JPH0928556A - 不燃性レースカーテン - Google Patents

不燃性レースカーテン

Info

Publication number
JPH0928556A
JPH0928556A JP20277595A JP20277595A JPH0928556A JP H0928556 A JPH0928556 A JP H0928556A JP 20277595 A JP20277595 A JP 20277595A JP 20277595 A JP20277595 A JP 20277595A JP H0928556 A JPH0928556 A JP H0928556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warp
yarn
fiber
less
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20277595A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadataka Azuma
忠孝 東
Kiyomi Yasuhara
清巳 安原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Glass Fiber Co Ltd
Original Assignee
Unitika Glass Fiber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Glass Fiber Co Ltd filed Critical Unitika Glass Fiber Co Ltd
Priority to JP20277595A priority Critical patent/JPH0928556A/ja
Publication of JPH0928556A publication Critical patent/JPH0928556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた不燃性を有し、初期火災の拡大を未然
に防止するとともに、安価で、適度の伸縮性を有し、し
かもほつれや目ずれのないレースカーテンを提供する。 【構成】 単繊維直径が7μm以下のガラス長繊維糸を
用いて経編組織で編成され、経糸2間には経糸挿入糸4
が挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窓際などに用いられる
不燃性レースカーテンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、窓際などに用いられ、外部からの
光を透過するが、室内の状態を外部から見えないように
するレースカーテンとしては、ポリエステル繊維などの
合成繊維を経編機で編成したレース状の経編地などが使
用されているが、このポリエステル繊維などの高分子繊
維は初期火災にさいしても容易に引火する火炎伝播性が
あるため、火災を大きくしてしまう欠点があった。
【0003】そこで、防火、防炎性を特に要求される場
合においては、難燃剤などを添加した難燃性ポリエステ
ル繊維を使用してカーテンを編成したり、あるいは通常
のポリエステル繊維を使用してカーテンを編成した後、
難燃処理加工を行う手段が知られている。
【0004】このほか、レースカーテンを一層、不燃性
のものとするために、不燃性のガラス繊維糸をレース状
に織成した織物を使用したものが提案されている。これ
はガラス繊維ヤーンを透光性が生ずるように間隔をあけ
て、からみ織りしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
難燃処理を施したポリエステル繊維は、高価となるにも
かかわらず、この繊維を使用しても火炎伝播性を少なく
し、残炎時間を短くすることはできるが、不燃性ではな
いため、火災にさいしては燃焼してしまう欠点があっ
た。
【0006】さらに、レースカーテンを一層、不燃性の
ものとするために、提案されているガラス繊維織物は、
ガラス繊維糸の織物からなるため、有機繊維の編物は勿
論のこと、有機繊維の織物に見られるような伸縮性がな
いので、かたい風合を有し、わずかな力がかかっても変
形して、目ずれを生じやすいのみならず、端からほつれ
が生じやすいなどの種々の欠点があった。
【0007】本発明はかかる欠点を改善し、優れた不燃
性を有し、初期火災の拡大を未然に防止するとともに、
安価で、適度の伸縮性を有し、しかもほつれや目ずれの
ないレースカーテンを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の不燃性レースカ
ーテンは、かかる目的を達成するものであって、単繊維
直径が7μm以下のガラス長繊維糸を用いて経編組織で
編成され、経糸間には経糸挿入糸が挿入されていること
を特徴とするものである。経糸挿入糸が経糸全体量の重
量比率の10%以上50%以下であることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明ではガラス長繊維糸を使用しているの
で、不燃性であり、しかもガラス長繊維糸の表面処理剤
として使用する有機物は表面に微量で非常に薄く付着さ
れているので、火災にさいしては黒色に変色するだけ
で、燃焼することがないので、実質的にガラス長繊維糸
の不燃性を損なうものではなく、従来の有機性カーテン
とは異なり初期火災の拡大を未然に防止することができ
