JPH09283666A - ヒートシンクおよび製造方法 - Google Patents
ヒートシンクおよび製造方法Info
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- JPH09283666A JPH09283666A JP11199696A JP11199696A JPH09283666A JP H09283666 A JPH09283666 A JP H09283666A JP 11199696 A JP11199696 A JP 11199696A JP 11199696 A JP11199696 A JP 11199696A JP H09283666 A JPH09283666 A JP H09283666A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒートシンクを平板にて積層構成し、コスト
低減を図る。 【解決手段】 平板からなりくし型に形成された第1平
板30と前記第1平板30からくし歯34を除いた形状
の第2平板とを整列させ、交互に積層させる。そして積
層した積層体50の上方から固定枠46をはめ込み固定
する。このように構成したヒートシンク52を発熱体で
ある集積回路58に取り付けると、発生熱62は接触面
32から熱伝達部54に移動し、続いて放熱部56へと
伝熱する。ここで第1平板30の構成により、熱伝達部
54と放熱部56とは一体に形成されているので、熱伝
達部54から放熱部56への発生熱62の伝熱は障害な
くおこなわれ、ヒートシンク52の放熱効果を高めるこ
とができるのである。そしてこれらヒートシンク52の
構成部品をプレス加工にて製作することより、放熱性能
を確保するとともに、低コストのヒートシンク52を製
作することが可能となるのである。
低減を図る。 【解決手段】 平板からなりくし型に形成された第1平
板30と前記第1平板30からくし歯34を除いた形状
の第2平板とを整列させ、交互に積層させる。そして積
層した積層体50の上方から固定枠46をはめ込み固定
する。このように構成したヒートシンク52を発熱体で
ある集積回路58に取り付けると、発生熱62は接触面
32から熱伝達部54に移動し、続いて放熱部56へと
伝熱する。ここで第1平板30の構成により、熱伝達部
54と放熱部56とは一体に形成されているので、熱伝
達部54から放熱部56への発生熱62の伝熱は障害な
くおこなわれ、ヒートシンク52の放熱効果を高めるこ
とができるのである。そしてこれらヒートシンク52の
構成部品をプレス加工にて製作することより、放熱性能
を確保するとともに、低コストのヒートシンク52を製
作することが可能となるのである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体に固定し、
前記発熱体からの発生熱を受けるとともに、当該発生熱
を大気中へ放熱し発熱体の温度上昇を防止するヒートシ
ンクに関する。
前記発熱体からの発生熱を受けるとともに、当該発生熱
を大気中へ放熱し発熱体の温度上昇を防止するヒートシ
ンクに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、産業用機器あるいは民生用機器に
は、数多くの電子部品が使用されている。そしてこれら
電子部品の中には、CPU(中央処理装置)に代表され
るように大電流を消費し、動作中に非常に高温になるも
のが存在する。そしてこのような電子部品には、高熱に
よる不安定動作を防止するために、発生した熱を効率よ
く大気中に放熱させ、温度上昇を防止するヒートシンク
が用いられているのである。
は、数多くの電子部品が使用されている。そしてこれら
電子部品の中には、CPU(中央処理装置)に代表され
るように大電流を消費し、動作中に非常に高温になるも
のが存在する。そしてこのような電子部品には、高熱に
よる不安定動作を防止するために、発生した熱を効率よ
く大気中に放熱させ、温度上昇を防止するヒートシンク
が用いられているのである。
【0003】当該ヒートシンクとは、発熱体の上面に固
定され当該発熱体からの発生熱を受ける熱伝達部と、当
該熱伝達部から熱伝達作用を受けるとともに発生熱を大
気中に放熱する放熱部とで構成されている。熱伝達部
は、発熱体と密着固定する接触面をもち、当該接触面は
接触面積を大きくとることで、発熱体からの発生熱を多
く受け入れられるようになっている。また放熱部は、熱
伝達部より設けられた複数の突起によって構成されてお
り、限られた空間で大気との接触面積を大きく確保し放
熱効果を高められるようになっている。このように構成
された熱伝達部と放熱部とをもつヒートシンクの形状
は、剣山状のものが代表的であり、前述したCPUの他
に消費電力の大きいハイブリッドICなどにも使用され
ているのである。また発生熱の放熱は、その殆どを前述
した放熱部が受け持つのであるが、熱伝達部も大気中に
露出していることから、放熱部とともに熱伝達部からも
発生熱の放熱をおこなっているのである。
定され当該発熱体からの発生熱を受ける熱伝達部と、当
該熱伝達部から熱伝達作用を受けるとともに発生熱を大
気中に放熱する放熱部とで構成されている。熱伝達部
は、発熱体と密着固定する接触面をもち、当該接触面は
接触面積を大きくとることで、発熱体からの発生熱を多
く受け入れられるようになっている。また放熱部は、熱
伝達部より設けられた複数の突起によって構成されてお
り、限られた空間で大気との接触面積を大きく確保し放
熱効果を高められるようになっている。このように構成
された熱伝達部と放熱部とをもつヒートシンクの形状
は、剣山状のものが代表的であり、前述したCPUの他
に消費電力の大きいハイブリッドICなどにも使用され
ているのである。また発生熱の放熱は、その殆どを前述
した放熱部が受け持つのであるが、熱伝達部も大気中に
露出していることから、放熱部とともに熱伝達部からも
発生熱の放熱をおこなっているのである。
【0004】以下に従来より用いられているヒートシン
クの2通りの形態を示す。
クの2通りの形態を示す。
【0005】図4は、第1従来例におけるヒートシンク
の構成図である。同図(1)は、ヒートシンクの組立構
成を示しており、同図(1)に示すように、ヒートシン
ク2の熱伝達部となる四辺形状の平板4には、格子状に
配列された複数の貫通孔4Aが設けられている。また放
熱部となる円柱状の放熱柱6には、片側端部に貫通孔4
Aの径に対応した圧入部6Aが設けられているのであ
る。そして貫通孔4Aに圧入部6Aを次々と圧入してい
くことでヒートシンク2を組み立てていくのである。こ
のようなヒートシンク2は、熱伝達部と放熱部とを別体
にしてあることから個々の部品での製作が可能となり、
製作コストを低く抑えることができるのである。
の構成図である。同図(1)は、ヒートシンクの組立構
成を示しており、同図(1)に示すように、ヒートシン
ク2の熱伝達部となる四辺形状の平板4には、格子状に
配列された複数の貫通孔4Aが設けられている。また放
熱部となる円柱状の放熱柱6には、片側端部に貫通孔4
