JPH09289257A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09289257A
JPH09289257A JP8100232A JP10023296A JPH09289257A JP H09289257 A JPH09289257 A JP H09289257A JP 8100232 A JP8100232 A JP 8100232A JP 10023296 A JP10023296 A JP 10023296A JP H09289257 A JPH09289257 A JP H09289257A
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JP
Japan
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film
region
resist pattern
type
conductivity type
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Withdrawn
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JP8100232A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Tsuchiya
賀子 土屋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアルゲート型CMOSのW−ポリサイド
・ゲート電極に含まれるp型,n型の両不純物の相互拡
散を防止するためのWSix膜の選択除去を、狭いフィ
ールド酸化膜上でも可能とする。 【解決手段】 nMOS形成予定領域をSiOxマスク
12aで覆い、そのパターン・エッジから除去幅Wrem
だけ離間した第2レジスト・パターン14(PR)をp
MOS形成予定領域に形成する。第2PR14をマスク
としてポリシリコン膜にイオン注入を行ってn+ 型領域
10nを形成した後、これら両パターン12a,14を
マスクとして除去幅Wrem だけWSix膜11を除去す
る。除去幅Wrem の変動要因は第2PR14の重ね合わ
せ誤差Δd′だけであり、フィールド酸化膜4の必要形
成幅WFIはWrem の両側に両パターン12a,14の重
ね合わせ誤差を加えただけで済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリシリコン膜の
一部をn+ 型化してn型MOSトランジスタ(nMO
S)のゲート電極を形成し、他部をp+ 型化してp型M
OSトランジスタ(pMOS)のゲート電極を形成する
いわゆるデュアル・ゲート型相補型MOSトランジスタ
(CMOS)の製造において、ゲート電極に含まれるn
型不純物とp型不純物の相互拡散を防止し、pMOSの
性能向上を図る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同一基板上にn型MOSトランジスタ
(nMOS)とp型MOSトランジスタ(pMOS)と
を共存させた相補型MOSトランジスタ(CMOS)回
路は、両トランジスタのオン時のみ電流が流れるため消
費電力が低く、またその構造から微細化や高集積化に適
し、高速動作が実現可能であるといった利点を有し、メ
モリ系デバイスやロジック系デバイスをはじめとする多
くのLSIの構成要素として広く用いられている。
【0003】従来からCMOSのゲート電極材料として
は、基本的にn+ 型ポリシリコン膜が用いられてきた。
これは、この膜が耐熱性に優れていることもさることな
がら、pMOSのチャネル・プロファイルが埋込み型と
なるために高いバルク移動度を利用して動作を高速化で
きるからであった。しかし、埋込みチャネル型ではソー
ス/ドレイン領域から迫り出している空乏層の先端がゲ
ート電界の影響により基板の深い部分で互いに接近する
ため、パンチスルーが生じ易いという問題がある。した
がって、おおよそサブミクロン世代までは埋め込みチャ
ネル型の採用による高速化のメリットを享受できたが、
ハーフミクロンあるいはクォーターミクロン以降の世代
では短チャネル効果の抑制困難というデメリットが大き
くなる。このため、pMOSについても表面チャネル型
の採用が望まれるようになった。そこで提案されたの
が、nMOSのゲート電極の導電型をn+ 型、pMOS
のゲート電極の導電型をp+ 型とすることにより、nM
OSとpMOSのチャネル・プロファイルを共に表面型
とする構成である。かかる構成を有するCMOSは、デ
ュアルゲート型CMOSと呼ばれている。デュアルゲー
ト型CMOSにはこの他にも、動作速度を低下させずに
CMOSインバータとして基本ゲートを構成した場合の
信号伝達特性を対称化できるという重要なメリットがあ
る。
【0004】すなわち、nMOS,pMOS双方のゲー
ト電極を共にn+ 型ポリシリコン膜で形成する従来型の
CMOSでは、nMOSとpMOSとの仕事関数差に起
因する閾値電圧Vthの非対称性を解消するために、pM
OSのチャネル領域に高濃度に不純物を導入しなければ
ならず、このことが基板表面付近のキャリア移動度を低