る。
【0010】さらに、単繊維直径が7μm以下のガラス
長繊維糸を用いて経編組織で編成されているので、ガラ
ス繊維自体の柔軟性に加えて、経編組織に特有の伸縮性
を有するものであり、優れた風合、ドレープ性を有する
のみならず、さらに経編組織には適宜の間隔をおいて経
糸挿入糸を挿入することにより、顧客の要求に応じて最
適の伸縮性となすことが可能である。
【0011】また、ガラス長繊維糸を用いて経編組織で
編成されているので、ガラス長繊維織物と異なり、経糸
がループを形成しているので、わずかの力がかかっても
復元可能なループの変形で吸収するため、目ずれが生ず
ることがなく、また端部におけるほつれも生ずることが
ない。しかも、緯編組織ではないので、過度の伸縮性と
なることもなく、伝染によるループの消失が生ずること
もない。このように、ガラス長繊維糸を用いて経編組織
で編成されているので、織物と異なり、目ずれがないの
で、多量の目止剤を使用することもないので、有機物の
付着量は少量で済む。
【0012】
【実施例】以下、図示の実施例に従って本発明を詳細に
説明する。図1において、1は本発明の不燃性レースカ
ーテンにして、該不燃性レースカーテン1は単繊維直径
が7μm以下のガラス長繊維糸を用いて経糸(鎖編)2
と緯糸挿入糸3とからなる経編組織で編成され、経糸2
間には経糸挿入糸4が挿入されている。
【0013】ここで使用するこのガラス繊維糸は高温下
で溶融したガラスを細いフィラメントに溶融紡糸し、撚
をかけたものである。ガラス繊維糸は、7μm以下、特
に4μm以下の場合には、有機繊維と無機繊維の両者の
特性を兼備した性能をもつガラス繊維であって、無機繊
維の欠点であった耐折強さ、結節強さ、引掛強さなどの
機械的特性が非常に改善され、有機繊維に近い優れた機
械的性能を有するものである。しかも、無機繊維特有の
皮膚刺激性がなく、有機繊維に近いしなやかさ、風合い
有するものである。さらに、不燃性であり、かつ無煙、
無ガス性の点で有機繊維にはない優れた特性を有するも
のである。
【0014】4ミクロンの極細ガラス繊維糸(33.7
テックス)の結節強度(JIS L1013)を測定し
たところ、270gfであり、9ミクロンのガラス繊維
糸(33.7テックス)の結節強度が58gf程度であ
るところから、同一番手での強さが格段に改善されてい
ることが分かる。また、4ミクロンの極細ガラス繊維糸
(33.7テックス)の引掛強度(JIS L101
3)を測定したところ、840gfであり、9ミクロン
のガラス繊維糸(33.7テックス)の引掛強度が42
0gf程度であるところから、同一番手での強さが格段
に改善されていることが分かる。
【0015】本発明で使用するガラス繊維糸の表面に
は、合成樹脂や無機バインダーを塗着固定せしめること
により、通常の有機繊維と同様のしなやかさ、風合を有
し、さらに耐折強度、結節強度、引掛強度などの優れた
機械的特性を有するものとすることが望ましい。
【0016】この処理に使用される合成樹脂としては、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド
樹脂などがあげられるが、特にアクリル樹脂が最適であ
る。合成樹脂には、リン系、ハロゲン系、三酸化アンチ
モンなどの防炎剤等を添加して、防炎性を付与すること
ができる。合成樹脂の付着量は7%(L.O.I.)以下であ
ることが望ましい。この処理に使用される無機バインダ
ーとしては、コロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、
チタン酸カリウムなどが使用される。
【0017】上記の処理は例えば、合成樹脂液を付着さ
せて、140℃で1〜2分間加熱し、次いでコロイダル
シリカの分散液を付着させて180℃で加熱し、さらに
合成樹脂液を付着させて、140℃で1〜2分間加熱す
ることによって行うことができる。上記の処理は、合成
樹脂と無機バインダーとを含む液を付着させ、加熱する
方法や、合成樹脂液と無機バインダー液とのいずれかの
液を付着させた後、他の液を付着させ、加熱する方法な
ども採用することも可能である。
【0018】この処理により、ガラス繊維特有の滑りを
なくして、カーテンにおける繊維形状が安定に保持さ
れ、ほつれの防止を図ることができるとともに、良好な
しなやかさを与えることができる。
【0019】なお、図1においては、レースカーテンに
おける経編組織として鎖編と緯糸挿入糸とを組み合わせ
た組織を例示したが、これに限らず経糸間隔の広い空隙
のある経編組織であればよい。経糸間に挿入する経糸挿
入糸には、各種のガラス繊維糸が使用されるが、特にガ
ラス繊維製ファンシーヤーン、バルキーヤーンなどの加
工糸が望ましい。また、経糸挿入糸が経糸全体量の重量
比率の10%以上50%以下であることが望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のレースカーテンは、不燃性であり、従来の有機性カー
テンとは異なり初期火災の拡大を未然に防止することが
でき、さらに、ガラス繊維自体の柔軟性に加えて、経編
組織に特有の伸縮性を有するものであり、優れた風合、
ドレープ性を有するのみならず、さらに経編組織には適
宜の間隔をおいて経糸挿入糸を挿入することにより、顧
客の要求に応じて最適の伸縮性となすことが可能であ
り、目ずれが生ずることがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不燃性レースカーテンの一例を示す部
