JPH09287468A - 過給エンジン搭載車両 - Google Patents
過給エンジン搭載車両Info
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- JPH09287468A JPH09287468A JP10077696A JP10077696A JPH09287468A JP H09287468 A JPH09287468 A JP H09287468A JP 10077696 A JP10077696 A JP 10077696A JP 10077696 A JP10077696 A JP 10077696A JP H09287468 A JPH09287468 A JP H09287468A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- cylinder
- air
- intake
- unit
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K2202/00—Motorised scooters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/06—Combinations of engines with mechanical gearing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F2001/244—Arrangement of valve stems in cylinder heads
- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構造で潤滑オイルの消費を軽減すること
が可能である。 【解決手段】シリンダを直立に配置し、クランク室内で
過給する過給装置により加圧した新気を加圧吸気通路、
吸気弁を経て燃焼室に導く過給エンジン搭載車両におい
て、クランク室から圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路
が配置され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から
上方に向かうように構成される。
が可能である。 【解決手段】シリンダを直立に配置し、クランク室内で
過給する過給装置により加圧した新気を加圧吸気通路、
吸気弁を経て燃焼室に導く過給エンジン搭載車両におい
て、クランク室から圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路
が配置され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から
上方に向かうように構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過給装置を備え
る過給エンジン搭載車両に関する。
る過給エンジン搭載車両に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン出力の向上を図る目的か
ら、例えばクランク室内に吸入された新気をコンロッド
の揺動により圧縮して燃焼室に供給するようにしたコン
ロッド過給機構を備えた過給装置が提案されている(例
えば、特開平6−93869号公報参照)。このコンロ
ッド過給機構やピストンの往復動によりクランク室内に
吸入された新気を圧縮するピストン過給機構を備える過
給装置はクランク室過給装置といわれている。
ら、例えばクランク室内に吸入された新気をコンロッド
の揺動により圧縮して燃焼室に供給するようにしたコン
ロッド過給機構を備えた過給装置が提案されている(例
えば、特開平6−93869号公報参照)。このコンロ
ッド過給機構やピストンの往復動によりクランク室内に
吸入された新気を圧縮するピストン過給機構を備える過
給装置はクランク室過給装置といわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなクランク室
過給装置を備えたエンジンを車両に搭載する場合、特に
クランク室内に吸入された新気を圧縮して燃焼室に供給
するため、ピストン摺動部やクランク軸まわりへ供給す
る潤滑オイルが燃焼室に入り易く、潤滑オイルの消費が
多くなり、これにより排気ガスも潤滑オイルが含まれる
ことによる煙が多くなる。
過給装置を備えたエンジンを車両に搭載する場合、特に
クランク室内に吸入された新気を圧縮して燃焼室に供給
するため、ピストン摺動部やクランク軸まわりへ供給す
る潤滑オイルが燃焼室に入り易く、潤滑オイルの消費が
多くなり、これにより排気ガスも潤滑オイルが含まれる
ことによる煙が多くなる。
【0004】この発明は前記実情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で潤滑オイルの消費を軽減することが可
能な過給エンジン搭載車両を提供することを目的として
いる。
で、簡単な構造で潤滑オイルの消費を軽減することが可
能な過給エンジン搭載車両を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリン
ダを直立に配置し、クランク室内で過給する過給装置に
より加圧した新気を加圧吸気通路、吸気弁を経て燃焼室
に導く過給エンジン搭載車両において、クランク室から
圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路が配置され、この加
圧吸気路による吸気方向が下方から上方に向かうように
構成されることを特徴としている。
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリン
ダを直立に配置し、クランク室内で過給する過給装置に
より加圧した新気を加圧吸気通路、吸気弁を経て燃焼室
に導く過給エンジン搭載車両において、クランク室から
圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路が配置され、この加
圧吸気路による吸気方向が下方から上方に向かうように
構成されることを特徴としている。
【0006】加圧吸気路による吸気方向が下方から上方
に向かうから、ピストン摺動部やクランク軸まわりへ供
給する潤滑オイルが燃焼室に入り難くなり、クランクケ
ース内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッドの大小端
の軸受及びクランク軸まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与
するので、その分潤滑オイルの供給を減らすことがで
き、潤滑オイルの消費が軽減される。
に向かうから、ピストン摺動部やクランク軸まわりへ供
給する潤滑オイルが燃焼室に入り難くなり、クランクケ
ース内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッドの大小端
の軸受及びクランク軸まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与
するので、その分潤滑オイルの供給を減らすことがで
き、潤滑オイルの消費が軽減される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の過給エンジン搭
載車両を図面に基づいて説明する。
載車両を図面に基づいて説明する。
【0008】まず、過給エンジン搭載車両が採用される
スクータ型自動二輪車について説明する。図1はスクー
タ型自動二輪車の概略構成図である。図において、1は
この発明が採用されたスクータ型自動二輪車であり、こ
れの車体フレーム2はアンダーボーン型のもので、ヘッ
ドパイプ2aに側面視略L字状のメインフレーム2bの
上端を接続し、メインフレーム2bの下端に左右一対の
サイドフレーム2cの前端を接続し、両サイドフレーム
2cを上方に立ち上げ、さらに後方に延長した構造にな
っている。また、ヘッドパイプ2aには、下端で前輪3
を軸支する前フォーク4が左右に操向自在に軸支されて
おり、前フォーク4の上端には操向ハンドル5が固定さ
れている。
スクータ型自動二輪車について説明する。図1はスクー
タ型自動二輪車の概略構成図である。図において、1は
この発明が採用されたスクータ型自動二輪車であり、こ
れの車体フレーム2はアンダーボーン型のもので、ヘッ
ドパイプ2aに側面視略L字状のメインフレーム2bの
上端を接続し、メインフレーム2bの下端に左右一対の
サイドフレーム2cの前端を接続し、両サイドフレーム
2cを上方に立ち上げ、さらに後方に延長した構造にな
っている。また、ヘッドパイプ2aには、下端で前輪3
を軸支する前フォーク4が左右に操向自在に軸支されて
おり、前フォーク4の上端には操向ハンドル5が固定さ
れている。
【0009】操向ハンドル5の周囲はハンドルカバー6
で、ヘッドパイプ2aの周囲は前カバー7aと後カバー
7bとの2分割構造のフロントカバー7でそれぞれ覆わ
れている。また、メインフレーム2bとサイドフレーム
2cとの接続部には足載部を構成するフートボード8が
配設されており、サイドフレーム2cの左右側方にはサ
イドカバー9が配設されている。このサイドカバー9の
上部にシート10が配置されている。
で、ヘッドパイプ2aの周囲は前カバー7aと後カバー
7bとの2分割構造のフロントカバー7でそれぞれ覆わ
れている。また、メインフレーム2bとサイドフレーム
2cとの接続部には足載部を構成するフートボード8が
配設されており、サイドフレーム2cの左右側方にはサ
イドカバー9が配設されている。このサイドカバー9の
上部にシート10が配置されている。
【0010】左右サイドフレーム2cの上方屈曲部下方
付近にユニットスイング式エンジンユニット11が搭載
されている。このエンジンユニット11は、左右方向水
平に配置されるピボット軸32a(図5、図7等参照)
まわりに揺動可能に懸架支持され、シリンダCを直立に
配置したエンジン本体12と、エンジン本体12の左側
部に後方に延びるよう一体に接続形成された後輪伝動装
置13とからなり、後輪伝動装置13の後端部には後輪
14が軸支されている。また、後輪伝動装置13の後端
部はリヤサスペンション15を介してサイドフレーム2
cに支持されている。
付近にユニットスイング式エンジンユニット11が搭載
されている。このエンジンユニット11は、左右方向水
平に配置されるピボット軸32a(図5、図7等参照)
まわりに揺動可能に懸架支持され、シリンダCを直立に
配置したエンジン本体12と、エンジン本体12の左側
部に後方に延びるよう一体に接続形成された後輪伝動装
置13とからなり、後輪伝動装置13の後端部には後輪
14が軸支されている。また、後輪伝動装置13の後端
部はリヤサスペンション15を介してサイドフレーム2
cに支持されている。
【0011】ここで記すシリンダ直立とは、エンジン本
体12がピボット軸32aより後方にある場合であり、
エンジン本体12がクランク軸64を通る鉛直面に沿っ
て上方に延びていることをいう。ここで、図4のエンジ
ン塔載状態を示す要部外観図において、シリンダ直立の
実施例を示す。エンジン本体12のシリンダ軸が、鉛直
方向に沿って上方に延びている。図中番号で示す部品の
詳細は下記する。スイング式エンジンユニット11はピ
ボット軸32aまわりに回動可能とされている。
体12がピボット軸32aより後方にある場合であり、
エンジン本体12がクランク軸64を通る鉛直面に沿っ
て上方に延びていることをいう。ここで、図4のエンジ
ン塔載状態を示す要部外観図において、シリンダ直立の
実施例を示す。エンジン本体12のシリンダ軸が、鉛直
方向に沿って上方に延びている。図中番号で示す部品の
詳細は下記する。スイング式エンジンユニット11はピ
ボット軸32aまわりに回動可能とされている。
【0012】次に、ユニットスイング式エンジンユニッ
ト11の後輪駆動系について説明する。図2はエンジン
の回転方向と同じ方向に後輪が回転する後輪駆動系の断
面図である。ユニットスイング式エンジンユニット11
の後輪伝動装置13は、エンジン本体12の一側部から
後方に延びている。後輪伝動装置13の伝動ケース20
内に収容される動力伝達機構21は、Vベルト自動変速
装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸26及び歯車
列24からなっている。
ト11の後輪駆動系について説明する。図2はエンジン
の回転方向と同じ方向に後輪が回転する後輪駆動系の断
面図である。ユニットスイング式エンジンユニット11
の後輪伝動装置13は、エンジン本体12の一側部から
後方に延びている。後輪伝動装置13の伝動ケース20
内に収容される動力伝達機構21は、Vベルト自動変速
装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸26及び歯車
列24からなっている。
【0013】Vベルト自動変速装置22は、入力軸22
a、前側シーブ22b、Vベルト22c、後側シーブ2
2d及び出力軸22e等から構成される。エンジン本体
12からの動力は、入力軸22aに伝達され、さらに前
側シーブ22bからVベルト22cを介して後側シーブ
22dにより自動変速され、出力軸22eから遠心クラ
ッチ23へ伝達される。
a、前側シーブ22b、Vベルト22c、後側シーブ2
2d及び出力軸22e等から構成される。エンジン本体
12からの動力は、入力軸22aに伝達され、さらに前