Aの径に対応した圧入部6Aが設けられているのであ
る。そして貫通孔4Aに圧入部6Aを次々と圧入してい
くことでヒートシンク2を組み立てていくのである。こ
のようなヒートシンク2は、熱伝達部と放熱部とを別体
にしてあることから個々の部品での製作が可能となり、
製作コストを低く抑えることができるのである。
【0006】図5は、第2従来例におけるヒートシンク
の製作途中を示す説明図である。同図(1)は、ヒート
シンク製作工程における切削加工時の状態を示す図であ
り、同図(1)に示すようにヒートシンク16の製作に
は、まず押出しアルミ成形材14を用意する。当該押出
しアルミ成形材14とは、平板14Aの片面から当該平
板14Aの長手方向に沿うよう複数の突起14Bが設け
られた形態となっており、また押出しアルミ成形材14
の幅は、製作対象となるヒートシンク16の1辺の長さ
となるよう設定されている。このように構成された押出
しアルミ成形材14からヒートシンク16を製作するに
は、まず押出しアルミ成形材14の長手方向と直交する
方向に往復移動し、押出しアルミ成形材14を切削可能
とする回転刃18を設置するのである。ここで当該回転
刃18の厚みは、押出しアルミ成形材14に設けられた
複数の突起14B間の隙間と等しくなっており、回転刃
18を往復移動させることで複数の突起14Bを回転刃
18の厚み分だけ切削可能にしているのである。ここで
回転刃18を往復移動させるとともに、この回転刃18
の往復移動に連動して押出しアルミ成形材14を長手方
向に一定量以上送り出せば、切削加工後の押出しアルミ
成形材14は、平板14Aから突起14Bが柱の如く突
出した剣山状の形態となる。そして押出しアルミ成形材
14幅方向の長さと等しくなるよう、押出しアルミ成形
材14の長手方向を破断線20に沿って、図示しない第
2の切削手段により切削を行えば、ヒートシンク16が
製作できるのである。
の製作途中を示す説明図である。同図(1)は、ヒート
シンク製作工程における切削加工時の状態を示す図であ
り、同図(1)に示すようにヒートシンク16の製作に
は、まず押出しアルミ成形材14を用意する。当該押出
しアルミ成形材14とは、平板14Aの片面から当該平
板14Aの長手方向に沿うよう複数の突起14Bが設け
られた形態となっており、また押出しアルミ成形材14
の幅は、製作対象となるヒートシンク16の1辺の長さ
となるよう設定されている。このように構成された押出
しアルミ成形材14からヒートシンク16を製作するに
は、まず押出しアルミ成形材14の長手方向と直交する
方向に往復移動し、押出しアルミ成形材14を切削可能
とする回転刃18を設置するのである。ここで当該回転
刃18の厚みは、押出しアルミ成形材14に設けられた
複数の突起14B間の隙間と等しくなっており、回転刃
18を往復移動させることで複数の突起14Bを回転刃
18の厚み分だけ切削可能にしているのである。ここで
回転刃18を往復移動させるとともに、この回転刃18
の往復移動に連動して押出しアルミ成形材14を長手方
向に一定量以上送り出せば、切削加工後の押出しアルミ
成形材14は、平板14Aから突起14Bが柱の如く突
出した剣山状の形態となる。そして押出しアルミ成形材
14幅方向の長さと等しくなるよう、押出しアルミ成形
材14の長手方向を破断線20に沿って、図示しない第
2の切削手段により切削を行えば、ヒートシンク16が
製作できるのである。
【0007】このような製作方法により製作されたヒー
トシンク16の放熱状態を同図(2)に示す。同図
(2)に示すように、熱伝達部となる平板14Aと放熱
部となる突起14Bとは一体であることから、発熱体2
2から受けた発生熱24は、突起14Bに障害なく伝達
され、その後大気中に放熱される。このことから第2従
来例では、発熱体22から移動した発生熱24を効率よ
く大気中へ放熱させることができるのである。
トシンク16の放熱状態を同図(2)に示す。同図
(2)に示すように、熱伝達部となる平板14Aと放熱
部となる突起14Bとは一体であることから、発熱体2
2から受けた発生熱24は、突起14Bに障害なく伝達
され、その後大気中に放熱される。このことから第2従
来例では、発熱体22から移動した発生熱24を効率よ
く大気中へ放熱させることができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで第1従来例に
おいては、製作コストを低く抑えることが可能である
が、圧入箇所の熱伝達が他の部分と比べて悪く、その結
果発熱体から発生する発生熱を放熱柱6より効率よく放
熱できないという問題点があった。
おいては、製作コストを低く抑えることが可能である
が、圧入箇所の熱伝達が他の部分と比べて悪く、その結
果発熱体から発生する発生熱を放熱柱6より効率よく放
熱できないという問題点があった。
【0009】図4における(2)は、ヒートシンク2の
部分断面図を示す。すなわち同図(2)に示すように平
板4に放熱柱6を圧入固定した場合、貫通孔4Aと圧入
部6Aとの真円度の違いや、圧入時の放熱柱6の傾斜な
どにより、貫通孔4Aと圧入部6Aとは密着せず、圧入
部分には空気が介在する空隙8が発生してしまうのであ
る。そして貫通孔4Aと圧入部6Aとの間に空隙8が発
生すると、当該空隙8は、ヒートシンク2を構成する金
属材料、例えばアルミ材などよりも熱伝達率が低いこと
から、平板4が発熱体10から受けた発生熱12を放熱
柱6に障害なく伝達させることができなくなるのであ
る。このことから第1従来例におけるヒートシンク2で
は、発熱体10から発生する発生熱12を、放熱柱6か
ら効率よく放熱できないという問題が発生するのであ
る。
部分断面図を示す。すなわち同図(2)に示すように平
板4に放熱柱6を圧入固定した場合、貫通孔4Aと圧入
部6Aとの真円度の違いや、圧入時の放熱柱6の傾斜な
どにより、貫通孔4Aと圧入部6Aとは密着せず、圧入
部分には空気が介在する空隙8が発生してしまうのであ
る。そして貫通孔4Aと圧入部6Aとの間に空隙8が発
生すると、当該空隙8は、ヒートシンク2を構成する金
属材料、例えばアルミ材などよりも熱伝達率が低いこと
から、平板4が発熱体10から受けた発生熱12を放熱
柱6に障害なく伝達させることができなくなるのであ
る。このことから第1従来例におけるヒートシンク2で
は、発熱体10から発生する発生熱12を、放熱柱6か
ら効率よく放熱できないという問題が発生するのであ
る。
【0010】また第2従来例においては、発熱体からの
発生熱を障害なく放熱部に伝えることができるものの、
その製作過程では切削加工を伴うことから、生産効率の
悪さや製作コストの高騰が問題となっていた。
発生熱を障害なく放熱部に伝えることができるものの、
その製作過程では切削加工を伴うことから、生産効率の
悪さや製作コストの高騰が問題となっていた。
【0011】すなわち生産効率に関しては、押出しアル
ミ成形材に対し回転刃を往復移動させるので、回転歯の
送り出し速度には限界があり、ヒートシンクを大量に生
産するためには、切削加工用の設備を増設しなければな
