JPH09281713A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH09281713A
JPH09281713A JP8117141A JP11714196A JPH09281713A JP H09281713 A JPH09281713 A JP H09281713A JP 8117141 A JP8117141 A JP 8117141A JP 11714196 A JP11714196 A JP 11714196A JP H09281713 A JPH09281713 A JP H09281713A
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JP
Japan
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mask
baking frame
frame
exposure
exposed
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Pending
Application number
JP8117141A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Yutaka Yamada
山田  豊
Masao Takeshita
正雄 竹下
Satoru Suzuki
悟 鈴木
Hisayoshi Koiwai
久賀 小岩井
Toru Takenaka
透 竹中
Yasuhisa Terada
康久 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上マスクの交換作業を軽減できる露光装置を
提供する。 【解決手段】 露光装置はローダ1、露光部2およびア
ンローダ3から構成される。露光部2は、上マスク11
を保持する上焼枠13および下マスク15を保持する下
焼枠17を有し、上下焼枠13、17に挟まれた被露光
物を露光する。上焼枠13は後方側部に設けられた軸受
16を介して側板19に取り付けられており、軸Aを中
心に旋回する。上焼枠13は軸受21の軸Cを中心に旋
回用シリンダ20に対して回動自在である。旋回用シリ
ンダ20は軸受22の軸Bを中心に側板19に対して回
動自在である。旋回用シリンダ20を駆動してそのロッ
ド20bを押し出すと、上焼枠13は軸Aを中心に側板
19に対して旋回する。上焼枠13の荷重が大きく架か
る旋回角θt=0°付近で大きな旋回力を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板、リードフレーム、
ブラウン管用シャドウマスクなど金属エッチング製品を
製造する際、露光装置が用いられる。
【0003】この種の露光装置は、フォトレジストが塗
布された被露光物を搬入するローダ、搬入された被露光
物に対して上下から露光を行う露光部、および露光後の
被露光物を搬出するアンローダから構成される。
【0004】露光部は上下1組の露光機構からなり、上
露光機構において表マスクパターンが描かれた上側のガ
ラスマスク(上マスク)を保持する上焼枠は上下方向
(Z軸方向)に移動自在である。また、下露光機構にお
いて裏マスクパターンが描かれた下側のガラスマスク
(下マスク)を保持する下焼枠は水平方向(X軸、Y
軸、θ軸方向)に移動自在である。
【0005】このような露光装置では、ローダにより搬
送される被露光物を下マスクの上に載置し、その上に上
マスクを重ねてマスクパターンを被露光物に露光する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の露光装置では以下に掲げる問題があった。即ち、上
マスクを交換する場合、上焼枠全体を取り出さなければ
ならず、交換作業に手間がかかった。
【0007】そこで、本発明は上マスクの交換作業を軽
減できる露光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る露光装置は、上焼枠および
下焼枠にそれぞれ上マスクおよび下マスクを取り付け、
該上マスクと下マスクとの間に被露光物を介装し、前記
上マスクおよび下マスクの反被露光物側からそれぞれ露
光光を照射し、前記被露光物を露光する露光装置におい
て、前記上焼枠を旋回自在に支持する第1軸受を基台に
設け、該上焼枠の開口側に駆動用シリンダの一方を回動
自在に支持する第2軸受を設け、該駆動用シリンダの他
方を回動自在に支持する第3軸受を前記基台に設け、前
記駆動用シリンダの進退動作により前記上焼枠を開閉す
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の露光装置の実施の形態に
ついて説明する。
【0010】[装置の全体構成]図1は実施の形態にお
ける露光装置の全体構成を示す透視図である。また、本
明細書でのX方向、Y方向、Z方向及びθ方向を矢印で
示す。この露光装置は、被露光物を搬送するローダ1、
搬送された被露光物に対して上下からパターン露光を行
う露光部2、および露光後の被露光物を搬出するアンロ
ーダ3から構成されている。
【0011】露光部2は上下1組の露光機構を有し、上
