JPH06148752A - 密着体と密着装置及び露光装置 - Google Patents

密着体と密着装置及び露光装置

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JPH06148752A
JPH06148752A JP4315925A JP31592592A JPH06148752A JP H06148752 A JPH06148752 A JP H06148752A JP 4315925 A JP4315925 A JP 4315925A JP 31592592 A JP31592592 A JP 31592592A JP H06148752 A JPH06148752 A JP H06148752A
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JP
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substrate
holding member
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film
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Application number
JP4315925A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Toyoda
誠一郎 豊田
Sadao Funyu
貞夫 船生
Tetsuo Kashiwazaki
哲夫 柏崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Ono Sokki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を簡単で小型化ができ、安価に製造でき
る。 【構成】 原版フィルム2と感光性のある基板1とを整
合させた状態で密着させる密着体404であって、原版
フィルム2が位置決め貼付された透光性のある第1の保
持部材401と、基板を外部から保持して整合させる貫
通孔403aを有し、密着時にその貫通孔403aを基
板1で封止する第2の保持部材403と、第1及び第2
の保持部材401,403を気密に封止する封止部材4
02とを含み、第2の保持枠403の貫通孔403aを
介して、基板1を直接整合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性のある基板に原
版フィルムを位置決めして密着させる密着体と、そのよ
うな密着体を密着させる密着装置、及び、感光性のある
基板に原版フィルムを位置決めして密着させて、原版フ
ィルムの絵柄を基板に焼き付ける露光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の密着装置の一例を示す
模式図である。従来の密着装置は、図13(A)に示す
ように、下側保持部材343が整合テーブル334上に
着脱機構332によって保持されており、搬入キャリア
(不図示)によって下側保持部材343上に基板301
が投入される〔工程(1)〕。下側保持部材343は、
上面に多数の貫通孔があり、基板301が真空吸着〔工
程(2)〕される。次いで、基板301上のマークをC
CDカメラ333が検出し〔工程(3)〕、その結果に
基づいて、整合テーブル334は基板301のX軸,Y
軸方向及びθ軸回りの精密位置決めを行い〔工程
(4)〕、整合作業を完了する。
【0003】ここで、図13(B)に示すように、上側
保持部材341がガイド機構(不図示)に沿って下降し
て〔工程(5)〕、下側保持部材343に対して正確な
位置精度を保って対面する。この上側保持部材341に
は、透光性の基板に原版フィルム302が位置決め貼付
されている。上側保持部材341には、下面の外周縁に
枠状のパッキン342が設けられており、下側保持部材
343と重ね合わせることにより、気密室が形成され
る。その気密室を真空吸引〔工程(6)〕することによ
り、上側保持部材341と下側保持部材343、つま
り、原版フィルム302と基板301が密着する。
【0004】次いで、図13(C)に示すように、上側
保持部材341と下側保持部材343は、着脱機構33
2から離脱し、密着した状態で露光装置(不図示)にセ
ットされる。露光装置では、上側保持部材341と下側
保持部材343に挟まれた状態で、上側保持部材341
の透光性の基板側から露光ランプによって露光が行わ
れ、原版フィルム302の絵柄が基板301に焼付られ
る。
【0005】図14は、従来の露光装置の一例を示す模
式図である。従来の露光装置は、まず、透明な下側保持
部材143が整合テーブル134上に吸着保持されてお
り、搬入キャリア120によって下側保持部材143上
に基板101が投入される。次いで、基板101のマー