らないという問題があった。
ミ成形材に対し回転刃を往復移動させるので、回転歯の
送り出し速度には限界があり、ヒートシンクを大量に生
産するためには、切削加工用の設備を増設しなければな
らないという問題があった。
【0012】また製造コストの問題とは、放熱部を切削
加工にて押出しアルミ成形材から削りだしていることか
ら、削りだした箇所の材料が無駄となる。このためヒー
トシンク製造コストが高騰するという問題があった。
加工にて押出しアルミ成形材から削りだしていることか
ら、削りだした箇所の材料が無駄となる。このためヒー
トシンク製造コストが高騰するという問題があった。
【0013】本発明は上記従来の技術の欠点を解消する
ためになされたもので、発熱体から受けた発生熱の放熱
効果を損なわずに、生産性の向上と低コストとを達成す
るヒートシンクを提供することを目的とする。
ためになされたもので、発熱体から受けた発生熱の放熱
効果を損なわずに、生産性の向上と低コストとを達成す
るヒートシンクを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を達成するた
めに、本発明に係るヒートシンクは、熱伝達部と放熱部
とが一体に形成されれば十分な放熱効果が確保できるこ
とと、平板の積層にてヒートシンクを構成すれば、生産
性の向上と低コストとを達成できることに着目してなさ
れたものである。すなわち発熱体に接触面を密着させる
ことで前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記
熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱
する放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝
達部と前記放熱部とをプレス加工により一体に形成した
平板を複数枚整列積層することとしたのである。
めに、本発明に係るヒートシンクは、熱伝達部と放熱部
とが一体に形成されれば十分な放熱効果が確保できるこ
とと、平板の積層にてヒートシンクを構成すれば、生産
性の向上と低コストとを達成できることに着目してなさ
れたものである。すなわち発熱体に接触面を密着させる
ことで前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記
熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱
する放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝
達部と前記放熱部とをプレス加工により一体に形成した
平板を複数枚整列積層することとしたのである。
【0015】あるいは発熱体に接触面を密着させること
で前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝
達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する
放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝達部
と前記放熱部とを構成する平板を複数枚整列積層させる
とともに、前記平板積層間には間隔保持具を挿入させる
ように構成したのである。
で前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝
達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する
放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝達部
と前記放熱部とを構成する平板を複数枚整列積層させる
とともに、前記平板積層間には間隔保持具を挿入させる
ように構成したのである。
【0016】具体的には、発熱体に接触面を密着させる
ことで前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記
熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱
する放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝
達部と前記放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部
を構成する第2平板とを交互に整列積層させ積層体を形
成するとともに、前記積層体には前記積層体の分離防止
用の固定枠を装着するように構成したのである。ここで
前記第1平板と前記第2平板と前記固定枠とは、プレス
加工によって製作されることとしたのである。
ことで前記発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記
熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱
する放熱部とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝
達部と前記放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部
を構成する第2平板とを交互に整列積層させ積層体を形
成するとともに、前記積層体には前記積層体の分離防止
用の固定枠を装着するように構成したのである。ここで
前記第1平板と前記第2平板と前記固定枠とは、プレス
加工によって製作されることとしたのである。
【0017】そして上述した前記放熱部は、くし歯状に
形成するようにした。また本発明に係るヒートシンクの
製造方法は、発熱体に接触面を密着させることで前記発
熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部から
伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部と
を備えたヒートシンクの製造方法であって、前記熱伝達
部と前記放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部を
構成する第2平板とをプレス加工によって形成し、前記
第1平板と前記第2平板とを交互に整列積層させ積層体
を形成し、前記積層体の分離防止用の固定手段にて前記
積層体を固定させるようにしたのである。
形成するようにした。また本発明に係るヒートシンクの
製造方法は、発熱体に接触面を密着させることで前記発
熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部から
伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部と
を備えたヒートシンクの製造方法であって、前記熱伝達
部と前記放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部を
構成する第2平板とをプレス加工によって形成し、前記
