JPH09283398A - 試料台、反射鏡保持装置及び露光装置 - Google Patents

試料台、反射鏡保持装置及び露光装置

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JPH09283398A
JPH09283398A JP8615896A JP8615896A JPH09283398A JP H09283398 A JPH09283398 A JP H09283398A JP 8615896 A JP8615896 A JP 8615896A JP 8615896 A JP8615896 A JP 8615896A JP H09283398 A JPH09283398 A JP H09283398A
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JP8615896A
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English (en)
Inventor
Toshiya Otomo
俊弥 大友
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射鏡の変形を軽減できる反射鏡保持機構を
提供する。 【解決手段】 本発明によれば、反射鏡(112)と反
射鏡保持機構(118)との間に高剛性部材(200)
が介装される。その結果、接触部に生じる反力(20
4)が分散し、反射鏡の変形量(傾き)が軽減され、反
射鏡の面精度の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハやLCD基
板などの感光基板(以下、基板と称する。)やフォトマ
スクやレチクル(以下、レチクルと称する。)などの試
料を載置する試料台に係り、特に、該試料台の位置を光
学的に計測するための反射鏡の保持装置に係り、さらに
は該試料台または該反射鏡保持装置を備えた露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体やLCD基板などを製造する際の
リソグラフィ工程で使用される露光装置では、レチクル
上に形成された回路パターンの像を基板上に高精度で重
ね合わせ露光するために、レチクルや基板を高精度に位
置合わせ(アライメント)する必要がある。そして、ア
ライメントに際して、移動ステージ上に載置されたレチ
クルや基板の位置を高精度に測定するために、レーザ干
渉計などの光学的な位置測定装置が設けられている。レ
ーザ干渉計は、レーザ光源より移動ステージ上に固定さ
れた反射鏡(移動鏡)に対して光ビームを照射し、その
反射光の干渉現象を利用して、移動ステージの位置(レ
ーザ干渉計からの距離)を高精度に知ることができるも
のである。従って、レーザ干渉計などの光学的な位置測
定装置を使用する場合には、位置測定対象物に取り付け
られる光ビーム反射部材(反射鏡)の反射面を高精度に
位置決めする必要がある。
【0003】図7には、移動ステージ上に反射鏡を保持
するための従来の反射鏡保持機構10が示されている。
図7に示すように、レチクルや基板を載置する移動ステ
ージSTの縁部には、反射鏡12を垂直(重力)方向
(Z方向)に保持するための底面保持部材14が形成さ
れている。この底面保持部材14の保持面には、図8に
示すように3つの微小突起16(16a〜16c)が形
成されている。3つの微小突起16(16a〜16c)
は、微小突起16aを頂点する2等辺三角形を構成する
ように配されており、後述するように、反射鏡12は、
これらの3つの微小突起16(16a〜16c)により
3点支持される。
【0004】また同縁部には、反射鏡12を水平方向
(X方向)に保持するための2つの前面保持部材18
(18a、18b)が取り付けられている。そして、図
9に示すように、その前面保持部材18の反射鏡12側
には、半球状接触部20が取り付けられている。なお前
面保持部材18a、18bは同様の構造を有しており、
以下では、前面保持部材18として一般的な説明を行
い、個別部材ごとの説明は省略する。
【0005】さらに同縁部には、2つの前面保持部材1
8(18a、18b)と反射鏡12を介して対向するよ
うに2つの与圧部材22(22a、22b)が取り付け
られている。図9に示すように、与圧部材22は、コイ
ルバネ24により反射鏡12方向に押圧される半球状押
圧部材26を備えている。なお、与圧部材22a、22
bも同様の構造を有しており、以下では、与圧部材22
として一般的な説明を行い、個別部材ごとの説明は省略
する。そして、図9に示すように、前面保持部材18の
