JPH0928197A - シンビジューム用の植木鉢 - Google Patents

シンビジューム用の植木鉢

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JPH0928197A
JPH0928197A JP20392795A JP20392795A JPH0928197A JP H0928197 A JPH0928197 A JP H0928197A JP 20392795 A JP20392795 A JP 20392795A JP 20392795 A JP20392795 A JP 20392795A JP H0928197 A JPH0928197 A JP H0928197A
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JP
Japan
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pot
bowl
opening
slit
main body
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JP20392795A
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Keisuke Nishimura
圭介 西村
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植え替え時に発生する根の損傷を防止し、又
鉢本体の鉢底部を開口して根の生長のための道および空
間の確保を図る。 【構成】 植木鉢を鉢本体2と受皿から構成し、鉢本体
2に鉢底部開閉体を設けると共に、かかる鉢底部開閉体
を開閉操作する挿入突出部を受皿に設け、根回りするま
では小さめの鉢である鉢本体で栽培し、その後は鉢本体
2に受皿を装着し、根の生長のための空間を確保した大
きめの鉢である植木鉢と成し、かかる植木鉢は同時にシ
ンビジュームの株の大きさと視覚的にバランスのとれた
腰高状と成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉢本体と受皿により構成
して、栽培時には鉢本体だけを使用し、出荷時に鉢本体
に受皿を装着する様にしたシンビジューム用の植木鉢に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】色鮮やかな、重量感あふれる豪華な花を
咲かせるシンビジュームは、葉、花茎の背丈が50cm
以上にもなる大型種であると共に、根は深く広がって生
長するため、他のラン科であるカトレヤのように浅くて
横張りの植木鉢を使用せずに、いわゆる深くて細長い腰
高状のプラスチック製の植木鉢に植えられて最終的に園
芸店にて販売されている。
【0003】ここで、シンビジューム用の腰高状の植木
鉢について説明すると、先ず、一般的なプラスチック製
の植木鉢の大きさ、形状等は鉢植えして鑑賞する植物の
種類によって千差万別であるために、他の工業製品のよ
うに規格化されていないも、シンビジュームのように特
定な植物用としては、各製造会社によって細部は違う
も、概ね次のような大きさ、形状等によって製造されて
いる。
【0004】シンビジューム用の腰高状の植木鉢aとし
ては、図15に示すように、全体形状は有底テーパー筒
状に形成されると共に、上方開口縁から外方へ鍔部bを
形成するものにして、かかる植木鉢aの上方開口部cの
直径φ1に比し、高さh1を大きくするものであって、
一般的な呼び寸法で「6号」の具体的な植木鉢aの各寸
法は、上方開口部cの直径φ1が概ね15cm、鍔部b
の直径φ2が概ね18cm、底部dの直径φ3が概ね1
2cm、高さh1が概ね19cmであり、又前記「6
号」より一回り小さい「5号」の植木鉢aの各寸法は、
上方開口部cの直径φ1が概ね12cm、鍔部bの直径
φ2が概ね15cm、底部dの直径φ3が概ね9cm、
