JPH09285780A - 給水器 - Google Patents

給水器

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Publication number
JPH09285780A
JPH09285780A JP10226096A JP10226096A JPH09285780A JP H09285780 A JPH09285780 A JP H09285780A JP 10226096 A JP10226096 A JP 10226096A JP 10226096 A JP10226096 A JP 10226096A JP H09285780 A JPH09285780 A JP H09285780A
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JP
Japan
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water
tank
storage tank
pipe
cold
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Pending
Application number
JP10226096A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Imai
敏光 今井
Katsuharu Matsuo
勝春 松尾
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水時に最初から冷水(または温水)の浄水
を給水できるようにして、捨て水を極力しなくて済むよ
うにする。 【解決手段】 本発明の給水器は、水を貯留する冷水タ
ンク4(または温水タンク)と、この冷水タンク4内か
ら送られた水を浄化して浄水を出水する浄水器5と、冷
水タンク4または冷水タンク4内の水を冷却するエバポ
レータ8(ヒータ)と、これら冷水タンク4、エバポレ
ータ8及び浄水器5を収容する断熱箱2とを備えて構成
されている。この構成の場合、断熱箱2内の浄水器5は
エバポレータ8(ヒータ)により予め冷却(または加
熱)されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲用に適した冷水
または温水を給水する給水器に関する。
【0002】
【従来の技術】水道水は、塩素等により殺菌されている
から、安全に飲むことができる。しかし、水道水には、
塩素が残っていたり、かび臭さがあったり、水道管に発
生した錆等が含まれているため、水道水は美味しくな
い。そこで、水道水を浄水手段である例えば浄水器に通
すことにより上記した各種の含有物を除去し(即ち、浄
化し)、美味しい浄水を得るように構成したものがあ
る。上記浄水器は、各種の含有物を除去するフィルタを
有している。更に、このような浄水をタンク内に貯水す
ると共に、冷却手段である例えばエバポレータによって
上記タンクを冷却するように構成し、必要なときにタン
クから冷水を給水可能に構成した給水器がある。また、
上記タンクをヒータにより加熱するように構成し、必要
なときにタンクから温水(お湯)を給水可能に構成した
給水器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の給水器では、制菌作用のない浄水をタンク内に
長時間貯留する構成であるため、水に雑菌が繁殖するこ
とがある。特に、タンクから外部へ給水する配管内に滞
留している水には雑菌が繁殖することが多く、このよう
な雑菌が繁殖した水は捨てる必要があった。このため、
給水器を使用するときは、最初に捨て水を行わなければ
ならなかった。
【0004】これに対して、本出願人は、捨て水をしな
くても済む給水器を発明し、先に出願している(特願平
7−265473号)。この給水器は、水道水を冷却
(或いは加熱)した後、この冷水(或いは温水)を浄水
器に通すことにより浄化し、この浄化した浄水を給水す
るように構成されている。この構成の場合、給水器から
給水する最終段階で浄水器により浄化する構成であるの
で、給水される水には雑菌が含まれなくなり、捨て水を
しなくても良い。
【0005】しかし、上記構成の給水器では、冷水を浄
水器に通すときに、冷水が暖められてしまうことがあっ
た。この場合、ある程度の量の冷水を浄水器に通すと、
浄水器が冷却されるから、その後は浄水器から冷水が吐
出されるようになる。従って、使用者が冷たい水を欲す
る場合には、浄水器が冷却されるまで水を捨てる必要が
あり、結果的に数百cc程度の捨て水をしなければなら
