JPH09284252A - マッチドフィルタ - Google Patents

マッチドフィルタ

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JPH09284252A
JPH09284252A JP8115719A JP11571996A JPH09284252A JP H09284252 A JPH09284252 A JP H09284252A JP 8115719 A JP8115719 A JP 8115719A JP 11571996 A JP11571996 A JP 11571996A JP H09284252 A JPH09284252 A JP H09284252A
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JP
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adder
sample
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circuit
input
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JP8115719A
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English (en)
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Giyouriyou Hata
暁凌 秦
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Kokuriyou Kotobuki
国梁 寿
Nagaaki Shu
長明 周
Takashi Chin
傑 陳
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Yozan Inc
Sharp Corp
Original Assignee
Yozan Inc
Sharp Corp
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Publication date
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Priority to DE0782258T priority patent/DE782258T1/de
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Priority to CN96123179A priority patent/CN1211859A/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算速度を確保しつつ全体回路のリフレッ
シュを実行し得るマッチドフィルタを提供することを目
的とする。 【構成】 主サンプル・ホールド回路で保持すべきア
ナログ入力電圧の一部を保持し得る複数の補助サンプル
・ホールド回路と、加減算回路と等価な回路よりなる第
2加減算回路と、加減算回路または第2加減算回路の一
方の出力を択一的に出力するマルチプレクサとを追加的
に設け、これによって主サンプル・ホールド回路内のサ
ンプル・ホールド回路および加減算回路を休止し得る期
間を設け、この期間中にリフレッシュを行うものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信や無線LA
N等のためのスペクトル拡散通信システムに有効なマッ
チドフィルタに係り、時系列のアナログ入力電圧を保持
しかつPN符号の値に応じて異なる経路の出力として一
旦保持したアナログ入力電圧を出力する複数のサンプル
・ホールド回路を有する主サンプル・ホールド回路と、
これらサンプル・ホールド回路の出力のうちPN符号の
正負(「1」、「0」を「+1」、「−1」として取り
扱う。)に対応する経路の出力を加算する第1、第2加
算器、および第1加算器の出力から第2加算器の出力を
減ずる減算器とを備えたマッチドフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマッチドフィルタに関し本願出
願人は特願平7−212438号においてマッチドフィ
ルタを提案しており、PN(pseudo−nois
e)符号が1ビットの符号列であることに注目し、マル
チプレクサによる乗算を行うことにより、回路の単純化
を図っている。しかし、このマッチドフィルタにおける
アナログ型の演算回路においてはインバータやキャパシ
タンスにおける電荷残留によりオフセット電圧が生じ、
出力精度が劣化するという問題がある。このような電荷
