JPH09286543A - シート検出機構及びこれを備えた記録装置 - Google Patents

シート検出機構及びこれを備えた記録装置

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JPH09286543A
JPH09286543A JP9896296A JP9896296A JPH09286543A JP H09286543 A JPH09286543 A JP H09286543A JP 9896296 A JP9896296 A JP 9896296A JP 9896296 A JP9896296 A JP 9896296A JP H09286543 A JPH09286543 A JP H09286543A
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JP
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sheet
transport
recording sheet
roller
conveyance
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JP9896296A
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Haruyuki Yanagi
治幸 柳
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録装置において、記録シートの有無を簡単な
構成で検知する。 【解決手段】芯材36aをゴム部材36bで覆って搬送
ローラ36を構成し、ゴム部材36bの一部に導電性部
分361を環状に設ける。図5(a)のようにゴム部材
36bの表面に上方から導電性の多数のピンチローラ3
7を接触させ、そのうちの1つのピンチローラ371を
導電性部分361に接触させ、導通検出部321によっ
て導電性部分361とピンチローラ371の導通を検出
する。図5(b)のように、搬送ローラ36とピンチロ
ーラ37との間のニップに、記録シートPが通紙される
と、導電性部分361とピンチローラ371とが離間し
て、両者の導通がなくなる。逆に、導通がなくなったこ
とにより、記録シートPが通紙されたことを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録シートを検出
するシート検出機構及びこれを備えた記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体(以下「記
録シート」という)に画像を記録していく。記録装置
は、画像の記録方式によって、例えば、インクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザビーム式等に
分けることができる。
【0003】記録シートの搬送方向(副走査方向)と交
差する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシ
リアルタイプの記録装置においては、記録シートに沿っ
て移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画
像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所
定量の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止
した記録シートに対して、次の行の画像を記録(主走
査)するという動作を繰り返すことにより、記録シート
全体の記録が行われる。一方、記録シートの搬送方向の
副走査のみで記録するラインタイプの記録装置において
は、記録シートを所定の記録位置にセットし、一括して
1行分の記録を行った後、所定量の紙送り(ピッチ送
り)を行い、さらに、次の行の記録を一括して行うとい
う動作を繰り返すことにより、記録シート全体の記録が
行われる。一方、記録シートの搬送方向の副走査のみで
記録するラインタイプの記録装置においては、記録シー
トを所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録
を行った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さ
らに、次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返
すことにより、記録シート全体の記録が行われる。
【0004】上述の記録装置において、給紙された記録
シートはガイドに案内されて、搬送ローラ対(搬送部材
と搬送補助部材)に送られる。このとき、フォトインタ
ラプタ等を用いた紙検出手段(シート検出機構)によっ