第1平板と前記第2平板とを交互に整列積層させ積層体
を形成し、前記積層体の分離防止用の固定手段にて前記
積層体を固定させるようにしたのである。
【0018】
【作用】上記構成によれば、熱伝達部と放熱部とがプレ
ス加工によって平板に一体に形成されていることから、
発熱体より接触面を介して熱伝達部に伝熱した発生熱
は、障害なく放熱部へと移動することができるのであ
る。このことより発熱体から接触面を介して熱伝達部に
伝熱した発生熱は、効率よく大気中に放熱され、発熱体
の温度上昇を防ぐことが可能になる。また平板の製作手
段には、プレス加工が用いられていることから、当該平
板を大量に安く製作することができるのである。
ス加工によって平板に一体に形成されていることから、
発熱体より接触面を介して熱伝達部に伝熱した発生熱
は、障害なく放熱部へと移動することができるのであ
る。このことより発熱体から接触面を介して熱伝達部に
伝熱した発生熱は、効率よく大気中に放熱され、発熱体
の温度上昇を防ぐことが可能になる。また平板の製作手
段には、プレス加工が用いられていることから、当該平
板を大量に安く製作することができるのである。
【0019】ここで熱伝達部と放熱部とを構成する平板
を複数枚整列積層させるとともに、平板積層間には間隔
保持具を挿入させれば、平板における大気との接触面積
を大きくとることができるので放熱効果を向上させるこ
とが可能になる。また発熱体の温度分布に応じて間隔保
持具の挿入位置を決めれば、発熱体の温度が高い範囲だ
け平板の接触面積を増やし、放熱効果を向上させること
ができるのである。
を複数枚整列積層させるとともに、平板積層間には間隔
保持具を挿入させれば、平板における大気との接触面積
を大きくとることができるので放熱効果を向上させるこ
とが可能になる。また発熱体の温度分布に応じて間隔保
持具の挿入位置を決めれば、発熱体の温度が高い範囲だ
け平板の接触面積を増やし、放熱効果を向上させること
ができるのである。
【0020】また具体的には、熱伝達部と放熱部とを構
成する第1平板と熱伝達部を構成する第2平板とを交互
に整列積層させ積層体を形成する。そして積層体には前
記積層体の分離防止用の固定枠を装着すれば放熱効果も
高く、しかも組立易いヒートシンクを構成することがで
きるのである。ここでヒートシンクの構成部材である第
1平板と第2平板と固定枠との製作手段には、プレス加
工を用いたことから、これら構成部材を大量に安く製作
することができるのである。
成する第1平板と熱伝達部を構成する第2平板とを交互
に整列積層させ積層体を形成する。そして積層体には前
記積層体の分離防止用の固定枠を装着すれば放熱効果も
高く、しかも組立易いヒートシンクを構成することがで
きるのである。ここでヒートシンクの構成部材である第
1平板と第2平板と固定枠との製作手段には、プレス加
工を用いたことから、これら構成部材を大量に安く製作
することができるのである。
【0021】また上述した放熱部は、くし歯状に形成す
るようにしたことから大気との接触面積が増加し、放熱
効果を高めることができるのである。
るようにしたことから大気との接触面積が増加し、放熱
効果を高めることができるのである。
【0022】またヒートシンクの製造方法では、まずプ
レス加工によって熱伝達部と放熱部とを構成する第1平
板と放熱部を構成する第2平板とを製作し、次いでこれ
ら第1平板と第2平板とを交互に整列積層させ、積層体
を形成する。そして積層体が外乱等によって分離しない
ように分離防止用の固定手段にて積層体を固定させる。
このような製造手順を用いれば、積層体が外乱等によっ
て分離することもなく、放熱効果が高いヒートシンクを
大量に安く製作することが可能になるのである。
レス加工によって熱伝達部と放熱部とを構成する第1平
板と放熱部を構成する第2平板とを製作し、次いでこれ
ら第1平板と第2平板とを交互に整列積層させ、積層体
を形成する。そして積層体が外乱等によって分離しない
ように分離防止用の固定手段にて積層体を固定させる。
このような製造手順を用いれば、積層体が外乱等によっ
て分離することもなく、放熱効果が高いヒートシンクを
大量に安く製作することが可能になるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るヒートシン
クの具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
クの具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係るヒート
シンクの構成部品を表した正面図と側面図であり、同図
に示すように、本発明に係るヒートシンクは3つの部品
から構成されている。
シンクの構成部品を表した正面図と側面図であり、同図
に示すように、本発明に係るヒートシンクは3つの部品
から構成されている。
【0025】第1の構成部品である平板となる第1平板
30は、熱伝達率の良いアルミ板からプレス加工によっ
て打ち抜き形成されており、このため第1平板30の板
厚は、前記アルミ板の板厚と同様になっている。そして
打ち抜き端面の一面を後述する発熱体に密着固定するた
めの接触面32としているのである。ここで接触面32
長手方向の長さは、発熱体の一辺とほぼ等しくなるよう
寸法設定がなされており、発熱体からの発生熱を効率よ
く吸収可能にしているのである。
30は、熱伝達率の良いアルミ板からプレス加工によっ
て打ち抜き形成されており、このため第1平板30の板
厚は、前記アルミ板の板厚と同様になっている。そして
打ち抜き端面の一面を後述する発熱体に密着固定するた
めの接触面32としているのである。ここで接触面32
長手方向の長さは、発熱体の一辺とほぼ等しくなるよう
寸法設定がなされており、発熱体からの発生熱を効率よ
く吸収可能にしているのである。
【0026】第1平板30の形状は、接触面32を背面
とするくし型形状であるとともに、くし歯34の並び方
向に対して、左右対象の形状となっているのである。す
なわち接触面32の両側からは、くし歯34突出方向と
同一方向に立ち上がる起立面36Aが設けられており、
また起立面36Aにおける接触面32反対側からは、当
該接触面32に平行であり、第1平板30の中央部に向
かう枠受面38が設けられているのである。そして枠受
面38における起立面36A反対側からは、当該起立面
36Aと平行でくし歯34突出方向と同一の方向に立ち
上がる起立面36Bが設けられているのである。ここで
当該起立面36B立ち上がり方向の距離は、第1平板3
0の板厚寸法と同一になっており、また起立面36Bに
おける枠受面38反対側は、くし歯34の中で、最も外
側にあるくし歯34の外側根元に連続しているのであ
る。そして両端における最も外側のくし歯34から第1
平板30の中央部に向かうようにくし歯34が連続して
設けられているのである。くし歯34形状は、左右対象
の台形形状であり、くし歯34先端となる短辺側に対し
て、底辺側が倍の長さになるよう設定されているのであ
る。またくし歯34間を結ぶ部分、すなわち隣合うくし
