を介して洗浄溶剤が供給され、ギアとケーシン
グの隙間や、回転軸とギアの隙間等に付着している塗料
が洗浄されるようになされている。
【0028】これによれば、駆動制御装置10により塗
料の設定流量に応じた回転数でギアポンプ7が運転され
ると同時に、当該駆動制御装置10から流量データとし
て例えば設定流量のデータが出力される。したがって、
圧力制御装置31の流量データ−設定圧力変換テーブル
32に設定流量に対応した設定圧力を記憶させておけ
ば、駆動制御装置8から設定流量が出力されたときに前
記変換テーブル32を参照して設定流量に対応するエア
オペレートレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧
力設定器33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が
設定される。
【0029】これにより、エアオペレートレギュレータ
6の弁開度が調整され、ギアポンプ7の流入口7in側の
圧力が、吐出口7out 側の圧力と等しくなるように制御
されるので、ギアポンプ7の流入口7in及び吐出口7ou
t 間で塗料がリークすることがなく、したがって、極め
て正確に設定流量と等しい流量で塗料を供給することが
できる。なお、この場合に、流量データとして回転数を
用いる場合は、流量データ−設定圧力変換テーブル32
に、回転数に対応した設定圧力を記憶させておけば、駆
動制御装置10から回転数が出力されたときに前記変換
テーブル32を参照して回転数に対応するエアオペレー
トレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧力設定器
33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が設定され
る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ギ
アポンプの回転数を可変制御することにより、その吐出
口側の圧力が変動して流入口側の圧力との間で差圧を生
じても、ギアポンプのケーシングとギアの僅かな隙間を
通って塗料がリークすることなく、塗料をギアポンプの
回転数に応じた設定流量で正確に定量供給することがで
きるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗料供給装置の一例を示すフロー
シート。
【図2】他の実施形態を示すフローシート。
【図3】本発明に係る他の塗料供給装置を示すフローシ
ート。
【図4】従来装置を示すフローシート。
【図5】回転数,圧力,流量の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1・・・塗料供給装置 4・・・塗装機 5・・・塗料供給配管 6・・・エアオペレートレギュレータ 7・・・ギアポンプ 10・・・駆動制御装置 11・・・圧力制御装置 12・・・圧力検出手段 14・・・圧力設定器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装機(4)に塗料を供給する塗料供給
    配管(5)の上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペ
    レートレギュレータ(6)が介装されると共に、下流側
    に塗料の供給流量を調整するギアポンプ(7)が介装さ
    れて成る塗料供給装置において、 塗装機(4)に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転
    数でギアポンプ(7)を回転させる駆動制御装置(8)
    と、前記ギアポンプ(7)の吐出口 (7out)側の圧力に
    基づいてエアオペレートレギュレータ(6)の設定圧力
    を可変制御する圧力制御装置(11)とを備え、 当該圧力制御装置(11)は、前記ギアポンプ(7)の吐
    出口 (7out) 側の圧力を検出する圧力検出手段(12)
    と、検出された圧力をエアオペレートレギュレータ
    (6)の設定圧力と比較してその圧力差を減少させるよ
    うに設定圧力を調整し直す圧力設定器(14)を備えたこ
    とを特徴とする塗料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力検出手段(12)が、前記ギアポ
    ンプ(7)の吐出流量に基づいて吐出口 (7out) 側の圧
    力を算出する演算装置(16)である請求項1記載の塗料
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力検出手段(12)が、前記ギアポ
    ンプ(7)の回転数に基づいて吐出口 (7out) 側の圧力
    を算出する演算装置(16)である請求項1記載の塗料供
    給装置。
  4. 【請求項4】 塗装機(4)に塗料を供給する塗料供給
    配管(5)の上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペ
    レートレギュレータ(6)が介装されると共に、下流側
    に塗料の供給流量を調整するギアポンプ(7)が介装さ
    れて成る塗料供給装置において、 塗装機(4)に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転
    数でギアポンプ(7)を回転させる駆動制御装置(8)
    と、前記駆動制御装置(8)から出力される流量データ
    に基づいてエアオペレートレギュレータ(6)の設定圧
    力を可変制御する制御装置(31)とを備え、 当該制御装置(31)は、所望の設定流量でギアポンプ
    (7)を運転したときの当該ギアポンプ(7)の吐出口
    (7out) 側の圧力を、駆動制御装置(8)から出力され
    る流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定
    圧力変換テーブル(32)と、駆動制御装置(8)から流
    量データが出力されたときに前記変換テーブル(32)を
    参照して流量データに対応する設定圧力を出力する圧力
    設定器(33)を備えたことを特徴とする塗料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記流量データが、塗料の設定流量又は
    設定流量に応じたギアポンプの回転数である請求項4記
    載の塗料供給装置。
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