高さH1が概ね16cmのものであり、この様に呼び寸
法で「1号」の寸法差は概ね3cmと成している。
【0005】そして、最終的に園芸店にて販売されてい
る開花期のシンビジュームは、株におけるバルブ、葉、
花茎の背丈との視覚的なバランスがとれた大きさの腰高
状の植木鉢aに植えられているが、園芸店に出荷する以
前には次の欠点を有している。
【0006】即ち、理想的には上記の様にシンビジュー
ムは葉、花茎の背丈とのバランスがとれた植木鉢aの大
きさのままで栽培することが望ましいが、しかしながら
現実的には鉢植えにしてあるシンビジュームの株は、生
長を促進させて花の咲き具合を良好と成すために、上記
バランスがとれた植木鉢aの大きさよりも、概ね一回り
(0.5号〜1号分)程度、小さめの植木鉢aで根回り
を早くして成育、充実を良好と成すように栽培するた
め、この植木鉢aの大きさでは葉、花茎が生長した段階
で上記のバランスが崩れてしまう。
【0007】このため、かかるバランスを良好と成すよ
うに栽培時よりも概ね一回り(0.5号〜1号分)程
度、大きめの植木鉢aに植え替えているも、これは鉢代
が余分に必要となってコスト高であると共に、資源の浪
費であり、しかもこの植え替え時は植木鉢a内に根が一
杯に張っているため、植木鉢aからの根の抜き取りが困
難であると共に、抜き取り時に根を傷めてしまうため、
結果的に上記と同様に成育、充実が悪くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は根回りを早く
して成育、充実を良好な状態で栽培可能と成し、花の咲
き具合を良好と成し、又安定性を向上させて転倒防止を
図り、且つシンビジュームの株の大きさと視覚的にバラ
ンスのとれた腰高状の植木鉢に対応させて植え替えの作
業を不要と成し、植え替え時に発生する根の損傷を防止
すると共に、植え替え様の植木鉢を不要にし、又鉢本体
の鉢底部を開口して鉢本体と受皿の内部を連通させ、根
の生長のための道および空間の確保を図り、又鉢本体の
みを使用した栽培時での用土のこぼれ、根の外部への生
長を防止するシンビジューム用の植木鉢を提供せんとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく株の生長した段階での植木鉢と、株との視覚的な
バランスの崩れ、植え替えによる根の損傷が原因となる
成育、充実の悪化等の課題に鑑み、植木鉢を鉢本体と受
皿から構成し、鉢本体に鉢底部開閉体を設けると共に、
かかる鉢底部開閉体を開閉操作する挿入突出部を受皿に
設け、根回りするまでは小さめの鉢である鉢本体で栽培
し、その後は鉢本体に受皿を装着して根の生長のための
空間を確保した大きめの鉢である植木鉢と成し、かかる
植木鉢は同時にシンビジュームの株の大きさと視覚的に
バランスのとれた腰高状と成ることを要旨とするシンビ
ジューム用の植木鉢を提供して上記欠点を解消せんとし
たものである。
【0010】更に詳しくは、植木鉢は弾性を有するプラ
スチックによってシンビジューム用に腰高状に形成する
ものにして、植木鉢を構成する鉢本体と受皿は有底テー
パー筒状に形成され、受皿の皿底部に排水孔を有し、鉢
本体の鉢底部に受皿を装着して植木鉢となしている。
【0011】又、鉢本体の鉢底部の外周側を接地面と成
すと共に、該接地面の内方を高くして盛り上がり部を形
成し、該盛り上がり部の下面中央に円筒状の筒部を形成
し、該筒部の下端は接地面より高くしている。
【0012】又、鉢底部の一部を開口するための鉢底部
開閉体としては、筒部の周壁の上端から下端上方まで2
本の筒部スリットを穿設すると共に、該筒部スリットの
内方部材の上端を筒部の内側の鉢底部より分離し、かか
る内方部材を傾動片と成すと共に、筒部スリットの夫々
の上端を結ぶ鉢底部スリットを筒部の外側の鉢底部に穿
設している。
【0013】又、鉢底部スリットの内方領域を用土、根
等の通過を許容する大きさと成し、鉢底部スリットの内
方部材を、鉢底部スリットの内方領域を開口させる開閉
