JPH07242455A - スリップフォーム工法用混和剤 - Google Patents

スリップフォーム工法用混和剤

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JPH07242455A
JPH07242455A JP6037993A JP3799394A JPH07242455A JP H07242455 A JPH07242455 A JP H07242455A JP 6037993 A JP6037993 A JP 6037993A JP 3799394 A JP3799394 A JP 3799394A JP H07242455 A JPH07242455 A JP H07242455A
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JP
Japan
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concrete
admixture
slip
water
cellulose
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JP6037993A
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Tsutomu Yamakawa
勉 山川
Takeaki Sasage
剛明 捧
Naoshi Tokutani
直志 徳谷
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートの流動性を改善する新規なスリ
ップフォーム工法用混和剤を提供する。 【構成】 水に完全に溶解しない膨潤性低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースを少なくとも含むスリップフォ
ーム工法用混和剤,ウエランガムを必須成分とするスリ
ップフォーム工法用混和剤,並びにウエランガムと減水
剤とを必須成分とするスリップフォーム工法用混和剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械の移動に伴い、連
続的にコンクリート構造物を成型するスリップフォーム
工法において、この方法に使用するコンクリートの流動
性を改善することを目的とする混和剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水路や防護壁などの道路に付帯するコン
クリート構造物のコンクリート連続打設工法として、ス
リップフォーム工法が試みられている。この工法は、モ
ールド(型)を組み込んだ機械を使用し、この機械が走
行しながら、連続的にコンクリートを成型して行くもの
である。この工法は、工期の短縮、省力化、コストダウ
ンなどの観点から注目されつつあり、実施工も行われて
いる。
【0003】通常は、コンクリート構造物を得るために
は、固定型の型枠を使用し、これにコンクリートを打設
し、硬化後脱型することが行われている。これに対し
て、スリップフォーム工法では、固定型の型枠を使用せ
ず、コンクリートにバイブレータをかけ、流動性を与え
ながら連続的に打設して行く。このように固定型の型枠
がないため、コンクリートのスランプ値が大きいと、成
型されたコンクリート構造物が自重に耐えられず、変形
するか、または、崩れ、製品とならない。このため、通
常のコンクリートよりも固めのスランプ値3〜5cmの
ものがスリップフォーム工法用コンクリートとして使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、3〜5cmの
範囲を外れて、コンクリートのスランプ値が小さすぎる
と、固くなりすぎて、上記したようにバイブレータをか
けてもコンクリートが流動せず、密実な構造物を得るこ
とができない。このため、スリップフォーム工法用コン
クリートは、3〜5cmという範囲のスランプ値をかな
り厳密に保持する必要があった。ところが、通常の生コ
ンプラントでは、このような要望を満たす安定した一定
の品質のコンクリートを供給することは困難であった。
また、アジテータ車からの排出などハンドリングの点で
も問題があった(一般に、生コンプラントから出荷され
るコンクリートのスランプ値は、6〜21cm程度であ
り、スリップフォーム工法用のものより軟らかい)。
【0005】これに対して、やや軟らかめのコンクリー
トを供給し、これを遠心脱水して使用する方法(特開昭
51−55134号公報)が知られている。しかし、こ
の方法では、脱水のための別の装置が必要となり、ま
た、脱水によって得られるコンクリートは、流動性がそ
れほど改善されないばかりでなく、品質が安定せず、施
工後の構造物の強度が悪化するという欠点があった。
【0006】したがって、スランプの大きな、軟らかい
コンクリートを固くすることができ、しかも、バイブレ
ータをかけたときにコンクリートを流動させ、バイブレ
ータを停止したときにコンクリートに保形性を持たせる
といったように、コンクリートの流動性を改善する手段
が切望されていた。すなわち、スランプ値の範囲が3〜
5cmのコンクリートだけでなく、より軟らかいコンク
