JPH09284073A - 自動利得制御回路 - Google Patents

自動利得制御回路

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JPH09284073A
JPH09284073A JP9829096A JP9829096A JPH09284073A JP H09284073 A JPH09284073 A JP H09284073A JP 9829096 A JP9829096 A JP 9829096A JP 9829096 A JP9829096 A JP 9829096A JP H09284073 A JPH09284073 A JP H09284073A
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input signal
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JP9829096A
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Tadao Sasaki
唯夫 佐々木
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Sony Corp
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗算を含まない回路構成で、発振を防止し動
作を安定させる機能を実現し、回路または処理ソフトウ
エアを簡単にし、処理速度も向上した自動利得制御回路
を提供することを課題とする。 【解決手段】 帰還手段として回路出力信号の異なった
レベル範囲に応答し回路出力信号を回路入力側に帰還す
る複数の帰還回路7〜10と、この複数の帰還回路7〜
10の出力を加算する加算回路11を設け、入力信号可
変手段2は加算回路11の出力に応じて回路入力信号1
を制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動利得制御回路
に関し、ことにオーディオ装置におけるディジタル増幅
装置の自動利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダー等の録音装置では、録
音レベルを適正な範囲に収める為に自動利得制御回路
(以下AGC回路で表す)がよく用いられている。従来
のオーディオ装置などに用いられるAGC回路の帰還回
路には、発振を防止して、動作を安定させるために低域
炉波器(以下LPFで表す)が挿入されているのが普通
である。
【0003】このようなLPFをディジタル回路で構成
した場合のブロックを図5に示す。図5から分かるよう
にLPFには乗算回路が含まれている。したがって、L
PFをソフトウエアで実現するためには、乗算が必要と
なり、そのために特別のハードウェアが必要だったり、
計算時間がかかったりする欠点がある。また、帰還回路
は瞬間的な大信号入力による影響をとり除くため、大入
力に対しては帰還量を制限するリミッタ機能を有してい
る場合がある。
【0004】このようなリミッタ機能を有している場
合、大信号入力が続くと信号がクリップされて、正確な
フィードバック量が得られない。そこで、信号レベルが
あるスレッショルドを超えると一定割合で利得を下げ、
このスレッショルドを下回ると利得を元に戻す動作を行
う場合がある。しかしこのようにすると、スレッショル
ドを超えた信号の利得がさがって、いずれはスレッショ
ルドを下回ることになり、そうすると今度は利得を上げ
なくてはならなくなり、いずれはスレッショルドを超え
るという繰り返しが続くことになり、これによりループ
が発振する欠点がある。
【0005】また、ディジタル回路では入力可変回路の
可変量が制御信号に対してdb(デシベル)で変化動作
するものである場合がある。このようなときは、帰還回
路の入力レベルを対数化すれば帰還量を帰還回路入力に
比例させることができるが、リミッタ機能ではリミッタ
の効き始めるレベルとクリップするレベルの差が小さく
なって、これを元に制御すると、フィードバック量が常
に小さい値になってしまい、利得を速やかに下げること
ができないという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
ディジタルAGC回路では、帰還回路のLPF回路に乗
算機能が含まれており、特別のハードウェアが必要だっ
