JPH09283642A - Moios構造の形成方法 - Google Patents

Moios構造の形成方法

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JPH09283642A
JPH09283642A JP9697796A JP9697796A JPH09283642A JP H09283642 A JPH09283642 A JP H09283642A JP 9697796 A JP9697796 A JP 9697796A JP 9697796 A JP9697796 A JP 9697796A JP H09283642 A JPH09283642 A JP H09283642A
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insulating film
oxide film
forming
moios
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JP9697796A
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Shunichi Yoshikoshi
俊一 吉越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なセル構造を有し、大容量化及び低電圧
動作に好適で、且つ、保持特性の優れたMOIOS構造
を形成できる方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板12上に順次、下部酸化膜
14、絶縁膜16、上部酸化膜18及び金属層を形成し
て、半導体装置のためのMOIOS(Metal Oxide Insu
lator Oxide Silicon )構造10を形成するに際し、少
なくとも、下部酸化膜14上に絶縁膜16を成膜する絶
縁膜成膜工程及び絶縁膜上に上部酸化膜18を成膜する
上部酸化膜成膜工程を堆積法により実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特に
不揮発性メモリ素子のためのMOIOS構造の形成に関
し、更に詳細には、保持特性及び低電圧動作性に優れ、
かつメモリの大容量化に好適なMOIOS構造の形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリは、電気的に自由に情報
の書き換えができ、しかも電源をオフにした状態でもデ
ータ等の情報を保持できるメモリであって、具体的に
は、電子を物理的な安定状態にトラップして蓄積してお
くことにより実現される。トラップ手段としては、ポリ
シリコン等の導電膜やSi窒化膜等の絶縁膜の捕獲準位
などが考えられ、それらを用いたデバイスが開発、市販
されている。MIOS(Metal Insulator Oxide Silico
n )型半導体記憶素子は、不揮発性メモリの代表的な例
で、絶縁膜中の離散的なトラップに情報を記憶させる素
子である。すなわち、ゲートと基板との間に10〜20
V程度の高電圧を印加して、薄いSiO2 膜とSi窒化
膜との界面、またはその近傍のSi窒化膜中のトラップ
準位に、基板側から電荷の注入、蓄積を行い、トランジ
スタのしきい値電圧を変化させて、情報を記憶させるも
のである。
【0003】この素子の変形としてMOIOS(Metal
Oxide Insulator Oxide Silicon )構造を備えたメモリ
素子がある。MOIOS構造は、シリコン基板(Silico
n )上に、順次、下部酸化膜(Oxide )、絶縁膜(Insu
lator )、上部酸化膜(Oxide )及び金属層(Metal )
が形成された構造である。Insulator (絶縁膜)として
Si窒化膜を用いた構成が主に用いられており、これら
は、特に、MNOS,MONOS素子と呼ばれている。
MOIOS構造を形成する従来の方法は、Si基板上に
上部酸化膜として熱酸化法によりSiO2 膜を形成し、
次いで絶縁膜としてSi窒化膜をCVD法等の堆積法に
より形成し、Si窒化膜を酸化して上部酸化膜を成膜し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MOIOS
素子に必要とされる特性は、主として、(1)メモリと
して機能するトラップが必要十分な個数だけ存在するこ
と、(2)書き込みが短時間で容易にできること、
(3)トラップされた電子が抜けないこと、いわゆる保
持特性が良好であること、及び、(4)情報の書き込
み、消去を繰り返しても、メモリ構造が劣化しないこと
