JPH09283055A - 陰極線管表示装置 - Google Patents

陰極線管表示装置

Info

Publication number
JPH09283055A
JPH09283055A JP9431596A JP9431596A JPH09283055A JP H09283055 A JPH09283055 A JP H09283055A JP 9431596 A JP9431596 A JP 9431596A JP 9431596 A JP9431596 A JP 9431596A JP H09283055 A JPH09283055 A JP H09283055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
coils
core
ray tube
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9431596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Komatsu
孝憲 幸松
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Hiroshi Jitsukata
寛 實方
Yoshio Sato
佳雄 佐藤
Masao Obara
正雄 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Media Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9431596A priority Critical patent/JPH09283055A/ja
Priority to KR1019960058637A priority patent/KR100274275B1/ko
Priority to TW085114807A priority patent/TW350964B/zh
Priority to US08/761,500 priority patent/US5907214A/en
Publication of JPH09283055A publication Critical patent/JPH09283055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で低価格でありながら、不要輻射磁界、特
に垂直偏向コイルより発生する不要輻射磁界の低減能力
を向上可能な不要輻射磁界低減手段を備える陰極線管表
示装置を実現する。 【解決手段】50a、50bはコア4を間にしてX軸方
向に互いに対向させ、コア4の開口側先端部分に密着さ
せるように配置した一対のコイルであり、不要輻射磁界
低減手段である。コイル50a、50bは、コア4の外
周り表面形状に沿うような所定の曲率半径をもって曲が
った形状を有しており、それぞれのX軸方向の長さは偏
向ヨーク4の開口先端側の円周の約3分の1である。一
つのコイルのZ軸方向の長さはコア4のZ軸方向長さの
約2分の1である。コア4は、不要輻射磁界低減コイル
50a、50bの磁性体として働き、コイルのインダク
タンスを増加させることができ、大きなELMF低減効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイモニ
タ等の偏向ヨークに巻回された偏向コイルからの漏れ磁
界による不要輻射磁界を減衰させるようにした不要輻射
磁界低減手段を備える陰極線管表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(CRT)表示装置(VDU)
の周辺には必要な輻射磁界の他に、不要輻射磁界が発生
してしまう。この不要輻射磁界を、ある値以下に低減す
るべきであるという要求が、人体への悪影響、或いはこ
の不要輻射磁界内に存在する電子機器との相互の悪影響
を防止するという理由で起きている。
【0003】特に、400キロヘルツ以下の低周波数帯
域の不要輻射磁界については、例えば、TCOと呼ばれ
るガイドライン(統一規格)があり、VDU回りの50
[cm]及びCRT管面より30[cm]の測定点にお
いて、5ヘルツから2キロヘルツまでの極超低周波磁界
(ELMF)は200[nT]以下に、2キロヘルツか
ら400キロヘルツまでの超低周波磁界(VLMF)は
25[nT]以下となるように規格が設けられている。
【0004】低周波数帯域の不要輻射磁界の主たる発生
源は、偏向ヨークであるところから、偏向ヨークに例え
ば不要輻射磁界を打ち消す磁界を発生させる手段を設け
て、不要輻射磁界を規格値以下に低減させる方式が数多
く提案されている。
【0005】その従来方式の具体例として、特開平3−
289029号公報や特開平3−283238号公報に
記載されたものがある。特開平3−289029号公報
に記載されたものは、水平偏向コイルと直列或いは並列
に接続された第1のキャンセルコイルと、垂直偏向コイ
ルと直列或いは並列に接続された第2のキャンセルコイ
ルとを偏向ヨークに配置し、偏向ヨークからの不要輻射
磁界と逆方向の打ち消し磁界を発生させることで、偏向
ヨークから発生する不要輻射磁界を防止する方式であ