下させ、動作高速化を妨げる原因となっていた。しか
し、デュアルゲート型であれば、Vth制御は不純物濃度
ではなくゲート電極の仕事関数制御を通じて行われるた
め、チャネル領域の不純物濃度をそれほど高める必要が
なくなるからである。
【0005】かかるデュアルゲート型CMOSの製造に
際しては、真性ポリシリコン膜の区分けされた領域にn
型ゲート不純物とp型ゲート不純物をそれぞれ導入する
工程が必要である。この導入は、典型的にはマスクを介
したイオン注入により行われる。
【0006】ところで、近年の微細なデザイン・ルール
にもとづくMOSトランジスタでは、n型あるいはp型
のゲート不純物を含有するポリシリコン膜を単独でゲー
ト電極の形成に用いることは少なく、この上に比抵抗が
遥かに低い金属シリサイド膜あるいは金属膜を積層した
形、すなわちポリサイド膜やポリメタル膜の形で用いる
ことが一般化している。これは、LSIの微細化および
高集積化の進展と共に、ポリシリコン・ゲート電極の配
線抵抗による信号の遅延がLSIの動作速度に対して無
視できないレベルとなってきたからである。最も代表的
なゲート電極材料は、不純物含有ポリシリコン膜とWS
ix(タングステン・シリサイド)膜とを積層したW
(タングステン)−ポリサイド膜である。
【0007】しかしながら、ポリサイド膜やポリメタル
膜を用いてデュアルゲート型CMOSのゲート電極を形
成すると、ポリシリコン膜の区分けされた領域にそれぞ
れ導入されたn型不純物とp型不純物とが金属シリサイ
ド膜や金属膜を媒介として相互に拡散し、これによりデ
バイス特性が劣化する問題がある。これは、金属シリサ
イド膜や金属膜中における不純物の拡散速度が、シリコ
ン膜やSiOx膜中のそれに比べて遥かに大きいからで
ある。このような現象が生ずると、ポリシリコン膜中に
区画形成されたn+ 型領域とp+ 型領域の双方において
不純物濃度が補償されてしまい、ポリシリコン膜のフェ
ルミ準位の変動あるいはゲート電圧印加時のゲート電極
の空乏化に起因してVthが変動してしまう。
【0008】そこで、ポリシリコン膜のn+ 型領域とp
+ 型領域との境界近傍において、不純物拡散速度の速い
金属シリサイド膜または金属膜を選択的に除去すること
により、相互拡散を抑制するプロセスが考えられてい
る。このプロセスを、図12ないし図16を参照しなが
ら説明する。
【0009】図12は、低濃度n型(ν型)のSi基板
31(ν−Sub)上に通常の選択酸化分離法(LOC
OS法)法によりフィールド酸化膜32を形成し、pM
OS形成予定領域にn型ウェル33(n−Well)、
nMOS形成予定領域にp型ウェル34(p−Wel
l)を形成し、表面酸化によるゲート酸化膜35(Si
2 )の形成を経てW−ポリサイド膜を成膜した状態を
示している。このW−ポリサイド膜は、真性ポリシリコ
ン膜36i(polySi)(添字iは真性であること
を表す。)とWSix膜37とがこの順に積層されたも
のである。
【0010】上記真性ポリシリコン膜36iに対して
は、次に各導電型のMOS形成予定領域に応じたゲート
不純物を導入する必要がある。そこでまず、図13に示
されるように、nMOS形成予定領域をレジスト・パタ
ーン38(PR)で被覆し、pMOS形成予定領域にp
型ゲート不純物としてホウ素(B+ )をイオン注入す
る。これにより、上記真性ポリシリコン膜36iのうち
pMOS形成予定領域がp+ 型領域36p(添字pは、
導電型がp+ 型であることを表す。)となる。
【0011】なお、上記レジスト・パターン38を形成
するためのフォトリソグラフィでは、上記フィールド酸
化膜32を位置合わせのターゲットとして用いる。した
がって、レジスト・パターン38のパターン・エッジが
フィールド酸化膜32の中央に位置することが理想的で
ある。しかし実際には、ステッパの投影レンズの収差,
基板ステージの姿勢誤差,重ね合わせ精度測定系の測定
誤差その他様々な要因により、若干の重ね合わせ誤差Δ
dが発生することは避けられない。
【0012】次に、図14に示されるように、pMOS
形成予定領域をレジスト・パターン39(PR)で被覆
し、nMOS形成予定領域にn型ゲート不純物としてリ
ン(P+ )をイオン注入する。これにより、上記真性ポ
リシリコン膜36iのうちnMOS形成予定領域がn+
型領域36n(添字nは、導電型がn+ 型であることを
表す。)となる。なお、上記レジスト・パターン39に
ついても前述のレジスト・パターン38の場合と同様、
フィールド酸化膜32上で重ね合わせ誤差Δdが発生す
る。
【0013】ここまでの工程により、ポリシリコン膜内
ではp+ 型領域36pとn+ 型領域36nとが隣接形成
された状態となる。ただし、レジスト・パターン38,
39をそれぞれ形成するために計2回のフォトリソグラ
フィを経ているため、各回で発生し得る重ね合わせ誤差
Δdを考慮すると、両領域36p,36nの境界位置
は、最大2Δdの範囲内で変動している可能性がある。
【0014】ところで、かかるポリシリコン膜の上には
不純物拡散速度の大きいWSix膜37が積層されてお
り、このWSix膜37を媒介としたpn両ゲート不純
物の相互拡散が発生する原因となっている。そこで、上
