JPH09289413A - アンテナ指向制御装置 - Google Patents

アンテナ指向制御装置

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JPH09289413A
JPH09289413A JP10141196A JP10141196A JPH09289413A JP H09289413 A JPH09289413 A JP H09289413A JP 10141196 A JP10141196 A JP 10141196A JP 10141196 A JP10141196 A JP 10141196A JP H09289413 A JPH09289413 A JP H09289413A
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JP
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antenna
attitude
calculation
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error
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JP10141196A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Fujiwara
宏悦 藤原
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NEC Aerospace Systems Ltd
Original Assignee
NEC Aerospace Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軌道要素の頻繁な変更を不要としかつ自己およ
び相手先の衛星の位置情報により自動的にアンテナビー
ムの指向制御の計算精度を高める。 【解決手段】アンテナ7はビーコン信号3を受ける。追
尾受信機8はアンテナ7からの信号を受信しアンテナ方
向測定値21を出力する。姿勢検出部12は姿勢制御装
置5からの姿勢データ31を入力し姿勢検出値11を出
力する。搭載計算機9は姿勢検出値11とアンテナ方向
測定値21とからアンテナ制御データ32を計算し出力
する。アンテナジンバル駆動機器10はアンテナ制御デ
ータ32によりアンテナの角度制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ指向制御装
置に関し、特に人工衛星と宇宙機との間で衛星間通信を
行なう人工衛星搭載用のアンテナ指向制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工衛星(以下、衛星と記す)
の姿勢は種々の外乱により姿勢誤差を生じる。この姿勢
誤差により、衛星に搭載したアンテナのビームにも指向
誤差が生じる。また、衛星の軌道も予測不可能な外乱を
受けてその軌道が時々刻々と変化する。
【0003】例えば、地球を周回する衛星と静止衛星と
の間で衛星間通信を行なう場合、周回衛星は周回毎に地
球の陰に隠れるためその間衛星間通信はできなくなるの
で、周回衛星が静止衛星の視野内に再度出現したきには
迅速に周回衛星を捕足しなければならない。さらに、捕
足した後は上述の種々の外乱を受けても常に捕足し続け
る必要がある。
【0004】周回衛星はビーコン信号を発生しており、
静止衛星の追尾受信機により周回衛星のビーコン信号を
検出し捕足する。従って、追尾受信機の視野範囲内に周
回衛星を捕足できるように、周回衛星と静止衛星との相
対的な位置を求める軌道計算の精度を高く保つことが要
求される。
【0005】軌道周期が短かい周回衛星の軌道計算で
は、軌道角速度の誤差が小さくても、これを積分した平
均近点角の計算誤差は時間と共に増加する。
【0006】このため、軌道計算に使用する軌道要素を
1週間に1回程度は地上局の追跡管制設備から軌道要素
の更新を行なう必要がある。この理由は上述の通り、衛
星の軌道は予測不可能な外乱を受けて軌道が時々刻々と
変化しているためである。
【0007】従って、衛星間通信を行なうためには、高
精度にアンテナビーム指向を制御できるアンテナビーム
指向制御装置が必要となる。