る。
【0006】特開平3−283238号公報に委細され
たものは、図7及び図8に示すように、偏向ヨーク15
には、コア11と、このコア11の内面に一対の垂直偏
向コイル12及び一対の水平偏向コイル131、132
配設する。そして、樹脂成型された補助コイルボビン1
11と、絶縁樹脂等で被服したエナメル銅線を巻回して
形成された巻線輪161、162と、略直方体の強磁性体
コア171、172とで構成された補助コイル110を偏
向ヨーク15に配置することより、不要輻射磁界の低減
効果を充分ならしめると同時に、偏向ヨーク装置の小型
化を目的とするものである。なお、強磁性体コア1
1、172は、巻線輪161、162中に挿入されてお
り、巻線輪161、162から発生する打ち消し磁界を効
果ならしめるためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の技術では、特開平3−289029号公報記載のも
のにおいては、偏向ヨークから漏洩する不要輻射磁界を
充分低減するには、キャンセルコイルのコイルターン数
が増加し、キャンセルコイルの形状が大きくなってしま
うという問題点がある。
【0008】また、偏向ヨーク装置の小型化を目的とし
た特開平3−283238号公報記載のものは、不要輻
射磁界を充分低減するためには、強い打ち消し磁界を発
生させなければならないが、このためには、強い磁性体
を巻線輪の中に介挿させる必要がある。この強い磁性体
は、高価格であるため、偏向ヨーク全体の価格が非常に
高くなるという問題点がある。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解消するため
になされたもので、小型で低価格でありながら、不要輻
射磁界、特に垂直偏向コイルより発生する不要輻射磁界
の低減能力を向上可能な不要輻射磁界低減手段を備える
陰極線管表示装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。電子ビームを偏向
する水平偏向コイルと垂直偏向コイルとコアとを有する
偏向ヨークを取り付けた陰極線管を備える陰極線管表示
装置において、偏向ヨークのコアの外周表面近辺に配置
され、コアを間にして互いに対向する少なくとも一対の
コイルであり、偏向ヨークからの漏れ磁界による不要輻
射磁界と逆向きの打ち消し磁界を発生する不要輻射磁界
低減手段を備え、この不要輻射磁界低減手段である一対
のコイルは、コアを磁性体として、打ち消し磁界を発生
する。
【0011】一対のコイルが、その間に介在するコアを
磁性体とすると、この一対のコイルのインダクタンス
は、コアを磁性体とせず、空芯型のコイルとした場合の
インダクタンスよりも大となる。これにより、一対のコ
イルの間に、別個の強磁性体を挿入することなく、不要
輻射磁界を打ち消す大きな打ち消し磁界を発生すること
ができる。
【0012】好ましくは、上記陰極線管表示装置におい
て、コアを磁性体としたときの一対のコイルのインダク
タンスは、コアを磁性体としてしていないときの一対の
コイルのインダクタンスの少なくとも1.1倍となる位
置まで、一対のコイルとコアの外表面とが接近してい
る。
【0013】また、好ましくは、上記陰極線管表示装置
において、一対のコイルの、少なくとも一部は、コアに
密着している。また、好ましくは、上記陰極線管表示装
置において、一対のコイルは、コアの外表面形状に沿っ
た形状を有する。
【0014】また、好ましくは、上記陰極線管表示装置
において、一対のコイルのそれぞれは、コイルボビンケ
ースに巻回され、このコイルボビンケースがコアの外表
面の近辺に固定される。また、好ましくは、上記陰極線
管表示装置において、コイルボビンケースは、上記コア
の外表面形状に沿った形状を有する。
【0015】また、好ましくは、上記陰極線管表示装置
において、互いに対向する一対のコイルは、これらコイ
ルとコイルとの互いに対向する方向が、偏向ヨークの水
平軸上近辺となるように配置され、垂直偏向コイルから
の漏れ磁界による不要輻射磁界と逆向きの打ち消し磁界
を発生する。
【0016】また、好ましくは、上記陰極線管表示装置
において、互いに対向する一対のコイルは、これらコイ
ルとコイルとの互いに対向する方向が、偏向ヨークの垂
直軸上近辺となるように配置され、水平偏向コイルから
の漏れ磁界による不要輻射磁界と逆向きの打ち消し磁界
を発生する。
【0017】また、好ましくは、上記陰極線管表示装置
において、不要輻射磁界低減手段は、互いに対向する一
対のコイルであって、これらコイルとコイルとの互いに
対向する方向が、偏向ヨークの水平軸上近辺となるよう
に配置され、垂直偏向コイルからの漏れ磁界による不要
輻射磁界と逆向きの打ち消し磁界を発生する第1のコイ
ル対と、互いに対向する一対のコイルであって、これら
コイルとコイルとの互いに対向する方向が、偏向ヨーク
の垂直軸上近辺となるように配置され、水平偏向コイル
からの漏れ磁界による不要輻射磁界と逆向きの打ち消し
磁界を発生する第2のコイル対とを有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