記p+ 型領域36pと上記n+ 型領域36nの境界近傍
において上記WSix膜37を除去しなければならな
い。この除去をたとえばドライエッチングで行う場合、
まず図15に示されるように、上記境界近傍に開口を有
するレジスト・パターン40(PR)をエッチング・マ
スクとして形成する。このレジスト・パターン40を形
成する際のフォトリソグラフィでもフィールド酸化膜3
2が位置合わせのターゲットとして用いられるが、この
とき必然的に重ね合わせ誤差Δd′が発生することによ
り、開口位置が図中一点鎖線側、あるいは破線側へずれ
る可能性がある。
【0015】ここで、上記レジスト・パターン40の必
要開口幅WREについて検討しておかなければならない。
上記WSix膜37の中で、必ず除去すべき範囲は2Δ
dである。なぜなら、前述したごとく、p+ 型領域36
pとn+ 型領域36nの境界位置が2Δdの範囲内で変
動している可能性があるからである。したがって、上記
レジスト・パターン40の開口位置が図15の一点鎖線
側あるいは破線側のどちらへΔd′だけずれた場合に
も、その中央に2Δdの幅が常に確保されるようにしな
ければならない。したがって、レジスト・パターン40
の必要開口幅WREは、 WRE = 2Δd + 2Δd′ となる。
【0016】上記レジスト・パターン40をマスクとし
てドライエッチングを行うことによりWSix膜37の
露出部を選択的に除去し、さらにレジスト・パターン4
0をアッシングにより除去した状態を図16に示す。こ
れにより、p型ゲート不純物とn型ゲート不純物の拡散
経路が断たれたことになる。
【0017】かかる金属シリサイド膜の分断による不純
物相互拡散の防止は、上述のような金属シリサイド膜の
選択除去プロセスではなく、金属シリサイド膜の選択形
成プロセスにより達成することもできる。たとえば、特
開平3−203366号公報には、真性(ノンドープ
の)ポリシリコン膜をゲート電極形状にパターニングし
た後、このパターンの中でpMOSとnMOSの境界と
なるべき領域をSiOx膜パターンで被覆し、続いて基
体の全面にTi膜をスパッタ成膜し、アニールを行って
ポリシリコン膜とTi膜との接触部位のみシリサイド化
を進行させることにより、最初から分断されたTiSi
x膜を形成する方法が開示されている。つまり、SAL
ICIDE(self-aligned silicidation =自己整合的
シリサイド化)プロセスの応用により、pMOSとnM
OSの境界領域にのみ金属シリサイド膜を形成させない
方法である。この境界領域は、もちろんフィールド酸化
膜上にある。ノンドープのポリシリコン膜へのp型不純
物とn型不純物のイオン注入は、このシリサイド化の後
に各々レジスト・パターンを介して行っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属シリサイド膜の分断方法では、(1)分断領域を規
定するためのパターン形成、(2)p型ゲート不純物の
イオン注入のためのマスク形成、(3)n型ゲート不純
物のイオン注入のためのマスク形成、の各段階で1回ず
つ、計3回のフォトリソグラフィが必要となる。このた
め、各回で発生する重ね合わせ誤差を考慮すると、分断
領域の幅をある程度余裕をもって設定せざるを得ない。
このため、結果的にフィールド酸化膜の幅を大きくして
おかなければならず、回路面積が増大するという問題が
ある。
【0019】たとえば、前掲の図12ないし図16にわ
たるプロセスを例として説明すると、上述の(1)分断
領域を規定するためのパターンとは、図15に示される
レジスト・パターン40である。このレジスト・パター
ン40の必要開口幅WREは、前述のとおり2Δd+2Δ
d′であるが、その土台となるべきフィールド酸化膜3
2の必要形成幅WFIは、該レジスト・パターン40が図
中の一点鎖線側,破線側のどちらにずれても開口がフィ
ールド酸化膜32上に収まる様、WREの両側にさらにΔ
d′を加えた幅、すなわち、 WFI = WRE + 2Δd′ = 2Δd + 4Δd′ としておかなければならない。
【0020】一方、特開平3−203366号公報に記
載される方法では、(1)分断領域を規定するためのパ
ターンとは、シリサイド化のマスクとなるSiOx膜パ
ターンである。この方法では、p型ゲート不純物および
n型ゲート不純物のイオン注入のマスクとなるレジスト
・パターンをそれぞれ上記SiOx膜パターンを位置合
わせのターゲットとして形成することになるため、この
SiOx膜パターンの幅にある程度の余裕を持たせてお
く必要がある。さらにこのSiOx膜パターンは、フィ
ールド酸化膜を位置合わせのターゲットとして形成され
るので、該フィールド酸化膜の幅にもある程度の余裕を
持たせておく必要がある。このため、フィールド酸化膜
の必要形成幅としては、基本的に上述のWFIと同等分が
必要となる。
【0021】現状の半導体プロセスでは、重ね合わせ誤
差の許容範囲はデザイン・ルールDの1/3程度とされ
ている。そこで、上記の重ね合わせ誤差Δd,Δd′を
共にD/3と近似すると、上述のフィールド酸化膜32
の必要形成幅WFIはおおよそ2Dとなる。素子形成に関
与しない領域について、このようにデザイン・ルールの
2倍にも相当する幅を確保しなければならないことは、
