JPH09287437A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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JPH09287437A
JPH09287437A JP9707896A JP9707896A JPH09287437A JP H09287437 A JPH09287437 A JP H09287437A JP 9707896 A JP9707896 A JP 9707896A JP 9707896 A JP9707896 A JP 9707896A JP H09287437 A JPH09287437 A JP H09287437A
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JP
Japan
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hydrogen storage
storage alloy
heat transfer
transfer valve
exhaust gas
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JP9707896A
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English (en)
Inventor
Mitsuteru Sugano
光輝 菅野
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動直後等の冷態時におけるHC浄
化率を向上させ、大気中に放出されるHCの排出量を抑
制する。 【解決手段】 吸着剤コンバータ1及び触媒コンバータ
2は、第1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4に伝
熱管5a,5bで接続され、第1及び第2水素吸蔵合金
3、4をパイプ6を介して接続すると共に、第1及び第
2水素吸蔵合金3、4が上記伝熱管5a,5bを介して
ヒートシンク7に接続されている。パイプ6においては
電磁バルブ10が水素ガスの流通を制御する。伝熱管5
aにおいては第1伝熱バルブ11と第2伝熱バルブ12
が設けられ、伝熱管5bにおいては第3伝熱バルブ13
と第4伝熱バルブ14とが設けられ、これら第1〜第4
伝熱バルブ11〜14は、第1及び第2水素吸蔵合金
3、4を伝熱状態と遮熱状態の2つの状態に選択的に制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ガス浄化装置、
更に詳しくはエンジン始動直後等の冷態時における排気
ガス中に含まれるHC(炭化水素)の大気中への放出を
防止する吸着剤と触媒とを備えた排気ガス浄化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用排気ガス浄化装置として、
HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素
酸化物)の有害3成分を同時に浄化できる3元触媒コン
バータを排気管の途中に配置したものが使用されてい
る。
【0003】ところが、HC成分の浄化は排気ガス温度
の影響を強く受け、触媒で浄化するためには触媒の温度
が通常350℃以上必要ており、特に触媒が活性化温度
に達していないエンジン始動直後等の冷態時において
は、燃焼直後の排気ガス中のHCが非常に多く、HCが
未浄化のまま大気中に放出され、HCの大気中への排出
量が増大していた。
【0004】そこで、従来はエンジン始動直後等の冷態
時に多く排出されるHC等を所定の温度条件下で吸着
し、また脱離できるようにしたHCトラップ等が開発さ
れ、例えば特開平2−75327号公報や特開平2−1
35l26号公報に示されるように、触媒の上流側にH
Cトラップとしての、例えばゼオライト系の吸着剤を配
置したエンジン浄化装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ゼ
オライト系の吸着剤は、150℃以上では吸着力が低下
するという特牲があるため、触媒自体の早期活性化を図
る目的で排気ガスの高温側(すなわち、エンジンの近
く)に触媒を配置した場合でも、吸着剤が排気ガスによ