側シーブ22bからVベルト22cを介して後側シーブ
22dにより自動変速され、出力軸22eから遠心クラ
ッチ23へ伝達される。
【0014】遠心クラッチ23は、インナハウジング2
3a、アウタハウジング23b及び遠心カム23c等か
ら構成される。Vベルト自動変速装置22の出力軸22
eからの動力は、インナハウジング23aに伝達され、
遠心力で外方へ開く遠心カム23cからアウタハウジン
グ23bへ伝達され、さらに出力軸26に伝達される。
3a、アウタハウジング23b及び遠心カム23c等か
ら構成される。Vベルト自動変速装置22の出力軸22
eからの動力は、インナハウジング23aに伝達され、
遠心力で外方へ開く遠心カム23cからアウタハウジン
グ23bへ伝達され、さらに出力軸26に伝達される。
【0015】歯車列24は、第1歯車24a、第2歯車
24b、第3歯車24c及び第4歯車24d等から構成
される。出力軸26に設けられた第1歯車24aから第
2歯車24b、第3歯車24c、第3歯車24dにより
減速されて後車軸25に伝達され、この歯車列24によ
ってエンジンの回転方向と同じ方向に後輪14が回転す
るようになっている。すなわち、車体が前進する時の後
輪14の回転方向とエンジン回転方向が一致する。後車
軸25は、出力軸26と同軸上において離間している。
24b、第3歯車24c及び第4歯車24d等から構成
される。出力軸26に設けられた第1歯車24aから第
2歯車24b、第3歯車24c、第3歯車24dにより
減速されて後車軸25に伝達され、この歯車列24によ
ってエンジンの回転方向と同じ方向に後輪14が回転す
るようになっている。すなわち、車体が前進する時の後
輪14の回転方向とエンジン回転方向が一致する。後車
軸25は、出力軸26と同軸上において離間している。
【0016】図3はエンジンの回転方向と同じ方向に後
輪が回転する後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
ユニットスイング式エンジンユニット11の後輪伝動装
置13は、前記実施例と同様に後輪伝動装置13の伝動
ケース20内に収容される動力伝達機構21は、Vベル
ト自動変速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸2
6及び歯車列24からなっているが、遠心クラッチ23
と歯車列24の構成が異なっている。
輪が回転する後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
ユニットスイング式エンジンユニット11の後輪伝動装
置13は、前記実施例と同様に後輪伝動装置13の伝動
ケース20内に収容される動力伝達機構21は、Vベル
ト自動変速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸2
6及び歯車列24からなっているが、遠心クラッチ23
と歯車列24の構成が異なっている。
【0017】遠心クラッチ23は、インナハウジング2
3f、アウタハウジング23g、摩擦板23h,23i
及び遠心コロ23j等から構成される。Vベルト自動変
速装置22からの動力は、遠心クラッチ23のアウタハ
ウジング23gに伝達され、遠心力で遠心コロ23jが
外方へ移動することで、インナハウジング23f及びア
ウタハウジング23gに軸方向へのみ移動可能に係合さ
れて摩擦板23h,23iが係合してインナハウジング
23fへ動力が伝達され、さらに出力軸26に伝達され
る。
3f、アウタハウジング23g、摩擦板23h,23i
及び遠心コロ23j等から構成される。Vベルト自動変
速装置22からの動力は、遠心クラッチ23のアウタハ
ウジング23gに伝達され、遠心力で遠心コロ23jが
外方へ移動することで、インナハウジング23f及びア
ウタハウジング23gに軸方向へのみ移動可能に係合さ
れて摩擦板23h,23iが係合してインナハウジング
23fへ動力が伝達され、さらに出力軸26に伝達され
る。
【0018】歯車列24は、第1歯車24f、第2歯車
24g、第3歯車24h及び第4歯車24i等から構成
される。出力軸26に設けられた第1歯車24fから第
2歯車24g、第3歯車24h、第4歯車24iにより
減速されて後車軸25に伝達され、この歯車列24によ
ってエンジンの回転方向と同じ方向に後輪14が回転す
るようになっている。後車軸25は、出力軸26より後
方に位置している。
24g、第3歯車24h及び第4歯車24i等から構成
される。出力軸26に設けられた第1歯車24fから第
2歯車24g、第3歯車24h、第4歯車24iにより
減速されて後車軸25に伝達され、この歯車列24によ
ってエンジンの回転方向と同じ方向に後輪14が回転す
るようになっている。後車軸25は、出力軸26より後
方に位置している。
【0019】次に、第1の実施例のユニットスイング式
エンジンユニット11の概略構成について説明する。ま
ず、図5及び図6は空冷式4サイクルの過給エンジンを
搭載したユニットスイング式エンジンユニットの第1の
実施例であり、図5はユニットスイング式エンジンユニ
ットの側面図、図6はユニットスイング式エンジンユニ
ットの平面図である。
エンジンユニット11の概略構成について説明する。ま
ず、図5及び図6は空冷式4サイクルの過給エンジンを
搭載したユニットスイング式エンジンユニットの第1の
実施例であり、図5はユニットスイング式エンジンユニ
ットの側面図、図6はユニットスイング式エンジンユニ
ットの平面図である。
【0020】左右サイドフレーム2cの上方屈曲部下方
付近にユニットスイング式エンジンユニット11が搭載
されている。このエンジンユニット11は、後輪伝動装
置13の伝動ケース20の前側に設けられたブラケット
30と、サイドフレーム2cのブラケット31とがリン
ク32を介して支持され、伝動ケース20の後側に設け
られたブラケット33と、サイドフレーム2cのブラケ
ット34とがリヤサスペンション15を介して支持さ
れ、エンジンユニット11はリンク32とブラケット3
0との間のピボット軸32aの回りに回動可能になって
いる。また、ブラケット31とリンク32との間には不
図示の弾性ブッシュが介装され、弾性ブッシュによりリ
ンク32が支持軸32bまわりで大きく回動変位しない
ように保持されている。
付近にユニットスイング式エンジンユニット11が搭載
されている。このエンジンユニット11は、後輪伝動装
置13の伝動ケース20の前側に設けられたブラケット
30と、サイドフレーム2cのブラケット31とがリン
ク32を介して支持され、伝動ケース20の後側に設け
られたブラケット33と、サイドフレーム2cのブラケ
ット34とがリヤサスペンション15を介して支持さ
れ、エンジンユニット11はリンク32とブラケット3
0との間のピボット軸32aの回りに回動可能になって
いる。また、ブラケット31とリンク32との間には不
図示の弾性ブッシュが介装され、弾性ブッシュによりリ
ンク32が支持軸32bまわりで大きく回動変位しない
ように保持されている。
【0021】また、後輪伝動装置13の上方への揺動を
規制するストッパ35が設けられている。これにより、
エンジンユニット11に回動自在に支持されるスタンド
11aを立てて転倒を防ぎつつ車体を保持する時、エン
ジンユニット11が突き上げられ、リンク32が上方に
回動するが、リンク32の一部がストッパ35に当接
し、エンジン本体12の他の部品の干渉を防止する。
規制するストッパ35が設けられている。これにより、
エンジンユニット11に回動自在に支持されるスタンド
11aを立てて転倒を防ぎつつ車体を保持する時、エン
ジンユニット11が突き上げられ、リンク32が上方に
回動するが、リンク32の一部がストッパ35に当接
し、エンジン本体12の他の部品の干渉を防止する。
【0022】エンジン本体12は強制空冷式4サイクル
単気筒型のものであり、これはクランクケース40にシ
リンダブロック41及びシリンダヘッド42を接続した
構造である。シリンダブロック41のシリンダボア60
内にピストン61を摺動自在に挿入配置するとともに、
ピストン61をコンロッド62でクランク室63に配置
されるクランク軸64に連結している。
単気筒型のものであり、これはクランクケース40にシ
リンダブロック41及びシリンダヘッド42を接続した
構造である。シリンダブロック41のシリンダボア60
内にピストン61を摺動自在に挿入配置するとともに、
ピストン61をコンロッド62でクランク室63に配置
されるクランク軸64に連結している。
【0023】エンジン本体12には冷却空気を供給する
強制冷却ファン43が装着され、またシリンダブロック
41には放熱面積を増大するための冷却フィン44が設
けられている。なお、シリンダヘッド42にも図示はし
ていないが冷却フィンがある。シート10の下方のサイ
ドカバー9には、前側空気取入口45が設けられ、この
前側空気取入口45はスリット45aとルーバ45bか
ら構成され、走行風が前側からエンジン本体12方向へ
導かれる。また、フートボード8の下方の下カバー46
には、下側空気取入口47が設けられ、この下側空気取
入口47はスリット47aとルーバ47bから構成さ
れ、走行風が下側からエンジン本体12方向へ導かれ
る。
強制冷却ファン43が装着され、またシリンダブロック
41には放熱面積を増大するための冷却フィン44が設
けられている。なお、シリンダヘッド42にも図示はし
ていないが冷却フィンがある。シート10の下方のサイ
ドカバー9には、前側空気取入口45が設けられ、この
前側空気取入口45はスリット45aとルーバ45bか
ら構成され、走行風が前側からエンジン本体12方向へ
導かれる。また、フートボード8の下方の下カバー46
には、下側空気取入口47が設けられ、この下側空気取
入口47はスリット47aとルーバ47bから構成さ
れ、走行風が下側からエンジン本体12方向へ導かれ
る。
【0024】エンジン本体12は、コンロッド過給式の
過給装置50を備えている。エアクリーナ51でろ過さ
れた空気が吸入管52を介してクランクケース40前側
のクランク室吸入口40aからクランク室63に吸入さ
れる。エンジン本体12内のコンロッド過給機構で加圧
された空気は、クランクケース40後側のクランク室吐
出口40bから加圧吸気路を構成する加圧吸気管53を
介して燃料供給装置Nを構成するキャブレタ54に送ら
れる。キャブレタ54は加圧吸気管55を介して燃料が
シリンダヘッド42後側の吸入口42aから燃焼室65
に供給される。図中407はキャブレタ54を制御する
スロットルケーブルである。
過給装置50を備えている。エアクリーナ51でろ過さ
れた空気が吸入管52を介してクランクケース40前側
のクランク室吸入口40aからクランク室63に吸入さ
れる。エンジン本体12内のコンロッド過給機構で加圧
された空気は、クランクケース40後側のクランク室吐
出口40bから加圧吸気路を構成する加圧吸気管53を
介して燃料供給装置Nを構成するキャブレタ54に送ら
れる。キャブレタ54は加圧吸気管55を介して燃料が
シリンダヘッド42後側の吸入口42aから燃焼室65
に供給される。図中407はキャブレタ54を制御する
スロットルケーブルである。
【0025】エンジンユニット11は走行中変位するの
で、車体に固定されるエアクリーナ51とエンジン本体
12との間の吸入管52は一部あるいは全ての部分に撓
み可能部を配置している。また、キャブレタ54はシリ
ンダブロック41あるいはシリンダヘッド42あるいは
エアクリーナ51に不図示の振動減衰用のゴムマウント
を介して固定されている。このため同様に加圧吸気管5
3、55の一部あるいは全ての部分に撓み可能部を配置
している。そして、エンジンユニット11は走行中の変
位に伴い、キャブレタ54、加圧吸気管53、及び下記
する排気管56がエンジン本体12と略一体となって変
位する。
で、車体に固定されるエアクリーナ51とエンジン本体
12との間の吸入管52は一部あるいは全ての部分に撓
み可能部を配置している。また、キャブレタ54はシリ
ンダブロック41あるいはシリンダヘッド42あるいは
エアクリーナ51に不図示の振動減衰用のゴムマウント
を介して固定されている。このため同様に加圧吸気管5
3、55の一部あるいは全ての部分に撓み可能部を配置
している。そして、エンジンユニット11は走行中の変
位に伴い、キャブレタ54、加圧吸気管53、及び下記
する排気管56がエンジン本体12と略一体となって変
位する。
【0026】シリンダヘッド42前側の排気出口42b
には、排気管56が接続され、排気管56はエンジンユ
ニット11の前側下方に延び、さらに右側下方から後方
に向かって延び、その後端部にはマフラ57が接続され
ている。
には、排気管56が接続され、排気管56はエンジンユ
ニット11の前側下方に延び、さらに右側下方から後方
に向かって延び、その後端部にはマフラ57が接続され
ている。
【0027】また、エンジン本体12には、潤滑装置4
60が備えられ、この潤滑装置460は、2サイクル潤
滑オイルを吸引加圧し、この加圧された潤滑オイルはク
ランク軸64回りの各軸受、シリンダブロック41のピ
ストン摺動部等に供給される。シリンダヘッド42内の
動弁系には不図示の潤滑装置により4サイクルオイルが
循環供給される。なお、潤滑については図16の説明に
おいて詳説する。
60が備えられ、この潤滑装置460は、2サイクル潤
滑オイルを吸引加圧し、この加圧された潤滑オイルはク
ランク軸64回りの各軸受、シリンダブロック41のピ
ストン摺動部等に供給される。シリンダヘッド42内の
