JPH09282293A - データ処理システム - Google Patents

データ処理システム

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JPH09282293A
JPH09282293A JP8119583A JP11958396A JPH09282293A JP H09282293 A JPH09282293 A JP H09282293A JP 8119583 A JP8119583 A JP 8119583A JP 11958396 A JP11958396 A JP 11958396A JP H09282293 A JPH09282293 A JP H09282293A
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JP
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data
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processing system
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JP8119583A
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Inventor
Koichiro Yao
康一郎 八尾
Tomohisa Nishitani
知久 西谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のデータ処理装置で構成されるデータ処
理システムにおいて、継続実行が困難な障害が発生した
とき、関連しているデータ処理プロセスの実行を確実に
終了させる。 【解決手段】 データ処理プロセスは、実行中に発生し
た障害を検知する障害検知手段と、前期障害検知手段に
よって検知された障害状況を、プロセス管理手段に通知
する障害状況通知手段と、前記プロセス管理手段から実
行終了通知を受けたとき、プロセスの実行を終了させる
プロセス終了手段とを備え、前記プロセス管理手段は、
データ処理プロセスから、継続実行が困難な障害発生の
通知を受けたとき、関連する他のデータ処理プロセス
を、強制的に終了させるための終了処理通知を発するプ
ロセス終了処理手段を備えたデータ処理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信手段で接続さ
れた複数のデータ処理装置において、各々のデータ処理
装置に設けられた複数のプログラムが、相互に連携して
特定データを処理するデータ処理システムに関し、特
に、連携して動作している複数のデータ処理プログラム
の障害発生時の自動終了に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】例えば、企業情報や図書目録、顧客名簿
などの情報をコンピュータに入力して、データを管理す
るとき、数千件〜数十万件のデータで構成される大きな
データファイルになることがあり、これらの大量の情報
を有効に活用するためには、定期的にデータを追加、修
整し、最新情報に更新する必要がある。
【0003】このような、大量のデータファイルを効率
よく、かつ、高い信頼性を維持しながら取り扱うための
装置として、信頼性の高い大容量の磁気ディスクを備え
たホストコンピュータと、このホストコンピュータに接
続された多数のデータ入力ターミナルとで構成されたデ
ータ処理システムが使用されている。
【0004】さらに、企業情報や図書目録、顧客名簿な
どのように、異なる性質のデータファイルを同時に取り
扱うために、ホストコンピュータと、データ入力ターミ
ナルの間に、ファイルサーバーと呼ばれるワークステー
ションを配置し、それぞれ性質や構成の異なるデータフ
ァイルに対応し易いように、扱うデータファイルの種類
を限定した、ファイルサーバーを核とするネットワーク
単位を構成し、このネットワーク単位を複数連結した、
複合型ネットワークによるデータ処理システムを構築す
る例が多い。
【0005】また、最近は、漢字を含む日本語をコンピ
ュータに簡単に入力できる、かな漢字変換機能を備えた
パーソナルコンピュータを、データ入力ターミナルとし
て使用し、さらに、データファイルを扱うための複数種
類のデータ処理プログラムを、上記ワークステーション
や、ワークステーションに接続したパーソナルコンピュ
ータに分散して配置し、相互に連携してデータファイル
の修整や編集処理を行っている例もある。
【0006】上記、データ処理システムの代表的な一例
として、例えば、図6に示すような装置構成を採る例が
多い。
【0007】データ処理システム100は、図に示すよ
うに、大容量の磁気ディスク装置410と、磁気ディス
ク装置のデータファイルを管理するためのホストコンピ
ュータ210と、ホストコンピュータ210と通信線を
介して接続された複数のワークステーション220と、