(Write /Erase Endurance )等である。しかし、上述
の従来の方法に形成されたMOIOS構造を有するメモ
リ素子には、以下に挙げるような種々の問題があった。
先ず、第1には、フローティングゲート型メモリに比
べ、保持特性が劣っており、この向上が要求されてい
る。第2には、メモリの大容量化が難しいことである。
メモリの大容量化を実現するには、Si窒化膜を薄膜化
して、セルを微細化する必要がある。また、書き込み電
圧の低電圧化のためにも、Si窒化膜の薄膜化は必要で
ある。しかし、従来のMOIOS構造の形成方法では、
Si窒化膜を薄膜化すると、リ−ク電流が増大し、トラ
ップした電荷の保持特性が低下するという問題があっ
た。また、Si窒化膜を薄膜化すると、Si窒化膜の耐
酸化性が低下し、Si窒化膜上にSiO2 膜を熱酸化法
により形成する際の支障になるという問題があった。
【0005】以上の事情から、本発明の目的は、絶縁膜
中の離散的なトラップに記憶させるMOIOS構造、例
えば、MONOS構造を有するメモリ素子を形成するに
あたり、保持特性に優れ、しかも微細なセル構造を有し
て大容量化が可能であり、かつ低電圧動作を有するMO
IOS構造を形成する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この目的を
達成するために、従来のMOIOS構造の形成方法の問
題点を研究し、以下のような知見を得た。先ず、第1の
問題として、Si窒化膜の耐酸化性について考察した。
一般に、Si窒化膜は、SiO2 膜などに比べ、結晶構
造が緻密な膜であり、不純物の拡散速度は遅い。このた
め、Si窒化膜でコートしたSi基板を酸化性雰囲気に
曝しても、酸化種がSi基板に到達できず、Si基板は
酸化されない。この特性は、例えばLOCOS法により
Si基板を選択的に酸化して、基板にシリコン集積回路
のいわゆる素子分離領域を形成する際に利用されてい
る。しかし、MOIOS構造のようにSi窒化膜の膜厚
が10nm以下の場合、Si窒化膜でコ−トしたSi基
板を酸化性雰囲気に曝すと、酸化種がSi窒化膜を透過
してSi基板に到達し、Si基板を酸化するようにな
る。Si窒化膜自体が酸化される速度は、Si基板に比
べてかなり緩やかなので、Si窒化膜の下地のSi基板
が酸化されて酸化膜が形成し始めると、酸化膜の膜厚は
急速に増大する。例えば、10nmの膜厚のSi窒化膜
上に4nmの酸化膜を熱酸化法により形成しようとする
と、Si基板上には膜厚240nm程度の酸化膜が形成
される。そのために、形成したキャパシタ容量が大幅に
減少し、デバイス設計上で設定したキャパシタ容量とは
かけ離れたものとなってしまう。従って、下地のSi基
板が酸化されないような方法でMOIOS構造を製造す
る必要がある。一般に、Si窒化膜を酸化して上部酸化
膜を成膜する際に下地のSi基板の酸化され難さをSi
窒化膜の耐酸化性と呼んでいて、Si窒化膜が薄くなる
ほど、Si窒化膜の耐酸化性が低下する。これが、Si
窒化膜の薄膜化を制限する一つの要因となっている。
【0007】第2として、Si基板中の不純物分布の広
がりについて考察した。従来のMOIOS構造の形成方
法では、Si窒化膜を酸化してSi窒化膜とSiO2
との積層膜としている。しかも、Si窒化膜を酸化する
際のSi窒化膜の酸化レ−トが遅いため、高温下で長時
間の熱酸化処理が必要になる。例えば、Si窒化膜上に
4〜5nmの酸化膜を形成するためには、900〜95
0℃で1〜2時間程度の水蒸気酸化が必要である。しか
し、このような高温、長時間の熱処理を行うと、Si基
板中の不純物が拡散して広がり、不純物分布が広範囲に
形成されるという問題が生じ、MOIOS構造の微細化
が難しい。
【0008】第3の問題として、リ−ク電流について考
察した。従来のMOIOS構造の形成方法のように、S
i窒化膜を酸化してSi窒化膜とSiO2 膜の積層膜を
形成する場合、Si窒化膜とその上のSiO2 膜との界
面には、SiONと表記されるような組成遷移層又は構
造遷移層が形成される。このため、界面では、図1
(a)に示すように、Si窒化膜とSiO2 膜の中間的
なバンド構造が形成される。SiO2 膜のバンドギャッ
プが8eVと広いため、Si窒化膜のバンドギャップは
界面で本来の5.leVより広がり、逆に、SiO2
バンドギャップは界面で本来の8eVより狭くなる。こ
のため、界面における電位障壁が低くなり、電荷が通り
抜けやすくなる。よって、リ−ク電流が増大し、電荷の
保持特性が劣化する。更に、界面においてSi窒化膜の
バンドギャップが拡がることにより、本来、Si窒化膜
のバンドギャップ外にエネルギー準位があるような欠陥
