JPH09289872A - チョコレート製品 - Google Patents

チョコレート製品

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JPH09289872A
JPH09289872A JP8205540A JP20554096A JPH09289872A JP H09289872 A JPH09289872 A JP H09289872A JP 8205540 A JP8205540 A JP 8205540A JP 20554096 A JP20554096 A JP 20554096A JP H09289872 A JPH09289872 A JP H09289872A
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JP
Japan
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chocolate
product
chocolate product
maple sugar
weight
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JP8205540A
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English (en)
Inventor
Rene Rey
レイ レネ
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】この発明は、メープルシュガーを約15重
量%から約60重量%含有するチョコレート製品であっ
て、製造工程の能率化、製品の高品質、リッチな栄養価
をもつチョコレート製品を提供する。さらに、この発明
の製品には、ポリデキストロースのような食用の繊維質
マテリアルズを混合させてもよく、好ましい実施例の一
つとしては、メープルシュガーを約30重量%と、約1
0重量%のポリデキストロースとを含む。また、他の実
施例では、ミルクパウダーをも含み、メープルシュガー
の量が約20重量%から約50重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チョコレート製
品、特に菓子として製造、販売され、食用に供されるチ
ョコレート製品の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板状チョコレート、棒状チョコレート、
ブロック状チョコレート、デザインチョコレートなどの
菓子を含むチョコレート製品は、比較的古くから親しま
れているもので、これらチョコレート製品の原料として
は、ココアバター、蔗糖(ケーンシュガー)またはビー
ト糖、チョコレートリカー(ローストされたココアビー
ンズ)、ミルクパウダー、乳化剤、香料、調味料などが
採用されている。
【0003】これらチョコレート製品の製造技術は、当
業者が熟知しているので、詳しい説明は省略するとし
て、チョコレート製品の基であるチョコレート生地を作
る製造工程において、最も重要な工程は、コンチング工
程といわれる練り上げ工程である。このコンチング工程
は、1880年にロドルフ・リンチによって発明された
コンチングマシーンによりチョコレートを練り上げるも
のであって、この工程を経ずしては、商品としての価値
をもつチョコレートを作ることはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したコンチング工
程は、チョコレート製品の製造に不可欠な工程である
が、このコンチング工程は、極めて長い時間をかけて行
われるものであり、さらに、これも長い時間がかかるリ
ファイニング工程も必要であることから、これら工程に
かなりの時間を必要とし、生産能率が低下し、また、エ
ネルギー消費も増え、人件費にも影響を与えるといった
欠点がある。
【0005】さらにまた、チョコレート製品は、周囲温
度の影響で融け易いというアキレス腱を有していて、気
温が高い夏場や梅雨時に、保管、搬送、携帯時に、おい
しいチョコレートが台無しになってしまう欠点がある。
【0006】これらの欠点は、品質がよく、美味なチョ
コレート製品を製造するための代償と言えば、言えなく
もないが、コンチング工程、リファイニング工程の時間
を短縮でき、これによって生産能率を高め、コスト低減
を図ることができる製造方法によって、気温の影響をさ
ほど受けず、したがって、融けにくく、それでもって品
質にすぐれ、素晴らしい商品的価値をもつ風味豊かで、
味合い深いチョコレート製品が提供できれば、これに越
したことはない。
【0007】この発明の解決課題は、ここにあるもので
あって、再言すれば、コンチング工程、リファイニング
工程の時間を短縮でき、これによって生産能率を高め、
コスト低減を図ることができる製造方法によって、気温
の影響をさほど受けず、したがって、融けにくく、それ
でもって品質にすぐれ、素晴らしい商品的価値をもつ、
舌ざわりが丸やかで、風味豊か、味合い深いチョコレー
ト製品を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による前記課題
を解決する手段は、チョコレート製品のチョコレート生
地にメープルシュガー(かえで糖)を約15重量%から
約60重量%含ませるものである。このメープルシュガ
ーの含有量は、チョコレート生地にミルクパウダーを入
れる場合には、約20重量%から約50重量%が好まし
い量であり、ミルクパウダーを入れない場合には、約3
5重量%から約45重量%が好ましい量である。