該ワークステーション220にそれぞれ接続された多数
のデータ入力ターミナル230とで構成している。
【0008】このような形態のデータ処理システムは、
通称ツリー型ネットワークシステムと呼ばれているタイ
プのシステムである。
【0009】図6に示すようなデータ処理システムにお
いて、短期間にデータを大量に入力し、新規にデータフ
ァイルを作成する場合は、別途、パーソナルコンピュー
タ、またはワードプロセッサーなどをデータ入力装置と
して使用し、あらかじめフロッピーディスクなどのデー
タ記録媒体に大量のデータを分割して入力したのち、該
フロッピーディスクのデータを直接、または、一旦磁気
テープなどの大容量データ媒体に複製変換した後、ホス
トコンピュータに備えたディスクドライブ装置や、テー
プドライブ装置を介して、磁気ディスク装置410にデ
ータ入力し、新規のデータファイルを作成する。
【0010】前記、磁気ディスク装置410に一括入力
されたデータは、そのままでは誤入力や、入力漏れ、多
重入力などのデータ入力ミスがあるので、一旦プリント
アウトするか、またはディスプレイ装置に表示し、入力
ミスを修整する。
【0011】上記、磁気ディスク装置410に入力作成
されたデータファイルを、修整したり、編集するとき、
以前は、ホストコンピュータがリモート制御するキーボ
ードディスプレイ装置で構成された単機能のデータ入力
ターミナルが使われていたが、現在は、パーソナルコン
ピュータやワークステーションなど、インテリジェント
性を有するデータ処理装置に置き換えられ、データ入力
フォーマットのレイアウトを人間工学的に配慮するとと
もに、誤入力や、入力データの漏れ、多重入力を、デー
タ入力ターミナル自体がチェックする機能を備えてい
る。
【0012】図6に示したようなデータ処理システムで
は、情報資源の共有化を図るとともに、情報を有効活用
するために、多数のデータ処理装置をネットワークで接
続しており、特に、接続された各データ処理装置は、他
のデータ処理装置と相互に通信可能な独立のOS(オペ
レーションシステム)によって制御される、パーソナル
コンピュータやワークステーションなど、高機能のデー
タ処理装置で構成されている。
【0013】このようなデータ処理システムにおいて、
接続されている各データ処理装置は、それ自身に必要な
処理機能ごとに、個別に設けられた複数のプログラムを
使用して、ホストコンピュータが管理している情報資源
を引き出し、加工処理のうえ、再度格納しているが、使
用しているプログラムのいずれかが何らかの原因で停止
したとき、他の関連するプログラムがそのまま実行状態
にあると、データ処理装置の操作者は何が発生している
か判別しづらく、データ処理装置の動作に異常をきた
し、貴重な情報資源が破損するなどの事故につながる恐
れがある。
【0014】すなわち、大量のデータを修整、編集する
ために、独立性の高い複数のデータ処理装置に、データ
処理の機能を分担した複数のプログラムを組み込んでデ
ータを処理する場合、処理データの異常や、プログラム
のバグによって、思わぬ事故が発生することがある。
【0015】特に、大量のデータファイルを多種類、同
時に取り扱うときに、上記のような障害が発生すると取
り返しのつかない重大な事故につながる可能性がある。
【0016】また、上述のような、ネットワーク化され
た複雑なデータ処理システムは、システムの操作者から
みると、ブラックボックスと化し、例えば、システムに
使用されているプログラムの一つが何らかの原因で停止
しても、気づかずに装置を操作し、大変な労力をかけて
作成したデータが一瞬のうちに損傷するなどの事故が予
想される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなデータ処
理システムにおいて、ホストコンピュータ、あるいは、
ワークステーション、もしくは、データ入力ターミナル
のいづれかにおいて、相互に協調して動作しているデー
タ処理プログラムの1つが、何らかの原因で障害を生じ
たとき、他のプログラムが動作したままであると、操作
者はシステムに障害が生じていることを知らずにデータ
処理装置を操作する可能性が高く、そのために重要なデ
ータファイルが損傷するなどの問題点があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、多種類で大容
量のデータファイルを、修整したり編集するためのデー
タ処理システムにおいて、相互に協調して動作している
複数のプログラムのうち、いずれかのプログラムに障害
が発生した場合においても、データファイルのデータの
信頼性を維持できるデータ処理システムを提供するもの
であり、特に、連携して動作している複数のデータ処理
プログラムを、障害発生時に自動的に終了させるプロセ
ス終了手段と障害状況報知手段を備えることによって前
記課題を解決したものであり、より詳しい解決手段につ
いて下記に説明する。
【0019】請求項1の発明は、複数のデータ処理装置
で構成され、相互に協調してデータを処理する複数のデ