クをCCDカメラ133が検出し、その結果に基づい
て、整合テーブル134は基板101のX軸,Y軸方向
及びθ軸回りの精密位置決めを行い、整合作業を完了す
る。
【0006】ここで、上側保持部材141が露光部16
0から整合部140へ戻される。この上側保持部材14
1には、原版フィルム102が位置決め貼付されてい
る。上側保持部材141には、外周縁に枠状のパッキン
142が設けられており、下側保持部材143と重ね合
わせることにより、気密室が形成される。その気密室を
真空吸引することにより、上側保持部材142と下側保
持部材143、つまり、原版フィルム102と基板10
1が密着する。
【0007】上側保持部材141と下側保持部材143
は、密着した状態で露光部160へ搬送され、透明な上
側保持部材141と下側保持部材143に挟まれた状態
で、露光ランプ161によって露光が行われ、原版フィ
ルム102の絵柄が基板101に焼付られる。
【0008】露光後には、上側保持部材141と下側保
持部材143が開かれ、下側保持部材143は、整合部
130へ戻されるとともに、露光済の基板101’は、
搬出キャリア170によって次工程に搬出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の図13
に示した密着装置では、上側保持部材341と下側保持
部材343との間で、原版フィルム302と基板301
とを密着させて、露光装置へ搬送するために、上側保持
部材341と下側保持部材343を整合テーブル332
から離脱しなければならず、着脱機構332が必要とな
り密着装置が全体として複雑になる、という問題があっ
た。着脱機構332は、各々吸引手段を備えた上側保持
部材341と下側保持部材343を密着した状態で着脱
しなければならず、着脱機構332及びそれを支えて整
合する整合装置334が大型化して、コストアップにつ
ながるという問題があった。
【0010】一方、前述の図14に示した露光装置で
は、下側保持部材142が整合部130と露光部160
を往復するので、露光部160で露光している間には、
次の基板101を整合部130で整合することができな
い。このため、生産速度が遅いうえに、露光ランプ16
1を有効利用できないという問題があった。また、基板
101の露光が終了したのちに、露光済の基板101’
を取り出すために、搬出キャリア170が必要であり、
装置が大型化するという問題があった。
【0011】特開平2−27359号には、基板搭載用
の上枠と下枠を組み合わせた複数の枠部材を搬送手段に
よって循環させる構成が開示されているが、各枠部材ご
とに原版フィルムを用意しなければならないうえ、枠部
材を帰還させる機構が大掛かりになるという問題があっ
た。
【0012】本発明の第1の目的は、構造が簡単で小型
化ができ、安価に製造できる密着体を提供することであ
る。本発明の第2の目的は、その密着体を位置決めして
密着させる密着装置を提供することである。本発明の第
3の目的は、生産タクトを速くするとともに、構造の簡
略化を図ることができる露光装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による密着体の第
1の解決手段は、原版フィルムと感光性のある基板とを
整合させた状態で密着させる密着体であって、前記原版
フィルムが位置決め貼付された透光性のある第1の保持
部材と、前記基板を外部から保持して整合させる貫通孔
を有し、密着時にその貫通孔を前記基板で封止する第2
の保持部材と、前記第1及び第2の保持部材を気密に封
止する封止部材とを含む構成である。
【0014】また、本発明による密着体の第2の解決手
段では、前記第2の保持部材は、搬送手段の無端ベルト
であることを特徴とする。
【0015】本発明による密着装置の第1の解決手段
は、前記密着体の第1又は第2の解決手段のいずれかを
密着させる密着装置において、前記第2の保持部材の前
記貫通孔を介して前記基板を保持し、その基板を前記第
1の保持部材に貼付された原版フィルムに精密位置決め
する整合手段と、前記第1の保持部材、前記基板により
前記貫通孔が封止された第2の保持部材及び前記封止部
材によって形成された気密室を真空吸引する吸引手段と
を含むことを特徴とする。
【0016】本発明による密着装置の第2の解決手段
は、前記密着体の第1又は第2の解決手段のいずれかを
密着させる密着装置において、前記第2の保持部材の前
記貫通孔を介して前記基板を保持する保持手段と、前記
基板に対して前記第1の保持部材に貼付された原版フィ
ルムを精密位置決めする整合手段と、前記第1の保持部
材、前記基板により前記貫通孔が封止された第2の保持
部材及び前記封止部材によって形成された気密室を真空
吸引する吸引手段とを含むことを特徴とする。
【0017】本発明による露光装置の第1の解決手段
は、感光性のある基板を保持部で保持して位置決めする
整合手段と、フィルム保持部材に位置決め貼付された原