が、バンドギャップ内に位置してシャロー・トラップ
(Shallow Trap)として機能するようになる。その結
果、これらのシャロー・トラップを介してリ−ク電流が
増大し、やはり、電荷の保持特性が劣化する。Si窒化
膜中の欠陥のひとつであるSi H結合が、このような
エネルギ−準位を持つという報告がある(Mat.Re
s.Soc.Symp.Proc.,vol.49,p
215(1985))。また、以上の界面に関する問題
は、Si窒化膜とその下部のSiO2 膜との界面でも同
様に発生する。
【0009】本発明者は、従来のMOIOS構造の問題
点が、Si窒化膜とその下のSiO2 膜との間の界面
に、及び、Si窒化膜とその上のSiO2 膜との間の界
面に、上述した組成遷移層又は構造遷移層を形成される
ことにあると判断し、遷移層のない急峻な界面をSiO
2 膜とSi窒化膜との間に、及び、Si窒化膜とその上
のSiO2 膜との間に形成することによりこれらの問題
を解決し、本発明を完成するに到った。
【0010】上記目的を達成するために、得た知見に基
づき、本発明に係るMOIOS構造の形成方法は、シリ
コン基板上に、順次、下部酸化膜、絶縁膜、上部酸化膜
及び金属層を形成して、半導体装置のためのMOIOS
(Metal Oxide Insulator Oxide Silicon )構造を形成
するに際し、下部酸化膜上に絶縁膜を成膜する絶縁膜成
膜工程及び絶縁膜上に上部酸化膜を成膜する上部酸化膜
成膜工程の少なくともいずれかを堆積法により実施する
ことを特徴としている。
【0011】堆積法は、所定の膜を形成する物質を堆積
できる限り、その方法に制約はなく、減圧CVD法、常
圧CVD法、又はスパッタ法で良い。堆積法のプロセス
条件は、絶縁膜又は酸化膜を成膜するのに従来から使用
されて来た既知の条件で良く、装置は、ロードロック機
構付きの既知の装置である。下部酸化膜の成膜は、熱酸
化法によっても、堆積法によっても良く、得たい特性に
よっては熱酸化法が好ましいこともある。不純物混入防
止の見地から、絶縁膜堆積工程及び酸化膜堆積工程は、
それぞれ別個のチャンバで行うことが望ましい。堆積法
の実施の際に使用する反応ガスは、純度の高いガスを使
用し、無用の不純物が混入しないようにする。下部酸化
膜、例えばSiO2 膜成膜工程の実施の際には、下部酸
化膜成膜前にSi基板が窒化されたり、下部酸化膜成膜
後、下部酸化膜が窒化されたりしないようにする。ま
た、上部酸化膜成膜工程の実施の際には、上部酸化膜形
成の前後で、絶縁膜、例えばSi窒化膜が酸化されない
ように、上部酸化膜が窒化されないようにする。更に
は、酸化膜、絶縁膜等を成膜した後、各膜の界面で上下
の膜が相互に反応するような処理、例えば高温アニ−ル
処理等の処理を施さないようにする。好適には、不活性
ガス雰囲気又は真空雰囲気の空間を介して、下部酸化膜
成膜工程から絶縁膜成膜工程への基板の搬送、及び、絶
縁膜成膜工程から上部酸化膜成膜工程への基板の搬送を
行う。これにより、無用の不純物の混入を防止して、よ
り急峻な界面を形成することができる。
【0012】絶縁膜を熱酸化して上部酸化膜を形成する
従来の方法とは異なり、本発明方法では、絶縁膜及び上
部酸化膜、とりわけ上部酸化膜を堆積法により成膜する
ことにより、絶縁膜と下部酸化膜との界面及び絶縁膜と
上部酸化膜との界面に構造遷移層又は組成遷移層が形成
されるようなことが無くなる。また、図1(a)と図1
(b)との対比から判るように、絶縁膜と上部酸化膜と
の界面及び絶縁膜と下部酸化膜との界面における絶縁膜
のエネルギ−バンドギャップの拡がりが抑制される。
尚、図1(a)及び(b)は、それぞれ従来方法及び本
発明方法により形成したMOIOS構造のエネルギ−バ
ンドギャップ・ダイアグラムである。この結果、界面に
おいて絶縁膜のバンドギャップが広がり、本来、絶縁膜
のバンドギャップ外にエネルギ−準位があるような欠陥
が、バンドギャップ内に位置するようになり、シャロー
・トラップとして機能するというような従来のMOIO
S構造では生じていた現象が、本発明方法で形成したM
OIOS構造には生じない。従って、これらのシャロー
・トラップを介してリ−ク電流が増大するというような
従来のMOIOS構造で生じていたような現象が生じな
いので、電荷の保持特性が向上する。
【0013】また、従来の形成方法では界面に遷移層が
形成されるために界面での電位障壁が低くなり、電荷が
通り抜け易くなっていたが、本発明方法で形成したMO
IOS構造には遷移層が殆ど存在しないので、本来の電
位障壁が維持され、電荷の通り抜け現象が抑制される。
よって、リ−ク電流が小さく、電荷の保持特性が向上す
る。また、従来の熱酸化による成膜方法とは異なり、上