動弁系には不図示の潤滑装置により4サイクルオイルが
循環供給される。なお、潤滑については図16の説明に
おいて詳説する。
【0028】この実施例では、クランク室63から圧縮
新気を燃焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、
加圧吸気管53により配置され、この加圧吸気路による
吸気方向が下方から上方に向かうように構成されている
から、ピストン摺動部やクランク軸64まわりへ供給す
る潤滑オイルが燃焼室65に入り難くなり、クランクケ
ース40内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッド62
の大小端の軸受及びクランク軸64まわりの潤滑必要部
の潤滑に寄与するので、その分潤滑オイルの供給を減ら
すことができ、潤滑オイルの消費が軽減される。なお、
この実施例においては特許請求の範囲に記載の構成以外
にも、多くの独自の構成により多くの作用効果を奏す
る。以下にこれらの特徴を記載する。
新気を燃焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、
加圧吸気管53により配置され、この加圧吸気路による
吸気方向が下方から上方に向かうように構成されている
から、ピストン摺動部やクランク軸64まわりへ供給す
る潤滑オイルが燃焼室65に入り難くなり、クランクケ
ース40内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッド62
の大小端の軸受及びクランク軸64まわりの潤滑必要部
の潤滑に寄与するので、その分潤滑オイルの供給を減ら
すことができ、潤滑オイルの消費が軽減される。なお、
この実施例においては特許請求の範囲に記載の構成以外
にも、多くの独自の構成により多くの作用効果を奏す
る。以下にこれらの特徴を記載する。
【0029】第1に、クランク室63から圧縮新気を燃
焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、加圧吸気
管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、また
吸入管52がシリンダCの後側に一体化されてユニット
化され、また後輪伝動装置13の伝動ケース20の前側
に設けられたブラケット30と、サイドフレーム2cの
ブラケット31とがリンク32を介して支持された前マ
ウント構造であり、エンジンユニット11を車体に組み
付ける際の工数を低減でき、しかも容易に組み付けるこ
とができる。
焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、加圧吸気
管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、また
吸入管52がシリンダCの後側に一体化されてユニット
化され、また後輪伝動装置13の伝動ケース20の前側
に設けられたブラケット30と、サイドフレーム2cの
ブラケット31とがリンク32を介して支持された前マ
ウント構造であり、エンジンユニット11を車体に組み
付ける際の工数を低減でき、しかも容易に組み付けるこ
とができる。
【0030】第2に、燃料供給装置Nを構成するキャブ
レタ54が、下流に向かって傾斜して配置され、キャブ
レタ54から供給される燃料が加圧吸気管55内に付着
して固まりとなって燃焼室65へ供給されることが防止
され、燃料を円滑に供給可能になり、排気ガスのHCを
軽減するとともに、エンジン性能への悪影響を回避する
ことができる。
レタ54が、下流に向かって傾斜して配置され、キャブ
レタ54から供給される燃料が加圧吸気管55内に付着
して固まりとなって燃焼室65へ供給されることが防止
され、燃料を円滑に供給可能になり、排気ガスのHCを
軽減するとともに、エンジン性能への悪影響を回避する
ことができる。
【0031】さらに、第3に、エアクリーナ51、吸入
管52、クランク室63、加圧吸気管53、キャブレタ
54が車体上面視でシリンダ軸線L2に沿って同一ライ
ン上に配列されており、吸気通路の曲がりが少なく、流
路抵抗を低減でき充填効率が向上し、エンジン性能が向
上する。
管52、クランク室63、加圧吸気管53、キャブレタ
54が車体上面視でシリンダ軸線L2に沿って同一ライ
ン上に配列されており、吸気通路の曲がりが少なく、流
路抵抗を低減でき充填効率が向上し、エンジン性能が向
上する。
【0032】図7及び図8は水冷一部空冷式4サイクル
の過給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジン
ユニットの第2の実施例であり、図7はユニットスイン
グ式エンジンユニットの側面図、図8はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、図5及び図6の空冷式に代えて
水冷式とした以外は、同様に構成されるため、同じ符号
を付して説明を省略する。
の過給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジン
ユニットの第2の実施例であり、図7はユニットスイン
グ式エンジンユニットの側面図、図8はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、図5及び図6の空冷式に代えて
水冷式とした以外は、同様に構成されるため、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0033】サイドカバー9の前側空気取入口45の後
方位置には、ラジエータ70がエアクリーナ51と並列
に、かつ上方位置に配置されている。ラジエータ70に
は、エンジン本体12を冷却した冷却水が、水ポンプ7
3の駆動により戻し配管71を介して戻され、ラジエー
タ70で冷却されて再び送り配管72を介してエンジン
本体12に送られ、冷却水をエンジン本体12、シリン
ダヘッド42内の不図示の冷却水ジャケットへ循環させ
て冷却する。シリンダヘッド42の上部には、サーモス
タッド74が配置され、冷却水の温度が所定の温度にな
ると戻し配管71に戻すようにして、エンジンの始動性
を向上させている。シリンダブロック41の外周には空
冷フィンをつけており空冷としている。なお、この実施
例においても特許請求の範囲に記載の構成以外にも、第
1の実施例の説明において第1から第3として記載した
多くの特徴を有する。
方位置には、ラジエータ70がエアクリーナ51と並列
に、かつ上方位置に配置されている。ラジエータ70に
は、エンジン本体12を冷却した冷却水が、水ポンプ7
3の駆動により戻し配管71を介して戻され、ラジエー
タ70で冷却されて再び送り配管72を介してエンジン
本体12に送られ、冷却水をエンジン本体12、シリン
ダヘッド42内の不図示の冷却水ジャケットへ循環させ
て冷却する。シリンダヘッド42の上部には、サーモス
タッド74が配置され、冷却水の温度が所定の温度にな
ると戻し配管71に戻すようにして、エンジンの始動性
を向上させている。シリンダブロック41の外周には空
冷フィンをつけており空冷としている。なお、この実施
例においても特許請求の範囲に記載の構成以外にも、第
1の実施例の説明において第1から第3として記載した
多くの特徴を有する。
【0034】図9乃至図11は空冷式4サイクルの過給
エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニッ
トの第3の実施例であり、図9はユニットスイング式エ
ンジンユニットの側面図、図10はユニットスイング式
エンジンユニットの平面図、図11はキャブレタの整備
性を説明する図である。この実施例のエンジンユニット
11は、図5及び図6の空冷式と同様に加圧吸気路によ
る吸気方向が下方から上方に向かうように構成される
が、加圧吸気管53にはキャブレタ54を設けないで吸
気制御弁251が配置され、加圧された吸入新気量を制
御するように構成されている。
エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニッ
トの第3の実施例であり、図9はユニットスイング式エ
ンジンユニットの側面図、図10はユニットスイング式
エンジンユニットの平面図、図11はキャブレタの整備
性を説明する図である。この実施例のエンジンユニット
11は、図5及び図6の空冷式と同様に加圧吸気路によ
る吸気方向が下方から上方に向かうように構成される
が、加圧吸気管53にはキャブレタ54を設けないで吸
気制御弁251が配置され、加圧された吸入新気量を制
御するように構成されている。
【0035】キャブレタ54は、シリンダCの前側に配
置され、このキャブレタ54は吸入管52に接続されて
いる。さらに、キャブレタ54には、エアクリーナ51
が接続され、新気を加圧する前に燃料を供給して混合気
をクランク室63に吸入される。クランク室63での加
圧前に燃料を供給するキャブレタ54を配置し、クラン
ク室63での加圧後に吸気制御弁251を配置し、この
吸気制御弁251とキャブレタ54とをスロットル30
1の操作に連動して作動可能に構成しており、燃料供給
の応答性を向上させることが可能である。
置され、このキャブレタ54は吸入管52に接続されて
いる。さらに、キャブレタ54には、エアクリーナ51
が接続され、新気を加圧する前に燃料を供給して混合気
をクランク室63に吸入される。クランク室63での加
圧前に燃料を供給するキャブレタ54を配置し、クラン
ク室63での加圧後に吸気制御弁251を配置し、この
吸気制御弁251とキャブレタ54とをスロットル30
1の操作に連動して作動可能に構成しており、燃料供給
の応答性を向上させることが可能である。
【0036】また、エアクリーナ51は、シリンダCの
左側方に配置され、走行風がキャブレタ54、吸入管5
2及びシリンダCに当たり、エアクリーナ51が邪魔す
ることがないようになっている。
左側方に配置され、走行風がキャブレタ54、吸入管5
2及びシリンダCに当たり、エアクリーナ51が邪魔す
ることがないようになっている。
【0037】この実施例では、クランク室63から圧縮
新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が加圧吸気管53、
55、吸気制御弁251等により配置され、この加圧吸
気路による吸気方向が下方から上方に向かうように構成
されているから、ピストン摺動部やクランク軸64まわ
りへ供給する潤滑オイルが燃焼室65に入り難くなり、
クランクケース40内に滞留し、ピストン摺動部、コン
ロッド62の大小端の軸受及びクランク軸64まわりの
潤滑必要部の潤滑に寄与するので、その分潤滑オイルの
供給を減らすことができ、潤滑オイルの消費が軽減され
る。なお、この実施例においては特許請求の範囲に記載
の構成以外にも、多くの独自の構成により多くの作用効
果を奏する。以下にこれらの特徴を記載する。
新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が加圧吸気管53、
55、吸気制御弁251等により配置され、この加圧吸
気路による吸気方向が下方から上方に向かうように構成
されているから、ピストン摺動部やクランク軸64まわ
りへ供給する潤滑オイルが燃焼室65に入り難くなり、
クランクケース40内に滞留し、ピストン摺動部、コン
ロッド62の大小端の軸受及びクランク軸64まわりの
潤滑必要部の潤滑に寄与するので、その分潤滑オイルの
供給を減らすことができ、潤滑オイルの消費が軽減され
る。なお、この実施例においては特許請求の範囲に記載
の構成以外にも、多くの独自の構成により多くの作用効
果を奏する。以下にこれらの特徴を記載する。
【0038】第1に、クランク室63から圧縮新気を燃
焼室65に送る加圧吸気路が吸気制御弁251、加圧吸
気管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、ま
た吸入管52、キャブレタ54がシリンダCの後側に一
体化されてユニット化され、また後輪伝動装置13の伝
動ケース20の前側に設けられたブラケット30と、サ
イドフレーム2cのブラケット31とがリンク32を介
して支持された前マウント構造であり、エンジンユニッ
ト11を車体に組み付ける際の工数を低減でき、しかも
容易に組み付けることができる。
焼室65に送る加圧吸気路が吸気制御弁251、加圧吸
気管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、ま
た吸入管52、キャブレタ54がシリンダCの後側に一
体化されてユニット化され、また後輪伝動装置13の伝
動ケース20の前側に設けられたブラケット30と、サ
イドフレーム2cのブラケット31とがリンク32を介
して支持された前マウント構造であり、エンジンユニッ
ト11を車体に組み付ける際の工数を低減でき、しかも
容易に組み付けることができる。
【0039】第2に、シリンダCと後輪14との間に
は、キャブレタ54がなくなり、吸気制御弁251が設
けられているが、吸気制御弁251は加圧吸気管53に
内蔵されており、加圧吸気管53、55が配置されてい
るだけである。このため、車両のホイールベースを短縮
でき、小型化が可能である。
は、キャブレタ54がなくなり、吸気制御弁251が設
けられているが、吸気制御弁251は加圧吸気管53に
内蔵されており、加圧吸気管53、55が配置されてい
るだけである。このため、車両のホイールベースを短縮
でき、小型化が可能である。