リートであっても問題なく施工可能とし、コンクリート
のスランプ値の変動に対応可能な手段が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、コンクリートの流動性を
改善する新規なスリップフォーム工法用混和剤を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コンクリ
ートの流動性改善という見地から、種々のコンクリート
用水溶性高分子,粘土鉱物などについて鋭意検討を重ね
た結果、本発明に到達したものである。
【0009】上記目的達成のため、請求項1の発明の要
旨は、水に完全に溶解しない膨潤性低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロースを必須成分とするスリップフォーム
工法用混和剤にある。
【0010】請求項2の発明の要旨は、ウエランガムを
必須成分とするスリップフォーム工法用混和剤にある。
【0011】請求項3の発明の要旨は、ウエランガムお
よび減水剤を必須成分とするスリップフォーム工法用混
和剤にある。
【0012】請求項4のスリップフォーム工法用混和剤
は、請求項1,2,3のいずれか一スリップフォーム工
法用混和剤において、非イオン性セルロースエーテルお
よびポリアクリルアミドよりなる群から選ばれた1種ま
たは2種以上を混合した増粘剤をさらに配合してなるこ
とを特徴とする。
【0013】さらに本願によれば、請求項1ないし4に
記載したいずれか一のスリップフォーム工法用混和剤を
配合したコンクリート配合組成物が提供される。
【0014】
【作用】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤を使
用すると、ヒドロキシプロピルセルロースがコンクリー
トに添加され、ブリージング水などの余剰水が吸収さ
れ、スランプ値の大きい、軟らかいコンクリートをスリ
ップフォーム工法に適したコンシステンシーとすること
ができる。これによって、生コンプラントから、土木分
野などに従来安定して出荷されているスランプ値8cm
程度のコンクリートをスリップフォーム工法用コンクリ
ートとして使用することができる。すなわち、広範囲の
スランプ値のコンクリートをスリップフォーム工法に適
用することが可能となる。
【0015】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
を使用すると、ウエランガムがコンクリートに添加さ
れ、チクソトロピー性が発現し、目的とするコンクリー
トの流動性の改善が達成される。
【0016】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
を使用すると、ウエランガムおよび減水剤がコンクリー
トに添加され、流動性が改善され、種々のコンシステン
シーを有するコンクリートを得ることができる。
【0017】請求項4のスリップフォーム工法用混和剤
を使用すると、上記必須成分に加えて、非イオン性セル
ロースエーテルおよびポリアクリルアミドよりなる群か
ら選ばれた1種または2種以上を混合した増粘剤がコン
クリートに添加され、コンクリートにさらに良好な粘性
および流動性が付与され、スランプ値の変動により対応
できる。
【0018】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤 請求項1のスリップフォーム工法用混和剤に必須成分と
して含まれる膨潤性低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ースは、セルロース誘導体の1種であり、そのヒドロキ
シプロポキシル基の置換度については、3.0〜20.
0%が好ましく、より好適には、5.0〜15.0%で
ある。水に溶解せず、ブリージング水を吸収し、ベアリ
ング効果を与えるのに必要な膨潤性を有するという特性
を持たせるためである。
【0019】また、その粒度は、微粒子であるほど好ま
しいが、製造に要する設備、コストなどを考慮して、実
用的には、平均粒径100μm以下のもの、好ましく
は、50μm以下のものが好ましい。
【0020】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤
は、ヒドロキシプロピルセルロース単独のものを用いる
ことができるが、増量剤としてパルプ粉末,ステアリン
酸塩化合物などの有機質粉末あるいはパーライト,シリ
カ,ゼオライト,炭酸カルシウムなどの無機質粉末など
の増量剤を併用することができる。
【0021】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリートには、一般的にコンクリートに
使用される減水剤、流動化剤、消泡剤その他の混和剤を
必要に応じて添加することができる。消泡剤としては、
トリブチルフォスフェート、シリコーン系、プルロニッ
ク系のものなどを使用することができる。
【0022】また、膨潤性有機粉末である高吸水性樹
脂,ベントナイト,アタパルジャイト,セピオライトな
どの膨潤性粘土鉱物などを併用することもできる。
【0023】上記必須成分のみであってもスリップフォ
ーム工法用混和剤として使用することができるが、これ
