JPH09289325A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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Abstract
薄膜トランジスタの特性を向上させる。 【構成】 珪素膜101上に酸化珪素膜105が成膜さ
れた状態において、レーザー光100を照射し、珪素膜
101と酸化珪素膜105に対するアニールを行う。こ
の時、酸化珪素膜105の膜厚dを(N/4n)λ0 で
示される値に概略一致させる。ここで、Nは正の奇数、
nがレーザー光の波長に対する酸化珪素膜105の屈折
率、λ0 は真空中でのレーザー光の波長である。このよ
うな条件を満足させることにより、酸化珪素膜105中
においてレーザー光の定常波を生じさせることができ
る。そして、珪素膜101に対するアニールと同時に酸
化珪素膜105に対するアニールを同時に行うことがで
きる。
Description
薄膜トランジスタの作製に際してレーザー光の照射を利
用する技術に関する。またこの技術を利用することによ
って得られた薄膜トランジスタに関する。
照射することにより、結晶性珪素膜に変成する技術が知
られている。また、不純物イオンの注入後に珪素膜に対
してレーザー光を照射し、不純物イオンの衝撃によって
損傷した領域のアニールと注入された不純物の活性化と
を行う技術が知られている。
さから紫外領域以下の波長を有するレーザー光が利用さ
れる。また、その発振効率の高さからエキシマレーザー
光が利用されている。
mのKrFエキシマレーザー光を照射して、結晶性珪素
膜に変成する場合の状態を模式的に示す。
してこのガラス基板10上に下地膜11として酸化珪素
膜が成膜されている。さらに下地膜11上に非晶質珪素
膜12が成膜されている。
る。このような状態でレーザー光13を照射すると、1
5で示されるような非晶質珪素膜12の表面で反射され
る成分が観察される。15で示される成分は普通有効利
用されず散逸してしまう。なお、14は非晶質珪素膜1
2中に吸収される成分である。
晶性珪素膜を得た場合、高い結晶性を得ることができ
る。しかし、その表面が荒れたものとなってしまうとい
う問題がある。この荒れは、膜厚程度以上の凹凸となっ
てしまう場合もある。
て薄膜トランジスタを作製しようとする際に大きな問題
となる。
の界面に珪素膜表面の荒れに起因する準位が高密度に形
成されてしまい、この準位が薄膜トランジスタの動作に
悪影響を与えることが問題となる。
ラツキ、特性の経時変化といった問題の要因となる。
発明は、レーザー光の照射を行った珪素膜を利用した薄
膜トランジスタにおいて、動作の不安定さ、特性のバラ
ツキ、特性の経時変化といった問題が生じないような技
術を提供することを課題とする。
の一つは、珪素膜と、該珪素膜上に形成された酸化珪素
膜と、を有した構造に対してレーザー光を照射するプロ
セスであって、Nを正の奇数、nを酸化珪素膜の屈折
率、λ0 を真空中でのレーザー光の波長として、酸化珪
素膜の厚さを概略d=(N/4n)λ0 で示される値に
することを特徴とする。
らに多結晶珪素膜や微結晶珪素膜で代表される結晶性珪
素膜を利用することができる。また珪素膜は真性でも、
P型でも、N型もよい。
さらにはリンやボロンといった不純物元素が添加されて
いてもよい。
い紫外領域を有したエキシマレーザー光を利用すること
が好ましい。具体的には、KrFエキシマレーザー(波
長248nm)やXeClエキシマレーザー(波長20
8nm)等を利用することができる。
に酸化珪素膜を透過するレーザー光を用いる場合に成立
する。一般に、レーザー光の波長の下限は、150nm
程度とすることが適当である。具体的には、酸化珪素膜
のエネルギーバンドギャップに対応する波長が上記レー
ザー光の下限に相当する。この波長以下であるとレーザ
ー光が酸化珪素膜に吸収されるので、本明細書で開示す
る発明を利用することが困難となる。
体薄膜上に形成された絶縁膜と、を有した構造に対して
レーザー光を照射するプロセスであって、前記レーザー
光の波長に対しての前記絶縁膜の屈折率nは前記半導体
薄膜のそれよりも大きく、Nを正の奇数、λ0 を真空中
でのレーザー光の波長として、絶縁膜の厚さを概略d=
(N/4n)λ0 で示される値にすることを特徴とす
る。
用される。しかし、他にシリコンゲルマ等の化合物半導
体の薄膜を利用することもできる。また珪素膜の成膜方
法も特に限定されるものではない。
層構造を有する半導体薄膜を利用することもできる。
所要するレーザー光の波長に対しての屈折率が下地の半
導体薄膜のそれに比較して小さいものを利用することが
重要である。
するものである必要がある。一般には、絶縁膜のエネル
ギーバンドギャップ(Eg)がレーザー光の光子エネル
ギー(hν)よりも大きいことが必要となる。逆にいえ
ば、レーザー光の光子エネルギー(hν)は絶縁膜のエ
ネルギーバンドギャップ(Eg)よりも小さいことが必