解消のためには容量部分を短絡させる、いわゆるリフレ
ッシュを行う必要があるが、このリフレッシュ時には演
算を停止しなければならないため全体の演算速度を犠牲
にしなければならない。
【0003】そこで本願出願人は、特願平7−2635
73号においてマッチドフィルタのサンプル・ホールド
回路として主サンプル・ホールド回路およびサンプル・
ホールド回路を設け主サンプル・ホールド回路内でのリ
フレッシュに際して、保持すべきデータを一旦補助サン
プル・ホールド回路で保持する構成を提案している。
【0004】しかしながら、回路規模の小型化および低
消費電力化に対する要求は強く、このような構成の一層
の小型化が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景に基づいて創案されたものであり、演算速度を確保し
つつ全体回路のリフレッシュを実行でき、かつ回路規模
が小さいマッチドフィルタを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるマッチド
フィルタは、前記第1加算器および第2加算器を複数の
グループにグループ分けし、第1加算器の1個のグルー
プの機能を代替する第1補助加算器と第2加算器の1個
のグループの機能を代替する第2補助加算器とを設け、
これら第1、第2補助加算器の出力は第1減算器、第2
減算器にそれぞれ入力され、リフレッシュ手段は第1、
第2補助加算器によって代替されたグループのリフレッ
シュをも行うものである。
【0007】
【実施例】次に本発明に係るマッチドフィルタの1実施
例を図面に基づいて説明する。
【0009】図1において、マッチドフィルタはサンプ
ル・ホールド回路として、主サンプル・ホールド回路S
Hmおよび補助サンプル・ホールド回路SHsを有し、
補助サンプル・ホールド回路は主サンプル・ホールド回
路で保持されるべきデータの1つを保持する機能を持
つ。すなわち補助サンプル・ホールド回路は主サンプル
・ホールド回路における1個のサンプル・ホールド回路
の機能を代替し得るものであり、これによって主サンプ
ル・ホールド回路内のサンプル・ホールド回路を順次休
止することが可能になる。
【0010】サンプル・ホールド回路SHm、SHsの
出力は加算回路ADDに入力され、この加算回路は各サ
ンプル・ホールド回路の正負の出力(図1ではSHm、
SHsの正、負の出力をp、mで示している。)それぞ
れについて加算を行う。そして加算回路ADDの出力は
第1減算器SUB1および第2減算器SUB2に並列に
入力されている。これら減算器の出力はマルチプレクサ
MUX1により選択的に出力され、アナログ出力電圧A
outとなる。
【0011】図2は主サンプル・ホールド回路SHmを
より詳細に示し、かつ補助サンプル・ホールド回路を併
記したブロック図であり、主サンプル・ホールド回路S
Hmは4個のサンプル・ホールド回路モジュールSHM
1、SHM2、SHM3、SHM4よりなる。これらサ
ンプル・ホールド回路は保持データに乗ずるべきPN符
号の値によってp、m2系統の出力を生成する。SHs
の出力とSHmの出力は、p出力相互およびm出力相互
を統合し、両者をADDに入力している。ここに正の出
力成分をOshp、負の成分をOshmとする。また、
SHmに対するADDにおける正の成分の入力端子はt
p1、負の成分の入力端子はtm1であり、SHsに対
するADDの正の成分の入力端子はtp2、負の成分の
入力端子はtm2である。このように主サンプル・ホー
ルド回路SHmと補助サンプル・ホールド回路SHsの
両者の出力を加算回路ADDに入力しているため、いず
れか一方の加算回路が作動していれば、有効な出力Ao
ut(図1)を生成し得る。
【0012】図3に示すように、サンプル・ホールド回
路モジュールSHM1は32個の単位サンプル・ホール
ド回路SH1〜SH32よりなり、SHm全体として3
2×4=128個のデータを保持し得る。ここにSHM
2〜SHM4はSHM1と同様に構成されているので説
明を省略する。
【0013】図4に示すように、単位サンプル・ホール
ド回路SH1は入力電圧Ainに接続された入力スイッ
チSWH41、この入力スイッチに接続された入力キャ
パシタンスCin4を有し、入力キャパシタンスは、3
段の直列なMOSインバータよりなるインバータ回路I
NV4に入力されている。INV4の出力はフィードバ
ックキャパシタンスCf4を介してその入力にフィード
バックされ、INV4の高い開ループゲインにより入出
力関係の線形性が確保されている。INV4は3段のM
OSインバータにより高いゲインを確保するとともに、
接地キャパシタンスおよび平衡レジスタンスにより発振
を防止している。サンプル・ホールド回路によるデータ
保持を行う際にはSWH41を閉成した後に開放し、キ
ャパシタンスCin4、Cf4に電荷を保持して、IN
