JPH09289431A - 表面弾性波フィルタおよび共振器 - Google Patents
表面弾性波フィルタおよび共振器Info
- Publication number
- JPH09289431A JPH09289431A JP12274496A JP12274496A JPH09289431A JP H09289431 A JPH09289431 A JP H09289431A JP 12274496 A JP12274496 A JP 12274496A JP 12274496 A JP12274496 A JP 12274496A JP H09289431 A JPH09289431 A JP H09289431A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrodes
- surface acoustic
- acoustic wave
- interdigital
- divided
- Prior art date
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- Pending
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インピーダンスを小さくするとともに、基本
波の近傍で発生する横方向共振によるスプリアスの発生
を防止する。 【解決手段】 インターデジタル電極を二つに分割して
それぞれの電極の交差幅(対向長)を小さくする。それ
ぞれのインターデジタル電極は電気的に並列に、すなわ
ち同位相で表面弾性波を励振するように接続される。
波の近傍で発生する横方向共振によるスプリアスの発生
を防止する。 【解決手段】 インターデジタル電極を二つに分割して
それぞれの電極の交差幅(対向長)を小さくする。それ
ぞれのインターデジタル電極は電気的に並列に、すなわ
ち同位相で表面弾性波を励振するように接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面弾性波フィルタ
および共振器の電極構造に係るもので、反射器を用いる
表面弾性波フィルタと共振器のインターデジタル電極の
構造に関するものである。
および共振器の電極構造に係るもので、反射器を用いる
表面弾性波フィルタと共振器のインターデジタル電極の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表面弾性波フィルタは高周波帯域のフィ
ルタとして各方面で用いられている。フィルタの種類と
してはトランスバーサル型と共振器型のものがある。共
振器型のフィルタは、図3に示したようにインターデジ
タル電極による入力電極31と出力電極32を形成し、その
両側に反射器33を配置したものである。
ルタとして各方面で用いられている。フィルタの種類と
してはトランスバーサル型と共振器型のものがある。共
振器型のフィルタは、図3に示したようにインターデジ
タル電極による入力電極31と出力電極32を形成し、その
両側に反射器33を配置したものである。
【0003】上記のような表面弾性波フィルタは、扱い
易さの点で低い負荷インピーダンスが要求される。通
常、そのためにインターデジタル電極の交差幅(対向
長)Aを大きくすることが考えられている。
易さの点で低い負荷インピーダンスが要求される。通
常、そのためにインターデジタル電極の交差幅(対向
長)Aを大きくすることが考えられている。
【0004】しかし、インターデジタル電極の交差幅を
大きくした場合、基本周波数より高い領域に、非調和オ
ーバートーンによる横モードの共振が生じる。これが、
スプリアス信号となってフィルタの通過帯域特性を劣化
させる。
大きくした場合、基本周波数より高い領域に、非調和オ
ーバートーンによる横モードの共振が生じる。これが、
スプリアス信号となってフィルタの通過帯域特性を劣化
させる。
【0005】これを防ぐためには、インターデジタル電
極をアポダイズ(重み付け)して交差幅に変化を付ける
試みがなされているが、交差幅が小さくなるので負荷イ
ンピーダンスが大きくなってしまう。
極をアポダイズ(重み付け)して交差幅に変化を付ける
試みがなされているが、交差幅が小さくなるので負荷イ
ンピーダンスが大きくなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、負荷インピ
ーダンスを小さくするとともに、横モードの共振による
スプリアス信号の発生を防止するものである。
ーダンスを小さくするとともに、横モードの共振による
スプリアス信号の発生を防止するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターデジ
タル電極の構造を改良することによって、上記の課題を
解決するものである。
タル電極の構造を改良することによって、上記の課題を
解決するものである。
【0008】すなわち、圧電基板上にインターデジタル
電極による入出力電極を具え、それらの入出力電極を挟
んで両側に位置する反射器を具えた表面弾性波フィルタ
において、少なくとも入力電極が、二つのインターデジ
タル電極に分割されるとともに、分割された二つのイン
ターデジタル電極が並列に接続されたことに特徴を有す
るものである。
電極による入出力電極を具え、それらの入出力電極を挟
んで両側に位置する反射器を具えた表面弾性波フィルタ