側のガラスマスク(上マスク)11を保持する上焼枠1
3は上下方向(Z軸方向)に移動自在である。図1は上
に持ち上げられた状態を示す。また、上焼枠13には後
述する旋回機構が設けられており、上マスク11をセッ
トする際に上焼枠13を旋回させることができる。下側
のガラスマスク(下マスク)15を保持する下焼枠17
は水平面内(X軸、Y軸、θ軸方向)に移動自在であ
る。上焼枠13および下焼枠17のそれぞれ上側および
下側には、上露光光源8および下露光光源9が設けられ
ている。上露光光源8は上焼枠13の旋回動作に合わせ
て後退位置に移動自在であり、下露光光源9は手前後退
位置に移動自在である。図1では、上露光光源、下露光
光源とも実線が後退位置を、2点鎖線が露光を行う際の
位置を示している。
【0012】また、下マスク15の下方にはアライメン
ト用カメラ85(図16参照)がX軸、Y軸方向に移動
自在に設けられ、上マスク11の上方にはアライメント
用カメラ85と対向する位置に照明用光源88(図16
参照)が設けられている。
【0013】さらに、ローダ1およびアンローダ3はそ
れぞれ上下(Z軸)方向かつ水平(X軸)方向に移動自
在なハンド144、145、146、147(図17参
照)を有し、被露光物を持ち上げて露光部2に搬入した
りあるいは露光部2から被露光物を搬出する。
【0014】このような両面密着式の露光装置では、被
露光物としてフォトレジストが塗布された金属製の薄い
シートが用いられ、上マスク11と下マスク15との間
に挟まれた状態でマスクパターンの露光が行われる。
【0015】[露光部2の詳細構成]図2は露光部2の
上側露光機構を示す左側断面図である。図3は図2の露
光機構の要部を示す平面図である。図4は図3の矢印X
−X線方向から視た断面図である。図5は露光部2の下
側露光機構を示す平面図である。図6は図5の露光機構
の正面図である。
【0016】露光部2の架台2aにはステージ部2bが
設けられており、ステージ部2b内には下焼枠17を水
平面内には所定範囲内でX,Y,θ方向にスライド可能
で、かつ上下方向の動きを拘束した状態で支持するベー
ス17aが架台2aに取り付けられている。ベース17
aには下焼枠17をX軸方向(図5で左右方向)および
θ軸方向に駆動する一対のX軸アクチュエータ18a、
18b、および下焼枠17をY軸方向(図5で上下方
向)に駆動するY軸アクチュエータ18cが取り付けら
れている。各アクチュエータは、モータ、送りねじ等か
らなり、先端部分にモータの回転に伴い、軸方向に伸縮
する伸縮部を備えており、各アクチュエータ18a,1
8b,18cの伸縮部は、それぞれ下焼枠17に延設さ
れ、これと一体的に動く受け板18d,18e,18f
に当接されている。また、各アクチュエータ18a,1
8b,18cの伸縮部と受け板18d,18e,18f
とが常に当接した状態を保つようにするため、ベース1
7aには先端部分に伸縮部を備えた予圧用エアシリンダ
18g,18h,18iが、下焼枠17にはそれぞれの
伸縮部に当接される受け板18j,18k,18lが、
設けられている。すなわち各エアシリンダ18g,18
h,18iは、それぞれアクチュエータ18a,18
b,18cの伸縮部が伸びる方向と逆方向に予圧を加え
るように構成されている。一対のX軸アクチュエータ1
8a、18bの先端の伸縮部が同方向に伸縮することに
より下焼枠17はX軸方向に移動し、互いに反対方向に
駆動することにより下焼枠17はθ軸方向(XY平面内
の回転)に回動する。そしてY軸アクチュエータ18c
の先端の伸縮部がY軸方向に伸縮することにより、下焼
枠17はY軸方向に移動する。また、下焼枠17の上に
は下マスク15が載置されている。
【0017】ベース17aの上方にはステージ部2b内
を上下方向に摺動自在な側板19が左右一対設けられて
おり、その内側には下焼枠17と対向する上焼枠13が
設けられている。ステージ部2bの外枠を構成するZ軸
フレームには、上焼枠を上下方向(Z軸方向)に位置決
めするZ軸駆動機構が設けられている。これは、Z軸フ
レーム背面に設けられたZ軸駆動モータ4の駆動力をカ
ップリング、2〜3枚のかさ歯車を組み合わせたギャボ
ックス、シャフトからなる動力伝達機構を経由し、Z軸
フレームに垂直に支持された左右各2本のボールねじの
ねじ軸に同時に伝える。これらのうち、左側の2本のボ
ールねじのナットは左側の側板19に、右側の2本のボ
ールねじは右側の側板19にそれぞれ固定されている。
また、Z軸フレームには左右各2本ずつの直動案内のレ
ールが、垂直に固定され、これらに組み合わされる直動
案内のベアリングが左右の側板19に固定されている。
従って、Z軸駆動モータの回転に伴い、左右の側板19
が同時に直動案内に案内されながら上下方向に駆動さ
れ、結果として左右の側板19に支持された上焼枠13
が水平状態を保ったまま上下に移動することになる。ま
た、ステージ部2bには左右一対のエアシリンダ14が
設けられており、その伸縮するロッドの先端部は部材を
介し、側板に固定されており、上焼枠13を側板19と
共にZ軸方向に移動する。エアシリンダ14は不図示の
空圧回路に接続され、上焼枠、側板等の上下移動する部
分の重量をキャンセルするためのカウンターバランスと
