JPH09281977A - 騒音制御装置 - Google Patents

騒音制御装置

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JPH09281977A
JPH09281977A JP8091319A JP9131996A JPH09281977A JP H09281977 A JPH09281977 A JP H09281977A JP 8091319 A JP8091319 A JP 8091319A JP 9131996 A JP9131996 A JP 9131996A JP H09281977 A JPH09281977 A JP H09281977A
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JP
Japan
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noise
noise control
control device
wall portion
region
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Withdrawn
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JP8091319A
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English (en)
Inventor
Tsugio Okada
次穂 岡田
Tadashi Ohashi
正 大橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は三次元空間内に存在する騒音源から
発生する騒音に対して消音の騒音制御を行うのに適した
騒音制御装置に関し、作業環境悪化を防止しつつ今後増
々必要となる創造的環境づくりとして騒音制御の効果向
上を図ることを目的とする。 【解決手段】 作業空間21内に、電算機28等の騒音
源が配置される騒音源領域22と作業者が作業する静寂
必要領域23とが混在した中で、静寂必要領域23を騒
音制御領域26としてボード部材241 〜244 で周囲
を仕切った壁部24を上方に開放部25を形成して設け
る。そして、各ボード部材241 〜244の上部にAN
C29で騒音の打ち消し音を発生させるスピーカ27を
所定数設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元空間内に存
在する騒音源から発生する騒音に対して消音の騒音制御
を行うのに適した騒音制御構造に関する。近年、OA機
器のロッカ(筺体)の内部や各種のOA機器が設置され
たオフィス等の閉鎖三次元空間には、上記OA機器等が
設置される設置領域と、作業者による作業を行う領域と
が混在する場合が多い。ところで、設置領域に設置され
るのが大型コンピュータの場合には、その発熱に対して
ファンにより下部より上方に空気を流して行われるのが
一般的であるが、CMOS型の半導体デバイスの普及か
ら高集積化、高密度化が進みコンピュータ等においても
小型化、高機能化が図られてきている。そのため、発熱
量が増大してきており、空冷では強力ファンが必要とな
って騒音の問題を生じることから、液冷等の特殊な冷却
構造のものも採用されているがコストの面で問題があ
る。
【0002】従って、今後特殊な冷却構造を不用とする
ためには騒音制御のような対策が必要となってきてい
る。
【0003】
【従来の技術】従来、一つの部屋のような一空間内に、
騒音源と作業領域が混在している場合には騒音に対する
三次元消音を行うことができないことから、騒音源と作
業領域を完全に分離して、もう一つの密閉空間内で騒音
制御を行うことが考えられる。
【0004】そこで、図10に、従来の騒音制御構造の
説明図を示す。図1において、一空間領域としての部屋
11内に騒音源と作業領域が混在するときに、作業領域
を壁により仕切って完全な密閉空間(閉所空間)の内部
部屋12が設置される。この内部部屋12は、部屋11
内よりドア13を介して出入りされる。
【0005】内部部屋12内では、侵入する騒音に対し
て三次元空間のアクティブ騒音制御を行うための所定数
のスピーカ14が天井部分に設置される。アクティブ騒
音制御は、図示しないANC(アクティブノイズコント
ローラ)が配置されるもので、簡単に騒音制御を説明す
ると、騒音が侵入すると思われる場合に一次マイクを設
けて騒音を検知し、この検知した騒音に応じてスピーカ
14より該騒音を打ち消す音を発生させて騒音制御を行
うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部屋11内に
もう一つの完全に密閉された内部部屋12を形成するこ
とは、内部部屋12内に新たに照明等を施さなければな
らないと共に、部屋11のレイアウトを変更する場合に
追従することが困難となるという問題がある。また、作
業領域を完全に密閉することは作業環境の悪化を招き、
作業者に対して好ましくないという問題がある。一方、