V4の出力から入力電圧Ainを出力する。ここにキャ
パシタンスCin4、Cf4の容量比は1対1であり、
Ainの反転がそのままINV4から出力される。イン
バータ回路INV4の出力にはOshp、Oshmに対
応したマルチプレクサMUX41、MUX42が接続さ
れ、いずれか一方のマルチプレクサがAinを出力し、
他のマルチプレクサは基準電圧を出力する。ここに基準
電圧は出力電圧の基準であり、数値「0」に対応する。
【0014】さらに単位サンプル・ホールド回路SH1
はリフレッシュのためのスイッチSWH42、SWA4
を有し、これらスイッチはマルチプレクサMUX41、
MUX42とともにコントロール信号Ctrl4によっ
てコントロールされる。SWH42はVRをCin4に
接続し、SWA4はINV4の入出力を短絡させるもの
であり、これらスイッチを閉成することにより、SH1
はリフレッシュされ、オフセットが解消される。このリ
フレッシュの期間にはSH1はAinの保持、出力は不
可能であり、その代替としてSHsが使用される。この
リフレッシュに際しては、MUX41、MUX42は基
準電圧を出力するように設定され、ADDに対して基準
電圧を出力する。
【0015】なおSH2〜SH32はSH1と同様に構
成されているので説明を省略する。
【0016】図5に示すように、補助サンプル・ホール
ド回路SHsは、単位サンプル・ホールド回路と同様に
構成されている。図中、SWH51はAinを入力キャ
パシタンスCin5に接続するためのスイッチ、SWH
52はVRをCin5に接続するためのスイッチ、IN
V5はCin5に接続された3段MOSインバータ回
路、Cf5はINV5の出力をその入力にフィードバッ
クするフィードバックキャパシタンス、SWA5はIN
V5の入出力を短絡するためのスイッチ、MUX51は
INV5の出力をOshp1として出力するためのマル
チプレクサ、MUX52はINV5の出力をOshm1
として出力するためのマルチプレクサである。ここにキ
ャパシタンスCin5、Cf5の容量比は1対1であ
り、Ainの反転がそのままINV5から出力される。
【0017】スイッチSWH51、SWH52、SWA
5、MUX51、MUX52はコントロール信号Ctr
l5によってコントロールされ、リフレッシュ時には、
SWH51を開放してSWH52を閉成し、SWA5を
閉成するとともに、MUX51、MUX52が基準電圧
を出力するように設定する。これによってオフセット電
圧が解消されるとともに、加算回路ADDに対する出力
は基準電圧となる。
【0018】図6において、前記スイッチSWA4(図
4)はpMOSのドレイン、ソースとnMOSのソー
ス、ドレインとを相互に接続してなるトランジスタT6
をコントロール信号Ctrl6によって開閉するもので
ある。T6のpMOSのドレインにはダミートランジス
タDT6を介して入力電圧Vin6が接続され、Ctr
l6はT6のnMOSおよびDT6のpMOSのゲート
に入力されるとともに、インバータINV6を介してT
6のpMOSのゲートおよびDT6のnMOSのゲート
に入力されている。これによってCtrl6がハイ・レ
ベルのときにT6は閉成される。またDT6はT6とは
逆極性のMOSを並列接続してなり、Cin4のオフセ
ットを解消して出力Vout6の精度を高めている。な
おSWA5はSWA4と同様に構成されているので説明
を省略する。
【0019】図7において、スイッチSWH41(図
4)はSWA4におけるトランジスタとダミートランジ
スタの配列を逆転させたものであり、出力側のオフセッ
トを解消し得る。図中、T7は入力電圧Vin7に対し
てnMOSとpMOSを並列接続してなるMOSスイッ
チ、DT7はT7と逆極性のMOSをT7の出力に接続
したダミートランジスタ、INV7はT7のコントロー
ル信号Ctrl7をT7のpMOS、DT7のnMOS
に導くインバータである。なおスイッチSWH42、S
WH51、SWH52は同様に構成されているので説明
を省略する。
【0020】図8において、マルチプレクサMUX51
(図5)は2個の並列なMOSスイッチを逆極性のコン
トロール信号で開閉するものであり、入力電圧Vin8
1、Vin82に対してpMOS、nMOSを並列接続
してなるMOSスイッチT81、T82が設けられてい
る。コントロール信号Ctrl8はT81のnMOSの
ゲートおよびT82のpMOSのゲートに入力され、さ
らにインバータINV8を介して、T81のpMOSの
ゲート、T82のnMOSのゲートに入力されている。
Ctrl8がハイ・レベルのとき、T81が閉成され、
ロー・レベルのときT82が閉成される。これによっ
て、Vin81またはVin82が出力Vout8とし
て出力される。なおマルチプレクサMUXo、MUX4
1、MUX42、MUX52は同様に構成されているの
で説明を省略する。