半球状接触部20と与圧部材22の半球状押圧部材26
と反射鏡12との2つの接触点20a、26aは同軸を
成すように配置される。また与圧部材22は、反射鏡1
2を垂直方向(Z方向)下方に押圧する板バネ28を備
えている。
【0006】上記のように構成された反射鏡保持機構1
0に反射鏡12を位置決めする際には、まず反射鏡12
を底面保持部材14と前面保持部材18a、18bに押
し当てて位置決めする。そして、垂直方向に関しては、
図9に示すように、微小突起16aの直上と微小突起1
6b、16cの中間点の直上に対して反射鏡12を介し
て板バネ28(接触点28a)により与圧をかける。ま
た水平方向に関しては、図9に示すように、前面保持部
材18の半球状接触部20の球面接触点20aと与圧部
材22の半球状押圧部材26の球面接触点20bに対し
て移動鏡12を介してコイルバネ24で与圧をかける。
そして、各与圧作用点の同軸度に関しては、反射鏡12
の反射面12aの面精度を良くするように位置及び寸法
管理が成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の反
射鏡保持構造10では、反射鏡12と各保持部材(例え
ば、底面保持部材14、前面保持部材18、与圧部材2
2など)との接触点(例えば、底面保持部材14の微小
突起16a〜16c、前面保持部材18の半球状接触部
20の球面接触点20a、与圧部材22の半球状押圧部
材26の球面接触点26a、与圧部材22の板バネ28
の接触点28aなど)が微小領域であるため、与圧部材
22のコイルバネ24や板バネ28のバネ力などによ
り、各与圧作用点に作用する反力が反射鏡12の微小領
域に作用して、接触点付近の変形が大きくなる。その結
果、取り付けた反射鏡12が接触点付近の変形により傾
き、反射面12aに所望の面精度が得られないという問
題があった。
【0008】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、光学的位置測定装置に使用さ
れる反射鏡の材質を変更することなく、反射鏡保持機構
から受ける反力により反射鏡の接触点付近に生じる変形
に起因する反射鏡の面精度の劣化や個体差の発生を未然
にかつ効果的に防止することが可能な、新規かつ改良さ
れた反射鏡の保持機構、さらにはその保持機構を備えた
試料台や露光装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、まず、光ビームを反射する平面(112
a)を備えた反射部材(112)をその平面が球面状の
接触部(120)に当接するように押圧して保持する試
料台(ST)に適用される。そして、本発明の第1の観
点によれば、その試料台(ST)は、反射部材(11
2)の平面と接触部(120)との間に、その平面をな
す材料よりも高い剛性を有する剛性部材(200)を設
けて、その剛性部材(200)と接触部(120)と
を、例えば面接触、点接触、円弧接触、または球面接触
させている。なお、かかる試料台(ST)は、例えば、
マスク上のパターンの像で感光基板を露光する装置に設
けられ、マスクや感光基板を載置するために使用され
る。
【0010】さらに、本発明は、光ビームを反射する平
面(112a)を備えた反射鏡(112)をその平面が
接触部(200)に当接するように押圧して保持する装
置にも適用される。そして、本発明の第2の観点によれ
ば、その反射鏡(112)の保持装置(100)は、反
射鏡(112)の上記平面と接触部(120)との間
に、その平面をなす材料よりも高い剛性を有する剛性部
材(200)を挟んで接触部(120)と同軸上に配置
される押圧部材(126)を介して反射鏡(112)を
与圧で固定する与圧部材(122)を設けている。な
お、接触部(120)と押圧部材(126)とを共に球
面状に構成しても良い。さらに、上記反射鏡(112)
の保持装置(100)において、反射鏡(112)は、
物体を載置して2次元移動するステージ(ST)上に、
そのステージ(ST)の移動方向にほぼ沿って延びた反
射平面の少なくとも2箇所で接触部に当接して固定され
ることが好ましい。
【0011】さらに、本発明は、マスク上のパターンの
像で露光される感光基板を保持して移動する基板ステー
ジ(ST)と、その基板ステージ(ST)上の反射鏡
(112)に光ビームを投射してその位置を測定する干
渉計と、その反射鏡(112)をその反射面(112
a)が接触部に当接するように押圧して保持する部材
(100)とを備えた露光装置に適用される。そして、
本発明の第3の観点によれば、上記露光装置において、
