JPH0928729A - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキンInfo
- Publication number
- JPH0928729A JPH0928729A JP7181867A JP18186795A JPH0928729A JP H0928729 A JPH0928729 A JP H0928729A JP 7181867 A JP7181867 A JP 7181867A JP 18186795 A JP18186795 A JP 18186795A JP H0928729 A JPH0928729 A JP H0928729A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- napkin
- liquid
- sanitary napkin
- base layer
- cushion layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生理用ナプキン使用時における、経血のナプ
キン後方からの漏れを防止する。 【構成】 生理用ナプキン１の吸液性コア４が、粉砕パ
ルプ６０重量％以上を有する前後方向に長い基層４Ａ
と、親水性繊維を６０重量％以上含み、基層部分４Ａの
後端部上面に位置するクッション層部分１４とによって
構成されている。
キン後方からの漏れを防止する。 【構成】 生理用ナプキン１の吸液性コア４が、粉砕パ
ルプ６０重量％以上を有する前後方向に長い基層４Ａ
と、親水性繊維を６０重量％以上含み、基層部分４Ａの
後端部上面に位置するクッション層部分１４とによって
構成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、経血を吸収保持する
生理用ナプキンに関する。
生理用ナプキンに関する。
【０００２】
【従来の技術】実開平５−３５１２３号公報が開示する
生理用ナプキンでは、生理用ナプキン上面の後方部分に
山型の突起が形成され、該突起が肛門近傍における臀裂
に入り、経血がその臀裂に沿って後方へ流れても、それ
を突起で吸収することができるようにしてある。かかる
ナプキンは、就寝時に着用する夜用ナプキンとして好適
である。
生理用ナプキンでは、生理用ナプキン上面の後方部分に
山型の突起が形成され、該突起が肛門近傍における臀裂
に入り、経血がその臀裂に沿って後方へ流れても、それ
を突起で吸収することができるようにしてある。かかる
ナプキンは、就寝時に着用する夜用ナプキンとして好適
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記公知ナプキンにお
いて、山型の突起が臀裂から外れたときはナプキンと肌
との間に生じる隙間がかえって大きくなり、経血が漏れ
易い。また、体液を吸収保持するコアは、一般に粉砕パ
ルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子の混合物を加
圧賦型したものであって比較的剛性が高いから、それを
単純に山型に賦型してみても臀裂によく密着するとは限
らず、前記公知のナプキンで所期の目的を達成すること
は必ずしも容易ではない。
いて、山型の突起が臀裂から外れたときはナプキンと肌
との間に生じる隙間がかえって大きくなり、経血が漏れ
易い。また、体液を吸収保持するコアは、一般に粉砕パ
ルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子の混合物を加
圧賦型したものであって比較的剛性が高いから、それを
単純に山型に賦型してみても臀裂によく密着するとは限
らず、前記公知のナプキンで所期の目的を達成すること
は必ずしも容易ではない。
【０００４】そこでこの発明は、吸液性コアの後端部上
面にクッション層を形成して該後端部の肌に対する密着
性を向上させることにより、就寝時などに経血が後方か
ら漏れるという問題の解消を課題にしている。
面にクッション層を形成して該後端部の肌に対する密着
性を向上させることにより、就寝時などに経血が後方か
ら漏れるという問題の解消を課題にしている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、透液性表面シートと不透液性裏面シート
との間に吸液性コアが介在し、前後方向に長い生理用ナ
プキンを前提とし、かかるナプキンにおいて、前記コア
が粉砕パルプを少なくとも６０重量％含み前記前後方向
に延在する基層部分と、親水性繊維を少なくとも６０重
量％含み、前記基層部分の後端部上面に位置するととも
に、該後端部の幅方向のほぼ全体に延在するクッション
層部分とからなることが、この発明の特徴である。
決するために、透液性表面シートと不透液性裏面シート
との間に吸液性コアが介在し、前後方向に長い生理用ナ
プキンを前提とし、かかるナプキンにおいて、前記コア
が粉砕パルプを少なくとも６０重量％含み前記前後方向
に延在する基層部分と、親水性繊維を少なくとも６０重
量％含み、前記基層部分の後端部上面に位置するととも
に、該後端部の幅方向のほぼ全体に延在するクッション
層部分とからなることが、この発明の特徴である。
【０００６】かかる発明の好ましい実施態様において、
前記クッション層部分は、見かけ厚み１０ｍｍ以上を有
し、３５ｇ／ｃｍ2加圧時の厚みが５ｍｍ以下であり、
前記熱可塑性合成繊維が捲縮している。
前記クッション層部分は、見かけ厚み１０ｍｍ以上を有
し、３５ｇ／ｃｍ2加圧時の厚みが５ｍｍ以下であり、
前記熱可塑性合成繊維が捲縮している。
【０００７】
【実施例】この発明に係る生理用ナプキンの詳細を添付
の図面を参照して説明すると、以下のとおりである。
の図面を参照して説明すると、以下のとおりである。
【０００８】図１に示す生理用ナプキン１は、透液性表
面シート２と不透液性裏面シート３と、それら両シート
２，３間に介在する吸液性コア４とからなる。表裏面シ
ート２，３は、コア４の周縁から延在する部分が互いの
内面で一体に接合して周縁フラップ部５を形成するとと
もに、フラップ部５の前方に偏倚した部分の左右両側か