して機能する。
【0018】上焼枠13を複数の板バネを介して保持す
る上焼枠保持部13aは後方側部に設けられた左右一対
の軸受16を介して側板19に取り付られており、上焼
枠13(および上焼保持部13a)は軸受16の軸Aを
中心に旋回する。上焼枠保持部13aの開口位置および
閉口位置にはショックアブソーバ10a、10bが設け
られており、上焼枠13の旋回時の衝撃を吸収する。
【0019】図7は上焼枠保持部13aおよび側板19
の取付構造の一部を示す断面図である。上焼枠保持部1
3aに固定された左右一対の軸受21には旋回用シリン
ダ20の本体に固定された先端リング状のシャフト21
aが取り付けられており、上焼枠13は軸受21の軸C
を中心に旋回用シリンダ20に対して回動自在である。
【0020】旋回用シリンダ20のロッド20b先端部
には左右一対の軸受22が取り付けられており、そのシ
ャフト22aのフランジ部22cは側板19に固定され
ている。したがって、旋回用シリンダ20は軸受22の
軸Bを中心に側板19に対して回動自在である。
【0021】旋回用シリンダ20を駆動してそのロッド
20bを押し出すと、ロッド20bは側板19に対して
軸Bを中心に、旋回用シリンダ20の本体は上焼枠13
に対して軸Cを中心に回動しながら上焼枠13(および
上焼枠保持部13a)は軸Aを中心に側板19に対して
旋回する。
【0022】[軸A、B、Cの幾何学的考察]つぎに、
軸A、軸B、軸Cの幾何学的位置関係について考察す
る。図8は軸A、軸B、軸Cの幾何学的位置関係を示す
説明図である。ここで、AB間の距離、つまり上焼枠1
3の旋回中心から旋回用シリンダ20の支点(B点)ま
での距離をlとする。また、AC間の距離、つまり上焼
枠13の旋回半径をrとする。さらに、水平面から旋回
用シリンダの支点(B点)までの距離をhとする。
【0023】また、上焼枠13の旋回角をθtとし、水
平面から旋回用シリンダ20の支点(B点)の角度をθ
dとする。さらに、上焼枠13の任意の旋回点Cにおけ
る法線力Nと旋回用シリンダ20の駆動力Fとのなす角
をαとする。また、C点において上焼枠13を旋回させ
る力、つまり接線力をTとする。
【0024】角度α、接線力Tおよび法線力Nは数式1
に示す関係にある。
【0025】
【数1】T=Fsinα N=Fcosα T/N=tanα 数式1は、tanαが大きい程、上焼枠13の旋回モー
メントが大きくなり、小さな駆動力Fで大きな旋回力を
効率良く引き出せることを意味する。
【0026】つぎに、旋回半径rと距離lとの比R(=
r/l)および距離hの符号を変更した種々の場合につ
いて考察する。 (a)R≦1、h<0の場合、θt=0°付近で接線力
Tが大きい。 (b)R≦1、h≧0の場合、0≦θt≦θdで引力、
θd≦θtで推力となるので、旋回用シリンダの切替制
御が困難である。また、θt=θdのときは旋回用シリ
ンダの駆動力Fは全て法線力Nとなって接線力Tは0と
なる。 (c)R>1、h≦0の場合、θt=0°付近で接線力
Tが小さい。 (d)R>1、h>0の場合、0≦θt≦θdで引力、
θd≦θtで推力となるので、旋回用シリンダの切替制
御が困難である。
【0027】上記(a)の場合、つまり図8に示すよう
にl≧r(R≦1)、h<0の場合、上焼枠13の荷重
が大きく架かる旋回角θt=0°付近で接線力Tを大き
くでき、かつ旋回用シリンダ20の推力または引力を旋
回途中で切り替えずに制御できるので、望ましい幾何学
的位置関係である。したがって、上記(a)の場合、θ
t=0°付近でtanα≧|1|であると、旋回用シリ
ンダ20の駆動力Fに対して接線力Tを有効に得ること
ができる。但し、θt=θdのときは旋回用シリンダ2
0の駆動力Fは全て法線力Nとなって接線力Tは0とな
ってしまうが、距離hを大きく設定すればθt=0°付
近で接線力Tが小さくなってしまうことはない。
【0028】また、上焼枠13は旋回角θt=0°〜1
20°の範囲で旋回できることが望ましい。これは、最
大旋回角θrを90°に設定すると上焼枠13が前面に
倒れる易くなる一方、大きな値に設定すると上焼枠13
を展開させたときに上マスク11の取付位置が作業者か
ら離れて作業性が低下するからである。
【0029】つぎに、上記(a)の幾何学的位置関係に
おいて、旋回角θt=0°〜120°、θt=0°でt
anα≧|1|の条件を満たす場合について考察する。
ここで、tanα(=T/N)は数式2のように表すこ
とができる。
【0030】
【数2】tanα=cos(τ−θ)/[R−sin
(τ−θ)] 但し、cosτ=h/l、R=r/lである。
【0031】tanα≧|1|の条件を満たす場合、K
1=1/2・sin-1(R2−1)、K2=τmax=
π/2+K1とすると、K1≦θt≦K2の範囲でta
nα≧|1|となる。0≦R≦1の範囲でRの値に応じ
たK1およびK2の値を表1に示す。これにより、ta
nα≧|1|となる旋回角θtの範囲が分かる。
【0032】
【表1】 つぎに、最大旋回角θrでtanα≧0.4になる場合
のRの値について考察する。表2は最大旋回角θrおよ
びRの値に応じたtanαの値を示す。
【0033】
【表2】 表2により、最大旋回角θrでtanα≧0.4、0.