版フィルムを前記基板に密着させる密着手段と、前記原
版フィルムに密着した状態で前記基板を露光する露光手
段と、前記整合手段から前記露光手段へ前記基板及び前
記原版フィルムを搬送する搬送手段とを有する露光装置
であって、前記搬送手段は、前記整合手段の前記保持部
の外寸に整合代を含んだ大きさの1以上の貫通孔を持
ち、前記整合手段の中心と前記露光手段の中心との距離
の整数倍の長さの無端ベルト及びその無端ベルトの駆動
部を備えるとともに、前記フィルム保持部材を前記密着
手段と前記露光手段との間で往復させ、前記整合手段
は、前記無端ベルトの貫通孔を介して、前記保持部によ
って前記基板を保持して整合を行い、前記密着手段は、
前記フィルム保持部材及び前記基板により前記貫通孔が
封止される前記無端ベルトによって気密室を形成して真
空密着することを特徴とする。
【0018】本発明による露光装置の第2の解決手段
は、感光性のある基板を保持部で保持して位置決めする
整合手段と、フィルム保持部材に位置決め貼付された原
版フィルムを前記基板に密着させる密着手段と、前記原
版フィルムに密着した状態で前記基板を露光する露光手
段と、前記整合手段から前記露光手段へ前記基板及び前
記原版フィルムを搬送する搬送手段とを有する露光装置
であって、前記搬送手段は、前記整合手段の前記保持部
と略同じ大きさの1以上の貫通孔を持ち、前記整合手段
の中心と前記露光手段の中心との距離の整数倍の長さの
無端ベルト及びその無端ベルトの駆動部を備えるととも
に、前記フィルム保持部材を前記密着手段と前記露光手
段との間で往復させ、前記整合手段は、前記フィルム保
持部材側から整合を行い、前記密着手段は、前記フィル
ム保持部材及び前記基板により前記貫通孔が封止される
前記無端ベルトによって気密室を形成して真空密着する
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の密着体によれば、第1の保持部材と第
2の保持部材を封止部材を介して密着させるので、構造
が簡単かつ軽量な密着体にできるので、自動又は手動に
より、露光装置に使用できる。
【0020】このとき、本発明の密着装置のように、第
2の保持部材の貫通孔から基板を保持して整合するの
で、基板のみを保持すればよいので、装置が簡単にな
る。また、その基板を保持して、第1の保持部材側を整
合させれば、大掛かりな着脱装置が不要となる。
【0021】本発明の露光装置によれば、フィルム保持
部材と無端ベルトとの間で、原版フィルムと基板とを整
合された状態で密着させ、整合手段から露光手段へ連続
して移動するようにしたので、露光手段で露光している
間に、整合手段で次の基板を整合することができる。ま
た、露光済の基板は、その無端ベルトによって、次工程
に搬出することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例につき、本
発明を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明による密
着装置の第1の実施例を示す図であって、図1は正面
図、図2は平面図、図3は動作説明図である。この実施
例では、露光装置に組み込まれた例をあげて説明し、そ
の露光装置は、導入部10と、搬入キャリア部20と、
整合部30と、密着部400と、搬送部500と、露光
部60等から構成されている。
【0023】導入部10は、前工程から送られてきた基
板1を予め粗位置決めする部分であり、この実施例で
は、複数(6本)のピン11によって、コーナー位置決
めするようにしている。搬入キャリア部20は、導入部
10から整合部30に基板1を搬入するためのものであ
り、この実施例では、吸引機構21によって、基板1を
吸引して、搬入する。
【0024】整合部30は、導入部10で粗位置決めさ
れた基板1を精密位置決めする部分であり、下側保持部
材403に設けられた貫通孔403aを通して、基板1
を吸引する吸引パッド31と、その吸引パッド31を上
下させる昇降機構32と、基板1上のマークを読み取る
CCDカメラ33と、CCDカメラ33からの検出信号
に基づいて昇降機構32をXY−θ方向に移動させる整
合テーブル34とから構成されている。
【0025】密着部400は、上側保持部材401、パ
ッキン402、下側保持部材403からなる密着体40
4によって、整合部30で整合された基板1に原版フィ
ルム2を密着させる部分である。この密着部400で
は、上側保持部材401、上側保持部材401に設けら
れたパッキン402及び貫通孔403aが基板1によっ
て封止された下側保持部材402の間で気密室を形成す
る。そして、その気密室内の空気を吸引手段(不図示)
によって吸引することにより、基板1と原版フィルム2
とを整合した状態で密着させることができる。上側保持
部材401は、透光性の基板に原版フィルム2が位置決
め貼付されている。下側保持部材403は、整合部30