要となる。
に対してレーザー光の照射が行われた薄膜トランジスタ
であって、レーザー光の波長に対してのゲイト絶縁膜の
屈折率nは活性層を構成する半導体薄膜のそれよりも大
きく、Nを正の奇数、λ0 を真空中でのレーザー光の波
長として、ゲイト絶縁膜の厚さが概略d=(N/4n)
λ0 で示される値であることを特徴とする。
性層の表面状態を観察すれば判別することができる。こ
れは、レーザー光の照射によって結晶化やアニールが行
われた珪素膜の表面は、加熱処理による結晶化やアニー
ルが施された珪素膜に比較して、確実に異なる表面状態
を有しているからである。
〜3.7 である。この値は非晶質珪素膜と結晶性珪素膜と
で異なる。また成膜方法や成膜条件によっても異なる。
しかし、一般的には上記範囲内に納まる。
率は、n=1.45〜1.50程度である。この値も成膜方法や
成膜条件によって異なる。
によって異なる。しかし、同じ波長に対しては、珪素膜
の屈折率が酸化珪素膜の屈折率に対して大きいという関
係は変わらない。このような関係は、紫外領域から赤外
領域まで成り立つ。
上に酸化珪素膜105を積層した構造にレーザー光10
0を照射した場合、レーザー光は酸化珪素膜を透過し、
珪素膜101との界面で一部が104に示されるように
反射される。
化珪素膜105と珪素膜101との界面)は固定端と考
えることができる。従って、酸化珪素膜105と珪素膜
101との界面で反射されるレーザー光は、位相がπだ
け変化したものとなる。
射波104は、珪素膜101に向かって進行するレーザ
ー光と干渉する。
に起因して定常波が形成される。この条件とは、酸化珪
素膜105の表面及び裏面(珪素膜101との界面)が
定常波の腹または節となる場合である。
レーザー光104が酸化珪素膜105から膜外に出よう
とする状態を考える。
化珪素膜105中から屈折率がより低い雰囲気中(適当
なガス雰囲気または減圧雰囲気)中へとレーザー光が進
行することになる。
な物質へとレーザー光が進行する状態となる。よって、
定常波が形成される状態においては、酸化珪素膜105
の表面は、定常波の腹となる。
定常波が形成されることになる。即ち、酸化珪素膜10
5の光学膜厚ndが入射レーザー光の波長λ0 (真空中
での波長)の1/4の奇数倍となった場合に定常波が形
成されることになる。
/4波長に定常波(b)とが示されている。
素膜105中にレーザー光のエネルギーが閉じ込められ
た状態となる。このエネルギーは酸化珪素膜105中の
不純物や準位に吸収される。こうして、酸化珪素膜10
5のアニールが効果的に行われる。
に珪素膜101中に入射するレーザー光103(図1参
照)は、珪素膜101のアニールに寄与する。
で、ゲイト絶縁膜として機能する酸化珪素膜のアニール
を効果的に行うことができる。このアニールは非常に効
果的であり、作製工程間における酸化珪素膜の物性のバ
ラツキや界面特性のバラツキを抑制するたに大きな寄与
をする。従って、薄膜トランジスタのロット毎の特性の
バラツキや劣化特性のバラツキを抑制することができ
る。
光の照射によるアニールを行うに際し、珪素膜101上
に形成された酸化珪素膜105の厚さをd、酸化珪素膜
中でのレーザー光101の波長をλとして、d=(N/
4)λを満たす状態とする。
光の波長に対する屈折率)をnとした場合、上式はd=
(N/4n)λ0 と変形される。ただし、Nは1,3,
5,7で示される正の奇数である。またλ0 は真空中で
のレーザー光の波長(一般には空気中での波長を利用し
て差し支えない)である。
示すように酸化珪素膜105と珪素膜101との界面で
反射される反射光104と、珪素膜101に向かう入射
光100と、が酸化珪素膜105中において干渉して共
鳴状態を生じる。
波のモードを模式的に示す。図2は、珪素膜101界面
で反射されるレーザー光と珪素膜101に入射するレー
ザー光とが酸化珪素膜105中において干渉することに
よって得られる共鳴状態を示している。図のおける共鳴
状態は、気柱の共鳴状態からの類推により表現したもの
である。
ギーが酸化珪素膜中の不純物やトラップ準位に高い効率
で吸収される。そしてその結果として、酸化珪素膜10
5のアニールが行われる。
位を減少させるのと同時に珪素膜101と酸化珪素膜1
05との界面近傍の準位を減少させるのに効果がある。
れるレーザー光の波長λ(λは酸化珪素膜中でのレーザ
ー光の波長)に対応させて所定の値に限定することによ
り、珪素膜101に対するアニールと同時に酸化珪素膜
105のアニールをも同時に行うことができる。
で、レーザー光の照射に従う珪素膜表面の荒れを抑制す
ることができる。
用して薄膜トランジスタを作製する工程を示す。
工程を示す。まず、ガラス基板301上に下地膜302
を成膜する。ここでは、下地膜302として、スパッタ
法によって3000Åの厚さに酸化珪素膜を成膜する。
板301からの不純物の拡散を防ぐ機能を有している。
また、ガラス基板301と後に形成される珪素膜との間
