JP3634641B2 - Cdma方式移動通信システム - Google Patents

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    • H04W36/18Performing reselection for specific purposes for allowing seamless reselection, e.g. soft reselection

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IS−95−A方式などで用いられるCDMA(符号分割多元接続:Code Division Multiple Access)方式を用いた移動通信システムのセル設計技術に関するものである。
現在、移動通信システムは加入者の急激な増加に伴い、より多くの加入者を収容できるシステムが必要とされている。
【0002】
【従来の技術】
〔移動通信システムの一般的なネットワーク構成〕
一般的な移動通信システムでは、第10図に示すように、公衆回線網(PSTN)と移動網の間を移動交換機(MSC)で接続し、この移動交換機の配下に基地局制御装置(BSC)を接続し、さらにこの基地局制御装置の配下に複数の基地局(BTS)を接続する。そして各基地局では、自局のセル内に存在する移動機(MS)と通信することで、電話等のサービスを行う構成を採っている。このような移動通信システムにおいて、多元接続の方式として、CDMA方式、TDMA方式、FDMA方式等が採用されいてる。
【0003】
〔CDMA方式の説明〕
IS−95−A方式ではCDMA方式が用いられている。このCDMA方式は、1つの基地局が自局のセル内にいる複数の移動機と通信する場合に、同一の周波数を使用する方式である。このCDMA方式では、個々の移動機との通信を行うためのいわゆるチャネルは、拡散符号と呼ばれる予め決めておく符号によって自他の信号の識別を行うことによって実現される。すなわち、基地局と移動機はそれぞれが送信するデータに拡散符号を掛け合わせて暗号化(周波数拡散)して送信し、受信側で同一の符号を再度掛け合わせて解読(周波数逆拡散)することによってチャネルの識別を行う。
【0004】
このCDMA方式において、基地局の送信側で使用する拡散符号は2種類ある。1つはショートコードと呼ばれ、複数の基地局の中で特定の基地局を識別するために用いられる。もう1つはロングコードと呼ばれ、どの移動機宛てかを識別するために用いられる。これら2つの符号を送信データに掛け合わせる。
【0005】
また、移動機の送信側で使用する拡散符号も2種類ある。1つはショートコードと呼ばれ、基地局が、移動機から受信するデータのタイミングを獲得するために用いられる。もう1つはロングコードと呼ばれ、個々の移動機を識別するために用いられる。これら2つの符号を送信データに掛け合わせる。
【0006】
CDMA方式では、かかる拡散符号を用いてチャネル識別を行っているので、複数の基地局が隣接して存在しそのすべての局が同一の無線周波数で信号を送信しているために各移動機が複数の基地局からの同一無線周波数の信号を同時に受信する場合であっても、各移動機は、目的の基地局から送られてくる自局宛てのチャネルだけを選択的に受信することができる。
【0007】
このように、CDMA方式では、基地局は、全ての移動機に対して同一の周波数で送信を行い、全ての移動機は基地局に対して同一の周波数で送信を行うことが可能である。ただし基地局と移動機の送信周波数は異なる。
【0008】
〔CDMA方式におけるハンドオフ〕
▲1▼CDMA方式のソフトハンドオフ
CDMA方式移動通信システムでは、移動機が通話中に移動することによって、ある基地局のセルと隣接するセルの境界を越えるハンドオフと呼ばれる動作を行うときでも、その境界付近でソフトハンドオフと呼ばれるハンドオフを行うことで、通話を瞬断することなく継続することができる。
【0009】
このソフトハンドオフ状態では、その隣接するセルの境界付近にいる移動機に対して、その隣接するセルの2つの基地局が、基地局制御装置から受け取った同一の送信データを同時に送信する。移動機はこの2つの基地局から受信した信号を合成して受信することで、受信利得を改善する。2つの基地局では、それぞれが移動機からの信号を受信して基地局制御装置に送る。基地局制御装置では、2つの基地局からの各データを比較して良好なデータを選択し、その選択したデータを移動交換機に送る。よって、このソフトハンドオフ状態では、移動機からの信号をどちらか一方の基地局で確実に受信できていれば、通話が途絶えることはない。
【0010】
▲2▼TDMA方式のハードハンドオフ
これに対してTDMA方式を採用している移動通信システムなどで一般的に行われるハンドオフをハードハンドオフと呼ぶ。ハードハンドオフでは、第1の基地局から第2の基地局に移行するときに確実な移行を行うために、第2の基地局に十分接近するまで第1の基地局との通信を持続してから、無線周波数の切替えを行う。このため、ハードハンドオフ直前における移動機と第1の基地局との距離が大きくなるので、ソフトハンドオフに比べて大きい送信電力を要する。また切替え時に通信の瞬断も生じる。
【0011】
▲3▼CDMA方式のハードハンドオフ
CDMA方式でも、このハードハンドオフは、2つの基地局がその移動機に対して同一の周波数でサービスを提供できない場合などに行われるが、ソフトハンドオフとは異なり無線周波数の切替えやチャネルの切替えに伴う再接続までに要する短い時間にわたり瞬断的に通信が途絶える。
【0012】
〔CDMA方式における加入者収容数〕
▲1▼CDMA方式での加入者収容数の決定のポイント
ところでCDMA方式は、符号によってチャネル分割を行う方式であり、同一無線周波数を多数の移動機で共用する。基地局が特定の移動機からの信号を受信しようとするときには、同一の無線周波数で他の移動機が送信している信号は、基地局からみると、全て干渉信号に見える。よってかかる他の移動機の送信信号の増加は、基地局にとってノイズの増加に等しい。従って1つの周波数で通信できる加入者の数は、この干渉の問題によって制限されることは明らかである。よって、この干渉を低減できるよう、個々の移動機がいかに小さい送信電力で通信を実現するかが、一つのセル内で同時に通話できる移動機の数を決定し、結果としてそのシステムの加入者収容数を決定する重要なポイントとなる。
【0013】
▲2▼加入者収容数決定におけるソフトハンドオフの利点
特にセルの境界付近(すなわち基地局から最も遠い位置)にいる移動機が送信する電力を小さく抑えるためには、ソフトハンドオフは、最も近い基地局に最低減の送信電力で送信信号が届く通信が可能であるため、有効な手段である。
【0014】
また移動機の移動中の現象として、自分が移動することで通話中の基地局がビルの影にかくれたり影から出たりする場合がある。この場合、ソフトハンドオフを行わないCDMAシステムでは、基地局がビルの影にかくれると、通話に必要な電波が弱くなるので、基地局はこれを補おうとして送信電力を強くする。これは、他の移動機にとってはノイズの増加となる。また影から出たときに送信電力を小さくする。これを頻繁に繰り返す。
【0015】