【0040】さらに、第3に、比較的重量のあるキャブ
レタ54がシリンダCの前側で、かつ前マウント構造の
上方の位置に配置され、前マウント構造近傍であり、キ
ャブレタ54の振動を低減することができる。
レタ54がシリンダCの前側で、かつ前マウント構造の
上方の位置に配置され、前マウント構造近傍であり、キ
ャブレタ54の振動を低減することができる。
【0041】また、第4に、キャブレタ54がシリンダ
Cの前側に配置され、図11に示すように前カバー80
を取り外すだけで、前側から容易にキャブレタ54のア
イドル調整等を行なうことができ整備性が向上する。
Cの前側に配置され、図11に示すように前カバー80
を取り外すだけで、前側から容易にキャブレタ54のア
イドル調整等を行なうことができ整備性が向上する。
【0042】図12及び図13は水冷一部空冷式4サイ
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第4の実施例であり、図12はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図13はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図9乃至図11の空冷
式に代えて水冷式とした以外は、同様に構成されるた
め、同じ符号を付して説明を省略する。
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第4の実施例であり、図12はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図13はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図9乃至図11の空冷
式に代えて水冷式とした以外は、同様に構成されるた
め、同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】サイドカバー9の前側空気取入口45の後
方位置には、ラジエータ70がエアクリーナ51と並列
に、かつシリンダCの前側位置に配置されている。ラジ
エータ70には、エンジン本体12を冷却した冷却水
が、水ポンプ73の駆動により戻し配管71を介して戻
され、ラジエータ70で冷却されて再び送り配管72を
介してエンジン本体12に送られ、冷却水をエンジン本
体12、シリンダヘッド42内の不図示の冷却水ジャケ
ットへ循環させて冷却する。シリンダヘッド42の上部
には、サーモスタッド74が配置され、冷却水の温度が
所定の温度になると戻し配管71に戻すようにして、エ
ンジンの始動性を向上させている。シリンダ41の外周
には空冷フィンをつけており空冷としている。なお、こ
の実施例においても特許請求の範囲に記載の構成以外に
も、第3の実施例の説明において第1から第4として記
載した多くの特徴を有する。
方位置には、ラジエータ70がエアクリーナ51と並列
に、かつシリンダCの前側位置に配置されている。ラジ
エータ70には、エンジン本体12を冷却した冷却水
が、水ポンプ73の駆動により戻し配管71を介して戻
され、ラジエータ70で冷却されて再び送り配管72を
介してエンジン本体12に送られ、冷却水をエンジン本
体12、シリンダヘッド42内の不図示の冷却水ジャケ
ットへ循環させて冷却する。シリンダヘッド42の上部
には、サーモスタッド74が配置され、冷却水の温度が
所定の温度になると戻し配管71に戻すようにして、エ
ンジンの始動性を向上させている。シリンダ41の外周
には空冷フィンをつけており空冷としている。なお、こ
の実施例においても特許請求の範囲に記載の構成以外に
も、第3の実施例の説明において第1から第4として記
載した多くの特徴を有する。
【0044】図14及び図15は水冷一部空冷式4サイ
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第5の実施例であり、図14はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図15はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図12及び図13の第
4の実施例と同様にラジエータ70がエアクリーナ51
と並列に、かつシリンダCの前側位置に配置され、エア
クリーナ51がシリンダCの右側に配置される以外は、
同様に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略す
る。なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載
の構成以外にも、第3の実施例の説明において第1から
第4として記載した多くの特徴を有する。
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第5の実施例であり、図14はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図15はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図12及び図13の第
4の実施例と同様にラジエータ70がエアクリーナ51
と並列に、かつシリンダCの前側位置に配置され、エア
クリーナ51がシリンダCの右側に配置される以外は、
同様に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略す
る。なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載
の構成以外にも、第3の実施例の説明において第1から
第4として記載した多くの特徴を有する。
【0045】次に、前記各実施例に適用される過給エン
ジンを、図16乃至図18に基づいて詳細に説明する。
図16は水冷式過給エンジンの断面図、図17は図16
のXVII-XVII線に沿う断面図(但し、冷却系については
図16のエンジンとは異なり、空冷式過給エンジンとし
て図示する)、図18は図16のXVIII-XVIII線に沿う
断面図である。
ジンを、図16乃至図18に基づいて詳細に説明する。
図16は水冷式過給エンジンの断面図、図17は図16
のXVII-XVII線に沿う断面図(但し、冷却系については
図16のエンジンとは異なり、空冷式過給エンジンとし
て図示する)、図18は図16のXVIII-XVIII線に沿う
断面図である。
【0046】図において、100はクランク軸横置き4
サイクル単気筒クランク室過給式エンジンであり、この
エンジン100のクランクケース40の合面にはシリン
ダブロック41が接続されており、シリンダブロック4
1の合面にはシリンダヘッド42が接続されている。シ
リンダヘッド42の合面のシリンダボア60に対向する
部分には燃焼室65を構成する凹部42cが設けられ、
凹部42c内には点火プラグ200が挿入されている。
図l5の水冷式過給エンジンにおいてはシリンダブロッ
ク41とシリンダヘッド42の両方に冷却水ジャケット
を配置しているが、図l7の空冷式過給エンジンにおい
ては、シリンダブロック41とシリンダヘッド42の両
方の外周にそれぞれ複数の空冷フィンが配置されてい
る。なお、図7及び、図8、図12及び図l3、図14
及び図15、図21及び図22、図25及び図26の各
実施例においてはシリンダブロック41は空冷とする水
冷一部空冷式過給エンジンを搭載しているが、これらの
実施例において、シリンダヘッド42及びシリンダブロ
ック41を水冷とする水冷式過給エンジンを搭載させる
ようにしても良い。
サイクル単気筒クランク室過給式エンジンであり、この
エンジン100のクランクケース40の合面にはシリン
ダブロック41が接続されており、シリンダブロック4
1の合面にはシリンダヘッド42が接続されている。シ
リンダヘッド42の合面のシリンダボア60に対向する
部分には燃焼室65を構成する凹部42cが設けられ、
凹部42c内には点火プラグ200が挿入されている。
図l5の水冷式過給エンジンにおいてはシリンダブロッ
ク41とシリンダヘッド42の両方に冷却水ジャケット
を配置しているが、図l7の空冷式過給エンジンにおい
ては、シリンダブロック41とシリンダヘッド42の両
方の外周にそれぞれ複数の空冷フィンが配置されてい
る。なお、図7及び、図8、図12及び図l3、図14
及び図15、図21及び図22、図25及び図26の各
実施例においてはシリンダブロック41は空冷とする水
冷一部空冷式過給エンジンを搭載しているが、これらの
実施例において、シリンダヘッド42及びシリンダブロ
ック41を水冷とする水冷式過給エンジンを搭載させる
ようにしても良い。
【0047】シリンダヘッド42の凹部42cには吸気
ポート105、排気ポート106がそれぞれ開口してお
り、吸気ポート105はシリンダヘッド42の上壁側
に、排気ポート106は下壁側にそれぞれ導出されてい
る。また、吸気ポート105の燃焼室開口には吸気バル
ブ107が、排気ポート106の燃焼室開口には排気バ
ルブ108がそれぞれ各開口を開閉自在に配置されてお
り、吸気バルブ107及び排気バルブ108はバルブス
プリング109により閉方向に付勢されている。
ポート105、排気ポート106がそれぞれ開口してお
り、吸気ポート105はシリンダヘッド42の上壁側
に、排気ポート106は下壁側にそれぞれ導出されてい
る。また、吸気ポート105の燃焼室開口には吸気バル
ブ107が、排気ポート106の燃焼室開口には排気バ
ルブ108がそれぞれ各開口を開閉自在に配置されてお
り、吸気バルブ107及び排気バルブ108はバルブス
プリング109により閉方向に付勢されている。
【0048】シリンダヘッド42には吸気バルブ107
及び排気バルブ108を開閉駆動する動弁機構としての
カム軸110が紙面と直角方向に向けて配置されてい
る。カム軸110の一端は被駆動スプロケット201が
設けられ、カムチエーン48を介してクランク軸64に
結合された駆動スプロケット113に連結され、カム軸
110はクランク軸64の1/2の回転数に減速されて
いる。カム軸110の上下側にはこれと平行に延びる一
対のロッカシャフト111が配置されており、各ロッカ
シャフト111にはロッカアーム112が揺動自在に装
着されている。ロッカアーム112の一端部はカム軸1
10のカムノーズに当接しており、他端部は吸気バルブ
107及び排気バルブ108の上端に当接している。
及び排気バルブ108を開閉駆動する動弁機構としての
カム軸110が紙面と直角方向に向けて配置されてい
る。カム軸110の一端は被駆動スプロケット201が
設けられ、カムチエーン48を介してクランク軸64に
結合された駆動スプロケット113に連結され、カム軸
110はクランク軸64の1/2の回転数に減速されて
いる。カム軸110の上下側にはこれと平行に延びる一
対のロッカシャフト111が配置されており、各ロッカ
シャフト111にはロッカアーム112が揺動自在に装
着されている。ロッカアーム112の一端部はカム軸1
10のカムノーズに当接しており、他端部は吸気バルブ
107及び排気バルブ108の上端に当接している。
【0049】シリンダブロック41のシリンダボア60
内にはピストン61が摺動自在に挿入配置されている。
ピストン61を境として燃焼室65と反対側のシリンダ
ボア60及びクランクケース40によりクランク室63
が形成されている。ピストン61にはコンロッド62の
小端部62aがピストンピン66に軸受67を介して連
結されており、コンロッド62の大端部62bはクラン
ク軸64のクランクピン68に軸受69を介して連結さ
れている。
内にはピストン61が摺動自在に挿入配置されている。
ピストン61を境として燃焼室65と反対側のシリンダ
ボア60及びクランクケース40によりクランク室63
が形成されている。ピストン61にはコンロッド62の
小端部62aがピストンピン66に軸受67を介して連
結されており、コンロッド62の大端部62bはクラン
ク軸64のクランクピン68に軸受69を介して連結さ
れている。
【0050】クランク軸64はクランク室63内に収容
されており、円板状の一対のクランクウェブ124同士
をクランクピン68で連結するとともに、各クランクウ
ェブ124にジャーナル部125を一体形成した構造と
なっており、ジャーナル部125はジャーナル軸受12
6を介してクランクケース40に支持されている。ま
た、ジャーナル部125はクランクケース40の外方に
突出しており、一方の突出部にはジェネレータ250が
装着されている。なお、クランク室63両側の127
a,127bはオイルシールである。
されており、円板状の一対のクランクウェブ124同士
をクランクピン68で連結するとともに、各クランクウ
ェブ124にジャーナル部125を一体形成した構造と
なっており、ジャーナル部125はジャーナル軸受12
6を介してクランクケース40に支持されている。ま
た、ジャーナル部125はクランクケース40の外方に
突出しており、一方の突出部にはジェネレータ250が
装着されている。なお、クランク室63両側の127
a,127bはオイルシールである。
【0051】クランクケース40のクランク軸64と直
交する左右内側壁40cと、シリンダブロック41のク
ランクケース40への嵌合部41aの図示上下に形成さ
れた切欠き41bとは面一になっており、これらの左右
内側壁40c及び切欠き41bにはコンロッド62の左
右側面62cが微小な隙間を持って互いに相対したまま
移動可能とされるか、互いに接触して摺接しており、ま