片と成し、該開閉片と傾動片とによって形成される一体
部材を鉢底部開閉体と成している。
【0014】又、受皿の皿底部の上面中央に、鉢本体の
筒部の内方に挿入され、且つ係合突片の下方部位に当接
する大きさの挿入突出部を立設し、該挿入突出部に係止
突条を周設し、該係止突条は鉢本体への受皿の装着によ
り、係止突条が鉢底部開閉体の係合突起の先端部を越え
た上方に位置する個所に形成している。
【0015】又、鉢底部開閉体の傾動片と開閉片との連
続個所にリブ片を形成したり、又底部スリットの内周縁
と開閉片の外周縁を連結する連結片を設けたりしてい
る。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は弾性を有するプラスチック製のシンビジュ
ーム用の植木鉢であり、該植木鉢1は上方に移行するに
従って拡径する有底テーパー筒状に形成された鉢本体2
と、上方に移行するに従って拡径する有底テーパー筒状
に形成された受皿3の2体によって構成し、該鉢本体2
の鉢底部4に受皿3を着脱自在に装着可能と成し、鉢本
体2に受皿3を装着した植木鉢1の全体の外形形状およ
び各寸法(各部の直径φ1、φ2、φ3、高さH等)は
従来技術において説明した腰高状にして且つ、有底テー
パー筒状の植木鉢aと概ね同様な寸法に設定している。
【0017】又、鉢本体2と受皿3の夫々の高さH1、
H2は、その合計の高さHが従来の植木鉢aの高さh1
と概ね同じであれば良く、又この場合には鉢本体2の内
容積は、植木鉢1の全体の内容積が、例えば呼び寸法
「6号」のものであれば、従来の「6号」の植木鉢aの
内容積より概ね一回り(0.5号〜1号分)程度、小さ
めの内容積にすると共に、受皿3の内容積は鉢本体2で
小さくした分の内容積を具有させる。
【0018】尚、受皿3の高さH2を前記よりさらに高
くすれば、従来の「6号」の植木鉢aの高さh1より高
さHが高く、内容積も大きくなり、さらに腰高状にする
ことが可能である。
【0019】5は鉢本体2の上方開口縁から外方へ連続
して形成する鍔部であり、該鍔部5は外周側が下方へ湾
曲している。
【0020】又、鉢本体2の鉢底部4は、該鉢底部4の
外周側に、地面、床面、棚面等の平面個所と接地される
所定幅の接地面6を形成すると共に、該接地面6の内方
である鉢底部4の残りの中央領域7を接地面6より高く
設定して形成し、該接地面6と中央領域7の段差個所を
任意傾斜角度でもって形成される傾斜面8で連続させて
盛り上がり部9を形成している。
【0021】又、鉢底部4の盛り上がり部9における下
面中央には下方開口する円筒状の筒部10を一体形成して
おり、該筒部10の下端は鉢底部3の接地面6より高く設
定している。
【0022】11は鉢底部4の一部を開口させるための開
口手段である鉢底部開閉部であり、該鉢底部開閉部11は
筒部10の周壁10a に、下端を筒部10下端より上方に位置
させ、且つ交差しない2本の筒部スリット12、12a を、
筒部10上端まで連続させて穿設し、さらに、この2本の
筒部スリット12、12a における筒部10上端の夫々の上端
を結ぶと共に、所定の内方領域Zを具有させるように、
概ね扇状の輪郭にて形成される1本の鉢底部スリット13
を筒部10の外側の鉢底部4に穿設している。
【0023】且つ、筒部スリット12、12a 間における筒
部10の周壁10a の内方部材の上端を、筒部10の内側の鉢
底部4より分離させるために、筒部スリット12、12a の
上端間における周壁10a の内側にそって分離スリット14
を穿設し、かかる筒部スリット12、12a 、鉢底部スリッ
ト13および分離スリット14によって内方に残存形成され
た植木鉢1の縦断面において略L字状に形成される一体
部材を鉢底部開閉体15と成している。
【0024】又、鉢底部開閉体15における筒部スリット
12、12a 間の内方部材は、該筒部スリット12、12a の下
端間がヒンジ部位と成ることにより、傾動自在な傾動片
15aと成し、又鉢底部スリット13および分離スリット14