に加えて、非イオン性セルロースエーテルおよびポリア
クリルアミドよりなる群から選ばれた1種または2種以
上を混合した増粘剤を配合することができる。スリップ
フォーム工法において、コンクリートにさらに良好な粘
性および流動性を付与し、スランプ値の変動により対応
できるようにするためである(請求項1に従属する請求
項4の発明)。
【0024】非イオン性セルロースエーテルとしては、
メチルセルロース(MC)などのアルキルセルロース;
ヒドロキシエチルセルロース(HEC),ヒドロキシ
プロピルセルロース(HPC)などのヒドロキシアルキ
ルセルロース; ヒドロキシエチルメチルセルロース
(HEMC),ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(HPMC),ヒドロキシエチルエチルセルロース(H
EEC)などのヒドロキシアルキルアルキルセルロー
ス;などを挙げることができる。このような非イオン性
セルロースエーテルの中でも、特に、HPMC、HEC
が流動性に優れるため好ましい。なお、これらの水溶性
セルロースエーテルは、一種単独でも二種以上を組み合
わせて使用しても良い。
【0025】水溶性セルロースエーテルの粘度について
は、B型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、1
0〜10,000cPであれば本発明の目的を十分に達
成することができる。
【0026】非イオン性セルロースエーテルの添加量に
ついては、一般的には、1m3 当たり5〜1,000
g、好ましくは、20〜500gである。
【0027】ポリアクリルアミドとしては、ノニオン
系,アニオン系,カチオン系のいずれのものも使用する
ことができる。すなわち、ポリアクリルアミド,ポリア
クリルアミドとアクリル酸ナトリウムの共重合物,ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、スルホン化したもの
などを挙げることができる。
【0028】ポリアクリルアミドの粘度については、B
型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、10〜
5,000cPであれば本発明の目的を十分に達成する
ことができる。
【0029】ポリアクリルアミドの添加量については、
一般的には、1m3 当たり50〜2,000g、好まし
くは、100〜1,000gである。
【0030】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤
を添加するコンクリートの水硬性粉体物質(セメント結
合材)としては、普通ポルトランドセメント,早強ポル
トランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント,白色
ポルトランドセメント,超最強ポルトランドセメントな
どのポルトランドセメント; 高炉セメント,シリカセ
メント,フライアッシュセメントなどの混合セメント;
アルミナセメント,膨張セメントなどの特殊セメント
などから選ばれる1種または2種以上の混合物を使用す
ることができる。
【0031】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリート配合組成物の代表例としては、
以下の処方を例示することができる。 セメント結合材 250〜 500kg/m3 骨材 1500〜2000kg/m3 水 120〜 230kg/m3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.02〜 0.5kg/m3
【0032】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤
は、常法に従ってコンクリート中に配合される。例え
ば、生コンプラントまたは現場において、セメント結合
材,骨材および水からなる混合物に低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース(スリップフォーム工法用混和剤)
を添加し、さらに、必要に応じて各種コンクリート混和
剤を加え、混練することによって請求項1のスリップフ
ォーム工法用混和剤を混和したコンクリートを得ること
ができる。
【0033】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤 請求項2,3のスリップフォーム工法用混和剤に含まれ
るウエランガム(Welan gum)は、アルカリジ
ェネス属(Alcaligenes)属のバクテリア
ATCC 31555により発酵生成される細胞外生成
ガム(ヘテロ多糖)である。このバクテリアを、炭水化
物,窒素源およびその他の適当な栄養源を含む培地にお
いて、各種条件(温度,pHなど)のもとに完全培養す
ることにより、発酵生成物であるウエランガムを得るこ
とができる。本発明に使用できるウエランガムとして
は、例えば、KIA96(メルク社ケルコ事業部製)な
どを挙げることができる。
【0034】本発明に使用されるウエランガムは、発酵
生成物を精製したものが好ましい。この精製は、一般的
にイソプロパノールなどのアルコールを用いた沈澱回収
によって行う。
【0035】ウエランガムは多量に添加するとチクソト