たり、計算時間がかかったりする欠点があった。また、
帰還回路がリミッタ機能を有する場合、スレッショルド
の前後のレベルで発振するなどの問題があった。さら
に、対数化された入力信号を用いると、リミッタの効き
始めるレベルとクリップするレベルの差が小さくなっ
て、利得を速やかに下げることができないという問題も
有している。
【0007】本発明はこれらの問題を解決して、LPF
の計算を通常のフィルタ処理ではなく加減算で行って、
乗算をなくし回路またはソフトウエアを簡単にし、演算
時間を短くすることすることを課題とする。さらに、リ
ミッタ機能を有する場合、スレッショルド付近のレベル
での発振を防止し、利得の修正を高速に行うことを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、回路出力信号を回路入力側に帰還する低
域ろ波手段を含む帰還手段と、該帰還手段の出力に応じ
て回路入力信号を可変する入力信号可変手段とを有し、
自動的に回路の利得を制御する自動利得制御回路におい
て、前記低域ろ波手段の計算を加減算で行うことを特徴
とする。
【0009】また、回路出力信号を回路入力側に帰還す
る帰還手段と、該帰還手段の出力に応じて回路入力信号
を可変する入力信号可変手段とを有し、自動的に回路の
利得を制御する自動利得制御回路において、前記帰還手
段は前記回路出力信号を回路入力側に帰還する複数の帰
還回路と、該複数の帰還回路の出力を加算する加算回路
を有し、前記入力信号可変手段は前記加算回路の出力に
応じて前記回路入力信号を制御することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるAGC回路
を添付図面を参照にして詳細に説明する。図1は、音声
信号のディジタル録音装置の入力回路に用いられた本発
明のAGC回路のブロック図である。図1において、1
は入力信号、2はEVR(電子ボリュウーム)あるいは
可変利得増幅器、3はAD変換器、4はピーク検出回
路、5はLIN→LOG変換回路、6は逆バックラッシ
ュ回路、7は高速リミッタ回路A、8は高速リミッタ回
路B、9は低速リミッタ回路、10はノーマル回路、1
1は加算回路、12はバックラッシュ回路、13は自動
・手動(AUTO・MAN.)切り替えスイッチであ
る。
【0011】入力されたアナログ信号1は、EVR2で
レベルが変えられ、AD変換器3に入力される。AD変
換器3のディジタル出力は、図示しない録音装置に入力
される。同時にAD変換器3のディジタル出力は、ピー
ク検出回路4にも入力され、ここで一定時間内に発生し
た最大値が検出保存される。この出力は直線量子化され
ている。
【0012】ピーク検出回路4の出力は、高速リミッタ
回路A7と高速リミッタ回路B8とLIN→LOG変換
回路5に入力される。LIN→LOG変換回路5では直
線量子化されたピーク検出回路4の出力が浮動小数点形
式に変換される。浮動小数点形式の指数部は、対数への
良い近似になっている。LIN→LOG変換回路5の出
力は、逆バックラッシュ回路6へ入力され、その逆バッ
クラッシュ回路6の出力は低速リミッタ回路9およびノ
ーマル回路10へ入力される。
【0013】AGC回路動作時は自動・手動切り替えス
イッチ13はAUTO側に切り替えられ、高速リミッタ
回路A7、低速リミッタ回路9およびノーマル回路10
の出力は、加算回路11で加算されてバックラッシュ回
路7に入力される。
【0014】バックラッシュ回路7はフイードバックル
ープの発振を防止するためのもので、加算回路11の出
力の微妙な変化をEVR2に伝達しないような働きをす
る。これは丁度機械系の歯車でのガタ(バックラッシ
ュ)と同じような働きを行うことになる。バックラッシ
ュ量は、EVR2の1ステップの変化幅以上に設定す
る。バックラッシュ回路7の出力は、EVR2の利得を
設定し、適正なレベルになるようにコントロールされ
る。一方、逆バックラッシュ回路6はバックラッシュ回
路7で伝達されなかった量を補正するものである。
【0015】図1の回路で、フイードバックゲインが1
の場合は、出力側の変化量がそのままEVR2の変化量
になる。例えば入力が1dB増加すると、出力は0.5
dB増加し、EVR2の減衰量が0.5dB増加してバ
ランスするとする。ところが、バックラッシュがある
と、出力の変化がEVR2に伝達されない場合がある。
前述の例の場合では、フイードバック量が0.5dBの
変わりに1dBとなり、これが、バックラッシュのスレ