パーティションボード(エンクロージャ)は近年になっ
て個人の創造性を発揮させる上から望ましい作業空間を
構築している。
【0007】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、作業環境悪化を防止しつつ今後増々必要となる
創造的環境づくりとして騒音制御の効果向上を図る騒音
制御構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、騒音源領域と静寂必要領域とが混在
する一つの空間で三次元空間の騒音制御を行うための騒
音制御装置において、前記騒音制御を行う騒音制御領域
を構成し、上方が開放されて周囲が仕切られた壁部と、
該壁部の上方開放部に設けられるもので、前記騒音源領
域から侵入する騒音に対して打ち消し音を発生させる所
定数の打消音発生手段と、を有して騒音制御装置が構成
される。
【0009】請求項2では、請求項1記載の静寂必要領
域が、前記壁部で仕切られる騒音制御領域である。請求
項3では、請求項1記載の騒音源領域が、前記壁部で仕
切られる騒音制御領域である。
【0010】請求項4では、請求項1〜3の何れか一項
に記載の壁部は、高域周波数騒音を吸収する吸音部材が
内蔵されてなる。請求項5では、請求項1記載の打消音
発生手段は、前記壁部の上部分に角度調整自在に設けら
れる。
【0011】請求項6では、請求項1又は5記載の打消
音発生手段の近傍に、該打消音発生手段の騒音打ち消し
状態を検知する検知手段が設けられる。請求項7では、
請求項1〜6の何れか一項に記載の壁部は、開放側上部
を前記騒音制御領域側に所定角度で形成されてなる。
【0012】請求項8では、請求項1〜7の何れか一項
において、前記壁部の上方に侵入する騒音を所定方向に
反射させる反射部材が設けられる。請求項9では、請求
項1〜8の何れか一項において、前記壁部が変更自在に
所定数のボード部材を連設させて構成される。
【0013】請求項10では、請求項9記載の壁部を構
成する前記ボード部材に所定数の脚輪が設けらる。上述
のように請求項1乃至4の発明では、一の空間内で適宜
吸音部材が内蔵された壁部により騒音源領域又は静寂必
要領域を上方開放して周囲を仕切って騒音制御領域と
し、この壁部の上方開放部分に侵入する騒音を打ち消す
音を発生させる打消音発生手段を所定数設ける。これに
より、騒音制御領域の上方を開放することで環境悪化を
防止しつつ騒音侵入部分で三次元空間騒音制御すること
で騒音制御の効果向上を図ることが可能となる。
【0014】請求項5の発明では、壁部の上部分に設け
た打消音発生手段の角度調整を行う。これにより、騒音
の侵入経路に応じて打消音発生手段が配置可能となって
効果的な騒音制御を行うことが可能となる。請求項6の
発明では、設けられた打消音発生手段の近傍に騒音の検
知手段を設ける。これにより、騒音検知によるフィード
バックが可能となって効果的な騒音制御を行うことが可
能となる。
【0015】請求項7又は8の発明では、壁部の開放側
上部を騒音制御領域内に所定角度に形成し、又は壁部の
上方に反射部材を設ける。これにより、騒音の侵入経路
がより特定可能となって騒音制御の効果向上を図ること
が可能となる。請求項9又は10の発明では、騒音制御
領域を構成する壁部を、適宜脚輪が設けられたボード部
材を変更自在に連設させて形成する。これにより、環境
に応じたレイアウト及びレイアウトの変更を容易に行う
ことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施例の構
成図を示す。図1において本発明の騒音制御装置は、一
つの空間としての作業空間21が騒音源領域22と静寂
必要領域23とが混在するもので該静寂必要領域23に
各ボード部材241 〜244 が連設された壁部24で周
囲(騒音源領域22)と仕切られる。
【0017】ボード部材241 〜244 で仕切られた壁
部24の上方部分は開放されて開放部25が形成され、
騒音制御領域としての騒音制御空間26が構成される。
すなわち、静寂必要領域23を壁部24のボード部材2
1 〜244 で仕切って騒音制御空間26とするもので
ある。例えば、幅3000mm,奥行2000mm,高さ2
000mmの騒音制御空間26が形成される。
【0018】上記壁部24のボード部材241 〜244
の開放部25側の上部分の周囲であって、騒音制御空間
26側に打消音発生手段であるスピーカ27が所定数設
けられる(後述する)。一方、騒音制御領域22側に
は、騒音源として電算機28が設置されると共に、三次
元空間の騒音制御を行うANC(アクティブノイズコン
トローラ)29が設置される。電算機28は近年の高機
能化に伴って発熱の増大に対処するための空冷ファンが
多数内蔵されており、下方よりエアを吸い込んで上方よ
り排気する構成のものが一般的である。
【0019】また、ANC29は、後述の一次マイクよ
り騒音をレベル波長等を検出して、該騒音を打ち消す波
長の音を上記スピーカ27より発生させ、適宜後述の検
知手段である後述の二次マイク(エラーマイク)での打
ち消し状態を検知してフィードバックさせ、該スピーカ