ータ処理プロセスを備えたデータ処理システムにおい
て、前記複数のデータ処理プロセスは、プロセス実行中
に発生した障害を検知する障害検知手段と、前期障害検
知手段によって検知された障害状況を、前記複数のデー
タ処理プロセスの動作状況を管理するプロセス管理手段
に通知する障害状況通知手段と、プロセスの継続実行が
困難な障害を前記障害検知手段が検知したとき、また
は、前記プロセス管理手段から実行終了通知を受けたと
き、プロセスの実行を終了させるプロセス終了処理手段
とを備えたデータ処理システムシステムである。
【0020】請求項2の発明は、請求項1記載のデータ
処理システムにおいて、複数のデータ処理装置は、通信
手段を介して接続され、うち少なくとも1つのデータ処
理装置は、当該データ処理装置自身に備えたデータ処理
プロセス及び、他のデータ処理装置に備えたデータ処理
プロセスの実行状況を管理するプロセス管理手段を備
え、他のデータ処理プロセスから継続実行が困難な障害
発生の通知を受けたとき、前記プロセス管理手段は、デ
ータ処理システムに備えた関連する他のデータ処理プロ
セスの実行を強制的に終了させるための終了処理通知を
発するプロセス終了処理手段を備えたデータ処理システ
ムである。
【0021】請求項3の発明は、請求項1、または請求
項2記載のデータ処理システムにおいて、プロセス管理
手段は、他のデータ処理プロセスから継続実行が困難な
障害発生の通知を受けたとき、当該データ処理装置の障
害状況を操作者に知らせる障害状況報知手段を備えたデ
ータ処理システムである。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデータ処理シス
テムの概念図である。図に示すように、本発明のデータ
処理システム100は、通信手段500を介して相互に
接続された複数のデータ処理装置、ここでは、ホストコ
ンピュータ210と、ワークステーション220と、デ
ータ入力ターミナル230とで構成されている。
【0023】データ処理システム100を構成する上記
各データ処理装置には、互いに協調しながら、それぞれ
所定の役割を分担してデータを処理するための、それぞ
れ異なった機能の複数種類のプログラムA、B、C、
D、E、Fが配置されている。
【0024】上記、異なった機能の複数種類のプログラ
ムA〜Fは、互いに協調しながらデータを処理するため
に、直接、または他のプログラムを介して間接的にメッ
セージを送受信する通信機能を有している。
【0025】図1において、これらの複数のプログラム
A〜Fのうち、少なくとも一つは、例えば、プログラム
Dは、他のデータ処理プログラムの動作を監視、制御す
る機能を有しており、本実施例では、以後このプログラ
ムをプロセス管理手段と呼ぶことにする。
【0026】上記構成のデータ処理システム100にお
いて、何らかの原因、例えば、通信エラーや、プログラ
ムのバグによるエラーが、いずれかのプログラムで発生
し、そのプログラムの障害復旧が困難になったとき、本
発明のデータ処理システム100では、先ず、障害が発
生したプログラムの実行を停止し異常終了させる。
【0027】次いで、または同時に、データ処理システ
ムのデータ処理に関連する、他の複数のプログラムも、
強制的に実行を終了させる。
【0028】図2は、本発明のデータ処理システムのプ
ログラム終了機能の詳細を説明するための、システム構
成図である。
【0029】図に示すように、本発明のデータ処理シス
テムは、少なくとも一つのプロセス管理手段340と、
データを処理するための、それぞれ機能の異なる複数の
データ処理プロセス350とで構成されている。
【0030】前記プロセス管理手段340は、他のデー
タ処理プロセス350とメッセージを交換するためのメ
ッセージ受信手段341と、メッセージ送信手段345
とを備え、さらに、他のデータ処理プロセス350から
伝達される各種メッセージによって、各データ処理プロ
セスの実行状況を把握し、他の関連するデータ処理プロ
セスの実行処理順序を調整するメッセージ処理手段34
2を備えている。
【0031】一方、複数のデータ処理プロセス350
は、プロセス管理手段340、及び他のデータ処理プロ
セスとのメッセージを交換するためのメッセージ受信手
段354と、メッセージ送信手段352を備え、さらに
それぞれデータ処理プロセスごとに、異なる機能のメッ
セージ処理手段355とを備えている。
【0032】さらに、本発明のデータ処理システム10
0におけるデータ処理プロセス350は、プログラム実
行中に発生するデータ処理エラーや、通信エラーなどの
障害を検知する障害検知手段351と、上記障害検知手
段351によって障害を検知したとき、当該障害の状況
を、前記プロセス管理手段340に通知するメッセージ
送信手段352と、当該障害によりプログラムを正常に
実行するのが困難になったとき、プログラムの実行を終
了するプロセス終了処理手段353とを備えている。
【0033】また、データ処理プロセス350のメッセ
ージ送信手段352によって、障害状況のメッセージが