の内方部材は、該鉢底部スリット13および分離スリット
14の内方領域Zを開閉させる開閉片15b と成している。
【0025】又、鉢底部開閉体15における開閉片15b の
肉厚によっては植木鉢1内に収容された用土の重みや、
根の生長力等によって下方へ湾曲して鉢底部スリット13
内方が自然に開口する場合は、鉢底部スリット13の外側
の周縁と開閉片15b の外周縁間の適宜位置に小さな連結
片16、16a …を一体形成して連結補強することも可能で
ある。
【0026】又、傾動片15a と開閉片15b との連続個所
がヒンジ部位と成らないように、傾動片15a の外面と開
閉片15b の下面にわたって補強のためのリブ片17を一体
的に突設しても良い。
【0027】尚、リブ片17についても、図2に示す様
に、後述する挿入突出部20が筒部10内に挿入しやすくす
るために、開閉片15b 先端側と傾動片15a の基端側との
間にわたって設けると共に、誘導斜傾緑部17a を形成す
る。
【0028】ここで、鉢底部開閉体15における鉢底部ス
リット13によって囲まれた内方領域Zの大きさは、シン
ビジュームの栽培において、プラスチック製の植木鉢1
は通気性がないため、通気性の良好な用土が必要で、そ
の用土としては軽石、若しくは軽石とバークを混ぜた培
養土が使用されると共に、シンビジュームの根の直径は
概ね3〜8mmである関係上、これら軽石、培養土およ
び根が容易に通過を許容する大きさに設定している。
【0029】又、筒部スリット12、12a 、鉢底部スリッ
ト13および分離スリット14のスリット巾は、上記軽石、
培養土および根の通過は許容しなく、灌水した水のみの
通過を許容する程度に狭く形成している。
【0030】又、鉢底部開閉体15の開閉片15b および鉢
底部スリット13の平面視形状は、本実施例において、扇
状に形成しているも、上記の如く軽石、培養土および根
が容易に通過する大きさの内方領域Zを具有すれば何ら
限定されるものではない。
【0031】又、鉢底部開閉部11における鉢底部開閉体
15の形成個数としては、図3〜5に示す様に、底部4の
直径方向に対向させる様にして2個所と成したり、又図
6、7に示す様に、三角形の各角部に対応させる様にし
て3個所と成したり、又図8、9に示す様に、十字方向
に形成して4個所と成すことが可能であって、形成個数
についても何ら限定されない。
【0032】又、鉢底部開閉体15における傾動片15a の
内周面の上下方向の中間部位には、三角状の係合突起18
を内方へ一体的に突設しており、鉢底部開閉体15が2個
所の場合には、後述する受皿3の挿入突出部20を、対向
する二つの係合突起18間の中央で保持するように、筒部
10の円周方向に所定幅を具有させるものにして、本実施
例では傾動片15a の円周方向の幅と概ね同寸法と成し、
又鉢底部開閉体15が3個所以上の場合には薄板状と成し
ても挿入突出部20を、三つ以上の係合突起18の中心で保
持することができる。
【0033】次に受皿3について説明すると、該受皿3
の皿底部19の上面中央に、鉢本体2における鉢底部開閉
部11を構成する筒部10の内方に挿入されることにより、
鉢底部開閉部11における鉢底部開閉体15を連動操作して
鉢底部スリット13の内方領域Zを開口させる操作手段で
ある挿入突出部20を立設しており、該挿入突出部20は皿
底部19の中央に形成された中央孔21の内周縁より連続し
て上方へ中空筒状にして且つ、上端に天井部22を一体形
成している。
【0034】又、挿入突出部20は受皿3の外周壁23の上
端よりさらに上方へ突出させており、かかる外周壁23か
らの突出領域Xを、受皿3の外周壁23上端を鉢本体2に
おける鉢底部4における接地面6に当接させて装着した
状態において、挿入突出部20の突出領域Xが筒部10内に
挿入される外径にて形成されると共に、挿入突出部20の
天井部22が筒部10における天部である鉢底部4の一部と
干渉しない突出高さと成している。