一方、ソフトハンドオフを行うシステムでは、一つの基地局がビルの影にかくれても、他の基地局との通話が継続されていることもあり、その場合には、ソフトハンドオフを行わないものと比較して、小さい送信電力での通話が可能となる。すなわち、他の移動機へのノイズが小さい。
【0016】
従って、ソフトハンドオフを行うシステムでは、行わないシステムに対して加入者収容数を大きく採る事が可能であり、1ユーザ当たりのシステムコストを小さくできる。
【0017】
〔CDMA方式によるシステム構成例〕
図11には、CDMA方式による従来の基地局のエリア(セル)構成が示される。同一無線周波数において一つの基地局が通信できるチャネル数は、干渉の影響から制限される。そのため、1無線周波数で収容できるチャネル数に対して加入者数が大きくなるようなセルを構成しようとする場合、一つの基地局で複数の無線周波数を用いてセルを構成する。例えば、一つの無線周波数に収容できないほど加入者の数が多い地域でサービスを提供する基地局では、複数の無線周波数を用いてセルを構成する必要がある。
【0018】
通常、一つの基地局(例えば1)が、複数の無線周波数(RF1,RF2,RF3など)を用いてセル(エリア)を構成する場合、図11に示すように、それぞれの無線周波数RF1,RF2,RF3でカバーするエリアは、基地局1を中心とした同一半径r1のエリアを重ね合わせるように構成する。また、これらの無線周波数RF1,RF2,RF3でカバーするエリアは、隣接する基地局2から送信されている複数の無線周波数(同じ値のRF1,RF2,RF3)でカバーされるエリアとは、同一の周波数でソフトハンドオフが可能なように、その境界付近が重なり合うように構成する。
【0019】
〔ソフトハンドオフ/ハードハンドオフの選択手法〕
CDMA方式では、隣接エリアの境界でのハンドオフにソフトハンドオフとハードハンドオフの何れを選択するかを判断するために、移動機は基地局からの報告情報の中から次のスレッショルド値を取得する。
(1)通信可能なパイロット強度
(2)ハンドオフの対象とすべきパイロット強度
(3)上記以下のパイロット強度
【0020】
移動機は、初めに発見した「通信可能なパイロット強度」以上のパイロット受信強度の電波を受信した基地局に対して、位置登録などの通信を行う。
この時、その移動機のユーザから通話要求があると、基地局に通話要求を行う。通話中の移動機は、常時、周辺セルのパイロットチャネルをサーチしてその受信強度を測定しており、その受信強度が上記(1)〜(3)の条件を満たす基地局の数に変化があると、接続中の基地局を経由して基地局制御装置に、その周辺セルのパイロット受信強度の報告を行う。
【0021】
報告を受けた基地局制御装置は、その報告を受けた周辺セルのパイロット受信強度などに基づいて、以下の状態、
(1)ソフトハンドオフ
(2)ハードハンドオフ
(3)現状維持
の中から一つを選択する。それがソフトハンドオフまたはハードハンドオフの場合には、当該移動機にハンドオフ移行メッセージを発行して、その周辺セルに移行させる。
【0022】
この処理において基地局制御装置がどのハンドオフを選択すべきかは、以下の条件で決定する。
【0023】
▲1▼ソフトハンドオフに移行する場合
ソフトハンドオフが選択される条件は、
・移動機によって報告された周辺セルのパイロット受信強度が「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」を超えており、
・ターゲットセル(移行先の判定対象となっている周辺セル)のリソースに、現在通話中のセルと同じ周波数で同じフレームオフセットの空きがある、
ことである。
【0024】
このソフトハンドオフは、移行先のターゲットセルにおいて、現在通信中のセルでの無線周波数と同じ無線周波数で、かつ同じフレームオフセットに切り替わるものである。
【0025】
このCDMA方式のソフトハンドオフでは、図11に示すように、各基地局1,2が複数の無線周波数RF1〜RF3を用いて移動機3との間で通信を行っている場合であっても、隣接する基地局1,2とは同じ無線周波数同士についてそのセルが一部重なるように設計をするので、同一無線周波数間であれば、それぞれの無線周波数においてソフトハンドオフが可能である。
【0026】
なお、ここで上記のフレームオフセットとは、基地局と基地局制御装置との間をつなぐ時分割方式の通信回線における、基地局がそのセル内の複数の移動機との通信信号を基地局制御装置との間で送受するためのタイムスロットの時間的順序であり、ソフトハンドオフではこのタイムスロットの時間的順番も移動元セルの基地局と移動先セルの基地局とで同じでなければ、ソフトハンドオフを行えない。よって、ソフトハンドオフを行うにあたっては、移行元のセルで使用していたフレームオフセット(タイムスロット)が、移行先のセルで使用可能であるか、すなわち移行先セルで同じフレームオフセットが空いているかをチェックしなければならない。
【0027】
▲2▼ハードハンドオフに移行する場合
ハードハンドオフが選択されるための条件は、
・移動機によって報告された周辺セルのパイロット受信強度が「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」を超えており、
・現在通信中のセルのパイロット強度が「通信可能なパイロット強度」よりも小さくなっており、
・ターゲットセルのリソースに空きがあり、
・現在通話中のセルと同じ周波数で同じフレームオフセットの空きがない、
ことである。
【0028】
このハードハンドオフが行われる場合としては、移行先のターゲットセルにおいて、現在通信中のセルでの無線周波数と異なる無線周波数に切り替わる場合の他に、同じ無線周波数であるが異なるフレームオフセットに切り替わる場合も含まれる。
【0029】
▲3▼現状維持とする場合
現状維持が選択されるための条件は、
・移動機によって報告された周辺セルのパイロット受信強度が「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」を超えており、
・現在通信中のセルのパイロット強度が「通信可能なパイロット強度」よりも大きく、
・ターゲットセルのリソースに空きがない、またはターゲットセルのリソースに空きはあるが現在通話中のセルと同じ周波数で同じフレームオフセットの空きがない、
ことである。
【0030】
この現状維持が選択された場合には、ハンドオフは行わずに、基地局との接続を現状のまま維持する。
【0031】
このように、ハンドオフは基地局制御装置で移動機から報告される個々の移動機におけるパイロット受信強度に基づいて行われる処理であり、ハンドオフヘの移行、ハンドオフの種類は基地局制御装置で決定する。このため、基地局制御装置では、この処理を実現するために、全ての基地局の位置情報、周波数の種類を把握している。
【0032】
〔CDMA方式におけるハードハンドオフの詳細動作例〕
まず、移動機がハードハンドオフを行う場合の動作を図12を用いて説明する。
図中、1と2は基地局(BTS)であり、3は移動機(MS)であり、4は基地局制御装置(BSC)である。各基地局1,2の上に描いた楕円は無線周波数RF1およびRF2を使用したセル(エリア)を示す。a点〜f点は移動機3の位置を示す。中段のグラフは各点で移動機3が受信する各基地局1,2からのパイロット受信強度を示す。グラフの中で、「x」は前述の「通信可能なパイロット強度」を示し、「y」は前述の「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」を示す。