反射鏡(112)の反射面と保持部材(100)の接触
部との間に、その反射面よりも高い剛性を有する剛性部
材(200)を設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら、
本発明装置を、露光装置の移動ステージに実装される反
射鏡保持機構に適用した実施の一形態について詳細に説
明する。図1には、レチクル上に形成された回路パター
ンの像を基板上に投影露光する露光装置において、レチ
クルや基板などの試料を載置して2次元移動可能な試料
台、すなわち移動ステージSTの一部が示されている。
図1の例では、反射鏡112は、本反射鏡保持機構10
0により、移動ステージSTの縁部において、その一方
の移動方向(Y方向)にほぼ沿って延びるように、高精
度に位置決めされかつ固定されている。この反射鏡11
2は、YZ平面に略平行であり、かつY方向に延びた略
矩形の反射面112aを有している。反射鏡112は、
例えば、ゼロデュアなどから成り、その反射面112a
は、例えば、アルミニウムなどから成っている。この反
射鏡112は、不図示の光学的位置測定装置(いわゆる
レーザ干渉計)の一部をなしている。レーザ干渉計は、
反射面112aに対して、不図示のレーザ光源より光ビ
ームを照射し、その反射光の干渉現象により、X方向に
関する移動ステージSTの位置(レーザ光源からの距
離)を高精度に測定することができる。図示は省略して
いるが、移動ステージSTには、XZ平面に略平行であ
り、かつX方向に延びた略矩形の反射面を有する反射鏡
も設けられており、その反射面に別のレーザ干渉計より
光ビームを照射してY方向に関する移動ステージSTの
位置を測定することができる。
【0013】以上のように、移動ステージSTは、2系
統(X方向またはY方向)の光学的位置測定装置を備え
ることにより、その位置座標を高精度に測定できる。そ
して、移動ステージSTの位置測定を高精度かつ安定的
に行うためには、反射鏡112の反射面112aがレー
ザ光源(不図示)に対して高い面精度を有するように、
反射鏡112を移動ステージSTに位置決めし、固定す
る必要がある。そのための本実施の形態にかかる反射鏡
保持機構100について、以下に説明する。
【0014】図1に示すように、反射鏡保持機構100
は、反射鏡112を水平方向(X方向)及び垂直方向
(Z方向)に対して高精度に位置決めする必要がある。
水平方向保持機構として、反射鏡保持機構100は、前
部保持部材118(118a、118b)と与圧部材1
22(122A、122B)の半球状押圧部材126
(コイルバネ124)を備えている。また垂直方向保持
機構として、反射鏡保持機構100は、図2に示す底部
保持部材114(微小突起116)と与圧部材122
(122A122B)の板バネ128を備えている。
【0015】まず、垂直方向保持機構をなす底面保持部
材114について説明する。底面保持部材は114は、
図2に示す如く、保持される反射鏡112の底面とほぼ
同形状の保持面114aを備えている。この保持面11
4aは、反射鏡112の位置決めをし易いように、移動
ステージSTよりも若干嵩高に構成されている。この保
持面114aには、3つの微小突起116(116a〜
116c)が形成されている。これらの微小突起116
(116a〜116cは)、微小突起116aを頂点と
し微小突起116b、116c間を底辺とする二等辺三
角形を成すように配置される。このように3点で反射鏡
112を保持する構成としたのは、面で反射鏡112を
保持する場合にはそれぞれの接触面の面精度を向上させ
る必要があり、従って、最小の面積で略矩形の反射鏡1
12の底面を安定的かつ容易に保持するためには、本実
施の態様のように3点支持が最適だからである。しか
し、本発明はかかる例に限定されず、反射鏡112を4
点以上の点で支持したり、面で支持する構成を採用する
ことも可能である。また本実施の態様の場合、微小突起
116(116a〜116c)は、後述するように、前
部保持部材118(118a、118b)及び与圧部材
122(122A、122B)に対応する位置に配置さ
れるので、前部保持部材118及び与圧部材122の設
置個数に応じて、微小突起116の個数も調整する必要
がある。
【0016】次に、水平保持機構をなす前部保持部材1
18(118a、118b)について説明する。前部保
持部材118(118a、118b)は、図3に示すよ
うに、アルミニウムやステンレスなどから成る略L字状
断面を有する部材であり、その背の部分118dの上部
が移動ステージSTの上面から張り出すように、その足
の部分118eが移動ステージSTの反射鏡取り付け縁