ら側方へ延出するウイング部６とを形成している。ナプ
キン１は、前方部分１０でほぼ一様な幅を有し、後方部
分１２で拡幅している。その拡幅によって、着用者の膣
口より後方を広く覆い、経血の後方からの漏れを防止し
ている。コア４は、ナプキン１の前後方向に延在し、全
体としてほぼ一様な厚みを有する基層４Ａと、基層４Ａ
の上面にあり、その後端縁１３に沿って幅方向のほぼ全
体に延びるクッション層１４とで構成されている。かか
るナプキン１は、ウイング部６やその他所要部位におけ
る裏面シート３の下面に着用ショーツに止着するための
粘着剤が塗布されているものであるが、その粘着剤は図
示されていない。
面シート２と不透液性裏面シート３と、それら両シート
２，３間に介在する吸液性コア４とからなる。表裏面シ
ート２，３は、コア４の周縁から延在する部分が互いの
内面で一体に接合して周縁フラップ部５を形成するとと
もに、フラップ部５の前方に偏倚した部分の左右両側か
ら側方へ延出するウイング部６とを形成している。ナプ
キン１は、前方部分１０でほぼ一様な幅を有し、後方部
分１２で拡幅している。その拡幅によって、着用者の膣
口より後方を広く覆い、経血の後方からの漏れを防止し
ている。コア４は、ナプキン１の前後方向に延在し、全
体としてほぼ一様な厚みを有する基層４Ａと、基層４Ａ
の上面にあり、その後端縁１３に沿って幅方向のほぼ全
体に延びるクッション層１４とで構成されている。かか
るナプキン１は、ウイング部６やその他所要部位におけ
る裏面シート３の下面に着用ショーツに止着するための
粘着剤が塗布されているものであるが、その粘着剤は図
示されていない。
【０００９】図２に示すナプキン１の中心線断面図にお
いて、基層４Ａは、粉砕パルプを６０重量％以上含む層
であって、例えば粉砕パルプ１００〜６０重量％と、高
吸水性ポリマー粉末０〜４０重量％と、熱可塑性合成繊
維０〜２０重量％との混合物を加圧賦型して見かけ厚み
３〜１０ｍｍのシートにしたものである。クッション層
１４は、親水性繊維、好ましくは捲縮処理した親水性の
熱可塑性合成繊維を６０重量％以上含む層であって、図
の断面において１０〜２０ｍｍの見かけ厚みＴと、１０
〜５０ｍｍの幅Ｗとを有する。また、クッション層１４
は、３５ｇ／ｃｍ2で３０秒間加圧したときの厚みが５
ｍｍ以下となり、その加圧を除去してから６０秒後の厚
み回復率が８０％以上であると、肌の屈曲に対するフィ
ット性が特によい。クッション層１４は、親水性の熱可
塑性合成繊維によって適度の吸水性を有するが、必要な
ら粉砕パルプや高吸水性ポリマー粉末、疎水性の熱可塑
性合成繊維等を４０重量％までの範囲で混合し、その吸
水性を調整することができる。ただし、その吸水性は、
基層４Ａと同等であるか、またそれよりも低くなるよう
に調整し、好ましくは吸収した体液が基層４Ａに移行可
能にする。親水性の熱可塑性合成繊維は、疎水性のもの
に親水化剤で表面処理を施して得ることができる他に、
親水化剤を繊維に練り込むことによって得ることもでき
る。基層４Ａとクッション層１４とは、互いに接する面
において接合していることが好ましい。また、基層４Ａ
とクッション層１４とは、各々が当接する表面シート２
の内面や裏面シート３の内面に接合していることが好ま
しい。クッション層１４の厚みＴと幅Ｗとは、左右側縁
部において、中心より小さな値になることがある。
いて、基層４Ａは、粉砕パルプを６０重量％以上含む層
であって、例えば粉砕パルプ１００〜６０重量％と、高
吸水性ポリマー粉末０〜４０重量％と、熱可塑性合成繊
維０〜２０重量％との混合物を加圧賦型して見かけ厚み
３〜１０ｍｍのシートにしたものである。クッション層
１４は、親水性繊維、好ましくは捲縮処理した親水性の
熱可塑性合成繊維を６０重量％以上含む層であって、図
の断面において１０〜２０ｍｍの見かけ厚みＴと、１０
〜５０ｍｍの幅Ｗとを有する。また、クッション層１４
は、３５ｇ／ｃｍ2で３０秒間加圧したときの厚みが５
ｍｍ以下となり、その加圧を除去してから６０秒後の厚
み回復率が８０％以上であると、肌の屈曲に対するフィ
ット性が特によい。クッション層１４は、親水性の熱可
塑性合成繊維によって適度の吸水性を有するが、必要な
ら粉砕パルプや高吸水性ポリマー粉末、疎水性の熱可塑
性合成繊維等を４０重量％までの範囲で混合し、その吸
水性を調整することができる。ただし、その吸水性は、
基層４Ａと同等であるか、またそれよりも低くなるよう
に調整し、好ましくは吸収した体液が基層４Ａに移行可
能にする。親水性の熱可塑性合成繊維は、疎水性のもの
に親水化剤で表面処理を施して得ることができる他に、
親水化剤を繊維に練り込むことによって得ることもでき
る。基層４Ａとクッション層１４とは、互いに接する面
において接合していることが好ましい。また、基層４Ａ
とクッション層１４とは、各々が当接する表面シート２
の内面や裏面シート３の内面に接合していることが好ま
しい。クッション層１４の厚みＴと幅Ｗとは、左右側縁
部において、中心より小さな値になることがある。
【００１０】このように構成した生理用ナプキン１は、
クッション層１４が肛門よりも背中寄りの後方で、臀裂
の比較的浅い部位に当接するようにすると、当該部位と
その近傍とに隙間なくフィットする。そのフィットによ
って、尻のわれ目を伝って膣口から肛門方向へ流れる経
血を止め、後方からの経血漏れを防止することができ
る。かかる防止効果を有するナプキン１は、就寝時に使
用するものとして特に有用である。クッション層１４は
好ましくは熱可塑性合成繊維で構成されているから、湿
潤状態になってもクッション性を失わず、長時間にわた
り良好なフィット状態を保つことができる。
クッション層１４が肛門よりも背中寄りの後方で、臀裂
の比較的浅い部位に当接するようにすると、当該部位と
その近傍とに隙間なくフィットする。そのフィットによ
って、尻のわれ目を伝って膣口から肛門方向へ流れる経
血を止め、後方からの経血漏れを防止することができ
る。かかる防止効果を有するナプキン１は、就寝時に使
用するものとして特に有用である。クッション層１４は
好ましくは熱可塑性合成繊維で構成されているから、湿
