JPH09288414A - 現像カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーシールの把手部材への固定を確実に行
なうことのできる現像カートリッジを提供する。 【解決手段】 現像ユニット１００に取外し可能に固定
され、トナーシール８の延在部８ｂが固定されたホルダ
９と、カバー部材１０の外部よりホルダ９に嵌合固定さ
れる把手部材１１とを設け、両者嵌合時に、把手部材１
１の押さえ部材１１ａによりシール部材８の延在部８ｂ
をホルダ９との間に挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンター
あるいは複写機等とされる画像形成装置、及び前記画像
形成装置に着脱自在に装着される現像カートリッジに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、現像剤容器であるトナーホッパー
に充填されているトナーを、現像装置内に補給する際、
作業者はトナーホッパーに貼り合わされたフィルム状の
シール部材を剥し、補給を行なっていた。

【０００３】特にカートリッジ方式の現像装置、即ち現
像カートリッジの場合、トナーホッパーと現像容器は一
体化された現像ユニットとして構成されており、ユーザ
ー（作業者）は上記シール部材を剥離したのち、画像形
成装置本体に装着していた。

【０００４】シール部材は、トナーホッパーに接着ある
は溶着されており、延長された一端が上記現像ユニット
内で折り返され、更に現像ユニットの外まで引き出され
ており、ユーザーはこの部分を直接もしくはこの部分に
固定された把手部材を介して引き出すことにより、シー
ル引き剥し作業を行なっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図１０
に示すように、現像カートリッジ４が、その周囲を覆
う、一部に開口１０ａを有するカバー部材１０が回転可
能に担持されている場合、シール部材をカバー部材１０
に開けた穴１０ｂを通して外まで延長しないと、ユーザ
ーがシール部材を引き剥すことができないといった不具
合が生じる。

【０００６】例えば前記シール部材を直接ユーザーが把
持する方式においては、シール部材を前記カバー部材に
開けた穴より引き出さねばならず、又引き出した後に、
検査等によりカバー部材を回転してしまうとシール部材
がカバー内に引き込まれてしまうといった不具合があっ
た。

【０００７】又、図１０のように、把手部材１１を用い
る方式においては、少なくともシール部材を引抜かない
限りはカバー部材１０を回転できないため、組立後の検
査等が不可能となり、品質の保証が困難になるといった
不具合があった。

【０００８】そこで、図１１のように、シール部材８を
固定する把手部材を２分割し、シール部材８を第１の把
手部材９に固定し、さらにカバー部材１０より突出する
第２の把手部材１１を、カバー部材１０の外より第１の
把手部材１１に嵌合・固定することにより、上記問題を
解決することが試みられている。

【０００９】しかしこの方法においては、第１の把手部
材９とシール部材８の固定をしっかりしていないと、ユ
ーザが引き剥す作業中に剥離してしまうという不具合が
生じる危険性があった。

【００１０】従って、本発明の第１の目的は、シール部
材と把手部材との固定を確実に行なうことのできる現像
カートリッジを及びこの現像カートリッジを備えた画像
形成装置を提供することである。

【００１１】本発明の第２の目的は、シール部材を引き
剥すことにより容易に装置本体に装着可能とすることの
できる現像カートリッジ及びこの現像カートリッジを備
えた画像形成装置を提供することである。

【００１２】本発明の第３の目的は、製造中の検査等を
容易に行なうことのできる現像カートリッジ、この現像
カートリッジを備えた画像形成装置を提供することであ
る。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
少なくとも現像剤担持体を具備する現像容器、及び現像
剤を内包する現像剤容器が一体的に組み合わされた現像
ユニットと、前記現像容器及び前記現像剤容器の間を遮
蔽し、使用時に取り去ることにより前記現像剤容器及び
前記現像容器の間を連通する、一端が前記現像ユニット
内で折り返され、更に前記現像ユニットの外まで延在さ
れた延在部を備えたフィルム状のシール部材と、前記現
像ユニットの外周に回転可能に支持され、一部に開口を
有するカバー部材とを有し、画像形成装置本体に対して
着脱自在な現像カートリッジにおいて、前記現像ユニッ
トに取外し可能に固定され、前記延在部が固定された第
１の把手部材と、前記カバー部材の外部より前記第１の
把手部材に嵌合固定される第２の把手部材とを有し、前
記シール部材は前記第１及び第２把手部材により挟持さ
れることを特徴とする現像カートリッジである。