て記録シートの先端を検知して、これにより記録シート
に対する印字位置を求めている。また、記録シートは、
LFモータ(図4参照)107により搬送ローラ対が回
転することでプラテン上を搬送され、記録ヘッドによっ
て画像を形成される。また、搬送ローラ対から記録シー
ト後端が外れた後、搬送ローラ対によって搬送、排出さ
れる。
【0005】また、記録シートの通紙幅(搬送方向に向
かって左右方向の長さをいう。以下同じ。)を検出する
手段としてシリアル型プリンタ等においては、キャリッ
ジに反射型のフォトセンサを搭載し、これにより通紙幅
を求めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述構成の記録装置に
おいては以下に示すような問題があった。 (1) 紙検出手段と搬送ローラ対との間に距離があいてし
まい、この間でトラブルがあった場合への対応ができな
かった。 (2) 搬送ローラ対から記録シートの後端が外れると、搬
送精度が変わったり、後端の浮きによって記録ヘッドと
擦ったりする可能性がある。この場合、印字保障領域外
にするが、紙検出手段と搬送ローラとの間に距離があ
り、この部分の誤差を見込む必要があるので、若干でも
印字保障領域を狭く取っておく必要があった。 (3) 記録シートの通紙幅を検出するに際し、前述の反射
型のフォトセンサを用いたセンサでは、OHPシートの
ような透明なシート、あるいはカラーシートのような濃
い色の紙では検出しにくかった。
【0007】そこで、本発明は、上述の問題点をなくす
ようにしたシート検出機構及びこれを備えた記録装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、記録シートの有無を検出するシート検出機構におい
て、移動可能な搬送面を有する導電性の搬送部材と、前
記搬送面に当接配置されて搬送ニップを構成するととも
に、該搬送ニップに対する前記記録シートの通紙によっ
て前記搬送部材の搬送面から離隔される導電性の搬送補
助部材と、前記搬送部材と搬送補助部材との間の電気的
導通の有無を検出する導通検出手段と、を備える、こと
を特徴とするシート検出機構。
【0009】請求項2に係る本発明において、前記搬送
補助部材は、前記搬送ニップ部に対する前記記録シート
の通紙によって前記搬送部材の搬送面から離隔する離隔
部分と離隔しないで搬送面に接触したままの非離隔部分
とを有する、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る本発明において、前記搬送
補助部材は、前記離隔部分が前記記録シートの通紙幅と
ほぼ同一である、ことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る本発明は、前記搬送部材と
搬送補助部材との抵抗値が、前記非離隔部分の長さに対
応して変化する、ことを特徴とする。
【0012】請求項5に係る本発明は、前記搬送補助部
材が、前記搬送ニップに沿った方向に複数個配置されて
いる、ことを特徴とする。
【0013】請求項6に係る本発明は、前記搬送補助部
材が、フレキシブルに構成されている、ことを特徴とす
る。
【0014】請求項7に係る本発明は、前記搬送部材が
搬送ローラであり、前記搬送補助部材が前記搬送ローラ
に接触配置されたピンチローラである、ことを特徴とす
る。
【0015】請求項8に係る本発明は、前記搬送部材が
搬送ローラであり、前記搬送補助部材が前記搬送ローラ
に接触配置されたシート押え板である、ことを特徴とす
る。請求項9に係る本発明(記録装置)は、記録シート
の給送手段、搬送手段、排出手段と、前記記録シートに
対して画像を形成する画像形成手段と、上述のいずれか
の記載のシート検出機構と、を備える、ことを特徴とす
る。
【0016】〔作用〕以上構成に基づき、導電性の搬送
部材の搬送面に、同じく導電性の補助搬送部材が当接配
置されて搬送ニップを構成している。搬送ニップに記録
シートが通紙されないときは、搬送部材と搬送補助部材
とが接触するので、導通検出手段によって両者間に電気
的な導通があることが検出される。一方、搬送ニップ部
に記録シートが通紙されたときは、その記録シートによ
って搬送部材から搬送補助部材が離隔されるので、導通
検出手段は、両者間の電気的導通は検出しない。すなわ
ち、導通検出手段が搬送部材と搬送補助部材との間に電
気的導通を検出するのは、搬送ニップ部に記録シートが
ない場合であり、一方、電気的導通を検出しないのは、
搬送ニップに記録シートがある場合である。
【0017】このように、導通の有無で、記録シートの
有無を検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉図1、図2、図3は、本発明に係る記
録装置の実施の形態1を示す図であり、それぞれ斜め前