なかった。また、このような捨て水は、温水を給水する
場合にも同様に必要であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、最初から冷水
(または温水)の浄水を給水することができ、捨て水を
極力しなくても済む給水器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の給水器は、水を
貯留するタンクと、このタンク内から送られた水を浄化
して浄水を出水する浄水手段と、前記タンクまたは前記
タンク内の水を冷却する冷却手段と、前記タンク、前記
冷却手段及び前記浄水手段を収容する断熱箱とを備えて
成るところに特徴を有する。
【0008】上記構成によれば、断熱箱の内部は冷却手
段により冷却されているから、浄水手段も冷却されてい
る。このため、給水器を使用する場合、その最初から冷
水が浄水手段から出水されるようになる。これにより、
捨て水をほとんどしなくて済む。
【0009】また、上記構成の場合、断熱箱を備えるこ
とを止めると共に、冷却手段によりタンク及び浄水手段
を外側から同時に冷却するように構成しても良い。更
に、本発明の他の給水器は、冷却手段により冷却された
蓄冷材を貯留する蓄冷タンクと、この蓄冷タンク内に設
けられ水道水を流通させる通水管と、前記蓄冷タンク内
に設けられ前記通水管を通って送られた水を浄化して浄
水を出水する浄水手段とを備えて成る構成であることが
好ましい。
【0010】この構成の場合、蓄冷タンクの外に設けら
れたフィルタタンク内に浄水手段を収容すると共に、こ
のフィルタタンク内に蓄冷タンク内の蓄冷材を循環供給
するように構成することが一層好ましい。また、上記各
構成において、タンクまたはタンク内の水を冷却する冷
却手段、或いは、蓄冷材を冷却する冷却手段の代わり
に、タンクまたはタンク内の水を加熱する加熱手段、或
いは、蓄熱材を加熱する加熱手段を設け、浄水手段から
温水を出水させるように構成することも好ましい構成で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を冷水給水用の給水
器に適用した第1の実施例について図1を参照しながら
説明する。図1は、給水器1の全体構成を概略的に示し
ている。この図1に示すように、給水器1は、発泡スチ
ロール等の断熱材から構成された断熱箱2と冷凍機3を
備えている。上記断熱箱2の内部には、水を貯水する上
部開放形の冷水タンク4と、水を浄化する浄水手段であ
る例えば浄水器5が収容されている。断熱箱2の上面部
には開口部2aが形成されており、この開口部2aに冷
水タンク4の上部開口部4aが対応するように配置され
ている。そして、両開口部2a、4aは、断熱材製の蓋
6により開閉されるように構成されている。
【0012】この場合、蓋6を開放させた状態で、冷水
タンク4内に水道水等の水7を供給して貯水することが
可能になっている。尚、冷水タンク4は、熱伝動性の良
い材質例えば金属により形成されている。また、この構
成の場合、冷水タンク4と水道の蛇口とを給水管及び給
水ホースにより連結すると共に、給水管に給水弁を設
け、この給水弁を開閉制御することにより冷水タンク4
内に水道水を供給するように構成しても良い。
【0013】さて、上記冷水タンク4の外周面には、冷
凍機3のエバポレータ8が接触するように巻回されて固
定されている。このエバポレータ8は、冷媒が通る長尺
な冷却管から構成されており、本発明の冷却手段を構成
している。また、冷凍機3は、コンプレッサ9、コンデ
ンサ10、ドライヤ11、キャピラリチューブ12、及
び、上記したエバポレータ8を冷媒管路13により閉ル
ープ状に接続して構成されており、周知構成のものであ
る。そして、上記コンデンサ10は、冷却ファン装置1
4から送風された冷却風により冷却されるように構成さ
れている。
【0014】この構成の場合、冷凍機3のコンプレッサ
9が通電駆動されると、エバポレータ8に液体冷媒が供
給され、この液体冷媒が気化する際の気化潜熱により冷
水タンク4が冷却され、ひいては冷水タンク4内に貯め
られた水7が冷却されるように構成されている。更に、
この場合、冷水タンク4、エバポレータ8及び浄水器5
は、断熱箱2内に収容されているから、断熱箱2内はエ
バポレータ8により冷却されるようになり、結果的に浄
水器5も冷却される。
【0015】一方、浄水器5は、容器の内部にカートリ
ッジ式の浄水フィルタを着脱可能に収容して構成されて
いる。この場合、浄水フィルタは、断熱箱2の外側から
取り外したり、取り付けたりすることが可能な構成とな
っている。上記浄水フィルタは、活性炭フィルタや中空
糸膜フィルタ等から構成されている。尚、中空糸膜フィ