【0033】
ここでは、移動機3が無線周波数RF1を使用してa点で基地局1と通話を開始し、f点まで移動する場合を考える。
【0034】
移動機3がc点に移動すると、基地局2のパイロット受信強度が「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」の「y」を越えて、移動機3はこれを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。
基地局制御装置4では、ソフトハンドオフを行うために必要なリソース要求を基地局2に行うが、この例ではリソースがないため、現状を維持するものとする。
【0035】
移動機3がさらにe点に移動すると、基地局1のパイロット受信強度が「通信可能なパイロット強度」の「x」よりも小さくなり、移動機3はこれを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。基地局制御装置4は基地局1と基地局2と移動機3に対してハードハンドオフの実行を指示し、e点においてハードハンドオフが行われる。結果として移動機3が通話中の基地局は、a〜e点が基地局1、e〜f点が基地局2となる。
【0036】
〔CDMA方式におけるソフトハンドオフの詳細動作例〕
次に移動機3がソフトハンドオフを行う場合の動作を図13を用いて説明する。図中の記号は図12と同様である。
【0037】
移動機3が無線周波数RF1を使用してa点で基地局1と通話を開始し、f点まで移動する場合を考える。移動機3がc点に移動すると、基地局2のパイロット受信強度が「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」の「y」を越えて、移動機3はこれを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。基地局制御装置4ではソフトハンドオフを行うために必要なリソース要求を基地局2に行い、リソースが確保できると、基地局lと基地局2と移動機3に対してソフトハンドオフの実行を指示し、移動機3は2つの基地局と同時に通話を開始する。
【0038】
移動機3がe点に移動すると、基地局1のパイロット受信強度が「通信可能なパイロット強度」の「x」よりも小さくなり、移動機3はこれを基地局1および基地局2経由で基地局制御装置4に報告する。基地局制御装置4は基地局1と基地局2と移動機3に対してソフトハンドオフの終了を指示し、移動機3は基地局2とだけ通話を行う。結果として移動機3が通話中の基地局は、a〜e点が基地局1、c〜f点が基地局2となり、2つが重なるc〜e点ではソフトハンドオフ状態となり、同時に2つの基地局と通話を行う
【0039】
〔基地局(BTS)と基地局制御装置(BSC)の具体的構成例〕
図14に従来方式での基地局(BTS)と基地局制御装置(BSC)の構成を示す。
【0040】
▲1▼基地局(BTS)の構成例
基地局は、その使用する無線周波数の数(この例では図11に示す無線周波数RF1,RF2,RF3の3つ分)だけ図14に示すブロック構成を備えることになる。
【0041】
基地局は、移動機(MS)との間で電波の送受信を行うために1つの無線周波数あたり2本のアンテナを持つ。このうち一方のアンテナは送信を行い、もう一方は受信を行う。
【0042】
受信側では、アンテナで受信された受信無線信号はRF変換部30〜30で中間周波信号に変換され、QPSK変復調部31で検波され、CDMA変復調部32〜32に送られる。このCDMA変復調部32〜32は基地局と同時に通信できる移動機の数分だけ用意される。つまりこの基地局は(n+1)局の移動機と同時通信を行うことができる。CDMA変復調部32〜32では、受信信号に対して拡散符号を掛け合わせることで、CDMA信号の逆拡散処理を行う。このとき使用する拡散符号は、予めBTS制御部33から指示される。逆拡散処理によって得られた受信データは、BSC接続部34へ送られ、基地局制御装置(BSC)に転送される。
【0043】
送信側では、基地局制御装置(BSC)から転送された送信データをBSC接続部34で受け取り、予めBTS制御部33によって指示されたCDMA変復調部32へ送る。CDMA変復調部32では、予めBTS制御部33によって指示された拡散符号を送信データに掛け合わせることでCDMA拡散処理を行い、QPSK変復調部31でQPSK変調を行って中間周波信号とし、RF変換部30に送る。RF変換部30では、中間周波信号を送信無線信号に変換してアンテナから送信する。
【0044】
▲2▼基地局(BTS)内のRF変換部の具体的構成例
基地局内のRF変換部30の構成を図15に示す。RF変換部30の受信側では、受信した無線信号をバンドパスフィルタ(BP−FIL)301に通し、低雑音アンプ(LNA)302で増幅した後、掛け算器303で受信ローカル信号発生器(Lo1)306の出力と掛け合わせて中間周波信号を得る。
【0045】
またRF変換部30の送信側では、中間周波信号をバンドパスフィルタ(BP−FIL)304に通し、掛け算器305で送信ローカル信号発生器(Lo2)306の出力と掛け合わせて送信無線信号を得て、ハイパワーアンプ(HPA)308で増幅して、アンテナから送信する。
【0046】
▲3▼基地局制御装置(BSC)の構成例
図14において、基地局制御装置(BSC)の受信側では、複数の基地局から送られてくる受信データをBTS接続部11で受け取り、回線設定部12へ送る。回線設定部12では、受信データ毎に決められた宛先に従って各選択部13〜13に受信データを送る。この宛先は予めBSC制御部16から指示される。選択部13では、ソフトハンドオフ状態においては、2つの受信データの中から誤りの少ない一方を選択し、音声復号化を行ってMSC接続部15に送り、ここで他の選択部から来るデータと合わせてフレーム化し、移動交換機5に送る。
【0047】
基地局制御装置(BSC)の送信側では、移動交換機5から受け取るフレームをMSC接続部15で終端して送信データを取り出し、予めBSC制御部16から指示されている選択部13に送る。選択部13では取り出した送信データについて音声符号化を行って回線設定部12に送り、この送信データは予めBSC制御部16から指示される宛先に対してBTS接続部11経由で送信される。
【0048】
▲4▼基地局制御装置(BSC)の選択部13の具体的構成例
基地局制御装置(BSC)の選択部13の構成を図16に示す。選択部13の受信側では、受信するデータを振り分け器137で受け取り、ソフトハンドオフ状態であれば、連続して受信する2つの受信データを第1誤り検査部138と第2誤り検査部139に1つずつ送るとともに、転送が完了したことをバッファ制御部136に通知する。第1誤り検査部138と第2誤り検査部139では、おのおの受信したデータに含まれる誤りを検査し、それぞれ第1バッファ131と第2バッファ132に送るとともに、結果をバッファ制御部136に通知する。バッファ制御部136では、受信したデータのうちの誤りの小さい方を選択するように選択器140を設定してから、バッファ131または132を制御し、受信データを音声復号化部134に送る。この動作を毎フレーム繰り返す。振り分け器137では、ソフトハンドオフ状態でないときには、1つのデータを受信すると第1誤り検査部138に転送を行い、以下同様の動作を行う。