り暖められ、触媒が活性化して作用する前に、吸着剤の
吸着力が低下し、結果としてHCが十分吸着できず、多
量のHCを大気中に放出してしまうという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、エンジン始動直後等の冷態時におけるHC浄化
率を向上させ、大気中に放出されるHCの排出量を抑制
することのできる排気ガス浄化装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の排気ガス浄化装
置は、エンジンの排気系に配置され、排気ガス中に含ま
れている有害成分を浄化処理する触媒と、前記触媒の上
流側の前記エンジンに近い側に未燃ガス成分を吸着しあ
るいは離脱する吸着剤とを備えた排気ガス浄化装置にお
いて、前記吸着剤を冷却する第1の水素吸蔵合金と、前
記触媒を加熱する第2の水素吸蔵合金とを備えて構成さ
れる。
【0008】本発明の排気ガス浄化装置では、エンジン
始動直後等の冷態時において、前記第1の水素吸蔵合金
により前記吸着剤を冷却すると共に、前記第2の水素吸
蔵合金により前記触媒を加熱することで、前記吸着剤の
HCの吸着力を保持すると共に、前記触媒の温度を活性
化温度に早期に到達させ、エンジン始動直後等の冷態時
におけるHC浄化率を向上させ、大気中に放出されるH
Cの排出量を抑制することを可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0010】図1乃至図7は本発明の第1の実施の形態
に係わり、図1は排気ガス浄化装置の構成を示す構成
図、図2は図1の排気ガス浄化装置を備えたエンジンの
概略構成を示す構成図、図3は図1の排気ガス浄化装置
の熱交換制御系の構成を示すブロック図、図4は図3の
ECUの熱交換制御処理の流れを示すフローチャート、
図5は図3のECUの熱交換制御のタイミングを示すタ
イミング図、図6はECUの熱交換制御による図1の第
1水素吸蔵合金及び第2水素吸蔵合金の状態を説明する
状態図、図7はECUの熱交換制御による図1の第1水
素吸蔵合金及び第2水素吸蔵合金の温度変化を示す図で
ある。
【0011】(構成)図2において、符号21はエンジ
ンであり、このエンジン21のシリンダヘッド22に形
成された各吸気ポート22aに吸気通路23が連通され
ている。この吸気通路23にはスロットル弁24が介装
され、このスロットル弁24の上流側には吸入空気量セ
ンサ25が介装され、吸入空気量センサ25の上流側に
エアクリーナ26が取り付けられている。
【0012】また、上記シリンダヘッド22には、先端
を燃焼室に露呈する図示しない点火プラグが各気筒毎に
取り付けられ、各気筒の各吸気ポート22aの直上流側
には、インジェクタ27が臨まされている。このインジ
ェクタ27は、図示はしないが、燃料配管を介して燃料
タンクに連通されており、規定の圧力に調圧された燃料
を上記吸気ポート22aに噴射するようになっている。
【0013】さらに、上記シリンダヘッド22の排気ポ
ート22bに連通する排気通路28に、空燃比センサ2
9が臨まされ、この空燃比センサ29の下流側に、本実
施の形態の排気ガス浄化装置9を構成するゼオライト系
吸着剤が充填された吸着剤コンバータ1及び触媒コンバ
ータ2が順次介装されている。
【0014】そして、シリンダヘッド22内に吸気弁3
0を介して吸気ポート22aからの空気及び燃料が供給
され、図示しない点火プラグによって燃焼させることで
ピストン31を駆動し、その燃焼後の排気ガスを排気弁
32を介して排気ポート22bに排出するようになって
いる。
【0015】また、上記空燃比センサ29では、排出さ
れた排気ガスの空燃比情報(例えば排気ガス中の酸素濃
度等)を検出し、この空燃比情報により後述する電子制
御装置(ECU)18が上記インジェクタ27を制御
し、排気ガスの空燃比を最適化するようになっている。
【0016】上記吸着剤コンバータ1及び触媒コンバー
タ2は、図1に示すように、第1水素吸蔵合金3及び第
2水素吸蔵合金4に伝熱管5a,5bがそれぞれ接続さ
れ、第1及び第2水素吸蔵合金3、4をパイプ6を介し
て互いに接続すると共に、第1及び第2水素吸蔵合金
3、4が上記伝熱管5a,5bを介してヒートシンク7
に接続された構成となっており、これにより全体とし
て、吸着剤コンバータ1及び触媒コンバータ2からなる