27からの発生音を制御することにより騒音制御するも
ので、詳細な制御は本出願人が先に出願した特願平7−
324136号及び特願平7−312173号に記載さ
れている。
【0020】ここで、図2に、図1のアクティブ騒音制
御対象のレイアウトの一例の説明図を示す。図2におい
て、作業空間21の騒音源領域22には、3台の電算機
としての大型計算機281 〜283 が設置されると共
に、2台の空調機301 ,30 2 、3台のI/O(入出
力装置)311 〜313 、プリンタ32がそれぞれ設置
されて騒音源となる。なお、騒音源領域22には操作者
(作業者)331 ,33 2 が大型計算機281 〜283
を操作するためのコンソール341 ,342 と、操作者
331 ,332 を仕切るパーティションボード351
352 が設置される。
【0021】一方、壁部24により上方開放で騒音制御
空間26(静寂必要領域23)内には、作業机36が設
置されてその周囲で作業者333 〜338 が適宜作業を
行う。また、図3に、図1の壁部のスピーカ設置の説明
図を示す。図3(A)において、壁部24を構成するボ
ード部材241 〜244 の開放部25側であって、騒音
制御空間26側にグラスファイバがプラスチック等の透
明部材で作られた拡張アーム37が取り付けられ、この
拡張アーム37にスピーカ27のアレイが斜め下向きに
内設される。上記拡張アーム37が図1に示すようにス
ピーカ27のアレイを覆っている。また、ボード部材2
1 〜244 の上部であって騒音源領域22側に一次マ
イク38が設けられて該騒音源領域22側より侵入する
騒音を検出する。
【0022】また、設置されたスピーカ27の近傍の前
方にはボード部材241 (242 〜244 )より支持部
39を介して検知手段であるエラーマイク(二次マイ
ク)40が設けられる。このエラーマイク40は、上述
のように上記ANC29で制御されてスピーカ27より
発生された打ち消し音でどの程度騒音が消音されたかを
検知するものでANC29にフィードバックされる。
【0023】ところで、壁部24を構成するボード部材
241 〜244 は、図3(B)に示すように、フレーム
材41の内部に吸音材42が内蔵され、該フレーム材4
1の外側にゴム等の防振材43が設けられたもので、該
吸音材42により発生された騒音の高域周波数の音を吸
収する。従って、ボード部材241 〜244 より騒音制
御空間26に侵入する騒音は殆ど低域周波数の音のみで
あり、この低域音を打ち消す極性波長の音が上記スピー
カ27より発生されるものである。
【0024】そこで、図1及び図2に戻って説明する
に、大型計算機281 〜283 、空調機301 ,3
2 、I/O311 〜313 及びプリンタ32等で発生
した騒音のうち、高域周波数の音はボード部材241
244 の吸音材42である程度吸収され、該ボード部材
241 〜244 の上方より侵入する低域周波数の騒音が
スピーカ27のアレイからの打ち消し音で消音されるも
のである。すなわち、騒音制御空間26に侵入する騒音
は低域周波数のものに特定化され、当該低域周波数の騒
音を対象として騒音制御すればよく効果向上を図ること
ができるものである。
【0025】また、静寂必要領域23を作業領域として
騒音制御空間26を形成する壁部24の上方に開放部2
5を形成することから、作業環境を悪化させるのを防止
することができるものである。続いて、図4及び図5
に、第1実施例の他のスピーカ設置の説明図を示す。図
4(A)は、拡張アーム37に取り付けるスピーカ27
のアレイを開放部25方向に斜め上向きにし、これに応
じてエラーマイク40をスピーカ27の前方に支持部3
9を介して配置したもので、他の構成は図1〜図3と同
様である。すなわち、騒音制御空間26に侵入する特定
化された低域周波数の騒音に応じて、適宜騒音制御が効
果的に行える位置にスピーカ27のアレイを配置したも
ので、効果向上を図ることができるものである。
【0026】また、図4(B)は、ボード部材241
244 に、上方より2段でそれぞれの各段にスピーカ2
1 ,272 群のアレイを埋設し、各スピーカ271
27 2 の前方に支持部391 ,392 を介してエラーマ
イク401 ,402 をそれぞれ配置したものである。こ
れにより、図4(A)と同様に、適宜騒音制御が効果的
に行える位置にスピーカ271 ,272 のアレイを配置
して効果向上を図ったものである。
【0027】さらに、図4(C)は、ボード部材241
〜244 の上部を騒音制御空間26側に傾斜させた傾斜
部24aを形成し、この傾斜部24aにスピーカ27の
アレイを埋設したものである。この場合においても、一
次マイク38はボード部材241 〜244 の騒音源領域
22側の上部に設けられ、スピーカ27の前方に支持部
39を介してエラーマイク40を配置したものである。
すなわち、ボード部材241 〜244 を騒音制御空間2
6側に傾斜させることで、侵入する低域周波数の騒音の
廻り込みが減少され、スピーカ27において効率的に消
音させることができるものである。