たクランクケース40のクランク軸64を囲むように形
成された円弧状内周壁40dにはコンロッド62の大端
部62bの外周面が極めて微小な隙間を持って互いに相
対したまま移動可能とされるか、互いに接触して摺接し
ている。また、クランクケース40の左右内側壁40c
には各クランクウェブ124が挿入配置される円形凹部
40eが設けられており、円形凹部40eとクランクウ
ェブ124との間には僅かな隙間が設けられている。そ
して、クランクウェブ124のコンロッド側側壁124
aとコンロッド62の左右側面62cとも微小な隙間を
持って互いに相対したまま移動可能とされるか、互いに
接触して摺接している。左右の円形凹部40eのそれぞ
れの口元には、リング300がクランクケース40に固
定して配置されており、リング300がクランクウェブ
124の凸条の外周に接触して摺接あるいはほとんど0
の隙間を持って互いに相対している。リング300はプ
ラスチック、ゴム、カーボン等の材料からなる。リング
300は若干内周を小さく制作しておくことにより精度
不良があっても、クランクウェブl24の凸条の外周が
摺接する時磨耗あるいは変形して、クランクウェブl2
4の凸条の外周との隙間を0にすることが可能となる。
交する左右内側壁40cと、シリンダブロック41のク
ランクケース40への嵌合部41aの図示上下に形成さ
れた切欠き41bとは面一になっており、これらの左右
内側壁40c及び切欠き41bにはコンロッド62の左
右側面62cが微小な隙間を持って互いに相対したまま
移動可能とされるか、互いに接触して摺接しており、ま
たクランクケース40のクランク軸64を囲むように形
成された円弧状内周壁40dにはコンロッド62の大端
部62bの外周面が極めて微小な隙間を持って互いに相
対したまま移動可能とされるか、互いに接触して摺接し
ている。また、クランクケース40の左右内側壁40c
には各クランクウェブ124が挿入配置される円形凹部
40eが設けられており、円形凹部40eとクランクウ
ェブ124との間には僅かな隙間が設けられている。そ
して、クランクウェブ124のコンロッド側側壁124
aとコンロッド62の左右側面62cとも微小な隙間を
持って互いに相対したまま移動可能とされるか、互いに
接触して摺接している。左右の円形凹部40eのそれぞ
れの口元には、リング300がクランクケース40に固
定して配置されており、リング300がクランクウェブ
124の凸条の外周に接触して摺接あるいはほとんど0
の隙間を持って互いに相対している。リング300はプ
ラスチック、ゴム、カーボン等の材料からなる。リング
300は若干内周を小さく制作しておくことにより精度
不良があっても、クランクウェブl24の凸条の外周が
摺接する時磨耗あるいは変形して、クランクウェブl2
4の凸条の外周との隙間を0にすることが可能となる。
【0052】また、ピストン61のスカート部には略三
角形状の凹部61aが設けられており、この凹部61a
のスカート外周との対向部は切欠き61bとなってい
る。この凹部61a内にコンロッド62の小端部62a
が挿入配置されている。凹部61aの内周面にはコンロ
ッド62の小端部62aの外周面が、また凹部61aの
左右側面61cには左右側面62cがそれぞれ微小な隙
間を持って互いに相対したまま移動可能とされるか、互
いに接触して摺接している。
角形状の凹部61aが設けられており、この凹部61a
のスカート外周との対向部は切欠き61bとなってい
る。この凹部61a内にコンロッド62の小端部62a
が挿入配置されている。凹部61aの内周面にはコンロ
ッド62の小端部62aの外周面が、また凹部61aの
左右側面61cには左右側面62cがそれぞれ微小な隙
間を持って互いに相対したまま移動可能とされるか、互
いに接触して摺接している。
【0053】上述の構成によりクランク室63、クラン
クウェブ124及びピストン61で囲まれた部分がコン
ロッド収容室となっている。ピストン61が上死点付近
に位置する場合を除くクランク角度においてコンロッド
62は上下の内、少なくとも一方のクランクケース40
の左右内側壁40cあるいはシリンダブロック41の切
欠き41bに嵌り合うこととなり、コンロッド収容室は
コンロッド62によって吸入室Aと圧縮室Bとに区分け
されている。また、ピストン61が上死点に位置する時
コンロッド62と両左右内側壁40cとの嵌合はない
が、ピストン61のスカート端部がシリンダボア60の
端部とほとんど一致するのでコンロッド62による吸入
室Aと圧縮室Bとの区分けは維持される。このようにし
てピストン61が上死点に位置する状態からクランク軸
64が反時計方向に回転するに伴い、図16に示すよう
に、コンロッド62が図示一点鎖線位置、二点鎖線位
置、さらに実線位置に移動することにより吸入室Aの容
積が増大して空気が吸入されるとともに圧縮室Bの容積
が減少し前行程で吸入された空気が圧縮される容積型過
給機が構成されている。なお、係る構造は上述の特開平
6−93869号公報に詳細に記載されている。
クウェブ124及びピストン61で囲まれた部分がコン
ロッド収容室となっている。ピストン61が上死点付近
に位置する場合を除くクランク角度においてコンロッド
62は上下の内、少なくとも一方のクランクケース40
の左右内側壁40cあるいはシリンダブロック41の切
欠き41bに嵌り合うこととなり、コンロッド収容室は
コンロッド62によって吸入室Aと圧縮室Bとに区分け
されている。また、ピストン61が上死点に位置する時
コンロッド62と両左右内側壁40cとの嵌合はない
が、ピストン61のスカート端部がシリンダボア60の
端部とほとんど一致するのでコンロッド62による吸入
室Aと圧縮室Bとの区分けは維持される。このようにし
てピストン61が上死点に位置する状態からクランク軸
64が反時計方向に回転するに伴い、図16に示すよう
に、コンロッド62が図示一点鎖線位置、二点鎖線位
置、さらに実線位置に移動することにより吸入室Aの容
積が増大して空気が吸入されるとともに圧縮室Bの容積
が減少し前行程で吸入された空気が圧縮される容積型過
給機が構成されている。なお、係る構造は上述の特開平
6−93869号公報に詳細に記載されている。
【0054】クランクケース40の下面には吸入室Aに
連通し、かつ下方に開口する吸入通路135が一体形成
されている。この吸入通路135に連通するように前側
壁面にクランク室吸入口40aが形成されており、クラ
ンク室吸入口40aには吸入管52の下流端が接続さ
れ、上流端にはエアクリーナ51が接続されている。
連通し、かつ下方に開口する吸入通路135が一体形成
されている。この吸入通路135に連通するように前側
壁面にクランク室吸入口40aが形成されており、クラ
ンク室吸入口40aには吸入管52の下流端が接続さ
れ、上流端にはエアクリーナ51が接続されている。
【0055】クランクケース40の上面には圧縮室Bに
連通し、かつ上方に開口する加圧吸気通路138が一体
形成されており、加圧吸気通路138には、この通路1
38と圧縮室Bとを仕切る隔壁部139が一体形成され
ている。この隔壁部139には加圧吸気通路138と圧
縮室Bとを連通する弁開口140が形成されており、弁
開口140の開口面積は通気抵抗を十分に小さくできる
大きさに設定されている。
連通し、かつ上方に開口する加圧吸気通路138が一体
形成されており、加圧吸気通路138には、この通路1
38と圧縮室Bとを仕切る隔壁部139が一体形成され
ている。この隔壁部139には加圧吸気通路138と圧
縮室Bとを連通する弁開口140が形成されており、弁
開口140の開口面積は通気抵抗を十分に小さくできる
大きさに設定されている。
【0056】なお、加圧吸気通路138はシリンダスト
ローク容積より大きい所定の容積を持っており、クラン
ク軸64の回転毎に圧縮室Bから送られる加圧された新
気を貯え、クランク軸64の2回転毎に燃焼室65へ加
圧吸気を供給するための蓄圧室として機能する。
ローク容積より大きい所定の容積を持っており、クラン
ク軸64の回転毎に圧縮室Bから送られる加圧された新
気を貯え、クランク軸64の2回転毎に燃焼室65へ加
圧吸気を供給するための蓄圧室として機能する。
【0057】隔壁部139の外面には弁開口140を開
閉するリード弁142が配設されている。加圧吸気通路
138の上端開口はカバー板145により閉塞されてお
り、カバー板145と加圧吸気通路138とで蓄圧室が
構成されている。カバー板145には加圧吸気通路13
8に連通する加圧吸気管53の上流端が接続されてお
り、加圧吸気管53の下流端はシリンダヘッド42の吸
気ポート105に接続されている。なお、リード弁l4
2に加え、クランク室吸入口40aの吸入通路l35側
にクランク室内方向ヘの新気の流れを許容し、逆流を阻
止するリード弁をさらに配置しても良い。なお、吸入通
路l35側にリード弁を配置する場合にはリード弁l4
2を廃止しても良い。
閉するリード弁142が配設されている。加圧吸気通路
138の上端開口はカバー板145により閉塞されてお
り、カバー板145と加圧吸気通路138とで蓄圧室が
構成されている。カバー板145には加圧吸気通路13
8に連通する加圧吸気管53の上流端が接続されてお
り、加圧吸気管53の下流端はシリンダヘッド42の吸
気ポート105に接続されている。なお、リード弁l4
2に加え、クランク室吸入口40aの吸入通路l35側
にクランク室内方向ヘの新気の流れを許容し、逆流を阻
止するリード弁をさらに配置しても良い。なお、吸入通
路l35側にリード弁を配置する場合にはリード弁l4
2を廃止しても良い。
【0058】加圧吸気通路138と吸入通路135と
は、エンジン100外側に配置されるバイパスパイプ1
50を介して連通されている。バイパスパイプ150は
バイパス弁151により開閉自在となっている。バイパ
ス弁151はスロットル301に連動して開閉され、例
えばスロットル開度が小さいときバイパスパイプ150
を開いて加圧吸気通路138内の圧力を下げる。
は、エンジン100外側に配置されるバイパスパイプ1
50を介して連通されている。バイパスパイプ150は
バイパス弁151により開閉自在となっている。バイパ
ス弁151はスロットル301に連動して開閉され、例
えばスロットル開度が小さいときバイパスパイプ150
を開いて加圧吸気通路138内の圧力を下げる。
【0059】そして、加圧吸気管53の途中には、燃料
供給装置Nを構成するキャブレタ54が設けられてい
る。このキャブレタ54は、キャブボディ401に燃料
溜まり部としてのフロートチャンバ402をボルト締結
したものである。
供給装置Nを構成するキャブレタ54が設けられてい
る。このキャブレタ54は、キャブボディ401に燃料
溜まり部としてのフロートチャンバ402をボルト締結
したものである。
【0060】キャブボディ401には有底円筒状の可変
ピストンバルブ405が軸方向に摺動自在に挿入されて
いる。ピストンバルブ405にはスロットルケーブル4
07の一端が接続されており、スロットルケーブル40
7の延長端はスロットル301に連結されている。スロ
ットル301の操作によりピストンバルブ405が上下
方向に移動してベンチュリ部403の通路面積を全閉か
ら全開の間で変化させるようになっている。ピストンバ
ルブ405の上下移動に伴ってニードル412が進退移
動し、ベンチュリ部403のベンチュリ通路内に吸引さ
れる燃料量を調整するようになっている。
ピストンバルブ405が軸方向に摺動自在に挿入されて
いる。ピストンバルブ405にはスロットルケーブル4
07の一端が接続されており、スロットルケーブル40
7の延長端はスロットル301に連結されている。スロ
ットル301の操作によりピストンバルブ405が上下
方向に移動してベンチュリ部403の通路面積を全閉か
ら全開の間で変化させるようになっている。ピストンバ
ルブ405の上下移動に伴ってニードル412が進退移
動し、ベンチュリ部403のベンチュリ通路内に吸引さ
れる燃料量を調整するようになっている。
【0061】キャブボディ401には加圧パイプ426
の一端が接続されており、加圧パイプ426の他端はカ
バー板145を貫通して加圧吸気通路138内に連通接
続されている。これにより加圧吸気通路138内の過給
圧をフロートチャンバ402内の液面に付加するように
構成されている。
の一端が接続されており、加圧パイプ426の他端はカ
バー板145を貫通して加圧吸気通路138内に連通接
続されている。これにより加圧吸気通路138内の過給
圧をフロートチャンバ402内の液面に付加するように
構成されている。
【0062】そして、加圧パイプ426の途中は、第
1,第2加圧通路426a,426bによって2経路に
分岐されている。この第1,第2加圧通路426a,4
26bには大径,小径の絞り孔を有する絞り部430
a,430bが形成されている。また、第1加圧通路4
26aの絞り部430aより上流側には第1加圧通路4
26aを開閉するソレノイドバルブ431が介設されて
おり、ソレノイドバルブ431はCPU432により開
閉制御される。
1,第2加圧通路426a,426bによって2経路に
分岐されている。この第1,第2加圧通路426a,4
26bには大径,小径の絞り孔を有する絞り部430
a,430bが形成されている。また、第1加圧通路4
26aの絞り部430aより上流側には第1加圧通路4
26aを開閉するソレノイドバルブ431が介設されて
おり、ソレノイドバルブ431はCPU432により開
閉制御される。
【0063】CPU432は、エンジン回転数、スロッ