【0021】図9において、加算器ADD(図1)は、
SHmおよびSHsから出力されたOshpを加算する
ための5個の加算部ADD33−1、ADD32−1、
ADD32−2、ADD32−3、ADD33R1、お
よびOshmを加算するための5個の加算部ADD33
−2、ADD32−4、ADD32−5、ADD32−
6、ADD33R2を有する。加算部ADD33−1、
ADD33−2は33入力の加算部であり、SHM1と
SHsの正負の出力の加算を行う。ADD32−1、A
DD32−2、ADD32−3は32入力の加算部であ
り、SHM2、SHM3、SHM4の正の出力の加算を
行う。ADD32−4、ADD32−5、ADD32−
6は32入力の加算部であり、SHM2、SHM3、S
HM4の負の出力の加算を行う。
【0022】加算部ADD33R1は、ADD33−1
と同様に構成され、ADD33−1、ADD32−1、
ADD32−2またはADD32−3がリフレッシュさ
れる際に、その加算部の機能を代替する。加算部ADD
33−1、ADD32−1、ADD32−2、ADD3
2−3は順次リフレッシュされ、その加算部で処理すべ
きデータはADD33R1に入力される。一方、加算部
ADD33R2は、ADD33−2と同様に構成され、
ADD33−2、ADD32−4、ADD32−5また
はADD32−6がリフレッシュされる際に、その加算
部の機能を代替する。加算部ADD33−2、ADD3
2−4、ADD32−5、ADD32−6は順次リフレ
ッシュされ、その加算部で処理すべきデータはADD3
3R2に入力される。
【0023】ADD33−1、ADD32−1、ADD
32−2、ADD32−3、ADD33R1の出力をp
1〜p5、ADD33−2、ADD32−4、ADD3
2−5、ADD32−6、ADD33R2の出力をm1
〜m5とすると、これら出力は減算器SUB1およびS
UB2に並列に入力される。各加算部の休止、リフレッ
シュはコントロール信号Ctrl9によりコントロール
され、前述のように、このときサンプル・ホールド回路
SHmにおける対応するマルチプレクサMUX41、M
UX42(図4)、およびサンプル・ホールド回路SH
sにおけるマルチプレクサMUX51、MUX52(図
5)は基準電圧を出力するようにコントロールされる。
【0022】図10において、ADD32−1は同一容
量の32個のキャパシタンスC101〜C1032を並
列接続してなる容量結合を有し、その出力は3段の直列
なMOSインバータよりなるインバータ回路INV10
に接続されている。INV10の出力はフィードバック
キャパシタンスCf10によってその入力にフィードバ
ックされ、良好な線形特性により容量結合の出力をその
まま出力Vout10として出力する。ここにC101
〜C1032の容量とCf10の容量の比は1対32で
あり、例えばC101〜C1032に等しい入力電圧が
印加されたとき、INV10は各入力電圧に等しい電圧
を出力する。さらにINV10にはその入出力を短絡さ
せるスイッチSWA10(SWA4と同一構成)が接続
され、コントロール信号Ctrl10によって閉成され
たときにADD32−1をリフレッシュする。このリフ
レッシュ時には加算回路の入力は全て基準電圧となり、
インバータINV10の入出力が短絡されることによ
り、出力Vout10は基準電圧となる。なおADD3
2−2〜ADD32−6は同様に構成されているので説
明を省略する。
【0023】図11において、ADD33−1は同一容
量の33個のキャパシタンスC111〜C1133を並
列接続してなる容量結合を有し、その出力は3段の直列
なMOSインバータよりなるインバータ回路INV11
に接続されている。INV11の出力はフィードバック
キャパシタンスCf11によってその入力にフィードバ
ックされ、良好な線形特性により容量結合の出力をその
まま出力Vout11として出力する。前記C111〜
C1133の容量とCf11の容量の比は1対32であ
り、ADD32−1と同様の重み付けが為されている。
ここにC111C1133のいずれか1個には無効の入
力(基準電圧)が入力されるため、1個の入力のキャパ
シタンスを無視した比率設定になっている。従って、例
えばC111〜C1133に等しい入力電圧が印加され
たとき、INV11は各入力電圧に等しい電圧を出力す
る。さらにINV11にはその入出力を短絡させるスイ
ッチSWA11(SWA4と同一構成)が接続され、コ
ントロール信号Ctrl11によって閉成されたときに
ADD33−1をリフレッシュする。前記したように、
リフレッシュ時には加算器の入力は全て基準電圧とな
り、インバータINV11の入出力が短絡されることに
より、出力Vout11は基準電圧となる。なおADD
33−2は同様に構成されているので説明を省略する。
【0024】図12において、減算器SUB9はADD