【0008】このようなアンテナビーム指向制御装置の
一例として、特開平2−296404号公報記載の「人
工衛星のアンテナビーム指向制御装置」が知られてい
る。
【0009】この公報では、姿勢制御に使用される姿勢
検出センサを利用して、制御装置とアンテナ指向機構と
で閉ループを構成し、姿勢誤差信号に基づいてアンテナ
ビーム指向を制御する技術が記載されている。
【0010】また、実開平3−94817号公報記載の
「人工衛星搭載アンテナ制御装置」では、自己およびタ
ーゲット衛星の軌道伝播装置および姿勢制御系からの出
力によりターゲット衛星の方位角度を計算しこれら出力
と追尾信号誤差出力とを比較するバイアス誤差処理装
置、アンテナ駆動制御機構に関する技術が記載されてい
る。
【0011】図6は従来のアンテナ指向制御装置を示す
ブロック図である。
【0012】従来のアンテナ指向制御装置は、衛星本体
41と、これに取付けられた姿勢検出センサ45と、姿
勢検出センサ45の出力から予め定めた制御則により制
御量を算出する制御装置46と、制御装置46によりア
ンテナのビーム指向を制御するアンテナ指向機構44
と、アンテナ43とから構成されている。
【0013】図6を参照すると、衛星本体41が何らか
の外乱により姿勢誤差を生じると、この姿勢誤差角度を
姿勢検出センサ45で検出し、この検出値を制御装置4
6に出力する。制御装置46では予め定めた制御則に従
って制御量を計算し、アンテナ指向機構44を介してア
ンテナ43のビーム指向の制御を行なう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアンテ
ナ指向制御装置は、自己の衛星の姿勢誤差量のみを考慮
し相手先の衛星の軌道誤差量を考慮せずにアンテナビー
ムの指向制御を実施するため、指向制御精度が低いとい
う欠点を有している。
【0015】また、相手先の衛星の方位角度のみの計算
で衛星の位置情報を考慮していないため、指向制御精度
が低いという欠点を有している。
【0016】さらに、指向制御の計算精度を高めるた
め、相手先の衛星の軌道計算に使用する軌道要素を頻繁
に変更する必要があるという欠点を有している。
【0017】本発明の目的は、軌道要素の頻繁な変更を
不要としかつ自己および相手先の衛星の位置情報により
自動的にアンテナビームの指向制御精度を高めるアンテ
ナ指向制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ指向制
御装置は、目標物体からのビーコン信号を検出する目標
検出手段と、自己の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前
記目標検出手段が出力する第1の信号および前記姿勢検
出手段が出力する第2の信号により前記目標物体の軌道
計算誤差並びに自己の姿勢誤差を推定する計算手段と、
この計算手段が出力する第3の信号によりアンテナを前
記目標物体に指向させる駆動手段とを備えたことを特徴
としている。
【0019】また、目標物体からのビーコン信号を受信
するアンテナと、このアンテナが出力する受信信号によ
り前記目標物体の方向を検出する追尾受信機と、人工衛
星の姿勢データを入力する姿勢検出部と、前記追尾受信
機が出力するアンテナ方向測定値および前記姿勢検出部
が出力する姿勢検出値により前記目標物体の軌道計算誤
差並びに前記人工衛星の姿勢誤差を推定する計算機と、
この計算機が出力するアンテナ制御データにより前記ア
ンテナを前記目標物体に指向させるアンテナ駆動機器と
を備えたことを特徴としている。
【0020】前記計算機が、前記目標物体および前記人
工衛星の相対的位置計算を行ない相対位置計算値を出力
する相対位置計算部と、前記アンテナの方向を推定する
アンテナ方向推定部と、前記追尾受信機が出力する前記
アンテナ方向測定値から前記アンテナ方向推定部が出力
するアンテナ方向推定値を減算し観測誤差を出力する第
1の減算器と、前記観測誤差を所定のアルゴリズムに基
づき計算する観測計算部と、この観測計算部が出力する
計算出力に最小自乗法による計算を実施する最小自乗計
算部と、この最小自乗計算部が出力する姿勢誤差を前記
姿勢検出値から減算する第2の減算器と、前記最小自乗
計算部が出力する位置誤差を前記相対位置計算値から減
算する第3の減算器とを備えたことを特徴としている。