トル開度を読み込み、アイドリング時、低速回転域では
ソレノイドバルブ431を全閉に、中速〜高速回転域で
は全開に切り替え制御するように構成されている。従っ
て、過給圧は、アイドリング等の低吸入空気量運転域で
は小径の絞り孔430bで大きく減衰され、高速回転時
等の高吸入空気量運転域では大径の絞り孔430aで絞
り孔430bよりは小さく減衰される。
トル開度を読み込み、アイドリング時、低速回転域では
ソレノイドバルブ431を全閉に、中速〜高速回転域で
は全開に切り替え制御するように構成されている。従っ
て、過給圧は、アイドリング等の低吸入空気量運転域で
は小径の絞り孔430bで大きく減衰され、高速回転時
等の高吸入空気量運転域では大径の絞り孔430aで絞
り孔430bよりは小さく減衰される。
【0064】460は潤滑装置であり、これは第1潤滑
システム461と、これとは独立して設けられた第2潤
滑システム462とから構成されている。第1潤滑シス
テム461は、4サイクル用オイルが充填された第1貯
留タンク463に供給ポンプ464を介在させてオイル
供給管465を接続し、供給管465の供給口465a
をシリンダヘッド42の動弁機構を構成するカム軸11
0部分に接続して構成されている。また、カム軸110
部分を潤滑したオイルはカムチェーン48が収容された
チェーン室110b内に戻り、ここでカムチェーン4
8、駆動スプロケット113及び被駆動スプロケット2
01をそれぞれ潤滑し、この後回収管466を通って第
1貯留タンク463に回収されるようになっている。
システム461と、これとは独立して設けられた第2潤
滑システム462とから構成されている。第1潤滑シス
テム461は、4サイクル用オイルが充填された第1貯
留タンク463に供給ポンプ464を介在させてオイル
供給管465を接続し、供給管465の供給口465a
をシリンダヘッド42の動弁機構を構成するカム軸11
0部分に接続して構成されている。また、カム軸110
部分を潤滑したオイルはカムチェーン48が収容された
チェーン室110b内に戻り、ここでカムチェーン4
8、駆動スプロケット113及び被駆動スプロケット2
01をそれぞれ潤滑し、この後回収管466を通って第
1貯留タンク463に回収されるようになっている。
【0065】第2潤滑システム462は、2サイクル用
オイルが充填された第2貯留タンク470に主供給管4
71、圧送ポンプ472を接続し、圧送ポンプ472に
第1及び第2副供給管473,474を接続し、第1副
供給管473をシリンダブロック41のピストン摺動部
に接続するとともに、第2副供給管474をクランク室
63のジャーナル軸受部(左右のジャーナル軸受12
6、126)に接続して構成されている。
オイルが充填された第2貯留タンク470に主供給管4
71、圧送ポンプ472を接続し、圧送ポンプ472に
第1及び第2副供給管473,474を接続し、第1副
供給管473をシリンダブロック41のピストン摺動部
に接続するとともに、第2副供給管474をクランク室
63のジャーナル軸受部(左右のジャーナル軸受12
6、126)に接続して構成されている。
【0066】圧送ポンプ472は、図示しないが、電磁
式オートルーブポンプのソレノイドを改良したもので、
プランジャのプッシュロッドにアーマチュアを固着し、
アーマチュアをソレノイドで吸引する方式のものであ
る。これにより圧送ポンプ472からの吐出圧力が増大
し、過給圧に打ち勝ってオイルを供給できるようになっ
ている。
式オートルーブポンプのソレノイドを改良したもので、
プランジャのプッシュロッドにアーマチュアを固着し、
アーマチュアをソレノイドで吸引する方式のものであ
る。これにより圧送ポンプ472からの吐出圧力が増大
し、過給圧に打ち勝ってオイルを供給できるようになっ
ている。
【0067】第1副供給管473のオイル吐出口473
aはクランク軸64と直交方向にシリンダブロック41
のライナ部を貫通しており、下死点に位置するピストン
61の第2ピストンリング350よりクランク室側に位
置している。また、ピストン61の第2ピストンリング
350よりクランク室側の外面にはクランク軸方向に2
つのオイル溜め用の凹部475,476が平行に切り欠
いて形成されている。この凹部475は、ピストン61
の移動により吐出口473aに一致した時に吐出口47
3aから供給されて溜まったオイルにより、また凹部4
76は下記するようにして吐出口473aから供給され
て溜まったオイルにより、それぞれ吐出口473aがピ
ストン61で塞がった時点での潤滑を行い、その結果、
この吐出口473aがピストン61で塞がれることによ
って生じる潤滑上のトラブルを防止している。
aはクランク軸64と直交方向にシリンダブロック41
のライナ部を貫通しており、下死点に位置するピストン
61の第2ピストンリング350よりクランク室側に位
置している。また、ピストン61の第2ピストンリング
350よりクランク室側の外面にはクランク軸方向に2
つのオイル溜め用の凹部475,476が平行に切り欠
いて形成されている。この凹部475は、ピストン61
の移動により吐出口473aに一致した時に吐出口47
3aから供給されて溜まったオイルにより、また凹部4
76は下記するようにして吐出口473aから供給され
て溜まったオイルにより、それぞれ吐出口473aがピ
ストン61で塞がった時点での潤滑を行い、その結果、
この吐出口473aがピストン61で塞がれることによ
って生じる潤滑上のトラブルを防止している。
【0068】また、コンロッド62の小端部62aの外
周面にはこれの周方向に延びるオイルガイド溝481が
形成されており、ピストン61にはこのガイド溝481
と下側の凹部476とを連通する連通孔477が形成さ
れている。また、小端部62aの連通孔477と反対側
にはピストンピン66、軸受67に連通する連通孔47
8が形成されている。これにより吐出口473aと下記
するオイル回収孔480から供給されるガイド溝481
内のオイルの一部が連通孔478から軸受67に供給さ
れ、残りの一部が連通孔477から小端部62aとピス
トン61との摺動面に供給され、さらに凹部476に供
給されるようになっている。
周面にはこれの周方向に延びるオイルガイド溝481が
形成されており、ピストン61にはこのガイド溝481
と下側の凹部476とを連通する連通孔477が形成さ
れている。また、小端部62aの連通孔477と反対側
にはピストンピン66、軸受67に連通する連通孔47
8が形成されている。これにより吐出口473aと下記
するオイル回収孔480から供給されるガイド溝481
内のオイルの一部が連通孔478から軸受67に供給さ
れ、残りの一部が連通孔477から小端部62aとピス
トン61との摺動面に供給され、さらに凹部476に供
給されるようになっている。
【0069】第2副供給管474のオイル吐出口474
aはクランクケース40を貫通して図18における右側
のジャーナル軸受126に達している。そして、この右
側のジャーナル軸受126に供給されたオイルは、クラ
ンクケース40の各内周壁40c,40d及び円形凹部
40eとクランク軸64との隙間及び各摺動面に供給さ
れる。
aはクランクケース40を貫通して図18における右側
のジャーナル軸受126に達している。そして、この右
側のジャーナル軸受126に供給されたオイルは、クラ
ンクケース40の各内周壁40c,40d及び円形凹部
40eとクランク軸64との隙間及び各摺動面に供給さ
れる。
【0070】回収孔480が形成されており、さらにク
ランクケース40の下部に取付けられるカバー部136
には回収通路483が形成されている。回収通路483
には回収管484が接続されており、この回収管484
は第2貯留タンク470に接続されている。これにより
第1及び第2副供給管473,474から供給されたオ
イルは各摺動面を潤滑した後、吸入通路135内のカバ
ー部136上面に集まり、ここから回収される。
ランクケース40の下部に取付けられるカバー部136
には回収通路483が形成されている。回収通路483
には回収管484が接続されており、この回収管484
は第2貯留タンク470に接続されている。これにより
第1及び第2副供給管473,474から供給されたオ
イルは各摺動面を潤滑した後、吸入通路135内のカバ
ー部136上面に集まり、ここから回収される。
【0071】この実施例では、エンジン100を横置き
とし、過給圧の高い圧縮室Bを上に向けて配置するとと
もに、空気をクランクケース40の下方から吸入する構
成を採用している。従って、重力と過給圧との相互作用
によって潤滑オイルはクランクケース40の最下部に集
まることとなり、そのためオイルの回収が確実となり、
再使用が可能となったものである。クランクケース40
内は図18左側のオイルシール127bを境にして、ク
ランク室63側が2サイクルオイルで、チェーン室11
0b側が4サイクルオイルで潤滑される。
とし、過給圧の高い圧縮室Bを上に向けて配置するとと
もに、空気をクランクケース40の下方から吸入する構
成を採用している。従って、重力と過給圧との相互作用
によって潤滑オイルはクランクケース40の最下部に集
まることとなり、そのためオイルの回収が確実となり、
再使用が可能となったものである。クランクケース40
内は図18左側のオイルシール127bを境にして、ク
ランク室63側が2サイクルオイルで、チェーン室11
0b側が4サイクルオイルで潤滑される。
【0072】次に、図19乃至図28に基づいて過給エ
ンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニット
のさらに他の実施例について説明する。これらの実施例
では、前記実施例と異なり、クランク軸64が矢印方向
に回転する。
ンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニット
のさらに他の実施例について説明する。これらの実施例
では、前記実施例と異なり、クランク軸64が矢印方向
に回転する。
【0073】図19及び図20は空冷式4サイクルの過
給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニ
ットの第6の実施例であり、図19はユニットスイング
式エンジンユニットの側面図、図20はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、エアクリーナ51でろ過された
空気が吸入管52を介してクランクケース40後側のク
ランク室吸入口40aからクランク室63に吸入され
る。エンジン本体12内のコンロッド過給機構で加圧さ
れた空気は、クランクケース40前側のクランク室吐出
口40bから加圧吸気路を構成する加圧吸気管53を介
して燃料供給装置Nを構成するキャブレタ54に送られ
る。キャブレタ54は加圧吸気管55を介して燃料がシ
リンダヘッド42前側の吸入口42aから燃焼室65に
供給される。エアクリーナ51は、シリンダCの後方に
配置され、後輪伝動装置13の伝動ケース20のブラケ
ット20aによって支持されている。
給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニ
ットの第6の実施例であり、図19はユニットスイング
式エンジンユニットの側面図、図20はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、エアクリーナ51でろ過された
空気が吸入管52を介してクランクケース40後側のク
ランク室吸入口40aからクランク室63に吸入され
る。エンジン本体12内のコンロッド過給機構で加圧さ
れた空気は、クランクケース40前側のクランク室吐出
口40bから加圧吸気路を構成する加圧吸気管53を介
して燃料供給装置Nを構成するキャブレタ54に送られ
る。キャブレタ54は加圧吸気管55を介して燃料がシ
リンダヘッド42前側の吸入口42aから燃焼室65に
供給される。エアクリーナ51は、シリンダCの後方に
配置され、後輪伝動装置13の伝動ケース20のブラケ
ット20aによって支持されている。
【0074】シリンダヘッド42後側の排気出口42b
には、排気管56が接続され、排気管56はエンジンユ
ニット11の後側下方に延び、さらに右側下方から後方
に向かって延び、その後端部にはマフラ57が接続され
ている。
には、排気管56が接続され、排気管56はエンジンユ
ニット11の後側下方に延び、さらに右側下方から後方
に向かって延び、その後端部にはマフラ57が接続され
ている。
【0075】この実施例では、クランク軸64の回転が
矢印方向に回転し、シリンダCの前側において、クラン
ク室63から圧縮新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が
キャブレタ54、加圧吸気管53、55等により配置さ
れ、この加圧吸気路による吸気方向が下方から上方に向
かうように構成されているから、ピストン摺動部やクラ
ンク軸64まわりへ供給する潤滑オイルが燃焼室65に
入り難くなり、クランクケース40内に滞留し、ピスト
ン摺動部、コンロッド62の大小端の軸受及びクランク
軸64まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与するので、その
分潤滑オイルの供給を減らすことができ、潤滑オイルの
消費が軽減される。なお、この実施例においては特許請
求の範囲に記載の構成以外にも、多くの独自の構成によ
り多くの作用効果を奏する。以下にこれらの特徴を記載
する。
矢印方向に回転し、シリンダCの前側において、クラン