歯34とで構成する谷となる部分には、枠受面38と平
行になる露出面40を設けている。そして枠受面38と
露出面40との距離は、第1平板30の板厚寸法と等し
くなるように設定しているのである。
とするくし型形状であるとともに、くし歯34の並び方
向に対して、左右対象の形状となっているのである。す
なわち接触面32の両側からは、くし歯34突出方向と
同一方向に立ち上がる起立面36Aが設けられており、
また起立面36Aにおける接触面32反対側からは、当
該接触面32に平行であり、第1平板30の中央部に向
かう枠受面38が設けられているのである。そして枠受
面38における起立面36A反対側からは、当該起立面
36Aと平行でくし歯34突出方向と同一の方向に立ち
上がる起立面36Bが設けられているのである。ここで
当該起立面36B立ち上がり方向の距離は、第1平板3
0の板厚寸法と同一になっており、また起立面36Bに
おける枠受面38反対側は、くし歯34の中で、最も外
側にあるくし歯34の外側根元に連続しているのであ
る。そして両端における最も外側のくし歯34から第1
平板30の中央部に向かうようにくし歯34が連続して
設けられているのである。くし歯34形状は、左右対象
の台形形状であり、くし歯34先端となる短辺側に対し
て、底辺側が倍の長さになるよう設定されているのであ
る。またくし歯34間を結ぶ部分、すなわち隣合うくし
歯34とで構成する谷となる部分には、枠受面38と平
行になる露出面40を設けている。そして枠受面38と
露出面40との距離は、第1平板30の板厚寸法と等し
くなるように設定しているのである。
【0027】第2の構成部品である間隔保持具となる第
2平板42は、第1平板30の製作に使用するアルミ板
からプレス加工によって打ち抜き形成される。このため
第2平板42の板厚は、前述した第1平板30と同一の
厚みになっているのである。
2平板42は、第1平板30の製作に使用するアルミ板
からプレス加工によって打ち抜き形成される。このため
第2平板42の板厚は、前述した第1平板30と同一の
厚みになっているのである。
【0028】第2平板42は、第1平板30からくし歯
34を取り除いた形状となっているのである。すなわち
打ち抜き端面の一面を発熱体に密着固定するための接触
面32とし、当該接触面32の両側からは、接触面32
に対して垂直に立ち上がる起立面36Aか設けられてお
り、次いで枠受面38、起立面36Bが第1平板30と
同様に連続して設けられているのである。そして第2平
板42両端における起立面36B同士の間には、当該起
立面36B同士の端部を結び、枠受面38と平行となる
露出面44が設けられているのである。このように構成
された第2平板42は、前述の第1平板30と重ね合わ
せるとくし歯34部分を除いて外縁形状が一致するので
ある。すなわち第1平板30と第2平板42とを重ね合
わせることにより、第1平板30のくし歯34が積層部
分より突出する形態となるのである。
34を取り除いた形状となっているのである。すなわち
打ち抜き端面の一面を発熱体に密着固定するための接触
面32とし、当該接触面32の両側からは、接触面32
に対して垂直に立ち上がる起立面36Aか設けられてお
り、次いで枠受面38、起立面36Bが第1平板30と
同様に連続して設けられているのである。そして第2平
板42両端における起立面36B同士の間には、当該起
立面36B同士の端部を結び、枠受面38と平行となる
露出面44が設けられているのである。このように構成
された第2平板42は、前述の第1平板30と重ね合わ
せるとくし歯34部分を除いて外縁形状が一致するので
ある。すなわち第1平板30と第2平板42とを重ね合
わせることにより、第1平板30のくし歯34が積層部
分より突出する形態となるのである。
【0029】第3の構成部品である固定手段となる固定
枠46も、第1平板30の製作に使用するアルミ板から
プレス加工によって打ち抜き形成される。このため固定
枠46も第2平板42の厚み同様、前述した第1平板3
0と同一の厚みになっているのである。
枠46も、第1平板30の製作に使用するアルミ板から
プレス加工によって打ち抜き形成される。このため固定
枠46も第2平板42の厚み同様、前述した第1平板3
0と同一の厚みになっているのである。
【0030】固定枠46は中央に開口孔48をもつ枠状
となっており、当該固定枠46の外縁は正方形状に形成
され、また開口孔48も固定枠46の外縁形状と同様、
正方形状となっている。ここで固定枠46外縁の一辺の
長さは、第1平板30および第2平板42の接触面32
と等しい長さに設定されており、また開口孔48の一辺
の長さは、第1平板30および第2平板42において当
該平板両端に配置される起立面36B同士間の距離に相
当するように設定されている。ところで第1平板30、
第2平板42、固定枠46の製作に用いられているアル
ミ板の板厚は、整数倍すると、開口孔48の一辺の長さ
と等しくなるように厚みを設定しているのである。
となっており、当該固定枠46の外縁は正方形状に形成
され、また開口孔48も固定枠46の外縁形状と同様、
正方形状となっている。ここで固定枠46外縁の一辺の
長さは、第1平板30および第2平板42の接触面32
と等しい長さに設定されており、また開口孔48の一辺
の長さは、第1平板30および第2平板42において当
該平板両端に配置される起立面36B同士間の距離に相
当するように設定されている。ところで第1平板30、
第2平板42、固定枠46の製作に用いられているアル
ミ板の板厚は、整数倍すると、開口孔48の一辺の長さ
と等しくなるように厚みを設定しているのである。
【0031】図2は、ヒートシンクの組み立て手順を示
す説明図であり、同図における(1)は、第1平板と第
2平板とを積層させる際の手順を示す。同図(1)に示
すように、第1平板30と第2平板42とを交互に整列
積層する。整列積層とは第1平板30と第2平板42と
における外縁面を一致させつつ厚み方向に重ねていくも
のである。またここで積層に用いる第1平板30と第2
平板42との枚数は、積層時の厚みが開口孔48の一辺
長さと等しくなる枚数に設定するのである。そして上述
した条件により積層された積層体50を図示しない仮固
定冶具にて挟み込むのである。この仮固定冶具にて積層
体50を挟み込めば、積層体50を分離させることなく
保持させることが可能になるのである。
す説明図であり、同図における(1)は、第1平板と第
2平板とを積層させる際の手順を示す。同図(1)に示
すように、第1平板30と第2平板42とを交互に整列
積層する。整列積層とは第1平板30と第2平板42と
における外縁面を一致させつつ厚み方向に重ねていくも
のである。またここで積層に用いる第1平板30と第2
平板42との枚数は、積層時の厚みが開口孔48の一辺
長さと等しくなる枚数に設定するのである。そして上述
した条件により積層された積層体50を図示しない仮固
定冶具にて挟み込むのである。この仮固定冶具にて積層
体50を挟み込めば、積層体50を分離させることなく
保持させることが可能になるのである。