【００１４】前記シール部材は、前記第１の把手部材に
より前記延在部が固定された第１固定部と、前記延在部
の一部が前記第１の把手部材の裏面まで延長され、前記
第２の把手部材により挟持、固定された第２固定部とを
有することが好ましい。

【００１５】本発明による他の態様によれば、上記の現
像カートリッジが着脱自在に装着される画像形成装置が
提供される。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像カートリ
ッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明す
る。なお、前出の部材と同一の部材には同一の符号を付
すものとする。

【００１７】実施例１ 本発明の実施例１に係る現像カートリッジ及び画像形成
装置について、図１ないし図７を参照して説明する。

【００１８】先ず、図７により、本実施例の画像形成装
置の全体構成及び作用について説明する。

【００１９】装置本体内には像担持体であるところの感
光ドラム１０１、ローラ帯電器１０３、更に感光ドラム
１０１の左辺には、複数個の現像カートリッジ４ａ、４
ｂ、４ｃ、４ｄを回転可能の支持体１０９で担持し、支
持体回転軸１０９ａを中心とする同一円周上に各現像ユ
ニットの現像用開口面を設定するものである。

【００２０】また、現像カートリッジ４ａ、４ｂ、４
ｃ、４ｄ内には、イエロートナー、マゼンタトナー、シ
アントナー、黒トナーがそれぞれ収容されている。

【００２１】また、感光ドラム１０１の右辺には、転写
材（不図示）を保持し、且つ感光ドラム１０１上のトナ
ー像を転写材上に転移させる機能を有する転写ドラム１
１０が配置されている。

【００２２】装置本体内の上方には、露光装置を構成す
るレーザーダイオード１１１、高速モーター１１２によ
って回転駆動される回転多面鏡１１３、レンズ１１４を
含んだ光学ユニット、及び折り返しミラー１１５が配置
されている。

【００２３】感光ドラム１０１は、帯電ローラ１０３に
印加された直流電圧によって均一に帯電される。

【００２４】次に、レーザーダイオード１１１にイエロ
ーの画像模様に従った信号が入力されると、レーザー光
が光路１１６を通って感光ドラム１０１に照射され、感
光ドラム１０１に静電潜像が形成される。更に感光ドラ
ム１０１が矢印方向に進むと、静電潜像は、現像カート
リッジ４ａによってトナー像として可視化される。感光
ドラム１上の残留トナーはクリーニング装置２６により
除去される。

【００２５】一方、転写材カセット１１７内から給紙装
置１１８によって給紙された転写材は、グリッパー２２
によって保持され、次いで、電圧印加された吸着ローラ
２３によって転写ドラム１１０に静電吸着される。

【００２６】感光ドラム１０１上のトナー像は、不図示
の電源から転写ドラム１１０に印加された電圧によっ
て、転写ドラム１１０に吸着された転写材（不図示）上
に転写される。

【００２７】上記の工程を更にマゼンタ色、シアン色、
黒色について行なうことによって、転写材上には複数色
のトナー像が形成される。この転写材は分離帯電器１０
２、分離爪２４によって転写ドラム１１０から剥され、
更に公知の加熱・加圧式の定着装置２５によって溶融固
着されカラー画像が得られる。定着工程終了後の転写材
は、図中右側のトレイ２６に排出される。

【００２８】図６において、現像カートリッジ４は、現
像ユニット１００、及び現像ユニット１００の周りを回
転自在に支持する円筒形のカバー部材１０により構成さ
れている。