5となる場合は表3に示す通りである。
【0034】
【表3】 したがって、最大旋回角θr=120°とした場合、t
anα≧0.5となるRの下限値は0.7であり、ta
nα≧0.4となるRの下限値は約0.4である。ま
た、最大旋回角θr=110°とした場合、tanα≧
0.5となるRの下限値は0.1であり、tanα≧
0.4となるRの下限値は0である。
【0035】したがって、最大旋回角θrを120°と
する場合、tanα≧0.4として0.4≦R<1.0
に設定することができる。また、最大旋回角θrを11
0°とする場合、tanα≧0.5として0.1≦R<
1.0に設定することができ、設計の幅を広げることが
できる。
【0036】尚、最大旋回角θrが120°を越える
と、作業者から上焼枠13の作業位置が遠くなりやや作
業性が低下するので、より好ましくは最大旋回角θrを
110°として作業性を損ねない範囲で設定することが
望ましい。
【0037】つぎに、旋回用シリンダ20の支点(B
点)の位置について考察する。表4は最大旋回角θr=
120°でtanα=0.4の場合、最大旋回角θr=
110°でtanα=0.5の場合における距離hを示
す。
【0038】
【表4】 したがって、θr=120°でtanα=0.4の場
合、|h|≦0.479l、θr=110°でtanα
=0.5の場合、|h|≦0.65lであるので、θr
=120°の場合、61.4°≦τmax<90°、θ
r=110°の場合、49.0°≦τmax<90°と
なる。したがって、旋回用シリンダ20の支点(B点)
の位置をこの範囲で設定すればよい。
【0039】このように、本実施の形態における露光部
2では、上焼枠13の荷重が大きく架かる旋回角θt=
0°付近で有効に大きな旋回力を得ることができる。ま
た、旋回用シリンダ20の推力あるいは引力を旋回途中
で切り替えることなく容易に制御できる。しかも、小さ
な推力あるいは引力で大きな旋回力を得ることができる
ので、旋回用シリンダ20の径を小さくして小型化でき
る。また、上焼枠13の旋回側に旋回用シリンダ20を
設けたので、水平方向の省スペースを図ることができ
る。
【0040】[上下焼枠の取付構造]図9は上焼枠13
および下焼枠17の構造を示す説明図である。図10は
図9の矢印Y−Y線に沿って上焼枠13および下焼枠1
7の取付構造を示す断面図である。
【0041】上焼枠13および下焼枠17には、それぞ
れ露光光を通過させるための長方形の開口部23、27
が形成されている。開口部23、27の周囲には、それ
ぞれ上マスク11、下マスク15を固定するコマ42、
44が6箇所に設けられている。また、開口部23、2
7の周囲にはそれぞれ上マスク11と下マスク15との
間に被露光物を挟持した状態で密着状態に保持する内側
パッキン24、26が設けられている。さらに、内側パ
ッキン24、26の外側周囲には、それぞれ楕円状のマ
スク固定用パッキン31、33が8箇所に設けられてい
る。
【0042】各マスク固定用パッキン31、33の内側
の上下焼枠13、17には不図示の真空ポンプ、バルブ
等からなる空圧回路に連通される吸引用の孔37、38
が形成されており、上マスク11、下マスク15をマス
ク固定用パッキン31、33に密着させた状態で孔3
7、38から吸引してその内部を負圧にすることにより
上マスク11および下マスク15はそれぞれ上焼枠13
および下焼枠17に固定される。
【0043】また、上焼枠13の外側周囲には外側パッ
キン35が設けられており、閉じたときに下焼枠17と
の間を密着状態にする。下焼枠17の外側パッキン35
に対向する位置より内側には不図示の、真空ポンプ、バ
ルブ等からなる空圧回路に連通される孔39が形成され
ており、上焼枠13と下焼枠17を閉じた状態で孔39
から吸引してその内部を負圧にすることにより上焼枠1
3および下焼枠17の間に被露光物を挟んだ状態で密着
状態にする。
【0044】上マスク11および下マスク15を交換す
る場合について説明する。まず、孔39を通じてその内
部を大気に開放し、Z軸駆動用シリンダ14により上焼
枠13を上方に移動してから旋回用シリンダ20により
上焼枠13を最大旋回角(例えば、110°)まで旋回
させて開放状態とする。つづいて、コマ42、44を外
し、孔37、38を通じてマスク固定用パッキン31、
33の内側を大気に開放し、上マスク11、下マスク1
5の密着状態を緩める。この後、上マスク11、下マス
ク15を交換する。
【0045】このように、上焼枠13を90°以上に旋
回させた状態で上マスク11を脱着するので、作業者は
容易に上マスク11を交換できる。また、マスク固定用
パッキン31の内側を負圧にして上マスク11を上焼枠
13に固定するので、旋回動作によって上焼枠13から
上マスク11がずれることなく位置決めできる。また、
上マスク11および下マスク15の大きさを揃えること
ができ、マスク素材を共用できる。
【0046】図11は他の上下焼枠の構成を示す説明図
である。図12は上下焼枠の取付状態を示す断面図であ
る。上焼枠53の開口部63は下焼枠57の開口部67
に較べて大きく形成されており、下焼枠57の開口部6
7の周囲に形成された段部57aに重ね合わされて上焼
枠53が取り付けられる。段部57aの面には内側パッ
キン66、コマ74、マスク固定用パッキン73、孔7
8が設けられている。また、上焼枠53の外側パッキン
75と対向する下段57bの面の内側には、孔79が形
成されている。さらに、上焼枠53には上マスク保持用
パッキン77、上マスク保持用外側パッキン80が設け
られている。上焼枠53には孔82が形成されており、
この孔82を通じて上マスク保持用パッキン77の内側
を吸引する。
【0047】図13は下焼枠57に上焼枠53を重ね合
わせた状態を示す説明図である。下焼枠57に上焼枠5
3を重ね合わせた状態で、上下マスク51、55を取り
外す場合、まず上マスク51を外してからその後に下マ
スク55を外す。取り付けるときはその逆の手順で先に
下マスク55を取り付けてから上マスク51を取り付け
