JPH09291131A - 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法 - Google Patents

有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH09291131A
JPH09291131A JP8102972A JP10297296A JPH09291131A JP H09291131 A JPH09291131 A JP H09291131A JP 8102972 A JP8102972 A JP 8102972A JP 10297296 A JP10297296 A JP 10297296A JP H09291131 A JPH09291131 A JP H09291131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
organic
polyol
metal alkoxide
inorganic hybrid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8102972A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kasazaki
敏明 笠崎
Makoto Suzuki
信 鈴木
Mutsuhisa Furukawa
睦久 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP8102972A priority Critical patent/JPH09291131A/ja
Publication of JPH09291131A publication Critical patent/JPH09291131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のポリウレタンの特性を維持しながら、そ
の力学物性および耐熱性をさらに高めることができる有
機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法
を提供すること。高分子化合物の構成成分として、両末
端に金属アルコキシド基を有する有機化合物を用いるこ
とにより、その高分子化合物の力学物性および耐熱性を
高めることができる有機−無機ハイブリッド化合物の製
造方法を提供すること。 【解決手段】ゾル−ゲル法からなるポリウレタン網目鎖
中に無機の網目を分子レベルで導入した有機−無機ハイ
ブリッドポリウレタン。金属アルコキシド基で修飾され
たポリオールを、ゾル−ゲル法により金属アルコキシド
と縮合させる有機−無機ハイブリッドポリウレタンの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機化合物と無機化
合物とがハイブリッドされた高分子化合物に関し、詳し
くは力学物性および耐熱性に優れたポリウレタンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、ポリイソシアネートと
ポリオールおよび各種活性水素化合物との反応により製
造される。その化学構造は多様であり、化学的架橋に加
えて、ハードセグメント間の水素結合による物理的架橋
や種々のミクロ相分離構造を持つため、使用する原料の
選択および配合の多様さによって種々の性質を有するポ
リウレタンを得ることが可能である。
【0003】従って、従来より、プラスチック、エラス
トマー、軟質または硬質フォーム、塗料、接着剤、弾性
繊維、合成皮革として幅広い分野で利用されている。し
かしながら、それぞれの用途に応じて特性のさらなる改
良が求められている。
【0004】ところで、従来よりポリウレタンの高性能
化として、 (1)分子量および分子量分布の制御 (2)化学構造の制御 (3)配合設計 (4)加工手段 などの方法、あるいは2種類以上の複数の高分子化合物
を組み合わせるポリマーブレンドやポリマーアロイに関
する研究が数多く行われてきた。
【0005】しかし、有機高分子鎖のみからなるポリウ
レタンには、特に、力学物性および耐熱性の改善に限界
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実状
に着目してなされたものであり、その目的とすることろ
は、従来のポリウレタンの特性を維持しながら、その力
学物性および耐熱性をさらに高めることができる有機−
無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法を提
供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、高分子化合物の構成
成分として、両末端に金属アルコキシド基を有する有機
化合物を用いて、ゾル−ゲル法により金属アルコキシド
と縮合させることにより、その高分子化合物の力学物性
および耐熱性を高めることができる有機−無機ハイブリ
ッド化合物の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の有機−無機ハイ
ブリッドポリウレタンは、ゾル−ゲル法からなるポリウ
レタン網目鎖中に無機の網目を分子レベルで導入したも
のであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0009】特に、この有機−無機ハイブリッドポリウ
レタンは、金属アルコキシド基で修飾されたポリオール
を、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮合させて
得られ、広角X線回析パターンにおいて、2θ=20°
付近、および2θ=10°にピークが見られる。
【0010】本発明の有機−無機ハイブリッドポリウレ
タンの製造方法は、金属アルコキシド基で修飾されたポ
リオールを、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮
合させ、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】さらに、本発明の有機−無機ハイブリッド
化合物の製造方法は、両末端に金属アルコキシド基を有
する有機化合物を、ゾル−ゲル法により金属アルコキシ
ドと縮合させ、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】初めに、有機−無機ハイブリッド
ポリウレタン、およびその製造方法を説明する。
【0013】本発明の有機−無機ハイブリッドポリウレ
タンは、金属アルコキシド基で修飾されたポリオール
を、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮合させて
得られるものである。
【0014】金属アルコキシド基で修飾されたポリオー
ルを得るには、例えば、以下(a)または(b)の方法
がある。
【0015】(a)両末端に水酸基を有するポリオール
と、該ポリオールの水酸基と反応し得る官能基を有する
金属アルコキシシランとを反応させる方法。
【0016】(b)両末端に水酸基を有するポリオール
と、該ポリオールの水酸基と反応し得る基を有する化合
物と、該ポリオールの水酸基と反応し得る官能基を有す
る金属アルコキシシランとを反応させる方法。
【0017】これらの反応は、常温または加温下で撹拌
することにより行うことができる。金属アルコキシシラ
ンおよびポリオールを溶解でき、かつ金属アルコキシシ
ランと反応する活性水素を有しない溶剤に希釈して行う
こともできる。
【0018】上記(a)方法の場合、ポリオールと、金
属アルコキシシランとの配合比率は、ポリオール100
重量部に対して金属アルコキシシラン100〜25重量
部が好ましい。
【0019】上記(b)方法の場合、ポリオールと、上
記化合物と金属アルコキシシランとの配合比率は、ポリ
オール100重量部に対して、化合物75〜40重量
部、金属アルコキシシラン75〜25重量部が好まし
い。
【0020】上記(a)および(b)方法で使用される
それぞれの化合物の具体例は次の通りである。
【0021】(ポリオール)上記ポリオールは、通常、
分子両末端にヒドロキシル基を有する化合物であり、ポ
リエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、
ポリカーボネート系ポりオールの1種または2種以上か
らなるものが挙げられる。
【0022】ポリエステル系ポリオールとしては、例え
ば、ポリカルボン酸と低分子量ポリオールとの縮合物
で、分子量500〜10000のものが好ましい。
【0023】具体的には、ポリ(エチレンアジペート)
(以下「PEA」と記す)、ポリ(ジエチレンアジペー
ト)(以下「PDA」と記す)、ポリ(プロピレンアジ
ペート)(以下「PPA」と記す)、ポリ(テトラメチ
レンアジぺート)(以下「PBA」と記す)、ポリ(ヘ
キサメチレンアジペート)(以下「PHA」と記す)、
ポリ(ネオペンチレンアジペート)(以下「PNA」と
記す)、3-メチル-1,5-ペンタンジオールとアジピン酸
からなるポリオール、PEAとPDAのランダム共重合
体、PEAとPPAのランダム共重合体、PEAとPB
Aのランダム共重合体、PHAとPNAのランダム共重
合体、または、ε-カプロラクトンを開環重合して得た
カプロラクトンポリオール、β-メチル-δ-バレロラク
トンをエチレングリコールで開環することにより得られ
たポリオールなど(これらは、いずれも分子量500〜
10000であることが好ましい)が挙げられ、それぞ
れ、単独で使用されたり、または、複数併用されたりす
る。
【0024】さらに、ポリエステル系ポリオールとして
は、例えば、下記の酸の少なくとも1つとグリコールの
少なくとも1つとの共重合体も使用できる。
【0025】(酸)テレフタル酸、イソフタル酸、無水
フタル酸、コハク酸、アジピン験、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデ力ン2酸、ダイマー酸(混合物)、パラオ
キシ安息香酸、無水トリメリット酸、ε-カプロラクト
ン、β-メチル-6-バレロラクトン (グリコール)エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,
6-へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,
4-シクロヘキサンジメタノール、ペンタエリスリトー
