JPH09286596A - コンパクトジャッキ - Google Patents

コンパクトジャッキ

Info

Publication number
JPH09286596A
JPH09286596A JP10078196A JP10078196A JPH09286596A JP H09286596 A JPH09286596 A JP H09286596A JP 10078196 A JP10078196 A JP 10078196A JP 10078196 A JP10078196 A JP 10078196A JP H09286596 A JPH09286596 A JP H09286596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge
jack
compact
shaped member
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10078196A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Tsuchida
直規 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10078196A priority Critical patent/JPH09286596A/ja
Publication of JPH09286596A publication Critical patent/JPH09286596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い部位にも適用できるコンパクトで、かつ
押上時に大きな力を必要としないコンパクトジャッキの
提供。 【解決手段】 本発明に係るコンパクトジャッキ20
は、傾斜面を上にして傾斜面のある方向に移動自在なく
さび状部材26と、該くさび状部材26の傾斜面の一部
と突起部で接触し、傾斜面の移動に伴い昇降する上下ス
ライド部材24と、該上下スライド部材24のくさび状
部材26摺動方向の移動を規制する規制部材である上部
材21と、を備えていることを特徴としている。このた
め、くさび状部材26と上下スライド部材24の間の摺
動抵抗は小さくなり、小さな力で上下スライド部材24
を昇降させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小さい力で重い物
を垂直上方に持ち上げる機械であるジャッキに関するも
のであり、さらに詳しくは、上下方向に狭い空間内に挿
入し、上に載置された物を持ち上げることを可能にする
コンパクトジャッキに係る。
【0002】
【従来の技術】ジャッキには、自動車のタイヤ交換の際
に使用されるパンタグラフ式ジャッキや油圧式ジャッ
キ、ボルト式ジャッキ等、様々なタイプがある。これら
は、用途によって使い分けられている。その用途の一つ
として、狭い空間に設置して使用したい場合がある。そ
の例として、以下にアルミホイールISO落錘試験装置
について説明する。自動車のタイヤを取り付けるアルミ
ホイールは、製品として国の認証を受けるためにISO
(国際標準化機構)13°落錘試験を受けることが必須
となっている。このアルミホイールISO13°落錘試
験とは、ホイールの強度を評価するために行われるもの
で、意匠面を水平面より13°傾けたアルミホイールの
上に所定重量の重りを落下させて、変形荷重や破壊荷重
を測定するものである。なお、この13°という角度は
国際規格で定められている値である。図1は、アルミホ
イールISO13°落錘試験における供試体取付台部1
4の構造を示している。供試体とは、アルミホイールに
将来市場で装着する予定のタイヤを取り付けた状態のも
のをいう。供試体15は、図中の点線で示されるよう
に、供試体取付台部14に13°の勾配で取付けられて
いる。
【0003】ここで供試体取付台部14の構造を説明す
る。受台3の上面の一辺に沿って、支持体4が設置され
ている。また、支持体4を設置した辺と平行な一辺の両
隅に緩衝用ゴム5aがそれぞれ設けられている。二つの
緩衝用ゴム5aの上には支持体6が載置されており、支
持体6と緩衝用ゴム5aを合わせた高さは、支持体4の
高さよりも低く設定されている。支持体4の両側面中央
部には、受台3の一辺と長さの等しい連結部材7の一端
が取付具9によって回転可能に結合されている。2本の
連結部材7は、もう一端で支持体6の両側面部に取付具
10によって回転可能に結合されている。この時、2本
の連結部材7の延びる方向は、受台3の上面と平行に保
たれている。上端面が平坦である支持部材11も前記取
付具10によって回転可能に固定されている。支持体4
の上面の両隅には、緩衝用ゴム5bがそれぞれ設けられ
ている。2つの緩衝用ゴム5bの上面に支持体6と同形
状の支持体8が載置されている。支持体8の両端部には
取付具12によって支持部材11と同形状の支持部材1
3が回転可能に結合されている。2つの支持部材11
と、2つの支持部材13の合わせて4個の支持部材の上
には長方形のプレート1が載置されており、図示されて
いないボルトによって支持部材11、13に4角で固定
されている。なお、支持体の高さの差により、プレート
1が13°傾くよう寸法が決められている。また、緩衝
用ゴム5a、5bの高さはいずれもごく僅かで、例えば
27ミリであり、いずれも着脱可能にされている。プレ
ート1の上端面の中央部にはホイール取付台2が取り付
けられている。
【0004】落錘試験は、上述のように供試体取付台部
14に取り付けた供試体15のアルミホイール16の部
分に、上方から所定重量の重りを落下させて行われる。
この際、緩衝用ゴム5a、5bは衝撃を緩和させる目的
で配置されているが、この緩衝用ゴム5a、5bは1回
の試験で緩衝能力が低下してしまい、復元するまでに3
0分程の時間がかかってしまう。このため現在は、緩衝
用ゴム5a、5bを1回試験する毎に交換するようにし
ている。この交換の際、緩衝用ゴム5a、5b上に載置
されている支持部材6及び8を持ち上げ、保持する必要
がある。しかし、上述のように、緩衝用ゴム5a、5b
の高さは27ミリしかないため、このような上下に狭い
空間内に、現在一般に使われているようなジャッキ、例
えば油圧式ジャッキやパンタグラフ式ジャッキを挿入す
ることは困難である。また、油圧式ジャッキやパンタグ