【0021】前記計算機が、地上局から送信される軌道
要素により前記目標物体および前記人工衛星の相対的位
置計算を行ない相対位置計算値を出力する相対位置計算
部と、前記アンテナの方向を推定するアンテナ方向推定
部と、前記追尾受信機が出力する前記アンテナ方向測定
値から前記アンテナ方向推定部が出力するアンテナ方向
推定値を減算し観測誤差を出力する第1の減算器と、前
記観測誤差を所定のアルゴリズムに基づき計算する観測
計算部と、この観測計算部が出力する計算出力に最小自
乗法による計算を実施する最小自乗計算部と、この最小
自乗計算部が出力する姿勢誤差を前記姿勢検出値から減
算する第2の減算器とを備えたことを特徴としている。
【0022】また、前記計算機が有する機能を、前記人
工衛星に搭載された姿勢制御装置が備える計算機能によ
り行なうことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明のアンテナ指向制御装置を適
用した人工衛星の主要部の構成を示す図である。
【0025】図1を参照すると、衛星1は衛星間通信を
行なうために宇宙機2からのビーコン信号3を受け常に
アンテナを宇宙機2に向けて指向捕捉させるアンテナ指
向制御装置4と、衛星1の姿勢を計測する姿勢センサ6
と、姿勢センサ6からのセンサ出力により衛星1の姿勢
制御を行なうとともに姿勢データ31をアンテナ指向制
御装置4に送出する姿勢制御装置5とから構成されてい
る。
【0026】ここで、宇宙機とは宇宙空間軌道上を航行
する飛翔体の総称であり、人工衛星、軌道間輸送機、ス
ペースプレーン、シャトル等のオービターを示す。
【0027】また、衛星とは周回衛星を含むがここでは
特に静止衛星を対象とし、静止衛星から宇宙機を追尾す
る場合について説明する。
【0028】図2は本発明のアンテナ指向制御装置の実
施の形態を示すブロック図である。
【0029】図2を参照すると、アンテナ指向制御装置
4は宇宙機2からのビーコン信号3を受けるアンテナ7
と、アンテナ7からの信号を受信しアンテナ方向測定値
21を出力する追尾受信機8と、姿勢制御装置5からの
姿勢データ31を入力し姿勢検出値11を出力する姿勢
検出部12と、姿勢検出値11とアンテナ方向測定値2
1とを制御則により計算しアンテナ制御データ32を出
力する搭載計算機9と、アンテナ制御データ32により
アンテナの角度制御を行なうアンテナジンバル駆動機器
10とから構成されている。
【0030】搭載計算機9により、姿勢検出値11およ
びアンテナ方向測定値21の実測値に基づきアンテナの
指向制御を行なうため精度の高い追尾が可能となる。
【0031】図3は図2の搭載計算機の第1の機能構成
を示す詳細ブロック図である。
【0032】図3を参照すると、搭載計算機9は宇宙機
2および衛星1の相対的位置計算を行ない相対位置計算
値17を出力する相対位置計算部13と、アンテナの方
向を推定するアンテナ方向推定部14と、アンテナ方向
推定部14が出力するアンテナ方向推定値22をアンテ
ナ方向測定値21から減算し観測誤差18を出力する減
算器36と、観測誤差18を所定のアルゴリズムに基づ
き計算する観測計算部15と、観測計算部15の計算出
力37を最小自乗法による計算を実施する最小自乗計算
部16と、最小自乗計算部16が出力する位置誤差19
を相対位置計算値17から減算する減算器34と、最小
自乗計算部16が出力する姿勢誤差20を姿勢検出値1
1から減算する減算器35とから構成されている。
【0033】なお、図3において図2に示す構成要素に
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
【0034】次に、図2および図3を参照して本実施の
形態の動作をより詳細に説明する。
【0035】相対位置計算部13は初期設定された宇宙
機2と衛星1との軌道要素からこれらの相対位置を計算
し相対位置計算値17を出力する。
【0036】相対位置計算値17は減算器34により位
置誤差19が減算されアンテナ方向推定部14に出力さ
れる。
【0037】一方、姿勢制御装置5から姿勢検出部12
を介して入力された姿勢検出値11は減算器35により
姿勢誤差20が減算されアンテナ方向推定部14に出力
される。
【0038】アンテナ方向推定部14では相対位置計算
値17から位置誤差19を減算したデータを、姿勢検出