に発生する応力を緩和させる機能を有している。
を500Åの厚さにプラズマCVD法で成膜する。本実
施例で利用する非晶質珪素膜は、後に利用するレーザー
光(KrFエキシマレーザー)の波長248nmに対し
て約2.10の屈折率を有している。(図3(A))
CVD法を利用するのでもよい。減圧熱CVD法は、装
置にメンテナンスや大面積への成膜に難があるが、得ら
れる膜質はプラズマCVD法によるものよりも高いもの
が得られる。
うことにより、後に薄膜トランジスタの活性層を構成す
る島状の領域304を形成する。
厚の酸化珪素膜305を成膜する。この酸化珪素膜30
5は、248nmの波長に対して約1.54の屈折率を有し
ている。(図3(B))
5中において、KrFエキシマレーザー光の共鳴条件が
成立する厚さとする。即ち、珪素膜との界面から反射さ
れるレーザー光と珪素膜との界面に向かうレーザー光と
が干渉して定常波が形成される条件を満足する厚さとす
る。
計算式より求められる。ここでは、λ0 =2480Å、
N=3、n=1.54を上式に代入し、d=1208Åを得
る。
の状態でKrFエキシマレーザー光を照射する。レーザ
ー光は、光学系によって幅が数mm、長さは数十cmの
線状のビームに成形したものを走査して照射する。この
ようにすることで、大面積に対するレーザー光の照射を
効率的に行うことができる。
非晶質珪素膜304と酸化珪素膜305との界面で反射
される。
は、非晶質珪素膜中でほとんど吸収され、そのエネルギ
ーは非晶質珪素膜304の結晶化に寄与することにな
る。
し、酸化珪素膜305中を照射したレーザー光と反対方
向(基板から遠ざかる向き)に進行するレーザー光は、
図2(b)に示すようなモードで共鳴状態が生じる。即
ち、非晶質珪素膜に入射するレーザー光と非晶質珪素膜
から反射するレーザー光とが干渉することにより、定常
波が形成される。
光のエネルギーが閉じ込められた状態となる。そして酸
化珪素膜に効果的にレーザー光のエネルギーが吸収され
る。
行われ、結晶性珪素膜でなる活性層306が得られる。
また同時にゲイト絶縁膜として機能する酸化珪素膜30
5のアニール行われる。特に活性層となる珪素膜のゲイ
ト絶縁膜との界面付近のアニールが効果的に行われる。
形成する。まず、ゲイト電極の基となるアルミニウム膜
をスパッタ法によって4000Åの厚さに成膜する。
またはイットリウムを0.1 重量%含有させる。これは、
後の工程においてヒロックやウィスカーが発生してしま
うことを抑制するためである。
ニウムに異常成長によって生じる刺状あるいは針状の突
起物のことである。
面に100Å厚の極薄い陽極酸化膜(図示せず)を形成
する。
グルコール溶液をアンモニウム膜を陽極、白金を電極と
して陽極酸化電流を流し、アルミニウム膜の表面に陽極
酸化膜を形成する。また、膜厚の制御は印加電圧によっ
て行うことができる。
な膜質を有している。
し、パターニングを行う。この工程により、ゲイト電極
307の基となるパターンを形成する。
%のシュウ酸水溶液を電解溶液として用いる。この工程
では308で示される部分に多孔質状の陽極酸化膜が形
成される。
まで成長させることが可能である。ここでは、5000
Åの厚さにこの多孔質状の陽極酸化膜308を成長させ
る。
再度緻密な膜質を有する陽極酸化膜を形成する。この工
程では、309で示される緻密な膜質を有する陽極酸化
膜を1000Åの厚さに成膜する。
ゲイト電極307は、緻密な膜質を有する陽極酸化膜3
09によって保護された状態となる。
に不純物イオンの注入を行う。ここでは、Nチャネル型
の薄膜トランジスタを作製するためにP(リン)イオン
の注入を行う。
ンの注入を行う。(図3(D))
イオンの注入を行う。この工程では、最初のPイオンの
注入時よりもドーズ量を下げてPイオンの注入を行う。
域が低濃度不純物領域として形成される。
ー光の照射を行い、Pイオンの注入された領域のアニー
ルを行う。この工程で用いるレーザー光は、図3(B)
の工程において利用したKrFエキシマレーザーを用い
ればよい。
たは窒化珪素膜を成膜する。そしてコンタクトホールの
形成を行う。さらにソース電極318とドレイン電極3
19を形成する。これらの電極は、チタン膜とアルミニ
ウム膜とチタン膜との積層膜でもって構成する。
1時間の加熱処理を施す。こうして、図3(E)に示す
薄膜トランジスタを完成させる。
ト絶縁膜305中の欠陥が少なく、またゲイト絶縁膜3
05と活性層304との界面特性が良好であるという特
徴がある。
果的にゲイト絶縁膜305のアニールが行われるからで
ある。
結晶化とレーザー光の照射によるアニールとを併用した
構成に関する。
ず、ガラス基板401上に下地膜402として、酸化珪
素膜をスパッタ法によって3000Åの厚さに成膜す
る。本実施例では、ガラス基板として歪点が667℃で
あるコーニング1737ガラス基板を利用する。
法により、非晶質珪素膜403を500Åの厚さに成膜
する。