ッショルドを超えると、EVR2の利得変化量が過大に
なり、発振を起こす場合がある。逆バックラッシュ回路
6はこの伝達されなかった分を補正する役割を果たす。
【0016】次に本発明のフイードバック回路を従来の
ものと比較して説明する。図5は、従来のフイードバッ
ク回路に用いられる通常のLPF回路のブロック図であ
る。この回路は、ある時点での入力信号をYn、出力信
号をXnとし、その1クロック前の出力をXn-1 とする
と、この回路は Xn=Xn-1 +(Yn−Xn-1 )*K を計算している。ただし、Kは時定数である。これによ
りアナログ回路でのCR一段のLPFと同等の動作が実
現できる。
【0017】一方、本発明の場合は、後で説明する図3
の36〜41の部分がLPF回路に相当する。図3の3
6〜41の部分を図5と比較すれば明らかなように、本
発明では図5での乗算回路72の部分がスルーレートリ
ミット37になっている。図3の回路のこの部分の動作
を説明すると、減算回路36の出力が正の時は、スルー
レートリミット37はその出力と上昇時定数39とを比
較してその内の小さい方の値を出力し、減算回路36の
出力が負の時は、スルーレートリミット37はその出力
と下降時定数38とを比較してその内の大きい方の値を
出力する。このスルーレートリミット37の出力を前回
の回路出力43と加算回路40で加算し、加算結果をラ
ッチ回路41でラッチして今回の回路出力とする。な
お、図3の回路全体の動作は後で述べることにする。
【0018】AGC回路の動作としては、入力変化に対
する応答特性は指数関数的に変化することが望ましい。
アナログ的なAGC回路では利得は直接コントロール電
圧に比例する場合が多いので、通常のLPFを用いると
コントロール電圧が指数関数的になるので都合が良い。
ディジタルAGCでは、EVR2の変化量はdBステッ
プなので、コントロール電圧が直線的に変化するとする
と利得の変化は指数関数的になる。このため、LPF回
路に乗算演算を用いず、加算演算を用いても差支えない
ことになる。
【0019】図2は、図1の高速リミッタ回路B8の内
容を示すブロック図である。図1の回路では、この高速
リミッタ回路B8の回路はマニュアル録音時にのみ働く
ようにしているが、AGC動作中に働くようにしても差
支えない。
【0020】この回路の動作は次のようなものである。
比較回路21で入力信号20があるスレッショルドThd
3およびThd4と比較され、次のような判断がなされ
る。 (1)入力信号21があるスレッショルドThd4よりも
大きいときは、ある正の一定値である上昇時定数22
を、加算回路25でラッチ回路27の出力に加算する。 (2)入力信号21があるスレッショルドThd3よりも
小さいときは、別の負の一定値である下降時定数24
を、加算回路25でラッチ回路27の出力に加算する。 (3)入力信号21がスレッショルドThd3よりも大き
く、スレッショルドThd4よりも小さいときは、時定数
23として“0”を設定し、加算回路25での加算は行
わない。
【0021】また、加算回路25の出力を比較回路26
で判定し、負になった場合は、ラッチ回路27をクリア
して“0”に設定する。それ以外の場合は加算回路25
出力をラッチ回路27にそのまま設定する。
【0022】さて、図2の回路で、スレッショルドThd
3とスレッショルドThd4の差の値がEVR2の利得変
化のステップ幅より小さい場合には、帰還ループが発振
する。
【0023】この発振に到る動作を説明すると、入力信
号20のレベルがスレッショルドThd4よりも大きいと
きは、高速リミッタ回路A7の出力が大きくなり、EV
R2の利得が下げられる。この動作は入力信号20のレ
ベルがスレッショルドThd4(=Thd3)より小さくな
るまで続く。すると、今度は入力信号20のレベルがス
レッショルドThd3よりも小さくなって、高速リミッタ
回路B8の出力が小さくなり出し、EVR2の利得が上
げられ、入力信号20のレベルがスレッショルドThd3
(=Thd4)より大きくなる。これが繰り返されてしま
うため、入力信号20のレベルがThd3(=Thd4)の
前後で振動するようになる。
【0024】この振動を防ぐためには、Thd4とThd3
の差がEVR2の利得変化のステップ幅より大きくなる
ようにスレッショルドを設定する。このようにすれば、
入力信号20のレベルがスレッショルドThd4よりも小
さく、Thd3より大きいところでEVR2の利得が固定
されて安定する。マニュアル録音時には、自動・手動