値11から姿勢誤差20を減算したデータに基づいた座
標変換行列により、衛星1を基準とした衛星座標に変換
し、この変換した衛星座標における宇宙機2および衛星
1の相対位置に基づき追尾受信機8の出力を予測しアン
テナ方向推定値22を出力する。
【0039】減算器36はアンテナ方向推定値22を追
尾受信機8で実測したアンテナ方向測定値21から減算
し、観測誤差18を観測計算部15に出力する。
【0040】観測計算部15では種々の方程式に基づい
て計算出力37を出力する。最小自乗計算部16は計算
出力37から誤差について最小自乗計算を実行し、位置
誤差19および姿勢誤差20を各々減算器34,35に
出力する。
【0041】図4は人工衛星の座標軸を説明する図であ
る。
【0042】衛星1を基準とした衛星座標系において、
姿勢決定誤差はロール軸24(X軸)回りの姿勢誤差
と、ピッチ軸25(Y軸)回りの姿勢誤差と、ヨー軸2
6(Z軸)回りの姿勢誤差とを有する。また、アンテナ
方向推定値22はアンテナ7のアジマス角27とエレベ
ーション角28とから計算される。
【0043】次に宇宙機2の軌道誤差を推定する観測計
算部15の種々の観測方程式について説明する。
【0044】宇宙機2が円軌道上に在る場合、軌道長半
径、軌道傾斜角、昇降点赤経、平均近点角誤差、平均運
動および近地点通過経過時間から、宇宙機2の位置は式
(1)〜(5)で計算される。
【0045】
【0046】次に、衛星1の軌道位置を軌道傾斜角0と
して、式(1)〜(5)により同様に計算する。ただ
し、静止衛星の場合、軌道位置での平均近点角誤差は0
とする。
【0047】アンテナ方向推定値22は、相対位置計算
値17を衛星座標に座標変換して求め、式(6)で計算
される。
【0048】
【0049】なお、座標変換は式(7)で行なう。
【0050】
【0051】この変換に必要な座標変換行列は、衛星1
が理想的な方向を指向している目標姿勢変換行列と、ロ
ール軸24回りの姿勢決定値と、ピッチ軸25回りの姿
勢決定値と、ヨー軸26回りの姿勢決定値と、ロール軸
24回りの姿勢決定誤差と、ピッチ軸25回りの姿勢決
定誤差と、ヨー軸26回りの姿勢決定誤差とを用いて、
式(8),(9)で与えられる。
【0052】
【0053】アンテナ方向推定値22をアンテナのアジ
マス角27、エレベーション角28を用いて式(1
0),(11)で計算する。
【0054】
【0055】アンテナのアジマス角27における観測誤
差18は、ロール軸24回りの姿勢決定誤差と、ピッチ
軸25回りの姿勢決定誤差と、ヨー軸26回りの姿勢決
定誤差と、相対位置計算値17における平均近点角誤差
とを用いて式(12)で計算される。
【0056】
【0057】あるいは簡略式として式(13)〜(1
5)のように表される。
【0058】
【0059】なお、式(15)は具体的には式(16)
で表される。
【0060】
【0061】また、アンテナのエレベーション角28に
おける観測誤差18は同様にして式(17)で計算され
る。
【0062】
【0063】あるいは簡略式として式(18),(1
9)のように表される。
【0064】
【0065】なお、式(19)は具体的には式(20)
で表される。
【0066】
【0067】上述の方程式の解は最小自乗法を使用して
求める。
【0068】また、宇宙機2の軌道を円軌道とした場合
の方程式を例示したが、宇宙機が離心率の小さな楕円軌
道を周回している場合には、ケプラー方程式の近似解を
使用した観測方程式を用いて計算する。なお、ケプラー
方程式の近似解には離心率について展開した摂動解を適
用する。
【0069】図5は図2の搭載計算機の第2の機能構成
を示す詳細ブロック図である。
【0070】図5を参照すると、搭載計算機9は宇宙機
2および衛星1の相対的位置計算を行ない相対位置計算
値17を出力する相対位置計算部13と、アンテナの方
向を推定するアンテナ方向推定部14と、アンテナ方向
推定部14が出力するアンテナ方向推定値22とアンテ
ナ方向測定値21とを減算し観測誤差18を出力する減
算器36と、観測誤差18を所定のアルゴリズムに基づ
き計算する観測計算部15と、観測計算部15の計算出
力37を最小自乗法による計算を実施する最小自乗計算
部16と、最小自乗計算部16が出力する姿勢誤差20
を姿勢検出値11から減算する減算器35とから構成さ