ロピー性が強くなり、コンクリートの流動性を低下させ
るので、その添加量は5.0kg/m3 以下とすること
が好ましい。
【0036】ウエランガム単独であってもスリップフォ
ーム工法用混和剤として使用することができるが、これ
に加えて、非イオン性セルロースエーテルおよびポリア
クリルアミドよりなる群から選ばれた1種または2種以
上を混合した増粘剤を配合することができる。スリップ
フォーム工法において、コンクリートにさらに良好な粘
性および流動性を付与し、スランプ値の変動により対応
できるようにするためである(請求項2に従属する請求
項4の発明)。
【0037】非イオン性セルロースエーテルとしては、
メチルセルロース(MC)などのアルキルセルロース;
ヒドロキシエチルセルロース(HEC),ヒドロキシ
プロピルセルロース(HPC)などのヒドロキシアルキ
ルセルロース; ヒドロキシエチルメチルセルロース
(HEMC),ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(HPMC),ヒドロキシエチルエチルセルロース(H
EEC)などのヒドロキシアルキルアルキルセルロー
ス;などを挙げることができる。このような非イオン性
セルロースエーテルの中でも、特に、HPMC、HEC
が流動性に優れるため好ましい。なお、これらの水溶性
セルロースエーテルは、一種単独でも二種以上を組み合
わせて使用しても良い。
【0038】水溶性セルロースエーテルの粘度について
は、B型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、1
0〜10,000cPであれば本発明の目的を十分に達
成することができる。
【0039】非イオン性セルロースエーテルの添加量に
ついては、一般的には、1m3 当たり5〜1,000
g、好ましくは、20〜500gである。
【0040】ポリアクリルアミドとしては、ノニオン
系,アニオン系,カチオン系のいずれのものも使用する
ことができる。すなわち、ポリアクリルアミド,ポリア
クリルアミドとアクリル酸ナトリウムの共重合物,ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、スルホン化したもの
などを挙げることができる。
【0041】ポリアクリルアミドの粘度については、B
型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、10〜
5,000cPであれば本発明の目的を十分に達成する
ことができる。
【0042】ポリアクリルアミドの添加量については、
一般的には、1m3 当たり50〜2,000g、好まし
くは、100〜1,000gである。
【0043】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
は、さらに、増量剤としてパルプ粉末,ステアリン酸塩
化合物などの有機質粉末あるいはパーライト,シリカ,
ゼオライト,炭酸カルシウムなどの無機質粉末などの増
量剤を併用することができる。
【0044】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリートには、一般的にコンクリートに
使用される減水剤,高性能AE減水剤,流動化剤,消泡
剤その他の混和剤を必要に応じて添加することができ
る。消泡剤としては、トリブチルフォスフェート、シリ
コーン系、プルロニック系のものを使用することができ
る。
【0045】また、コンクリート中のブリージング水を
吸収する効果のある高吸水性樹脂,低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロースなどの膨潤性セルロース誘導体,ベ
ントナイト,アタパルジャイト,セピオライトなどの膨
潤性粘土鉱物などを併用することもできる。
【0046】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
を添加するコンクリートの水硬性粉体物質(セメント結
合材)としては、普通ポルトランドセメント,早強ポル
トランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント,白色
ポルトランドセメント,超最強ポルトランドセメントな
どのポルトランドセメント; 高炉セメント,シリカセ
メント,フライアッシュセメントなどの混合セメント;
アルミナセメント,膨張セメントなどの特殊セメント
などから選ばれる1種または2種以上の混合物を使用す
ることができる。
【0047】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリート配合組成物の代表例としては、
以下の処方を例示することができる。 セメント結合材 250〜 500kg/m3 骨材 1500〜2000kg/m3 水 120〜 230kg/m3 ウエランガム 0.02〜1.0 kg/m3
【0048】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤
は、常法に従ってコンクリート中に配合される。例え
ば、生コンプラントまたは現場において、セメント結合
材,骨材および水からなる混合物にウエランガム(スリ