プロセス管理手段340に発せられるのに対応して、プ
ロセス管理手段340は、前記障害状況のメッセージを
メッセージ受信手段341を介して受信したときに、デ
ータ処理システム100を管理運営する操作者に、発生
した障害の状況を報知する障害状況報知手段343を備
えている。
【0034】さらに、プロセス管理手段340は、前記
データ処理プロセス350から発せられた障害状況に対
応して、前記メッセージ処理手段342において、障害
の状況を把握したうえで、データ処理システム100の
データ処理に矛盾の生じないように、関連する他のデー
タ処理プロセスの実行順序を調整し、メッセージ送信手
段345を介して、関連する他のデータ処理プロセスに
対し、プログラムの実行を適時、強制的に終了させる終
了処理メッセージを発するプロセス終了処理手段344
を備えている。
【0035】一方、メッセージ受信手段354を介し
て、上記終了処理メッセージを受信したデータ処理プロ
セス350は、メッセージ処理手段355のプロセス終
了処理手段353によって、プログラムの終了処理を行
い、終了処理を完了したら、メッセージ送信手段352
を介しその旨をプロセス管理手段340に通知する。
【0036】次いで、上記構成のデータ処理システムを
実際の応用システムに適用した場合の実施例について、
以下に詳細を説明する。
【0037】図3は、本発明のデータ処理システムの一
実施例を示す装置構成図である。
【0038】図に示すように本発明の実施例におけるデ
ータ処理システムは、磁気ディスク装置410のデータ
ファイルを管理するホストコンピュータ210と、ホス
トコンピュータ210が管理しているデータファイルを
修整、または編集するために、通信装置を介してデータ
の一部または全部を一旦引き出し、さらに、引き出した
データの修整や編集の作業進行を管理するワークステー
ション220と、前期ワークステーション220に引き
出されたデータファイルに通信装置を介してアクセス
し、実際にデータを修整、編集する複数のデータ入力タ
ーミナル230で構成されている。
【0039】前記ホストコンピュータ210が管理して
いる磁気ディスク装置に記憶されている各種データファ
イルは、図に示すように、あらかじめ他のデータ入力装
置で作成された磁気テープやフロッピディスクなどの、
入力データ媒体416のデータを読み出して作成した入
力データファイル417や、入力データファイル417
のデータを修整、編集したマスターデータファイル41
1、さらに、マスタデータファイル411のデータを所
定の出力形式に編集し、出力データ媒体419に出力す
るための出力データファイル418、及びマスターデー
タファイル411や、入出力データファイル417、4
18の不測の事故に対応するためのバックアップデータ
ファイル412、さらに前記入出力データファイル41
7、418、マスタデータファイル411、及びバック
アップデータファイル412のデータを管理するための
データ管理ファイル413などで構成されている。
【0040】また、前記ホストコンピュータ210は、
上記各種のデータファイルを管理するためのデータ管理
プログラム、図では「スケジューラ」と呼ぶデータ処理
プログラム311を内蔵している。
【0041】このスケジューラ311は、通信装置51
2、通信線612、及びワークステーション220の通
信装置521を介して、ワークステーション220に備
えている磁気ディスク装置420のデータファイル42
1、422を管理しているスケジューラ321と互いに
通信する機能を有している。
【0042】一方、ワークステーション220は、前記
スケジューラと呼ばれるデータ処理プログラム321
と、修整、編集の対象となるホストコンピュータ210
のデータファイル411、412、417、418を選
択、指定するとともに、修整、編集作業の進行を制御、
監視するジョブ制御プログラム323と、通信装置52
3、通信線623、及び通信装置532を介して接続さ
れた、複数のデータ入力ターミナル230からの編集や
修整指示に基づいて、データファイル422(または4
21)へのデータ入力ターミナル230のアクセスを制
御するアクセス制御プログラム325とを備えている。
【0043】さらに、データファイル421、422を
管理する前記スケジューラ321によって制御され、ホ
ストコンピュータ210の磁気ディスク装置410のデ
ータファイル411、412、417、または418か
ら読み出した、修整、編集の対象となるワークデータフ
ァイル421を、データ入力ターミナル230で実際に
修整、編集するためのフォーマットやデータのコード体
系に変換処理するためのフォーマット変換プログラム3
22と、前記スケジューラ321や、ジョブ制御プログ
ラム323、アクセス制御プログラム325、フォーマ
ット変換プログラム322などの複数のデータ処理プロ
セスの実行状況を監視し、ジョブ(作業)の進行を管理
する管理プロセス324を備えている。
【0044】さらにまた、ワークステーション220に