【0032】同図(2)は、仮固定された積層体に固定
枠をはめ込む際の手順を示す。同図(2)に示すよう
に、図示しない仮固定冶具によって仮固定された積層体
50は、くし歯34が突出する剣山状の形態となってお
り、この積層体50に対して固定枠46をくし歯34方
向から組み込むのである。このとき固定枠46の開口孔
48は正方形状になっているので、積層体50に対する
組み付けの方向性はなく、任意の向きで組み付けができ
るのである。そして積層体50に固定枠46を組み込も
うとし、固定枠46をくし歯34の根元側へと押し込ん
でいくと、固定枠46は、第1平板30と第2平板42
における枠受面38に接触し、この位置で積層体50に
組み付けられるのである。固定枠46の内側は、このと
き起立面36Bに接触し、対面する起立面36B同士を
挟み込むとともに、積層体50の積層方向をも挟み込ん
でいることから、積層体50から仮固定冶具を外しても
積層体50は分離することなく保持されるのである。
枠をはめ込む際の手順を示す。同図(2)に示すよう
に、図示しない仮固定冶具によって仮固定された積層体
50は、くし歯34が突出する剣山状の形態となってお
り、この積層体50に対して固定枠46をくし歯34方
向から組み込むのである。このとき固定枠46の開口孔
48は正方形状になっているので、積層体50に対する
組み付けの方向性はなく、任意の向きで組み付けができ
るのである。そして積層体50に固定枠46を組み込も
うとし、固定枠46をくし歯34の根元側へと押し込ん
でいくと、固定枠46は、第1平板30と第2平板42
における枠受面38に接触し、この位置で積層体50に
組み付けられるのである。固定枠46の内側は、このと
き起立面36Bに接触し、対面する起立面36B同士を
挟み込むとともに、積層体50の積層方向をも挟み込ん
でいることから、積層体50から仮固定冶具を外しても
積層体50は分離することなく保持されるのである。
【0033】また本実施の形態では、積層体50の仮固
定を図示しない仮固定冶具を用いて行ったが、第1平板
30と第2平板42との密着部分を耐熱性接着剤を用い
て固定し、仮固定冶具の代わりとしてもよい。また溶接
やボルト締め等といった様々な固定方法が応用できるこ
とはいうまでもない。
定を図示しない仮固定冶具を用いて行ったが、第1平板
30と第2平板42との密着部分を耐熱性接着剤を用い
て固定し、仮固定冶具の代わりとしてもよい。また溶接
やボルト締め等といった様々な固定方法が応用できるこ
とはいうまでもない。
【0034】このように組み付けられたヒートシンク5
2では、第1平板30と第2平板42との接触面32が
後述する発熱体に接触する接触面となり、積層体50よ
りくし歯34を除く部分が前記発熱体からの発生熱を受
ける熱伝達部54となる。そしてくし歯34が熱伝達部
54から伝熱した発生熱を大気中に放出する放熱部56
となるのである。
2では、第1平板30と第2平板42との接触面32が
後述する発熱体に接触する接触面となり、積層体50よ
りくし歯34を除く部分が前記発熱体からの発生熱を受
ける熱伝達部54となる。そしてくし歯34が熱伝達部
54から伝熱した発生熱を大気中に放出する放熱部56
となるのである。
【0035】図3は、本発明の実施の形態に係るヒート
シンクを発熱体に取り付けた際の設置状態を示す説明図
であり、同図(1)は設置の際の状態図を示し、同図
(2)は部分断面図を示す。
シンクを発熱体に取り付けた際の設置状態を示す説明図
であり、同図(1)は設置の際の状態図を示し、同図
(2)は部分断面図を示す。
【0036】同図に示すように、発熱体となる集積回路
58の上面とヒートシンク52の接触面32との間に
は、耐熱性両面テープ60が介在しており、当該両面テ
ープ60によって両者は密着固定されているのである。
58の上面とヒートシンク52の接触面32との間に
は、耐熱性両面テープ60が介在しており、当該両面テ
ープ60によって両者は密着固定されているのである。
【0037】このように集積回路58に設置されたヒー
トシンク52の放熱動作を説明する。まず基板59に取
り付けられた集積回路58を動作させると、当該集積回
路58には電力消費による発生熱62が発生する。当該
発生熱62は、時間経過とともに、耐熱性両面テープ6
0を介して接触面32より熱伝達部54へと伝熱するの
である。そして熱伝達部54に伝熱した発生熱62は、
さらに放熱部56となるくし歯34へと伝熱し、発生熱
62はヒートシンク52表面全体より大気中に放熱され
るのである。ここでヒートシンク52は大気と触れる面
積も大きく、また発生熱62の放熱作業をおこなってい
ることから、集積回路58に対して低い温度となってい
る。このことから集積回路58に連続して発生する発生
熱62は、次々にヒートシンク52へと移動し、くし歯
34を主体としたヒートシンク表面全体から放熱される
のである。故に集積回路58は、上述の放熱作用によっ
て温度上昇が防止され、安定した動作がおこなえるので
ある。
トシンク52の放熱動作を説明する。まず基板59に取
り付けられた集積回路58を動作させると、当該集積回
路58には電力消費による発生熱62が発生する。当該
発生熱62は、時間経過とともに、耐熱性両面テープ6
0を介して接触面32より熱伝達部54へと伝熱するの
である。そして熱伝達部54に伝熱した発生熱62は、
さらに放熱部56となるくし歯34へと伝熱し、発生熱
62はヒートシンク52表面全体より大気中に放熱され
るのである。ここでヒートシンク52は大気と触れる面
積も大きく、また発生熱62の放熱作業をおこなってい
ることから、集積回路58に対して低い温度となってい
る。このことから集積回路58に連続して発生する発生
熱62は、次々にヒートシンク52へと移動し、くし歯
34を主体としたヒートシンク表面全体から放熱される
のである。故に集積回路58は、上述の放熱作用によっ
て温度上昇が防止され、安定した動作がおこなえるので
ある。
【0038】ここで第1平板30の構成に示すように、
放熱部56となり放熱作業の大部分を受け持つくし歯3
4と、熱伝達部54を構成する第1平板30からくし歯
34を除いた部分とは、一体で形成されていることか
ら、熱伝達部54へ移動した発生熱62は、障害なくく
し歯34に伝えられるのである。そしてくし歯34へと
伝熱した発生熱62は、次々と大気中へと放熱されるの
である。
放熱部56となり放熱作業の大部分を受け持つくし歯3
4と、熱伝達部54を構成する第1平板30からくし歯
34を除いた部分とは、一体で形成されていることか
ら、熱伝達部54へ移動した発生熱62は、障害なくく
し歯34に伝えられるのである。そしてくし歯34へと
伝熱した発生熱62は、次々と大気中へと放熱されるの
である。
【0039】以上説明したように第1平板30と第2平
板42とを交互積層させれば、熱伝達部54から放熱部
56へと障害なく発生熱62を伝えられるヒートシンク
52が構成でき、その放熱性能から従来の一体で製作さ
れたヒートシンクに対して代替えが可能となるのであ
る。
板42とを交互積層させれば、熱伝達部54から放熱部