【0035】又、挿入突出部20の突出領域Xの上方側の
外径は、図3に示すように、鉢底部開閉体15を2個所に
設けた場合は、二つの係合突起18の先端部間の間隔Yよ
り大きく形成し、又図7に示すように鉢底部開閉体15を
3個所に設けた場合は、三つの係合突起18の先端部を通
過する仮想円R1の直径より大きく形成し、又図9に示
すように鉢底部開閉体15を4個所に設けた場合は、四つ
の係合突起18の先端部を通過する仮想円R2の直径より
大きく形成している。
【0036】又、挿入突出部20の上端縁は外側へ向かっ
て下方へ傾斜させる斜面24を形成すると共に、該斜面24
と近接する下方位置である挿入突出部20の外周面に係止
突条25を周設している。
【0037】そして、係止突条25の周設高さ位置として
は、受皿3を鉢本体2に装着した状態、即ち、受皿3の
挿入突出部20を鉢本体2における鉢底部開閉部11を構成
する筒部10内に、鉢底部4の接地面6に受皿3の外周壁
23上端が当接するまで挿入した状態で、挿入突出部20に
設けた係止突条25が鉢底部開閉部11の鉢底部開閉体15の
係合突起18の先端角部を乗り越えた上方に位置する個所
に形成している。
【0038】26は受皿3の皿底部19に形成する排水孔で
あり、該排水孔26は少なくとも水が排水される適宜なる
大きさ及び形状であれば良い。
【0039】又、鉢本体2に受皿3を着脱自在と成す手
段としては、受皿3における挿入突出部20の係止突条25
と、鉢本体2における鉢底部開閉体15の係合突起18によ
って構成しているも、かかる構成には何ら限定されず、
例えば図12に示すように、鉢本体2における鉢底部4
上方の外壁2aを段差を介して受皿3の外周壁23の内径よ
り若干小径に形成して凹周部27と成し、該凹周部27の下
方側に第一係合突部28を周設すると共に、一方、受皿3
の外周壁23の内周面の上方に第二係合突部29を周設し、
鉢本体2の凹周部27を受皿3の外周壁23の開口部に挿入
し、該外周壁23上端が凹周部27の上面に当接した状態
で、第一係合突部28と第二係合突部29の上下方向の係合
作用による構造と成しても良い。
【0040】又、上記着脱自在と成す他の手段として
は、図13、14に示すように、上記第一係合突部28、
第二係合突部29のいずれか一方を形成し、この形成され
た第一係合突部28若しくは第二係合突部29が嵌まり込む
環状凹部30を、第一係合突部28若しくは第二係合突部29
と対向する受皿3における外周壁23若しくは鉢本体2に
おける凹周部27の周面に形成し、鉢本体2の凹周部27を
受皿3の外周壁23の開口部に挿入し、該外周壁23上端が
凹周部27の上面に当接した状態で、第一係合突部28若し
くは第二係合突部29が環状凹部30に嵌まり込んで上下方
向の係合作用による構造と成している。
【0041】次に本発明に係るシンビジューム用の植木
鉢の作用について説明すると、先ず、植木鉢1は鉢本体
2と受皿3から構成されているため、生産者側では生長
期の栽培時に、受皿3を外した鉢本体2のみを使用し、
かかる鉢本体2の内容積は植木鉢1の全体内容積より受
皿3の内容積分(一例として概ね一回り(0.5号〜1
号分)程度)、小さめにすることができると共に、植木
鉢1の高さHより鉢本体2の高さH1が低くなって重心
が下がり、且つ受皿3における皿底部19の直径φ3より
鉢本体2の鉢底部4の直径φ4が大きくなる。
【0042】そして、開花期が近づいた生産者側でバラ
ンスが崩れたものは、従来であれば一例として概ね一回
り(0.5号〜1号分)程度、大きな植木鉢aに植え替
えるのであるが、本発明では鉢本体2の鉢底部4に受皿
3を装着することにより、全体の内容積、高さHを大き
くできるため、バランスが良好となる。
【0043】次に、鉢本体2の鉢底部4に受皿3を装着
した状態について説明すると、受皿3の挿入突出部20を
鉢本体2の筒部10内に挿入するものにして、該筒部10内
に挿入された挿入突出部20の上端側の斜面24が先ず鉢底
部開閉体15における係合突起18の下方部位に当接し、か