である不要輻射磁界低減手段が備えられた偏向ヨークの
上面図である、図1において、1は偏向ヨーク、2は偏
向コイルボビン、3は垂直偏向コイル、4は電子ビーム
の偏向に有効な磁界を強めるコアである。
【0019】50a、50bは、コア4を間にして、X
軸方向、つまり、偏向ヨーク1の水平軸方向に、互いに
対向させ、コア4の開口側先端部分(大口径側)に密着
させるように配置した一対のコイルである。この一対の
コイル50a、50bが不要輻射磁界低減手段である。
【0020】このコイル50a、50bは、互いに同様
な形状となっており、コア4の外周り表面形状に沿うよ
うな、所定の曲率半径をもって曲がった形状を有してい
る。また、コイル50a、50bのそれぞれの、X軸方
向の長さは、偏向ヨーク4の開口先端側の円周の約3分
の1の長さとなっている。また、この一つのコイルの、
Z軸方向、つまり、偏向ヨーク1の水平軸及び垂直軸と
に直交する方向の長さは、コア4の上記Z軸方向に長さ
の約2分の1の長さとなっている。
【0021】上記偏向ヨーク1に偏向電流を流した時
に、垂直偏向コイル3によって発生する磁界分布を図2
に示す。同図において、垂直偏向コイル3により、この
垂直偏向コイル3で囲まれた空間部分に発生する磁界6
については、本来の垂直偏向磁界として有効である。し
かし、これと同時に垂直偏向コイル3の外部空間に不要
輻射磁界7が漏洩してしまう。本発明の第1の実施形態
は、これら不要輻射磁界7と逆向きの磁界を発生して、
この不要輻射磁界7を十分に低減することである。
【0022】次に、本発明の第1の実施形態による不要
輻射磁界低減効果について説明する。図3は、第1の実
施形態と従来の技術における不要輻射磁界対策との違い
を示す図であり、51a、51bは従来の不要輻射磁界
対策における空芯型コイルである。
【0023】図4は、上記ガイドラインに基づいて、従
来の不要輻射磁界対策によるELMFと、第1の実施形
態によるELMFの測定結果を示す。点線は、従来の不
要輻射磁界対策によるELMFを示し、一点鎖線は上記
ガイドラインの各測定点における規格値の上限(200
[nT])を示し、実線は第1の実施形態によるELM
Fの測定値を示している。
【0024】なお、上記ELMF測定では、大きさ、形
状、コイルターン数等のコイル条件は、この第1の実施
形態と従来例と、全く同じものを使用している。第1の
実施形態では、従来の不要輻射磁界対策に比べ、ELM
Fが最も大きい左右方向で約50[nT]低減すること
ができ、その他の方向においても、第1の実施形態で
は、従来の不要輻射磁界対策に比べ約20[nT]〜5
0[nT]低減することができている。
【0025】図5は、第1の実施形態によるコイル50
a、50bインダクタンスと、従来の不要輻射磁界対策
による空芯型コイル51a、51bのインダクタンスと
を実測した結果と、上記ガイドラインに基づいた各測定
点における例えばELMFを実測した中で、測定値が最
大となる測定点における測定データをプロットした図で
ある。
【0026】さらに、図5は、コア4の影響を全く受け
ない場所に空芯型コイルを配置したときのその空芯型コ
イルのインダクタンスL0を基準インダクタンス(その
値を1.0とする)とし、従来の不要輻射磁界対策によ
る空芯型コイル51a、51bのインダクタンス及び第
1の実施形態によるコイル50a、50bのインダクタ
ンスをLとし、その時のELMFを表した図である。つ
まり、図5においては、縦軸はELMFを示し、横軸は
コイル50a、50bのインダクタンスLと、51a、
51bのインダクタンスLとのそれぞれを、基準インダ
クタンスL0で割った値であるL/L0を示している。
【0027】図5において、従来の不要輻射磁界対策に
よる空芯型コイル51a、51bのインダクタンスL
と、基準インダクタンスL0との比率は1.008で、
その時のELMF(点Pc)は、205[nT]でガイ
ドライン規格値の上限(200[nT])より大きくな
っている。
【0028】これに対して、第1の実施形態によるコイ
ル50a、50bのインダクタンスLと空芯型コイルの
インダクタンスL0との比率は1.726で、その時の
ELMF(点P1)は150[nT]でガイドライン規
格値以下となっている。
【0029】また、同図より、この実施形態に係わるコ
イル50a、50bのインダクタンスLがL0の1.1
倍以上となるように、不要輻射磁界低減コイル50a、
50bをコア4に近づけて配置することで、ELMFは
上記ガイドラインの規格値を満足していることがわか
る。
【0030】以上述べたように、不要輻射磁界低減コイ
ル50a、50bのインダクタンスが増加する方向、即
ち、コア4に近づける方向に不要輻射磁界低減コイル5
0a、50bを配置することで、コア4は、不要輻射磁
界低減コイル50a、50bの磁性体として働きコイル
のインダクタンスを増加させることができ、大きなEL
MF低減効果が得られるものである。
【0031】また、この第1の実施形態により、大きな
ELMF低減効果が得られるので、ELMFが上記ガイ
ドライン規格値の上限値(200[nT])となるま
で、コイル50a、50bのターン数を減少させること
が可能である。また、上記上限値となるまで、コイル5