ク室63から圧縮新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が
キャブレタ54、加圧吸気管53、55等により配置さ
れ、この加圧吸気路による吸気方向が下方から上方に向
かうように構成されているから、ピストン摺動部やクラ
ンク軸64まわりへ供給する潤滑オイルが燃焼室65に
入り難くなり、クランクケース40内に滞留し、ピスト
ン摺動部、コンロッド62の大小端の軸受及びクランク
軸64まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与するので、その
分潤滑オイルの供給を減らすことができ、潤滑オイルの
消費が軽減される。なお、この実施例においては特許請
求の範囲に記載の構成以外にも、多くの独自の構成によ
り多くの作用効果を奏する。以下にこれらの特徴を記載
する。
【0076】第1に、クランク室63から圧縮新気を燃
焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、加圧吸気
管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、また
吸入管52がシリンダCの後側に一体化されてユニット
化され、また後輪伝動装置13の伝動ケース20の前側
に設けられたブラケット30と、サイドフレーム2cの
ブラケット31とがリンク32を介して支持された前マ
ウント構造であり、エンジンユニット11を車体に組み
付ける際の工数を低減でき、しかも容易に組み付けるこ
とができる。
焼室65に送る加圧吸気路がキャブレタ54、加圧吸気
管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、また
吸入管52がシリンダCの後側に一体化されてユニット
化され、また後輪伝動装置13の伝動ケース20の前側
に設けられたブラケット30と、サイドフレーム2cの
ブラケット31とがリンク32を介して支持された前マ
ウント構造であり、エンジンユニット11を車体に組み
付ける際の工数を低減でき、しかも容易に組み付けるこ
とができる。
【0077】第2に、キャブレタ54、加圧吸気管5
3、55等による加圧吸気路がシリンダCの前側に配置
され、走行風がエアクリーナ51等に邪魔されることが
なく、走行風の冷たい空気が、クランクケース40内に
おいて加圧され昇温した新気が通る加圧吸気管53、キ
ャブレタ54及び加圧吸気管55に当たるため、冷却性
がよく、充填効率の上昇によりエンジン性能及び耐久性
が向上する。また、排気管56及びジェネレータ250
の冷却性も増し、耐久性が向上する。
3、55等による加圧吸気路がシリンダCの前側に配置
され、走行風がエアクリーナ51等に邪魔されることが
なく、走行風の冷たい空気が、クランクケース40内に
おいて加圧され昇温した新気が通る加圧吸気管53、キ
ャブレタ54及び加圧吸気管55に当たるため、冷却性
がよく、充填効率の上昇によりエンジン性能及び耐久性
が向上する。また、排気管56及びジェネレータ250
の冷却性も増し、耐久性が向上する。
【0078】さらに、第3に、比較的重量のあるキャブ
レタ54がシリンダCの前側で、かつ前マウント構造の
上方の位置に配置され、前マウント構造近傍であり、キ
ャブレタ54の振動を低減することができる。
レタ54がシリンダCの前側で、かつ前マウント構造の
上方の位置に配置され、前マウント構造近傍であり、キ
ャブレタ54の振動を低減することができる。
【0079】また、第4に、キャブレタ54がシリンダ
Cの前側に配置され、図11に示すように前カバー80
を取り外すだけで、前側から容易にキャブレタ54のア
イドル調整等を行なうことができ整備性が向上する。
Cの前側に配置され、図11に示すように前カバー80
を取り外すだけで、前側から容易にキャブレタ54のア
イドル調整等を行なうことができ整備性が向上する。
【0080】また、第5に、燃料供給装置Nを構成する
キャブレタ54が、下流に向かって傾斜して配置され、
キャブレタ54から供給される燃料が加圧吸気管55内
に付着して固まりとなって燃焼室65へ供給されること
が防止され、燃料を円滑に供給可能になり、排気ガスの
HCを軽減するとともに、エンジン性能への悪影響を回
避することができる。
キャブレタ54が、下流に向かって傾斜して配置され、
キャブレタ54から供給される燃料が加圧吸気管55内
に付着して固まりとなって燃焼室65へ供給されること
が防止され、燃料を円滑に供給可能になり、排気ガスの
HCを軽減するとともに、エンジン性能への悪影響を回
避することができる。
【0081】図21及び図22は水冷一部空冷式4サイ
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第7の実施例であり、図21はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図22はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図19及び図20の第
6の実施例の空冷式に代えて水冷式とし、ラジエータ7
0がシリンダCの前側位置に配置され、エアクリーナ5
1がシリンダCの後方に左側に配置される以外は、同様
に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略する。
なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載の構
成以外にも、第6の実施例の説明において第1から第5
として記載した多くの特徴を有する。
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第7の実施例であり、図21はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図22はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図19及び図20の第
6の実施例の空冷式に代えて水冷式とし、ラジエータ7
0がシリンダCの前側位置に配置され、エアクリーナ5
1がシリンダCの後方に左側に配置される以外は、同様
に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略する。
なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載の構
成以外にも、第6の実施例の説明において第1から第5
として記載した多くの特徴を有する。
【0082】図23及び図24は空冷式4サイクルの過
給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニ
ットの第8の実施例であり、図23はユニットスイング
式エンジンユニットの側面図、図24はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、図19及び図20の実施例と同
様に、エアクリーナ51がシリンダCの後方に左側に配
置されるが、吸入管52にキャブレタ54を配置し、加
圧吸気管53には吸気制御弁251が配置され、この吸
気制御弁251とキャブレタ54とをスロットル301
の操作に連動して作動可能に構成しており、燃料供給の
応答性を向上させることが可能である。
給エンジンを搭載したユニットスイング式エンジンユニ
ットの第8の実施例であり、図23はユニットスイング
式エンジンユニットの側面図、図24はユニットスイン
グ式エンジンユニットの平面図である。この実施例のエ
ンジンユニット11は、図19及び図20の実施例と同
様に、エアクリーナ51がシリンダCの後方に左側に配
置されるが、吸入管52にキャブレタ54を配置し、加
圧吸気管53には吸気制御弁251が配置され、この吸
気制御弁251とキャブレタ54とをスロットル301
の操作に連動して作動可能に構成しており、燃料供給の
応答性を向上させることが可能である。
【0083】また、エアクリーナ51は、シリンダCの
左側後方に配置され、走行風が加圧吸気管53、吸気制
御弁251及びシリンダCに当たり、エアクリーナ51
が邪魔することがないようになっている。
左側後方に配置され、走行風が加圧吸気管53、吸気制
御弁251及びシリンダCに当たり、エアクリーナ51
が邪魔することがないようになっている。
【0084】この実施例では、クランク軸64の回転が
矢印方向に回転し、シリンダCの前側において、クラン
ク室63から圧縮新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が
吸気制御弁251、加圧吸気管53、55等により配置
され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から上方に
向かうように構成されているから、ピストン摺動部やク
ランク軸64まわりへ供給する潤滑オイルが燃焼室65
に入り難くなり、クランクケース40内に滞留し、ピス
トン摺動部、コンロッド62の大小端の軸受及びクラン
ク軸64まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与するので、そ
の分潤滑オイルの供給を減らすことができ、潤滑オイル
の消費が軽減される。なお、この実施例においては特許
請求の範囲に記載の構成以外にも、多くの独自の構成に
より多くの作用効果を奏する。以下にこれらの特徴を記
載する。
矢印方向に回転し、シリンダCの前側において、クラン
ク室63から圧縮新気を燃焼室65に送る加圧吸気路が
吸気制御弁251、加圧吸気管53、55等により配置
され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から上方に
向かうように構成されているから、ピストン摺動部やク
ランク軸64まわりへ供給する潤滑オイルが燃焼室65
に入り難くなり、クランクケース40内に滞留し、ピス
トン摺動部、コンロッド62の大小端の軸受及びクラン
ク軸64まわりの潤滑必要部の潤滑に寄与するので、そ
の分潤滑オイルの供給を減らすことができ、潤滑オイル
の消費が軽減される。なお、この実施例においては特許
請求の範囲に記載の構成以外にも、多くの独自の構成に
より多くの作用効果を奏する。以下にこれらの特徴を記
載する。
【0085】第1に、クランク室63から圧縮新気を燃
焼室65に送る加圧吸気路が吸気制御弁251、加圧吸
気管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、ま
た吸入管52、キャブレタ54がシリンダCの後側に一
体化されてユニット化され、また後輪伝動装置13の伝
動ケース20の前側に設けられたブラケット30と、サ
イドフレーム2cのブラケット31とがリンク32を介
して支持された前マウント構造であり、エンジンユニッ
ト11を車体に組み付ける際の工数を低減でき、しかも
容易に組み付けることができる。
焼室65に送る加圧吸気路が吸気制御弁251、加圧吸
気管53、55等がシリンダCの後側に一体化され、ま
た吸入管52、キャブレタ54がシリンダCの後側に一
体化されてユニット化され、また後輪伝動装置13の伝
動ケース20の前側に設けられたブラケット30と、サ
イドフレーム2cのブラケット31とがリンク32を介
して支持された前マウント構造であり、エンジンユニッ
ト11を車体に組み付ける際の工数を低減でき、しかも
容易に組み付けることができる。
【0086】第2に、吸気制御弁251、加圧吸気管5
3、55等による加圧吸気路がシリンダCの前側に配置
され、走行風がエアクリーナ51等に邪魔されることが
なく、走行風の冷たい空気が、クランクケース40内に
おいて加圧され昇温した新気が通る加圧吸気管53、吸
気制御弁251及び加圧吸気管55に当たるため、冷却
性がよく、充填効率の上昇によりエンジン性能及び耐久
性が向上する。また、排気管56及びジェネレータ25
0の冷却性も増し、耐久性が向上する。
3、55等による加圧吸気路がシリンダCの前側に配置
され、走行風がエアクリーナ51等に邪魔されることが
なく、走行風の冷たい空気が、クランクケース40内に
おいて加圧され昇温した新気が通る加圧吸気管53、吸
気制御弁251及び加圧吸気管55に当たるため、冷却
性がよく、充填効率の上昇によりエンジン性能及び耐久
性が向上する。また、排気管56及びジェネレータ25
0の冷却性も増し、耐久性が向上する。
【0087】さらに、第3に、吸気制御弁251がシリ
ンダCの前側で、かつ前マウント構造の上方の位置に配
置され、前マウント構造近傍であり、吸気制御弁251
の振動を低減することができる。
ンダCの前側で、かつ前マウント構造の上方の位置に配
置され、前マウント構造近傍であり、吸気制御弁251
の振動を低減することができる。
【0088】図25及び図26は水冷一部空冷式4サイ
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第9の実施例であり、図25はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図26はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図23及び図24の第
8の実施例の空冷式に代えて水冷式とし、ラジエータ7
0がシリンダCの前側位置に配置され、エアクリーナ5
1がシリンダCの後方に左側に配置される以外は、同様