LSIの高集積化に伴って回路面積ひいてはチップ寸法
が大幅に拡大してしまうことを意味しており、高集積化
を図る上での障害となる。
【0022】そこで本発明は、デュアルゲート型CMO
Sのゲート電極に含まれるp型,n型の両ゲート不純物
の相互拡散を抑制するためにフィールド酸化膜上で金属
シリサイド膜または金属膜を分断する場合にも、分断領
域の幅を縮小し、これにより回路面積の拡大を防止でき
る半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリサイド膜
またはポリメタル膜に対してエッチング選択比を確保し
得るレジスト・パターン以外のマスク用材料膜を活用す
ることにより、一部のレジスト・パターンをイオン注入
マスクとエッチング・マスクの両方に利用できる様に
し、これにより従来行われていた様な分断領域の規定の
みを目的とする1回分のフォトリソグラフィを廃して重
ね合わせ誤差の発生回数を減らすことで、フィールド酸
化膜の必要形成幅を縮小しようとするものである。
【0024】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、真性ポリシリコン膜とこれより比抵抗の小さい低抵
抗導電膜とをこの順に積層して積層膜を成膜する第1工
程と、前記積層膜上にこれとエッチング選択比を確保し
得るマスク用材料膜を成膜する第2工程と、前記マスク
用材料膜上において前記第2導電型領域と実質的に対応
する領域を第1レジスト・パターンで被覆する第3工程
と、前記第1レジスト・パターンをエッチング・マスク
とし、前記マスク用材料膜の露出部を選択的に除去する
第4工程と、前記第1レジスト・パターンを不純物導入
マスクとし、前記ポリシリコン膜中、前記第1導電型領
域と実質的に対応する領域へ第1導電型不純物を導入す
る第5工程と、前記第1レジスト・パターンを除去する
第6工程と、前記低抵抗導電膜上において前記第1導電
型領域と実質的に対応する領域を、前記の選択的除去に
より生じた前記マスク用材料膜のパターン・エッジから
所定距離だけ離間する第2レジスト・パターンで被覆す
る第7工程と、前記第2レジスト・パターンを不純物導
入マスクとし、前記ポリシリコン膜の前記第2導電型領
域と実質的に対応する領域へ第2導電型不純物を導入す
る第8工程と、前記第2レジスト・パターンと前記マス
ク用材料膜のパターンとを共にエッチング・マスクと
し、前記低抵抗導電膜の露出部を選択的に除去する第9
工程と、前記第2レジスト・パターンを除去する第10
工程とを有するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、第1レジスト・パターンは第1導電型領域への
イオン注入マスクとして用いられると共に、第2導電型
領域を保護するエッチング・マスクとなるべきマスク材
料膜のパターンを規定する役目を果たす。つまり、第1
レジスト・パターンを形成した段階で、低抵抗導電膜の
分断領域の幅、すなわち除去幅の一端は既に規定された
ことになる。第2導電型領域へのイオン注入マスクとな
る第2レジスト・パターンは、このマスク材料膜のパタ
ーンを位置合わせのターゲットとし、そのパターン・エ
ッジから所定距離だけ離間して形成されることになる
が、このときの所定距離は、第2レジスト・パターンの
重ね合わせ誤差よりも大きく設定する。実際上は、最低
限除去すべき幅(以下、最小除去幅と称する。)に第2
レジスト・パターンの重ね合わせ誤差を加えた距離とな
る。なお、最小除去幅とは、重ね合わせ誤差と同程度も
あれば十分である。これにより、分断領域の他端が規定
されたことになる。後は、この第2レジスト・パターン
をイオン注入マスクとエッチング・マスクの両方として
利用することができる。
【0026】したがって、除去幅の設定に際し、従来の
方法では第1レジスト・パターンと第2レジスト・パタ
ーンの形成時にそれぞれ発生し得る重ね合わせ誤差の両
方を考慮しなければならなかったのに対し、本発明では
第2レジスト・パターンの形成時に発生し得る誤差だけ
を考慮すれば良く、幅の変動要素も変動量も減少する。
フィールド酸化膜の必要形成幅は、上記の除去幅の両側
にその規定に影響を与えるレジスト・パターンの重ね合
わせ誤差を加算して求められる。このとき、加算分その
ものは従来法でも本発明方法でもそれほど変わらない
が、除去幅そのものを本発明では従来よりも大幅に縮小
できるので、結果的にフィールド酸化膜の必要形成幅を
縮小することができる。
【0027】以下、本発明方法を図1ないし図11を参
照しながら説明する。なおここでは、第1導電型不純物
をp型不純物、第2導電型不純物をn型不純物、ポリシ
リコン膜中の第1導電型不純物を含む第1導電型領域を
+ 型領域、第2導電型不純物を含む第2導電型領域を
+ 型領域と仮定するが、これらは互いに入れ換えても
一向に差し支えない。
【0028】図1は、低濃度n型(ν型)のSi基板1
(ν−Sub)上で通常の選択酸化分離法(LOCOS
法)にしたがってフィールド酸化膜4を形成した状態を
示している。ここまでの工程を簡単に述べると、まずS
i基板1の表面をたとえばパイロジェニック酸化法で熱
酸化することによりパッド酸化膜2を形成し、この上に