において、少なくとも入力電極が、二つのインターデジ
タル電極に分割されるとともに、分割された二つのイン
ターデジタル電極が並列に接続されたことに特徴を有す
るものである。
【0009】また、圧電基板上にインターデジタル電極
を具え、それを挟んで両側に位置する反射器を具えた表
面弾性波共振器において、インターデジタル電極は二つ
のインターデジタル電極に分割されるとともに、分割さ
れた二つのインターデジタル電極が並列に接続されたこ
とに特徴を有するものである。
を具え、それを挟んで両側に位置する反射器を具えた表
面弾性波共振器において、インターデジタル電極は二つ
のインターデジタル電極に分割されるとともに、分割さ
れた二つのインターデジタル電極が並列に接続されたこ
とに特徴を有するものである。
【0010】
【発明の実施の態様】インターデジタル電極は二個に分
割されて表面弾性波の伝播方向に直角の方向に並べて配
置される。それぞれの部分は、同位相で表面弾性波を励
振するために、電気的に並列に接続される。すなわち、
入力側の電極の各部分は表面弾性波の伝播方向に対して
直角の方向に一直線に配置され、共通のバスバーに接続
されて駆動される。
割されて表面弾性波の伝播方向に直角の方向に並べて配
置される。それぞれの部分は、同位相で表面弾性波を励
振するために、電気的に並列に接続される。すなわち、
入力側の電極の各部分は表面弾性波の伝播方向に対して
直角の方向に一直線に配置され、共通のバスバーに接続
されて駆動される。
【0011】分割された二つのインターデジタル電極の
それぞれの交差幅(対向長)のアドミタンスは比較的小
さいが、表面弾性波フィルタとしての全体のアドミタン
スはそれぞれの部分のアドミタンスの総和となり、それ
ぞれの交差幅と分割数によって所望のアドミタンスを設
定することができる。
それぞれの交差幅(対向長)のアドミタンスは比較的小
さいが、表面弾性波フィルタとしての全体のアドミタン
スはそれぞれの部分のアドミタンスの総和となり、それ
ぞれの交差幅と分割数によって所望のアドミタンスを設
定することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0013】図1は、本発明の実施例を示す平面図であ
る。図示しない圧電基板上に、インターデジタル電極に
よる入力電極11と、同様なインターデジタル電極による
出力電極12を形成する。入力電極11の入力端子に接続し
ない側のバスバーはアース電位に接続する。出力電極12
の出力端子に接続しない側のバスバーもアース電位に接
続される。反射器13が入力電極11と出力電極12を挟んで
それらの両側に配置される。
る。図示しない圧電基板上に、インターデジタル電極に
よる入力電極11と、同様なインターデジタル電極による
出力電極12を形成する。入力電極11の入力端子に接続し
ない側のバスバーはアース電位に接続する。出力電極12
の出力端子に接続しない側のバスバーもアース電位に接
続される。反射器13が入力電極11と出力電極12を挟んで
それらの両側に配置される。
【0014】入力電極11は、二個のインターデジタル電
極11a、11b に分割されて形成される。それぞれの部分
で励振される表面弾性波は同相とする必要があり、入力
端子に接続される側の電極は表面弾性波の伝播方向に直
角の方向の同じ位置に並んでいる。アース電位側に接続
される側の電極も同様で、表面弾性波の伝播方向に交互
に配置される。
極11a、11b に分割されて形成される。それぞれの部分
で励振される表面弾性波は同相とする必要があり、入力
端子に接続される側の電極は表面弾性波の伝播方向に直
角の方向の同じ位置に並んでいる。アース電位側に接続
される側の電極も同様で、表面弾性波の伝播方向に交互
に配置される。
【0015】この例では、出力電極12も同様な構造とし
てある。
てある。
【0016】本発明による表面弾性波フィルタのアドミ
タンスはインターデジタル電極のそれぞれの部分のアド
ミタンスの合計となる。それぞれの部分のアドミタンス
はインターデジタル電極の交差幅によってきまり、全体
の交差幅が同じであれば同等のアドミタンスを得ること
ができる。
タンスはインターデジタル電極のそれぞれの部分のアド
ミタンスの合計となる。それぞれの部分のアドミタンス
はインターデジタル電極の交差幅によってきまり、全体
の交差幅が同じであれば同等のアドミタンスを得ること
ができる。
【0017】二つに分けたそれぞれの部分の交差幅をA
1 、A2 としたときに、このA1 +A2 が全体の交差幅
となる。この交差幅の合計が図3に示した交差幅Aと同
じであれば同等のアドミタンスを得ることができる。す
なわち、図3に示した交差幅の大きい電極と同様に負荷
インピーダンスを小さくすることができる。
1 、A2 としたときに、このA1 +A2 が全体の交差幅
となる。この交差幅の合計が図3に示した交差幅Aと同
じであれば同等のアドミタンスを得ることができる。す
なわち、図3に示した交差幅の大きい電極と同様に負荷
インピーダンスを小さくすることができる。
【0018】本発明による表面弾性波フィルタの特性を
図2に示す。図3の電極構造による従来の表面弾性波フ
ィルタの特性を示す図4と比較すると分かるように、通
過帯域の高域側に現れていたスプリアスが大幅に減少し
ている。
図2に示す。図3の電極構造による従来の表面弾性波フ
ィルタの特性を示す図4と比較すると分かるように、通