ヒートポンプを構成している。
【0017】なお、ゼオライト系の吸着剤1aを貯蔵保
持する吸着剤コンバータ1のシェル1b、第1水素吸蔵
合金3及び第2水素吸蔵合金4を収納するシェル3a,
4a及び伝熱管5a,5bは、伝熱性の良い銅板等で構
成されている。
【0018】上記パイプ6は、第1及び第2水素吸蔵合
金3、4が水素ガスを吸蔵及び放出するために設けられ
ており、上記パイプ6においては後述するECU18に
より電磁バルブ10が水素ガスの流通を制御するように
なっている。
【0019】また、伝熱管5a,5bにはそれぞれ、2
つの伝熱バルブが設けられ、すなわち、伝熱管5aにお
いては、吸着剤コンバータ1と第1水素吸蔵合金3との
間に第1伝熱バルブ11が、第1水素吸蔵合金3とヒー
トシンク7との間に第2伝熱バルブ12が設けられ、ま
た、伝熱管5bにおいては、触媒コンバータ2と第2水
素吸蔵合金4との間に第3伝熱バルブ13が、第2水素
吸蔵合金4とヒートシンク7との間に第4伝熱バルブ1
4が設けられている。そして、これら第1〜第4伝熱バ
ルブ11〜14は、後述するECU18により熱の伝達
を制御する、すなわち、伝熱状態と遮熱状態の2つの状
態に選択的に制御されるようになっている。なお、以
下、第1〜第4伝熱バルブ11〜14において、伝熱状
態を「開」、遮熱状態を「閉」と記す。
【0020】排気ガス浄化装置9の熱制御系の構成は、
図3に示すように、吸着剤コンバータ1及び触媒コンバ
ータ2にそれぞれに設けられた吸着剤温度センサ15と
触媒温度センサ16からの検出結果を電子制御装置(E
CU)18に入力し、ECU18はこの検出結果に基づ
き後述するフローチャートに従って第1〜第4伝熱バル
ブ11〜14を開閉制御することで、吸着剤1a及び触
媒2aの温度制御を行うようになっている。
【0021】なお、ECU18は、これら温度制御だけ
でなく、上述したように、排気ガスの空燃比の最適化制
御等を行うが、これらの制御方法は公知であるので説明
は省略する。
【0022】水素吸蔵合金は、周知の通り、式(1)に
従って、水素ガス中でガス圧を上げるか温度を下げると
水素ガスを吸蔵して発熱し、ガス圧を下げるか温度を上
げると水素ガスを放出して吸熱する性質を有している。
【0023】
【式1】 そして、本実施の形態では、第1水素吸蔵合金3を解離
温度の低い水素吸蔵合金(例えば、LaNi58又はTi
FeH1.95)とし、第2水素吸蔵合金4を解離温度の高
い水素吸蔵合金(例えば、Mg2NiH4.2等)から構成
し、内圧を5乃至7atmの平衡解離圧に保持するよう
にしている。
【0024】(作用)このように構成された本実施の形
態では、第1及び第2水素吸蔵合金3、4よりなるヒー
トポンプ8に対して、ECU18は、図4に示すよう
に、冷却プロセスと再生プロセスの制御を行う。
【0025】以下、ECU18の制御内容を、図4のフ
ローチャート及び図5のタイミング図を用いて詳細に説
明する。
【0026】(冷却プロセス)ECU18は、図4に示
すように、エンジン始動時にステップS1で第1伝熱バ
ルブ11及び第3伝熱バルブ13を開くと共に、これ以
外の第2、第4伝熱バルブ12、14及び電磁バルブ1
0は閉じておき(図5のA)、ステップS2で吸着剤温
度センサ15により吸着剤1aの温度が130℃になっ
たと判断されるまで、この状態を続ける。この結果、排
気管内を排気ガスが流れることで吸着剤1aの温度が徐
々に上昇し、ステップS2で吸着剤1aの温度が130
℃を越えたと判断されると、ステップS3で、電磁バル
ブ10を開く(図5のB)。
【0027】これにより解離温度(水素を放出する温
度)が低く設定されている第1水素吸蔵合金3が水素ガ
スを放出し、伝熱管5aを介して吸着剤1aの熱を吸熱
する。従って、吸着剤1aが冷却され、吸着剤1aの温
度が150℃以下に保たれる。その結果、吸着剤1aの
HCの吸着力が保持される。一方、第1水素吸蔵合金3
から放出された水素ガスは、パイプ6を介して第2水素
吸蔵合金4に水素化反応により貯蔵される。このとき、
第2水素吸蔵合金4では、水素化反応が生じ発熱するの
で、この熱により第3伝熱バルブ13を介して触媒2a
を加熱する。この状態が図6に示す冷却プロセス状態で
ある。
【0028】この冷却プロセスは、ECU18が触媒温
度センサ16の出力を監視することで、ステップS4で
触媒2aの温度が活性化温度(350℃)に達したと判