ルタとしては、例えばポリスルホン等の耐熱性合成樹脂
から形成されたものを使用している。また、上記浄水器
5には、下部に入水口5aが設けられ、上部に吐水口5
bが設けられている。
【0016】そして、浄水器5の入水口5aと冷水タン
ク4の底部とは接続管15により接続されている。この
接続管15には、送水ポンプ16が配設されている。ま
た、浄水器5の吐水口5bには、給水管17が接続され
ている。この構成の場合、送水ポンプ16が通電駆動さ
れると、冷水タンク4内の冷水が接続管15を通って浄
水器5内へ送られ、浄水器5により浄化された後、この
浄化された浄水は給水管17を通り、その先端に設けら
れた給水口17aから出水される構成となっている。
【0017】尚、上記送水ポンプ16及びコンプレッサ
9は、図示しない制御装置により駆動制御されるように
構成されている。また、制御装置は、操作パネルに設け
られた各種の操作スイッチからの各スイッチ信号を受け
ると共に、冷水タンク4内の水の温度を検知する水温セ
ンサ(いずれも図示しない)からの水温検知信号を受け
るように構成されている。更に、制御装置は、マイクロ
コンピュータ等から構成されており、給水器の運転全般
を制御する機能を有しており、そのためのプログラムを
記憶している。この場合、制御装置は、水温センサから
の水温検知信号に基づいて冷水タンク4内の水温が設定
温度になるように冷凍機3のコンプレッサ9を駆動制御
すると共に、操作パネルの給水開始スイッチが操作され
ると、送水ポンプ16を駆動制御して浄水を給水管17
の給水口17aから吐出させるように構成されている。
【0018】このような構成の本実施例によれば、断熱
箱2内に冷水タンク4、エバポレータ8及び浄水器5を
収容するように構成したので、断熱箱2の内部はエバポ
レータ8により冷却されるようになり、その結果、浄水
器5も冷却される。このため、使用者が給水器1の給水
口17aから浄水を出水させる場合、その最初から冷た
い浄水が浄水器1の給水口17aから出水されるように
なる。これにより、捨て水をほとんどしなくて済む。
【0019】尚、上記実施例では、冷凍機3のエバポレ
ータ8を冷水タンク4の外周面に直接接触させて巻回す
る構成としたが、これに代えて、エバポレータを冷水タ
ンクの内部に設けて水の中に浸漬させるように構成して
も良い。この構成の場合も、エバポレータにより冷水タ
ンク内の水が冷却され、冷水タンクを介して断熱箱の内
部が冷却されるから、上記実施例と同じ作用効果を得る
ことができる。
【0020】図2は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第2の実施例では、断熱箱を設けることを止めると共
に、冷凍機3のエバポレータ18を冷水タンク4及び浄
水器5の各外周面に直接接触させるように巻回して固定
するように構成されている。これにより、冷水タンク4
及び浄水器5は、エバポレータ18により外側から同時
に冷却される構成となっている。
【0021】そして、上述した以外の第2の実施例の構
成は、第1の実施例と同じ構成となっている。従って、
第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用
効果を得ることができる。特に、第2の実施例では、エ
バポレータ18を浄水器5の外周面に直接接触させるよ
うに巻回したので、浄水器5を直接的に冷却することが
できる。
【0022】尚、上記第2の実施例の場合、断熱箱を設
け、この断熱箱内に冷水タンク4、浄水器5及びエバポ
レータ18を収容するように構成しても良い。このよう
に構成すると、外部の熱が断熱箱内に入ることを極力防
止できるから、節電することが可能となる。
【0023】図3は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第3の実施例においては、図3に示すように、給水器1
のケース19の内部に、断熱材製の蓄冷タンク20が配
設されている。この蓄冷タンク20は、有底円筒状の容
器部20aと、この容器部20aの上部開口部を塞ぐ蓋
部20bとから構成されており、内部に蓄冷材として例
えば水21がほぼ一杯貯留されている。
【0024】また、蓄冷タンク20の内部には、その内
壁面側に位置して、ほぼコイル状をなすエバポレータ2
2が配設されている。このエバポレータ22により蓄冷
タンク20内の水21が冷却されるようになっている。
この場合、エバポレータ22に近接する部分の水が氷結
する程度に蓄冷タンク20内が冷却されるように構成さ
れている。更に、蓄冷タンク20の内部には、エバポレ
ータ22の内側に位置して、水道水を流通させる通水管