SiN膜を全面堆積させた後、該SiN膜をパターニン
グして選択酸化マスク3を形成し、Si基板1の熱酸化
を行ってフィールド酸化膜4を形成する。
【0029】上記の選択酸化マスク3およびパッド酸化
膜2を除去した後、図2に示されるように、nMOS形
成予定領域をレジスト・パターン5(PR)で被覆し、
pMOS形成予定領域にたとえばn型不純物としてリン
(P+ )をイオン注入してn型ウェル6(n−Wel
l)を形成した。このときのイオン注入条件は、一例と
してイオン加速エネルギー330keV,ドーズ量8×
1012/cm2 とした。この後、上記n型ウェル6中、
チャネル領域となる浅い領域に閾値電圧Vth調整用のイ
オン注入、深い領域にパンチスルー防止用のイオン注入
をそれぞれ行い、さらにフィールド酸化膜4の下側にあ
る両ウェルの境界にチャネル・ストップ領域(図示せ
ず。)を形成するためのイオン注入を行った。
【0030】上記レジスト・パターン5をアッシングに
より除去した後、図3に示されるように、pMOS形成
予定領域をレジスト・パターン7(PR)で被覆し、n
MOS形成予定領域にたとえばp型不純物としてホウ素
(B+ )をイオン注入し、p型ウェル8(p−Wel
l)を形成した。このときのイオン注入条件は、一例と
してイオン加速エネルギー280keV,ドーズ量1×
1013/cm2 とした。この後、上記p型ウェル8中、
チャネル領域となる浅い領域に閾値電圧Vth調整用のイ
オン注入、深い領域にパンチスルー防止用のイオン注入
をそれぞれ行い、さらにフィールド酸化膜4の片側にチ
ャネル・ストップ領域(図示せず。)を形成するための
イオン注入を行った。
【0031】上記レジスト・パターン7をアッシングに
より除去した後、図4に示されるように、パイロジェニ
ック酸化によりSi基板1の表面に厚さ約8nmのゲー
ト酸化膜9(SiO2 )を形成した。続いてこの上に、
厚さ約70nmの真性ポリシリコン膜10i(poly
Si)(添字iは真性であることを表す。)および厚さ
約70nmのWSix膜11をそれぞれ通常の減圧CV
D法により成膜し、W−ポリサイド膜を形成した。この
W−ポリサイド膜の上にはさらに、本発明の最大の特色
をなす膜として、厚さ約40nmのマスク用SiOx膜
12を成膜した。このマスク用SiOx膜12の成膜
は、減圧CVD,常圧CVD,プラズマCVDのいずれ
の方法によって行っても良い。
【0032】次に、図5に示されるように、上記マスク
用SiOx膜12の表面でレジスト・パターニングを行
い、第2導電型領域と実質的に対応する領域を第1レジ
スト・パターン13(PR)で被覆した。ただし、この
ときのパターン・エッジはフィールド酸化膜4上にある
が、設計位置に対して両方向にΔdずつずれる可能性が
ある。
【0033】次に、この第1レジスト・パターン13を
マスクとしてRIE(反応性イオン・エッチング)を行
うことにより、上記マスク用SiOx膜12の露出部を
除去し、SiOxマスク12aを形成した。続いて、上
記第1レジスト・パターン13と上記SiOxマスク1
2aとを介して真性ポリシリコン膜10iへホウ素(B
+ )をイオン注入した。このときのイオン注入条件は、
一例としてイオン加速エネルギー15keV,ドーズ量
4×1015/cm2 とした。これにより、上記真性ポリ
シリコン膜10i中、前記第1導電型領域と実質的に対
応する領域をp+ 型領域10pとした。
【0034】なお、上記マスク用SiOx膜12のRI
Eとp型不純物のイオン注入とは、順番を上述のプロセ
スの逆としても良い。ただし、逆とした場合は、上記マ
スク用SiOx膜12を貫通して真性ポリシリコン膜1
0iへイオンを打ち込むことになるので、上記の条件よ
りもイオン加速エネルギーを高めることが必要である。
【0035】次に、上記第1レジスト・パターン13を
アッシングにより除去し、図6に示されるように、上記
第1導電型領域に実質的に対応する領域を被覆する第2
レジスト・パターン14(PR)を形成した。この第2
レジスト・パターン14は、上記SiOxマスク12a
のパターン・エッジをフォトリソグラフィ時の位置合わ
せターゲットとして用いることにより、該パターン・エ
ッジから所定距離Wrem だけ離間して形成される。この
SiOxマスク12aと第2レジスト・パターン14の
双方のパターン・エッジに囲まれる領域が、次工程で行
われるWSix膜11の選択除去領域、すなわち分断領
域となる。ただし、上記第2レジスト・パターン14の
位置は、設計位置に対して両方向にΔd′ずつずれる可
能性があるので、上記分断領域の幅を確保するために
は、この所定距離Wrem をΔd′より大きく設定してお
くことが必要である。かかる設定により、第2レジスト
・パターン14とが最も接近した場合にも、最小除去幅
αだけは確保されることになる。また、本明細書中では
以下、上記の所定距離Wrem をWSix膜11の「除去
幅」と称することにする。
【0036】続いて、上記第2レジスト・パターン14
をマスクとし、SiOxマスク12aを貫通する条件で
真性ポリシリコン膜10iへリン(P+ )をイオン注入
した。このときのイオン注入条件は、一例としてイオン
加速エネルギー30keV,ドーズ量3×1015/cm