部酸化膜を堆積法で形成することにより、長時間の高温
熱酸化が不要になるので、Si基板中の不純物が拡散し
て、不純物分布が拡がってしまう現象が抑制されること
により、また、絶縁膜の耐酸化性の問題も無くなるため
に絶縁膜の薄膜化が可能になることにより、MOIOS
構造の微細化、従って、メモリの大容量化が可能にな
る。また、絶縁膜の薄膜化により、低電圧動作が可能な
MOIOS構造を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げ、添付図面
を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説
明する。尚、実施例1及び2において示した成膜装置及
び成膜条件は、本発明方法の理解のための一つの例示で
あって、それに限定されるものではない。
【0015】実施例1 本実施例は、メモリ素子のためのMOIOS構造を形成
するために本発明方法を適用した例である。図2は、実
施例1方法を実施する際の各工程毎の基板断面を示す断
面図である。本実施例では、Si基板12を抵抗化熱型
の熱処理炉に入れて、850℃の温度、O2 /Ar=3
00sccm/10slm の流量の条件下で20分間の希釈酸
化を施し、図2(a)に示すように、Si基板12の表
面に下部酸化膜として膜厚2nmのSiO2 膜14を成
膜した。SiO2 膜を成膜するに当たっては、成膜前に
Si基板が窒化されたり、成膜後SiO2 膜が窒化され
たりしないようにした。次に、抵抗加熱型のLP−CV
D装置を用いて、760℃の温度、70Paの圧力、N
3 /SiH2 Cl2 =2000sccm/50sccmの流量
の条件下で3分間SiO2 膜14上に窒化シリコンを堆
積させ、図2(b)に示すように、絶縁膜として膜厚6
mnのSi窒化膜16を形成した。Si窒化膜16を形
成する際、酸素、ハイドロカ−ボンなどがSi窒化膜1
6内に混入するのを防止して、急峻な界面を形成するた
めに、ロ−ドロック機構を使用した、いわゆる真空搬送
を行ってCVD炉内に基板を挿入し、また、純度の高い
反応ガスを使用した。
【0016】次に、抵抗加熱型のLP−CVD装置を用
いて、800℃の温度、70Paの圧力、N2 O/Si
2 Cl2 =200sccm/100sccmの流量の下で20
分間SiO2 をSi窒化膜16上に堆積させ、図2
(c)に示すように、上部酸化膜として膜厚4nmのS
iO2 膜18を形成した。次いで、電極層として所定の
金属層20をスパッタ法等により形成して、図2(c)
に示す本実施例のMOIOS構造10を得ることができ
た。SiO2 膜18形成の前後で、Si窒化膜16が酸
化されないように、かつSiO2 膜18が窒化されない
ようにし、更に、SiO2 膜14、Si窒化膜16、S
iO2 膜18を成膜した後には、例えば、高温アニ−ル
処理等を行わないようにして、各々の界面で上下の膜が
相互に反応しないように注意した。
【0017】本実施例では、Si窒化膜及び上部のSi
2 膜をLP−CVD法により成膜しているので、膜質
が均一かつ緻密で、不純物や構造欠陥の少ないSi窒化
膜を形成することができた。また、Si窒化膜の成膜の
際には、760°C という比較的高温条件下で窒化シリ
コンを堆積しているので、Si窒化膜中に水素が混入す
るのを抑制し、Si−H結合等の無用の不純物が形成さ
れるのを防止することができた。本実施例では、また、
Si窒化膜と上下のSiO2 膜の界面が、急峻で、エネ
ルギーバンドギャップの広がりが少なくとも1eV以下
であり、構造遷移層又は組成遷移層が極めて薄い、少な
くとも数nm以下であるMOIOS構造を形成すること
ができた。本実施例によれば、本来の高い電位障壁及び
本来のバンドギャップを維持し、しかも微細化及びメモ
リの大容量化が可能で、Si窒化膜からの電荷の漏洩を
抑制して保持特性が良く、低電圧動作が可能なMONO
S構造を備えたメモリ素子を実現できる。
【0018】実施例2 実施例2は、メモリ素子のためのMOIOS構造を形成
するために本発明方法を適用し、クラスター型等の複数
チャンバ結合型の成膜装置を使用して各工程を連続的に
実施した例である。図2は、実施例2方法を実施する際
の各工程毎の基板断面も示す。本実施例では、Si基板
12の表面に、実施例1方法と同じ成膜条件で膜厚2n
mのSiO2 膜14、膜厚6nmのSi窒化膜16及び
膜厚4nmのSiO2膜18を、順次、連続して形成し
た。また、本実施例では、SiO2 膜14成膜用の抵抗
加熱型の熱処理炉、Si窒化膜16成膜用の抵抗加熱型
のLP−CVD装置、及びSiO2 膜18成膜用の抵抗