方(記録シートの排出側)から見た斜視図、前方から見
た正面図、側方から見た側面図である。以下、図3を中
心に、適宜、図1及び図2を参照しながら、記録装置に
ついて説明する。なお、これらの図においては、記録装
置の内部の構成が分かるように、カバー等を取り外した
状態を図示している。
【0019】記録装置1は、給紙部2、送紙部3、排紙
部4、キャリッジ部5、クリーニング部6(図1、図2
参照)、そして、記録ヘッド7を主要構成部として構成
されている。
【0020】給紙部2は、紙等の複数の記録シートPを
積載する圧板21と、記録シートPを給紙する給紙ロー
ラ22と、これらが取り付けられるベース20とを備え
ている。圧板21には可動サイドガイド23が左右方向
(記録シートPの給紙方向に向かって左右方向をいう。
以下同じ。)に移動可能に設けられていて、記録シート
Pの左右方向の積載位置を規制している。圧板21はベ
ース20に結合された回転軸を中心に回転可能であり、
圧板ばね24によって給紙ローラ22に向けて付勢され
ている。圧板21における給紙ローラ22と対向する部
位には、記録シートPの重送を防止すべく、人工皮等の
摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が貼着さ
れている。さらに、ベース20には、記録シートPの一
つの角部を覆うとともに記録シートPを一枚ずつ分離す
るための分離爪26が設けられている。また、ベース2
0の一部には、分離爪26によって分離することができ
ない厚紙を分離するための土手部27が形成されてい
る。土手部27は可動に構成され、分離時以外は上方に
上がり、セットした記録シートPが落ち込まないように
構成されている。分離爪26と土手部27とのいずれが
使用されるかは、切替えレバー28を切り替えることで
決まる。すなわち、切替えレバー28が普通紙ポジショ
ンでは分離爪26が作用し、厚紙ポジションでは分離爪
26が作用しないようになっている。さらに、圧板21
と給紙ローラ22との当接を解除するリリースカム29
が設けられている。
【0021】上述の構成において、待機状態ではリリー
スカム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。
これにより、圧板21と給紙ローラ22との当接は解除
される。そして、この状態で後述の搬送ローラ36の駆
動力が、ギヤ等により給紙ローラ22及びリリースカム
29に伝達されると、リリースカム29は圧板21から
離れるので圧板21は上昇し、複数の記録シートPのう
ちの最上位のものに給紙ローラ22が当接し、給紙ロー
ラ22の回転に伴いこの記録シートPはピックアップさ
れて給紙が開始され、さらに、分離爪26によって一枚
ずつ分離されて送紙部3に送られる。給紙ローラ22及
びリリースカム29は記録シートPが送紙部3に送り込
まれるまで回転し、再び記録シートPと給紙ローラ22
との当接が解除された待機状態になると、搬送ローラ3
6からの駆動力が切られるようになっている。
【0022】送紙部3は、記録シートPを搬送する搬送
ローラ(搬送部材)36、PEセンサ32等を有してい
る。搬送ローラ36には従動回転するピンチローラ(搬
送補助部材)37が上方から当接されている。ピンチロ
ーラ37はピンチローラガイド30に保持され、ピンチ
ローラばね31によって付勢されることで、搬送ローラ
36に圧接され、これにより記録シートPの搬送力を生
み出すようにしている。さらに、記録シートPが搬送さ
れてくる送紙部3の入口には記録シートPをガイドする
上ガイド33及びプラテン34が配設されている。ま
た、上ガイド33にはシートPの先端、後端検出をPE
センサ32に伝えるPEセンサレバー35が設けられて
いる。さらに、記録シート搬送方向についての搬送ロー
ラ36の下流側には、画像情報に基づいて画像を形成す
る記録ヘッド7(後述)が設けられている。
【0023】上述の構成において、送紙部3に送られた
記録シートPはプラテン34、ピンチローラガイド30
及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピン
チローラ37との間のニップに送られる。このとき、P
Eセンサレバー35は、搬送されてきた記録シートPの
先端を検知して、これにより記録シートPの印字位置を
決定するようにしている。また、記録シートPはLFモ
ータ107により搬送ローラ36、ピンチローラ37が
回転することでプラテン34上を搬送される。
【0024】排紙部4は、前述の搬送ローラ36に当接
するとともに排紙ローラ41にも当接する伝達ローラ4
0を有する。したがって、搬送ローラ36の駆動力が伝
達ローラ40を介して排紙ローラ41に伝達される。こ
のとき排紙ローラ41の回転方向はもちろん搬送ローラ
36の回転方向と同じである。また、排紙ローラ41の