(AUTO・MAN.)切り替えスイッチ13はMA
N.側に切り替わって低速リミッタ回路9の入力は0と
なり、ノーマル回路10の入力は手動ボリュームからの
電圧が入力される。
【0025】図3は、本発明の高速リミッタ回路A7ま
たは低速リミッタ回路9のブロック図である。図3にそ
ってこの回路の動作を説明する。入力信号30を比較回
路31で、あるスレッショルドThd2と比較し、入力信
号30がスレッショルドThd2よりも小さい場合は、3
3で“0”を減算回路36に出力する。
【0026】入力信号30がスレッショルドThd2より
も大きい場合は、入力信号30とスレッショルドThd2
の差を32で演算し、この結果にGAIN34で与えら
れた定数を乗算回路35で掛け、その結果を減算回路3
6に出力し、前回のラッチ結果であるラッチ回路41出
力から減算する。減算回路36はラッチ回路41出力か
ら乗算回路35出力あるいは33から“0”を減算し、
その結果をスルーレートリミット37に入力する。
【0027】スルーレートリミット37では減算回路3
6での減算結果が正の値である上昇時定数39よりも大
きい場合には上昇時定数39を、負の値である下降時定
数38よりも小さい場合には下降時定数38を、上昇時
定数39と下降時定数38との間の値の場合はその値を
加算回路40に送り、ラッチ回路41出力と加算する。
そうして、比較回路42で加算回路40の加算結果の正
負を判定し、正の場合はその値をラッチ回路41に設定
し、負になった場合は比較回路42がラッチ回路41を
クリアして“0”を設定する。
【0028】高速リミッタ回路A7と低速リミッタ回路
9とは同じ回路構成であるが、高速リミッタ回路A7に
用いられるスレッショルドThd2、上昇時定数39およ
び下降時定数38は、低速リミッタ回路9に用いられる
それぞれの値よりも大きな絶対値を有している。このよ
うな構成により、自動(AUTO)時は、入力信号が比
較的小さな範囲では低速リミッタ回路9のみが動作し、
利得調整機能は比較的低速に緩やかに変化する。しかし
入力信号が大きくなると、高速リミッタ回路A7と低速
リミッタ回路9が同時に動作を始め、利得調整機能は高
速に応答するようになる。
【0029】図4は、ノーマル回路10のブロック図で
ある。図4にそってこの回路の動作を説明する。減算回
路51で入力信号50からスレッショルドThd1が減算
され、この結果にGAIN52で与えられる定数が乗算
回路53で掛け合わされる。その乗算結果と基準Vol
値が加算回路54で加算される。
【0030】加算回路54の出力は、比較回路55で正
負が判定され、正の場合はそのままの値が、負の場合は
“0”が減算回路57に送られる。減算回路57では、
前回のラッチ結果であるラッチ回路62出力からこの値
を減算する。これ以後の57〜64での処理は、図3で
の36〜43での処理とほぼ同じなので説明は省略す
る。ノーマル回路10の入力信号50は自動(AUT
O)の場合は逆バックラッシュ回路6の出力、手動(M
AN.)の場合は、手動手動ボリュームからの電圧であ
る。
【0031】以上の説明で述べた各スレッショルドの値
は、ほぼThd4>Thd3>Thd2(高速リミッタ回路A
7)>Thd2(低速リミッタ回路9)>Thd1の関係に
ある。
【0032】さて、図1で示したように、高速リミッタ
回路A7およびB8の入力はLIN→LOG変換回路5
での変換出力からではなく、ピーク検出回路4の出力か
ら直接取るようにしている。これは高速リミッタ回路A
7およびB8の動作範囲を広くすることを目的にしたも
のである。
【0033】例えば、後述するようなLIN→LOG変
換を行った場合、リミッタの動作する範囲をディジタル
ピーク値の−3dB以上であると仮定すると、リミッタ
の動作する範囲は0FFH〜0EFHとなり、その範囲
は僅かに10Hでしかない。この10Hに対してリミッ
タの動作を充分効かせようとすると、図3のGAIN3
4を大きくとる必要がある。しかし、あまり大きくする
とループが不安定になる。この場合に、入力が1変化し
たのに対してEVR2で数ステップ以上変化するようで
あると不安定になる。かといって、リミッタの動作する
範囲をディジタルピーク値に応じて大きくとると、レベ
ルの大きな音が抑圧されてしまってダイナミックレンジ
が押さえられてしまう。
【0034】そこで、図1にあるように、ピーク検出回
路4の出力のリニアーな数値から取るようにすれば、上
述の−3dBの範囲は07FFFH〜05A82Hとな