断されるまで継続される。
【0029】その後、第2水素吸蔵合金4の発熱及び排
気ガスの温度上昇により、触媒2aがある程度加熱さ
れ、ステップS4で触媒2aの温度が活性化温度(35
0℃)を越えたと判断されると、ECU18は、触媒2
aによりHCが十分に浄化されるようになるため、ステ
ップS5で電磁バルブ10、第1伝熱バルブ11及び第
3伝熱バルブ13を閉じることで、第1水素吸蔵合金3
による吸着剤1aの冷却及び第2水素吸蔵合金4による
触媒2aの加熱を止め、第2伝熱バルブ12及び第4伝
熱バルブ14を開くことで、第1水素吸蔵合金3及び第
2水素吸蔵合金4の熱をヒートシンク7に逃がし、第1
水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4を冷却する(図
5のC)。
【0030】このとき、吸着剤1aの冷却を止めること
で吸着剤1aの温度が上昇し、吸着剤1aに吸着されて
いたHCが排気通路28を通過するものの、触媒2aが
活性化されているため、HCが触媒2aにより浄化され
大気中に放出されることはない。
【0031】この状態は、ECU18が触媒温度センサ
16の出力を監視することで、ステップS6で触媒2a
の温度が500℃に達したと判断されるまで継続され、
次の再生プロセスへと移行する。
【0032】従って、ECU18の上記冷却プロセス制
御では、図7に示すように、エンジン始動時から排気ガ
スにより吸着剤1a及び触媒2aは徐々に加熱され、吸
着剤1aの活性化温度(130℃)に達すると、第1水
素吸蔵合金3の吸熱により吸着剤1aの温度を150℃
以下に保持すると共に、第2水素吸蔵合金4の放熱によ
り触媒2bを加熱し触媒2bの活性化温度(350℃)
への到達時間を短縮することで、吸着剤1aを150℃
以下に保持している間に触媒2aを早期に350℃に到
達させることになる。
【0033】(再生プロセス)排気ガスの温度上昇によ
り触媒2aが加熱され、ステップS6で触媒2aの温度
が500℃を越えたと判断されると、ECU18は、ス
テップS7で、第3伝熱バルブ13及び電磁バルブ10
を開くと共に第4伝熱バルブ14を閉じることで、解離
温度が高く設定されている第2水素吸蔵合金4が触媒2
aにより加熱され、圧力が上昇すると共に解離温度に到
達し、水素ガスを放出する(図5のD)。この放出され
た水素ガスが電磁バルブ10によりパイプを介して第1
水素吸蔵合金3に戻される。このとき、上述したよう
に、第1水素吸蔵合金3は、ステップS5で第2伝熱バ
ルブ12が開かれヒートシンク7に熱を逃がし、第1水
素吸蔵合金3の解離温度(130℃)以下に冷却されて
いるので、第2水素吸蔵合金4より放出された水素ガス
を金属水素化物として貯蔵し、短時間で安定させること
ができる。この状態が図6に示す再生プロセス状態であ
る。
【0034】そして、ステップS8でECU18は、所
定時間(約3分)の経過を待ち、所定時間(約3分)が
経過したと判断されると、ステップS9で、電磁バルブ
10を閉じることで、第1水素吸蔵合金3及び第2水素
吸蔵合金4を独立させた状態とし、水素ガスの流れを規
制(逆流を防止)する。さらに、第3伝熱バルブ13を
閉じ、第4伝熱バルブ14を開くことで、触媒2aによ
る第2水素吸蔵合金4のオーバヒートを防止する(図5
のE)。
【0035】これら一連の処理により、現在開いている
伝熱バルブは、第2伝熱バルブ12と第4伝熱バルブ1
4だけなので、第1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合
金4に吸着剤1a及び触媒2aからの熱は伝達されず、
安定的に初期の水素吸蔵状態に再生される。
【0036】(効果)このように本実施の形態の排気ガ
ス浄化装置9では、エンジン始動時においては、第1水
素吸蔵合金3の吸熱の作用により吸着剤1aの温度を1
50℃以下に保持し、吸着剤1aによるHCの吸着力の
低下を阻止するので、エンジン始動時においても確実に
HCの大気への排出を防止できると共に、第2水素吸蔵
合金4の放熱の作用により触媒2aを加熱することで触
媒2aの活牲化を早めるので、吸着剤1aによるHC吸
着から触媒2aによるHC浄化への移行の際にも、確実
にHCの大気への排出を防止することができる。
【0037】図8は本発明の第2の実施の形態に係わる
排気ガス浄化装置の構成を示す構成図である。
