JPH09284827A - Ｃｄｍａ移動通信システム用ハンドオフ制御方式 - Google Patents

Ｃｄｍａ移動通信システム用ハンドオフ制御方式

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JPH09284827A
JPH09284827A JP8087886A JP8788696A JPH09284827A JP H09284827 A JPH09284827 A JP H09284827A JP 8087886 A JP8087886 A JP 8087886A JP 8788696 A JP8788696 A JP 8788696A JP H09284827 A JPH09284827 A JP H09284827A
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    • H04W16/12—Fixed resource partitioning

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＤＭＡセルラーシステムにおいて迅速なハ
ンドオフ制御を行う。 【解決手段】 ＣＤＭＡ移動機は同期するセルから通知
される近隣情報のパイロット種別から受信できるパイロ
ット信号をすべて測定し網に報告している。従って、異
なる周波数で構成されるサービスエリアでは他セルのサ
ービス用周波数と同一の周波数でパイロット信号を送出
する装置を設置し、ＣＤＭＡ方式に隣接するＣＤＭＡ方
式以外のシステムのサービスエリアではＣＤＭＡシステ
ム側の周波数でパイロット信号を送出する装置を設置
し、パイロット信号を近隣情報に追加して移動機に通知
して、移動機に近づくセルを認識させる。制御局は移動
機から電界強度測定報告を受信した時点で、電界強度測
定報告に設定された次候補セルのパイロット種別から異
周波数のみのセルであってもＣＤＭＡ方式以外のセルで
あっても近づくセルを特定でき、ハンドオフ動作に移行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は移動無線システムに
関し、特に、移動無線システムにおけるハンドオフ制御
に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）
を用いたデジタルセルラーシステムが知られており、こ
の種のデジタルセルラーシステムでは、そのサービスエ
リアが複数のセルで構成され、各セルには異なる周波数
が割り当てられている。このようなデジタルセルラーシ
ステムにおいて、移動局が通話中に一つのセルから他の
セルに移動する際、ハンドオフ制御をする必要がある。
【０００３】従来、ハンドオフ制御を行う際には、移動
機における受信電界強度を測定して、この測定受信電界
強度が所定のレベル未満となるとハンドオフ制御を行
う。ところが、移動局からの電界強度測定報告に応じて
受信電界が弱くなったことはわかるが、電界強度測定報
告を受けただけでは、移動局がどの隣接セルに近づいて
いるのかわからない。
【０００４】このため、移動局が位置するセルに隣接す
る近隣のすべてのセル（基地局）に対して対象とする移
動局の電界測定を要求して、各セル基地局から電界測定
報告を受けて、これら電界強度報告に基づいてはじめて
対象移動局我近づく対象セルの決定が可能となる。そし
て、この時点で、移動局が近づく（移動する）対象セル
の基地局に対して、例えば、交換局（制御局）からハン
ドオフ指示を行い、これによって、基地局はハンドオフ
制御を行っている。
【０００５】上述のハンドオフ制御は、アナログ方式で
行われている技術であり、移動局近辺の基地局が受信レ
ベルをモニタして、このモニタ受信レベルを制御局で比
較し、この比較結果に基づいて移動機位置を検出しして
ハンドオーバを行っている。従って、アナログ方式にお
いて、基地局系における通信中のレベル監視は、制御信
号の処理及び局間伝送において多くの割合を占めてい
る。
【０００６】なお、ＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステ
ムに隣接するサービスエリアにおいて移動局が一方のサ
ービスエリアから他方のサービスエリアに移動する際に
も同様にハンドオフ制御する必要がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のハ
ンドオフ制御では、移動局が現在位置するセルの近隣の
セルにおいても対象移動局の電界測定をしなければ、移
動局が近づいていく（移動する）セルの決定ができな
い。このため、例えば、音声が劣化した移動局が劣化報
告を基地局に上げてから、ハンドオフ実行までの時間が
かかることになってしまい、この結果、音声品質の悪い
期間（時間）が長くなるばかりでなく、最悪の場合に
は、ハンドオフ実行までに移動局がサービスエリア圏外
へ移動してしまう可能性がある。
【０００８】さらに、従来のハンドオフ制御では、近隣
の全セルにおいて、移動局の電界強度測定を行わなくて
はならないから、対象となる移動局の最大数に見合うだ
けの電界測定ができる装置の設置する必要がある。そし
て、装置の規模を小さくして、ハンドオフ制御の待ち合
わせを行うようにした場合には、同様に、受信電界が弱
くなった移動局が劣化報告を上げてからハンドオフ実行
までの時間がかかることになってしまう。
【０００９】本発明の目的は、ＣＤＭＡ方式のデジタル