ップフォーム工法用混和剤)を添加し、さらに、必要に
応じて各種コンクリート混和剤を加え、混練することに
よって請求項2,3のスリップフォーム工法用混和剤を
混和したコンクリートを得ることができる。
【0049】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤 請求項3のスリップフォーム工法用混和剤に含まれるウ
エランガム(Welan gum)は、アルカリジェネ
ス属(Alcaligenes)属のバクテリア AT
CC 31555により発酵生成される細胞外生成ガム
(ヘテロ多糖)である。このバクテリアを、炭水化物,
窒素源およびその他の適当な栄養源を含む培地におい
て、各種条件(温度,pHなど)のもとに完全培養する
ことにより、発酵生成物であるウエランガムを得ること
ができる。本発明に使用できるウエランガムとしては、
例えば、KIA96(メルク社ケルコ事業部製)などを
挙げることができる。
【0050】本発明に使用されるウエランガムは、発酵
生成物を精製したものが好ましい。この精製は、一般的
にイソプロパノールなどのアルコールを用いた沈澱回収
によって行う。
【0051】ウエランガムは多量に添加するとチクソト
ロピー性が強くなり、コンクリートの流動性を低下させ
るので、その添加量は5.0kg/m3 以下とすること
が好ましい。
【0052】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
は、ウエランガムの他に必須成分として減水剤を含む。
種々のコンシステンシーを有するコンクリートを得るた
めである。
【0053】用いられる減水剤は、減水効果を有する混
和剤であれば良く、空気連行性を有するAE減水剤、高
性能AE減水剤また、流動化剤を含み、種々のものを使
用することができる。
【0054】具体的には、リグニンスルホン酸の塩,メ
ラミンのホルマリン縮合物のスルホン化物,ナフタレン
スルホン酸のホルマリン縮合物の塩,アルキルナフタレ
ンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩,ナフタレンスル
ホン酸およびアルキルナフタレンスルホン酸のホルマリ
ン縮合物の塩,ナフタレンスルホン酸およびリグニンス
ルホン酸のホルマリン縮合物の塩,マレイン酸やアクリ
ル酸系共重合体塩よりなるカルボン酸塩,ポリスチレン
スルホン酸塩,スルホン化スチレンマレイン酸共重合体
の塩,共役ジエンスルホン化物(共)重合体からなるス
ルホン化物などを挙げることができる。なお、これら
は、一種単独でも二種以上を組み合わせて使用しても良
い。
【0055】これらの化合物における塩としては、ナト
リウム塩,カルシウム塩,アンモニウム塩を挙げること
ができるが、ナトリウム塩が好ましい。これらの高性能
減水剤は、一般に、単位セメント量に対して0.01〜
5.0重量%、好ましくは0.1〜3.0重量%使用さ
れる。
【0056】ウエランガムおよび高性能減水剤を必須成
分とするが、これらに加えて、非イオン性セルロースエ
ーテルおよびポリアクリルアミドよりなる群から選ばれ
た1種または2種以上を混合した増粘剤を配合すること
ができる。スリップフォーム工法において、コンクリー
トにさらに良好な粘性および流動性を付与し、スランプ
値の変動により対応できるようにするためである(請求
項3に従属する請求項4の発明)。
【0057】非イオン性セルロースエーテルとしては、
メチルセルロース(MC)などのアルキルセルロース;
ヒドロキシエチルセルロース(HEC),ヒドロキシ
プロピルセルロース(HPC)などのヒドロキシアルキ
ルセルロース; ヒドロキシエチルメチルセルロース
(HEMC),ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(HPMC),ヒドロキシエチルエチルセルロース(H
EEC)などのヒドロキシアルキルアルキルセルロー
ス;などを挙げることができる。このような非イオン性
セルロースエーテルの中でも、特に、HPMC、HEC
が流動性に優れるため好ましい。なお、これらの水溶性
セルロースエーテルは、一種単独でも二種以上を組み合
わせて使用しても良い。
【0058】水溶性セルロースエーテルの粘度について
は、B型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、1
0〜10,000cPであれば本発明の目的を十分に達
成することができる。
【0059】非イオン性セルロースエーテルの添加量に
ついては、一般的には、1m3 当たり5〜1,000
g、好ましくは、20〜500gである。
【0060】ポリアクリルアミドとしては、ノニオン
系,アニオン系,カチオン系のいずれのものも使用する
ことができる。すなわち、ポリアクリルアミド,ポリア
クリルアミドとアクリル酸ナトリウムの共重合物,ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、スルホン化したもの
などを挙げることができる。
【0061】ポリアクリルアミドの粘度については、B
型粘度計を用いて測定した1%水溶液粘度が、10〜
5,000cPであれば本発明の目的を十分に達成する
ことができる。