の吸着パッド31の外寸に整合代を含んだ大きさの4個
の貫通孔403aが形成されている。
【0026】搬送部500は、密着部400で密着した
上側保持部材401と下側保持部材403とを露光部6
0へ搬送するための部分であり、レール501,502
に沿って、上側保持部材401と下側保持部材403が
搬送される。
【0027】露光部60は、露光ランプ61により露光
することにより、搬入されてきた基板1に原版フィルム
2の絵柄を焼き付ける。なお、露光部60の下側には、
吸引機構62が設けられており、露光終了後に上側保持
部材401が上昇するときに、基板1が浮き上がらない
ように吸着するようにしている。
【0028】次に、図3を参照しながら、この実施例の
露光装置の動作をさらに詳しく説明する。まず、前工程
から送られてきた基板1は、導入部10の複数のピン1
1によってコーナーが粗位置決めされる。次いで、搬入
キァリア部20は、その基板1を吸引機構21で吸引
し、導入部10から整合部30へ搬入する(工程a)。
【0029】整合部30では、昇降機構32によって吸
引パッド31が上昇し、その先端が下側保持部材403
の貫通孔403aを通して、搬入されてきた基板1を吸
着する(工程b)。この状態で、CCDカメラ33は、
基板1上の位置決めマーク(不図示)を検出し(工程
c)、その検出信号に基づいて、整合テーブル34をX
方向,Y方向又はθ回りに移動し、整合を行う(工程
d)。
【0030】整合が終了すると、上側保持部材401が
下降し(工程e)、この状態で、不図示の吸引装置によ
って、上側保持部材401、下側保持部材403及びパ
ッキン402によって形成される気密室が吸引され(工
程f)、基板1と原版フィルム2は密着する。整合部3
0の吸着パッド31が下降して(工程g)、密着体40
4(上側保持部材401,パッキン402,下側保持部
材403)は、基板1を挟んで密着した状態で、露光部
60へ搬送される(工程h)。露光部60では、露光ラ
ンプ61の発光により、原版フィルム2の絵柄が基板1
に焼付られる。
【0031】なお、密着体404(上側保持部材40
1,パッキン402,下側保持部材403)を2組配置
し、整合部30と露光部60の間を上側レールと下側レ
ールによって、交互に移動するようにすれば、露光部6
0で露光している間に、整合部30で整合・密着作業を
行うことができ、作業時間を短縮して露光ランプを有効
に利用することができる。
【0032】図4は、本発明による密着装置の第2の実
施例を示す図、図5は、第2の実施例の密着装置に使用
される整合テーブルを示す斜視図である。なお、以下に
説明する各実施例では、前述した第1の実施例と同様な
機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する
説明を省略する。第2の実施例では、整合テーブル3
4’は、上側保持部材401の外側に一体的に設けられ
ており、上側保持部材401と共に整合部30と露光部
60との間を移動する。また、下側保持部材403の貫
通孔403bを介して、吸着パッド31によって、基板
1の下側を吸着保持する点は、第1の実施例と同じであ
る。このとき、下側からは整合を行わないので、貫通孔
403bは、貫通孔403aと異なり整合代は不要であ
る。
【0033】この実施例で使用される整合テーブル3
4’は、本出願人がXY−θ軸の微調整機構(特願平3
−352158号)において、既に出願しているので、
ここでは簡単に説明する。図5において、枠210は、
調整されるべきワーク(原版フィルム2)を支持する支
持体である。第1、第2、第3、第4の駆動点211,
212,213,214は、それぞれ枠210を駆動す
る点であり、仮想の四辺形(図5の実施例では、正方
形)の各頂点に配置されている。ステージ221,22
2,223,224は、各駆動点211〜214におい
て、枠210を支持して駆動する駆動体である。ステー
ジ221とステージ223は、枠210をX軸方向に駆
動し、Y軸方向へは自由にスライドすることができる。
ステージ222とステージ224は、枠210をY軸方
向に駆動し、X軸方向へは自由にスライドすることがで
きる。そして、各ステージ221〜224は、それぞれ
モータ231,232,233,234によって駆動さ
れる。
【0034】XY−θ軸の微調整を行う場合は、モータ
231、233を同じ方向に回転させてX軸の調整を行
う。このとき、ステージ222、224の動きは、全く
拘束されず自由である。また、モータ232、234を
同じ方向に回転させてY軸の調整を行う。このとき、ス
テージ221、223の動きは、全く拘束されず自由で
ある。さらに、θ軸を調整するときは、モータ231、
233の回転が逆方向に、モータ232、234の回転
が逆方向になるように、同時に駆動する。このときの駆
動点211〜214の移動方向は、時計回り又は反時計
回りの同一方向になり、枠210は回転運動をする。