ラフ式ジャッキを27ミリ以下に使用できるように、機
構はそのままで小型化することが考えられるが、小型化
は可能だとしても装置が複雑化するおそれがある。ボル
トに取り付けた板を回転させることで板を昇降させるボ
ルト式ジャッキも小型化は可能であるが、押上時、接触
面が回転するため安定性が悪く、使用には適さない。
【0005】以上の理由により、既製のジャッキ、もし
くは既製のジャッキの改良品を使用することはできな
い。このため、上下に狭い空間にも挿入できるジャッキ
構造を創作する必要性があった。ここで、簡易なジャッ
キ構造として傾斜面を重ねる技術が考えられる。例え
ば、特開昭62−297555号公報に傾斜面を重ね合
わせた上下くさび状部材の下くさび部材を駆動させて、
上くさび状部材を昇降させる技術が開示されている。こ
のような簡易な構造であれば小型化しても構造が複雑に
なる心配はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
傾斜面を重ねる構造では、摺動させる際に大きな抵抗が
かかるため、駆動させるのに大きな力を要するという欠
点が生じてしまう。本発明は上述した実情に鑑みなされ
たものであり、狭い部位にも適用できるコンパクトで軽
量、かつ小さい力で重い物を持ち上げ、保持することの
可能なコンパクトジャッキを提供することを解決すべき
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明におけるコンパク
トジャッキは、傾斜面を上にして傾斜面のある方向に移
動自在なくさび状部材と、該くさび状部材の傾斜面の一
部と突起部で接触し、傾斜面の移動に伴い昇降する上下
スライド部材と、該上下スライド部材のくさび状部材摺
動方向の移動を規制する規制部材と、を備えたことを特
徴とする。このため、くさび状部材と上下スライド部材
の摺動抵抗が小さくなることから、小さな力で駆動させ
ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例である
コンパクトジャッキの構造を、図2〜図5を基に説明す
る。図2は、本実施例のコンパクトジャッキ20の斜視
図である。図3は、図2に示した点線での要部縦断面図
を示している。図4は、図3におけるA−A断面図の上
部材21側下面視を、また図5は、図3におけるA−A
断面図の下部材22側上面視を示している。コンパクト
ジャッキ20は、上下の部材21、22に分かれてい
る。上部材21と下部材22は、4本のボルト23によ
って4角で固定されている。上部材21には丸い孔29
が開けられていている。その孔29内には、孔29と同
径の上下スライド部材24が摺動可能に嵌め込まれてい
る。上下スライド部材29の下端面中央部には、半円球
25が球部を下にして固定されている。下部材22は、
上面に向かって開かれており、くさび状部材26が摺動
自在な平坦な基礎面を底部に有している。下部材22の
側面部の一面には外からジャッキ20本体内部に通じる
貫通孔32が設けられており、この貫通孔32には、ボ
ルト27が挿入される。なお、貫通孔32の内周面はボ
ルト27と螺合するめねじ31が設けられている。ボル
ト27の先端には、外周に沿って溝33が形成されてお
り、コンパクトジャッキ20内部に設置されているくさ
び状部材26の内部で、打ち込みピン30によってボル
ト27がくさび状部材26から抜けないように回転可能
に結合されている。また、ボルト27のもう一端には、
ハンドル28が取り付けられている。半円球25は、く
さび状部材26に点で接触しており、また、上下スライ
ド部材24の上端面と上部材21の上端面は一致するよ
うに調整してある。
【0009】以下、図6を基に本実施の形態の作動方法
を説明する。ボルト27のハンドル28を回転させる
と、ボルト27の外周面のおねじと貫通孔の内周面に設
けられためねじが螺合し、くさび状部材26が傾斜面の
ある方向に移動する。くさび状部材26の移動により、
傾斜面と点で接触していた半円球25が上方に移動し、
それにつれて半円球25に固定されている上下スライド
部材24が上方へ移動する。この時、上部材21によ
り、くさび状部材26の移動方向への上下スライド部材
24の移動が規制されている。このように、上下スライ
ド部材24が移動することによりジャッキとして機能す
る。
【0010】
【実施例】以下、アルミホイールISO13°落錘試験
の緩衝用ゴム交換作業において、本発明のコンパクトジ
ャッキ20を使用した例を説明する。図6は、図1のB
方向から見た略図を示している。コンパクトジャッキ2
0を支持体4と支持体8の間に挿入する。ボルト27の
ハンドル28を回転させ、くさび状部材26を傾斜面の
ある方向に移動させる。くさび状部材26の移動によ
り、傾斜面と点で接触していた半円球25が上方に移動
し、それにつれて半円球25に固定されている上下スラ
イド部材24が上方へ移動する。上方に移動した上下ス
ライド部材24は、支持体8の下面に当接し、徐々に押
圧する。支持部材11は回転可能であるため、支持体8
はプレート1や支持部材13とともに押し上げられてい
く。押上げ作業が終了し、保持された状態で支持体4に
載置された緩衝用ゴム5bを取替る。取替え作業が終了
したら、ボルト27のハンドル28を逆に回転させ、上
下スライド部材24を元の状態に戻し、コンパクトジャ
ッキ20を隙間から抜き出す。なお、図1のC方向から
コンパクトジャッキ20を挿入して行う場合も同様であ
る。なお、緩衝用ゴム5a、5bの取替えは、上に載置
されている物を6〜7ミリ持ち上げれば充分可能である
ため、半円球25の縦方向の高さもその程度の値に設定
することが望まれる。また、この場合、上下スライド部
材24が上部材21から飛び出してしまわないために、
上部材21、上下スライド部材24の高さを半円球25
の縦方向の高さよりも大きくしておくことが望まれる。
なお、本実施例では、半円球25を使用したが、点もし
くは突起部で接触する形状であれば、球状に限るもので
はない。また、本実施例ではくさび状部材26を駆動さ
せる手段としてボルト27を使用したが、これに限ら
ず、例えばシリンダやばね、または人力によって駆動さ
せることも可能である。また、上下スライド部材24の
くさび状部材26が前進する際の移動を規制するだけで
ジャッキとしての機能は果たすため、上下スライド部材
24のくさび状部材26の後退する際に伴う移動や、横
