JPH092882A - コンクリート組成物及びコンクリート固化体の製造方法 - Google Patents

コンクリート組成物及びコンクリート固化体の製造方法

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JPH092882A
JPH092882A JP7154219A JP15421995A JPH092882A JP H092882 A JPH092882 A JP H092882A JP 7154219 A JP7154219 A JP 7154219A JP 15421995 A JP15421995 A JP 15421995A JP H092882 A JPH092882 A JP H092882A
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勉 山川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水質の浄化などに使用する空隙率の大きいコ
ンクリート固化体を得るため、均一な分布の空隙を有す
る材料及びこのようなコンクリート固化体の簡便な製造
方法を提供する。 【構成】 予め粗骨材を入れた型枠に、セメントなどの
水硬性粉体物質、減水剤、増粘材(非イオン性セルロー
スエーテル、微生物多糖類、アクリル系)、水などを配
合したセメントペーストを流し込み、バイブレーターな
どをかけることにより空隙率が大きく、均一なコンクリ
ート固化体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水域の水質浄化(河川
等の護岸等)、緑化コンクリート(法面等)、透水コン
クリート(透水舗装等)、炭酸ガス吸収体等に使用され
る、表面及び内部に連続性空隙を有するコンクリート固
化体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空隙を有するコンクリート固化体は、下
記のような多岐の用途に検討されつつあり、今後、さら
に、その発展が期待されている。 1)水域の水質浄化:空隙に水を侵入させ、生物膜層を
形成させることにより水質を浄化させる方法で、護岸等
に設置することが検討されている。 2)緑化コンクリート:空隙部分に植物の根が侵入し、
土壌を用いずに植物の育成が可能なコンクリートで法面
等への設置が検討されている。 3)透水コンクリート:連続性の空隙を有するコンクリ
ートであれば透水性は高く、排水性が向上することか
ら、盛土を支えるコンクリート擁壁、コンクリート舗装
等への利用が検討されている。 4)炭酸ガス吸収体:多孔性(表面積大)とコンクリー
トのもつアルカリ性を生かし、酸性物質である炭酸ガス
を吸収しようとするもので、環境改善の1つの方法とし
て検討されている。
【0003】これらの空隙を有するコンクリート組成物
の製造方法としては、粘性の高いセメントペーストで粗
骨材をまぶす方法(特開平3−217509号)、有機
長繊維を混合し、焼失又は溶解させて得る方法(特開平
4−295071号)、アルミナ等の発泡材を混和する
方法、多孔性骨材と高圧を組み合わせた方法(特開平5
−85851号)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】連続性の空隙を有する
コンクリート固化体を得る方法としては、前述のよう
に、種々の方法があるが特開平4−295071号で
は、有機長繊維物質の焼失又は溶剤による溶解が必要で
あり、また、特開平5−85851号では多孔性骨材、
圧力容器、有機溶剤等が必要であった。よって、これら
の製造方法の内、特開平3−217509号のセメント
ペーストで粗骨材をまぶす方法が最も簡単であり、製造
コストも安いと考えられるが、セメントペーストをまぶ
した粗骨材を一定の形状とするために成型する必要があ
り、このため、一旦、型枠に入れることが必要であっ
た。いずれの方法によっても空隙を有するコンクリート
固化体の製造は可能であるが、均一に分布した空隙が得
にくい、製造方法が複雑である等の問題点があった。
【0005】したがって、本発明の目的は、簡単な操作
により、均一な分布の空隙を得ることができるコンクリ
ート固化体を得るためのコンクリート組成物及びその製
造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意研究し
た結果、予め、型枠に粗骨材を入れ、これにセメントペ
ースト又はセメントモルタルを流し込み、これにバイブ
レーター等の締固め作業を行い、多数の空隙を有するコ
ンクリート固化体を得る方法が最も簡単でコストも安い
ことを見い出した。しかし、この製造方法では、バイブ
レーター等による締固め作業により、粗骨材に付着する