る。このように、下焼枠57に上焼枠53を重ね合わせ
た状態のまま、作業者は下マスク55および上マスク5
1を交換することができる。また、上マスク51の下面
が上焼枠53によって支持されるので、上焼枠53を持
ち上げた状態で上マスク保持用パッキン77内側の真空
が破れても上マスク51が落下することはない。
【0048】尚、Z軸駆動用シリンダ14により上焼枠
53を上方に移動させた状態で交換してもよく、この場
合、被露光物を搬出した後、即座に交換作業に入ること
ができる。また、旋回用シリンダ20により上焼枠53
を所定角度(例えば、90°未満)まで旋回させてから
交換作業に入ってもよく、この場合、手前の作業空間を
広くとることができる。
【0049】図14は他の焼枠の構成を示す説明図であ
る。これは、例えば試作などの場合でガラスマスクの代
わりにパターンフィルムを用いて両面露光する場合、撓
み易いパターンフィルムをガラスマスクと同様の手順で
露光できるようにするものであり、上焼枠、下焼枠とも
同様の構成である。ガラス製のパターンフィルム固定治
具82が組み込まれる焼枠83の面には、吸着パッド8
3a〜83hが不図示の真空ポンプ、バルブ等からなる
空圧回路に接続されて複数設けられており、吸着パッド
83a〜83hはそれぞれ独立に吸着可能である。ま
た、図14におけるパターンフィルム固定治具82の上
面(すなわちパターンフィルムが載せられる側の面)に
は溝状の吸着パッド82aが設けられ、さらにその溝内
の8ケ所には吸着パッド83a,83d,83e,およ
び83hの内側に通じる貫通孔82bが形成されてい
る。パターンフィルム81を焼枠83に固定する場合、
まず、パターンフィルム固定治具82を焼枠83の内側
に嵌め込み、その上にパターンフィルム81を載せる。
吸着パッド83b、83c、83f、83gの内側を吸
引することにより、焼枠83に対し、パターンフィルム
固定治具82を密着し、固定することができる。この状
態で、さらに83a,83d,83e,83hの内側を
吸引することにより、貫通孔82bを通じてパターンフ
ィルム81をパターンフィルム固定治具82の吸着パッ
ド82aに密着させると同時にパターンフィルム固定治
具82を焼枠83に密着させて固定する。図15はパタ
ーンフィルム固定治具82を焼枠83に重ね合わせた状
態を示す平面図である。
【0050】このように、パターンフィルム固定治具8
2を用いることにより撓みやすいパターンフィルム81
をずれることなく焼枠83に固定でき、ガラスマスクと
同様に露光部2で両面露光を行うことができる。したが
って、従来、人手によりパターンフィルムを被露光物の
両面に貼り合わせていた作業を省くことができる。
【0051】なお、この場合、パターンフィルム82と
組み合わされる焼枠は図3等の上焼枠13、図5等の下
焼枠17、あるいは図11等の上焼枠53、下焼枠57
としてもよいことはもちろんである。
【0052】[アライメント用カメラ]図16はアライ
メント用カメラ(CCDカメラ)の配置を示す説明図で
ある。前述したように、下マスク15の下方には一対の
アライメント用カメラ85が設けられている。一対のア
ライメント用カメラ85はそれぞれモータと送りねじを
中心に構成されるX軸アクチュエータ86、Y軸アクチ
ュエータ87およびZ軸アクチュエータにより位置決め
される。また、上マスク11の上方にはアライメント用
カメラ85と対向する位置に一対の照明用光源88が設
けられている。
【0053】アライメント用カメラ85をX軸、Y軸ア
クチュエータ86、87によりX軸、Y軸方向に移動さ
せることにより、上下マスク11、15に描かれた後述
するアライメントマークにアライメント用カメラ85を
位置合わせすることができる。なお、Z軸アクチュエー
タはアライメント用カメラ85のピント合わせ用であ
る。
【0054】[ローダ、アンローダの機構]図17はロ
ーダ1およびアンローダ3の構成を模式的に示す説明図
である。搬入用のローダ1および搬出用のアンローダ3
は、露光部2に向けて水平方向に移動自在なスライドベ
ース141、142、スライドベース141、142の
下方に取り付けられZ軸方向に移動自在な一対のハンド
144、145、146、147、および被露光物およ
び層間紙を積載する載置台148、149、150A、
150Bからなる。
【0055】最初の状態では載置台148には露光前の
被露光物と層間紙が交互に重ねられて載置され、150
Aには露光後の被露光物同士の間に挿入される層間紙が
重ねられて載置されている。被露光物にはレジストが塗
布されていることもあり、表面に傷がつきやすいため、
その表面保護のために層間紙が用いられ、被露光物同士
の間に挿入される。149はローダ側で用済みになった
層間紙を載置するためのものであり、150Bは、露光
済の被露光物と層間紙とが交互に積み重ねられるための
ものである。
【0056】スライドベース141、142は直動案内
151、152により支持され、サーボモータ154、
155により駆動されるボールねじ157、158にし
たがってX軸方向に移動自在である。ハンド144、1
45、146、147はシリンダ161、162、16
3A、163Bを介してスライドベース141、142
に取り付けられており、シリンダ161、162、16
3A、163Bを駆動することにより上下(Z軸)方向
に移動自在である。一対のハンド144、145および
146、147は被露光物用と層間紙用とに別れてお
り、ハンドがローダ側、アンローダ側に1つずつしかな
い場合と比べ工程を低減でき、能率が上がる。その下方
には複数の吸着パッド164、165、166A、16
6Bおよび押し棒167、168、169、170が取
り付けられている。一部の吸着パッド164、165、
166A、166Bおよび押し棒167、168、16
9、170はシリンダ171、172、173、17
4、175、176、177、178を介してハンド1
44、145、146、147に取り付けられており、
シリンダ171、172、173、174、175、1
76、177、178を駆動することにより上下(Z