上部には、回転可能な拍車42が当接されていて、排紙
ローラ41の回転に伴って従動回転する。
【0025】上述の構成によって、後述のキャリッジ部
5で画像形成された記録シートPは、排紙ローラ41と
拍車42とのニップに挟持されるようにして搬送され、
排紙トレイ(不図示)上に排出される。
【0026】キャリッジ部5は、記録ヘッド7が取り付
けられるキャリッジ50を有している。記録ヘッド7は
インクタンク一体型の脱着可能な記録ヘッドであり、キ
ャリッジ50に対する着脱は、フックレバー53の矢印
R53方向(図3参照)の操作によって行う。そして、
キャリッジ50は、これを記録シート搬送方向に向かっ
て左右方向に往復走査させるための下方のガイド軸81
及びキャリッジ50の後端上方を保持して記録ヘッド7
と記録シートPとの隙間を維持するガイドレール82と
によって支持されている。なお、これらガイド軸81及
びガイドレール82はシャーシ8に取り付けられてい
る。また、キャリッジ50はシャーシ8に取り付けられ
たキャリッジ(CR)モータ80(図1、図2参照)に
より、駆動プーリ85、タイミングベルト83を介して
駆動される。このタイミングベルト83は、上述の駆動
プーリ85及びアイドルプーリ84によって張設、支持
されている。さらに、キャリッジ50には、電気基板9
から記録ヘッド7に信号を伝えるためのフレキシブル基
板51を備えている。
【0027】上述の構成において、記録シートPに画像
形成するときは、画像形成する行位置(記録シート搬送
方向の位置)に搬送ローラ36、ピンチローラ37が記
録シートPを搬送するとともに、キャリッジモータ80
によりキャリッジ50を画像形成する列位置(記録シー
ト搬送方向に向かって左右方向の位置)に移動させて、
記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電
気基板9からの信号により記録ヘッド7が記録シートP
に向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0028】クリーニング部6は、図1に示すように、
記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60、記録ヘ
ッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61及び搬送ロー
ラ36からの駆動力を給紙部2とポンプ60とに切り替
える駆動切替えアーム62とを有する。駆動切替えアー
ム62は、給紙、クリーニング以外のときは、搬送ロー
ラ36の軸芯を中心に回転する遊星ギヤ(不図示)を所
定位置に固定しているので、給紙部2及びポンプ60に
駆動力は伝達されない。キャリッジ50が移動すること
で、駆動切替えアーム62を矢印A方向に操作すると、
遊星ギヤがフリーになるので搬送ローラ36の正転、逆
転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送ローラ36が正転し
たときは給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときは
ポンプ60に駆動力が伝達されるようになっている。
【0029】記録ヘッド7は、インクタンクと一体に構
成された交換容易なインクジェット記録ヘッドが用いら
れている。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりインク
に熱を与えることが可能となっている。そして、この熱
によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長
または収縮によって生じる圧力変化に基づいて記録ヘッ
ド7下端のノズル70(図2参照)からインクが吐出さ
れて記録シートP表面に画像が形成される。
【0030】次に、図4及び図5(a)、(b)を参照
して、本発明の特徴である送紙部3について詳述する。
なお、図5(a)、(b)はそれぞれ記録シートPの非
通紙状態、通紙状態を図示している。
【0031】図4に示す電気基板9には、MPU10
1、GA102、RAM103、ROM104、CRモ
ータドライバ105、LFモータドライバ106、I/
F(インターフェイス)108、キースイッチ109、
LED110、給紙ローラセンサ112、PEセンサ3
2、導通検出部321等が設けられており、前述のキャ
リッジ部5、紙送部3、CRモータ80、LFモータ1
07、そして電源111が適宜に接続されている。
【0032】送紙部3は、前述のように記録シートPを
搬送する搬送ローラ36とPEセンサ32を有してい
る。搬送ローラ36は導電性の金属の芯材36aの回り
に、ゴム硬度50〜80度程度のCRゴム等のゴム部材
36bが設けられており、記録シートPに直接的に接触