【0038】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0039】(構成)本実施の形態の排気ガス浄化装置
9aは、第1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4の
熱容量を大きくし、排気ガスの加熱によりオーバヒート
を回避できる形状とすることで、図8に示すように、第
1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4を伝熱管を介
さずに直接吸着剤コンバータ1及び触媒コンバータ2に
接続した構成となっている。
【0040】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0041】(作用)本実施の形態の排気ガス浄化装置
における冷却プロセスは、第1の実施の形態の冷却プロ
セスと同じであるが、再生プロセスが異なる。
【0042】すなわち、冷却プロセスにおいては、第1
の実施の形態では、エンジン始動時からの第1水素吸蔵
合金3及び第2水素吸蔵合金4よる吸着剤冷却及び触媒
加熱において、第1伝熱バルブ11及び第3伝熱バルブ
13を開いた状態(伝熱状態)としており、熱的には本
実施の形態と同じ状態となっているので、本実施の形態
においても、第2伝熱バルブ12、第4伝熱バルブ14
及び電磁バルブ10をECU18が同様に制御すること
で、冷却プロセスが実行できる。
【0043】ところが、再生プロセスは、第1の実施の
形態ではエンジン始動し所定時間経過した後は、第1伝
熱バルブ11及び第3伝熱バルブ13を閉じた状態(遮
熱状態)とし、第1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合
金4を吸着剤1a及び触媒2aから熱的に独立させてい
るが、本実施の形態では、このような熱的独立を実現す
ることができない。
【0044】そこで、本実施の形態における再生プロセ
スは、ECU18がエンジン停止後に第2伝熱バルブ1
2を開き、第1水素吸蔵合金3の熱をヒートシンク7に
逃がし、第1水素吸蔵合金3を冷却する。ECU18が
吸着剤温度センサ15を監視し、第1水素吸蔵合金3の
解離温度(130℃)以下になったところで、電磁バル
ブ10を開き第2水素吸蔵合金4が放出した水素ガスを
パイプ6を介して第1水素吸蔵合金3に戻す。
【0045】つまり、解離温度が高く設定されている第
2水素吸蔵合金4は触媒2aにより加熱された状態とな
っているため、第2水素吸蔵合金4の解離温度に到達し
ており水素ガスを放出した状態となっている。また、上
述したように、第1水素吸蔵合金3は、第2伝熱バルブ
12が開かれヒートシンク7に熱を逃がし、第1水素吸
蔵合金3の解離温度(130℃)以下に冷却されている
ので、第2水素吸蔵合金4より放出された水素ガスを金
属水素化物として貯蔵し、短時間で安定させることがで
きる。
【0046】そして、ECU18は、エンジン停止し所
定時間が経過した後、電磁バルブ10を閉じることで、
第1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4を独立させ
た状態とし、水素ガスの流れを規制(逆流を防止)す
る。さらに、第4伝熱バルブ14を開くことで、ヒート
シンク7に熱を逃がし、第2水素吸蔵合金4も冷却す
る。このようにして再生プロセスが実現できる。
【0047】(効果)従って、本実施の形態の排気ガス
浄化装置9aでは、第1の実施の形態の効果に加え、第
1水素吸蔵合金3及び第2水素吸蔵合金4を伝熱管を介
さずに直接吸着剤コンバータ1及び触媒コンバータ2に
接続しているので、より簡単な構成で確実にHCの大気
への排出を防止することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の排気ガス浄
化装置によれば、エンジン始動直後等の冷態時におい
て、第1の水素吸蔵合金により吸着剤を冷却すると共
に、第2の水素吸蔵合金により触媒を加熱するので、吸
着剤のHCの吸着力を保持すると共に、触媒の温度を早
期に活性化温度に到達させることができ、エンジン始動
直後等の冷態時におけるHC浄化率を向上させ、大気中
に放出されるHCの排出量を抑制することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス浄化