2 とした。これにより、上記真性ポリシリコン膜10i
中、前記第2導電型領域と実質的に対応する領域をn+
型領域10nとした。またこれと同時に、第2レジスト
・パターン14とSiOxマスク12aとの間に露出す
る領域においては、先に形成されたp+ 型領域10pの
端部にn型不純物のイオン注入が重複して行われるため
に、pn混合領域10pnが形成された。
【0037】次に、上記第2レジスト・パターン14と
SiOxマスク12aとをマスクとしてRIEを行うこ
とにより、図7に示されるように、前述の除去幅Wrem
分のみWSix膜11を選択的に除去した。これでp+
型領域10pとn+ 型領域10nとの間の不純物相互拡
散の経路が断たれたことになる。
【0038】ここで、上記の除去幅Wrem をフィールド
酸化膜4の幅の範囲内に確保するための該フィールド酸
化膜4の必要形成幅WFIについて考えると、これは上記
の除去幅Wrem の両側に第1レジスト・パターン13の
重ね合わせ誤差Δdと第2レジスト・パターン14の重
ね合わせ誤差Δd′をそれぞれ加えた幅とすれば良いこ
とが明らかである。すなわちWFIは、 WFI = Wrem + Δd + Δd′ = 2Δd′+ α + Δd となる。
【0039】上記のWFIの値を、前掲の図15に示した
フィールド酸化膜32の必要形成幅WFI=2Δd+4Δ
d′と比較するために、Δd=Δd′と仮定する。この
仮定は、第1レジスト・パターン13と第2レジスト・
パターン14の両者を形成するためのフォトリソグラフ
ィが、同等の表面段差を有する基体上で、同程度のパタ
ーン寸法を有するレチクルを用い、かつ同じステッパを
用いて行われることを前提としている。また、αの値は
Δdより小さくても実用上は構わないが、簡単のために
やはりα=Δdと仮定する。以上の仮定にもとづくと、
本発明と従来のWFIはそれぞれ、 WFI(本発明)〜 4Δd WFI(従来) 〜 6Δd のように表される。Δdの値は、0.35μmルールで
は0.15μm程度、0.25μmルールでは0.1μ
m程度である。したがって、本発明によればフィールド
酸化膜4の必要形成幅WFIを、2/3程度には縮小でき
ることがわかる。もっとも、αの値がΔdよりも小さけ
れば、WFIをこれ以上に縮小することが可能であり、逆
にα=2Δd程度であってもまだ本発明のメリットが生
ずることになる。
【0040】なお、上述のn型不純物のイオン注入とW
Six膜のRIEとは、順序を逆としても構わない。逆
とした場合には、WSix膜の除去領域において厚さ7
0nmのp+ 型領域10pの端部が露出した状態でイオ
ン注入が行われることになるが、このときのイオンの飛
程は厚さ40nmのSiOxマスク12aと厚さ70n
mのWSix膜11とを通過してn+ 型領域10nに達
するように設定されているため、上記除去領域では注入
されたイオンはすべてフィールド酸化膜4中に達し、こ
の膜中で停止する。したがって、この場合にはポリシリ
コン膜にはpn混合領域が形成されず、p+ 型領域10
pがそのまま残る。
【0041】この後、図8に示されるように、アッシン
グによりレジスト・パターン14を、またRIEにより
SiOxマスク12aをそれぞれ除去した。なお、この
アッシングとRIEとは、いずれを先に行っても良い。
あるいは、上記SiOxマスク12aは後工程で層間絶
縁膜(図11の符号19)の一部として用いることが可
能なので、残しておくことも考えられる。しかし、次に
述べるゲート電極加工の際のRIE条件が第1導電型領
域と第2導電型領域とで異なってしまうこと、表面段差
の増大、さらにLDDサイドウォール寸法がpMOSと
nMOSの間で異なる可能性があることを考えると、や
はりこの時点で除去しておくことが好適である。
【0042】次に、図9に示されるように、上記W−ポ
リサイド膜上でレジスト・パターニングを行い、レジス
ト・パターン15を形成した後、これをマスクとするR
IEを行い、pMOS形成予定領域にはp+ 型領域10
pを含むp+ 型ゲート電極16p、nMOS形成予定領
域にはn+ 型領域10nを含むn+ 型ゲート電極16n
を形成した。
【0043】次に、図10に示されるように上記レジス
ト・パターン15を除去し、nMOS形成予定領域を被
覆する新たなレジスト・パターン(図示せず。)を介し
た低濃度イオン注入を行ってn型ウェル6の表層部にp
- 型LDD領域17pを形成し、続いてpMOS形成予
定領域を被覆するさらに別のレジスト・パターン(図示
せず。)を介したイオン注入を行ってpMOS型ウェル
8の表層部にn- 型LDD領域17nを形成した。さら
に、基体の全面にSiOx膜を堆積させた後、この膜を
エッチバックし、LDDサイドウォール18aを形成し
た。なお、このエッチバック時には、フィールド酸化膜
4上において、WSix膜11の分断により生じた側壁
面上にも微小なサイドウォール18bが付随的に形成さ
れる。
【0044】この後、図11に示されるように、pMO
S形成予定領域とnMOS形成予定領域にそれぞれレジ
スト・パターン(図示せず。)を介した高濃度イオン注
入を行って、p型ソース/ドレイン領域19pおよびn
型ソース/ドレイン領域19nを形成した。続いて、基