0a、50bの外形寸法を小さくすることも可能とな
り、コイル50a、50bを小型化することが可能とな
る。
【0032】さらに、この第1の実施形態によると、先
に説明した従来の不要輻射磁界対策のように打ち消し磁
界を強めるための強磁性体をコイル50a、50bに挿
入する必要はない。したがって、不要輻射磁界低減手段
を低価格化が可能となる。
【0033】つまり、この第1の実施形態によれば、小
型で低価格でありながら、不要輻射磁界、特に垂直偏向
コイルより発生する不要輻射磁界の低減能力を向上可能
な不要輻射磁界低減手段を備える陰極線管表示装置を実
現することができる。
【0034】図6は、本発明の第2の実施形態である不
要輻射磁界低減手段が備えられた偏向ヨークの上面図で
ある。図6において、不要輻射磁界低減手段であるコイ
ル52a、52bのそれぞれは、全体が平板状の巻線体
となっており、その一部がコア4の開口側先端に密着
し、コア4を間にして互いに対向するように配置してい
る。この場合、図5のその他の実施形態P2に示すよう
に、これらコイル52a、52bのインダクタンスL
と、上記基準インダクタンスL0との比率は1.193
で、その時のELMFは188[nT]でガイドライン
規格値以下となっている。
【0035】この第2の実施形態においても、上述した
第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0036】以上説明した本発明の第1及び第2の実施
形態は、主に垂直偏向コイルから漏洩する不要輻射磁界
の低減手段であるが、水平偏向コイルから漏洩する不要
輻射磁界を低減する手段としても、本発明は有効であ
る。つまり、図1に示したコイル50a、50bを、コ
ア4を間にして、Y軸方向、つまり、偏向ヨーク1の垂
直軸方向に、互いに対向させ、コア4の開口側先端部分
(大口径側)に密着させるように配置することもでき
る。このように構成すれば、水平偏向コイルから漏洩す
る不要輻射磁界を十分に低減することができる。
【0037】また、一対のコイル(第1のコイル対)を
コア4を間にして、X方向、つまり、偏向ヨーク1の水
平軸方向に、互いに対向させ、コア4の開口側先端部分
(大口径側)に密着させるように配置するとともに、他
の一対のコイル(第2のコイル対)をコア4を間にし
て、Y軸方向、つまり、偏向ヨーク1の垂直軸方向に、
互いに対向させ、コア4の開口側先端部分に密着させる
ように配置することもできる。
【0038】また、上述した第1及び第2の実施形態
は、コイル50a、50bそのものをコア4に配置する
例であるが、コイル50a、50bをコイルボビンケー
スにを巻回して、このコイルボビンケースをコア4の近
傍若しくはコア4に密着させて配置させることもでき
る。このように構成しても、上記第1の実施形態と同様
の効果が得られる。
【0039】さらに、不要輻射磁界低減手段であるコイ
ル50a、50b及び52a、52bをコア4の開口側
先端部分に配置させた場合について説明してきたが、コ
ア4のネック側部分(小口径側)に配置しても、第1及
び第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0040】さらに、不要輻射磁界低減手段をコア4の
開口側先端部分及びネック側部分の両方に配置してもよ
い。この場合、最も不要輻射磁界が強い位置に配置され
るコイルをコアに密着させることで、他の位置に配置さ
れるコイルをより小型化、低コスト化できることは言う
までもない。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。偏向ヨークのコア
の外周表面近辺に配置され、コアを間にして互いに対向
する少なくとも一対のコイルであり、偏向ヨークからの
漏れ磁界による不要輻射磁界と逆向きの打ち消し磁界を
発生する不要輻射磁界低減手段を備える。一対のコイル
が、その間に介在するコアを磁性体とすると、この一対
のコイルのインダクタンスは、コアを磁性体とせず、空
芯型のコイルとした場合のインダクタンスよりも大とな
る。これにより、一対のコイルの間に、別個の強磁性体
を挿入することなく、不要輻射磁界を打ち消す大きな打
ち消し磁界を発生することができる。
【0042】したがって、小型で低価格でありながら、
不要輻射磁界、特に垂直偏向コイルより発生する不要輻
射磁界の低減能力を向上可能な不要輻射磁界低減手段を
備える陰極線管表示装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である不要輻射磁界低
減手段が備えられた偏向ヨークの上面図である。
【図2】垂直偏向コイルによって発生する磁界分布図で
ある。
【図3】第1の実施形態と従来の不要輻射磁界低減対策
との構成上の違いを示す図である。
【図4】第1の実施形態と従来の不要輻射磁界低減対策
とによるELMF測定結果を示す図である。
【図5】本発明の実施形態と従来の不要輻射磁界低減対
策とにおけるコイルのインダクタンスとELMFとの関
係を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である不要輻射磁界低