備えた磁気ディスク装置410には、ホストコンピュー
タ210から読み出したワークデータファイル421
と、フォーマット変換プログラム322によってデータ
入力ターミナル230用に変換処理された編集データフ
ァイル422と、修整、編集作業の進行を制御、監視す
るジョブ制御プログラム323によって作成されたジョ
ブスケジュールのスタックテーブル423と、ワークス
テーション220に備えた前記複数のデータ処理プロセ
スを管理するためのプロセス管理テーブル424とを備
えている。
【0045】一方、上記ワークステーション220の通
信装置523と通信線623、及び通信装置532を介
して接続された複数のデータ入力ターミナル230は、
ワークステーション220とのデータ通信を、高速に制
御する通信制御装置332と、前記通信制御装置332
を介して、ワークステーション220の磁気ディスク4
20に備えた編集データファイル422にアクセスし、
データを修整、編集するデータ入力装置331を備えて
いる。
【0046】上記のように通信装置で接続された複数の
データ処理装置で構成され、且つ各データ処理装置に複
数種類のデータ処理プログラムを備えた複雑な構成のデ
ータ処理システムにおいて、いずれかのプログラムに通
信エラーやソフトウェアのバグによる障害が発生する
と、データファイルに不整合が生じたり、最悪時には、
データファイルの破損につながる障害が生じる可能性が
ある。
【0047】本発明では、上記のような複雑な構成のデ
ータ処理システムにおいて、上述のようなデータ処理プ
ログラムに障害が発生した場合にも、常に信頼性のある
データファイルを維持するために、前記図1、及び図2
に示したように、データ処理に関連する複数のデータ処
理プロセスが、プロセス実行中に互いに不整合が生じな
いよう、複数のデータ処理プロセスの実行順序を調整す
るプロセス管理手段を備え、前記プロセス管理手段と複
数のデータ処理プロセスとは、相互にメッセージを交換
することにより、データの処理順序や、関連するデータ
ファイルの不整合を防止する。
【0048】上記プロセス管理手段は、図3に示す実施
例においては、ワークステーション220に備えた管理
プロセス324がその役目を負う。
【0049】図において、管理プロセス324は、他の
データ処理プロセス、ここでは、ジョブ制御プログラム
323や、スケジューラ321、及びアクセス制御プロ
グラム325などの複数のデータ処理プロセスと、それ
ぞれメッセージ交換することにより、データ処理システ
ム全体のデータ処理の進行を管理する。
【0050】なお、ホストコンピュータ210のスケジ
ューラ311については、ワークステーションのスケジ
ューラー321が、管理プロセス324とのメッセージ
交換を仲介する構成を採っている。
【0051】同様に、データ入力ターミナル230の通
信制御装置332や、データ入力装置331は、アクセ
ス制御プログラム325が、メッセージ交換を仲介する
ことによって、間接的に管理プロセス324とメッセー
ジ交換する。
【0052】図4は、本実施例における管理プロセス3
24の動作概要を示すフロー図である。
【0053】前記図2に示したように、本発明の管理プ
ロセス324は、他の関連するデータ処理プロセスの起
動と終了を管理しており、図4に示すように、先ず、ス
テップ1において、データ処理プロセスに起動メッセー
ジを送信し、関連する他プロセスを起動する。
【0054】次いで、ステップ2のメッセージ受信モー
ドに入り、他プロセスからのメッセージ送信を待つ。ス
テップ2は、図2のメッセージ受信手段341で行われ
る処理である。
【0055】先に、ステップ1にて起動メッセージを送
信したので、当然、起動を完了したデータ処理プロセス
から、起動完了のメッセージが来るので、そのメッセー
ジに対応してあらかじめ定められたステップ3の処理工
程に入る。
【0056】このプロセス3の処理工程は、図2のメッ
セージ処理手段342において行われる処理である。
【0057】ステップ3では、前にメッセージを送信し
た相手のデータ処理プロセスからの処理依頼事項に対
し、あらかじめ定めた複数種類の処理の一つを実行す
る。
【0058】ステップ3の処理1〜Nの複数の処理は、
基本的には図3に示したジョブ管理テーブル424の更
新処理であり、ジョブ制御プログラム323や、アクセ
ス制御プログラム325、スケジューラー321など、
それぞれ独立して実行されている複数のデータ処理プロ
セスの、プロセス実行状況を記録し、データ処理プロセ
ス間の実行順序の整合を図るのが目的である。
【0059】上記ステップ3におけるプロセス管理テー
ブル424の更新処理を終えると、ステップ4のメッセ
ージ送信処理を行う。この処理は図2のメッセージ送信
手段345にて行われる処理である。
【0060】ステップ4のメッセージ送信処理は、依頼
を受けた相手のデータ処理プロセスに対し実行する。
【0061】ステップ4のメッセージ送信処理が完了し
たら、再びステップ2のメッセージ受信処理に戻り、他
のデータ処理プロセスからのメッセージ送信を待つ。