として例えば通水パイプ23が配設されている。この通
水パイプ23は、エバポレータ22よりも径小な密着巻
きコイル状に構成されている。
【0025】そして、蓄冷タンク20の内部における通
水パイプ23の内側に、浄水器5が配設されている。こ
れにより、浄水器5は蓄冷タンク20内の水21により
冷却される構成となっている。また、上記通水パイプ2
3の下端部23aは、蓄冷タンク20及びケース19の
側壁を貫通して外部へ導出され、止水弁24を介して配
管25に接続されている。上記配管25の他端部は、水
道の蛇口に接続されている。上記止水弁24は、例えば
電磁弁から構成されており、制御装置により開閉制御さ
れるように構成されている。
【0026】一方、通水パイプ23の上端部23bは、
浄水器5の上部に設けられた入水口5aに接続されてい
る。浄水器5の下部に設けられた吐水口5bは、給水管
17に接続されている。この給水管17は、蓄冷タンク
20及びケース19の側壁を貫通して外部へ導出されて
いる。
【0027】この構成の場合、止水弁24が開放される
と、水道水が配管25を通して通水パイプ23へ供給さ
れ、この供給された水道水は通水パイプ23内を通るこ
とにより冷却される。そして、この冷却された水は、入
水口5aから浄水器5内へ送られ、該浄水器5により浄
化される。更に、この浄化された浄水は、浄水器5の吐
水口5bから給水管17内を通り、その給水口17aか
ら出水されるように構成されている。
【0028】また、蓄冷タンク20内の水は、撹拌装置
26により撹拌されるように構成されている。この撹拌
装置26は、蓄冷タンク20内における浄水器5の上方
に位置して配設され上記蓄冷タンク20内の水中に浸漬
された撹拌体26と、この撹拌体26aを回転駆動する
モータ26bとから構成されている。この撹拌装置26
のモータ26aは、制御装置により通電制御されるよう
に構成されている。
【0029】尚、上述した以外の第3の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、上記第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ
同じ作用効果を得ることができる。特に、第3の実施例
では、水道水を冷水タンク内に貯留(滞留)しない構成
であるから、水に雑菌が繁殖することを防止できる。
【0030】また、上記実施例では、止水弁24を開閉
制御することにより、給水管17の給水口17aから冷
えた浄水を給水させるまたは給水停止させる構成とした
が、止水弁24に代えて、電磁式或いはモータ式の流量
制御弁を設け、給水管17の給水口17aから出水させ
る冷えた浄水の給水量を可変制御するように構成しても
良い。この場合、給水口17aから出水する浄水の温度
を検知し、この検知温度が設定温度よりも高い場合は浄
水の給水量を少なくし、検知温度が設定温度よりも低い
場合は浄水の給水量を多くするように制御すると、給水
口17aから出水する浄水の温度を設定温度にほぼ等し
く制御することが可能である。また、蓄冷タンク20内
に収容する蓄冷材としては、水の代わりに食塩水を用い
るように構成しても良い。
【0031】図4は本発明の第4の実施例を示すもので
あり、第3の実施例と異なるところを説明する。尚、第
3の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第4の実施例では、図4に示すように、浄水器5を蓄冷
タンク20内に収容することを止め、蓄冷タンク20の
外部に別に配設されたフィルタタンク27内に浄水器5
を収容するように構成されている。そして、フィルタタ
ンク27の底部と蓄冷タンク20の底部は、下部連通管
28により連通接続されている。この下部連通管28の
中間部位には、循環ポンプ29が設けられている。この
循環ポンプ29は、制御装置により駆動制御されるよう
に構成されている。
【0032】また、フィルタタンク27の上部と蓄冷タ
ンク20の上部は、上部連通管30により連通接続され
ている。そして、フィルタタンク27の内部並びに下部
連通管28及び上部連通管30の内部は、蓄冷タンク2
0内と同じ水21で満たされている。この構成の場合、
循環ポンプ29が駆動されると、蓄冷タンク20内の水
21が下部連通管28を通ってフィルタタンク27内へ
供給されると共に、フィルタタンク27内の水が上部連
通管30を通って蓄冷タンク20内へ戻される。これに
より、フィルタタンク27内に蓄冷タンク20内の水2
1(蓄冷材)が循環供給される構成となっている。この
結果、フィルタタンク27内に収容された浄水器5は、
上記循環供給される水21により冷却される。この場