【0035】図6、本発明による密着体の他の実施例を
示す側面図である。この実施例の密着体414は、上側
保持部材411と下側保持部材413をヒンジ部415
によって、開閉自在を取り付けたものであり、上側保持
部材411と下側保持部材413との位置決めが簡単な
機構で容易に行える利点がある。
【0036】図7は、本発明による密着体の実施例を用
いた両面露光機の一例を示す図である。図3の(C)で
説明した密着体404(図6で説明した密着体414を
用いても同様である。)は、整合・密着した状態で、小
型かつ軽量であるので、手動の露光機に装着して露光す
ることができる。例えば、図7に示すように、2段の装
着部を有する両面露光機に、密着体404Aを上段に装
着し、露光ランプ61Aで露光し、密着体404Bを下
段に逆さにして装着し、下側から露光ランプ61Bで露
光することにより、基板1Aの表面と、他の基板1Bの
裏面を同時に露光することができる。
【0037】図8〜図10は、本発明による露光装置の
第1の実施例を示す図であって、図8は斜視図、図9は
正面図、図10は平面図である。この実施例の露光装置
は、導入部10と、搬入キャリア部20と、整合部30
と、吸着部40と、搬送部50と、露光部60等から構
成されている。
【0038】導入部10は、前工程から送られてきた基
板1を予め粗位置決めする部分であり、この実施例で
は、複数(6本)のピン11によって、コーナー位置決
めするようにしている。搬入キャリア部20は、導入部
10から整合部30に基板1を搬入するためのものであ
り、この実施例では、吸引機構21によって、基板1を
吸引して、搬入する。
【0039】整合部30は、導入部10で粗位置決めさ
れた基板1を精密位置決めする部分であり、後述する搬
送部50のベルト51に設けられた貫通孔51aを通し
て基板1を吸引する吸引パッド31と、その吸引パッド
31を上下させる昇降機構32と、基板1上のマークを
読み取るCCDカメラ33と、CCDカメラ33からの
検出信号に基づいて昇降機構32をXY−θ方向に移動
させる整合テーブル34とから構成されている。
【0040】密着部40は、整合部30で整合された基
板1に原版フィルム2を密着させる部分であり、原版フ
ィルム2が位置決め貼付されたフィルム保持部材41
と、貫通孔51aが基板1によって封止されたベルト5
1と、フィルム保持部材41に設けられたパッキン42
との間で気密室を形成する。この気密室内の空気を吸引
することにより、基板1と原版フィルム2とを整合した
状態で密着させることができる。
【0041】搬送部50は、密着部40で密着した基板
1と原版フィルム2とを露光部60へ搬送するための部
分である。この搬送部50は、無端ベルト51とその無
端ベルトが掛回されたローラ52,53,54と、ロー
ラ52を駆動するモータ55などから構成されている。
無端ベルト51は、整合部30の吸着パッド31の外寸
に整合代を含んだ大きさの4個の貫通孔51aを持ち、
図10に示すように、整合部30の中心Cと露光部40
の中心CとのピッチPの整数倍の長さのものが使用され
ている。この実施例では、基板1と原版フィルム2と
は、この無端ベルト51のみによって搬送するのではな
く、フィルム保持部材41が機械的な精度を保って、整
合部30から露光部60に搬送される。
【0042】露光部60は、露光ランプ61により露光
することにより、搬入されてきた基板1に原版フィルム
2の絵柄を焼き付ける。なお、露光部60のベルト51
の下側には、吸引機構62が設けられており、露光終了
後にフィルム保持部材41が上昇するときに、基板1が
浮き上がらないように吸着するようにしている。
【0043】次に、この実施例の露光装置の動作をさら
に詳しく説明する。まず、前工程から送られてきた基板
1は、導入部10の複数のピン11によってコーナーが
粗位置決めされる。次いで、搬入キァリア部20は、そ
の基板1を吸引機構21で吸引し、導入部10から整合
部30へ搬入する。
【0044】搬送部30では、昇降機構32によって吸
引パッド31が上昇し、その先端が無端ベルト51の貫
通孔51aを通して、搬入されてきた基板1を吸着する
(図11の工程)。この状態で、CCDカメラ33
は、基板1上の位置決めマーク(不図示)を検出し、そ
の検出信号に基づいて、整合テーブル34をX方向,Y
方向又はθ回りに移動し、整合を行う(図11の工程
)。
【0045】整合が終了すると、フィルム保持部材41
は、露光部60から整合部30へ戻され、下降する(図
11の工程)。この状態で、不図示の吸引装置によっ
て、フィルム保持部材41と無端ベルト51で形成され
る気密室が吸引され、基板1と原版フィルム2は密着す
る(図11の工程)。整合部30の吸着パッド31が
下降して(図11の工程)、フィルム保持部材41と
ベルト51は、基板1を挟んで密着した状態で、露光部
60へ搬送される(図11の工程)。露光部60で
は、露光ランプ61の発光により、原版フィルム2の絵