部の前方に取り付けられている。さらに、前部保持部材
118の背の部分118dの内側(反射鏡112取り付
け側)には、半球状接触部120が取り付けられてい
る。この半球状接触部120は、一般に、ステンレスな
どから成り、反射鏡112の反射面112aよりも高い
剛性を有している。かかる半球状接触部120の設置位
置及び寸法管理については後述する。
【0017】次に、水平保持機構及び垂直保持機構の一
部を成す与圧部材122について説明する。この与圧部
材122は、移動ステージSTに固定されて、コイルバ
ネ124を収納する基部122aと、反射鏡112に対
向するように立設されて板バネ128の位置決めを行う
壁部122bとを備えている。水平方向保持機構を成す
コイルバネ124は、前記基部122aに形成された孔
122c内に、半球状押圧部材126をその先端が反射
鏡112に当接するように挿入した後、その反対端に与
圧を加えるように挿入され、その後、底板122dを螺
子122eにより止めることにより、基部122a内に
収容される。この結果、半球状押圧部材126はコイル
バネ124により押圧されて、後述するように、接触点
126aにおいて反射鏡112の裏面に接触する。この
半球状押圧部材126の設置位置及び寸法管理について
は後述する。また、前記基部122aには板バネ128
の一端128aが螺子122fなどの固定手段により固
定されている。板バネ128は固定端128aから与圧
部材122の壁部122bに沿った立ち上がり部128
bを備え、壁部122bによりその高さ位置が規定され
て下方に屈曲する屈曲部128cを備え、屈曲部128
cに形成された接触部128dにおいて、反射鏡112
の上面に接触する。この板バネ128の設置位置及び寸
法管理についても後述する。
【0018】次に、以上のように構成された反射鏡保持
機構100に反射鏡112を位置決めし固定する動作に
ついて説明する。まず、反射鏡112を底面保持部材1
14の微小突起116(116a〜116c)上に載置
した後、反射鏡112を前面保持部材118の半球状接
触部120に対して、例えばセラミック板から成る板状
の高剛性部材200を介して位置決めする。反射鏡11
2を高剛性部材200を介して前面保持部材118の半
球状接触部120に当接させた後、与圧部材122の基
部122aに半球状押圧部材126とコイルバネ124
とを順次挿入し、底板122dで蓋をして螺子122e
で固定することにより、半球状押圧部材126で反射鏡
112を押圧し、水平方向に位置決めすることができ
る。なお、水平方向に関する前面保持部材118の半球
状接触部120と与圧部材122の半球状押圧部材12
6との位置決め(同軸度)は、半球状接触部120と高
剛性部材200との接触点200aと半球状押圧部材1
26と反射鏡112との接触点126aとを結ぶ直線
が、底面保持部材114の微小突起116aの直上また
は微小突起116b、116cの直上を通り、かつその
直線が反射鏡112の反射面112aの垂線を成すよう
に寸法及び位置を管理する。
【0019】次いで、板バネ128を与圧部材122の
基部122aに螺子122fにより固定し、板バネ12
8で反射鏡112を底面保持部材114の微小突起11
6(116a〜116c)上に押圧することにより、垂
直方向の位置決め及び保持が行われる。なお、垂直方向
に関する与圧部材122の板バネ128と底面保持部材
114の微小突起116(116a〜116c)との位
置決め(同軸度)は、板バネ128と反射鏡112との
接触部128dが微小突起116aの直上、または微小
突起116bと微小突起116cとの中点の直上に位置
するように寸法及び位置を管理する。
【0020】以上のように、本実施の形態によれば、反
射鏡112を反射鏡保持機構100に取り付けるに際し
て、反射鏡112と前面保持部材118の半球状接触部
120との間に高剛性部材200が介装される。この
点、従来の装置では、図9に示すように、高剛性部材2
00を介さずに、反射鏡12の接触面よりも高い剛性を
有する半球状接触部20が直接当接されていたので、接
触点20aに生じる反力により接触面に変形が生じ、そ
れが反射鏡12の反射面12aの面精度を劣化させてい
た。しかし、本実施の形態によれば、半球状接触部12
0と反射鏡112との間に高剛性部材200が介装さ
れ、半球状接触部120と高剛性部材200との接触点
200aに発生する反力202が、高剛性部材200と
反射鏡112との接触面200bにおいて分布荷重20
4として作用するので、反射鏡112に発生する保持部
材接触点での変形量(傾き)が軽減され、その結果、反