【0062】以後、上記ステップ2〜ステップ4の処理
を繰り返す。
【0063】本発明のデータ処理システムでは、上記ス
テップ2のメッセージ受信処理において、他のデータ処
理プロセスから予期せぬ障害状況メッセージを受信した
とき、図2に示したようにプロセス管理手段340に備
えたメッセージ処理手段342の障害状況報知手段34
3が、データ処理システムの操作者に、その障害の状況
を知らせることにより、データ処理システムに異常が発
生したことを知らせる。
【0064】上記障害状況報知手段343は、ワークス
テーション220に備えた表示装置、または印刷装置を
利用するのがよい。また、単に障害状況を表示、または
印刷するだけでなく警報音を出すことにより、障害発生
を即座に操作者に知らせることもできる。
【0065】さらに、前記障害が復旧困難な障害の場合
は、データ処理システムで修整編集中のデータファイル
を保護するために、障害が発生したデータ処理プロセス
は、図2に示したように、データ処理プロセス350に
設けたプロセス終了手段353によって、自プロセスの
終了処理を実行してプロセスの実行を停止する。
【0066】一方、関連する他のデータ処理プロセス
は、それ自身単独では、他のデータ処理プロセスの異常
終了を検知できないが、図2に示したように、障害を発
生したデータ処理プロセスからプロセス管理手段340
に、障害状況メッセージが送信されており、プロセス管
理手段340のメッセージ処理手段342によって前記
障害が復旧困難と判断したときは、メッセージ処理手段
342に設けたプロセス終了処理手段344によって、
他の関連するデータ処理プロセスに対し、終了処理メッ
セージが発せられる。
【0067】従って、他の関連するデータ処理プロセス
は、メッセージ受信手段354を介して受信した、プロ
セス管理手段340からの終了処理メッセージに基づ
き、メッセージ処理手段355に備えたプロセス終了処
理手段353によって、それぞれ自プロセスの終了処理
を実行してプロセスの実行を停止する。
【0068】本発明のデータ処理システムは、上記処理
工程及び装置構成により、万一、いずれかのデータ処理
プロセスにおいて障害が発生したとき、自動的に関連す
るすべてのデータ処理プロセスの終了処理を行い、障害
発生によるデータファイルの損傷を防止することができ
る。
【0069】なお、本発明の実施例におけるホストコン
ピュータ210に備えたスケジューラ311と、ワーク
ステーション220に備えたスケジューラ321の動作
について、若干説明を加えておく。
【0070】図3に示したように、本発明の実施例にお
けるデータ処理装置100においては、先ず、ワークス
テーション220に備えたジョブ制御プログラム323
を介して、当システムの操作者が指示した、修整、編集
の対象となるデータファイル、及びその処理実行順序を
ジョブ管理テーブル432に登録する。
【0071】次いで、前記管理テーブル423を、ワー
クステーション220のスケジューラ321が参照し、
該当するデータファイルをホストコンピュータのデータ
ファイルからワークステーションに転送するように、前
記ワークステーション220のスケジューラ321が、
ホストコンピュータ210のスケジューラ311に依頼
する。
【0072】データファイル転送の依頼を受けたホスト
コンピュータ210のスケジューラは311は、データ
管理ファイル413を参照して、入力、マスタ、出力、
及びバックアップの各データファイルのうち指示された
該当ファイルを選択し、ワークステーション220に転
送する。
【0073】図5は、上記データファイルと管理ファイ
ルの関係を、スケジューラを交えて詳細に説明するため
の説明図である。
【0074】図に示すように、先ず、ワークステーショ
ン220のスケジューラ321は、次に実行すべきデー
タファイルの転送指示を、あらかじめデータ処理システ
ムの操作者が修整、編集の対象とするデータファイル
と、その実行順序を指示、設定してあるジョブスタック
テーブル423を参照して選択し、次いで管理プロセス
324とメッセージ交換して、他のデータ処理プロセス
の実行状況を参照し、異常のないことを確認のうえ、例
えば、マスターデータファイル411の該当するデータ
ファイル「A1」の転送を、ホストコンピュータ210
のスケジューラ311に依頼する。
【0075】転送指示を受けたスケジューラ311は、
例えば、対象となる製品の管理テーブル414とそのロ
ット管理テーブル415を参照し、該当するデータファ
イル「A1」をマスターデータファイル411から検索
し、ワークステーションのスケジューラ321を介し
て、ワークデータファイル421に転送する。
【0076】次いで、スケジューラ321はジョブスタ
ックテーブル321を参照し、すでに修整、編集を終え
たデータファイルがあるときは、管理プロセスとメッセ
ージ交換し、該当するデータをワークデータファイル4
21から読み出して、ホストコンピュータのスケジュー
ラ311に転送する。
【0077】ホストコンピュータのスケジューラー31