過帯域の高域側に現れていたスプリアスが大幅に減少し
ている。
【0019】なお、本発明は表面弾性波フィルタに限ら
ず、表面弾性波共振器にも適用することができる。ま
た、分割数や交差幅を調整することによって所望の特性
を実現することができる。
ず、表面弾性波共振器にも適用することができる。ま
た、分割数や交差幅を調整することによって所望の特性
を実現することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、インターデジタル電極
の交差幅を維持することができるので、負荷インピーダ
ンスを小さくすることができる。
の交差幅を維持することができるので、負荷インピーダ
ンスを小さくすることができる。
【0021】また、それぞれのインターデジタル電極の
交差幅は小さいので、横モードのスプリアス信号の発生
を抑圧することができ、通過帯域特性の劣化を防止でき
る。
交差幅は小さいので、横モードのスプリアス信号の発生
を抑圧することができ、通過帯域特性の劣化を防止でき
る。
【図1】 本発明の実施例を示す平面図
【図2】 本発明による表面弾性波フィルタの特性の説
明図
明図
【図3】 従来の表面弾性波フィルタを示す平面図
【図4】 従来の表面弾性波フィルタの特性の説明図
11、31 入力電極 12、32 出力電極 13、33 反射器
Claims (6)
- 【請求項1】 圧電基板上にインターデジタル電極によ
る入出力電極を具え、それらの入出力電極を挟んで両側
に位置する反射器を具えた表面弾性波フィルタにおい
て、少なくとも入力電極が、二つのインターデジタル電
極に分割されるとともに、分割された二つのインターデ
ジタル電極が並列に接続されたことを特徴とする表面弾
性波フィルタ。 - 【請求項2】 圧電基板上にインターデジタル電極によ
る入出力電極を具え、それらの入出力電極を挟んで両側
に位置する反射器を具えた表面弾性波フィルタにおい
て、少なくとも入力電極が、二つのインターデジタル電
極に分割されるとともに、分割された二つのインターデ
ジタル電極が電気的に並列に接続されたことを特徴とす
る表面弾性波フィルタ。 - 【請求項3】 圧電基板上にインターデジタル電極によ
る入出力電極を具え、それらの入出力電極を挟んで両側
に位置する反射器を具えた表面弾性波フィルタにおい
て、少なくとも入力電極が、二つのインターデジタル電
極に分割されるとともに、分割された二つのインターデ
ジタル電極が、同位相で表面弾性波を励振するように、
並列に接続されたことを特徴とする表面弾性波フィル
タ。 - 【請求項4】 圧電基板上にインターデジタル電極を具
え、それを挟んで両側に位置する反射器を具えた表面弾
性波共振器において、インターデジタル電極は二つのイ
ンターデジタル電極に分割されるとともに、分割された
二つのインターデジタル電極が並列に接続されたことを
特徴とする表面弾性波共振器。 - 【請求項5】 圧電基板上にインターデジタル電極を具
え、それを挟んで両側に位置する反射器を具えた表面弾
性波共振器において、インターデジタル電極は二つのイ
ンターデジタル電極に分割されるとともに、分割された
二つのインターデジタル電極が電気的に並列に接続され
たことを特徴とする表面弾性波共振器。 - 【請求項6】 圧電基板上にインターデジタル電極を具
え、それを挟んで両側に位置する反射器を具えた表面弾
性波共振器において、インターデジタル電極は二つのイ
ンターデジタル電極に分割されるとともに、分割された
二つのインターデジタル電極が、同位相で表面弾性波を
励振するように、並列に接続されたことを特徴とする表
面弾性波共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12274496A JPH09289431A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 表面弾性波フィルタおよび共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12274496A JPH09289431A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 表面弾性波フィルタおよび共振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289431A true JPH09289431A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14843534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12274496A Pending JPH09289431A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 表面弾性波フィルタおよび共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09289431A (ja) |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP12274496A patent/JPH09289431A/ja active Pending
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