56へと障害なく発生熱62を伝えられるヒートシンク
52が構成でき、その放熱性能から従来の一体で製作さ
れたヒートシンクに対して代替えが可能となるのであ
る。
【0040】また本発明の実施の形態では、第1平板3
0と第2平板42とを交互に積層させヒートシンク52
を構成したが、例えば発熱体の熱特性に応じて第1平板
30間に2つ以上の第2平板42を積層させたり、発熱
体の熱分布に応じて第1平板30と第2平板42とを不
規則に積層させたり、あるいは第1平板30だけを積層
させたりすることも可能である。
0と第2平板42とを交互に積層させヒートシンク52
を構成したが、例えば発熱体の熱特性に応じて第1平板
30間に2つ以上の第2平板42を積層させたり、発熱
体の熱分布に応じて第1平板30と第2平板42とを不
規則に積層させたり、あるいは第1平板30だけを積層
させたりすることも可能である。
【0041】さらにヒートシンク52を構成する第1平
板30、第2平板42、固定枠46はプレス加工にて形
成されることから、安く大量に、また発熱体の熱特性に
応じて様々な形態のヒートシンク52を容易に製作する
ことが可能である。このことから従来の一体で製作され
たヒートシンクの問題であったコスト高騰を解消すると
ともに、放熱性能をも向上させることができるのであ
る。また生産数に対応するために、ヒートシンク52の
構成部品をワイヤーカット加工にて製作してもよい。
板30、第2平板42、固定枠46はプレス加工にて形
成されることから、安く大量に、また発熱体の熱特性に
応じて様々な形態のヒートシンク52を容易に製作する
ことが可能である。このことから従来の一体で製作され
たヒートシンクの問題であったコスト高騰を解消すると
ともに、放熱性能をも向上させることができるのであ
る。また生産数に対応するために、ヒートシンク52の
構成部品をワイヤーカット加工にて製作してもよい。
【0042】また本実施の形態では、積層体50の仮固
定を図示しない仮固定冶具を用いて行ったが、第1平板
30と第2平板42との密着部分を耐熱性接着剤を用い
て固定し、仮固定冶具の代わりとしてもよい。
定を図示しない仮固定冶具を用いて行ったが、第1平板
30と第2平板42との密着部分を耐熱性接着剤を用い
て固定し、仮固定冶具の代わりとしてもよい。
【0043】さらに本実施の形態では、積層体50の固
定手段として固定枠46を用いたが、固定手段として耐
熱性接着剤を用いてもよい。また溶接やボルト締め、あ
るいはその他の固定手段を用いてもよい。
定手段として固定枠46を用いたが、固定手段として耐
熱性接着剤を用いてもよい。また溶接やボルト締め、あ
るいはその他の固定手段を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
熱体に接触面を密着させることで発熱体から発生熱を受
ける熱伝達部と、熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ
発生熱を放熱する放熱部とをプレス加工によって一体に
形成した平板を複数枚整列積層させヒートシンクを形成
する。このように形成されたヒートシンクにおいては、
発熱体から接触面を介して熱伝達部に伝熱した発生熱
は、障害無く放熱部へと移動し大気中へ放出されるので
ある。そしてこの放熱作用により発熱体の温度上昇を防
ぐことが可能になる。また平板をプレス加工にて形成し
たことから、当該平板を大量に安く製作することができ
るのである。
熱体に接触面を密着させることで発熱体から発生熱を受
ける熱伝達部と、熱伝達部から伝熱作用を受け大気中へ
発生熱を放熱する放熱部とをプレス加工によって一体に
形成した平板を複数枚整列積層させヒートシンクを形成
する。このように形成されたヒートシンクにおいては、
発熱体から接触面を介して熱伝達部に伝熱した発生熱
は、障害無く放熱部へと移動し大気中へ放出されるので
ある。そしてこの放熱作用により発熱体の温度上昇を防
ぐことが可能になる。また平板をプレス加工にて形成し
たことから、当該平板を大量に安く製作することができ
るのである。
【0045】また熱伝達部と放熱部とを構成する平板を
積層させる際、積層間に間隔保持具を挿入すれば、平板
は大気との接触面積が増加するので、放熱効果を向上さ
せることができるのである。さらに発熱体の温度分布に
応じて間隔保持具の挿入位置を決めれば、発熱体の温度
が高い範囲だけ平板の接触面積を増やし、放熱効果を向
上させることができるのである。
積層させる際、積層間に間隔保持具を挿入すれば、平板
は大気との接触面積が増加するので、放熱効果を向上さ
せることができるのである。さらに発熱体の温度分布に
応じて間隔保持具の挿入位置を決めれば、発熱体の温度
が高い範囲だけ平板の接触面積を増やし、放熱効果を向
上させることができるのである。
【0046】さらに熱伝達部と放熱部とを構成する第1
平板と熱伝達部を構成する第2平板とを交互に整列積層
させた積層体に、前記積層体の分離防止用の固定枠を装
着すれば放熱効果も高く、しかも組立易いヒートシンク
を構成することができるのである。またヒートシンクの
構成部材である第1平板と第2平板と固定枠との製作手
段には、プレス加工を用いたことから、当該構成部材を
大量に安く製作することができるのである。
平板と熱伝達部を構成する第2平板とを交互に整列積層
させた積層体に、前記積層体の分離防止用の固定枠を装
着すれば放熱効果も高く、しかも組立易いヒートシンク
を構成することができるのである。またヒートシンクの
構成部材である第1平板と第2平板と固定枠との製作手
段には、プレス加工を用いたことから、当該構成部材を
大量に安く製作することができるのである。
【0047】また上述した放熱部は、くし歯状に形成す
るようにしたことから、大気との接触面積が増加し、放
熱効果を高めることができるのである。
るようにしたことから、大気との接触面積が増加し、放
熱効果を高めることができるのである。
【0048】ヒートシンクの製造方法では、まずプレス
加工によって熱伝達部と放熱部とを構成する第1平板と
放熱部を構成する第2平板とを製作し、次いでこれら第
1平板と第2平板とを交互に整列積層させ、積層体を形
成する。そして積層体が外乱等によって分離しないよう
に分離防止用の固定手段にて積層体を固定させる。この
ような製造手順を用いれば、積層体が外乱等によって分
離することもなく、放熱効果が高いヒートシンクを大量
に安く製作することが可能になるのである。
加工によって熱伝達部と放熱部とを構成する第1平板と
放熱部を構成する第2平板とを製作し、次いでこれら第
1平板と第2平板とを交互に整列積層させ、積層体を形
成する。そして積層体が外乱等によって分離しないよう
に分離防止用の固定手段にて積層体を固定させる。この
ような製造手順を用いれば、積層体が外乱等によって分
離することもなく、放熱効果が高いヒートシンクを大量
に安く製作することが可能になるのである。
【図1】本発明の実施の形態に係るヒートシンクの構成
部品を表した正面図と側面図である。
部品を表した正面図と側面図である。
