JPH09284075A - 帯域阻止フィルタ - Google Patents

帯域阻止フィルタ

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JPH09284075A
JPH09284075A JP9219496A JP9219496A JPH09284075A JP H09284075 A JPH09284075 A JP H09284075A JP 9219496 A JP9219496 A JP 9219496A JP 9219496 A JP9219496 A JP 9219496A JP H09284075 A JPH09284075 A JP H09284075A
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JP
Japan
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filter
band
circulator
acoustic wave
surface acoustic
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Application number
JP9219496A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Shimamoto
伸彦 島本
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のキャパシタンスCとインダクタンスL
を用いた帯域阻止フィルタは、急峻度が低く、減衰量も
小さく、阻止帯域も狭い。 【解決手段】 弾性表面波フィルタ12は、FIRフィ
ルタの設計手法で容易に高急峻度の振幅周波数特性が得
られることを特徴としており、圧電基板上に櫛歯状の電
極を配置した公知の構成で、高急峻度の振幅周波数特性
の帯域フィルタが用いられる。サーキュレータ11のポ
ート3と端子3’間の信号のうち、弾性表面波フィルタ
12の通過帯域の信号は終端抵抗素子3で終端される。
また、弾性表面波フィルタ12の阻止帯域の信号は弾性
表面波フィルタ12の入力で全反射され、サーキュレー
タ11のポート3と端子3’から出力端子2、2’へ出
力される。サーキュレータ11は非可逆素子であるた
め、サーキュレータ11のポート3と端子3’間で反射
された信号は入力端子1、1’へは殆ど出力されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯域阻止フィルタに
係り、特に超短波帯、極超短波帯の通信機器において、
広い占有周波数帯域幅を有する信号を阻止する、表面弾
性波素子を用いた帯域阻止フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている帯域阻止フィルタ
は、阻止帯域の中心周波数付近を共振周波数に持つ図4
(a)に示すような、入力端子1と出力端子2の間に接
続されたキャパシタンスCとインダクタンスLからなる
並列共振回路、又は同図(b)に示すような、入力端子
1及び出力端子2の接続点と入力端子1’及び出力端子
2’の接続点との間に接続されたキャパシタンスCとイ
ンダクタンスLからなる直列共振回路により構成された
四端子回路網を単独で、又はこれらの四端子回路網の複
数個を誘導結合又は静電結合させた構成である。
【0003】このキャパシタンスCとインダクタンスL
を用いた帯域阻止フィルタは、LCによる共振回路のQ
によってフィルタの急峻度、減衰量が決まり、共振周波
数を中心周波数とする阻止帯域を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャパシタンス
CとインダクタンスLを用いた帯域阻止フィルタは、L
Cによる共振回路のQによってフィルタの急峻度、減衰
量が決まるため、一般に図5に示すように急峻度が低
く、減衰量も小さく、阻止帯域も狭いという問題があ
る。阻止帯域を広くし、高急峻度、また大減衰量を得る
ためには、結合させる四端子回路網の段数を多くするこ
とも考えられるが、通過損失が大きくなることや所要の
性能を得るために決定するパラメータの数が極めて増加
するという欠点がある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
通過損失を低く抑え、高急峻度、大減衰量を得るように
弾性表面波フィルタとサーキュレータを用いた帯域阻止
フィルタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、第1の入力端子を介して信号が入力される
非可逆素子であるサーキュレータと、サーキュレータの