する外周面(搬送面)が移動可能となっている。さら
に、ゴム部材36bの外周面の一部には、カーボンまた
は金属フィラを含ませて構成した環状の導電性部分36
1が一体または張り合せで形成されている。搬送ローラ
36には従動する複数のピンチローラ37が当接して設
けられている。ピンチローラ37はピンチローラガイド
30に保持され、ピンチローラばね31で付勢すること
で、ピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接すること
で記録シートPの搬送力を生み出している。ピンチロー
ラ37は導電性の金属製である。そして、上述の搬送ロ
ーラ36の導電性部分361と複数のピンチローラ37
のうちのこの導電性部分361に当接するピンチローラ
371との間の導通の有無を検出する導通検出部(導通
検出手段)321が設けられている。上述の搬送ローラ
36とピンチローラ37との間のニップに記録シートP
が存在するいわゆる通紙状態(図5(b))において
は、搬送ローラ36の導電性部分361とこの部分に当
接するピンチローラ371とが離隔されているので、導
通検出部321による導通の検出は行われない(非導通
状態)ように構成されている。一方、記録シートPが搬
送ローラ36とピンチローラ371との間のニップに存
在しないいわゆる非通紙状態(図5の(a))において
は、搬送ローラ36の導電性部分361とピンチローラ
371とが接触されるので、導通検出部321による導
通の検出が行われる(導通状態)ように構成されてい
る。すなわち、上述の搬送ローラ36、ピンチローラ3
7及び導通検知部321によって、搬送ローラ36とピ
ンチローラ37との間のニップに記録シートPがあるか
ないかを検知する紙端検知手段を構成している。
【0033】さらに、記録シートPが搬送されてくる送
紙部3の入口には記録シートPをガイドする上ガイド3
3及びプラテン34が配設されている。また、上ガイド
33には記録シートPの先端、後端検出をPEセンサ3
2に伝えるPEセンサレバー35が設けられている。さ
らに、搬送ローラ36の記録シート搬送方向における下
流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッ
ド7が設けられている。
【0034】上述の構成において、送紙部3に送られた
記録シートPはプラテン34、ピンチローラガイド30
及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピン
チローラ37と間のニップに送られる。このとき、PE
センサレバー35が搬送されてきた記録シートPの先端
を検知し、これにより記録シートPの印字位置を求めて
いる。さらに、前述の搬送ローラ36の導電性部分36
1とこの部分に当接するピンチローラ371の間のニッ
プの導通をチェックすることで、記録シートP搬送ロー
ラ36とピンチローラ37とによって挟持されているか
否かの確認を行っている。
【0035】また、記録シートPは、LFモータ107
により搬送ローラ36、ピンチローラ37が回転するこ
とでプラテン34上を搬送される。
【0036】以上の構成に基づき、搬送ローラ36、ピ
ンチローラ37及び導通検出部321によって、PEセ
ンサ32と同様に、記録シートの先端及び後端を検知す
る紙端検知手段を構成することができる。したがって、
PEセンサ32によって記録シートPの先端が検知され
た後に、この記録シートPが搬送ローラ36とピンチロ
ーラ37との間の搬送ニップに噛み込まない等のトラブ
ルがあった場合、このことを簡単に検知することがで
き、そのトラブルへの対処が容易となる。さらに、対処
が容易であるため、記録シートPの印字面全体に対する
印字保障領域を機械に応じて最大限広く取ることができ
る。 〈実施の形態2〉上述の実施の形態1においては、搬送
ローラ36の一部(導電性部分361)とピンチローラ
37(ピンチローラ371)とが導電性に形成され、そ
の導電性部分361とピンチローラ371との間の導通
を検出として導通検出部321を設けたが、図7に示す
ように搬送ローラ36とピンチローラ37との全体を導
電性に構成し、さらに、これら搬送ローラ36とピンチ
ローラ37との接触か離隔かについて、記録シートPの
非通紙状態では、両者の全体が接触するようにし、記録
シートPの通紙状態では、両者における記録シートPの
通紙幅に相当する部分が離隔するように構成する。この
ように、ピンチローラ37を、記録シートPの通紙によ
って離隔する部分と離隔しない部分とができるようにフ
レキシブルに構成するものである。
【0037】すなわち、搬送ローラ36は導電性の金属
の芯材36aの回りに、ゴム硬度50〜80度程度のC
Rゴム等のゴム部材36bが設けられている。このゴム
部材36b全体がカーボンまたは金属フィラを含ませて