かる当接状態でさらに挿入突出部20が押し込まれると、
その押圧力によって鉢底部開閉体15の傾動片15a が、そ
の下端のヒンジ部位から弾性屈曲変形して外方へ徐々に
傾倒することに伴って一体形成される開閉片15b も下方
へ傾斜して鉢底部スリット13および分離スリット14によ
って囲まれる内方領域Zが開口する。
【0044】さらに挿入突出部20が押し込まれると、傾
倒状態における傾動片15a の係合突起18の先端部である
角部を挿入突出部20の係止突条25が乗り越え、該係止突
条25が係合突起18の先端部より上方の位置に達すると、
傾動片15a が若干弾性復元して係合突起18の先端部が係
止突条25の下方に位置することとなって上下方向に対し
て係合状態と成る。
【0045】又、連結片16、16a …を設けている場合に
は、当然ながら鉢底部開閉体15の開閉片15b を下方へ傾
斜させるために予め切断し、該開閉片15b を弾性変形自
由状態と成している。
【0046】又、リブ片17に誘導斜傾緑17a を形成する
場合には、かかる個所によって挿入突出部20が筒部10の
中心側に誘導されるため、筒部10内に挿入しやすく成
る。
【0047】
【発明の効果】要するに本発明は、弾性を有するプラス
チック製から成るシンビジューム用の腰高状の植木鉢に
おいて、有底テーパー筒状の鉢本体2と、該鉢本体2の
鉢底部4に装着する有底テーパー筒状にして、且つ皿底
部19に排水孔26を有する受皿3から成るので、生長期の
栽培時には、受皿3を外した鉢本体2が使用でき、これ
によって植木鉢1の内容積より鉢本体2の内容積が小さ
くなるため、根回りが早くなって成育、充実を良好な状
態で栽培し、生長が促進され花の咲き具合を良好にで
き、又鉢本体2の高さH1は植木鉢1の高さHより低い
ため、重心が下がり、且つ受皿3の皿底部19の直径φ3
より鉢本体2の鉢底部4の直径φ4が大きいため、鉢本
体2を立てて栽培するときの安定性が向上し、転倒防止
に効果的となり、さらに開花期には鉢本体2に受皿3を
装着することにより、シンビジュームの株の大きさと視
覚的にバランスのとれた腰高状の植木鉢1にすることが
でき、これによって同じ時期における従来の様な植え替
えの作業が不要となって余分な植え替え用の鉢および植
え替え時の困難な抜き取り作業を無くしたり、植え替え
時に発生する根の損傷を防止でき、さらに受皿3の高さ
H2を変えることによって、同じように栽培しているの
に何らかの要因によってシンビジュームの生長状態にバ
ラツキが生じ、株の背丈の高さに変化が生じても株の大
きさと視覚的にバランスのとれた腰高状の植木鉢1にす
ることができる。
【0048】又、鉢本体2の鉢底部4は、該鉢底部4の
外周側を接地面6と成すと共に、該接地面6の内方を高
くして盛り上がり部9を形成し、該盛り上がり部9の下
面中央に円筒状の筒部10を形成し、該筒部10の下端は接
地面6より高くしているので、鉢本体2を立てる際に筒
部10が何ら邪魔とならず、しかも鉢本体2の鉢底部4の
最大の直径φ4が、そのまま接地径となることにより、
上記安定性がさらに向上する。
【0049】又、この筒部10の周壁10a の上端から下端
上方まで2本の筒部スリット12、12a を穿設すると共
に、該筒部スリット12、12a の内方部材の上端を筒部10
の内側の鉢底部4より分離し、かかる筒部スリット12、
12a の内方部材を傾動片15a と成すと共に、筒部スリッ
ト12、12a の夫々の上端を結ぶ鉢底部スリット13を筒部
10の外側の鉢底部4に穿設し、この鉢底部スリット13の
内方領域Zを用土、根等の通過を許容する大きさと成
し、鉢底部スリット13の内方部材を、鉢底部スリット13
の内方領域Zを開口させる開閉片15b と成し、該開──
15b と傾動片15a とによって形成される一体部材を鉢底
部開閉体15と成し、この鉢底部開閉体15における傾動片
15a の内周面の上下中間部位より係合突起18を内方へ突
設したので、鉢本体2の鉢底部4に受皿3を装着するこ