ポートからの信号の特定の周波数帯域の信号成分を通過
させる帯域フィルタと、帯域フィルタの出力端子に接続
された終端抵抗素子とを有し、帯域フィルタで全反射さ
れた特定の周波数帯域以外の信号成分をサーキュレータ
を介して出力端子へ出力することを特徴とする。
【0007】また、本発明は、サーキュレータのポート
と帯域フィルタの入力端子の間に接続された、サーキュ
レータと帯域フィルタの入力回路の整合を目的としたイ
ンダクタンス素子及び抵抗素子の直列回路を有する構成
としたものである。
【0008】本発明では、サーキュレータのポートから
の信号のうち、帯域フィルタの通過帯域の信号は終端抵
抗素子で終端されるため、終端抵抗素子に吸収されて出
力されない。また、帯域フィルタの阻止帯域の信号は帯
域フィルタの入力で全反射され、サーキュレータのポー
トから出力端子へ出力される。更に、整合用インダクタ
ンス素子及び抵抗素子の直列回路を有することにより、
帯域フィルタの通過帯域の信号成分の反射による減衰量
の低下を改善できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形
態の回路図を示す。同図に示すように、この帯域阻止フ
ィルタは、入力端子1に接続された非可逆素子であるサ
ーキュレータ11と、弾性表面波フィルタ12と、弾性
表面波フィルタ12に接続された終端抵抗素子13と、
サーキュレータ11のポート3と弾性表面波フィルタ1
2の間に接続された整合用インダクタンス素子14及び
整合用抵抗素子15の直列回路と、入力端子1、1’間
に接続された信号源16とから構成されている四端子回
路である。
【0010】弾性表面波フィルタ12は、巡回型フィル
タである有限インパルスレスポンス(FIR)フィルタ
の設計手法で容易に高急峻度の振幅周波数特性が得られ
ることを特徴としており、圧電基板上に櫛歯状の電極を
配置した公知の構成で、ここでは高急峻度の振幅周波数
特性の帯域フィルタ(BPF)が用いられる。また、弾
性表面波フィルタ12は四端子回路で、2つの入力端子
の一方は整合用抵抗素子15の一端に接続され、他方の
入力端子は入力端子1’と出力端子2’間の信号線上の
端子3’に接続されている。信号源16は四端子回路に
つながる出力インピーダンスZの回路である。
【0011】この実施の形態の動作について説明する
に、信号源16から出力された信号は、四端子回路の入
力端子1、1’に入力され、サーキュレータ11のポー
ト3と端子3’間に出力される。サーキュレータ11の
ポート3と端子3’間のインピーダンスはZ(=
)である。ここで、弾性表面波フィルタ12の通過
帯域(ω=ω付近)でのインピーダンスZは、等価的
に次式で表される。
【0012】 Z=R−{1/(jω)}=|Z| (1) ただし、R:弾性表面波フィルタ12を入力側から見
た純抵抗成分 C:弾性表面波フィルタ12を入力側から見た容量成
分 従って、このままでは不整合のために通過帯域において
も反射波が発生して、十分な減衰量を得ることができな
い。そのため、サーキュレータ11と弾性表面波フィル
タ12と直列にインダクタンス素子14及び抵抗素子1
5を接続することにより、整合を改善している。
【0013】すなわち、整合用インダクタンス素子14
のインダクタンス値をL、整合用抵抗素子15の抵抗
値をRとすると、次式 R+R=R (2) Z=(R+R)+jωL−{1/(jωC)} (3) が成立するから、ω=ω ではjωL−{1/(j
ωC)}=0となるようにLを選ぶことにより、 Z=Z=R (4) として、反射による減衰量の低下を改善できる。
【0014】入力信号は弾性表面波フィルタ12を通過
してインピーダンスZ(=R)の終端抵抗素子13
に吸収される。このため、出力端子2、2’間には信号
は出力されない。一方、弾性表面波フィルタ12の阻止
帯域では弾性表面波フィルタ12の入力インピーダンス
Z≫Z、又はZ≪Zである。そのため、信号は全反
射される。
【0015】弾性表面波フィルタ12で全反射された信
号は、サーキュレータ11のポート3と端子3’間から
取り出され、サーキュレータ11を通って出力端子2、
2’間から出力される。サーキュレータ11は非可逆素
子であるため、サーキュレータ11のポート3と端子
3’間で反射された信号は入力端子1、1’へはほとん
ど出力されない。
【0016】図2は本発明になる帯域阻止フィルタの他
の実施の形態の回路図を示す。同図中、図1と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図2に
おいて、入力端子17、17’に入力された信号は、出
力インピーダンスがZである増幅器18により増幅さ
れた後、入力端子1、1’を介してサーキュレータ11