分拡大図である。
【符号の説明】
1 不燃性レースカーテン 2 経糸(鎖編) 3 緯糸挿入糸 4 経糸挿入糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維直径が7μm以下のガラス長繊維
    糸を用いて経編組織で編成され、経糸間には経糸挿入糸
    が挿入されていることを特徴とする不燃性レースカーテ
    ン。
  2. 【請求項2】 経糸挿入糸が経糸全体量の重量比率の1
    0%以上50%以下であることを特徴とする請求項1記
    載の不燃性レースカーテン。
JP20277595A 1995-07-18 1995-07-18 不燃性レースカーテン Pending JPH0928556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20277595A JPH0928556A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 不燃性レースカーテン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20277595A JPH0928556A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 不燃性レースカーテン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0928556A true JPH0928556A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16462986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20277595A Pending JPH0928556A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 不燃性レースカーテン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0928556A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003014449A1 (en) * 2001-08-07 2003-02-20 Vermooten, Joachim A warp-knit fabric
CN110129985A (zh) * 2019-06-13 2019-08-16 无锡百和织造股份有限公司 一种车辆用耐洗涤阻燃弹性带及其制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003014449A1 (en) * 2001-08-07 2003-02-20 Vermooten, Joachim A warp-knit fabric
CN110129985A (zh) * 2019-06-13 2019-08-16 无锡百和织造股份有限公司 一种车辆用耐洗涤阻燃弹性带及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1354085B1 (en) Fire resistant corespun yarn and fabric comprising same
US6146759A (en) Fire resistant corespun yarn and fabric comprising same
US8263204B2 (en) Hook surface fastener
CN106457780A (zh) 具有羊毛混纺物的阻燃织物
CN104499161A (zh) 永久阻燃多功能面料及其制备方法
JP2005314860A (ja) 耐収縮弾性テープおよびその製造方法
EP3405606B1 (en) Abrasion resistant textile sleeve, improved multifilament yarn therefor and methods of construction thereof
JP2023516740A (ja) 耐火性及び耐摩耗性の糸
JPH0928556A (ja) 不燃性レースカーテン
KR102551962B1 (ko) 섬유 제품의 열성형법
JP2015127465A (ja) 消火性布帛
JP5686463B2 (ja) 遮炎遮煙布およびこれを用いたシャッタースクリーン
TW202123841A (zh) 難燃性毛圈面黏扣帶
NL8603023A (nl) Hittesterk garen en daaruit te vervaardigen produkt.
JP4736077B2 (ja) 遮光カーテン用布帛
JP2562953B2 (ja) 燃焼器具用芯の耐熱部材
CN212489514U (zh) 一种阻燃型窗帘布
CN220352323U (zh) 一种新型阻燃纱线
CN213232626U (zh) 一种具有高弹性的阻燃涤纶纱线
JP2004270083A (ja) 繊維構造物及びその製造方法
CN213266865U (zh) 一种弹性强的涡流纺纱线
JP2968168B2 (ja) 防炎性に優れたポリエステル布帛
JPH09316748A (ja) 伸縮性布帛
JPH0268326A (ja) 耐熱性縫糸
JPH07279000A (ja) パイル織物の製造方法