体の全面をSiOx層間絶縁膜20で被覆し、この膜を
パターニングしてコンタクトホール21を開口した。さ
らにこのコンタクトホール21を埋め込むごとく基体の
全面にたとえばAl−1%Si膜をスパッタ成膜し、こ
の膜をパターニングして、上記p+ 型ゲート電極16p
とn+ 型ゲート電極16nの双方に接続する上層配線2
2(Al)を形成した。このようにして、デュアルゲー
ト型CMOSを完成させた。このようにして製造された
CMOSは、pMOSの性能向上を反映して動作が高速
化されると共に、回路面積が従来の約90%に縮小され
ていた。
【0045】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明のこの実施の形態に何ら限定されるもので
はない。たとえば、上述の実施の形態ではポリシリコン
膜に積層される低抵抗導電膜をWSix膜としたが、T
iSixやMoSix等の他の金属シリサイド膜、ある
いはW膜やMo膜等の金属膜であっても良い。また、マ
スク用材料膜としては、上述のマスク用SiOx膜に限
られず、SiN膜やAl膜等、WSix膜に対してエッ
チング選択比を確保し得る膜を選択して用いることがで
きる。さらに、本発明により製造されるCMOSは上述
のようなバルク基板上に形成されるものとは限られず、
SOI基板上に形成されるものであっても良い。この
他、基体の構成、各部の寸法、イオン注入条件等の細部
は適宜変更および選択が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の半導体装置の製造方法によれば、デュアルゲート型
CMOSのゲート電極に含まれるp型,n型の両ゲート
不純物の相互拡散を抑制するためにフィールド酸化膜上
で金属シリサイド膜または金属膜を分断する場合に、こ
の分断領域の幅を縮小してフィールド酸化膜の必要形成
幅を減少させることができる。このことにより、回路面
積の縮小が可能となり、結果的にメモリ系デバイスやロ
ジック系デバイスの高集積化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してデュアルゲート型CMOSを
製造するプロセス例において、Si基板で選択酸化分離
法によりフィールド酸化膜を形成した状態を示す模式的
断面図である。
【図2】レジスト・パターニングとイオン注入を経て、
図1のSi基板にn型ウェルを形成した状態を示す模式
的断面図てある。
【図3】レジスト・パターニングとイオン注入を経て、
図1のSi基板にp型ウェルを形成した状態を示す模式
的断面図である。
【図4】ゲート酸化を経てW−ポリサイド膜とマスク用
SiOx膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図5】レジスト・パターニングとマスク用SiOx膜
のドライエッチングを経て、図4の真性ポリシリコン膜
へp型不純物のイオン注入を行っている状態を示す模式
的断面図である。
【図6】レジスト・パターニングを経て、図4の真性ポ
リシリコン膜へn型不純物のイオン注入を行っている状
態を示す模式的断面図である。
【図7】図6のp+ 型ポリシリコン膜とn+ 型ポリシリ
コン膜の境界部においてWSix膜を選択的に除去した
状態を示す模式的断面図である。
【図8】図7のマスク用SiOx膜のパターンとレジス
ト・パターンとを除去した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図9】図8のW−ポリサイド膜をパターニングしてゲ
ート電極を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図10】図9の基体にLDD領域およびLDDサイド
ウォールを形成した状態を示す模式的断面図である。
【図11】図10の基体にソース/ドレイン領域,層間
絶縁膜および上層配線を形成した状態を示す模式的断面
図である。
【図12】従来のデュアルゲート型CMOSの製造プロ
セスにおいて、Si基板上にフィールド酸化膜,n型ウ
ェル,p型ウェル,ゲート酸化膜,およびW−ポリサイ
ド膜を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図13】レジスト・パターニングとイオン注入を経
て、図12の真性ポリシリコン膜へp型不純物のイオン
注入を行っている状態を示す模式的断面図である。
【図14】レジスト・パターニングとイオン注入を経
て、図13の真性ポリシリコン膜へn型不純物のイオン
注入を行っている状態を示す模式的断面図である。
【図15】図14のp+ 型領域とn+ 型領域の境界部に
おいてWSix膜を選択的に除去するためのレジスト・
パターニングを行った状態を示す模式的断面図である。
【図16】図15のWSix膜の露出部を選択的に除去
し、レジスト・パターンを除去した状態を示す模式的断
面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 ゲート酸化膜 4 フィールド酸化
膜 9 ゲート酸化膜 10i 真性ポリシリコン膜 10p p+ 型領域 1
0n n+ 型領域 11WSix膜 12 マスク用S
iOx膜 12a SiOxマスク 13 第1レジス