セルラーシステムにおいて、移動局からの電界強度測定
報告に応じた劣化報告の受信時点で移動先セルを特定し
て劣化報告受信からハンドオフまでの時間を短くするこ
とのできるＣＤＭＡ移動通信におけるハンドオフ制御方
式に関する。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によるハンドオフ
制御方式では、異なる周波数で構成されるサービスエリ
アでは、他セルのサービス用周波数と同一の周波数でパ
イロット信号のみを送出する装置を持つ無線基地局を設
置し、ＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステムに隣接する
サービスエリアでは、ＣＤＭＡシステム側の周波数でパ
イロット信号のみを送出する無線基地局を設置する。ま
た、対象となるＣＤＭＡシステム側の基地局制御装置
に、隣接する各セルが送出しているパイロット種別から
同一システム内の異周波数のみのセルなのか、ＣＤＭＡ
方式以外のセルなのかを認識できるデータを持たせる。
【００１１】ＣＤＭＡ移動機は、同期しているセルから
通知されている近隣情報のパイロット種別から受信でき
るパイロット信号をすべて測定し網に報告する。
【００１２】この特性を利用して、異なる周波数で構成
されるサービスエリアでは、他セルのサービス用周波数
と同一の周波数でパイロット信号を送出し、ＣＤＭＡ方
式に隣接するＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステムのサ
ービスエリアでは、ＣＤＭＡシステム側の周波数でパイ
ロット信号を送出し、これらのパイロット信号を近隣情
報に追加して移動機に通知して、移動機自体に近づいて
いくセルを認識させる。
【００１３】基地局制御装置は、この移動機から上がっ
てくる電界強度測定報告を受信した時点で、電界強度測
定報告信号に設定されている次候補セルのパイロット種
別から、異周波数のみのセルであっても、ＣＤＭＡ方式
以外のセルであっても近づくセルを特定でき、ハンドオ
フ動作に移行する。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。
【００１５】図１を参照して、図示のＣＤＭＡデジタル
セルラーシステムは米国ＴＩＡが規定するＩＳ−９５通
信手段に基づいて規定されており、このＣＤＭＡデジタ
ルセルラーシステムでは、サービスエリアは複数のセル
で構成されており、各セルには予め定められた周波数
（異なる周波数）が割り当てられている。図示の例で
は、セルに対応して基地局２及び３が配置されており、
各基地局２及び３は基地局制御装置１に接続されてい
る。
【００１６】いま、基地局２はトラヒックの高い基地局
であり、基地局３はトラヒックの低い基地局であると
し、これら基地局２及び３は互いに隣接するセルに配置
されているものとする。つまり、基地局３はトラヒック
の低い基地局であるから、基地局３ではサービス用周波
数が少ない。図示の例では、基地局２ではトラヒックが
高いから、周波数Ａと周波数Ｂの２階層が実装されてい
るが、基地局３ではトラヒックが低いから、周波数Ｂし
か実装されていない。さらに、図示の例では、基地局３
には周波数Ａのパイロット信号のみを送出するパイロッ
ト信号送出装置４が備えられている。そして、移動局
（移動機）５が周波数Ａで通信しながら基地局２から基
地局３のエリアに移動している。
【００１７】図２を参照して、基地局制御装置１には図
２に示すデータ構造が設定されている。図示の例は、基
地局２の周波数Ａの近隣セルのパイロット種別で索引す
るテーブルの例であり、パイロット信号送出装置４のパ
イロット種別で索引した際、基地局３であり、周波数の
実装がＢだけであることがわかるデータ構造となってい
る。
【００１８】図３も参照して、移動機５が周波数Ａで通
信しながら基地局２から基地局３のエリアに移動してい
る際、基地局２では周波数Ａの近隣情報として基地局３
のパイロット信号種別も報知している。移動機５は、報
知されたパイロット種別のパイロット信号を常時測定し
ている。
【００１９】ここで、基地局２の周波数Ａが規定値を超
えて劣化してかつ基地局３のパイロット信号が規定値を
超えて受信できれば、基地局３のパイロット種別と測定
結果とが基地局２のパイロット種別と劣化報告と一緒に
基地局２を通して基地局制御装置（制御局）１に通知さ
れる。
【００２０】制御局では、基地局３のパイロット信号の
セルへハンドオフが必要と判断するが、図２に示すデー
タから基地局３には周波数Ａが実装されていないことが
判断できる。従って、基地局３の周波数Ｂにハードハン
ドオフを実行する。
【００２１】図４を参照して、図示のように、ＣＤＭＡ
デジタルセルラーシステムのサービスエリアに他のセル
ラーシステム（ＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステム）
のサービスエリアが隣接する場合がある。
【００２２】つまり、図示のように、ＣＤＭＡシステム
基地局７に隣接してアナログシステム基地局８が隣接し
ており、ＣＤＭＡシステム基地局７は基地局制御装置６
に接続されている。そして、移動局（移動機）１０がＣ
ＤＭＡシステム基地局７と通信しながらＣＤＭＡシステ
ム基地局７からアナログシステム基地局８のエリアに移
動している。そして、アナログシステム基地局８にはＣ
ＤＭＡシステム基地局と同一の周波数のパイロット信号
のみを送出するパイロット信号送出装置９が備えられて
いる。