ル、3-メチル-1,5-ペンタンジオール。
【0026】上記ポリエーテル系ポリオールとしては、
例えば、アルキレンオキシド(例えば、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド)を活性水素化合物である
多価アルコール(例えば、ジエチレングリコール)を開
始剤として開環付加重合により得られるもの、具体的に
はポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレン
グリコール(PEG)、プロピレンオキサイドとエチレ
ンオキサイドとの共重合体などか挙げられる。
【0027】また、テトラヒドロフランのカチオン重合
により得られ、分子量500〜5000のものも使用で
きる。
【0028】具体的には、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール(PTMG)があり、また、テトラヒドロフ
ランと他のアルキレンオキシドとの共重合体があり、具
体的には、テトラヒドロフランとプロピレンオキサイド
との共重合体、テトラヒドロフランとエチレンオキサイ
ドとの共重合体など(これらはいずれも分子量500〜
10000であることが好ましい)が挙げられ、それぞ
れ単独で使用されたり、または、複数併用されたりす
る。
【0029】上記ポリカーボネート系ポリオールとして
は、従来公知のポリオール(多価アルコール)とホスゲ
ン、クロル蟻酸エステル、ジアルキルカーボネートまた
はジアリルカーボネートとの縮合によって得られたもの
が好適に使用できる。
【0030】このようなポリカーボネート系ポリオール
として特に好ましいものは、ポリオールとして、1,6-ヘ
キサンジオール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、または、1,5-ペンタン
ジオールを使用したものであり、その分子量が約500
〜10000の範囲のものである。
【0031】(ポリオールと反応し得る官能基を有する
金属アルコキシシラン、シランカップリング剤ともい
う) ポリオールと反応し得る官能基としては、典型的にはイ
ソシアネート基、エポキシ基、カルボキシル基、酸ハラ
イド等がある。イソシアネート基を有する金属アルコキ
シシランを使用することにより、ポリウレタンが得られ
る。
【0032】その中で、イソシアネート基を有する金属
アルコキシシランが、ポリオールとの反応が容易に進む
ので好ましい。
【0033】イソシアネート基を有する金属アルコキシ
シランの具体例は次の通りである。3−イソシアナート
プロピルトリエトキシシラン、3−イソシアナートプロ
ピルモノメチルジエトキシシラン、3−イソシアナート
プロピルジメチルエトキシシラン。
【0034】(ポリオールと反応し得る官能基を有する
化合物)該化合物としては、ポリオールと反応し得る官
能基を2個以上有するものが使用される。該官能基とし
ては、典型的にはイソシアネート基、エポキシ基、カル
ボキシル基、酸ハライド等がある。
【0035】その中で、イソシアネート基を2個有する
ポリイソシアネートが、ポリオールとの反応が容易に進
むので好ましい。イソシアネート基を有する化合物を使
用することにより、ポリウレタンが得られる。
【0036】このような化合物としては、以下のポリイ
ソシアネートが挙げられる。
【0037】例えば、トリメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,
4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4-
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメ
チレンジイソシアネート、1,3-シクロペンタンジイソシ
アネート、1,3-シクロヘキサンジイソシアネート、1,4-
シクロヘキサンジイソシアネート、4,4'-メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、1-メチル-2,4-シ
クロヘキサンジイソシアネート、1-メチル-2,6-シクロ
ヘキサンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(イソシアネートメ
チル)シクロヘキサン、m-フェニレンジイソシアネー
ト、p-フェニレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジ
イソシアネート、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジ
イソシアネート、4,4'-トルイジンジイソシアネート、
ジアニジンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルエーテ
ルジイソシアネート、1,3-キシリレンジイソシアネー
ト、ω,ω'-ジイソシアネート-1,4-ジエチルベンゼン、
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、および
これらのポリイソシアネート類のイソシアヌレート化変
性物、カルボジイミド化変性物、ビュレット化変性物等