減手段が備えられた偏向ヨークの上面図である。
【図7】従来の不要輻射磁界対策が施された偏向ヨーク
を示す図である。
【図8】図7における補助コイルの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 偏向ヨーク 2 偏向コイルボビン 3 垂直偏向コイル 4 コア 50a、50b、52a、52b 不要輻射磁界低減コ
イル 6 垂直偏向磁界 7 不要輻射磁界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 宗一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 實方 寛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 佐藤 佳雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 小原 正雄 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立メディアエレクトロニクス内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームを偏向する水平偏向コイルと垂
    直偏向コイルとコアとを有する偏向ヨークを取り付けた
    陰極線管を備える陰極線管表示装置において、 上記偏向ヨークのコアの外周表面近辺に配置され、上記
    コアを間にして互いに対向する少なくとも一対のコイル
    であり、偏向ヨークからの漏れ磁界による不要輻射磁界
    と逆向きの打ち消し磁界を発生する不要輻射磁界低減手
    段を備え、この不要輻射磁界低減手段である上記一対の
    コイルは、上記コアを磁性体として、上記打ち消し磁界
    を発生することを特徴とする陰極線管表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の陰極線管表示装置におい
    て、上記コアを磁性体としたときの上記一対のコイルの
    インダクタンスは、上記コアを磁性体としてしていない
    ときの上記一対のコイルのインダクタンスの少なくとも
    1.1倍となる位置まで、上記一対のコイルと上記コア
    の外表面とが接近していることを特徴とする陰極線管表
    示装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の陰極線管表示装置におい
    て、上記一対のコイルの、少なくとも一部は、上記コア
    に密着していることを特徴とする陰極線管表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のうちのいずれか一
    項記載の陰極線管表示装置において、上記一対のコイル
    は、上記コアの外表面形状に沿った形状を有することを
    特徴とする陰極線管表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の陰極線管表示装置におい
    て、上記一対のコイルのそれぞれは、コイルボビンケー
    スに巻回され、このコイルボビンケースが上記コアの外
    表面の近辺に固定されることを特徴とする陰極線管表示
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の陰極線管表示装置におい
    て、上記コイルボビンケースは、上記コアの外表面形状
    に沿った形状を有することを特徴とする陰極線管表示装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のうちのいずれか一
    項記載の陰極線管表示装置において、上記互いに対向す
    る一対のコイルは、これらコイルとコイルとの互いに対
    向する方向が、偏向ヨークの水平軸上近辺となるように
    配置され、垂直偏向コイルからの漏れ磁界による不要輻
    射磁界と逆向きの打ち消し磁界を発生することを特徴と
    する陰極線管表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項6のうちのいずれか一
    項記載の陰極線管表示装置において、上記互いに対向す
    る一対のコイルは、これらコイルとコイルとの互いに対
    向する方向が、偏向ヨークの垂直軸上近辺となるように
    配置され、水平偏向コイルからの漏れ磁界による不要輻
    射磁界と逆向きの打ち消し磁界を発生することを特徴と
    する陰極線管表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項6のうちのいずれか一
    項記載の陰極線管表示装置において、上記不要輻射磁界
    低減手段は、互いに対向する一対のコイルであって、こ
    れらコイルとコイルとの互いに対向する方向が、偏向ヨ
    ークの水平軸上近辺となるように配置され、垂直偏向コ
    イルからの漏れ磁界による不要輻射磁界と逆向きの打ち
    消し磁界を発生する第1のコイル対と、互いに対向する