【0049】
また選択部13の送信側では、送信データを音声符号化部135によって音声符号化してから第3バッファ133に送り、第3バッファ133はバッファ制御部136に制御されて回線設定部12に送信データを送る。
【0050】
〔移動機(MS)の具体的構成例〕
図17に従来方式での移動機(MS)の受信機能の構成を示す。
アンテナで受信した受信信号は、RF変換部21に入力され、中間周波信号に変換される。中間周波信号はQPSK復調部22で検波され、サーチャ23と第1フィンガ25と第2フィンガ26に送られる。
【0051】
サーチャ23では、サーチャ制御部231によってサーチすべき拡散符号とその検索時間範囲が指示され、検波後の受信信号に含まれる現在通話中の基地局と周辺の基地局のパイロット信号を相関器233で相関をとり、ピーク検出部234でピークを検索し、タイミング発生部235でピークのタイミングを発生してフィンガ制御部24に通知する。フィンガ制御部24では、サーチャから受け取るタイミングから現在通話中の基地局からの受信信号の遅延プロファイルを求めて、その遅延プロフィル中の相関値の大きいものから順に各フィンガ25,26に通知するとともに、他の基地局のパイロット受信強度を制御部27に通知する。
【0052】
2つのフィンガ25,26は同一の構成であり、予め制御部27から指示される拡散符号と受信信号の相関を相関器252でとり、相関値検出部253でタイミング同期部251から与えられるタイミングで相関値を抽出して、最大比合成部28に送る。最大比合成部28では、2つのフィンガ25,26から受け取る相関値に対して最大比合成を行って、その合成信号を信号処理部29に送り、信号処理部29で誤り訂正を行い、さらに音声復号化部210に送って音声を再生する。このとき、信号処理部29の出力するデータが制御メッセージの場合は制御部27に送る。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】
▲1▼基地局制御装置の選択部等におけるハード/ソフトの規模増大の問題点
従来の方式において、1つの基地局が例えば図11に示すように複数の無線周波数RF1〜RF3でセルを構成している場合に、ソフトハンドオフは全ての無線周波数RF1〜RF3で起こり得るので、全ての無線周波数の回線にソフトハンドオフの機能を実現するためのハードウェア/ソフトウェアが必要になる。つまり基地局制御装置(BSC)内の選択部13〜13では、全ての選択部13〜13でソフトハンドオフ状態に対応できるように、2つの受信データを受け取って1つのデータを選択する機能が必要になるため、装置が高価になるという問題があった。
【0054】
▲2▼加入者収容数の減少の問題点
また、隣接する基地局において、それぞれの無線周波数でカバーするエリアはその周辺が重なるように構成するため、例えばリソース不足などの理由で同一周波数でのソフトハンドオフが不可能であるので代わりにハードハンドオフを行うといった場合には、図12に示すe点にまで移動機3が移動することになる。この場合、移動機3での受信信号にとっては基地局2の送信信号はノイズに見え、かつこの送信信号は現に通信中の基地局1からの送信信号よりも強い電波である。つまり、移行先の基地局2の信号が干渉源となって移行元の基地局1のセル内にいる移動機3に干渉を与えることとなり、これが原因で加入者容量を減らしているという問題がある。
【0055】
同様に、基地局1と現に通信中の移動機3が図12に示すe点にいる場合では、移動機3の送信信号は基地局1への距離r1でも届くだけの強い電力が必要であるが、これよりも近い距離r5の位置にある基地局2にとって、e点の移動機3の出す電波は、他の移動機から来る信号の受信に対して大きな干渉源となり、これが原因で加入者容量を減らしているという問題がある。
【0056】
▲3▼移動機等の消費電力の問題点
従来方式では、移動機がどの無線周波数で通話しているときでもソフトハンドオフを実行できる必要がある。このため、移動機は、自分が移動することで周辺の基地局に接近してパイロット受信強度が変化する可能性があるので、マルチパス成分についての遅延プロフィルの他に、周辺の基地局のパイロット信号についての遅延プロフィルを常にしかも全ての無線周波数について獲得することが必要となる。この結果、常時サーチャを動作させて監視しつづけることが必要であり、必然的に、消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
【0057】
【課題を解決するための手段】
以下に図1を参照して本発明に係るCDMA移動通信システムの代表的な形態について説明する。図1中の基地局1は複数の無線周波数RF1,RF2・・でエリアをカバーしているCDMA基地局、基地局2は基地局1と隣接している別のCDMA基地局、移動機3はCDMA移動機、円で囲まれている領域がそれぞれの無線周波数RF1,RF2でカバーするエリアである。
【0058】
この本発明の代表的な形態では、図1に示すように、無線周波数RF1と無線周波数RF2でカバーするエリアの範囲を変えて構成する。すなわち、無線周波数RF1のエリアは半径r1、無線周波数RF2のエリアは半径r2とする。また、基地局1と基地局2が無線周波数RF1でそれぞれカバーするエリアは、ソフトハンドオフが可能なように、そのエリアの周辺部分が重なり合うように構成する。
【0059】
図1において移動機3がa点〜e点まで移動する場合を考える。
移動機3は、a−b点間にいるときは、基地局1と無線周波数RF1で通信し、b点にまで来ると、無線周波数RF1から無線周波数RF2にハードハンドオフする。
移動機3はb−c点間では、無線周波数RF2で基地局1と通信し、c点にまで来ると、無線周波数RF2から無線周波数RF1にハードハンドオフする。
移動機3は、c−d点間では、無線周波数RF1で通信を行うが、基地局2に近づくにつれ、c−d点間のある時点で、基地局1および基地局2と同時に通信するソフトハンドオフ状態に移行する。そして移動機3は、基地局1との距離が十分離れると、ソフトハンドオフ状態が解除されて、無線周波数RF1で基地局2のみと通信する。
移動機3は、d点にまで来ると、b点と同様に無線周波数RF1から無線周波数RF2にハードハンドオフし、無線周波数RF2で基地局2と通信する。
【0060】
このように、 本発明の代表的形態では、基地局が複数の無線周波数でエリアを構成する場合に無線周波数毎にセルの半径を異なるように構成する。内側のエリアは半径の小さい無線周波数で通信し、外側のエリアは半径の大きい無線周波数で通信する。そして外側の無線周波数だけが周辺の基地局のセルと重なるように構成する。そして周囲の基地局との間でソフトハンドオフを行うのは外側の無線周波数だけに限定する。つまり、同一基地局内での異なる無線周波数間でのハンドオフをハードハンドオフ、隣接する基地局間でのハンドオフをソフトハンドオフで実現させる。
これにより、ソフトハンドオフは外側の無線周波数でしか起こらないので内側の無線周波数で通話を行う移動機用の回線にはソフトハンドオフの機能が不要となり、基地局側装置の回路構成の簡素化が可能となる。
【0061】