【0028】また、図5は、ボード部材241 〜244
の上端面の取付部44にスピーカアレイボックス45が
回動自在に取り付けられたものである。そして、スピー
カアレイボックス45にスピーカ27のアレイが内設さ
れ、該スピーカアレイボックス45と各スピーカ27と
の間に吸音材46が充填される。すなわち、騒音源領域
22からボード部材241 〜244 を越えて侵入してき
た低域周波数の騒音に応じて、スピーカアレイボックス
45の角度を調整し、効率的騒音制御を行いうる最適な
角度に設定することができるものである。
【0029】次に、図6に、反射部材を設けた場合の説
明図を示す。図6において、騒音制御空間26を形成す
るために設けられた上方開放の開放部25を設けた壁部
24の上方の全面に対応して天井47より支持部481
〜483 で吊下げした反射部材又は吸音部材としての反
射ボード49を設けたものである。この反射ボード49
は、断面山型形状に所定角度で形成されたもので、騒音
源領域22より壁部24の開放部25に廻り込む騒音を
スピーカ27のアレイで消音し易い角度に反射させ、又
は吸音させる役割をなす。従って、侵入する騒音をより
特定化することができ、効率的な騒音制御を行うことが
できるものである。
【0030】次に、図7に、第1実施例の他のアクティ
ブ騒音制御の対象側のレイアウトの説明図を示す。図7
において、作業空間21に騒音源領域22と作業領域と
しての静寂必要領域23とが混在し、騒音源領域22に
例えば中小型電算機284 ,空調機303 、I/O31
1 、プリンタ32、及び操作者(作業者)331 が操作
を行うコンソール341 が設置される。また、静寂必要
領域23には作業者332 〜3311が作業を行う作業机
36が設置される。
【0031】そして、騒音源領域22を騒音制御空間2
6としてボード部材241 〜244の壁部24により上
方に開口部を形成して周囲を静寂必要領域23と仕切っ
たものである。この場合、各ボード部材241 〜244
の開放部側上部の周囲に上述の図3(A),図4,図5
のようにスピーカ27のアレイを配置(一次マイク,エ
ラーマイクの配置も同様)したものである。
【0032】すなわち、図7は上記と異なり作業領域と
しての静寂必要領域23を壁部24で仕切るのではな
く、騒音源領域22側を壁部24で仕切り、該騒音源領
域22より発生される騒音(低域周波数の騒音であっ
て、高域周波数の騒音は各ボード部材241 〜244
吸音)をその開放部で取り除こうとするもので、静寂必
要領域23に騒音の廻り込みを防ぐ点では上述の場合と
同様である。
【0033】ところで、上記実施例では、作業空間21
で壁部24としてのボード部材24 1 〜244 を設置す
るにあたり、該ボード部材241 〜244 は固定設置さ
れるものではなく、運搬自在なものとして、レイアウト
変更の場合には該壁部24で形成される騒音制御空間2
6の位置を容易に変更することができるものである。す
なわち、壁部24の開放部が形成されていることと共
に、照明位置等に対する影響を少なくして容易にレイア
ウト変更を行うことができるものである。
【0034】次に、図8に、本発明の第2実施例の構成
斜視図を示す。図8は上述のボード部材に相当する例え
ば2つのパーティションボード511 ,512 を角度調
整自在に連設したもので、作業者の周辺を囲ませて使用
されるように構成したものである。すなわち、各パーテ
ィションボード511 ,512 は吸音材52が内蔵され
たもので、かつ打消音発生手段としてのスピーカ53を
それぞれ所定数埋設したものである。また、各パーティ
ションボード511 ,512 には容易に移動可能とする
ための脚輪であるキャスタ54が所定数設けられる。
【0035】このような騒音制御構造のものは、騒音制
御領域としての例えば作業者の作業領域の後方、又は前
方に配置して作業者側に侵入する騒音のうち高域周波数
の騒音は吸音材52で吸音し、低域周波数の騒音はスピ
ーカ53からの打消音で消音させるもので、作業者を完
全に閉所内に位置させなくても、騒音を低減させること
ができるものである。
【0036】続いて、図9に、第2実施例の他の実施例
の説明図を示す。図9は、3つのパーティションボード
511 〜513 を角度調整自在に連設したもので、他の
構成は図8と同様である。このように構成することで騒
音制御領域としての作業者の作業領域を三方より囲むこ
とができ、さらなる騒音を低減させることができるもの
である。なお、4つのパーティションボードを連設させ
て作業者を四方より囲むように配置することとしてもよ
り騒音の低減を図ることができるものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至4の発明によ
れば、一の空間内で適宜吸音部材が内蔵された壁部によ
り騒音源領域又は静寂必要領域を上方開放して周囲を仕
切って騒音制御領域とし、この壁部の上方開放部分に侵
入する騒音を打ち消す音を発生させる打消音発生手段を
所定数設けることにより、騒音制御領域の上方を開放す
ることで環境悪化を防止しつつ騒音侵入部分で三次元空
間騒音制御することで騒音制御の効果向上を図ることが