素の結晶化を助長する金属元素の導入を行う。ここで
は、珪素の結晶化を助長する金属元素としてNiを利用
する。
ては、Fe、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、O
s、Ir、Pt、Auから選ばれた一種または複数種類
のものを用いることができる。
酢酸塩溶液を用いて非晶質珪素膜の表面に導入する。
入量を制御し易いという技術上の有意性がある。
重量換算で5ppmのニッケル元素を含んだニッケル酢
酸塩溶液を滴下し、水膜400が形成された状態が示さ
れている。
ンコーターによって、余分な溶液を吹き飛ばす。こうし
て、ニッケル元素が非晶質珪素膜403の表面に接して
保持された状態を得る。
度やスピンコータを利用したスピンドライ工程の条件を
調整することにより制御することができる。
を結晶化させる。ここでは、640℃の温度で4時間の
加熱処理を行い非晶質珪素膜403を結晶化させる。
素膜404を得る。図4(B)に示す状態を得たら、パ
ターニングを行うことにより、後の薄膜トランジスタの
活性層となる島状の領域405を形成する。(図4
(C))
酸化珪素膜をプラズマCVD法により1208Åの厚さ
に成膜する。
シマレーザーの照射を行う。この工程では、定常波の形
成による酸化珪素膜でなるゲイト絶縁膜406のアニー
ルと、結晶性珪素膜でなる活性層406の結晶化の助長
とが同時に行われる。
トランジスタを完成させる。
構成において、レーザー光としてXeClエキシマレー
ザーを用いる場合を示す。この場合、レーザー光の波長
は、308nmである。従ってゲイト絶縁膜を構成する
酸化珪素膜の膜厚は、実施例1の場合と異なるものとな
る。
=λ0 N/4nで示される数式に、λ0 =3080Å、
N=3、n=1.54(ここでは波長248nmの場合と同
じ値を用いる)を代入して、d=1500Åを得る。
ゲイト絶縁膜305を構成する酸化珪素膜の膜厚を15
00Åとする。
ある。また、本実施例に示す構成を他の実施例に利用し
てもよい。
て、波長248nmに対する値を利用する。しかし、利
用する酸化珪素膜の屈折率を実測し、その値を利用する
ことがより好ましい。
た方法とは異なる方法で薄膜トランジスタを作製する例
を示す。
レーザー光の照射を行い。さらに酸化珪素膜でなるゲイ
ト絶縁膜のアニールを行うために再度のレーザー光の照
射を行う。即ち、本実施例においては、実施例1では一
回のレーザー光の照射で済ましていたものを2回に分け
て行う。
6(A)に示すようにガラス基板301上に下地膜とし
て酸化珪素膜302を成膜する。
珪素膜601の出発膜となる)をプラズマCVD法また
は減圧熱CVD法で成膜する。
行うことにより、図示しない非晶質珪素膜の結晶化を行
う。ここでのレーザー光の照射は、線状にビーム加工し
たレーザー光を走査して照射することによって行う。
結晶性珪素膜601をパターニングして、図6(B)に
示す薄膜トランジスタの活性層602を形成する。
絶縁膜305として、厚さ1208nmの酸化珪素膜を
成膜し、再度KrFエキシマレーザーの照射を行う。こ
の工程は実施例1に示すものと同じである。
トランジスタを完成させる。
例4の作製工程において、加熱処理による結晶化の工程
を加えたものである。
る。まず、ガラス基板301上に下地膜302として酸
化珪素膜を成膜する。さらに図示しない非晶質珪素膜を
成膜し、実施例2に示したニッケルの導入による加熱処
理による結晶化を行う。
素膜601を得る。基板の耐熱性が高い場合には、単な
る加熱処理のみにより結晶性珪素膜を得てもよい。
るために図6(A)に示すようにKrFエキシマレーザ
ー光の照射を行う。
性層の形状にパターニングし、図6に示す工程に従って
薄膜トランジスタを作製する。
により、レーザー光の照射を行った珪素膜を利用した薄
膜トランジスタにおいて、動作の不安定さ、特性のバラ
ツキ、特性の経時変化といった問題を抑制することがで
きる。
す図。
式図。
す図。
光の成分 105 酸化珪素膜 301 ガラス基板 302 下地膜(酸化珪素膜) 303 非晶質珪素膜 304 活性層を構成することとなる島状の
領域 305 ゲイト絶縁膜(酸化珪素膜) 306 結晶性珪素膜でなる活性層 307 ゲイト電極 308 多孔質状の陽極酸化膜 309 緻密な膜質を有する陽極酸化膜 310 ソース領域 311 ドレイン領域 312、313 低濃度不純物領域が形成される領域 314 チャネル形成領域 315、316 低濃度不純物領域 317 層間絶縁膜 318 ソース電極 319 ドレイン電極 10 ガラス電極 11 下地膜 12 非晶質珪素膜 13 照射されるレーザー光 14 非晶質珪素膜に入射するレーザー光 15 非晶質珪素膜の表面で反射されるレー
ザー光
Claims (5)
- 【請求項1】珪素膜と、 該珪素膜上に形成された酸化珪素膜と、 を有した構造に対してレーザー光を照射するプロセスで
あって、 Nを正の奇数、nを酸化珪素膜の屈折率、λ0 を真空中