装置の構成を示す構成図
【図2】図1の排気ガス浄化装置を備えたエンジンの概
略構成を示す構成図
【図3】図1の排気ガス浄化装置の熱交換制御系の構成
を示すブロック図
【図4】図3のECUの熱交換制御処理の流れを示すフ
ローチャート
【図5】図3のECUの熱交換制御のタイミングを示す
タイミング図
【図6】ECUの熱交換制御による図1の第1水素吸蔵
合金及び第2水素吸蔵合金の状態を説明する状態図
【図7】ECUの熱交換制御による図1の第1水素吸蔵
合金及び第2水素吸蔵合金の温度変化を示す図
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス浄化
装置の構成を示す構成図
【符号の説明】
1…吸着剤コンバータ 1a…吸着剤 1b、3a、4a…シェル 2…触媒コンバータ 2a…触媒 3…第1水素吸蔵合金 4…第2水素吸蔵合金 5a、5b…伝熱管 6…パイプ 7…ヒートシンク 9…排気ガス浄化装置 10…電磁バルブ 11…第1伝熱バルブ 12…第2伝熱バルブ 13…第3伝熱バルブ 14…第4伝熱バルブ 15…吸着剤温度センサ 16…触媒温度センサ 18…電子制御装置(ECU)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気系に配置され、排気ガス
    中に含まれている有害成分を浄化処理する触媒と、前記
    触媒の上流側の前記エンジンに近い側に未燃ガス成分を
    吸着しあるいは離脱する吸着剤とを備えた排気ガス浄化
    装置において、 前記吸着剤を冷却する第1の水素吸蔵合金と、 前記触媒を加熱する第2の水素吸蔵合金とを備えたこと
    を特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の水素吸蔵合金は、上流側に熱
    を伝達あるいは遮断する第1の伝熱バルブを介して前記
    吸着剤に接続され、下流側に熱を伝達あるいは遮断する
    第2の伝熱バルブを介して放熱板に接続されると共に、 前記第2の水素吸蔵合金は、上流側に熱を伝達あるいは
    遮断する第3の伝熱バルブを介して前記触媒に接続さ
    れ、下流側に熱を伝達あるいは遮断する第4の伝熱バル
    ブを介して前記放熱板に接続され、 前記第1の水素吸蔵合金と前記第2の水素吸蔵合金と
    が、水素ガスの移動を制御する制御バルブを介して接続
    されることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化
    装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの始動時に、前記第1の伝熱バ
    ルブと前記第3の伝熱バルブを開状態とすると共に、前
    記第2の伝熱バルブと前記第4の伝熱バルブ及び前記制
    御バルブを閉状態とし、 エンジン暖機中に前記吸着剤の温度が未燃ガス成分を離
    脱する温度に達すると、前記制御バルブを開状態に切り
    換え、 さらに前記触媒の温度が活性化温度に達すると、前記第
    1の伝熱バルブと前記第3の伝熱バルブと及び前記制御
    バルブを閉状態に、前記第2の伝熱バルブと前記第4の
    伝熱バルブを開状態に、それぞれ切り換えることを特徴
    とする請求項2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の水素吸蔵合金の解離温度は前
    記第2の水素吸蔵合金の解離温度より低く、 前記第1の水素吸蔵合金は、LaNi58又はTiFeH
    1.95から構成されることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1つに記載の排気ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の水素吸蔵合金の解離温度は前
    記第1の水素吸蔵合金の解離温度より高く、 前記第1の水素吸蔵合金は、Mg2NiH4.2から構成され
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記
    載の排気ガス浄化装置。
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