が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、
あるいは、2種以上を併用してもよい。
【0038】以上のようにして金属アルコキシド基で修
飾されたポリオールが得られる。
【0039】次にこれをゾル−ゲル法により金属アルコ
キシドと縮合させて有機−無機ハイブリッドポリウレタ
ン(または有機−無機ハイブリッド化合物)が得られ
る。
【0040】ここで使用する金属アルコキシドとして
は、例えば、アルコキシチタン、アルコキシジルコニウ
ム等が使用される。
【0041】上記アルコキシチタンとしては、例えば、
テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テト
ラブトキシチタン、テトラペントキシチタン、テトラヘ
キソキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシチ
タン)、テトラドデシルアルコキシチタン、テトラステ
アロキシチタン、ジプロポキシビス(トリエタノールア
ミナト)チタン、ジヒドロキシビス(ラクタト)チタ
ン、チタニウムプロポキシオクチレングリコレート等が
あげられる。特に好ましくは、テトラプロポキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘ
キソキシチタン)、ジプロポキシビス(アセチルアセト
ナト)チタン、ジブトキシビス(トリエタノールアナミ
ト)チタン等があげられる。
【0042】金属アルコキシドの使用量は、本発明の有
機−無機ハイブリッドポリウレタンの目的とする物性等
によって任意に調整すことができるが、通常上記で得ら
れた金属アルコキシド基で修飾されたポリオールに対し
て、40〜70重量%である。例えば、両末端トリエト
キシシランPTMGと、Ti(OPr)4とを使用する場
合、両末端トリエトキシシランPTMG(有機化合物)
/Ti(OPr)4(無機化合物)の重量比は10/90
〜90/10まで変化させることができ、好ましくは4
6/54〜68/32まで変化させることができる。
【0043】金属アルコキシドを反応させる方法として
は、上記金属アルコキシド基で修飾されたポリオールと
溶剤とからなる溶液中に金属アルコキシドを加え充分に
混合させることが好ましい。必要に応じて加温してもよ
い。溶剤としては、THF、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、トリクレン等を使用するこ
とができ、また塩酸等の酸が通常、触媒として使用され
る。
【0044】以上の操作により、金属アルコキシド基で
修飾されたポリオールを、ゾル−ゲル法により金属アル
コキシドと縮合し加水分解されて式〔II〕で表される有
機−無機ハイブリッドポリウレタン(または有機−無機
ハイブリッド化合物、以下同じ)が製造される。
【0045】上記で使用したポリオールに替えて、両末
端にカルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、イソシア
ネート基、メルカプタン基、ハロゲン等を有する化合物
を使用することもでき、この場合、上記と同様にして有
機−無機ハイブリッド化合物が製造される。
【0046】本発明により得られた有機−無機ハイブリ
ッドポリウレタンの主な特徴は次の通りである。
【0047】(1)密度 1.05〜1.21 (2)膨潤度 極性溶媒に対して1.2〜2.5 (3)硬度 JIS−Aで測定したとき50〜85が好
ましい。
【0048】(4)各試料の広角X線回析パターンにお
いて、2θ=20°付近に非結晶質材料に特有なピーク
が見られ、2θ=10°に小さなピークが見られる。
【0049】(5)ゴム状弾性域が−75℃から275
℃以上であることが好ましい。
【0050】このようにして得られた有機−無機ハイブ
リッドポリウレタンには、必要に応じて充填剤、着色
剤、溶剤、可塑剤、および老化防止剤、安定剤などの添
加剤が添加されてもよい。
【0051】本発明の有機−無機ハイブリッドポリウレ
タンは、上記有機化合物、無機化合物の種類および/ま
たは配合比率を変えることにより、物性を目的および用
途に応じて調製することができる。有機−無機ハイブリ
ッドポリウレタンは、機械的物性および耐熱性に優れて
いるので、耐熱性エラストマーあるいは耐熱性プラスチ
ックとして使用することができ、例えば、軟質または硬
質フォーム、ホース、弾性繊維、シート、機械部品、合
成皮革、ベルト、塗料、接着剤等に使用することができ
る。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0053】(実施例1) A.原料 (1)ポリオール:エーテル系ポリオールであるポリ
(オキシテトラメチレン)グリコール(数平均分子量=
2000、PTMG)を用いた。
【0054】(2)カップリング剤:3−イソシアナー
トプロピルトリエトキシシラン(分子量247)を用い
た。
【0055】(3)金属アルコキシド:チタニウムテト
ライソプロポキシド(分子量284)を用いた。
【0056】B.両末端トリエトキシシランPTMGの
合成 式1に示すように、ポリオールのモル数に対して、2.