導電性に構成してある。搬送ローラ36には、従動回転
する複数のピンチローラ37が当接して設けられてい
る。ピンチローラ37はピンチローラガイド30に保持
されており、ピンチローラばね31で付勢することで、
ピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接し、これによ
り記録シートPの搬送力を生み出している。ピンチロー
ラ37は金属によって構成されており、導電性を有す
る。さらに、ピンチローラガイド30は搬送ローラ36
の軸方向に弾性の少ない構成にしているので、搬送ロー
ラ36とピンチローラ37全体とは、記録シートPの通
紙幅とほぼ同じ幅で離隔して非接触部(離隔部分)W1
を構成する一方、それ以外の部分で接触して接触部(非
離隔部分)W2 を構成することができる。また、ピンチ
ローラガイド30も導通を検出するために全体またはピ
ンチローラ37軸受部が導電性の樹脂で構成されてい
る。
【0038】ピンチローラガイド30と搬送ローラ36
とには、図6に示すように、記録シートPの通紙幅を検
出することができる導通検出部(導通検出手段)322
が設けられている。導通検出部322は、アンプ32
3、A/Dコンバータ324等を有し、搬送ローラ36
とピンチローラガイド30との間の電流値又は抵抗値を
検出することができる。搬送ローラ36とピンチローラ
37との間のニップに挟み込まれた記録シートPとの通
紙幅と、両ローラ36、37の非接触部W1 との幅はほ
ぼ同じなので、電流値又は抵抗値を求めることで記録シ
ートPの挟持の有無に加え、記録シートPの通紙幅をも
検出することが可能となる。なお、図6に示す電気基板
9については、導通検出部322を除いた他の部分は、
図4に示すものと同様の構成であり、これらのついての
説明は省略するものとする。
【0039】上述構成の搬送ローラ36、ピンチローラ
37及び導通検出部322により、実施の形態1と同様
に、紙端検出手段を構成することができるに加え、従来
の光学的センサによっては検出することができなかった
例えば透明なOHPシートや濃い色のカラーシート等の
通紙幅も容易に検出できる。すなわち、簡単な構成で、
紙端検出手段と紙幅検出手段とを兼ねることができる。
【0040】なお、その他の構成については、前述の実
施の形態1と同様である。 〈実施の形態3〉前述の実施の形態1においては、搬送
ローラ36、ピンチローラ37、そして導通検出部32
1によって記録シートPの紙端検出手段を構成し、また
実施の形態2においては実施の形態1に加えて、記録シ
ートPの通紙幅も検知することできる紙幅検出手段を構
成していた。そして、上述の実施の形態1及び実施の形
態2においては、上述の紙端検知手段、紙幅検知手段と
は別に、記録シートの先端及び後端を検知するPEセン
サ32も有していたが、紙端検知手段や紙幅検知手段を
PEセンサ32の代用として使用し、PEセンサ32を
積極的に省略することも可能である。ただし、この場合
には、記録シートPの後端を早く検出する必要から所定
量のプリントバッファを持つことが必要となる。
【0041】また、図8に示すように、ピンチローラ3
7に代えて、紙押え板39を用いることも可能である。
例えば、0.1〜0.5mm厚さのSUS(ステンレ
ス)板等を、同図に示すように取り付けることができ
る。この紙押え板39を使用した場合には、記録ヘッド
7によって記録シートPに画像形成(印字)を行う際
に、記録シートPを押える位置を、ピンチローラ37を
使用した場合よりも、記録ヘッド7のノズル70側に近
づけることができる。これにより、記録シートPに対す
る印字精度を向上させることができる。
【0042】なお、その他の構成については、前述の実
施の形態1と同様である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、 (1) 記録シートが搬送部材と搬送補助部材との間にかみ
込まれない等のトラブルがあった場合に、これを確実に
検知することができるので、トラブルに対する対応が容
易となる。 (2) 搬送部材と搬送補助部材とが、記録シートを検知す
るシート検出機構の一部と、記録シートを搬送する搬送
手段とを兼ねるので、記録シートに対する印字保障領域
を記録装置に応じて最大限広く取ることができる。 (3) 記録シートの通紙幅に応じて、搬送部材と搬送補助
部材との抵抗値が変化するので、光センサによっては検
知することが困難な透明なOHPシート、色の濃いカラ
ーシート等の通紙幅を容易に検出することができる。 (4) 紙端検出手段と紙幅検出手段とを簡単な構成で実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の記録装置の全体構成を示す斜視
図。
【図2】実施の形態1の記録装置の全体構成を示す正面