1は、製品管理テーブル414、及びロット管理テーブ
ル415を参照して、マスターデータファイル411の
格納場所を選択し、所定の位置に修整、編集済みのデー
タファイルを格納する。
【0078】上記のようにスケジューラ321と311
は、互いに連携して、指定された修整編集用のデータフ
ァイルを、ホストコンピュータ210からワークステー
ション220へ、逆に修整済みのデータファイルを、ワ
ークステーションからホストコンピュータに転送する。
【0079】上述したように、本発明のデータ処理シス
テムは、LAN(Local Area Network)などの通信装置で
接続された、複数のデータ処理装置で構成され、前記複
数のデータ処理装置には、それぞれ複数の常駐データ処
理プロセスと、前記複数の常駐データ処理プロセスの、
起動と終了を制御するプロセス管理手段とを備えたデー
タ処理システムである。
【0080】前記複数の常駐データ処理プロセスは、例
えば実施例に示したように実行を指示されたジョブの進
行順序を制御するとともに、ジョブの進行状況を監視す
るジョブ制御プロセスと、前記ジョブ制御プロセスを通
して指示されたジョブの進行順序に基づいて、マスタデ
ータを記憶管理しているホストコンピュータに対し、デ
ータファイルの一部、または全部で構成されたワークデ
ータの送信を指示するスケジューラと、スケジューラに
よってホストコンピュータから送られたワークデータを
記憶し、データ入力ターミナルからの要請で、修整、編
集すべきワークデータへのアクセスをデータ入力ターミ
ナルに許可する、アクセス制御プロセスから構成されて
いるデータ処理システムである。
【0081】また、前記プロセス管理手段は、前記複数
の常駐データ処理プロセスのいずれかから送信された障
害発生のメッセージを受け、前期障害状況メッセージを
発した常駐データ処理プロセスが、自己終了したことを
検知したときは、関連する他の常駐データ処理プロセス
を終了させるとともに、管理プロセス自身をも終了する
データ処理システムである。
【0082】さらに、ジョブ制御プロセスは、前記複数
のデータ処理プロセスの稼働状況を逐次、ジョブスタッ
クテーブルに記録するとともに、表示装置、または、印
刷装置を介してデータ処理システムの操作者にシステム
の稼働状況を報知する。
【0083】さらにまた、各常駐データ処理プロセスと
プロセス管理手段は、相互にメッセージ交換を行う通信
手段を備え、各データ処理プロセスは動作中に障害を検
知したとき、該障害の状況をプロセス管理手段に通知す
るとともに、該障害の復旧が困難な場合は、データ処理
プロセスの実行を終了するプロセス終了処理手段を備え
ている。
【0084】また、プロセス管理手段に自プロセスの障
害状況と実行終了を通知することによって、関連する他
のデータ処理プロセスにもプロセスの終了を通知するこ
とができる。
【0085】本発明の実施例では、企業情報や、図書目
録、顧客名簿などのデータ処理システムについて説明し
たが、本発明の主旨は、対象となる情報やデータを何ら
制限するものではなく、他の様々な情報やデータを処理
するシステムにおいて、有効な発明であることを付記し
ておく。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明のデ
ータ処理システムは、請求項1に示すように、複数のデ
ータ処理装置で構成され、相互に協調してデータを処理
する複数のデータ処理プロセスを備えたデータ処理シス
テムにおいて、前記複数のデータ処理プロセスは、プロ
セス実行中に発生した障害を検知する障害検知手段と、
前期障害検知手段によって検知された障害状況を、前記
複数のデータ処理プロセスの動作状況を管理するプロセ
ス管理手段に通知する障害状況通知手段と、プロセスの
継続実行が困難な障害を前記障害検知手段が検知したと
き、または、前記プロセス管理手段から実行終了通知を
受けたとき、プロセスの実行を終了させるプロセス終了
処理手段とを備えたことにより、障害発生時に自動的に
データ処理プロセスの実行を停止し、データファイルの
損傷を防止するとともに、他の関連するデータ処理プロ
セスに、確実に障害状況を伝達でき、障害の影響が拡大
するのを防ぐ効果がある。
【0087】また、本発明のデータ処理システムは、請
求項2に示すように、請求項1記載データ処理システム
において、複数のデータ処理装置は、通信手段を介して
接続され、うち少なくとも1つのデータ処理装置は、当
該データ処理装置自身に備えたデータ処理プロセス及
び、他のデータ処理装置に備えたデータ処理プロセスの
実行状況を管理するプロセス管理手段を備え、他のデー
タ処理プロセスから継続実行が困難な障害発生の通知を
受けたとき、前記プロセス管理手段は、データ処理シス
テムに備えた関連する他のデータ処理プロセスの実行を
強制的に終了させるための終了処理通知を発するプロセ
ス終了処理手段を備えたことにより、相互に関連するす
べてのプロセスを自動的に停止することができるので、
データファイルの保護が確実になるメリットがある。