って、差分の上位8ビツトは25Hと大きくなる。した
がって、同じ抑圧比を得る場合でもより小さなGAIN
34で良く、変化のステップを小さくすることができ
る。この場合、EVR2が入力に対してdBで動作して
いるので入力に指数関数的に応答していることになる。
【0035】このようにした場合に、EVR2が入力に
対してdBで動作しているので入力がリニアであると指
数関数的な動作になり、高速リミッタ回路A7およびB
8によるループは非直線性が強くなり、安定性が悪くな
る。しかし、定常入力に対しては、低速リミッタ回路9
とノーマル回路10で利得を制御し、通常は高速リミッ
タ回路A7が働かない範囲に信号を押さえるようにする
と、安定度の心配は少なくなる。
【0036】最後に、LIN→LOG変換回路5で行わ
れるLIN→LOG変換の方法について触れる。リニア
な数値を完全に対数化する変換には莫大な計算量が必要
となるので、浮動少数点化することで代用する。浮動小
数点の指数部が1変わると、値は2倍または1/2と6
dB変化するので、対数の良い近似となる。AGCの計
算にはこれで充分である。
【0037】具体的には、指数部3ビツト、仮数部5ビ
ツトで浮動小数点とする。リニア値を2進15ビツトで
表すと、最大値は7FFFHである。リニア値を2進数
で表して最上位からの0(ゼロ)が連続している数を指
数部に、上位の0(ゼロ)を除いた上位ビツトを仮数部
にする。実際の例で示すと、例えば、 7FFFH…111 1111 1111 1111→111 11111 …0FF
H 3FFFH…011 1111 1111 1111→110 11111 …0DF
H 1FFFH…001 1111 1111 1111→101 11111 …0BF
H 1CFFH…001 1100 1111 1111→101 11100 …0BC
H となる。
【0038】以上の説明では、本発明のAGC回路の利
用をオーディオ録音装置に限って説明したが、本発明の
AGC回路はその他のオーディオ装置、電話機、ラジ
オ、テレビ受信機等の音声周波数回路、テレビ受信機や
ビデオ録画装置などの映像周波数回路、通信機などの無
線周波数回路等にも基本的に利用できるものであること
はいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
発明は、回路出力信号を回路入力側に帰還する低域ろ波
器を含む帰還手段と、この帰還手段の出力に応じて回路
入力信号を可変するEVR等の入力信号可変手段とを有
し、自動的に回路の利得を制御する自動利得制御回路に
おいて、低域ろ波器の計算を加減算で行うようにした。
これにより、特別な演算回路や、複雑な演算ソフトウエ
アが必要なくなり、回路または処理ソフトウエアが簡単
になり、処理速度も向上する。
【0040】請求項2の発明は、回路出力信号を回路入
力側に帰還する帰還手段と、この帰還手段の出力に応じ
て回路入力信号を可変するEVR等の入力信号可変手段
とを有し、自動的に回路の利得を制御する自動利得制御
回路において、帰還手段は回路出力信号の異なったレベ
ル範囲に応答し回路出力信号を回路入力側に帰還する複
数の帰還回路と、この複数の帰還回路の出力を加算する
加算回路を有し、入力信号可変手段は加算回路の出力に
応じて回路入力信号を制御するようにした。これによ
り、発振を防止して、動作を安定させる機能を乗算を含
まない回路構成で実現可能になり、回路または処理ソフ
トウエアが簡単になり、処理速度も向上する。
【0041】請求項3の発明では、帰還回路に前記低域
ろ波手段の乗算回路に変えて回路出力信号のレベルの時
間的変化が一定割合になるようなリミッタ手段を備える
ようにした。これにより、低域ろ波手段と同等の発振を
防止して動作を安定させる機能を乗算を含まない回路構
成で実現可能になり、また、瞬間的な大入力に反応して
過剰な応答を行うことが防止できる。
【0042】請求項4の発明では、リミッタ手段の利得
を下降させ始める回路出力信号レベルと、利得を復旧さ
せ始める回路出力信号レベルとを異ならせた。これによ
り、帰還ループの発振を防止することができる。
【0043】請求項5の発明では、リミッタ手段の利得
の可変量を回路出力信号レベルの指数関数に比例させる
ようにした。これにより、制御量の範囲を大きくして、
1ステップでの回路入力信号の制御量を小さくできるの
で、制御を安定させることができる。また、帰還量が指
数関数的に変化するので、回路出力信号が大きくなるほ