射鏡112の反射面112aの面精度を向上させること
ができる。
【0021】なお上記実施の形態では、セラミックなど
から成る剛性部材を反射鏡112の反射面112a側と
前面保持部材118との間にのみ介装したが、これは、
反射鏡112の反射面112a側が最も高い面精度を要
求されるからであり、本発明はかかる例に限定されるも
のではない。本発明によれば、反射鏡との保持部材との
他の接触部、例えば、与圧部材122の半球状押圧部材
126と反射鏡112との間、与圧部材122の板バネ
128と反射鏡112との間、あるいは底面保持部材1
14の微小突起116(116a〜116c)と反射鏡
112との間に、それぞれ高剛性部材を介装することに
より、その接触部に生じる反力を分散させ、その接触部
に生じる変形量(傾き)を軽減することができる。
【0022】また、図3に示す例では、反射鏡112の
反射面112a側と前面保持部材118との間に介装さ
れる高剛性部材200として板状のセラミック部材を使
用しているが、本発明はかかる例に限定されず、各種形
状のものを使用することができる。例えば、図4に示す
ように、前面保持部材118に対する取り付け部222
を備えた高剛性部材220を使用することも可能であ
る。図3に示す例では、高剛性部材200は単に前面保
持部材118の半球状接触部120と反射鏡112との
間に挟持されることにより固定されていたものである
が、本実施の態様によれば、取り付け部222を螺子2
24などの固定手段により前面保持部材118に固定す
ることができるので、より簡便にかつ安定的に反射鏡1
12を取り付けることが可能となる。なお、本実施の形
態及び以下の説明において、図1〜図3に関連する実施
の形態においてすでに説明した部材とほぼ同一の機能構
成を有する部材については、同一の参照番号を付するこ
とにより重複説明を省略することにする。
【0023】また、図3及び図4に示す実施の形態で
は、高剛性部材200、220は、前面保持部118の
半球状接触部120と点接触していたが、図5に示すよ
うに、高剛性部材240に半球状接触部120の形状に
合致する半球状の凹部242を形成し、その凹部242
に半球状接触部120を面接触(または球面接触)させ
るように構成すれば、接触部分で生じる反力を矢印24
4に示すように半径方向外方に拡散することが可能とな
り、高剛性部材240自体の変形量を軽減することがで
きる。これにより、高剛性部材240から反射鏡112
に作用する分布荷重246のより一層の均一化が図れ、
反射鏡112の変形量(傾き)をさらに一層軽減すると
ともに、反射面112aの面精度をさらに一層向上させ
ることができる。
【0024】なお図5に示す実施の形態では、高剛性部
材240の半球状接触部120との接触部を半球状の凸
部242に形成したが、図6に示す高剛性部材260の
ように円錐状の凸部262を形成すれば、加工をより簡
略化できる。この場合には、半球状接触部120と高剛
性部材260とは円弧接触するので、接触部分で生じる
反力は矢印246に示すように半径方向外方に拡散し、
図5に示す実施の形態と同様に、高剛性部材260自体
の変形量を軽減することができる。従って、高剛性部材
260から反射鏡112に作用する分布荷重266の均
一化が図れ、反射鏡112の変形量(傾き)を軽減する
とともに、反射面112aの面精度を向上させることが
できる。
【0025】例えば、上記実施の形態では、高剛性部材
として、セラミック製のものを示したが、本発明はかか
る例に限定されず、要するに反射鏡112の接触部より
も高い剛性を有する部材であれば、各種材料のもの、例
えば「セラミック以外に高剛性部材として使用できるも
のがあれば列挙してして下さい。」を使用することがで
きる。
【0026】また、上記実施の形態では、反射鏡を保持
する機構を例に挙げて本発明を説明したが、本発明は、
高い面精度を確保する必要がある試料を保持する各種試
料台に適用することができる。さらに、上記実施の形態
では、本発明を露光装置に適用した場合を例に挙げて説
明したが、本発明は、かかる例に限定されず、レーザ加
工装置など、位置計測装置が設けられた移動ステージを
利用する各種装置に適用することが可能であることは言
うまでもない。
【0027】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言
うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇において各種変更及び修正に想
到し得ることは明らかであり、それらについても本発明