【0009】チョコレート生地には、チョコレートリカ
ー(ローストしたココア豆)を含ませてもよい。
【0010】さらに、チョコレート生地には、食用繊維
質マテリアル、例えば、ポリデキストロースのようなも
のを含ませてもよい。この場合、ポリデキストロース
は、約25重量%までの含有量とする。
【0011】この発明の一つの実施例においては、チョ
レート生地に、約30重量%のメープルシュガーと、約
10重量%のポリデキストロースとが含まれている。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明によるチョコレート製品
は、粒状化された蔗糖またはビート糖の代わりにメープ
ルシュガー(かえで糖)を使用する。メープルシュガー
は、天然のメープルシロップから得られる結晶からなる
もので、メープルシロップは、主にカナダ東部とアメリ
カ合衆国東部で生育する楓の木の樹液から作られる。
【0013】この発明によるチョコレート製品の組成
は、以下に示す実施例に記載されている。なお、配合比
率は、重量%である。
【0014】
【実施例】
実施例 1 メープルシュガーミルクチョコレート: チョコレートリカー 12% ココアバター 30% メープルシュガー 35% 全乳パウダー 22.6% ソイヤレシチン 0.4% ナチュラルフレーヴァー
【0015】 実施例 2 メープルシュガーチョコレート: チョコレートリカー 6% ココアバター 30% メープルシュガー 30% 全乳パウダー 18% ポリデキストロース 9% スキムミルクパウダー 6.6% ソイヤレシチン 0.4% ナチュラルフレーヴァー 実施例 3 ホワイトメープルシュガーチョコレー
ト: ココアバター 32.4% メープルシュガー 33.0% 全乳パウダー 23.65% スキムミルクチョコレート 10.35% レシチン 0.6%
【0016】上記組成においては、ポリデキストロース
の添加は、任意であって、ポリデキストロースを添加し
なくてもよく、また、ポリデキストロースを約25%ま
で添加してもよい。
【0017】実施例 4 セミスイート(ダーク)メ
ープルシュガーチョコレート: チョコレートリカー 46.0% ココアバター 17.0% メープルシュガー 36.5% レシチン 0.48% ヴァニリン 0.02%
【0018】ヴァニリンは、人工フレーヴァーの一種で
あり、ピュアーな天然ヴァニアラを代わりに用いてもよ
い。上記組成においては、ポリデキストロースの添加
は、任意であって、ポリデキストロースを添加しなくて
もよく、また、ポリデキストロースを約25%まで添加
してもよい。
【0019】上記した実施例は、この発明を説明するた
めの代表的な実施例であって、この発明のチョコレート
製品(チョコレート生地)の組成と配合比率(重量%)
は、経済的、商品的見地、使用するフレーヴァー、チョ
コレート生地粘度などの諸条件に合うように種々変えら
れるものである。
【0020】この発明のメープルシュガー配合のチョコ
レート製品(チョコレート生地)を作るには、当業者が
熟知のコンベンショナルなチョコレート製造プロセスと
装置とを使用して製造する。例えば、コンベンショナル
なプロセスにおけるように、先ず最初に、チョコレート
リカーとココアバターとを適当なミキサーで混合し、つ
いでメープルシュガーを添加し、プレミックスされてい
るチョコレートリカーとココアバターによく混ざるよう
に丹念に混合する。ついでドライミルク成分とポリデキ
ストロース(これらを使用する場合において)を添加
し、ミキシングし、その後、ソイヤレシチン(大豆レシ
チン)とフレーヴァー(複数のもの)とを添加する。
【0021】このようにして作られたミックスものをコ
ンベンショナルなリファイニング装置でリファイニング
し、約24時間から約40時間にわたってコンチング
(練り上げ)する。さもなければ、コンベンショナルな
マッキンタイヤ(商標“MacIntyre")システムを用い
て、前記ミックスものを同時にリファインし、コンチン
グする。また別な手段としては、コンベンショナルなボ
ウルミルシステムを用いて、リファイニング工程を行
い、別途のプロセスでコンチング工程を行ってもよい。
コンチング工程における温度は、約50°Cから約70
°Cの間に維持される。
【0022】リファイニングおよびコンチングの工程の
時間は、目的とする最終製品の品質、例えば、リファイ
ニング・ストラクチュアーおよび風味、味合い、さらに
は、製造者が使用する製造装置、製造者の製造技術、好
み、持ち味、売れ筋の味覚などの条件に応じて変わるも
のであるが、これは、この発明の本質に影響を与えるも
のではないが、この発明において、コンベンショナルな
チョコレート製品と根本的に相違する重要でエッセンシ
ャルなポイントは、上記した実施例1から実施例3に記
載したようなミルクチョコレートまたはホワイトチョコ
レートを製造するに当たり、リファイニングとコンチン
グの時間をコンベンショナルな工程よりも概ね約25%
短縮することができる点であって、これによりコンベン
ショナルなチョコレート製品に匹敵ないしは優る品質の
ものを得ることができる点は、特筆大書して憚らない長
所である。さらに、この発明によれば、上記の実施例4
に記載したようなダークのチョコレートを作る場合にお
いても、リファイニングの時間を約25%短縮でき、こ
れによって、コンベンナルな製品に匹敵する極めて微粒
子の状態の舌ざわり抜群のものが得られる。
【0023】この発明のチョコレート製品(チョコレー
ト生地)に、上記実施例のように、ポリデキストロース