ど利得の制御量が大きくなり、リミッタ手段として好ま
しい動作となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である音声信号のディジタ
ル録音装置の入力回路に用いられたAGC回路のブロッ
ク図である。
【図2】図1の実施形態での高速リミッタ回路Bのブロ
ック図である。
【図3】図1の実施形態での高速リミッタ回路Aおよび
低速リミッタ回路のブロック図である。
【図4】図1の実施形態でのノーマル回路のブロック図
である。
【図5】従来のAGC回路に用いられるLPF回路のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1……入力信号、2……EVR(電子ボリュウーム)、
3……AD変換器、4……ピーク検出回路、5……LI
N→LOG変換回路、6……逆バックラッシュ回路、7
……高速リミッタ回路A、8……高速リミッタ回路B、
9……低速リミッタ回路、10……ノーマル回路、1
1、25、40、54、61、73……加算回路、12
……バックラッシュ回路、13……自動・手動切り替え
スイッチ、21、26、31、42、55、63……比
較回路、22、39、60……上昇時定数回路、23、
33、56……“0”設定回路、24、38、59……
下降時定数回路、27、41、62、74……ラッチ回
路、32、36、51、57、71……減算回路、3
5、53、72……乗算回路、34、52……利得設定
回路、37、58……スル−レートリミット回路、75
……時定数回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路出力信号を回路入力側に帰還する低
    域ろ波手段を含む帰還手段と、該帰還手段の出力に応じ
    て回路入力信号を可変する入力信号可変手段とを有し、
    自動的に回路の利得を制御する自動利得制御回路におい
    て、 前記低域ろ波手段の計算を加減算で行うことを特徴とす
    る自動利得制御回路。
  2. 【請求項2】 回路出力信号を回路入力側に帰還する帰
    還手段と、該帰還手段の出力に応じて回路入力信号を可
    変する入力信号可変手段とを有し、自動的に回路の利得
    を制御する自動利得制御回路において、 前記帰還手段は前記回路出力信号の異なったレベル範囲
    に応答し前記回路出力信号を回路入力側に帰還する複数
    の帰還回路と、該複数の帰還回路の出力を加算する加算
    回路を有し、前記入力信号可変手段は前記加算回路の出
    力に応じて前記回路入力信号を制御することを特徴とす
    る自動利得制御回路。
  3. 【請求項3】 前記帰還回路は前記低域ろ波手段の乗算
    回路に変えて回路出力信号のレベルの瞬間的な大入力に
    対する応答を制限するリミッタ手段を具備することを特
    徴とする請求項2記載の自動利得制御回路。
  4. 【請求項4】 前記リミッタ手段の利得を下降させ始め
    る前記回路出力信号レベルと、利得を復旧させ始める前
    記回路出力信号レベルとを異ならせたことを特徴とする
    請求項3記載の自動利得制御回路。
  5. 【請求項5】 前記リミッタ手段の利得の可変量を前記
    回路出力信号レベルの指数関数に比例させることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4記載の自動利得制御回
    路。
JP9829096A 1996-04-19 1996-04-19 自動利得制御回路 Pending JPH09284073A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7436913B2 (en) 2003-12-19 2008-10-14 Electronics And Telecommunications Research Institute Automatic gain control apparatus
US8275324B2 (en) 2001-11-02 2012-09-25 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for predicting received signal strength in a communication system

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