でのレーザー光の波長として、 酸化珪素膜の厚さを概略d=(N/4n)λ0 で示され
る値にすることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項2】請求項1において、 酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として薄膜トランジスタを作
製することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項3】半導体薄膜と、 該半導体薄膜上に形成された絶縁膜と、 を有した構造に対してレーザー光を照射するプロセスで
あって、 前記レーザー光の波長に対しての前記絶縁膜の屈折率n
は前記半導体薄膜のそれよりも大きく、 Nを正の奇数、λ0 を真空中でのレーザー光の波長とし
て、 絶縁膜の厚さを概略d=(N/4n)λ0 で示される値
にすることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項4】請求項3において、 酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として薄膜トランジスタを作
製することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項5】活性層となるべき領域に対してレーザー光
の照射が行われた薄膜トランジスタであって、 レーザー光の波長に対してのゲイト絶縁膜の屈折率nは
活性層を構成する半導体薄膜のそれよりも大きく、 Nを正の奇数、λ0 を真空中でのレーザー光の波長とし
て、 ゲイト絶縁膜の厚さが概略d=(N/4n)λ0 で示さ
れる値であることを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12659296A JPH09289325A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 半導体装置およびその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12659296A JPH09289325A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 半導体装置およびその作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289325A true JPH09289325A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14939006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12659296A Withdrawn JPH09289325A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 半導体装置およびその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09289325A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005191510A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-07-14 | Advanced Lcd Technologies Development Center Co Ltd | 結晶化方法、結晶化装置、被処理基板、薄膜トランジスタおよび表示装置 |
JP2014041901A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Mitsubishi Electric Corp | 炭化珪素半導体装置の製造方法 |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP12659296A patent/JPH09289325A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005191510A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-07-14 | Advanced Lcd Technologies Development Center Co Ltd | 結晶化方法、結晶化装置、被処理基板、薄膜トランジスタおよび表示装置 |
JP2014041901A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Mitsubishi Electric Corp | 炭化珪素半導体装置の製造方法 |
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