33−1、ADD32−1、ADD32−2、ADD3
2−3の出力(p1、p2、p3、p4で示す。)を加
算するための4個のキャパシタンスCp1、Cp2、C
p3、Cp4よりなる容量結合を有し、その出力は3段
の直列なMOSインバータよりなるインバータ回路IN
V121に入力されている。INV121の出力はフィ
ードバックキャパシタンスCf121によってその入力
にフィードバックされ、線形特性が確保されている。I
NV121の後段にはキャパシタンスC12を介して同
様のインバータ回路INV122が接続され、INV1
22にはキャパシタンスCm1、Cm2、Cm3、Cm
4よりなる容量結合が接続されている。またINV12
2にはフィードバックキャパシタンスCf122が接続
されている。これらキャパシタンスにはADD33−
2、ADD32−4、ADD32−5、ADD32−6
の負の出力(m1、m2、m3、m4で示す。)が接続
され、これらの加算結果が出力される。INV121の
出力はp1〜p4の加算結果の反転であり、これはC1
2およびCm1〜Cm4よりなる容量結合においてm1
〜m4の和と加算される。さらにこの加算結果はINV
122において反転されるため、p1〜p4の加算結果
からm1〜m4の加算結果を減じた値がINV122の
出力Vout12として生じる。ここにキャパシタンス
Cp1〜Cp4の各容量とCf121の容量の比は1対
4であり、例えばCp1〜Cp4に等しい入力電圧が印
加されたとき、INV121は各入力電圧に等しい電圧
を出力する。一方キャパシタンスCm1〜Cm4の各容
量とキャパシタンスC12、Cf122の容量の比は1
対4対4であり、Cp1〜Cp4の入力とCm1〜Cm
4の入力に均等の重みが与えられている。例えば入力が
全て等しい正の値を持つとき最終出力Vout12はそ
の入力と等しくなり、また全て等しい負の値を持つとき
にはVout12は基準電圧を軸に反転したものとな
る。さらにINV121、INV122にはリフレッシ
ュのためのスイッチSWA121、SWA122が接続
され、コントロール信号Ctrl12によってコントロ
ールされている。
【0025】Cp1〜Cp5の入力にはマルチプイレク
サMUX51と同様のマルチプレクサMUX120、M
UX121、MUX122、MUX123、MUX12
4がそれぞれ接続され、Cp1〜p5はこれらマルチプ
レクサを介してCp1〜Cp5に接続されている。同様
にCm1〜Cm5の入力にはマルチプレクサMUX12
5、MUX126、MUX127、MUX128、MU
X129が接続され、m1〜m5はこれらマルチプレク
サを介してCm1〜Cm5に入力されている。MUX1
20〜MUX129はp1〜p5、m1〜m5の入力と
基準電圧Vrefとを択一的に出力し、SUB1をリフ
レッシュする際にはMUX120〜MUX129の全て
がVrefを出力する。このリフレッシュのコントロー
ルのために、MUX120〜MUX129には前記Ct
rl12が入力されている。なおSUB2はSUB1と
同様に構成されているので説明を省略する。
【0026】図13は加算部ADD33R1を示すもの
であり、ADD33−1への33系統の入力に対応した
入力V1211、V1212、...、V12133、
ADD32−1への32系統の入力に対応した入力V1
221、1222、...、V12232、ADD32
−2への32系統の入力に対応した入力V1231、V
1232、...、V12332、ADD32−3への
32系統の入力に対応した入力V1241、V124
2、...、V12432が入力されている。各加算部
への第1の入力V1311、V1321、V1331、
V1341はPN符号に応じて開閉するスイッチPN1
1、PN12、PN13、PN14をそれぞれ介してマ
ルチプレクサMUX131に入力されている。MUX1
31はリフレッシュを行う加算部への入力を選択し、例
えばADD33−1がリフレッシュを行うときにはV1
311を選択する。さらにMUX131にはVrefが
入力され、ADD33R1自体をリフレッシュするとき
にはVrefが選択される。なお5入力のマルチプレク
サ131〜1332は図18に示すようにMUX51を
階層的に接続することにより容易に構成し得る。
【0027】各加算部の第2入力に対しては同様のマル
チプレクサMUX132が設けられ、以下、第32入力
までは同様である。そして第33入力はADD33−1
のみに入力されているので、別途V12433とVre
fのみが入力されたマルチプレクサMUX1333が設
けられている。これらマルチプレクサの出力にはキャパ
シタンスC131、C132、...、C1333が接
続され、これらキャパシタンスの出力が統合されて容量
結合が構成されている。
【0028】この容量結合の出力は3段の直列なMOS