合、循環ポンプ29、下部連通管28及び上部連通管3
0から循環供給手段31が構成されている。
【0033】尚、蓄冷タンク20には、第3の実施例の
撹拌装置26が配設されていない。また、通水パイプ2
3の上端部23bは、蓄冷タンク20の側壁を貫通して
外部へ導出され、更にフィルタタンク27の底部側壁を
貫通し、浄水器5の下部に設けられた入水口5aに接続
されている。更にまた、浄水器5の上部に設けられた吐
水口5bには給水管17が接続され、この給水管17は
フィルタタンク27の上部側壁を貫通して外部へ導出さ
れている。
【0034】そして、上述した以外の第4の実施例の構
成は、第3の実施例の構成と同じ構成となっている。従
って、上記第4の実施例においても、第3の実施例とほ
ぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第4の実施
例では、循環供給手段31によって、蓄冷タンク20内
の冷却された水21をフィルタタンク27内に循環供給
する構成としたので、この循環供給される水21により
蓄冷タンク20内が撹拌されるようになる。このため、
第3の実施例の撹拌装置26を設けなくても、蓄冷タン
ク20内を十分に撹拌することができ、蓄冷タンク20
内の温度をほぼ均一にし、通水パイプ23を十分冷却す
ることができる。
【0035】図5は本発明の第5の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第5の実施例は、お湯(温水)の浄水を給水する給水器
32に適用した実施例である。この給水器32は、図5
に示すように、断熱箱2内に温水タンク33、浄水器
5、ヒータ34及び送水ポンプ16を収容して構成され
ている。
【0036】上記ヒータ34は、温水タンク33の外底
部側に配設されており、上記温水タンク33を加熱する
ことにより該温水タンク33内の水を加熱するように構
成されている。この場合、ヒータ34が加熱手段を構成
している。尚、ヒータ34は、制御装置により通電制御
されるように構成されている。また、温水タンク33
は、第1の実施例の冷水タンク4と同様にして熱伝動性
の良い材質例えば金属により形成されている。
【0037】上記構成の場合、温水タンク33内の水の
温度を検知する温度センサを備え、温水タンク33内の
水の温度が設定温度に等しくなるようにヒータ34を通
電制御するように構成されている。そして、このとき、
断熱箱2の内部は上記ヒータ34により加熱されている
から、浄水器5も加熱されている。このため、送水ポン
プ16により温水タンク33内から浄水器5へ送られた
水(お湯)7は、浄水器5を通って浄化されるときに冷
めることがない。従って、最初から温水の浄水を浄水器
5から出水することができ、捨て水をしなくて済む。
【0038】図6は本発明の第6の実施例を示すもので
あり、第5の実施例と異なるところを説明する。尚、第
5の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第6の実施例では、断熱箱2を備えることを止めると共
に、温水タンク33及び浄水器5を別々のヒータ34及
び35により加熱するように構成している。そして、上
述した以外の第6の実施例の構成は、第5の実施例と同
じ構成となっている。従って、上記第6の実施例におい
ても、第5の実施例と同じ作用効果を得ることができ
る。
【0039】図7は本発明の第7の実施例を示すもので
あり、第5の実施例と異なるところを説明する。尚、第
5の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第7の実施例では、断熱箱2を設けることを止めると共
に、温水タンク33の内部に浄水器5を配設している。
この場合、浄水器5は、温水タンク33内に貯留された
お湯(温水)7により加熱されるように構成されてい
る。また、温水タンク33の底部と浄水器5の入水口5
aとは接続管36により接続されている。この接続管3
6は、その一端部が温水タンク33の底部に接続され、
中間部分に送水ポンプ16が配設され、他端部が温水タ
ンク33の側壁を貫通して浄水器5の入水口5aに接続
されている。更に、浄水器5の吐水口5bに接続された
給水管17は、温水タンク33の側壁を貫通して外部へ
導出されている。
【0040】尚、上述した以外の第7の実施例の構成
は、第5の実施例と同じ構成となっている。従って、上
記第7の実施例においても、第5の実施例と同じ作用効
果を得ることができる。
【0041】図8は本発明の第8の実施例を示すもので
あり、第5の実施例と異なるところを説明する。尚、第