とにより、受皿3の挿入突出部20によって鉢底部開閉体
15が開閉操作され、鉢底部スリット13の内方領域Zが開
口されるため、鉢本体2と受皿3の内部が夫々連通さ
れ、根がさらに生長して下方へ延びる道が形成されると
共に、根の生長のための空間が確保でき、これによって
根が再び生長する時期以前で行われる従来の植え替えが
不要となって上記と同様な効果を奏する。
【0050】又、受皿3の皿底部19の上面中央に、鉢本
体2の筒部10の内方に挿入され、且つ係合突起18の下方
部位に当接する大きさの挿入突出部20を立設し、該挿入
突出部20に係止突条25を周設し、該係止突条25は鉢本体
2への受皿3の装着により、係止突条25が鉢底部開閉体
15の係合突起18の先端部を越えた上方に位置する個所に
形成したので、単に受皿3を鉢本体2の鉢底部4に装着
することのみで、上記のように根が下方へ伸びる道が形
成されると共に、その生長のための空間が確保でき、し
かも同時に係合突起18の先端部が挿入突出部20の係止突
条25の下方に位置されるため、鉢底部スリット13の内方
領域Zを開口させた状態で鉢本体2に受皿3を抜けない
様に装着することができる。
【0051】又、鉢底部開閉体15の傾動片15a と開閉片
15b との連続個所にリブ片17を形成したので、かかるリ
ブ片17によって開閉片15b の弾性変形を抑制することが
できるため、鉢本体2のみを使用した栽培時での用土の
こぼれ、根の外部への生長を防止できる。
【0052】又、底部スリット13の内周縁と開閉片15b
の外周縁を連結する連結片16、16a…を設けたので、シ
ンビジュームの根は根回りした時は、鉢本体2内にいっ
ぱい詰まっていることにより、かかる状態の根の生長力
によって開閉片15b が鉢底部スリット13の内方領域Zか
ら外れるのを規制し、鉢本体2のみを使用した栽培時で
の用土のこぼれ、根の外部への生長を防止できる等その
実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植木鉢の一部省略した縦中央断面
図である。
【図2】同上植木鉢を構成する鉢本体の一部省略した縦
中央断面図である。
【図3】同上鉢本体の他の実施例を示す一部省略した縦
中央断面図である。
【図4】鉢底部開閉体を2個所に設けた鉢本体の一部省
略した平面図である。
【図5】同上鉢本体の一部省略した底面図である。
【図6】同上鉢本体の一部省略した底面斜視図である。
【図7】鉢底部開閉体を3個所に設けた他の実施例の鉢
本体を示す一部省略した平面図である。
【図8】同上鉢本体の一部省略した底面図である。
【図9】鉢底部開閉体を4個所に設けた他の実施例の鉢
本体を示す一部省略した平面図である。
【図10】同上鉢本体の一部省略した底面図である。
【図11】本発明に係る植木鉢を構成する受皿の一部省
略した縦中央断面図である。
【図12】同上受皿の一部省略した平面図である。
【図13】鉢本体と受皿の着脱手段の他の実施例を示す
植木鉢の一部省略した縦中央断面図である。
【図14】同上着脱手段の他の実施例を示す植木鉢の一
部省略した縦中央断面図である。
【図15】同上着脱手段の他の実施例を示す植木鉢の一
部省略した縦中央断面図である。
【図16】従来の植木鉢の一部省略した縦中央断面図で
ある。
【符号の説明】
1 植木鉢 2 鉢本体 3 受皿 4 鉢底部 6 接地面 9 盛り上がり部 10 筒部 10a 周壁 12、12a 筒部スリット 13 鉢底部スリット 15 鉢底部開閉体 15a 傾動片 15b 開閉片 16、16a … 連結片 17 リブ片 18 係合突起 19 皿底部 20 挿入突出部 25 係止突条 26 排水孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するプラスチック製から成るシ
    ンビジューム用の腰高状の植木鉢であって、有底テーパ
    ー筒状の鉢本体と、該鉢本体の鉢底部に装着する有底テ