軸)方向に移動自在である。
【0057】一対の載置台148、149および150
A、150Bは、それぞれサーボモータ181、18
2、185、186により駆動されるボールねじ18
3、184、187、188により軸支されている。ま
た、載置台148、149、150A、150Bの高さ
はセンサ189、190によって制御される。センサ1
89、190として光学式センサや機械式のリミットス
イッチなどが用いられる。また、載置台148、150
Aの側方には静電除去したエアを吹きつけるエアブロー
191、192が設けられている。
【0058】図18はハンドに取り付けられる吸着パッ
ドの配置の例を示す説明図である。同図(A)ではハン
ド144、145、146、147の周囲8箇所に吸着
パッド164、165、166A、166Bが取り付け
られ、そのうち右上および右下の吸着パッド164、1
65(図中、黒丸)にはシリンダ171、172、17
5、176が取り付けられている。同様に、同図(B)
では4箇所に、同図(C)および同図(D)では12箇
所に吸着パッド164、165、166A、166Bが
取り付けられており、そのうち黒丸印で示したものには
シリンダ171,172,175,176が取り付けら
れている。同図(D)に較べて同図(C)ではシリンダ
171、172、175、176付きの吸着パッド16
4、165、166A、166Bが4箇所に設けられて
おり、脱着に際して被露光物が折れ曲がってしまう危険
性を少なくすることができる。このように、被露光物の
サイズ等に応じ、適宜、吸着パッドおよびシリンダ17
1,172,175,176のレイアウトの仕方を選択
する。
【0059】上記構成を有するローダ1およびアンロー
ダ3は以下の手順で被露光物を搬送する。予め載置台1
48に層間紙が介装された被露光物を載置し、センサ1
89により被露光物を所定の高さに揃えておく。サーボ
モータ154により駆動されるボールねじ157にした
がってスライドベース141は露光部2側に水平移動す
る。左側のハンド144が載置台148の上に来ると、
ハンド144を下降し、吸着パッド164およひ押し棒
167を被露光物に突き当てる。この状態でシリンダ1
71により右側方の吸着パッド164を持ち上げてまず
被露光物の端部をめくるような状態にし、エアブロー1
91により静電気を除去する。この後、被露光物全体を
持ち上げて(この時、同時にシリンダ171はもとにも
どす)露光部2に搬入する。そして下マスク15の真上
に被露光物を位置させた状態でハンド144を下降し、
押し棒167を突き当て、吸着パッド164の吸引を解
除し、ハンド144を持ち上げる。これと並行して、同
様の要領でハンド145の吸着パッド165により層間
紙を持ち上げて載置台149の上に載置する。すなわ
ち、ハンド144による載置台148からの被露光物の
持上げと同時にハンド145による層間紙の載置台14
9への載置が、ハンド144による被露光物の下マスク
15上への載置と同時にハンド145による層間紙の載
置台148からの持上げが、それぞれ行われる。このた
め、ハンド144と145の中心間距離、載置台149
と148の中心間距離、および載置台148と露光部2
の中心間距離は等しく設定されている。
【0060】露光部2で露光が行われた後、被露光物を
搬出する場合、同様の手順でハンド147の吸着パッド
166Bにより被露光物を持ち上げて搬出用の載置台1
50Bの上に来ると、ハンド147を下降して被露光物
を載置する。このとき、押し棒170を下げて被露光物
を押さえ付けた状態で吸着パッド176を被露光物から
離し、続いて押し棒170を引き上げる。この後、載置
台150Aに置かれている層間紙を同様の手順で運んで
被露光物の上に置く。ローダの場合と同様、ハンド14
6による層間紙の載置台150Aから150Bへの移載
も並行して行われる。
【0061】このように、被露光物や層間紙を吸着パッ
ドで持ち上げる場合あるいは搬送した被露光物や層間紙
を吸着パッドから離す場合、押し棒167、168、1
69、170で予め被露光物や層間紙を押さえておくこ
とにより被露光物の位置がずれてしまうことを防ぐこと
ができる。
【0062】さらに、シリンダ171(172,17
5,176)により、まず被露光物(又は層間紙)の端
部を少し持ち上げてから、161(162,163A,
163B)により全体を上げるという手順を踏むことに
より、確実に1枚ずつ搬送することができる。さらにエ
アブローを搬送する被露光物(又は層間紙)の下面に吹
きつけることにより、さらに確実に行われる。
【0063】上記実施の態様では、ハンドのX軸方向の
移動にはモータと送りねじの組合せを用いていたが、代
わりにロッドレスシリンダを用いた例の要部を図26に
示す。但し、シリンダ161,162,163A,16
3Bから下の構成は先述と同様なので省略する。この例
では、ロッドレスシリンダを2段重ねにし、X軸方向の
省スペースを図っている。
【0064】[制御部の構成]露光装置の動作全体を制
御する制御部の構成について説明する。図19は制御部
の構成を示すブロック図である。制御部91はシーケン
サ92を中心に構成されており、シーケンサ92にはC
PU93、入出力ユニット94、モータコントローラ9
5などが組み込まれている。CPU93には操作部のタ
ッチパネル97などが接続されている。入出力ユニット
94にはアライメント用カメラ85、露光光源8、9、
空圧バルブ、各種センサなどが接続されている。モータ
コントローラ95にはX軸およびY軸駆動用モータ18
a、18b、18cが接続されている。
【0065】[露光動作]上記構成を有する露光装置の
露光動作について説明する。図20は制御部によって実
行される露光動作の処理手順を示すフローチャートであ
る。露光動作の開始に際して、作業者は予め上マスク1
1および下マスク15をそれぞれ上焼枠13および下焼
枠17にセットし、上焼枠13を手前に旋回させてから
下降して下焼枠17と重ね合わせる準備作業を行う。さ
らに、上焼枠13および下焼枠17に描かれたアライメ