ト・パターン 14 第2レジスト・パターン WFI
フィールド酸化膜の必要形成幅 Wrem WSix膜の除
去幅 α WSix膜の最小除去幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型不純物を含む第1導電型領域
    と第2導電型不純物を含む第2導電型領域とが互いに隣
    接形成されてなるポリシリコン膜と、該ポリシリコン膜
    より比抵抗の小さい低抵抗導電膜とがこの順に積層され
    てなる積層膜を用いて電極パターンを形成する半導体装
    置の製造方法であって、 真性ポリシリコン膜とこれより比抵抗の小さい低抵抗導
    電膜とをこの順に積層して積層膜を成膜する第1工程
    と、 前記積層膜上にこれとエッチング選択比を確保し得るマ
    スク用材料膜を成膜する第2工程と、 前記マスク用材料膜上において前記第2導電型領域と実
    質的に対応する領域を第1レジスト・パターンで被覆す
    る第3工程と、 前記第1レジスト・パターンをエッチング・マスクと
    し、前記マスク用材料膜の露出部を選択的に除去する第
    4工程と、 前記第1レジスト・パターンを不純物導入マスクとし、
    前記真性ポリシリコン膜中、前記第1導電型領域と実質
    的に対応する領域へ第1導電型不純物を導入する第5工
    程と、 前記第1レジスト・パターンを除去する第6工程と、 前記低抵抗導電膜上において前記第1導電型領域と実質
    的に対応する領域を、前記の選択的除去により生じた前
    記マスク用材料膜のパターン・エッジから所定距離だけ
    離間する第2レジスト・パターンで被覆する第7工程
    と、 前記第2レジスト・パターンを不純物導入マスクとし、
    前記ポリシリコン膜の前記第2導電型領域と実質的に対
    応する領域へ第2導電型不純物を導入する第8工程と、 前記第2レジスト・パターンと前記マスク用材料膜のパ
    ターンとを共にエッチング・マスクとし、前記低抵抗導
    電膜の露出部を選択的に除去する第9工程と、 前記第2レジスト・パターンを除去する第10工程とを
    有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第7工程では、後の第9工程におけ
    る前記低抵抗導電膜の除去幅を決定する前記所定距離
    を、前記第2レジスト・パターンの重ね合わせ誤差より
    大きく設定する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第9工程における前記低抵抗導電膜
    の露出部を素子分離領域上に設ける請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第4工程と前記第5工程の順番を入
    れ換える請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第8工程と前記第9工程の順番を入
    れ換える請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第10工程を終了後、前記マスク用
    材料膜のパターンを除去する第11工程を設ける請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第10工程と前記第11工程の順番
    を入れ換える請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記低抵抗導電膜が金属シリサイド膜ま
    たは金属膜である請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記マスク用材料膜がSiOx系膜また
    はSiN系膜である請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1導電型領域と前記第2導電型
    領域とをそれぞれ用いて逆の導電型のトランジスタのゲ
    ート電極を形成する請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002076138A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Mitsubishi Electric Corp デュアルゲート構造を有する半導体装置の製造方法、およびその方法により製造された半導体装置
US6670680B2 (en) 2001-01-18 2003-12-30 Renesas Technology Corp. Semiconductor device comprising a dual gate CMOS
US7253465B2 (en) 2003-04-16 2007-08-07 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device and manufacturing method thereof

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