インバータよりなるインバータ回路INV13に入力さ
れ、INV13の出力はフィードバックキャパシタンス
Cf13によってその入力にフィードバックされ、線形
特性が確保されている。またINV13の入出力はスイ
ッチSWA13によって接続され、リフレッシュ時に
は、リフレッシュ信号REF5(後述)によってSWA
13が閉成されることによってINV13の入出力が短
絡される。前記キャパシタンスC131〜C1333な
同一容量に設定され、Cf13はこれらキャパシタンス
の容量和に等しく設定されている。これによってADD
33R1の出力は入力の和を正規化した値に成るよう設
定されている。なおADD33R2はADD33R1と
同様に構成されているので説明を省略する。
【0029】図14は加算部のリフレッシュのタイミン
グを示すタイミングチャートであり、ADD33−1、
ADD33−2のためのリフレッシュ信号REF1、A
DD32−1、ADD32−4のためのリフレッシュ信
号REF2、ADD32−2、ADD32−5のための
リフレッシュ信号REF3、ADD32−3、ADD3
2−6のためのリフレッシュ信号REF4、ADDR
1、ADDR2のためのリフレッシュ信号REF5が設
けられており、REF1、REF2、REF3、REF
4、REF5の順序でリフレッシュが繰り返されてい
る。マッチドフィルタのチップ時間をTcとすると、1
回あたりのリフレッシュ時間は最短25Tcであること
が判明しており、図示するように25Tcに設定され、
あるいはそれ以上の時間に設定される。同一の加算部の
リフレッシュの間隔は比較的長時間でよいことが判明し
ているが、ここで充分な余裕をみては、マッチドフィル
タのタップ数を128とするとき、{(2×128+
1)×128}・Tcの時間に設定されている。
【0030】ADD33R1におけるマルチプレクサの
コントロールタイミングは図15に示すとおりである。
ここでMUX131を例にとり、ADD33−1への入
力信号を選択すべきタイミングをPN11で示し、AD
D32−1、ADD32−2、ADD32−3への入力
を選択すべきタイミングをPN12、PN13、PN1
4で示す。またADD33R1をリフレッシュすべきタ
イミングをVrefで示す。PN11、PN12、PN
13、PN14はREF1〜REF4のタイミングと全
く同一であり、リフレッシュのタイミングはそれ以外の
全ての期間である。これによって、充分なリフレッシュ
時間が確保されている。
【0031】図16はSHsのサンプル・ホールド信号
を生成するための回路であり、1回のサンプル・ホール
ドごとに生成されるクロックCLK16を9ビットのカ
ウンタ(COUNTERで示す。)の出力が257(2
進数で100000001)のとき、これをAND回路
AND1で判定する。このパルスは次のクロックの入力
まで保持される。
【0032】図17はSHsで使用されるPN符号を生
成するための回路であり、主サンプル・ホールド回路に
おいてリフレッシュが行なわれるサンプル・ホールド回
路をSHiとし、そろリフレッシュを示す信号をSHi
とすると、SHiとPNiの論理積がSHsのPN符号
として生成される。このため、PN1とSH1、PN2
とSH2、...、PN128とSH128が入力され
た128個のANDゲート、AND171、AND17
2、...、AND17128の出力を1個ORゲート
OR17に入力し、OR17の出力をSHsのPN符号
としている。
【0033】
【発明の効果】前述のとおり、本発明にかかるマッチド
フィルタは、前記第1加算器および第2加算器を複数の
グループにグループ分けし、第1加算器の1個のグルー
プの機能を代替する第1補助加算器と第2加算器の1個
のグループの機能を代替する第2補助加算器とを設け、
これら第1、第2補助加算器の出力は第1減算器、第2
減算器にそれぞれ入力され、リフレッシュ手段は第1、
第2補助加算器によって代替されたグループのリフレッ
シュをも行うので、演算速度を確保しつつ全体回路のリ
フレッシュを実行でき、かつ回路規模が小さいという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッチドフィルタの1実施例を示
すブロック図である。
【図2】同実施例のサンプル・ホールド回路を示すブロ
ック図である。
【図3】同実施例の主サンプル・ホールド回路を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の主サンプル・ホールド回路における単位
サンプル・ホールド回路を示す回路図である。
【図5】同実施例の1個の補助サンプル・ホールド回路
を示す回路図である。
【図6】スイッチを示す回路図である。
【図7】他のスイッチを示す回路図である。
【図8】マルチプレクサを示す回路図である。
【図9】加減算部を示すブロック図である。