ントマークを利用し、下焼枠17をX軸方向、Y軸方向
に移動させて上マスク11および下マスク15の粗い位
置決め作業を行う。この作業者による位置決め作業につ
いて説明する。
【0066】図21は上マスク11および下マスク15
に描かれたアライメントマークを示す説明図である。上
マスク11の両側には内円を除き黒塗りの四角形の上ア
ライメントマーク101が描かれている。また、下マス
ク15には黒丸の下アライメントマーク102が描かれ
ている。上マスク11を下マスク15に重ね合わせた状
態で、作業者はアライメント用カメラ85で撮影される
撮影範囲を示す基準枠103を下アライメントマーク1
02の中心に合わせるように操作部のタッチパネル97
を操作してカメラ位置調整用の前記X軸、Y軸アクチュ
エータ86,87により下焼枠17をX軸、Y軸方向に
移動させる。
【0067】このような上マスクと下マスクの位置合わ
せの作業はカメラの視野内にアライメントマークがある
ことが前提であるが、最初の状態では必ずしもカメラの
視野内にあるとは限らない。ここでは、そのような場合
でも容易にアライメントマークの中心位置を見つけ出す
ことのできるガイドパターンを有するアライメントマー
クの例を示す。
【0068】図22は他の下アライメントマークに基準
枠を合わせる様子を示す説明図である。この下アライメ
ントマーク111は、四角形の枠111cの内側の4箇
所に突起部111aを有するガイドパターンと、該ガイ
ドパターンの中心に位置し、後述のステップS7のアラ
イメント動作で使用する中心部111bとからなる。突
起部111aが示す方向に中心部111bを有する。ア
ライメント用カメラ85の視野113を中心部111b
に合わせるためにはカメラの視野113を前記X軸、Y
軸アクチュエータ86,87により上下左右に移動さ
せ、モニタ画面に突起部111aが映し出されたときに
その示す方向にカメラの視野113を移動させることに
よりカメラの視野113を下アライメントマーク111
の中心部111bに導くことができる。これにより、ア
ライメントマークの走査時間を短縮できる。
【0069】図23は他の下アライメントマークの形状
を示す説明図である。この下アライメントマーク121
は上記下アライメントマーク111と同じマークの周囲
に突起部121aを有する四角形の枠121cが描かれ
た形状を有する。これにより、アライメント用カメラ8
5のカメラの視野113が下アライメントマーク121
の中心から大きくずれた場合にもカメラの視野113を
その中心部のある方向に導くことができ、アライメント
マークの走査時間を短縮できる。
【0070】図24は他の下アライメントマークの形状
を示す説明図である。下アライメントマーク131は破
線で描かれた四角形の枠131cを有し、破線の各要素
131dの長さは中心に向かうにしたがって短くなるよ
うに設定されている。したがって、作業者は破線の各要
素131dの長さが短くなる方向にカメラの視野を移動
させることにより容易に中心部を見つけることができ
る。
【0071】上記準備作業を終えると、以降は自動運転
による露光動作を開始する。まず、ローダ1により被露
光物を露光部2に搬送する(ステップS1)。被露光物
が下マスク15の上にセットされると、上焼枠13を旋
回用シリンダ20により旋回させてから下降して下焼枠
17と重ね合わせる(ステップS2)。空圧バルブによ
り吸引を行い、上焼枠13を下焼枠17に密着させる
(ステップS3)。
【0072】この状態でアライメントが正常であるかを
確認する(ステップS4)。つまり、上マスクの位置を
基準とし、これに対して、下マスクがずれていないかを
確認する。このアライメントの確認について詳述する。
図25はアライメントの確認動作を示す説明図である。
まず、基準枠103の内側にある下アライメントマーク
102(あるいは111b,121b,または131
b)をマスクした状態(すなわち基準枠103の内側の
すべての画素が白(すなわちオン状態)とみなすよう演
算処理する)で上アライメントマーク101の内円の重
心を計算してその中心位置を求める。つぎに、基準枠1
03の外側にある上アライメントマーク101をマスク
した状態(すなわち基準枠103の外側のすべての画素
を白とみなすよう演算処理する)で下アライメントマー
ク102の黒丸の重心を計算してその中心位置を求める
(同図(A)参照)。同様に上下マスク11、15の他
方の側にある上下アライメントマーク101、102に
ついてもその中心位置を求める。このようにして求めた
2組の上下アライメントマークの重心位置の情報に基づ
き、上下アライメントマーク101、102の中心位置
が一致していれば、すなわち、予め設定された許容され
る誤差内に入っていれば、X軸、Y軸方向にずれがない
と判断される。
【0073】上記アライメントの確認動作でずれている
と判断された場合、一旦、真空を破壊して(ステップS
5)上焼枠13を少しだけ上昇させる(ステップS
6)。上焼枠13を上昇させた状態で、X軸、Y軸アク
チュエータ18a、18b、18cを駆動して下焼枠1
7のX軸、Y軸あるいはθ軸方向のアライメントを行う
(ステップS7)。
【0074】尚、露光動作を連続して行っていると、上
焼枠13の熱変位や機械的なマスクずれにより上アライ
メントマーク101が基準枠103からずれてくること
がある。基準枠103にかからない範囲で上アライメン
トマーク101がずれる分には問題がないが、ずれが大
きく基準枠103から外れてしまう場合、上記アライメ
ントのための重心計算が正しくできなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では基準枠103と上アライメン
トマーク101のずれを重心計算により求め、そのずれ
量だけアライメント用カメラ85を移動させることによ
り基準枠103を上アライメントマーク101の中心に
位置決めする制御を行う。即ち、基準枠103の重心か
らその中心位置を求め、上アライメントマーク101の
内円の重心からその中心位置を求め(同図(B)参