できる。
【0038】請求項5の発明によれば、壁部の上部分に
設けた打消音発生手段の角度調整を行うことにより、騒
音の侵入経路に応じて打消音発生手段が配置可能となっ
て効果的な騒音制御を行うことができる。請求項6の発
明によれば、設けられた打消音発生手段の近傍に騒音の
検知手段を設けることにより、騒音検知によるフィード
バックが可能となって効果的な騒音制御を行うことがで
きる。
【0039】請求項7又は8の発明によれば、壁部の開
放側上部を騒音制御領域内に所定角度に形成し、又は壁
部の上方に反射部材を設けることにより、騒音の侵入経
路がより特定可能となって騒音制御の効果向上を図るこ
とができる。請求項9又は10の発明によれば、騒音制
御領域を構成する壁部を、適宜脚輪が設けられたボード
部材を変更自在に連設させて形成することにより、環境
に応じたレイアウト及びレイアウトの変更を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1のアクティブ騒音制御対象のレイアウトの
一例の説明図である。
【図3】図1の壁部のスピーカ設置の説明図である。
【図4】第1実施例の他のスピーカ設置の説明図(1)
である。
【図5】第1実施例の他のスピーカ設置の説明図(2)
である。
【図6】反射部材を設けた場合の説明図である。
【図7】第1実施例の他のアクティブ騒音制御対象のレ
イアウトの説明図である。
【図8】本発明の第2実施例の構成斜視図である。
【図9】第2実施例の他の実施例の説明図である。
【図10】従来の騒音制御構造の説明図である。
【符号の説明】
21 作業空間 22 騒音源領域 23 静寂必要領域 24 壁部 241 〜244 ボード部材 25 開放部 26 騒音制御空間 27 スピーカ 28 電算機 29 ANC 301 ,302 空調機 36 作業机 37 拡張アーム 38 一次マイク 40 エラーマイク 42,46,52 吸音材 45 スピーカアレイボックス 49 反射ボード 511 〜513 パーティションボード 53 スピーカ 54 キャスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源領域と静寂必要領域とが混在する
    一つの空間で三次元空間の騒音制御を行うための騒音制
    御装置において、 前記騒音制御を行う騒音制御領域を構成し、上方が開放
    されて周囲が仕切られた壁部と、 該壁部の上方開放部に設けられるもので、前記騒音源領
    域から侵入する騒音に対して打ち消し音を発生させる所
    定数の打消音発生手段と、 を有することを特徴とする騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静寂必要領域が、前記壁
    部で仕切られる騒音制御領域であることを特徴とする騒
    音制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の騒音源領域が、前記壁部
    で仕切られる騒音制御領域であることを特徴とする騒音
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の壁部
    は、高域周波数騒音を吸収する吸音部材が内蔵されてな
    ることを特徴とする騒音制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の打消音発生手段は、前記
    壁部の上部分に角度調整自在に設けられることを特徴と
    する騒音制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5記載の打消音発生手段の
    近傍に、該打消音発生手段の騒音打ち消し状態を検知す
    る検知手段が設けられることを特徴とする騒音制御装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の壁部
    は、開放側上部を前記騒音制御領域側に所定角度で形成
    されてなることを特徴とする騒音制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項において、前
    記壁部の上方に侵入する騒音を所定方向に反射させる反
    射部材が設けられることを特徴とする騒音制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項において、前
    記壁部が変更自在に所定数のボード部材を連設させて構
    成されることを特徴とする騒音制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の壁部を構成する前記ボ
    ード部材に所定数の脚輪が設けられることを特徴とする
    騒音制御装置。
JP8091319A 1996-04-12 1996-04-12 騒音制御装置 Withdrawn JPH09281977A (ja)

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