【図2】ヒートシンクの組み立て手順を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施の形態に係るヒートシンクを発熱
体に取り付けた際の設置状態を示す説明図である。
体に取り付けた際の設置状態を示す説明図である。
【図4】第1従来例におけるヒートシンクの構成図であ
る。
る。
【図5】第2従来例におけるヒートシンクの製作途中を
示す説明図である。
示す説明図である。
2 ヒートシンク 4 平板 4A 貫通孔 6 放熱柱 6A 圧入部 8 空隙 10 発熱体 12 発生熱 14 押出しアルミ成形材 14A 平板 14B 突起 16 ヒートシンク 18 回転刃 20 破断線 22 発熱体 24 発生熱 30 第1平板 32 接触面 34 くし歯 36A 起立面 36B 起立面 38 枠受面 40 露出面 42 第2平板 44 露出面 46 固定枠 48 開口孔 50 積層体 52 ヒートシンク 54 熱伝達部 56 放熱部 58 集積回路 59 基板 60 耐熱性両面テープ
Claims (6)
- 【請求項1】 発熱体に接触面を密着させることで前記
発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部か
ら伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部
とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝達部と前記
放熱部とをプレス加工により一体に形成した平板を複数
枚整列積層させたことを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項2】 発熱体に接触面を密着させることで前記
発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部か
ら伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部
とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝達部と前記
放熱部とを構成する平板を複数枚整列積層させるととも
に、前記平板積層間には間隔保持具を挿入させたことを
特徴とするヒートシンク。 - 【請求項3】 発熱体に接触面を密着させることで前記
発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部か
ら伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部
とを備えたヒートシンクであって、前記熱伝達部と前記
放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部を構成する
第2平板とを交互に整列積層させ積層体を形成するとと
もに、前記積層体には前記積層体の分離防止用の固定枠
を装着したことを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項4】 前記放熱部は、くし歯状に形成されたこ
とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3
に記載のヒートシンク。 - 【請求項5】 前記第1平板と前記第2平板と前記固定
枠とは、プレス加工によって製作されることを特徴とす
る請求項3に記載のヒートシンク。 - 【請求項6】 発熱体に接触面を密着させることで前記
発熱体から発生熱を受ける熱伝達部と、前記熱伝達部か
ら伝熱作用を受け大気中へ前記発生熱を放熱する放熱部
とを備えたヒートシンクの製造方法であって、前記熱伝
達部と前記放熱部とを構成する第1平板と前記熱伝達部
を構成する第2平板とをプレス加工によって形成し、前
記第1平板と前記第2平板とを交互に整列積層させ積層
体を形成し、前記積層体の分離防止用の固定手段にて前
記積層体を固定させることを特徴とするヒートシンクの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11199696A JPH09283666A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | ヒートシンクおよび製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11199696A JPH09283666A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | ヒートシンクおよび製造方法 |
Publications (1)
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JPH09283666A true JPH09283666A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14575344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11199696A Withdrawn JPH09283666A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | ヒートシンクおよび製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09283666A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10050126A1 (de) * | 2000-10-11 | 2002-05-02 | Alutec Metallwaren Gmbh & Co | Kühlkörper für Halbleiterbauelement |
JP2014070019A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 針体治具に可動板体を組み合わせた針状構造体システムおよびその製造方法 |
JP2016004828A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 昭和電工株式会社 | 液冷式冷却装置 |
JP2017215342A (ja) * | 2012-04-03 | 2017-12-07 | 大日本印刷株式会社 | 複数の突出した針を備える針体治具および針状物部材 |
CN112888263A (zh) * | 2021-01-29 | 2021-06-01 | 熊宇 | 一种散热器 |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP11199696A patent/JPH09283666A/ja not_active Withdrawn
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