照)、そのずれ量だけX軸、Y軸アクチュエータ86、
87によりアライメント用カメラ85を移動させる。こ
れにより、基準枠103から上アライメントマーク10
1が外れてしまうことを防止できる。この操作は、例え
ば、前記ステップS4の最初に行うようにする。
【0075】ステップS7におけるアライメント動作を
終えると、上焼枠11を下降させ(ステップS8)、前
述のステップS3に戻って上焼枠11を下焼枠13に密
着させる。アライメントの確認ができた段階で露光を行
う(ステップS9)。
【0076】露光を終えると、真空を破壊して(ステッ
プS10)上焼枠11を上昇させる(ステップS1
1)。そして、アンローダ3により露光後の被露光物を
取り出して搬出する(ステップS12)。続いて、ステ
ップS1〜S12のサイクルが繰り返される。
【0077】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る露光装置によれ
ば、前記上焼枠を旋回自在に支持する第1軸受を基台に
設け、該上焼枠の開口側に駆動用シリンダの一方を回動
自在に支持する第2軸受を設け、該駆動用シリンダの他
方を回動自在に支持する第3軸受を前記基台に設け、前
記駆動用シリンダの進退動作により前記上焼枠を開閉す
るので、上マスクの交換作業を軽減できる。
【0078】また、作業者側から見て上焼枠を旋回自在
に支持する第1軸受が取り付けられた基台の後方に、駆
動用シリンダの一方を回動自在に支持する第2軸受を取
り付ける場合と較べ、比較的小さな駆動力で上焼枠を開
閉できる。したがって、駆動用シリンダの径を小さくし
て小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における露光装置の全体構成を示す
透視図である。
【図2】露光部2の上側露光機構を示す左側断面図であ
る。
【図3】図2の露光機構の要部を示す平面図である。
【図4】図3の矢印X−X線方向から視た断面図であ
る。
【図5】露光部2の下側露光機構を示す平面図である。
【図6】図5の露光機構の正面図である。
【図7】上焼枠13および側板19の取付構造の一部を
示す断面図である。
【図8】軸A、軸B、軸Cの幾何学的位置関係を示す説
明図である。
【図9】上焼枠13および下焼枠17の構造を示す説明
図である。
【図10】図9の矢印Y−Y線に沿って上焼枠13およ
び下焼枠17の取付構造を示す断面図である。
【図11】他の上下焼枠の構成を示す説明図である。
【図12】上下焼枠の取付状態を示す断面図である。
【図13】下焼枠57に上焼枠53を重ね合わせた状態
を示す説明図である。
【図14】他の焼枠の構成を示す説明図である。
【図15】パターンフィルム固定治具82を焼枠83に
重ね合わせた状態を示す平面図である。
【図16】アライメント用カメラの配置を示す説明図で
ある。
【図17】ローダ1およびアンローダ3の構成を模式的
に示す説明図である。
【図18】ハンドに取り付けられる吸着パッドの配置を
示す説明図である。
【図19】制御部の構成を示すブロック図である。
【図20】制御部によって実行される露光動作の処理手
順を示すフローチャートである。
【図21】上マスク11および下マスク15に描かれた
アライメントマークを示す説明図である。
【図22】他の下アライメントマークに基準枠を合わせ
る様子を示す説明図である。
【図23】他の下アライメントマークの形状を示す説明
図である。
【図24】他の下アライメントマークの形状を示す説明
図である。
【図25】アライメントの確認動作を示す説明図であ
る。
【図26】ロッドレスシリンダを用いた場合のローダ、
アンローダの要部の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
2 露光部 11 上マスク 13 上焼枠 15 下マスク 16、21、22 軸受 17 下焼枠 20 旋回用シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 悟 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 小岩井 久賀 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 竹中 透 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 寺田 康久 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上焼枠および下焼枠にそれぞれ上マスク
    および下マスクを取り付け、 該上マスクと下マスクとの間に被露光物を介装し、 前記上マスクおよび下マスクの反被露光物側からそれぞ
    れ露光光を照射し、 前記被露光物を露光する露光装置において、 前記上焼枠を旋回自在に支持する第1軸受を基台に設
    け、 該上焼枠の開口側に駆動用シリンダの一方を回動自在に
    支持する第2軸受を設け、 該駆動用シリンダの他方を回動自在に支持する第3軸受
    を前記基台に設け、 前記駆動用シリンダの進退動作により前記上焼枠を開閉
    することを特徴とする露光装置。
JP8117141A 1996-04-16 1996-04-16 露光装置 Pending JPH09281713A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304852A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Nsk Ltd 近接スキャン露光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304852A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Nsk Ltd 近接スキャン露光装置

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