なお、上記のb,c,dの各点でのハードハンドオフを行うためのトリガとしては、例えば、基地局側から移動機3に対して定期的に、移動機3が現在受信しているパイロット信号の強度を要求し(パイロット測定要求:Pilot Measurement Request を移動機に送信)、その応答であるパイロット強度測定メッセージ(Pilot Strength Measurement Message)を基地局側で受信して、その情報から現在の移動機3の位置を推定し、境界付近と判断したら、ハードハンドオフの指示を移動機3に通知し、切替えを行うなどとすればよい。
【0062】
または移動機に対して常時周囲の基地局のパイロット受信強度を測定するように指示しておき、予め決めておくスレッショルド値よりも高くまたは低くなったときに、これを契機として報告するように指示しておくなどしてもよい。
【0063】
【作用】
前述したように従来のCDMA方式移動通信システムにおいては、全ての無線周波数で通話中の移動機が、ソフトハンドオフと呼ばれる無瞬断のハンドオフによって移動方向にある別の基地局のセルに通話を継続したまま移動が可能なように、全ての移動機にソフトハンドオフの動作が可能な装置構成となっているために、装置が高価であり、またソフトハンドオフに必要な条件を満たせない場合にハードハンドオフを行うことで、他の移動機の通信に干渉を与えることから加入者収容数を大きく採れないという問題があった。
【0064】
これに対して、本発明の代表的形態によれば、隣接基地局間でのソフトハンドオフは無線周波数RF1だけで行い、同一基地局内での無線周波数RF1と無線周波数RF2との間はハードハンドオフだけを行うことにしたので、無線周波数RF2で通話中の移動機に割り当てる基地局制御装置内の回路(例えば選択部)には、ソフトハンドオフを実現するためのハード/ソフトの機能が不要になり、装置の簡素化が図れる。
【0065】
また、無線周波数RF2でカバーするエリアの半径を小さくするということは、基地局が出力する無線周波数RF2の出力信号の強度を低くすることになり、基地局のハイパワーアンプ(HPA)の低消費電力化が可能であり、隣接するセルヘの干渉を低減することによって加入者収容数の向上が可能になる。
【0066】
また 移動機では、従来方式だと通信を行っている無線周波数にかかわらずに、ソフトハンドオフに備えて隣接する基地局が送信しているパイロット信号の強度を常にサーチし続ける必要があるが、本発明ではソフトハンドオフの生じない無線周波数RF2で通信を行っているときは隣接基地局のパイロット信号のサーチ動作を停止させることで、サーチャはマルチパス成分の遅延プロファイルの検索をするだけでよくなり、これにより移動機の低電力化を図ることが可能となる。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0068】
〔実施例1〕
図2は本発明にかかる実施例1としてのCDMA移動通信システムを示している。図2中の記号等の表記法は図12と同様であり、上段にシステムのセルの構成が示され、中段に移動機3でのパイロット受信強度が示され、下段に移動機3が通話中の基地局とその使用無線周波数が示されている。すなわち、図2において、1,2は基地局(BTS)、3は移動機(MS)、4は基地局制御装置(BSC)である。基地局1,2はそれぞれ無線周波数RF1,RF2でカバーするエリア(セル)を有しており、無線周波数RF1のエリアは基地局を中心として半径r1、無線周波数RF2のエリアは半径r2とする。基地局1,2の無線周波数RF1でカバーする各エリアはソフトハンドオフが可能なようにその周辺部分が重なって構成される。
【0069】
この図2を参照しつつ、実施例1において移動機3がa点からh点まで移動する場合について説明する。
移動機3はa点で基地局1と通信を開始する。このときに使用する無線周波数はRF1である。移動機3がb点に向けて移動するに従って、無線周波数RF1のパイロット受信強度が次第に強くなる。b点では基地局1の無線周波数RF1のパイロット受信強度が、無線周波数RF2のセル範囲に入ったときの無線周波数RF1のパイロット受信強度(これは無線周波数RF2で「通信可能なパイロット強度」に対応するもの)である「z」を越える。すると、移動機3はこのことを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。
【0070】
基地局制御装置4は、この報告を受けると、移動機3に無線周波数RF2にハードハンドオフするように指示する。よって、移動機3はb点でハードハンドオフを実行し、以降、基地局1と無線周波数RF2で通信する。
【0071】
移動機3がさらにc点に向けて移動すると、基地局1の無線周波数RF2のパイロット受信強度が次第に小さくなり、やがて無線周波数RF2で「通信可能なパイロット強度」の「x」より小さくなる。移動機3はこれを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。
【0072】
基地局制御装置4は移動機3に再び無線周波数RF1にハードハンドオフするように指示する。よって、移動機3はc点でハードハンドオフを実行し、以降基地局1と無線周波数RF1で通信する。
【0073】
移動機3がさらにd点に向けて移動すると、基地局2の無線周波数RF1のパイロット受信強度が次第に強くなって、やがて「ハンドオフの対象とすべきパイロット強度」の「y」を超える。この「y」を超えたら、移動機3はこれを基地局1経由で基地局制御装置4に報告する。
【0074】
基地局制御装置4では、ソフトハンドオフを行うために必要なリソース要求を基地局2に行い、リソースが確保できると、基地局2と移動機3に対してソフトハンドオフの実行を指示する。これにより、移動機3は2つの基地局1,2と同時に通話を開始する。このときには、基地局制御装置4では2つの基地局1,2から受け取る受信データのうち良好な一方を選択して、移動交換機5に送る動作に移行する。
【0075】
移動機3がさらにf点に向かって移動するに従って、基地局1のパイロット受信強度が次第に弱くなり、やがて基地局1と無線周波数RF1で「通信可能なパイロット強度」の「x」よりも小さくなる。移動機3はこれを基地局1および基地局2経由で基地局制御装置4に報告する。
【0076】
基地局制御装置4は基地局1と基地局2と移動機3に対してソフトハンドオフの終了を指示する。これにより、移動機3は以降、基地局2とだけ無線周波数RF1で通話を行う。
【0077】
移動機3がさらにg点に向けて移動するに従って、基地局2の無線周波数RF1のパイロット受信強度が強くなり、やがて「z」を越える。前述同様、この「z」は基地局2の無線周波数RF2のセル範囲に入ったときの無線周波数RF1のパイロット受信強度(無線周波数RF2で「通信可能なパイロット強度」に対応するもの)である。移動機3はこれを基地局2経由で基地局制御装置4に報告する。
【0078】
基地局制御装置4は移動機3に無線周波数RF2にハードハンドオフするように指示する。移動機3はg点でハードハンドオフを実行する。
以上のハンドオフの切替え動作を、移動機3の移動に応じて繰り返すものである。
【0079】
図3に実施例1における基地局制御装置(BSC)の構成を示す。