5の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第7の実施例では、断熱箱2を設けることを止め、浄水
器5を収容するフィルタタンク37を温水タンク33の
外部に別に設けている。そして、フィルタタンク37の
底部と温水タンク33の底部は、下部連通管38により
連通接続されている。この下部連通管38の中間部位に
は、循環ポンプ39が設けられている。この循環ポンプ
39は、制御装置により駆動制御されるように構成され
ている。
【0042】また、フィルタタンク37の上部に接続さ
れた上部接続管40の他端部は、温水タンク33の側壁
上部を貫通して温水タンク33内に延びている。この構
成の場合、循環ポンプ39が駆動されると、温水タンク
33内の水が下部連通管38を通ってフィルタタンク3
7内へ供給されると共に、フィルタタンク37内の水が
上部接続管40を通って温水タンク33内へ戻されるよ
うに構成されている。これにより、フィルタタンク37
内に温水タンク33内の水(お湯)が循環供給される構
成となっている。この結果、フィルタタンク37内に収
容された浄水器5は、上記循環供給されるお湯により加
熱されるようになっている。この場合、循環ポンプ3
9、下部連通管38及び上部接続管40から循環供給手
段41が構成されている。
【0043】更に、温水タンク33の底部に接続された
接続管15の他端部は、フィルタタンク37の底壁を貫
通して浄水器5の下部の入水口5aに接続されている。
そして、浄水器5の上部の吐水口5bに接続された給水
管17はフィルタタンク37の上部側壁を貫通して外部
へ導出されている。尚、上述した以外の第8の実施例の
構成は、第5の実施例と同じ構成となっている。従っ
て、上記第8の実施例においても、第5の実施例と同じ
作用効果を得ることができる。
【0044】また、上記第8の実施例において、フィル
タタンク37内にミネラル成分を放出する部材(例えば
麦飯石等)を充填し、温水タンク33内の水7にミネラ
ル成分を添加するように構成しても良い。更に、上記第
5ないし第8の実施例では、温水タンク33の底部をヒ
ータ34により加熱する構成としたが、これに限られる
ものではなく、温水タンク33の側壁をヒータで加熱す
る構成としたり、温水タンク33内の水の中に防水形の
ヒータを浸漬するように設ける構成としたりしても良
い。また、第6ないし第8の実施例の場合、断熱箱を設
け、この断熱箱内に温水タンク33、浄水器5、ヒータ
34、35、フィルタタンク37、送水ポンプ16、循
環ポンプ39等を収容するように構成しても良い。
【0045】図9は本発明の第9の実施例を示すもので
あり、第5の実施例と異なるところを説明する。尚、第
5の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第9の実施例では、図9に示すように、ヒータ34によ
り加熱される蓄熱タンク43が設けられている。この蓄
熱タンク43は、有底円筒状の容器部43aと、この容
器部43aの上部開口部を塞ぐ蓋部43bとから構成さ
れており、内部に蓄熱材として例えばシリコンオイル4
4がほぼ一杯貯留されている。この場合、容器部43a
の側壁部及び蓋部43bは断熱材により形成されてお
り、容器部43aの底壁部は熱伝導性の良い部材(例え
ば金属等)により形成されている。尚、容器部43a
は、全体を熱伝導性の良い金属等により形成し、側壁部
の外周に断熱材を巻回するように構成しても良い。
【0046】また、上記蓄熱タンク43の内部には、例
えばほぼコイル状をなす通水パイプ45が配設されてい
る。この通水パイプ45の下端部45aは、蓄熱タンク
43の側壁を貫通して外部へ導出され、止水弁24を介
して配管25に接続されている。上記配管25の他端部
は、水道の蛇口に接続されている。上記止水弁24は、
例えば電磁弁から構成されており、制御装置により開閉
制御されるように構成されている。この場合、通水パイ
プ45が、水道水を流通させる通水管を構成している。
【0047】そして、蓄熱タンク43の内部における通
水パイプ45の内側に、浄水器5が配設されている。こ
れにより、浄水器5は蓄熱タンク43内のシリコンオイ
ル44により十分に加熱される構成となっている。ま
た、通水パイプ45の上端部45bは、浄水器5の上部
の入水口5aに接続されている。浄水器5の下部の吐水
口5bは、給水管17に接続されている。この給水管1
7は、蓄熱タンク43の側壁を貫通して外部へ導出され
ている。
【0048】上記構成の場合、止水弁24が開放される
と、水道から配管25を通して水が通水パイプ45内へ
供給され、この供給された水道水は通水パイプ45内を
通ることにより加熱される。そして、この加熱された水