【図10】1個の加算部を示す回路図である。
【図11】他の加算部を示す回路図である。
【図12】減算回路を示す回路図である。
【図13】補助加算回路を示す回路図である。
【図14】リフレッシュのタイミングを示すタイミング
・チャートである。
【図15】補助加算回路のタイミングを示すタイミング
・チャートである。
【図16】PN符号を生成する回路を示す回路図であ
る。
【図17】主サンプル・ホールド回路のサンプル・ホー
ルド信号を生成する回路を示す回路図である。
【図18】5入力のマルチプレクサを示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
SHm ... 主サンプル・ホールド回路 SHs ... 補助サンプル・ホールド回路 ADD ... 加算回路 MUX1 ... マルチプレクサ SUB1、SUB2 ...減算回路。 1 整理番号=YZ1995039A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寿 国梁 東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビル 株式会社鷹山内 (72)発明者 周 長明 東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビル 株式会社鷹山内 (72)発明者 陳 傑 東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビル 株式会社鷹山内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列のアナログ入力電圧を保持しか
    つPN符号の値に応じて異なる経路の出力として一旦保
    持したアナログ入力電圧を出力する複数の主サンプル・
    ホールド回路と、この主サンプル・ホールド回路で保持
    すべきアナログ入力電圧の一部を保持し得る補助サンプ
    ル・ホールド回路と、これらサンプル・ホールド回路の
    出力のうちPN符号の「1」に対応する経路の出力を加
    算する第1加算器と、サンプル・ホールド回路の出力の
    うちPN符号の「0」に対応する経路の出力を加算する
    第2加算器と、第1加算器の各出力から第2加算器の対
    応する出力を減ずる減算器と、補助サンプル・ホールド
    回路で代替されたサンプル・ホールド回路をリフレッシ
    ュするリフレッシュ手段とを備えたマッチドフィルタに
    おいて:前記第1加算器および第2加算器は複数のグル
    ープにグループ分けされ、第1加算器の1個のグループ
    の機能を代替する第1補助加算器と第2加算器の1個の
    グループの機能を代替する第2補助加算器とが設けら
    れ、前記減算器は第1減算器および第2減算器の2個設
    けられ、前記第1、第2補助加算器の出力は第1減算
    器、第2減算器にそれぞれ入力され、リフレッシュ手段
    は第1、第2補助加算器によって代替されたグループの
    リフレッシュを適時行い、かつ第1、第2減算器の択一
    的リフレッシュをも行うようになっていることを特徴と
    するマッチドフィルタ。
  2. 【請求項2】 リフレッシュ手段は主サンプル・ホール
    ド回路における1個のサンプル・ホールド回路を順次リ
    フレッシュするようになっていることを特徴とする請求
    項1記載のマッチドフィルタ回路。
JP8115719A 1995-12-26 1996-04-12 マッチドフィルタ Pending JPH09284252A (ja)

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JP8115719A JPH09284252A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 マッチドフィルタ
EP96120648A EP0782258A3 (en) 1995-12-26 1996-12-20 Matched filter
DE0782258T DE782258T1 (de) 1995-12-26 1996-12-20 Signalangepasstes Filter
KR1019960070589A KR970072657A (ko) 1995-12-26 1996-12-23 정합필터
CN96123179A CN1211859A (zh) 1995-12-26 1996-12-26 匹配滤波器
US08/780,145 US5887024A (en) 1995-12-26 1996-12-26 Matched filter

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