のような繊維質のものを配合することは、任意である
が、メープルシュガーに繊維質を混ぜることで、チョコ
レート生地に好ましいキャラメルカラーをつけることが
でき、さらに、製品の賞味期限、品質保証期限を長くす
ることが可能になり、さらにまた、甘さをマイルドなも
のにし、低カロリーに仕上げることを可能にする。ま
た、これによって、製品の耐湿性を従来品よりも向上さ
せる。
【0024】さらに驚く勿れ、この発明のチョコレート
生地(チョコレート製品)は、メープルシュガーが種々
のミネラル、即ち、カルシウム、カリウム、マンガン、
マグネシウム、燐、鉄などのミネラル成分を含み、さら
に、各種ビタミン類、アミノ酸を含むから、栄養価も極
めて高く、健康補助食品として活躍する商品的にも、健
康的にも価値のあるものとなる。
【0025】
【発明の効果】前記のとおり、この発明によれば、チョ
コレート生地製造に当たり、従来技術では極めて長時間
を要したリファイニング工程、コンチング工程を一挙に
3/4に短縮でき、これによって、極めて高能率でチョ
コレート生地を製造でき、この生地に基づくチョコレー
ト製品を製造工程時間の大幅な短縮により、製品製造コ
ストを低減して、なおかつ、美味、風味豊かな製品とし
て提供できるものであり、栄養分豊かな健康補助食品と
して市場での優位性を保てる製品に仕上げられる効果を
奏するものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メープルシュガーを約15重量%から約
    60重量%含有してなるチョコレート製品。
  2. 【請求項2】 さらにミルクパウダーが含まれていて、
    メープルシュガーの含有量が約20重量%から約50重
    量%である請求項1のチョコレート製品。
  3. 【請求項3】 チョコレートリカーを含む請求項1のチ
    ョコレート製品。
  4. 【請求項4】 ソイヤレシチン(大豆レシチン)をさら
    に含む請求項2のチョコレート製品。
  5. 【請求項5】 メープルシュガーの含有量が約35重量
    %から約45重量%である請求項1のチョコレート製
    品。
  6. 【請求項6】 食用繊維質マテリアルを含む請求項1の
    チョコレート製品。
  7. 【請求項7】 食用繊維質マテリアルがポリデキストロ
    ースである請求項6のチョコレート製品。
  8. 【請求項8】 ポリデキストロースが25重量%を上限
    とする量で含まれている請求項7のチョコレート製品。
  9. 【請求項9】 約30重量%のメープルシュガーと、約
    10重量%のポリデキストロースとを含む請求項7のチ
    ョコレート製品。
JP8205540A 1996-04-19 1996-08-05 チョコレート製品 Pending JPH09289872A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63485796A 1996-04-19 1996-04-19
US08/634,857 1996-04-19

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JPH09289872A true JPH09289872A (ja) 1997-11-11

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ID=24545448

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JP8205540A Pending JPH09289872A (ja) 1996-04-19 1996-08-05 チョコレート製品

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CA (1) CA2185607A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019244835A1 (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 一般社団法人日本Bio協会 チョコレート組成物及びその製造方法
EP3648616A4 (en) * 2017-07-05 2021-03-24 Eti Gida Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi CHOCOLATE AND SIMILAR PRODUCTS SWEETED WITH DRIED BEETS

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3648616A4 (en) * 2017-07-05 2021-03-24 Eti Gida Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi CHOCOLATE AND SIMILAR PRODUCTS SWEETED WITH DRIED BEETS
WO2019244835A1 (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 一般社団法人日本Bio協会 チョコレート組成物及びその製造方法

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CA2185607A1 (en) 1997-10-20

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