【0062】ポリアクリルアミドの添加量については、
一般的には、1m3 当たり50〜2,000g、好まし
くは、100〜1,000gである。
【0063】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
は、さらに、増量剤としてパルプ粉末,ステアリン酸塩
化合物などの有機質粉末あるいはパーライト,シリカ,
ゼオライト,炭酸カルシウムなどの無機質粉末などの増
量剤を併用することができる。
【0064】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリートには、一般的にコンクリートに
使用される減水剤,高性能AE減水剤,流動化剤,消泡
剤その他の混和剤を必要に応じて添加することができ
る。消泡剤としては、トリブチルフォスフェート、シリ
コーン系、プルロニック系のものなどを使用することが
できる。
【0065】また、コンクリート中のブリージング水を
吸収する効果のある高吸水性樹脂,低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロースなどの膨潤性セルロース誘導体,ベ
ントナイト,アタパルジャイト,セピオライトなどの膨
潤性粘土鉱物などを併用することもできる。
【0066】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
を添加するコンクリートの水硬性粉体物質(セメント結
合材)としては、普通ポルトランドセメント,早強ポル
トランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント,白色
ポルトランドセメント,超最強ポルトランドセメントな
どのポルトランドセメント; 高炉セメント,シリカセ
メント,フライアッシュセメントなどの混合セメント;
アルミナセメント,膨張セメントなどの特殊セメント
などから選ばれる1種または2種以上の混合物を使用す
ることができる。
【0067】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
を添加したコンクリート配合組成物の代表例としては、
以下の処方を例示することができる。 セメント結合材 250〜 500kg/m3 骨材 1500〜2000kg/m3 水 120〜 230kg/m3 ウエランガム 0.02〜1.0 kg/m3 高性能減水剤 0.25〜 15kg/m3
【0068】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤
は、常法に従ってコンクリート中に配合される。例え
ば、生コンプラントまたは現場において、セメント結合
材,骨材および水からなる混合物にウエランガムおよび
高性能減水剤(スリップフォーム工法用混和剤)を添加
し、さらに、必要に応じて各種コンクリート混和剤を加
え、混練することによって請求項3のスリップフォーム
工法用混和剤を混和したコンクリートを得ることができ
る。
【0069】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を挙げ
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0070】請求項1のスリップフォーム工法用混和剤 実施例1〜4および比較例1〜3 図1に示すモールド(型)1を組み込んだ機械2を使用
し、この機械2を走行させながら、連続的にコンクリー
トを成型して幅250mm、高さ1000mmのコンク
リート製剛性防護柵6を製造した場合の状態について、
目視により、後述の記号を用いて評価した。施工法とし
ては、矢印A方向に進行するアジテーター車3から、連
続的にベルトコンベアー4によってホッパー5を経由し
て生コンクリートを移動モールド1に供給しながら、構
造物6(図中コンクリート防護壁)を成型した。モール
ド1は、先行して組上げてある鉄筋7に向かって進行さ
せた。なお、図中8は、センサーロープである。
【0071】各例において使用した材料、試験方法など
は以下のとおりである。 1. 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース:L−HP
C〔信越化学工業株式会社製、表中L−HPCと略
す。〕 2. 非イオン性セルロースエーテル:ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース〔信越化学工業株式会社製、表中H
PMCと略す。〕 3. 細骨材:信濃川産川砂、(吸水率1.92%、比重
2.60、粗粒率(F.M.)2.82%) 4. 粗骨材:新井市下濁川産砕石(吸水率1.88%、
比重2.63、粗粒率(F.M.)6.72%) 5. セメント:普通ポルトランドセメント〔比重3.1
5、日本セメント株式会社製〕 6. スリップフォーム工法用コンクリートの配合: 水セメント比 45.7% 細骨材率 40.0% セメント 350kg/m3 細骨材 716kg/m3 粗骨材 1087kg/m3 水 160kg/m3 7. コンクリート試験、試験方法: 1) スランプ(JIS A 1101コンクリートのス
ランプ試験に準ずる。) 2) 空気量(JIS A 1128まだ固まらないコン