れている。
【0071】なお、図5において図3に示す構成要素に
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
【0072】次に、図2および図5を参照して本実施の
形態の動作をより詳細に説明する。
【0073】相対位置計算部13は地上局から送信され
る宇宙機2と衛星1との軌道要素更新23のデータか
ら、これらの相対位置を計算し相対位置計算値17を出
力する。
【0074】ここでは、地上局で観測された宇宙機2お
よび衛星1の軌道要素が、軌道要素更新23として地上
局から適時マニュアル操作または自動操作により衛星1
に送信され、データの更新が行なわれている。ただし、
姿勢誤差20によるフィードバック制御ループを備えて
いるため、軌道要素更新の回数を減少させることができ
る。
【0075】従って、最新の軌道要素が相対位置計算部
13に常に入力されるため、図3に示す構成の相対位置
計算値17と最小自乗計算部16が出力する位置誤差1
9との差分をとる減算器34およびこれらのフィードバ
ック制御ループが不用になり、構成の簡略化が行なえ
る。
【0076】最新の軌道要素更新23により計算された
相対位置計算値17は直接アンテナ方向推定部14に出
力される。
【0077】一方、姿勢制御装置5から姿勢検出部12
を介して入力された姿勢検出値11は減算器35により
姿勢誤差20が減算されアンテナ方向推定部14に出力
される。
【0078】アンテナ方向推定部14では相対位置計算
値17および姿勢検出値11のデータから姿勢誤差20
を減算したデータを、衛星1を基準とした衛星座標に変
換し、これらデータから衛星座標における宇宙機2およ
び衛星1の相対位置に基づき追尾受信機8の動作シミュ
レーションを行ないアンテナ方向推定値22を出力す
る。
【0079】減算器36はアンテナ方向推定値22と追
尾受信機8で実測したアンテナ方向測定値21とを減算
し、観測誤差18を観測計算部15に出力する。
【0080】観測計算部15では種々の方程式に基づい
て計算出力37を出力する。最小自乗計算部16は計算
出力37から誤差について最小自乗計算を実行し、姿勢
誤差20を減算器35に出力する。
【0081】宇宙機2の軌道誤差を推定する観測計算部
15の種々の観測方程式については図3による構成で記
述した内容と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0082】なお、本発明の構成は図2に限定されるも
のではなく、例えば搭載計算機9の代りに姿勢制御装置
5に内蔵されている計算機を使用することも可能であ
る。
【0083】アンテナ指向制御精度の改善については、
従来技術で衛星姿勢検出誤差によるアンテナ指向誤差は
0.02deg、宇宙機位置誤差によるアンテナ指向誤
差は0.04degが見込まれるが、本発明ではこれら
誤差を追尾受信機による実測データに基づいて推定し補
償するため、従来技術のアンテナ指向制御精度の10倍
程度の高精度が達成できる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
指向制御装置は、目標物体としての宇宙機を追尾してい
る追尾受信機からの実測値に基づいて宇宙機の軌道を推
定できるので、宇宙機の軌道要素を一度設定しておくと
外乱により摂動を受けても、軌道要素の誤差推定機能に
より自動的に宇宙機の軌道要素を更新するため軌道要素
の送信が不要でありかつアンテナ指向精度の高精度化が
達成できるという効果を有している。
【0085】また、地上局側で観測した最新の軌道要素
を頻繁に送信することなく適時送信することにより衛星
側での運用を簡略化するという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向制御装置を適用した人工
衛星の主要部の構成を示す図である。
【図2】本発明のアンテナ指向制御装置の実施の形態を
示すブロック図である。
【図3】図2の搭載計算機の第1の機能構成を示す詳細
ブロック図である。
【図4】人工衛星の座標軸を説明する図である。
【図5】図2の搭載計算機の第2の機能構成を示す詳細
ブロック図である。