従来方式との違いは選択部13の構成である。すなわち、従来例では、基地局制御装置が備える選択部13〜13は全て図16に示した構成のものであった。これに対し、本発明では、無線周波数RF1で通話中の移動機3に割り当てる選択部13〜13は従来例と同じ構成(すなわち図16の構成)とするが、無線周波数RF2で通話中の移動機3に割り当てるものは、図16に示す選択部に代えて、図4に示すように、図16における振り分け器137と誤り検査部138,139とバッファ131、132の一方と選択器140を取り除いた単純な構成のバッファ部14〜14とした。すなわち、このバッファ部14は受信側がバッファ部131と音声復号化部134からなり、送信側が音声符号化部135とバッファ部132とからなるだけのものである。これは無線周波数RF2で通話中の移動機3はソフトハンドオフを行わないので、このソフトハンドオフのための機能は不要となったためである。
【0080】
基地局制御装置4では、無線周波数RF1と無線周波数RF2の間でハードハンドオフを行う移動機に割り当てている回路部分(選択部13とバッファ部14)を、ハードハンドオフのタイミングに合わせて切り替える必要があるが、この切替え手段には従来のシステムにある回線設定部12とMSC接統部15の回線切替え機能が使用可能である。
【0081】
上記のように選択部13の選択機能は、本発明においては無線周波数RF1で通信を行っている移動機3だけがソフトハンドオフを行う可能性があり、他の無線周波数で通信を行っている移動機3は必要としないことから、無線周波数RF1に対応する回線部だけに設けられていれば良く、他の無線周波数RF2に対応する回線部には設けなくともよい。よって、これらの他の無線回線RF2に対応する回線部では、従来の構成に比べて振り分け器、誤り検査、バッファ、選択器の数を少なくすることが可能となっている。
【0082】
なお、本発明は、ここに挙げた例の無線周波数RF1と無線周波数RF2の2つの無線周波数を持つシステムに限られるものではなく、複数の無線周波数を使用するシステムであれば、その数にかかわらず本発明の適用が可能である。
【0083】
〔実施例2〕
図5は本発明に係る実施例2としてのCDMA方式移動通信システムで用いる移動機の受信機能の構成を示している。図中の各ブロックの機能は大方は図17で説明した従来技術のものと同様である。
【0084】
従来方式との違いは、本発明ではサーチャ部23に新たな機能としてサーチャ停止制御部232を設けた点である。
このサーチャ停止制御部232の機能は、移動機3が周辺セルとのソフトハンドオフを行わない無線周波数RF2で通話中である場合においては、サーチャ23が検索すべき対象が従来技術における周辺の基地局のパイロット信号であるときには、制御部27からの指示によってサーチヤ23内の各機能を停止させる役割を持つことである。
【0085】
従来のサーチャ23では、周辺の基地局のパイロット信号の検索と、現在通話中の信号のマルチパス成分の検索を行うが、本機能を設けることで、ソフトハンドオフを実行することがない無線周波数で通話中の移動機は、周辺の基地局のパイロット信号の検索を行わず、マルチパス成分の検索のみ行う。よって、この分だけ、移動機3はハードウェア/ソフトウェアの負担が軽くなり、低消費電力化を図ることができる。
【0086】
検索を行わない無線周波数は、報知情報で予め移動機3に通知しておくか、基地局1,2または基地局制御装置4からメッセージとして通知することで、ソフトハンドオフを行わない無線周波数を移動機3が予め知らない場合であっても、それぞれの無線周波数で基地局から通知されて知ることができ、システム構成の変更等に柔軟に対応が可能となる。
【0087】
〔実施例3〕
図6は本発明に係る実施例3としてのCDMA方式移動通信システムのセルの構成を示している。また、図7はこの実施例3の基地局の構成例を示し、図8はこの実施例3の基地局におけるRF変換部の構成を示している。
【0088】
図6に示すように、この実施例3では、基地局1,2は、前述の無線周波数RF1,RF2の他に、さらに無線周波数RF3でも無線通信を行えるようにしてあり、この無線周波数RF3でカバーされるエリアは無線周波数RF2のエリアと同様に半径r2のものとする。
【0089】
そして、この実施例3の基地局では、図7に示すように、実施例1の無線周波数RF1と無線周波数RF2用のRF変換部30,30に加えて、無線周波数RF3用のRF変換部30を設ける。このうちの無線周波数RF2とRF3用のRF変換部30,30に、図8に示すように、BTS制御部33からの指示によってハイパワーアンプ308への入力をon/offするスイッチ(SW)307を設けて、無線周波数RF2,無線周波数RF3のRF変換部による通信をon/offできる構成とする。
【0090】
基地局では、各無線周波数で通話中の移動機3の数は、回線設定情報としてBTS制御部33が予め知っている。ここに無線周波数RF1で通話中の移動機3の数を検出する機能を設け、ここで検出した結果に応じて、無線周波数RF2のRF変換部による送信をon/offする。
【0091】
このとき行う制御は、当初は無線周波数RF1のみで移動機3と通信を行うようにし、無線周波数RF1で通話中の移動機3の数が無線周波数RF1で通話可能な数の上限に近づいたときには、無線周波数RF2での送信を開始する。このとき同時に無線周波数RF1で通話中の移動機3の一部または全部に無線周波数RF1のパイロット受信強度を報告させ、強度の大きい移動機3は基地局の近くにいる、つまり無線周波数RF2のセル半径内にいると判断して、無線周波数RF1から無線周波数RF2にハードハンドオフを実行させる。これにより無線周波数RF1でサービスを受けている移動機3の数を少なくし、新たな移動機3を受け入れられるようにする。
【0092】
同様に、基地局のBTS制御部33に無線周波数RF2でサービスを受けている移動機3の数を検出する機能を設け、ここで検出する移動機3の数に応じて無線周波数RF3での送信をon/offし、その際に上述同様、無線周波数RF2から無線周波数RF3へ移動機3をハードハンドオフをさせることによって、無線周波数RF2が新たな無線周波数RF1からのハードハンドオフを受け入れられるように制御を行う。
【0093】
このとき無線周波数RF2または無線周波数RF3のon/offが頻発しないように、各無線周波数RF2,RF3のon/offにおける移動機3の数にヒステリシス特性を持たせたり、時間保護をかけることも考えられる。
【0094】
このような制御を行うことで、1つの基地局BTSで通話している移動機3が少ないときには、無線周波数RF3や無線周波数RF2の送信を停止して無線周波数RF1だけで通話を行うことで、基地局の消費電力を小さくできるばかりでなく、周辺の基地局で通話中の移動機3に対する干渉を小さくすることが可能となる。
【0095】
なお、この実施例3では、ハードハンドオフのみを行う無線周波数をRF2とRF3の2つとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、かかる無線周波数をRF2の一つのみとして、移動機3の数が少ないときは無線周波数RF1だけを出力し、移動機3の数が多くなるとハードハンドオフのみの無線周波数RF2を出力して無線周波数RF1から無線周波数RF2にハードハンドオフさせるようにしてもよい。あるいは、ハードハンドオフのみを行う無線周波数を3以上にして、同様の動作をさせるものであっても勿論よい。
【0096】
〔実施例4〕