潤状態になってもクッション性を失わず、長時間にわた
り良好なフィット状態を保つことができる。
【００１１】生理用ナプキン１において、表面シート２
には不織布や開口プラスチックフィルムを使用すること
ができ、表裏面シート２，３やその他の部材の接合に
は、ホットメルト接着剤等の接着剤を使用したり、熱溶
融性材料に対する熱溶着の技術を利用したりすることが
できる。
には不織布や開口プラスチックフィルムを使用すること
ができ、表裏面シート２，３やその他の部材の接合に
は、ホットメルト接着剤等の接着剤を使用したり、熱溶
融性材料に対する熱溶着の技術を利用したりすることが
できる。
【００１２】
【発明の効果】この発明に係る生理用ナプキンは、後端
部にクッション層を有するから、着用者の臀裂部分に対
するフィット性がよく、経血の後方からの漏れを防止す
る効果にすぐれている。
部にクッション層を有するから、着用者の臀裂部分に対
するフィット性がよく、経血の後方からの漏れを防止す
る効果にすぐれている。
【図１】生理用ナプキンの部分破断斜視図
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図
１ 生理用ナプキン ２ 表面シート ３ 裏面シート ４ コア ４Ａ 基層部分 １４ クッション層部分
Claims (4)
- 【請求項１】透液性表面シートと不透液性裏面シートと
の間に吸液性コアが介在し、前後方向に長い生理用ナプ
キンにおいて、 前記コアが粉砕パルプを少なくとも６０重量％含み前記
前後方向に延在する基層部分と、親水性繊維を少なくと
も６０重量％含み、前記基層部分の後端部上面に位置す
るとともに、該後端部の幅方向のほぼ全体に延在するク
ッション層部分とからなることを特徴とする前記ナプキ
ン。 - 【請求項２】前記クッション層部分は、見かけ厚み１０
ｍｍ以上を有し、３５ｇ／ｃｍ2加圧時の厚みが５ｍｍ
以下である請求項１記載のナプキン。 - 【請求項３】前記親水性繊維が熱可塑性合成繊維であっ
て捲縮している請求項１または２記載のナプキン。 - 【請求項４】前記熱可塑性合成繊維が複合繊維である請
求項３記載のナプキン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181867A JPH0928729A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 生理用ナプキン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181867A JPH0928729A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 生理用ナプキン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0928729A true JPH0928729A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16108238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7181867A Pending JPH0928729A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 生理用ナプキン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0928729A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7235707B2 (en) | 2002-01-24 | 2007-06-26 | Uni-Charm Corporation | Absorbent article for reducing urine odor |
| JP2009101046A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| GB2454730A (en) * | 2007-11-15 | 2009-05-20 | Janet Marie Quigley | Sanitary towel having increased absorption at one end |
| JP2009136448A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JP2014195529A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2020044252A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP7181867A patent/JPH0928729A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7235707B2 (en) | 2002-01-24 | 2007-06-26 | Uni-Charm Corporation | Absorbent article for reducing urine odor |
| JP2009101046A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| GB2454730A (en) * | 2007-11-15 | 2009-05-20 | Janet Marie Quigley | Sanitary towel having increased absorption at one end |
| JP2009136448A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JP2014195529A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2020044252A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011016 |