    ーパー筒状にして、且つ皿底部に排水孔を有する受皿か
    ら成り、鉢本体の鉢底部は、該鉢底部の外周側を接地面
    と成すと共に、該接地面の内方を高くして盛り上がり部
    を形成し、該盛り上がり部の下面中央に円筒状の筒部を
    形成し、該筒部の下端は接地面より高くし、この筒部の
    周壁の上端から下端上方まで2本の筒部スリットを穿設
    すると共に、該筒部スリットの内方部材の上端を筒部の
    内側の鉢底部より分離し、かかる内方部材を傾動片と成
    すと共に、筒部スリットの夫々の上端を結ぶ鉢底部スリ
    ットを筒部の外側の鉢底部に穿設し、この鉢底部スリッ
    トの内方領域を用土、根等の通過を許容する大きさと成
    し、鉢底部スリットの内方部材を、鉢底部スリットの内
    方領域を開口させる開閉片と成し、該開閉片と傾動片と
    によって形成される一体部材を鉢底部開閉体と成し、鉢
    底部開閉体における傾動片の内周面の上下中間部位より
    係合突起を内方へ突設し、又、受皿の皿底部の上面中央
    に、鉢本体の筒部の内方に挿入され、且つ係合突片の下
    方部位に当接する大きさの挿入突出部を立設し、該挿入
    突出部に係止突条を周設し、該係止突条は鉢本体への受
    皿の装着により、係止突条が鉢底部開閉体の係合突起の
    先端部を越えた上方に位置する個所に形成したことを特
    徴とするシンビジューム用の植木鉢。
  2. 【請求項2】 弾性を有するプラスチック製から成るシ
    ンビジューム用の腰高状の植木鉢であって、有底テーパ
    ー筒状の鉢本体と、該鉢本体の鉢底部に着脱自在と成す
    有底テーパー筒状にして、且つ皿底部に排水孔を有する
    受皿から成り、鉢本体の鉢底部は、該鉢底部の外周側を
    接地面と成すと共に、該接地面の内方を高くして盛り上
    がり部を形成し、該盛り上がり部の下面中央に円筒状の
    筒部を形成し、該筒部の下端は接地面より高くし、この
    筒部の周壁の上端から下端上方まで2本の筒部スリット
    を穿設すると共に、該筒部スリットの内方部材の上端を
    筒部の内側の鉢底部より分離し、かかる内方部材を傾動
    片と成すと共に、筒部スリットの夫々の上端を結ぶ鉢底
    部スリットを筒部の外側の鉢底部に穿設し、この鉢底部
    スリットの内方領域を用土、根等の通過を許容する大き
    さと成し、鉢底部スリットの内方部材を、鉢底部スリッ
    トの内方領域を開口させる開閉片と成し、該開閉片と傾
    動片とによって形成される一体部材を鉢底部開閉体と成
    し、又、受皿の皿底部の上面中央に、鉢本体の筒部の内
    方に挿入され、且つ係合突起の下方部位に当接する大き
    さの挿入突出部を立設したことを特徴とするシンビジュ
    ーム用の植木鉢。
  3. 【請求項3】 鉢底部開閉体の傾動片と開閉片との連続
    個所にリブ片を形成したことを特徴とする請求項1又は
    2記載のシンビジューム用の植木鉢。
  4. 【請求項4】 底部スリットの内周縁と開閉片の外周縁
    を連結する連結片を設けたことを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のシンビジューム用の植木鉢。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108738868A (zh) * 2018-08-15 2018-11-06 龙岩市农业科学研究所 一种新型花草培植杯
WO2019020212A1 (de) * 2017-07-25 2019-01-31 Pöppelmann Holding GmbH & Co. KG Pflanzenbehälter mit wasserspeicher

Cited By (2)

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