クリートの空気量の圧力による試験方法) 3) コンシステンシー(軟らかさの程度) 土木学会規準、振動台式コンシステンシー試験方法 図2の装置を用いる試験であり、円盤下面全面にモルタ
ルが接するまでに要した振動時間を測定し、沈下度何秒
として表示する。スリップフォーム工法用コンクリート
として必要な沈下度は25秒以下である。なお、図中、
21はすべり棒、22は透明な円板、23は容器、24
はテーブル振動機、25はモーターである。 8. スリップフォームマシーンによる施工結果の評価:
幅250mm、高さ1000mmのコンクリート製剛性
防護柵を連続製造した場合の状態について、目視によ
り、下記の記号を用いて評価した。 ○:良好(流動性に富み、成型後の型崩れもない) △:難(流動性に富むが、軟らかすぎるため、成型後に
型崩れがある。) ×:不良(流動性に劣り、成型後にジャンカが見られ
る。) *○印のみ、スリップフォーム工法用コンクリートとし
て使用可能と判断した。
【0072】実施例1〜4および比較例1〜3の結果を
表1に示す。
【0073】
【表1】 *表中の混和剤添加前のスランプは、単位水量を若干、
調整することによって得た。
【0074】プレーンはスリップフォーム工法用コンク
リートとして最適なスランプ(3〜5cm)の場合で、
コンシステンシー、施工性に優れる。実施例1〜4は、
いずれも膨潤性低置換ヒドロキシプロピルセルロースを
必須成分とし、1〜3はヒドロキシプロピルセルロース
のみ、4はHPMCを併用したものであり、いずれもコ
ンシステンシーに優れ、施工性の上でも問題はない。比
較例1〜3はプレーン(混和剤無添加)で、最適スラン
プ範囲外のものであり、1は固すぎるため、ジャンカが
多い。2,3はコンシステンシーは問題ないが、軟らか
すぎるため、保形性に劣り、目標とする形を保持できな
い。
【0075】請求項2のスリップフォーム工法用混和剤 実施例11〜15および比較例11〜13 上記実施例1〜4および比較例1〜3と同様にして図1
の機械を使用し、スリップフォーム工法により幅250
mm、高さ1000mmのコンクリート製剛性防護柵6
を製造し、目視により評価した。
【0076】各例において使用した材料は以下の通りで
ある。なお、コンクリート試験、試験方法および施工結
果の評価は、上記実施例1〜4および比較例1〜3と同
様である。
【0077】1. ウェランガム:KIA96(メルク社
ケルコ事業部製、表中Welanと略す) 2. 非イオン性セルロースエーテル:ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース〔信越化学工業株式会社製、表中H
PMCと略す。〕 3. ポリアクリルアミド:スルホン化系ポリアクリルア
ミド〔三共化成株式会社製、表中SuPAAmと略す) 4. 細骨材:信濃川産川砂、(吸水率1.92%、比重
2.60、粗粒率(F.M.)2.82%) 5. 粗骨材:新井市下濁川産砕石(吸水率1.88%、
比重2.63、粗粒率(F.M.)6.72%) 6. セメント:普通ポルトランドセメント(比重3.1
5、日本セメント株式会社製) 7. スリップフォーム工法用コンクリートの配合: 水セメント比 45.7% 細骨材率 40.0% セメント 350kg/m3 細骨材 716kg/m3 粗骨材 1087kg/m3 水 160kg/m3 実施例11〜15および比較例11〜13の結果を表2
に示す。
【0078】
【表2】 *表中の混和剤添加前のスランプは、単位水量を若干、
調整することによって得た。
【0079】プレーンはスリップフォーム工法用コンク
リートとして最適なスランプ(3〜5cm)の場合で、
コンシステンシー、施工性に優れる。実施例11〜15
は、いずれもウェランガムを必須成分とし、11〜13
はウェランガムのみ、14はHPMC、15はSuPA
Amを併用したものであり、いずれもコンシステンシー
に優れ、施工性の上でも問題はない。比較例11〜13
はプレーン(混和剤無添加)で、最適スランプ範囲外の
ものであり、11は固すぎるため、ジャンカが多い。1
2,13はコンシステンシーは問題ないが、軟らかすぎ
るため、保形性に劣り、目標とする形を保持できない。
【0080】請求項3のスリップフォーム工法用混和剤 実施例21〜24および比較例21〜24 上記実施例1〜4および比較例1〜3と同様にして図1
の機械2を使用し、スリップフォーム工法により幅25
0mm、高さ1000mmのコンクリート製剛性防護柵
6を製造し、目視により評価した。各例において使用し
た材料は以下の通りである。なお、コンクリート試験、
試験方法、および施工結果の評価は、上記実施例1〜4
および比較例1〜3と同様である。
【0081】1. ウェランガム:KIA96(メルク社
ケルコ事業部製、表中Welanと略す。) 2. 高性能減水剤:SMF(日産化学工業製、表中WR
と略す。) 3. 非イオン性セルロースエーテル:ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース〔信越化学工業株式会社製、表中H
PMCと略す。〕 4. ポリアクリルアミド:スルホン化系ポリアクリルア
ミド〔三共化成株式会社製、表中SuPAAmと略
す。〕 5. 高吸性樹脂:スミカゲル(住友化学工業製、表中H