方向への移動を規制する必要は必ずしもない。
【0011】以上の動作により、少ない力でプレートを
持ち上げることができ、また軽量なコンパクトジャッキ
20の製作が可能となる。ジャッキ20本体の材質は鋼
材を使用しているが、他の材質で製作しても構わない。
このコンパクトジャッキ20は、フライス加工時のワー
ククランパージャッキとしても使用可能である。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、傾斜面
を上にして傾斜面のある方向に移動自在なくさび状部材
と、該くさび状部材の傾斜面の一部と突起部で接触し、
傾斜面の移動に伴い昇降する上下スライド部材と、該上
下スライド部材のくさび状部材摺動方向の移動を規制す
る規制部材と、を備えているので、両者の間の摺動抵抗
が小さく、上に載置している物を小さな力で押し上げる
ことが可能である。また、簡易な構造であるため、コン
パクトなジャッキを作ることが可能となり、狭い箇所で
も挿入することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミホイールISO13°落錘試験における
供試体取付台部の構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例のコンパクトジャッキの斜視図
である。
【図3】図2の点線での要部縦断面図を示す図である。
【図4】図3のA−A断面図の上部材側下面視を示す図
である。
【図5】図3のA−A断面図の下部材側上面視を示す図
である。
【図6】図1のB方向から見た略図を示している。
【符号の説明】
20…コンパクトジャッキ 21…規制部材 26…く
さび状部材 24…上下スライド部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜面を上にして傾斜面のある方向に移
    動自在なくさび状部材と、 該くさび状部材の傾斜面の一部と突起部で接触し、傾斜
    面の移動に伴い昇降する上下スライド部材と、 該上下スライド部材のくさび状部材摺動方向の移動を規
    制する規制部材と、を備えたことを特徴とするコンパク
    トジャッキ。
JP10078196A 1996-04-23 1996-04-23 コンパクトジャッキ Pending JPH09286596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10078196A JPH09286596A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 コンパクトジャッキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10078196A JPH09286596A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 コンパクトジャッキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09286596A true JPH09286596A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14283014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10078196A Pending JPH09286596A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 コンパクトジャッキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09286596A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067303A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Matsuda:Kk ゴルフ練習台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067303A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Matsuda:Kk ゴルフ練習台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4455703A (en) Dockboard assembly
US20110001098A1 (en) Utility jack
CN110103023A (zh) 一种计算机控制的差速器轴承安装装置及安装方法
US6966540B2 (en) Portable vehicle lift
US5161782A (en) Mechanical jack
US20140048356A1 (en) Apparatus for supporting a wheel of a vehicle
EP3875260B1 (en) Post cure inflator for tyres
JPH09286596A (ja) コンパクトジャッキ
CN112065920B (zh) 一种物流设备升降用缓冲装置
CN110730724A (zh) 脚轮回转限制结构
CN206123364U (zh) 一种去毛刺机的夹具
CN210122465U (zh) 一种便于卸料的手动液压搬运车
CN112320663A (zh) 一种emc检测台皮带断裂自锁装置
JPH03216495A (ja) 旋回抵抗付与装置を有するトラッククレーン
JPH0232355Y2 (ja)
JP4183480B2 (ja) 車高調整装置
CN219950352U (zh) 一种防侧倾的千斤顶
US3862743A (en) Vertical stress-side load member screw jack
CN214444403U (zh) 一种抵压装置
CN221876475U (zh) 电池举升机
CN109520866A (zh) 一种压剪试验装置
CN221293431U (zh) 换电小车
CN221794707U (zh) 一种航空轮胎维护用拆装车
JP2000296994A (ja) 低機高形油圧ジャッキとそれを用いた橋梁の支承交換工法
CN215361607U (zh) 一种集装箱电动挂车隐藏式顶升机构