は、入水口5aから浄水器5内へ供給され、該浄水器5
により浄化される。更に、この浄化された浄水は、浄水
器5の吐水口5bから吐水されて給水管17内を通り、
その給水口17aから出水されるように構成されてい
る。尚、上記構成の場合、蓄熱タンク43内に貯められ
たシリコンオイル44を撹拌する撹拌装置を設けるよう
に構成することも好ましい。
【0049】尚、上述した以外の第9の実施例の構成
は、第5の実施例と同じ構成となっている。従って、上
記第9の実施例においても、第5の実施例とほぼ同じ作
用効果を得ることができる。特に、第9の実施例では、
水道水を温水タンク内に貯留(滞留)しない構成である
から、水道水に雑菌が繁殖することをより一層防止でき
る。
【0050】図10は本発明の第10の実施例を示すも
のであり、第9の実施例と異なるところを説明する。
尚、第9の実施例と同一部分には同一符号を付してい
る。上記第10の実施例では、浄水器5を蓄熱タンク4
3内に収容することを止め、蓄熱タンク43の外部に別
に設けたフィルタタンク46内に浄水器5を収容するよ
うに構成されている。そして、フィルタタンク46の底
部と蓄熱タンク43の底部は、下部連通管47により連
通接続されている。この下部連通管47の中間部分に
は、循環ポンプ48が設けられている。この循環ポンプ
48は、制御装置により駆動制御されるように構成され
ている。
【0051】また、フィルタタンク46の上部と蓄熱タ
ンク43の上部は、上部連通管49により連通接続され
ている。そして、フィルタタンク46の内部並びに下部
連通管47及び上部連通管49の内部は、蓄熱タンク4
3内と同じシリコンオイル44で満たされている。この
構成の場合、循環ポンプ48が駆動されると、蓄熱タン
ク43内のシリコンオイル44が下部連通管47を通っ
てフィルタタンク46内へ供給されると共に、フィルタ
タンク46内のシリコンオイル44が上部連通管49を
通って蓄熱タンク43内へ戻される。
【0052】これにより、フィルタタンク46内に蓄熱
タンク43内のシリコンオイル(蓄熱材)が循環供給さ
れる構成となっている。この結果、フィルタタンク46
内に収容された浄水器5は、上記循環供給されるシリコ
ンオイル44により加熱されるようになっている。この
構成の場合、循環ポンプ48、下部連通管47及び上部
連通管49から循環供給手段50が構成されている。
【0053】また、通水パイプ45の上端部45bは、
蓄熱タンク43の側壁を貫通して外部へ導出され、更に
フィルタタンク46の側壁を貫通し、浄水器5の下部の
入水口5aに接続されている。更に、浄水器5の上部の
吐水口5bに接続された給水管17はフィルタタンク4
6の上部壁を貫通して外部へ導出されている。そして、
上述した以外の第10の実施例の構成は、第9の実施例
の構成と同じ構成となっている。従って、上記第10の
実施例においても、第9の実施例とほぼ同じ作用効果を
得ることができる。
【0054】尚、上記第9及び第10の実施例では、ヒ
ータ34により蓄熱タンク43の底部を加熱する構成と
したが、これに限られるものではなく、蓄熱タンク43
の側壁を加熱する構成としたり、蓄熱タンク43内のシ
リコンオイル44の中に防滴形のヒータを浸漬するよう
に設ける構成としたりしても良い。また、上記第9及び
第10の実施例では、蓄熱材としてシリコンオイル44
を用いたが、これに限られるものではなく、例えばパラ
フィンや架橋高密度ポリエチレン等を用いても良い。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、水を貯水するタンクと、このタンク内から送られた
水を浄化して浄水を出水する浄水手段と、タンクまたは
タンク内の水を冷却する冷却手段とを断熱箱内に収容す
る構成としたので、最初から冷水の浄水を給水すること
ができ、捨て水を極力しなくても済むという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す給水器の概略構成
【図2】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第8の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第9の実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第10の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は給水器、2は断熱箱、3は冷凍機、4は冷水タン
ク、5は浄水器(浄水手段)、5aは入水口、5bは吐
水口、6は蓋、7は水、8はエバポレータ(冷却手