【００２３】図５は、基地局制御装置６におけるＣＤＭ
Ａシステム基地局７の近隣セルのパイロット種別で索引
するテーブルの例であり、パイロット信号送出装置９の
パイロット種別で索引した際、アナログシステム基地局
９で周波数Ｃであることがわかるデータ構造になってい
る。
【００２４】図３も参照して、移動機１０がＣＤＭＡシ
ステム基地局７と通信しながらＣＤＭＡシステム基地局
７からアナログシステム基地局８のエリアに移動してい
る際、ＣＤＭＡシステム基地局７では近隣情報としてア
ナログシステム基地局８のパイロット信号種別も報知し
ている。移動機１０は、報知されたパイロット種別のパ
イロット信号を常時測定している。
【００２５】ここで、ＣＤＭＡシステム基地局７の電界
が規定値を超えて劣化してかつアナログシステム基地局
８のパイロット信号が規定値を超えて受信できれば、ア
ナログシステム基地局８のパイロット種別と測定結果と
がＣＤＭＡシステム基地局７のパイロット種別と劣化報
告と一緒にＣＤＭＡシステム基地局７を通して基地局制
御装置（制御局）６に通知される。
【００２６】制御局では、アナログシステム基地局８の
パイロット信号のセルへハンドオフが必要だと判断する
が、図５に示すデータからそれがアナログシステムであ
ることが判断できる。従って、アナログシステムへのハ
ードハンドオフを実行する。
【００２７】従来のハンドオフ制御では、図６に示すよ
うに、全近隣基地局または近隣基地局制御装置に対して
電界強度測定要求信号を出してから、電界強度測定要求
信号数分の電界強度測定結果が返ってくるのを待ってか
らハンドオフを実行している関係上、ハンドオフ要求か
ら実行までの時間が長くがなるが、本発明のハンドオフ
制御では、図３に示すように、ハンドオフ要求から実行
までの処理時間が短くなる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、移動
機からの電界強度測定報告時点で近づいていく対象セル
が認識できるため、報告受信で即ハンドオフ動作に移行
できる。つまり、移動機からの電界強度測定報告からハ
ンドオフ動作までが短時間で行えるという効果がある。
【００２９】さらに、本発明では、移動機で近づくセル
を認識できるため、網で行っていた１移動機毎の近隣セ
ルへの電界測定要求を行わずに済むという効果がある。
その結果、同時に多数の移動機のハンドオフ要求を処理
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるデジタルセルラーシステムのハン
ドオフ制御方式の一例を説明するためのシステム構成図
である。
【図２】図１に示す基地局制御装置に設定されたテーブ
ルの一例を示す図である。
【図３】本発明によるハンドオフ制御方式のシーケンス
を説明するための図である。
【図４】本発明によるデジタルセルラーシステムのハン
ドオフ制御方式の他の例を説明するためのシステム構成
図である。
【図５】図４に示す基地局制御装置に設定されたテーブ
ルの一例を示す図である。
【図６】従来のハンドオフ制御を説明するためのシーケ
ンス図である。
【符号の説明】
１，６ 基地局制御装置 ２，３ 基地局 ４，９ パイロット信号送出装置 ５，１０ 移動局（移動機） ７ ＣＤＭＡシステム基地局 ８ アナログシステム基地局

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＣＤＭＡ方式を用いたデジタルセルラー
    システムに用いられ、該セルラーシステムは異なる周波
    数で構成されるサービスエリアを有しており、他のセル
    のサービス用周波数と同一の周波数でパイロット信号の
    みを送出する装置を有する無線基地局と、移動機からの
    電界強度測定報告の受信に応じて前記パイロット信号を
    送信する無線基地局へのハンドオフの必要性を検出した
    際前記パイロット信号のみを送信する無線基地局のサー
    ビス周波数へのハンドオフを行う制御局とを有すること
    を特徴とするＣＤＭＡ移動通信システム用ハンドオフ制
    御方式。
  2. 【請求項２】 ＣＤＭＡ方式を用いたデジタルセルラー
    システムに用いられ、前記デジタルセルラーシステムは
    ＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステムに隣接しするサー
    ビスエリアを有しており、前記ＣＤＭＡ方式以外のセル
    ラーシステムのサービスエリアには前記デジタルシステ
    ム側の周波数でパイロット信号を送出する無線基地局が
    備えられており、前記サービスエリアに位置する移動機
    からの電界強度測定報告の受信に応じて前記パイロット
    信号を送信する無線基地局へのハンドオフの必要性を検
    出した際前記ＣＤＭＡ方式以外のセルラーシステムへハ
    ンドオフを行う制御局を備えることを特徴とするＣＤＭ
    Ａ移動通信システム用ハンドオフ制御方式。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載されたＣＤＭＡ移動通信
    システム用ハンドオフ制御方式において、前記ＣＤＭＡ
    方式以外のセルラーシステムはアナログセルラーシステ
    ムであることを特徴とするＣＤＭＡ移動通信システム用
    ハンドオフ制御方式。
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