【0088】さらに、本発明のデータ処理システムは、
請求項3に示すように、プロセス管理手段が、他のデー
タ処理プロセスから継続実行が困難な障害発生の通知を
受けたとき、当該データ処理装置の障害状況を操作者に
知らせる障害状況報知手段を備えたことにより、なぜ止
まったか障害原因を掴みやすくなり、障害修復に要する
時間を短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ処理システムの概念図
【図2】 本発明の一実施例を示すシステム構成図
【図3】 本発明の一実施例を示す装置構成図
【図4】 本発明のプロセス管理手段の動作説明図
【図5】 本発明の一実施例を示すデータ構成図
【図6】 データ処理システムの装置構成図
【符号の説明】
100 データ処理システム 200 データ処理装置 210 ホストコンピュータ 220 ワークステーション 230 データ入力ターミナル 311 スケジューラ 321 スケジューラ 322 フォーマット変換プログラム 323 ジョブ制御プログラム 324 管理プロセス 331 データ入力装置 332 通信制御装置 340 プロセス管理手段 341 メッセージ受信手段 342 メッセージ処理手段 343 障害状況報知手段 244 プロセス終了処理手段 345 メッセージ送信手段 350 データ処理プロセス 351 障害検知手段 352 メッセージ送信手段 353 プロセス終了処理手段 354 メッセージ受信手段 355 メッセージ処理手段 410 磁気ディスク装置 411 マスタデータファイル 412 バックアップデータファイル 413 データ管理ファイル 414 製品管理テーブル 415 ロット管理テーブル 416 入力データファイル 417 出力データファイル 418 入力データ媒体 419 出力データ媒体 420 磁気ディスク装置 421 ワークデータファイル 422 変換データファイル 423 ジョブ管理テーブル 424 ジョブスタックテーブル 500 通信装置 512 通信装置 521 通信装置 523 通信装置 532 通信装置 612 通信線 623 通信線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ処理装置で構成され、相互
    に協調してデータを処理する複数のデータ処理プロセス
    を備えたデータ処理システムにおいて、前記複数のデー
    タ処理プロセスは、プロセス実行中に発生した障害を検
    知する障害検知手段と、前期障害検知手段によって検知
    された障害状況を、前記複数のデータ処理プロセスの動
    作状況を管理するプロセス管理手段に通知する障害状況
    通知手段と、プロセスの継続実行が困難な障害を前記障
    害検知手段が検知したとき、または、前記プロセス管理
    手段から実行終了通知を受けたとき、プロセスの実行を
    終了させるプロセス終了処理手段とを備えたことを特徴
    とするデータ処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複数のデータ処理装置
    は、通信手段を介して接続され、うち少なくとも1つの
    データ処理装置は、当該データ処理装置自身に備えたデ
    ータ処理プロセス及び、他のデータ処理装置に備えたデ
    ータ処理プロセスの実行状況を管理するプロセス管理手
    段を備え、他のデータ処理プロセスから継続実行が困難
    な障害発生の通知を受けたとき、前記プロセス管理手段
    は、データ処理システムに備えた関連する他のデータ処
    理プロセスの実行を強制的に終了させるための終了処理
    通知を発するプロセス終了処理手段を備えたことを特徴
    とするデータ処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、または請求項2記載のデータ
    処理システムにおいて、プロセス管理手段は、他のデー
    タ処理プロセスから継続実行が困難な障害発生の通知を
    受けたとき、当該データ処理装置の障害状況を操作者に
    知らせる障害状況報知手段を備えたことを特徴とするデ
    ータ処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133863A (ja) * 2006-10-13 2007-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> サーバ再開方法、サーバ再開装置、サーバ再開プログラム

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JP4689572B2 (ja) * 2006-10-13 2011-05-25 日本電信電話株式会社 サーバ再開方法、サーバ再開装置、サーバ再開プログラム

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