【００２９】現像ユニット１００は、現像剤担持体であ
る現像ローラ１、現像ローラ１にトナーを供給する、芯
金に発泡ウレタン等のフォーム材を巻き付けた供給ロー
ラ２、トナーを現像ローラ１上に薄層塗布を行なうブレ
ード３を具備する現像容器４０、及びトナー供給部材で
ある撹拌翼５、及び現像容器４側に開口部７ａを有する
蓋部材７を具備する現像剤容器であるトナー容器６０で
構成され、その内部にトナーＴが充填されている。

【００３０】又、図３に示すように、現像容器４０側の
開口部７ａの周囲には、シール部材であるトナーシール
８が熱溶着されている。さらにトナーシール８は、長手
方向の端部が延長され、熱溶着部８ａより折り返され
て、図１及び図２に示すように、現像ユニット１００の
外に引き出された固定部８ｂを有している。この固定部
８ｂは、現像ユニット１００の一部に略固定された第１
の把手部材であるホルダ９に接着あるいは両面テープ等
により固定されている。

【００３１】ホルダ９は、図１に示すように、その端面
部に凹部９ａ、切欠き部９ｂ、及び切欠き部９ｂの奥側
に形成された突起９ｃを備えている。

【００３２】ホルダ９と連結する第２の把手部材（以
下、単に把手部材と称する）１１は、凹部９ａに嵌合す
る第１凸部１１ｂ、切欠き部９ｂに嵌合すると第２凸部
１１ｃ、及び第２凸部１１ｃの先端に形成され、突起９
ｃと係合する爪部１１ｄを備えている。

【００３３】又、把手部材１１にはトナーシール８の貼
り合わせ面（固定部）８ｂを押さえる押さえ部材１１ａ
が形成されており、把手部材１１をホルダ９に連結する
と、トナーシール８の固定部８ｂが把手部材１１とホル
ダ９とに挟持されることになり、トナーシール８とホル
ダ９との接着性が向上する。

【００３４】上記のような構成において、現像ユニット
１００の組立が完了し、一部に開口部１０ａを有する、
現像ユニット１００及びホルダ９を覆い、且つ現像ユニ
ット１００の周囲を回転可能に担持されたカバー部材１
０を組み付け、品質検査等を行なった後に、図４に示す
ように把持部材１１を、カバー部材１０の端面に設けら
れた穴１０ｂを通して、ホルダ９に嵌合・固定する。

【００３５】そして、図５に示すように、ユーザーが把
手持部材１１を把持し、矢印Ａ方向に引っ張ることによ
って、トナーシール８は、ホルダ９と共に熱溶着部８ａ
より順次蓋部材開口部７ａの周囲から引き剥され、トナ
ーシール８をすべて取り去ることにより、現像容器４と
トナー容器６が連通し、現像動作可能な状態となる。

【００３６】本実施例における上記構成により、ユーザ
は通常のカートリッジと同様に、外部に突出した把手部
材を引っ張ってトナーシールを引き剥すことにより、容
易にカートリッジを装置本体に装着可能な状態とするこ
とができるばかりでなく、このトナーシールに邪魔され
ることなく製造中の検査を行なうことができるため、品
質の保証を容易にすることができる。

【００３７】実施例２ 次に、本発明の実施例２について図８及び図９により説
明する。なお、前述した実施例と同様の構成、機能を果
たすものに関しては、符号を同一とし、その説明を省略
する。

【００３８】本実施例は、実施例１と概略同様の構成に
おいて、トナーシール８をホルダ９の裏面９ｂまで回り
込ませ、この部分においても固定をし、更にこの部分を
把持部材１１により押さえをかけたことを特徴とする。

【００３９】図８及び図９に示すように、トナーシール
８の先端部８ｂはその中央部が突出しており、ホルダ９
への貼付け面９ａに先端部８ｂが固定されると同時に貼
付け面９ａの裏面９ｂに突出部８ｃが固定される。