の技術的範囲に属するものと解される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反射鏡(112)とその保持機構(118)との間に高
剛性部材(200)が介装されるので、保持機構(11
8)から反射鏡(112)に作用する反力(204)が
高剛性部材(200)により分散され、反射鏡の変形量
(傾き)が軽減され、その結果、反射鏡(112)の反
射面(112a)の面精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる反射鏡保持機構の概略構成を示
す見取図である。
【図2】本発明にかかる反射鏡保持機構の底面保持部材
を示す概略的な見取図である。
【図3】本発明にかかる反射鏡保持機構の概略構成を示
す断面図である。
【図4】本発明にかかる反射鏡保持機構の別の実施の形
態の概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明にかかる反射鏡保持機構のさらに別の実
施の形態の概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明にかかる反射鏡保持機構のさらに別の実
施の形態の概略構成を示す断面図である。
【図7】従来の反射鏡保持機構の概略構成を示す見取図
である。
【図8】従来の反射鏡保持機構の底面保持部材の概略構
成を示す見取図である。
【図9】従来の反射鏡保持機構の概略構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
100 反射鏡保持機構 112 反射鏡 114 底面保持部材 116 微小突起 118 前面保持部材 120 半球状部材 122 与圧部材 124 コイルバネ 126 半球状部材 128 板バネ 200 高剛性部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを反射する平面を備えた反射部
    材を、該平面が球面状の接触部に当接するように押圧し
    て保持する試料台であって、 前記平面と前記接触部との間に、前記平面をなす材料よ
    りも高い剛性を有する剛性部材を設けたことを特徴とす
    る、試料台。
  2. 【請求項2】 前記剛性部材と前記接触部とは面接触、
    点接触、円弧接触、または球面接触することを特徴とす
    る、請求項1に記載の試料台。
  3. 【請求項3】 前記試料台は、マスク上のパターンの像
    で感光基板を露光する装置に設けられ、前記マスク、ま
    たは前記感光基板を載置することを特徴とする、請求項
    1または2に記載の試料台。
  4. 【請求項4】 光ビームを反射する平面を備えた反射鏡
    を、該平面が接触部に当接するように押圧して保持する
    装置において、 前記平面と前記接触部との間に、前記平面をなす材料よ
    りも高い剛性を有する剛性部材を設けたことを特徴とす
    る、反射鏡の保持装置。
  5. 【請求項5】 前記剛性部材と前記接触部とは面接触、
    点接触、円弧接触、または球面接触することを特徴とす
    る、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記反射鏡を挟んで前記接触部と同軸上
    に配置される押圧部材を介して前記反射鏡を与圧で固定
    する与圧部材を有し、前記接触部と前記押圧部材とを共
    に球面状としたことを特徴とする、請求頃4または5に
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記反射鏡は、物体を載置して2次元移
    動するステージ上に、該ステージの移動方向にほぼ沿っ
    て延びた反射平面の少なくとも2箇所で前記接触部に当
    接して固定されることを特徴とする、請求項4〜6のい
    ずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】 マスク上のパターンの像で露光される感
    光基板を保持して移動する基板ステージと、該基板ステ
    ージ上の反射鏡に光ビームを投射してその位置を測定す
    る干渉計と、前記反射鏡を、その反射面が接触部に当接
    するように押圧して保持する部材とを備えた露光装置に
    おいて、 前記反射面と前記接触部との間に、前記反射面よりも高
    い剛性を有する剛性部材を設けたことを特徴とする、露
    光装置。
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