段)、9はコンプレッサ、15は接続管、16は送水ポ
ンプ、17は給水管、17aは給水口、18はエバポレ
ータ(冷却手段)、19はケース、20は蓄冷タンク、
20aは容器部、20bは蓋部、21は水(蓄冷材)、
22はエバポレータ(冷却手段)、23は通水パイプ
(通水管)、24は止水弁、25は配管、26は撹拌装
置、27はフィルタタンク、28は下部連通管、29は
循環ポンプ、30は上部連通管、31は循環供給手段、
32は給水器、33は温水タンク、34はヒータ(加熱
手段)、35はヒータ(加熱手段)、36は接続管、3
7はフィルタタンク、38は下部連通管、39は循環ポ
ンプ、40は上部接続管、41は循環供給手段、42は
接続管、43は蓄熱タンク、44はシリコンオイル(蓄
熱材)、45は通水パイプ(給水管)、46はフィルタ
タンク、47は下部連通管、48は循環ポンプ、49は
上部連通管、50は循環供給手段を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を貯留するタンクと、 このタンクから送られた水を浄化して浄水を出水する浄
    水手段と、 前記タンクまたは前記タンク内の水を冷却する冷却手段
    と、 前記タンク、前記冷却手段及び前記浄水手段を収容する
    断熱箱とを備えて成る給水器。
  2. 【請求項2】 水を貯留するタンクと、 このタンクから送られた水を浄化して浄水を出水する浄
    水手段と、 前記タンク及び前記浄水手段を外側から同時に冷却する
    冷却手段とを備えて成る給水器。
  3. 【請求項3】 冷却手段により冷却された蓄冷材を貯留
    する蓄冷タンクと、 この蓄冷タンク内に設けられ、水道水を流通させる通水
    管と、 前記蓄冷タンク内に設けられ、前記通水管を通って送ら
    れた水を浄化して浄水を出水する浄水手段とを備えて成
    る給水器。
  4. 【請求項4】 冷却手段により冷却された蓄冷材を貯留
    する蓄冷タンクと、 この蓄冷タンク内に設けられ、水道水を流通させる通水
    管と、 この通水管を通って送られた水を浄化して浄水を出水す
    る浄水手段と、 この浄水手段を収容するフィルタタンクと、 このフィルタタンク内に前記蓄冷タンク内の蓄冷材を循
    環供給する循環供給手段とを備えて成る給水器。
  5. 【請求項5】 水を貯留するタンクと、 このタンクから送られた水を浄化して浄水を出水する浄
    水手段と、 前記タンクまたは前記タンク内の水を加熱する加熱手段
    と、 前記タンク、前記加熱手段及び前記浄水手段を収容する
    断熱箱とを備えて成る給水器。
  6. 【請求項6】 水を貯留するタンクと、 このタンクから送られた水を浄化して浄水を出水する浄
    水手段と、 前記タンクまたは前記タンク内の水を加熱する加熱手段
    と、 前記浄水手段を加熱する加熱手段とを備えて成る給水
    器。
  7. 【請求項7】 加熱手段により加熱された蓄熱材を貯留
    する蓄熱タンクと、 この蓄熱タンク内に設けられ、水道水を流通させる通水
    管と、 前記蓄熱タンク内に設けられ、前記通水管を通って送ら
    れた水を浄化して浄水を出水する浄水手段とを備えて成
    る給水器。
  8. 【請求項8】 加熱手段により加熱された蓄熱材を貯留
    する蓄熱タンクと、 この蓄熱タンク内に設けられ、水道水を流通させる通水
    管と、 この通水管を通って送られた水を浄化して浄水を出水す
    る浄水手段と、 この浄水手段を収容するフィルタタンクと、 このフィルタタンク内に前記蓄熱タンク内の蓄熱材を循
    環供給する循環供給手段とを備えて成る給水器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8230692B2 (en) 2009-02-23 2012-07-31 Clover Company Ltd. Water dispenser and method of purifying water
WO2015118704A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 日本軽金属株式会社 飲料冷却装置
JP2019523733A (ja) * 2016-04-08 2019-08-29 ライカ・エス・ピー・エーLAICA S.p.A. 飲料調製装置
CN110282677A (zh) * 2019-07-26 2019-09-27 天津商业大学 一种饮用水制备装置

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