5倍量の3-イソシアナートプロピルトリエトキシシラン
を加え、反応系内を窒素雰囲気にした。
【0057】次に、油浴の温度を70℃に保ち、反応混
合物を撹拌した。適当な時間間隔で反応混合物中に存在
するNCO基の残存量を追跡し反応率を求めた。再び反
応系内を窒素置換し、設定の反応率に達するまで反応を
続け、両末端トリエトキシシランPTMG(式I)を得
た。
【0058】
【数1】
【0059】C.有機−無機ハイブリッドポリウレタン
の合成 Ti(OPr)4に、それと同量または少し過剰のTHF
とHCl(10N)を混合した溶液を加え、すばやく撹拌
し均質なチタニアゾルを得た。
【0060】一方、上記(B)項で得られた両末端トリ
エトキシシランPTMGにTHFを加え、10wt%の
THF溶液を調製した。
【0061】このTHF溶液と上記で得られたチタニア
ゾルを混合し、5分間撹拌して均質な系(式II)を得
た。上記で用いたHClはこのときの混合液のpHが3
になる量を用いた。この混合液をシャーレに入れ蓋を
し、室温で1〜2日間反応させた。その後、試料をシャ
ーレから取り除き、溶媒のTHFを除去するために12
0℃で10分間焼き鈍しを行い、有機−無機ハイブリッ
ドポリウレタン(式III)を得た。
【0062】両末端トリエトキシシランPTMGとTi
(OPr)4との配合比率は、重量比で46対54とし
た。
【0063】(実施例2)両末端トリエトキシシランP
TMGとTi(OPr)4との配合比率を、重量比で50
対50としたこと以外は、実施例1と同様にして有機−
無機ハイブリッドポリウレタンを得た。
【0064】得られたポリウレタンの赤外吸収スペクト
ルを図1に示す。図1から以下のことがわかる。
【0065】原料イソシアナートのイソシアナート基の
非対称伸縮振動によるピークの消失、ウレタン基の特徴
吸収である1730〜1690cm-1のC=O伸縮振
動、1575cm-1付近のN−H変角振動、3450〜
3300cm-1付近のN−H伸縮振動が現れている。
【0066】また、無機化合物の編目の吸収である11
00cm-1付近のSi−O−Si(Ti−O−Ti)伸
縮振動と920cm-1付近のTi−O−Siの伸縮振動
が現れている。
【0067】以上のことは、有機ー無機ハイブリッド化
合物において、ポリオールとカップリング剤の結合を示
すウレタン結合や無機の編目の存在を示し、目的とした
有機−無機ハイブリッドポリウレタンが得られたことを
示している。
【0068】(実施例3) B.両末端トリエトキシシランPTMGの合成 式2に示すように、ポリオールのモル数に対して0.5
倍量のMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート)と1.25倍量の3-イソシアナートプロピルトリ
エトキシシランを加え、反応系内を窒素雰囲気にした。
以下実施例1の項目Bと同様にして、両末端トリエトキ
シシランPTMG(式IV)を得た。
【0069】
【数2】
【0070】C.有機−無機ハイブリッドポリウレタン
の合成 Ti(OPr)4に、それと同量または少し過剰のTHF
とHCl(10N)を混合した溶液を加え、すばやく撹拌
し均質なチタニアゾルを得た。
【0071】一方、上記(B)項で得られた両末端トリ
エトキシシランPTMGにTHFを加え、10wt%の
THF溶液を調製した。
【0072】このTHF溶液と上記で得られたチタニア
ゾルを混合し、5分間撹拌して均質な系を得た。上記で
用いたHClはこのときの混合液のpHが3になる量を
用いた。この混合液をシャーレに入れ蓋をし、室温で1
〜2日間反応させた。その後、試料をシャーレから取り
除き、溶媒のTHFを除去するために120℃で10分
間焼き鈍しを行い、有機−無機ハイブリッドポリウレタ
ン(式V)を得た。
【0073】両末端トリエトキシシランPTMGとTi
(OPr)4との配合比率は、重量比で59対41とし
た。
【0074】(実施例4)両末端トリエトキシシランP
TMGとTi(OPr)4との配合比率を、重量比で68
対32としたこと以外は、実施例3と同様にして有機−
無機ハイブリッドポリウレタンを得た。
【0075】次に、実施例1〜4で得られたポリウレタ
ンの物性を評価した。評価項目は次の通りであり、測定
結果をそれぞれ表1、表2および図1〜図6に示した。
【0076】(a)密度 密度の測定は、空気中および水中での試料の重量から算
出した。
【0077】(b)膨潤度 試験片約0.1gを秤量し、溶媒としてベンゼンを用
い、50℃で膨潤させ測定した。
【0078】(c)硬度 試験片について、高分子計器(株)製A硬度計(AST
MD2240準拠)を用いて室温で測定した。
【0079】(d)応力−ひずみ関係 ポリウレタンシートから、長さ40mm、幅2mm,厚
さ1.5mmの短冊状の試験片を切り出し測定に用い
た。測定には島津オートグラフAGS−100Aを使用
した。試験片を50℃に保たれた恒温槽中に10分間保
持した後、チャック間距離2cm、引張距離2cm、引
張速度3mm/分として測定した。
【0080】(e)赤外吸収スペクトル 有機−無機ハイブリッドポリウレタンの生成の確認のた
め、赤外分光法を用いた。
【0081】赤外吸収スペクトルの測定は日本分光工業
(株)製FT/IR−700型を用い、付属のATR装
置を用いて行った。
【0082】(f)熱的性質(DSC測定) 標準試料(Al23)となるべく細かく刻んだ試料をほ
ぼ当量(約10mg)秤量し、簡易密封セルに入れ、セ