図。
【図3】実施の形態1の記録装置の全体構成を示す記録
シートの搬送方向に沿った縦断面図。
【図4】実施の形態1におけるブロック図。
【図5】(a)は、実施の形態1における搬送ローラ及
びピンチローラの非通紙状態を示す正面図。(b)は、
実施の形態1における搬送ローラ及びピンチローラの通
紙状態を示す正面図。
【図6】実施の形態2におけるブロック図。
【図7】(a)は、実施の形態2における搬送ローラ及
びピンチローラの非通紙状態を示す正面図。(b)は、
実施の形態2における搬送ローラ及びピンチローラの通
紙状態を示す正面図。
【図8】実施の形態3の記録装置の全体構成を示す記録
シートの搬送方向に沿った縦断面図。
【符号の説明】
1 記録装置 2 給紙部、給送手段 3 送紙部、搬送手段 4 排紙部、排出手段 5 キャリッジ部 6 クリーニング部 7 記録ヘッド 9 電気基板 32 PEセンサ 36 搬送部材(搬送ローラ) 36a 芯材 36b ゴム部材 37 搬送補助部材(ピンチローラ) 39 シート押え板(紙押え板) 321、322導通検出手段(導通検出部) 361 導電性部分 P 記録シート W1 離隔部分(非接触部) W2 非離隔部分(接触部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートの有無を検出するシート検出
    機構において、 移動可能な搬送面を有する導電性の搬送部材と、 前記搬送面に当接配置されて搬送ニップを構成するとと
    もに、該搬送ニップに対する前記記録シートの通紙によ
    って前記搬送部材の搬送面から離隔される導電性の搬送
    補助部材と、 前記搬送部材と搬送補助部材との間の電気的導通の有無
    を検出する導通検出手段と、を備える、 ことを特徴とするシート検出機構。
  2. 【請求項2】 前記搬送補助部材は、前記搬送ニップ部
    に対する前記記録シートの通紙によって前記搬送部材の
    搬送面から離隔する離隔部分と離隔しないで搬送面に接
    触したままの非離隔部分とを有する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート検出装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送補助部材は、前記離隔部分が前
    記記録シートの通紙幅とほぼ同一である、 ことを特徴とする請求項1記載のシート検出装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送部材と搬送補助部材との抵抗値
    が、前記非離隔部分の長さに対応して変化する、 ことを特徴とする請求項3記載のシート検出装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送補助部材が、前記搬送ニップに
    沿った方向に複数個配置されている、ことを特徴とする
    請求項4記載のシート検出装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送補助部材が、フレキシブルに構
    成されている、 ことを特徴とする請求項4記載のシート検出装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送部材が搬送ローラであり、 前記搬送補助部材が前記搬送ローラに接触配置されたピ
    ンチローラである、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載のシート検出装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送部材が搬送ローラであり、 前記搬送補助部材が前記搬送ローラに接触配置されたシ
    ート押え板である、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載のシート検出装置。
  9. 【請求項9】 記録シートの給送手段、搬送手段、排出
    手段と、 前記記録シートに対して画像を形成する画像形成手段
    と、 請求項1ないし請求項8のいずれか記載のシート検出機
    構と、を備える、 ことを特徴とする記録装置。
JP9896296A 1996-04-19 1996-04-19 シート検出機構及びこれを備えた記録装置 Pending JPH09286543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101488084B1 (ko) * 2013-05-08 2015-01-29 주식회사 엘지씨엔에스 매체 처리 장치 및 금융기기

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