加熱型のLP−CVD装置が、相互に真空搬送系又はA
r等の不活性ガス雰囲気搬送系により接続されているク
ラスタ型のマルチチャンバ装置を使用した。
【0019】本実施例方法で形成したMOIOS構造
も、実施例1方法で形成したMOIOS構造と同様の利
点を有している。また、SiO2 膜14、Si窒化膜1
6及びSiO2 膜18の界面形成時、基板が大気に曝さ
れるようなことがないので、大気からの酸素、水分、ハ
イドロカ−ボン等の吸着を抑制でき、実施例1に比べ、
界面の急峻性をより一層向上させることができた。
【0020】
【発明の効果】本発明方法によれば、MOIOS構造を
形成する際に、絶縁膜及びその上の上部酸化膜の少なく
ともいずれかを堆積法で形成することにより、(1)下
部酸化膜と絶縁膜との界面及び絶縁膜と上部酸化膜との
界面での遷移層の形成を防止して、本来の高い電位障壁
及び本来のバンドギャップを維持できるので、絶縁膜か
らの電荷の漏洩を抑制して、情報の保持特性に優れたM
OIOS構造を有するメモリ素子を実現できる。また、
(2)上部酸化膜の成膜に際し、従来の形成方法とは異
なり、Si基板が高温に曝される長時間の高温熱酸化処
理を行わないので、Si基板中の不純物の拡散が抑制さ
れ、更には絶縁膜の耐酸化性が低くても、下地のSi基
板が酸化されるようなことはない。よって、絶縁膜の薄
膜化が可能になり、MOIOS構造の微細化、従って、
メモリ素子の大容量化が可能で、しかも低電圧動作に好
適なMOIOS構造を有するメモリ素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び(b)は、それぞれ、従来の方
法により形成したMOIOS構造及び本発明方法により
形成したMOIOS構造のエネルギ−バンドギャップ・
ダイアグラムである。
【図2】図2(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、
本発明方法を実施した際の各工程毎の基板断面を示す断
面図である。
【符号の説明】
10……MOIOS構造、12……Si基板、14……
SiO2 膜、16……Si窒化膜、18……SiO
2 膜、20……金属層。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/318

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に、順次、下部酸化膜、
    絶縁膜、上部酸化膜及び金属層を形成して、半導体装置
    のためのMOIOS(Metal Oxide Insulator Oxide Si
    licon )構造を形成するに際し、 下部酸化膜上に絶縁膜を成膜する絶縁膜成膜工程及び絶
    縁膜上に上部酸化膜を成膜する上部酸化膜成膜工程の少
    なくともいずれかを堆積法により実施することを特徴と
    するMOIOS構造の形成方法。
  2. 【請求項2】 不活性ガス雰囲気又は真空雰囲気の空間
    を介して、下部酸化膜成膜工程から絶縁膜成膜工程への
    基板の搬送、及び、絶縁膜成膜工程から上部酸化膜成膜
    工程への基板の搬送を行うことを特徴とする請求項1に
    記載のMOIOS構造の形成方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜成膜工程において絶縁膜としてS
    i窒化膜をCVD法又はスパッタ法により形成し、上部
    酸化膜成膜工程において酸化膜としてSiO2 膜をCV
    D法により成膜することを特徴とする請求項1又は2に
    記載のMOIOS構造の形成方法。
JP9697796A 1996-04-18 1996-04-18 Moios構造の形成方法 Pending JPH09283642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513445A (ja) * 1999-10-25 2003-04-08 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド Eepromデバイス用の高温酸化膜成膜方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513445A (ja) * 1999-10-25 2003-04-08 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド Eepromデバイス用の高温酸化膜成膜方法

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