セメントペーストの量にはバラツキが生じやすく、空隙
の分布が均一とならない(特に、垂直方向)という欠点
があることが判明した。この欠点を克服するために、本
発明者らはさらに鋭意研究した結果、セメントペースト
のレオロジー特性を抑制することが必要であり、降伏値
の大きなものが好ましいとの結論に達した。しかし、実
際には製造の際に使用されるW/Cの低いセメントペー
ストは好ましいレオロジー特性を持たない。この結果と
して、バイブレーターの強弱により、弱すぎる場合には
下部にセメントペーストが行き渡らず、固まらなかった
り、空隙をが多くなったりする場合がある。また、強す
ぎる場合には、上部のセメントペースト量が少なくな
り、上部の空隙率が高く、下部の空隙率が低いという不
均一なものができる。
【0007】セメントペーストのレオロジー特性の抑制
について、本発明者らは、各種増粘剤を用い検討した結
果、粘性を付与することができ、しかも降伏値を上げる
ことのできる増粘剤として、非イオン性セルロースエー
テル、微生物発酵多糖類及びアクリル系増粘剤が好まし
いという結論に至った。
【0008】すなわち、上記目的達成のため、請求項1
の発明は、表面及び内部に連続性空隙を有するコンクリ
ート固化体を得るためのコンクリート組成物であって、
セメント等の水硬性粉体物質、細骨材もしくは粗骨材又
は細骨材及び粗骨材、水、減水剤、及び増粘剤から成る
ことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のコン
クリート組成物であって、増粘剤が、非イオン性水溶性
セルロースエーテル、微生物発酵多糖類、アクリル系増
粘剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴と
する。
【0010】請求項3の発明は、空隙を有するコンクリ
ート固化体の製造方法であって、予め、型枠に粗骨材を
詰め、これに、水とセメント等の水硬性粉体物質との混
合比率であるW/Cが20〜70%であって、請求項1
又は請求項2のコンクリート組成物を用いたセメントペ
ースト、又はセメントモルタルを流し込み、バイブレー
ター等による締固め作業により、空隙を多数形成させる
ことを特徴とする。
【0011】本発明で用いることができる非イオン性セ
ルロースエーテルとしては、メチルセルロース(MC)
等のアルキルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース
(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)
等のヒドロキシアルキルセルロース;及びヒドロキシエ
チルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルエ
チルセルロース(HEEC)等のヒドロキシアルキアル
アルキルセルロースが挙げられ、これらの中で、ヒドロ
キシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキル
セルロースが好ましい。これらは1種又は2種以上の混
合物として使用することができる。また、その粘度は特
に限定されないが、1%(1重量%)粘度が10〜5
0,000cPであることが望ましい。粘度が10cP
以下では必要なレオロジー特性が得られない。また、5
0,000cP以上は経済的に工業的生産が困難であ
る。
【0012】これら、非イオン性セルロースエーテルは
空気連行性がある。そこで、空気量のコントロールが必
要な場合には、コンクリートやモルタルに使用されてい
る消泡剤である、トリブチルフォスフェート(C1227
4 P)、プルロニック系消泡剤[プルロニックL61
(旭電化工業製)等]、シリコーン系消泡剤[KM73
(信越化学工業製)等]、アセチレングリコール誘導体
[サーフィノール(日信化学工業製)等]等が使用でき
る。
【0013】また、微生物発酵多糖類としては、ウエラ
ンガム、ラムザンガム、ジェランガム、キサンタンガ
ム、プルラン、カードラン、エルシナン、デキストラ
ン、スクレログルカン、シゾフィラン、スクシノグルカ
ン、ヒアルロン酸、レバン、アセタン、ムタン、ニゲラ
ン等が挙げられるが、これらの内、特に好ましくは、菌
体番号Alcaligenes ATCC 31555の菌種によって産出する
ウエランガム(Welan gum)、菌体番号Alcaligenes ATCC
31961の菌種によって産出するラムザンガム(Rhamsan gu
m) 、菌体番号Pseudomonas ATCC 31461の菌種によって
産出するジェランガム(Gellan gum)が好ましい。
【0014】さらに、アクリル系増粘剤としては、ポリ
アクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、スルホン
化ポリアクリルアミド等が挙げられるが、好ましくはス
ルホン化ポリアクリルアミドである。本発明で用いる増
粘剤の添加量は、練り混ぜ水に対して0.01〜10%
の範囲とすることが好適である。0.01%未満である
と必要な粘性をセメントペースト、セメントモルタルに
付与することができない。10%を越えると粘性が高す
ぎ、流動性に乏しく、充填されにくくなる。
【0015】空隙率を多くすれば当然、強度は低下する
ため、セメントペーストは強度の高い、低W/C(20
〜70%)のものを使用する必要がある。低W/Cのセ
メントペーストを得るためにはセメントの分散剤である
減水剤を添加する必要があり、一般に、コンクリートや
モルタル等に使用されている減水剤(高性能減水剤、高
性能AE減水剤、AE減水剤等)が使用できる。この減
水剤としては、高縮合トリアジン系化合物、メラミンス
ルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリカルボン酸塩系誘
導体、変性リグニンスルホン酸塩系化合物、アミノスル
ホン酸系高分子化合物、ナフタレンスルホン酸塩のホル
マリン縮合物、イソプレン系化合物等が挙げられる。非
イオン性セルロースエーテルを用いた場合には、これら
の内では、高縮合トリアジン系化合物[NL−4000
(ポゾリス物産製)]、メラミンスルホン酸塩のホルマ
リン縮合物[SMF(日産化学工業製)]、ポリカルボ
ン酸塩系誘導体[SP−8N(ポゾリス物産製)]、イ
ソプレン系化合物[ダイナフロー(日本合成ゴム製)]
が好ましい。
【0016】使用される水硬性粉体物質としては、ポル
トランドセメント(普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、白
色ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト)、混合セメント(高炉セメント、シリカセメント、
フライアッシュセメント)、特殊セメント(アルミナセ
メント、膨張セメント)等から選ばれる1種又は2種以
上の混合物を挙げることができる。
【0017】本発明にかかるコンクリート組成物に配合
される細骨材、粗骨材としては、特に限定はないが、コ
ンクリートに一般的に使用されるものを使用することが
できる。粒径については、コンクリート用骨材につい
て、土木学会で、無筋・鉄筋コンクリート標準粒度が細
骨材、粗骨材について示されており、この範囲のものを
勿論使用することができる。コンクリートの場合、一般
的には、細骨材としては、粒径5mm以下のもの、粗骨
材としては、これを越える40mm程度のもの等も使用
可能であり、5〜20mmの範囲が好適である。細骨材
及び粗骨材は、これらの一方又は両者を使用することが
できる。細骨材は、全系に対して20〜95%の範囲で
添加することが好ましい。また、粗骨材は、20〜95
%の範囲で添加することが好ましい。さらに両者を併用
する場合には、全体で20〜95%の範囲とすることが
好適である。
【0018】本発明を実施する場合コンクリート組成物
の配合割合は例えば、以下のようになる
【0019】 セメント 30〜 700kg/m3 粗骨材 0〜2000kg/m3 細骨材 0〜2000kg/m3 増粘剤 0.001〜30kg/m3 減水剤 0〜15kg/m3 消泡剤 0〜 3kg/m3 水 15〜 300kg/m3
【0020】本発明にかかるコンクリート固化体の製造
方法では、予め、型枠の粗骨材を詰め、これに、水とセ
メント等の水硬性粉体物質との混合比率であるW/Cが
20〜70%であって、上記したようなコンクリート組
成物を用いたセメントペースト、又はセメントモルタル
を流し込み、バイブレーター等による締固め作業を行な
う。すなわち、予め、粗骨材を入れた型枠に型枠バイブ
レーターを設置し、セメントペーストまたはセメントモ
ルタルを流し込みながらバイブレーターにより振動を与
える。このことにより、型枠の隅々までセメントペース
トまたはセメントモルタルが充填される。バイブレータ
ーとしては型枠バイブレーター以外に、棒状バイブレー
ターなどが使用でき、また、振動台などの振動を与える
ことができるものなども使用できる。なお、型枠に充填
される粗骨材は、前記したと同様のものを用いることが
できるが、最大粒径が10mm以上のものが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例及び比較
例により説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0022】実施例1〜3、及び比較例1〜2 なお、各例において使用した材料、試験方法等は以下の