イコー電子工業(株)製熱分析ステーションSSC52
00Hと示差走査型熱量計(DSC−210)を用い
て、空気雰囲気で測定した。温度範囲は−150℃〜+
250℃とし、昇温速度は10℃/分とした。
【0083】(g)熱重量損失 標準試料(Al23)となるべく細かく刻んだ試料をほ
ぼ当量(約10mg)秤量し、開放系のセルに入れ、セ
イコー電子工業(株)製熱分析ステーションSSC52
00Hと示差熱天秤(TG−DTA)を用いて窒素中で
測定した。温度範囲は室温〜500℃とし、昇温速度は
10℃/分とした。
【0084】(h)動的粘弾性 オリエンテック(株)社製直読式動的粘弾性測定器(D
DV−IIC)を用いて、周波数110Hz、温度範囲は
−150℃〜+250℃とし、昇温速度は2℃/分で測
定した。
【0085】図5に各試料の貯蔵弾性率の温度依存性を
示す。いずれの実施例も、無機成分の多い方がゴム状貯
蔵弾性率が増している。またゴム状弾性域が250℃を
超える範囲まで広がっておりこのTi−PTMGハイブ
リッドポリウレタンはゴム状弾性を高温側まで保持して
いる。実施例4で得られたポリウレタンの−30℃付近
のピークはPTMGの再結晶化に基づくものと考えられ
る。
【0086】(i)各試料の広角X線回析パターン 図6に示すように、2θ=20°付近に非結晶質材料に
特有な幅広いピークが見られた。また、2θ=10°に
小さなピークが見られた。
【0087】(J)小角X線散乱
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、ゾル−ゲル法によりポ
リウレタン網目鎖中に無機の網目を分子レベルで導入す
るので、有機高分子のみからなるポリウレタンに比べ
て、無機分子および有機分子の両特性を持ったポリウレ
タン得られる。例えば、従来技術によって製造された有
機高分子鎖のみからなるウレタンエラストマーでは、動
的粘弾性の試験を行った場合、ゴム状弾性域は200℃
程度であったが、本発明のポリウレタンではゴム状弾性
域は250℃以上であった。
【0091】従って、本発明によれば、機械的物性およ
び耐熱性に優れたエラストマーあるいはプラスチックを
得ることができ、軟質または硬質フォーム、ホース、弾
性繊維、シート、機械部品、合成皮革、ベルト、塗料、
接着剤等に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で得られたポリウレタンの赤外吸収ス
ペクトルを示す図である。
【図2】各実施例で得られたポリウレタンの応力−ひず
み曲線を示す図である。
【図3】各実施例で得られたポリウレタンのDSC曲線
を示す図である。
【図4】各実施例で得られたポリウレタンの熱重量損失
を示す図である。
【図5】各実施例で得られたポリウレタンの動的粘弾性
を示す図である。
【図6】各実施例で得られたポリウレタンの広角X線回
析パターンを示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 古川 睦久 長崎県長崎市横尾3丁目35−19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゾル−ゲル法からなるポリウレタン網目
    鎖中に無機の網目を分子レベルで導入した有機−無機ハ
    イブリッドポリウレタン。
  2. 【請求項2】 金属アルコキシド基で修飾されたポリオ
    ールを、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮合さ
    せて得られ、広角X線回析パターンにおいて、2θ=2
    0°付近、および2θ=10°にピークが見られる有機
    −無機ハイブリッドポリウレタン。
  3. 【請求項3】 金属アルコキシド基で修飾されたポリオ
    ールを、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮合さ
    せる有機−無機ハイブリッドポリウレタンの製造方法。
  4. 【請求項4】 両末端に金属アルコキシド基を有する有
    機化合物を、ゾル−ゲル法により金属アルコキシドと縮
    合させる有機−無機ハイブリッド化合物の製造方法。
JP8102972A 1996-04-24 1996-04-24 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法 Pending JPH09291131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8102972A JPH09291131A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8102972A JPH09291131A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09291131A true JPH09291131A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14341676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8102972A Pending JPH09291131A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09291131A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225418B1 (en) * 1998-10-06 2001-05-01 Hitachi, Ltd. Thermosetting resin composition