図9は本発明に係る実施例4としてのCDMA方式移動通信システムのセルの構成を示している。この実施例4では実施例3で説明した無線周波数RF2とRF3のセル構成に対して、無線周波数RF2のセル半径r2よりも無線周波数RF3のセル半径r3を小さくするように構成している。なお、この実施例4では無線周波数RF2とRF3での送信のon/offは行わない。
【0097】
無線周波数RF2に対して無線周波数RF3の半径r3を小さくし、無線周波数RF2で通話中の移動機3のうち、その在圏する基地局の近くにいる移動機3に対しては無線周波数RF3で通話を行うことで、3つの無線周波数でエリアを構成する基地局の無線周波数RF3の送信電力を下げて、基地局の消費電力を小さくすることを可能とした。
【0098】
本発明の実施にあたっては上述したものの他にも種々の変形形態が可能である。例えば、上述の実施例では無線周波数の数を2または3としたが、本発明はこれに限られるものではなく、それ以上の数であっても本発明の適用は可能である。
【0099】
また、ソフトハンドオフを行う無線周波数(実施例ではRF1)の数も一つに限られるものではなく、これが複数であってもよい。要は、ソフトハンドオフを行う無線周波数(RF1)の他に、ソフトハンドオフを行わない無線周波数(RF2,RF3など)が設けてあり、ソフトハンドオフはソフトハンドオフ用の無線周波数(RF1)でだけ行うようにすればよいものである。
【0100】
また、上述の実施例では、ソフトハンドオフを行う無線周波数RF1のエリアに対して、ハートハンドオフ用の無線周波数RF2、RF3のエリアを小さく設定したが、本発明はこれに限られるものではなく、無線周波数RF1のエリアと無線周波数RF2等のエリアとを同じにしても実現可能である。この場合、無線周波数RF1から無線周波数RF2にハードハンドオフする条件は適宜決めればよい。この構成は、隣接する基地局のセルにソフトハンドオフする無線周波数の数を限定するという技術思想に基づくものである。かかる構成とした場合、加入者収容数の増大効果は期待できないが、従来技術における基地局制御装置の選択部と移動機のサーチャの構成を簡単化することができる。
【0101】
なお本発明は、類似のハンドオフを行うシステムであれば適用が可能であり、特にIS−95・Aにのみ限定するものではない。
【0102】
【発明の効果】
本発明に係るCDMA移動通信システムでは、複数の無線周波数を用いてCDMA方式の通信を行っている場合でも、隣接する基地局とソフトハンドオフを行う無線周波数の数を制限できるので、基地局側の装置(例えば基地局制御装置における選択部)を簡素化して装置のコストを下げることが可能である。
また、ソフトハンドオフを生じない無線周波数で通信中の移動機は、サーチャによる周辺の基地局のパイロット信号のサーチ動作を停止できるので、移動機の低消費電力化が可能である。
【0103】
また本発明に係るCDMA移動通信システムでは、基地局が複数の無線周波数で形成する各エリアの大きさ(代表的には半径)を異ならせることで、小さいエリア内で通話中の移動機についてはその送信電力を小さくでき、よってその移動機が周囲で通話中の移動機に与える干渉を小さくすることができる。またその移動機は隣接基地局から遠く離れるためその移動機に対する隣接基地局からの送信信号の干渉も小さくできる。その結果、このCDMA移動通信システムに収容できる加入者数を大きくとることが可能である。
【0104】
これらの効果によって、加入者に対して安価で連続通話時間の長い移動通信システムの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCDMA移動通信システムの代表的な形態についての原理説明図である。
【図2】本発明の実施例1としてのCDMA方式移動通信システムの動作を説明する図である。
【図3】本発明の実施例1における基地局制御装置の構成例を説明する図である。
【図4】本発明の実施例1の基地局制御装置におけるバッファ部の構成を説明する図である。
【図5】本発明の実施例2としてのCDMA方式移動通信システムにおける移動機の受信機能の構成例を説明する図である。
【図6】本発明の実施例3としてのCDMA方式移動通信システムにおけるセルの構成を説明する図である。
【図7】本発明の実施例3における基地局の構成例を説明する図である。
【図8】本発明の実施例3の基地局におけるRF変換部の構成を説明する図である。
【図9】本発明の実施例4としてのCDMA方式移動通信システムにおけるセルの構成を説明する図である。
【図10】移動通信システムの一般的なネットワーク構成を説明する図である。
【図11】従来の基地局のエリアを説明する図である。
【図12】ハードハンドオフの流れを説明する図である。
【図13】ソフトハンドオフの流れを説明明する図である。
【図14】従来方式の基地局(BTS)と基地局制御装置(BSC)の構成例を説明する図である。
【図15】従来方式の基地局におけるRF変換部の構成例を説明する図である。
【図16】従来方式の基地局制御装置における選択部の構成例を説明する図である。
【図17】従来来方式の移動機の受信機能の構成例を説明する図である。
【符号の説明】
1,2 基地局
3 移動機
4 基地局制御装置
5 移動交換機
11 BTS接続部
12 回線設定部
13〜13 選択部
15 MSC接続部
16 BSC制御部
21 RF変換部
22 QPSK復調部
23 サーチャ
24 フィンガ制御部
25,26 フィンガ
27 制御部
28 最大比合成部
29 信号処理部
210 音声復号化部
30 RF変換部
31 QPSK変復調部
32 CDMA変復調部
33 BTS制御部
34 BSC接続部
131,132,133 バッファ
134 音声復号化部
135 音声符号化部
136 バッファ制御部
137 振り分け器
138,139 誤り検査部
140 選択部
301,304 バンドパスフィルタ
302 低雑音アンプ
303,305 掛け算器
306,306 ローカル信号発生器
307 スイッチ
308 ハイパワーアンプ

Claims (11)

  1. 基地局と移動機間の通信を符号分割多元接続方式で複数の無線周波数を使用して行うCDMA方式移動通信システムにおいて、一の基地局は、第1の無線周波数でカバーする第1のエリアと、第2の無線周波数でカバーする第2のエリアとを少なくとも含んでセルを構成できるようにするとともに、該一の基地局での第1の無線周波数と該第2の無線周波数との間でハードハンドオフが可能なように構成し、該一の基地局の第1のエリアは、隣接する基地局が同じ第1の無線周波数でカバーするエリアとその隣接部分が重なるように構成し、該一の基地局とそれに隣接する基地局との間でのハンドオフは、該第1の無線周波数で通話中の移動機についてはソフトハンドオフで行い、該第2の無線周波数で通話中の移動機については該第2の無線周波数から該第1の無線周波数にハードハンドオフした後に該第1の無線周波数によりソフトハンドオフで行うように構成し、該一の基地局は、移動機の数が少ない時には第1の無線周波数の無線信号だけを出力し、移動機の数が多くなると第2の無線周波数の無線信号を出力して、該第1の無線周波数で通信中の移動機の少なくとも一部を、第1の無線周波数から第2の無線周波数にハードハンドオフさせるように構成したCDMA方式移動通信システム。