に入力される。
【0017】サーキュレータ11のポート3は整合用イ
ンピーダンス素子14及び整合用抵抗素子15を直列に
介して弾性表面波フィルタ12の一方の入力端子に接続
される一方、端子3’が弾性表面波フィルタ12の他方
の入力端子に接続されている。また、弾性表面波フィル
タ12の2つの出力端子間には終端抵抗素子13が接続
されている。
【0018】これにより、サーキュレータ11のポート
3と端子3’間の信号のうち、弾性表面波フィルタ12
の通過帯域の信号は終端抵抗素子3で終端される。ま
た、弾性表面波フィルタ12の阻止帯域の信号は弾性表
面波フィルタ12の入力で全反射され、サーキュレータ
11のポート3と端子3’から出力端子2、2’へ出力
される。
【0019】この実施の形態によれば、図3に示すよう
に、従来よりも広い阻止帯域である弾性表面波フィルタ
12の通過帯域で従来よりも大きく減衰され、かつ、急
峻な傾斜の(高急峻度の)振幅周波数特性が得られる。
例えば、中心周波数70MHzで、阻止帯域1MHzの
帯域阻止フィルタの場合、従来は1MHz以上の遷移帯
域幅が必要であったのに対し、この実施の形態の帯域阻
止フィルタによれば、0.2MHz程度の遷移帯域幅で
よいことが確かめられた。
【0020】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、構成が大型化し、重量も重くなる
が、弾性表面波フィルタ12に代えて導波管による帯域
フィルタを用いることも原理的には可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サーキュレータのポートからの信号のうち、帯域フィル
タの通過帯域の信号は終端抵抗素子で終端されるため、
終端抵抗素子に吸収されて出力されることはなく、また
帯域フィルタの阻止帯域の信号は帯域フィルタの入力で
全反射され、サーキュレータのポートから出力端子へ出
力されるため、従来に比べて高急峻度で広帯域にわた
り、大減衰量の帯域素子特性を得ることができる。
【0022】また、本発明によれば、整合用インダクタ
ンス素子及び抵抗素子の直列回路を有することにより、
帯域フィルタの通過帯域の信号成分の反射による減衰量
の低下を改善できるため、より高急峻度で、大減衰量の
帯域阻止が行え、例えば容易に広い占有帯域幅の信号を
阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の回路図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の回路図である。
【図3】図2の帯域阻止フィルタの振幅周波数特性の一
例を示す図である。
【図4】従来の帯域阻止フィルタの原理回路図である。
【図5】従来の帯域阻止フィルタの振幅周波数特性の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1、1’、17、17’ 入力端子 2、2’ 出力端子 3 ポート 3’ 端子 11 サーキュレータ 12 弾性表面波フィルタ 13 終端抵抗素子 14 整合用インダクタンス素子 15 整合用抵抗素子 16 信号源 18 増幅器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力端子を介して信号が入力され
    る非可逆素子であるサーキュレータと、 前記サーキュレータのポートからの信号の特定の周波数
    帯域の信号成分を通過させる帯域フィルタと、 前記帯域フィルタの出力端子に接続された終端抵抗素子
    とを有し、前記帯域フィルタで全反射された前記特定の
    周波数帯域以外の信号成分を前記サーキュレータを介し
    て出力端子へ出力することを特徴とする帯域阻止フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 前記サーキュレータのポートと前記帯域
    フィルタの入力端子の間に接続された、前記サーキュレ
    ータと帯域フィルタの入力回路の整合を目的としたイン
    ダクタンス素子及び抵抗素子の直列回路を有することを
    特徴とする請求項1記載の帯域阻止フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記帯域フィルタは、弾性表面波フィル
    タであることを特徴とする請求項1又は2記載の帯域阻
    止フィルタ。
JP9219496A 1996-04-15 1996-04-15 帯域阻止フィルタ Pending JPH09284075A (ja)

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