JP2002337100A (ja) * 2001-03-13 2002-11-26 Inst Of Physical & Chemical Res ナノ被覆分子性材料
US6821657B1 (en) 2000-01-28 2004-11-23 Hitachi, Ltd. Solvent-free thermosetting resin composition, process for producing the same, and product therefrom
EP1837159A1 (en) * 2006-03-23 2007-09-26 Mnemoscience GmbH Shape memory composites
WO2007148684A1 (ja) 2006-06-20 2007-12-27 Nof Corporation 無機・有機ハイブリッド組成物及びその用途
KR100879979B1 (ko) * 2008-09-26 2009-01-23 한국신발피혁연구소 내마모성이 우수한 폴리우레탄 하이브리드 수지 조성물 제조방법
KR100945300B1 (ko) * 2008-05-28 2010-03-03 한국신발피혁연구소 폴리우레탄 화합물의 내가수분해 개선용 첨가제, 이의제조방법 및 이를 이용한 폴리우레탄 조성물
JP2012097157A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology ペプチド結合適合性ポリウレタン樹脂組成物及びその成型品
JP2015151398A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 エボニック インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフトEvonik Industries AG イソシアナトアルキルトリアルコキシシランとウレタンジオールとからなるコポリマー
CN108774393A (zh) * 2018-06-22 2018-11-09 天津市中科众晟医疗科技有限责任公司 一种女性乳腺自查手套
CN109384931A (zh) * 2018-08-23 2019-02-26 杭州师范大学 一种含聚氨酯桥联的聚倍半硅氧烷的光敏硅树脂的制备方法与应用
CN113402906A (zh) * 2021-06-11 2021-09-17 厦门双瑞船舶涂料有限公司 一种厚膜抗开裂无机硅酸锌防锈漆及其制备方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6762511B2 (en) 1998-10-06 2004-07-13 Hitachi, Ltd. Thermosetting resin composition
US7112634B2 (en) 1998-10-06 2006-09-26 Hitachi, Ltd. Thermosetting resin composition
US6225418B1 (en) * 1998-10-06 2001-05-01 Hitachi, Ltd. Thermosetting resin composition
US6821657B1 (en) 2000-01-28 2004-11-23 Hitachi, Ltd. Solvent-free thermosetting resin composition, process for producing the same, and product therefrom
US6946198B2 (en) 2000-01-28 2005-09-20 Hitachi, Ltd. Solvent-free thermosetting resin composition, process for producing the same, and product therefrom
JP2002337100A (ja) * 2001-03-13 2002-11-26 Inst Of Physical & Chemical Res ナノ被覆分子性材料
US8148449B2 (en) 2006-03-23 2012-04-03 Helmholtz-Zentrum Geesthacht Zentrum fur Material—und Kustenforschung GmbH Shape memory composites
EP1837159A1 (en) * 2006-03-23 2007-09-26 Mnemoscience GmbH Shape memory composites
WO2007107377A1 (en) * 2006-03-23 2007-09-27 Mnemoscience Gmbh Shape memory composites
WO2007148684A1 (ja) 2006-06-20 2007-12-27 Nof Corporation 無機・有機ハイブリッド組成物及びその用途
US8399558B2 (en) 2006-06-20 2013-03-19 Nof Corporation Inorganic-organic hybrid composition and use thereof