    一対のコイルであって、これらコイルとコイルとの互い
    に対向する方向が、偏向ヨークの垂直軸上近辺となるよ
    うに配置され、水平偏向コイルからの漏れ磁界による不
    要輻射磁界と逆向きの打ち消し磁界を発生する第2のコ
    イル対とを有することを特徴とする陰極線管表示装置。
JP9431596A 1995-12-07 1996-04-16 陰極線管表示装置 Pending JPH09283055A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9431596A JPH09283055A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 陰極線管表示装置
KR1019960058637A KR100274275B1 (ko) 1995-12-07 1996-11-28 음극선관 표시장치
TW085114807A TW350964B (en) 1996-04-05 1996-11-30 Cathode ray tube display devices
US08/761,500 US5907214A (en) 1995-12-07 1996-12-06 Deflection yoke with coils for reducing unwanted magnetic field radiation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9431596A JPH09283055A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 陰極線管表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09283055A true JPH09283055A (ja) 1997-10-31

Family

ID=14106850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9431596A Pending JPH09283055A (ja) 1995-12-07 1996-04-16 陰極線管表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09283055A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100351850B1 (ko) * 1999-11-19 2002-09-11 엘지전자주식회사 음극선관용 편향요크의 페라이트 코어

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100351850B1 (ko) * 1999-11-19 2002-09-11 엘지전자주식회사 음극선관용 편향요크의 페라이트 코어

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5859495A (en) Deflection yoke and color cathode ray tube comprising the deflection yoke
JPH09283055A (ja) 陰極線管表示装置
US5907214A (en) Deflection yoke with coils for reducing unwanted magnetic field radiation
KR930000388B1 (ko) 음극선관 표시장치
JP3341989B2 (ja) 偏向ヨーク
KR100243955B1 (ko) 누설자장을 감소시키는 편향 요크장치
JPH09274872A (ja) 陰極線管表示装置
JPH0373598A (ja) 磁気シールド装置
JPH0454675Y2 (ja)
JPH0746664B2 (ja) トロイダル・トランスの磁気遮蔽構造
JPH11354049A (ja) 偏向ヨーク及び陰極線管表示装置
JPH0963508A (ja) 偏向装置
JP3439540B2 (ja) 偏向ヨーク装置
JPH08111299A (ja) 超電導偏向電磁石
JPH06231703A (ja) 偏向ヨーク装置
JPH11111199A (ja) 陰極線管表示装置
JPH10214577A (ja) 陰極線管表示装置
CA2360564C (en) Deflection yoke and color cathode ray tube comprising the deflection yoke
JP2000285826A (ja) 陰極線管装置
EP1152449A2 (en) Cathode ray tube device
JPH065228A (ja) 偏向デバイス
JPS6313244A (ja) 偏向ヨ−ク装置
JP3217829B2 (ja) 陰極線管画像表示装置
JPH0646546B2 (ja) 偏向ヨ−ク装置
EP0540096B1 (en) Deflection yoke apparatus with means for reducing leaking magnetic fields