【図6】従来のアンテナ指向制御装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 衛星 2 宇宙機 3 ビーコン信号 4 アンテナ指向制御装置 5 姿勢制御装置 6 姿勢センサ 7 アンテナ 8 追尾受信機 9 搭載計算機 10 アンテナジンバル駆動機器 11 姿勢検出値 12 姿勢検出部 13 相対位置計算部 14 アンテナ方向推定部 15 観測計算部 16 最小自乗計算部 17 相対位置計算値 18 観測誤差 19 位置誤差 20 姿勢誤差 21 アンテナ方向測定値 22 アンテナ方向推定値 23 軌道要素更新 24 ロール軸 25 ピッチ軸 26 ヨー軸 27 アジマス角 28 エレベーション角 31 姿勢データ 32 アンテナ制御データ 34,35,36 減算器 37 計算出力 41 衛星本体 43 アンテナ 44 アンテナ指向機構 45 姿勢検出センサ 46 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標物体からのビーコン信号を検出する
    目標検出手段と、自己の姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、前記目標検出手段が出力する第1の信号および前記
    姿勢検出手段が出力する第2の信号により前記目標物体
    の軌道計算誤差並びに自己の姿勢誤差を推定する計算手
    段と、この計算手段が出力する第3の信号によりアンテ
    ナを前記目標物体に指向させる駆動手段とを備えたこと
    を特徴とするアンテナ指向制御装置。
  2. 【請求項2】 目標物体からのビーコン信号を受信する
    アンテナと、このアンテナが出力する受信信号により前
    記目標物体の方向を検出する追尾受信機と、人工衛星の
    姿勢データを入力する姿勢検出部と、前記追尾受信機が
    出力するアンテナ方向測定値および前記姿勢検出部が出
    力する姿勢検出値により前記目標物体の軌道計算誤差並
    びに前記人工衛星の姿勢誤差を推定する計算機と、この
    計算機が出力するアンテナ制御データにより前記アンテ
    ナを前記目標物体に指向させるアンテナ駆動機器とを備
    えたことを特徴とするアンテナ指向制御装置。
  3. 【請求項3】 前記計算機が、前記目標物体および前記
    人工衛星の相対的位置計算を行ない相対位置計算値を出
    力する相対位置計算部と、前記アンテナの方向を推定す
    るアンテナ方向推定部と、前記追尾受信機が出力する前
    記アンテナ方向測定値から前記アンテナ方向推定部が出
    力するアンテナ方向推定値を減算し観測誤差を出力する
    第1の減算器と、前記観測誤差を所定のアルゴリズムに
    基づき計算する観測計算部と、この観測計算部が出力す
    る計算出力に最小自乗法による計算を実施する最小自乗
    計算部と、この最小自乗計算部が出力する姿勢誤差を前
    記姿勢検出値から減算する第2の減算器と、前記最小自
    乗計算部が出力する位置誤差を前記相対位置計算値から
    減算する第3の減算器とを備えたことを特徴とする請求
    項2記載のアンテナ指向制御装。
  4. 【請求項4】 前記計算機が、地上局から送信される軌
    道要素により前記目標物体および前記人工衛星の相対的
    位置計算を行ない相対位置計算値を出力する相対位置計
    算部と、前記アンテナの方向を推定するアンテナ方向推
    定部と、前記追尾受信機が出力する前記アンテナ方向測
    定値から前記アンテナ方向推定部が出力するアンテナ方
    向推定値を減算し観測誤差を出力する第1の減算器と、
    前記観測誤差を所定のアルゴリズムに基づき計算する観
    測計算部と、この観測計算部が出力する計算出力に最小
    自乗法による計算を実施する最小自乗計算部と、この最
    小自乗計算部が出力する姿勢誤差を前記姿勢検出値から
    減算する第2の減算器とを備えたことを特徴とする請求
    項2記載のアンテナ指向制御装置。
  5. 【請求項5】 前記計算機が有する機能を、前記人工衛
    星に搭載された姿勢制御装置が備える計算機能により行
    なうことを特徴とする請求項2,3又は4記載のアンテ
    ナ指向制御装置。
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