SRと略す) 6. 細骨材:信濃川産川砂、(吸水率1.92%、比重
2.60、粗粒率(F.M.)2.82%) 7. 粗骨材:新井市下濁川産砕石(吸水率1.88%、
比重2.63、粗粒率(F.M.)6.72%) 8. セメント:普通ポルトランドセメント〔比重3.1
5、日本セメント株式会社製〕 9. スリップフォーム工法用コンクリートの配合: 水セメント比 45.7% 細骨材率 40.0% セメント 350kg/m3 細骨材 716kg/m3 粗骨材 1087kg/m3 水 160kg/m3 実施例21〜24および比較例21〜24の結果を表3
に示す。
【0082】
【表3】 *表中の混和剤添加前のスランプは、単位水量を若干、
調整することによって得た。
【0083】プレーンは、スリップフォーム工法用コン
クリートとして最適なスランプ(3〜5cm)の場合
で、コンシステンシー、施工性に優れる。実施例21〜
24は、いずれもウェランガムおよび高性能減水剤を必
須成分とし、21〜23は混和剤としてウェランガムの
み、24はHPMCを併用したものであり、いずれもコ
ンシステンシーに優れ、施工性の上でも問題はない。比
較例21〜23はプレーン(混和剤無添加)で、最適ス
ランプ範囲外のものであり、21は固すぎるため、ジャ
ンカが多い。22、23はコンシステンシーは問題ない
が軟らかすぎるため保形性に劣り、目標とする形を保持
できない。24は混和剤として、高吸水性樹脂を添加し
た場合であり、スランプは3.5cmとプレーンでの最
適スランプ範囲内であるが、流動性の改善がなされない
ため、コンシステンシーが不良であり、施工時にジャン
カが多くなる。このように、混和剤として、高吸水性樹
脂を用いた場合にはスランプの適正範囲が狭いのに対し
て、ウェランガムと高性能減水剤を用いた場合には適正
範囲が広くなる。
【0084】
【発明の効果】上記したところから明かなように、本発
明によれば、コンクリートの流動性を改善する新規なス
リップフォーム工法用混和剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスリップフォーム工法用混和剤
の効果を試験するために使用したスリップフォームマシ
ンを説明する概念図である。
【図2】本発明にかかるスリップフォーム工法用混和剤
の効果を試験する方法を示す模式図である。
【符合の説明】
1 モールド(型) 2 機械 3 アジテーター車 4 ベルトコンベアー 5 ホッパー 6 コンクリート製剛性防護柵 7 鉄筋 8 センサーロープ 21 すべり棒 22 透明円板 23 容器 24 テーブル振動機 25 モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 103:30 103:44 (72)発明者 徳谷 直志 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 信 越化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に完全に溶解しない膨潤性低置換度ヒ
    ドロキシプロピルセルロースを必須成分とするスリップ
    フォーム工法用混和剤。
  2. 【請求項2】 ウエランガムを必須成分とするスリップ
    フォーム工法用混和剤。
  3. 【請求項3】 ウエランガムおよび減水剤を必須成分と
    するスリップフォーム工法用混和剤。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれか一のスリッ
    プフォーム工法用混和剤において、非イオン性セルロー
    スエーテルおよびポリアクリルアミドよりなる群から選
    ばれた1種または2種以上を混合した増粘剤をさらに配
    合してなることを特徴とするスリップフォーム工法用混
    和剤。
JP6037993A 1994-03-09 1994-03-09 スリップフォーム工法用混和剤 Pending JPH07242455A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314397A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Denki Kagaku Kogyo Kk スリップフォーム工法用セメントコンクリート組成物およびそれを用いたスリップフォーム工法
WO2009090203A3 (en) * 2008-01-16 2009-11-12 Lamberti Spa Rheology modifying admixture
JP2011001222A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Ohbayashi Corp ポリマーセメントモルタル及び仕上げ方法
EP3318537A1 (en) * 2016-11-01 2018-05-09 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Concrete composition and making method

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