  2. 基地局と移動機間の通信を符号分割多元接続方式で複数の無線周波数を使用して行うCDMA方式移動通信システムにおいて、一の基地局は、第1の無線周波数でカバーする第1のエリアと、第2の無線周波数でカバーする第2のエリアであって該第1のエリア内に該第1のエリアよりも小さく形成されるものとを少なくとも含んでセルを構成できるようにするとともに、該一の基地局での第1の無線周波数と該第2の無線周波数との間でハードハンドオフが可能なように構成し、該一の基地局の第1のエリアは、隣接する基地局が同じ第1の無線周波数でカバーするエリアとその隣接部分が重なるように構成し、該一の基地局とそれに隣接する基地局との間でのハンドオフは、該第1の無線周波数で通話中の移動機についてはソフトハンドオフで行い、該第2の無線周波数で通話中の移動機については該第2の無線周波数から該第1の無線周波数にハードハンドオフした後に該第1の無線周波数によりソフトハンドオフで行うように構成し、該一の基地局は、移動機の数が少ない時には第1の無線周波数の無線信号だけを出力し、移動機の数が多くなると第2の無線周波数の無線信号を出力して、該第1の無線周波数で通信中の移動機の少なくとも一部を、第1の無線周波数から第2の無線周波数にハードハンドオフさせるように構成したCDMA方式移動通信システム。
  3. 基地局と移動機間の通信を符号分割多元接続方式で複数の無線周波数を使用して行うCDMA方式移動通信システムにおいて、一の基地局は、第1の無線周波数でカバーする第1のエリアと、第2の無線周波数でカバーする第2のエリアとを少なくとも含んでセルを構成できるようにするとともに、該一の基地局での第1の無線周波数と該第2の無線周波数との間でハードハンドオフが可能なように構成し、該一の基地局の第1のエリアは、隣接する基地局が同じ第1の無線周波数でカバーするエリアとその隣接部分が重なるように構成し、該一の基地局とそれに隣接する基地局との間でのハンドオフは、該第1の無線周波数で通話中の移動機についてはソフトハンドオフで行い、該第2の無線周波数で通話中の移動機については該第2の無線周波数から該第1の無線周波数にハードハンドオフした後に該第1の無線周波数によりソフトハンドオフで行うように構成し、該一の基地局は、該第2のエリアの内側に、第3の無線周波数でカバーする第3のエリアであって該第2のエリアよりも小さいものを構成できる機能を有し、該一の基地局側では、移動機から報告される第2の無線周波数のパイロット受信強度から当該移動機の位置を推定し、第3の無線周波数による第3のエリア内に移動機が存在すると判断したら、その移動機を第2の無線周波数から第3の無線周波数にハードハンドオフさせるように構成したCDMA方式移動通信システム。
  4. 基地局と移動機間の通信を符号分割多元接続方式で複数の無線周波数を使用して行うCDMA方式移動通信システムにおいて、一の基地局は、第1の無線周波数でカバーする第1のエリアと、第2の無線周波数でカバーする第2のエリアであって該第1のエリア内に該第1のエリアよりも小さく形成されるものとを少なくとも含んでセルを構成できるようにするとともに、該一の基地局での第1の無線周波数と該第2の無線周波数との間でハードハンドオフが可能なように構成し、該一の基地局の第1のエリアは、隣接する基地局が同じ第1の無線周波数でカバーするエリアとその隣接部分が重なるように構成し、該一の基地局とそれに隣接する基地局との間でのハンドオフは、該第1の無線周波数で通話中の移動機についてはソフトハンドオフで行い、該第2の無線周波数で通話中の移動機については該第2の無線周波数から該第1の無線周波数にハードハンドオフした後に該第1の無線周波数によりソフトハンドオフで行うように構成し、該一の基地局は、該第2のエリアの内側に、第3の無線周波数でカバーする第3のエリアであって該第2のエリアよりも小さいものを構成できる機能を有し、該一の基地局側では、移動機から報告される第2の無線周波数のパイロット受信強度から当該移動機の位置を推定し、第3の無線周波数による第3のエリア内に移動機が存在すると判断したら、その移動機を第2の無線周波数から第3の無線周波数にハードハンドオフさせるように構成したCDMA方式移動通信システム。
  5. 該一の基地局は、該第2の無線周波数による第2のエリアの他に、該第1のエリアの内側に、第3の無線周波数でカバーする第3のエリアを構成できる機能を有し、該一の基地局側では、該第2の無線周波数で通信中の移動機の数が少ない時には第3の無線周波数の無線信号は出力せず、該第2の無線周波数で通信中の移動機の数が多くなると第3の無線周波数の無線信号を出力して、該第2の無線周波数で通信中の移動機の少なくとも一部を、第2の無線周波数から第3の無線周波数にハードハンドオフさせるように構成した請求項1,2記載のCDMA方式移動通信システム。
  6. 第2の無線周波数の無線信号の出力のオン/オフにヒステリシス特性を持たせた請求項の何れかに記載のCDMA方式移動通信システム。
  7. 該第2の無線周波数の無線信号の出力のオン/オフに保護時間をかけるように構成した請求項の何れかに記載のCDMA方式移動通信システム。
  8. 請求項1〜の何れかに記載のCDMA方式移動通信システムに用いる移動機であって、移動機のサーチャにおいて、現在通信を行っている基地局の周辺の基地局のパイロット信号の検索を行うことを停止させる機能を有し、移動機がソフトハンドオフを行う無線周波数以外の無線周波数で通信を行っているときには、現在通信を行っている基地局の周辺の基地局のパイロット信号の検索を行うことを停止させるように構成したCDMA方式移動機。
  9. 請求項1〜の何れかに記載のCDMA方式移動通信システムに用いる移動機であって、移動機のサーチャをソフトハンドオフを行う無線周波数でしか動作しないように基地局側から制御されるように構成したCDMA方式移動機。
  10. 請求項1〜の何れかに記載のCDMA方式移動通信システムに用いる基地局を制御するための基地局制御装置であって、ソフトハンドオフを行う無線周波数以外の無線周波数の信号を処理する回路についてはソフトハンドオフを行うための機能を除いて構成した基地局制御装置。
  11. 基地局と移動機間の通信を符号分割多元接続方式で複数の無線周波数を使用して行うCDMA方式移動通信システムにおいて、一の基地局は、第1の無線周波数でカバーする第1のエリアと、第2の無線周波数でカバーする第2のエリアであって該第1のエリア内に該第1のエリアよりも小さく形成されるものとを少なくとも含んでセルを構成できるようにするとともに、該一の基地局での第1の無線周波数と該第2の無線周波数との間でハードハンドオフが可能なように構成し、該一の基地局の第1のエリアは、隣接する基地局が同じ第1の無線周波数でカバーするエリアとその隣接部分が重なるように構成し、該一の基地局とそれに隣接する基地局との間でのハンドオフは、該第1の無線周波数で通話中の移動機についてはソフトハンドオフで行い、該第2の無線周波数で通話中の移動機については該第2の無線周波数から該第1の無線周波数にハードハンドオフした後に該第1の無線周波数によりソフトハンドオフで行うように構成し、該一の基地局は、通話中の移動機の数が少なくなると、第1の無線周波数と第2の無線周波数のうち第2の無線周波数の無線信号の送信を停止することを特徴とするCDMA方式移動通信システ ム。
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