とおりである。 1.増粘剤 1) 非イオン性セルロースエーテル:ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(濃度1%の粘度:6,500c
P、信越化学工業製、表中HPMCと略す) 2) イオン性セルロースエーテル:カルボキシメチル
セルロース(濃度1%の粘度:5,000cP、第一工
業製薬製、表中CMCと略す) 3) 微生物発酵多糖類:ウエランガム(濃度1%の粘
度:4,500cP、ケルコ社製、表中WEと略す) 4) アクリル系増粘剤:スルホン化ポリアクリルアミ
ド(濃度0.5%の粘度:50cP、三共化成工業製、
表中SuPAAmと略す) 2.セメント:普通ポルトランドセメント(日本セメン
ト株式会社製) 3.粗骨剤:下濁川産砕石、最大粒径20mm 4.減水剤:レオビルドSP−8N(ポリカルボン酸
系、ポゾリス物産製)
【0023】5.セメントペーストの配合: セメント 100重量部 増粘剤 表1の記載の通り 減水剤 表1の記載の通り 水 30重量部 6.セメントペーストの混練:5.の材料の内、セメン
トと増粘剤をパン式強制練りミキサーに入れ、1分混合
し、次で、水、減水剤を入れ、3分混練後、測定及び硬
化体(固化体)の作製を行なった。 7.流動性:JIS R 5201「セメントの物理試
験方法」のフロー試験に準じた。 8.固化体の空隙率:直径50cm、高さ100cmの
鋼製型枠に粗骨材を入れ、これに、6.で練り上げたセ
メントペーストを注入し、平面バイブレーターを用い、
振動締め固める。固化体の上部から10cmの部分(厚
さ10cm)及び下部から10cmの部分(厚さ10c
m)をカットし、そのカット部分の空隙率を測定し、均
一性の指標とした。
【0024】
【表1】
【0025】*重量部はセメント量100重量部に対す
る量。 表1から明らかなように、実施例1〜3は、いずれも空
隙の分布が均一である。実施例1は、増粘剤として非イ
オン性のセルロースエーテル、実施例2は、微生物発酵
多糖類、実施例3は、アクリル系を用いた場合である。
これらに対して、比較例1〜2は空隙の分布が不均一で
ある。このため、部分、部分で強度が異なったり、有効
な作用を行なう空隙の量が異なるため、期待する効果に
バラツキが生じる等の欠点がある。比較例1は、増粘剤
無添加のもので、流動性があるが、降伏値は大きくない
のでバイブレーターにより上下方向でセメントペースト
の分布ができ、空隙率が不均一となった。比較例2は、
増粘剤としてイオン性セルロースエーテルであるCMC
を添加した場合であり、セメント系では増粘せず、凝集
させる作用があるため、流動性に劣り、また、空隙が不
均一となった。
【0026】
【発明の効果】上記したところから明かなように、本発
明によれば、セメントペースト等に増粘剤を添加するこ
とにより、水質の浄化等に使用する空隙率の大きいコン
クリート固化体を得るためのコンクリート組成物が提供
され、このように増粘剤を添加することにより均一な分
布の空隙を有するコンクリート固化体を提供することが
できると共に、予め粗骨剤の入った型枠のセメントペー
ストを流し込み、バイブレーター等を用い、締め固める
ことにより、空隙率が大きく、均一なコンクリート固化
体を簡便に製造する方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/02 B28B 1/08 B // C04B 103:44 111:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント等の水硬性粉体物質、細骨材も
    しくは粗骨材又は細骨材及び粗骨材、水、減水剤、及び
    増粘剤を含むことを特徴とする表面及び内部に連続性空
    隙を有するコンクリート固化体を得るためのコンクリー
    ト組成物。
  2. 【請求項2】 増粘剤が、非イオン性水溶性セルロース
    エーテル、微生物発酵多糖類、アクリル系増粘剤から選
    ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項
    1に記載のコンクリート組成物。
  3. 【請求項3】 予め、型枠に粗骨材を詰め、これに、水
    とセメント等の水硬性粉体物質との混合比率であるW/
    Cが20〜70%であって、請求項1又は請求項2のコ
    ンクリート組成物を用いたセメントペースト、又はセメ
    ントモルタルを流し込み、バイブレーター等による締固
    め作業により、空隙を多数形成させることを特徴とする
    空隙を有するコンクリート固化体の製造方法。
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