【００４０】また把手部材１１には、実施例１と同様に
第２凸部１１ｃが形成されており、突出部８ｃを押さえ
る役割を果し、把手部材１１をホルダ９に連結すると、
突出部８ｃが把持部材１１とホルダ９に挟持されること
になり、トナーシール８とホルダ９との接着性は更に向
上する。

【００４１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現像ユニットに取外し可能に固定され、シー
ル部材の延在部が固定された第１の把手部材と、前記現
像ユニットのカバー部材の外部より前記第１の把手部材
に嵌合固定される第２の把手部材とを有し、前記シール
部材は前記第１及び第２把手部材により挟持されること
により、シール部材と把手部材との接着を確実に行なう
ことのできる現像カートリッジ及びこの現像カートリッ
ジを備えた画像形成装置を提供することができる。

【００４２】また、シール部材を引き剥すことにより容
易に装置本体に装着可能とすることのできる現像カート
リッジ及びこの現像カートリッジを備えた画像形成装置
を提供することができる。

【００４３】さらに、製造中の検査等を容易に行なうこ
とができ、品質の保証を容易にできる現像カートリッジ
及びこの現像カートリッジを備えた画像形成装置を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１における本発明の現像カートリッジの
特徴部を示す要部斜視図である。

【図２】図１の現像カートリッジの要部断面図である。

【図３】実施例１の現像カートリッジの断面図である。

【図４】実施例１の現像カートリッジにおいて、把手部
材をホルダに嵌合する状態を示す説明図である。

【図５】実施例１の現像カートリッジからトナーシール
を剥す状態を示す説明図である。

【図６】実施例１の現像カートリッジの断面図である。

【図７】実施例１の現像カートリッジが装着された画像
形成装置である。

【図８】実施例２の現像カートリッジの特徴部を示す斜
視図である。

【図９】図８の現像カートリッジの断面図である。

【図１０】従来の現像カートリッジの一例を示す斜視図
である。

【図１１】従来の現像カートリッジの他の例を示す断面
図である。

【符号の説明】

１ 現像ローラ（現像剤担持体） ４（４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ） 現像カートリ
ッジ ６ トナー容器（現像剤容器） ７ 蓋部材 ７ａ 蓋部材開口部 ８ シール部材 ８ｂ 固定部 ９ ホルダ（第１把持部材） １０ カバー部材 １０ｂ 把手部材挿通用の穴 １１ 把手部材（第２把手部材） １１ａ シール押さえ部材 ４０ 現像容器 ６０ トナー容器（現像剤容器） １００ 現像ユニット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも現像剤担持体を具備する現像
   容器、及び現像剤を内包する現像剤容器が一体的に組み
   合わされた現像ユニットと、前記現像容器及び前記現像
   剤容器の間を遮蔽し、使用時に取り去ることにより前記
   現像剤容器及び前記現像容器の間を連通する、一端が前
   記現像ユニット内で折り返され、更に前記現像ユニット
   の外まで延在された延在部を備えたフィルム状のシール
   部材と、前記現像ユニットの外周に回転可能に支持さ
   れ、一部に開口を有するカバー部材とを有し、画像形成
   装置本体に対して着脱自在な現像カートリッジにおい
   て、 前記現像ユニットに取外し可能に固定され、前記延在部
   が固定された第１の把手部材と、前記カバー部材の外部
   より前記第１の把手部材に嵌合固定される第２の把手部
   材とを有し、前記シール部材は前記第１及び第２把手部
   材により挟持されることを特徴とする現像カートリッ
   ジ。
2. 【請求項２】 前記シール部材は、前記第１の把手部材
   により前記延在部が固定された第１固定部と、前記延在
   部の一部が前記第１の把手部材の裏面まで延長され、前
   記第２の把手部材により挟持、固定された第２固定部と
   を有することを特徴とする請求項１の現像カートリッ
   ジ。
3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載の現像カートリッ
   ジが着脱自在に装着されることを特徴とする画像形成装
   置。