KR100945300B1 (ko) * 2008-05-28 2010-03-03 한국신발피혁연구소 폴리우레탄 화합물의 내가수분해 개선용 첨가제, 이의제조방법 및 이를 이용한 폴리우레탄 조성물
KR100879979B1 (ko) * 2008-09-26 2009-01-23 한국신발피혁연구소 내마모성이 우수한 폴리우레탄 하이브리드 수지 조성물 제조방법
JP2012097157A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology ペプチド結合適合性ポリウレタン樹脂組成物及びその成型品
JP2015151398A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 エボニック インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフトEvonik Industries AG イソシアナトアルキルトリアルコキシシランとウレタンジオールとからなるコポリマー
CN108774393A (zh) * 2018-06-22 2018-11-09 天津市中科众晟医疗科技有限责任公司 一种女性乳腺自查手套
CN108774393B (zh) * 2018-06-22 2020-08-18 天津市中科众晟医疗科技有限责任公司 一种女性乳腺自查手套
CN109384931A (zh) * 2018-08-23 2019-02-26 杭州师范大学 一种含聚氨酯桥联的聚倍半硅氧烷的光敏硅树脂的制备方法与应用
CN109384931B (zh) * 2018-08-23 2021-04-23 杭州师范大学 一种含聚氨酯桥联的聚倍半硅氧烷的光敏硅树脂的制备方法与应用
CN113402906A (zh) * 2021-06-11 2021-09-17 厦门双瑞船舶涂料有限公司 一种厚膜抗开裂无机硅酸锌防锈漆及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4068968B2 (ja) シラン末端化ポリジオルガノシロキサン−ウレタンコポリマー
JP3704897B2 (ja) シリコーン変性熱可塑性ポリウレタン樹脂製エアバッグ
JP5452794B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂エマルジョン被覆剤組成物及びその製造方法
JPH09291131A (ja) 有機−無機ハイブリッドポリウレタンおよびその製造方法
MXPA06010980A (es) Compuestos funcionalizados con silanol para la preparacion de espumas de poliuretano.
JP2001521953A (ja) ゴムに匹敵するフィルム特性を有する水浮遊性ポリウレタン
CN102648223A (zh) 共聚酯多元醇、预聚物以及由其形成的聚氨酯弹性体和制备它们的方法
JPS5856580B2 (ja) 熱反応性ポリウレタンエマルジヨンの製造方法
JP5027962B2 (ja) 液状ウレタンプレポリマーの製造方法および樹脂組成物
TWI247762B (en) Polyurethane type/polyurethane-urea type resin and its manufacturing method
EP1068252A1 (en) Polyesterurethane elastomers and process for their production
US6420446B1 (en) Polyurethane prepared from sorbitol-branched polyesters
TW201139486A (en) Polyoxyalkylenealcohol and polyurethane resin, and a coating agent containing such polyoxyalkylenealcohol and polyurethane resin
CN101821310B (zh) 水性聚氨酯树脂、涂膜、人造及合成皮革
JP2674749B2 (ja) ポリアミドイミドエラストマー
CN100501601C (zh) 清洁刀片组件
JP2001253927A (ja) クリーニングブレード
WO2002004536A2 (en) Modified urethane compositions containing adducts of o-phthalic anhydride ester polyols
US3823111A (en) Polyurethanes
JP3144435B2 (ja) ポリエステルポリオールの製造方法及び硬化性樹脂組成物
JP2549645B2 (ja) マイクロセルラーポリウレタンの製造方法
JP3028430B2 (ja) ウレタン樹脂粉末組成物の製法
JP4112963B2 (ja) ポリウレタン及びそれからなる弾性繊維
KR101288295B1 (ko) 피로저항성이 우수한 폴리우레탄의 제조방법 및 그에 의해 제조된 폴리우레탄
JPH07228651A (ja) ポリウレタンエマルジョンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050624