に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略する。
なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載の構
成以外にも、第8の実施例の説明において第1から第3
として記載した多くの特徴を有する。
クルの過給エンジンを搭載したユニットスイング式エン
ジンユニットの第9の実施例であり、図25はユニット
スイング式エンジンユニットの側面図、図26はユニッ
トスイング式エンジンユニットの平面図である。この実
施例のエンジンユニット11は、図23及び図24の第
8の実施例の空冷式に代えて水冷式とし、ラジエータ7
0がシリンダCの前側位置に配置され、エアクリーナ5
1がシリンダCの後方に左側に配置される以外は、同様
に構成されるため、同じ符号を付して説明を省略する。
なお、この実施例においても特許請求の範囲に記載の構
成以外にも、第8の実施例の説明において第1から第3
として記載した多くの特徴を有する。
【0089】次に、図19乃至図26の実施例のユニッ
トスイング式エンジンユニット11の後輪駆動系につい
て説明する。これらの実施例では、クランク軸64が時
計方向に回転するため、後輪14と回転方向が逆になっ
ている。図27はエンジンの回転方向と逆方向に後輪が
回転する後輪駆動系の断面図である。ユニットスイング
式エンジンユニット11の後輪伝動装置13は、後輪伝
動装置13の伝動ケース20内に収容される動力伝達機
構21は、クランク軸64に接続されたVベルト自動変
速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸26及び歯
車列24からなっている。
トスイング式エンジンユニット11の後輪駆動系につい
て説明する。これらの実施例では、クランク軸64が時
計方向に回転するため、後輪14と回転方向が逆になっ
ている。図27はエンジンの回転方向と逆方向に後輪が
回転する後輪駆動系の断面図である。ユニットスイング
式エンジンユニット11の後輪伝動装置13は、後輪伝
動装置13の伝動ケース20内に収容される動力伝達機
構21は、クランク軸64に接続されたVベルト自動変
速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸26及び歯
車列24からなっている。
【0090】歯車列24は、第1歯車24j、内歯歯車
である第2歯車24k、第3歯車24l及び第4歯車2
4m等から構成される。出力軸26に設けられた第1歯
車24jから第2歯車24k、第3歯車24l、第4歯
車24mにより減速されて後車軸25に伝達されるが、
第2歯車24kが内歯車で構成されることで、エンジン
の回転方向と逆方向に後輪が回転するようになってい
る。すなわち、前進時の車輪の回転方向と逆方向に回転
するエンジンにより動力伝達機構21を介して前進する
方向に後輪14を回転駆動できる。
である第2歯車24k、第3歯車24l及び第4歯車2
4m等から構成される。出力軸26に設けられた第1歯
車24jから第2歯車24k、第3歯車24l、第4歯
車24mにより減速されて後車軸25に伝達されるが、
第2歯車24kが内歯車で構成されることで、エンジン
の回転方向と逆方向に後輪が回転するようになってい
る。すなわち、前進時の車輪の回転方向と逆方向に回転
するエンジンにより動力伝達機構21を介して前進する
方向に後輪14を回転駆動できる。
【0091】図28はエンジンの回転方向と逆方向に後
輪が回転する後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
ユニットスイング式エンジンユニット11の後輪伝動装
置13は、前記実施例と同様に後輪伝動装置13の伝動
ケース20内に収容される動力伝達機構21は、Vベル
ト自動変速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸2
6及び歯車列24からなっているが、歯車列24の構成
が異なっている。
輪が回転する後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
ユニットスイング式エンジンユニット11の後輪伝動装
置13は、前記実施例と同様に後輪伝動装置13の伝動
ケース20内に収容される動力伝達機構21は、Vベル
ト自動変速装置22と、遠心クラッチ23と、出力軸2
6及び歯車列24からなっているが、歯車列24の構成
が異なっている。
【0092】歯車列24は、第1歯車24n及び第2歯
車24o等から構成される。出力軸26に設けられた第
1歯車24nから第2歯車24oにより減速されて後車
軸25に伝達され、エンジンの回転方向と逆方向に後輪
が回転するようになっている。
車24o等から構成される。出力軸26に設けられた第
1歯車24nから第2歯車24oにより減速されて後車
軸25に伝達され、エンジンの回転方向と逆方向に後輪
が回転するようになっている。
【0093】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、クランク室から圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路
が配置され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から
上方に向かうから、ピストン摺動部やクランク軸まわり
へ供給する潤滑オイルが燃焼室に入り難くなり、クラン
クケース内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッドの大
小端の軸受及びクランク軸まわりの潤滑必要部の潤滑に
寄与するので、その分潤滑オイルの供給を減らすことが
でき、潤滑オイルの消費が軽減される。
は、クランク室から圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路
が配置され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から
上方に向かうから、ピストン摺動部やクランク軸まわり
へ供給する潤滑オイルが燃焼室に入り難くなり、クラン
クケース内に滞留し、ピストン摺動部、コンロッドの大
小端の軸受及びクランク軸まわりの潤滑必要部の潤滑に
寄与するので、その分潤滑オイルの供給を減らすことが
でき、潤滑オイルの消費が軽減される。
【図1】スクータ型自動二輪車の概略構成図である。
【図2】エンジンの回転方向と同じ方向に後輪が回転す
る後輪駆動系の断面図である。
る後輪駆動系の断面図である。
【図3】エンジンの回転方向と同じ方向に後輪が回転す
る後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
る後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
【図4】エンジン搭載状態を示す要部外観図である。
【図5】第1の実施例の空冷式4サイクルのユニットス
イング式エンジンユニットの側面図である。
イング式エンジンユニットの側面図である。
【図6】第1の実施例の空冷式4サイクルのユニットス
イング式エンジンユニットの平面図である。
イング式エンジンユニットの平面図である。
【図7】第2の実施例の水冷一部空冷式4サイクルのユ
ニットスイング式エンジンユニットの側面図である。
ニットスイング式エンジンユニットの側面図である。
【図8】第2の実施例の水冷一部空冷式4サイクルのユ
ニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
ニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
【図9】第3の実施例の空冷式4サイクルのユニットス
イング式エンジンユニットの側面図である。
イング式エンジンユニットの側面図である。
【図10】第3の実施例の空冷式4サイクルのユニット
スイング式エンジンユニットの平面図である。
スイング式エンジンユニットの平面図である。
【図11】キャブレタの整備性を説明する図である。
【図12】第4の実施例の水冷一部空冷式4サイクルの
ユニットスイング式エンジンユニットの側面図である。
ユニットスイング式エンジンユニットの側面図である。
【図13】第4の実施例の水冷一部空冷式4サイクルの
ユニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
ユニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
【図14】第5の実施例の水冷一部空冷式4サイクルの
ユニットスイング式エンジンユニットの他の実施例の側
面図である。
ユニットスイング式エンジンユニットの他の実施例の側
面図である。
【図15】第5の実施例の水冷一部空冷式4サイクルの
ユニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
ユニットスイング式エンジンユニットの平面図である。
【図16】過給エンジンの断面図である。
【図17】図16のXVII-XVII線に沿う断面図である。
【図18】図16のXVIII-XVIII線に沿う断面図であ
る。
る。
【図19】空冷式4サイクルのユニットスイング式エン
ジンユニットの第6の実施例の側面図である。
ジンユニットの第6の実施例の側面図である。
【図20】空冷式4サイクルのユニットスイング式エン
ジンユニットの第6の実施例の平面図である。
ジンユニットの第6の実施例の平面図である。
【図21】水冷一部空冷式4サイクルのユニットスイン
グ式エンジンユニットの第7の実施例の側面図である。
グ式エンジンユニットの第7の実施例の側面図である。
【図22】水冷一部空冷式4サイクルのユニットスイン
グ式エンジンユニットの第7の実施例の平面図である。
グ式エンジンユニットの第7の実施例の平面図である。
【図23】空冷式4サイクルのユニットスイング式エン
ジンユニットの第8の実施例の側面図である。
ジンユニットの第8の実施例の側面図である。
【図24】空冷式4サイクルのユニットスイング式エン
ジンユニットの第8の実施例の平面図である。
ジンユニットの第8の実施例の平面図である。
【図25】水冷一部空冷式4サイクルのユニットスイン
グ式エンジンユニットの第9の実施例の側面図である。
グ式エンジンユニットの第9の実施例の側面図である。
【図26】水冷一部空冷式4サイクルのユニットスイン
グ式エンジンユニットの第9の実施例の平面図である。
グ式エンジンユニットの第9の実施例の平面図である。
【図27】エンジンの回転方向と逆方向に後輪が回転す
る後輪駆動系の断面図である。
る後輪駆動系の断面図である。
【図28】エンジンの回転方向と逆方向に後輪が回転す
る後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
る後輪駆動系の他の実施例の断面図である。
50 過給装置 53 加圧吸気管 62 コンロッド 63 クランク室 65 燃焼室 100 エンジン C シリンダ N 燃料供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/16 F02M 35/16 L
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダを直立に配置し、クランク室内で
過給する過給装置により加圧した新気を加圧吸気通路、
吸気弁を経て燃焼室に導く過給エンジン搭載車両におい
て、クランク室から圧縮新気を燃焼室に送る加圧吸気路
が配置され、この加圧吸気路による吸気方向が下方から
上方に向かうように構成されることを特徴とする過給エ
ンジン搭載車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10077696A JPH09287468A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 過給エンジン搭載車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10077696A JPH09287468A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 過給エンジン搭載車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287468A true JPH09287468A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14282889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10077696A Pending JPH09287468A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 過給エンジン搭載車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09287468A (ja) |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP10077696A patent/JPH09287468A/ja active Pending
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