柄が基板1に焼付られる(図11の工程)。
【0046】露光が終了すると、フィルム保持部材41
は上昇し、次の基板1の整合が終了した時点で、整合部
30へ戻される(図11の工程)。つまり、露光中
に、整合部30で次の基板1が整合されている。同様の
動作によって、次の基板1が露光部60へ搬入される
と、既に露光済の基板1’は、無端ベルト51の右側へ
の移動によって、次工程へ搬出される(図11の工程
)。
【0047】図12は、本発明による露光装置の第2の
実施例を示す図である。第2の実施例の露光装置では、
整合テーブル34’(図5で説明したものと同じものが
使用できるので、詳しい説明は省略する)は、フィルム
保持部材41の外側に一体的に設けられており、フィル
ム保持部材41と共に整合部30’と露光部60との間
を移動する。また、無端ベルト51の貫通孔51bを介
して、吸着パッド31によって、基板1の下側を吸着保
持する点は、第1の実施例と同じである。このとき、下
側からは整合を行わないので、貫通孔51bは、貫通孔
51aと異なり整合代は不要である。
【0048】以上説明した実施例に限定されず、本発明
を逸脱しない範囲で種々の変形や変更が可能であって、
それらは本発明の範囲に含まれる。例えば、図1に示し
た実施例では、下側保持部材403に形成された貫通孔
403aは、整合代を含む大きさであればよく、他の大
きさや形状であってもよく、例えば、大きな1つの円で
あってもよい。同様にして、図8に示した実施例では、
無端ベルト51に形成された貫通孔51aは、保持部が
通過して、整合代を含む大きさであればよく、他の大き
さや形状であってもよく、例えば、大きな1つの円であ
ってもよい。一方、図1に示した実施例では、上側保持
部材401に設けられたパッキン402は、下側保持部
材403側に設けてもよい。同様にして、図8に示した
実施例では、フィルム保持部材41に設けられたパッキ
ン42は、無端ベルト51側に設けてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
る密着体は、基板を第2の保持部材の貫通孔を介して整
合又は保持して、密着時にはその貫通孔を基板によって
封止するので、構造が簡単でかつ安価に製造できる。
【0050】また、本発明による密着装置は、基板を直
接整合又は保持するので、大掛かりな着脱機構が不要と
なり、装置を小型化することができる。
【0051】本発明の露光装置によれば、整合手段から
露光手段へ、原版フィルムを基板に密着させた状態で搬
送するときに、フィルム保持部材と無端ベルトとの間で
密着させ、1方向へ移動させるので、露光手段で露光を
行っている間に、次の基板を整合手段で整合させること
ができる。したがって、連続的な露光が可能となり、生
産性の向上、露光ランプの有効利用が図れる。また、露
光済の基板は、無端ベルトの回転により、次工程に搬出
できるので、特別に搬出キャリア等を設ける必要がな
く、装置が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による密着装置の第1の実施例を示す正
面図である。
【図2】本発明による密着装置の第1の実施例を示す平
面図である。
【図3】第1の実施例による密着装置の動作を説明する
ための図である。
【図4】本発明による密着装置の第2の実施例を示す図
である。
【図5】第2の実施例の密着装置に使用される整合テー
ブルを示す斜視図である。
【図6】本発明による密着体の他の実施例を示す側面図
である。
【図7】本発明による密着体の実施例を用いた両面露光
機の一例を示す図である。
【図8】本発明による露光装置の第1の実施例を示す斜
視図である。
【図9】本発明による露光装置の第1の実施例を示す正
面図である。
【図10】本発明による露光装置の第1の実施例を示す
平面図である。
【図11】第1の実施例による露光装置の動作を説明す
るための図である。
【図12】本発明による露光装置の第2の実施例を示す
正面図である。
【図13】従来の密着装置の一例を示す模式図である。
【図14】従来の露光装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 原版フィルム 10 導入部 20 搬入キャリア部 30 整合部 31 吸着パッド 32 昇降機構 33 CCDカメラ 34,34’ 整合テーブル 400,40 密着部 401,41 上側保持部材 402,42 パッキン 403,43 下側保持部材 404,414,44 密着体 405 ヒンジ部 500,50 搬送部 501 レール 502 レール 51 無端ベルト 60 露光部 61 露光ランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原版フィルムと感光性のある基板とを整
    合させた状態で密着させる密着体であって、 前記原版フィルムが位置決め貼付された透光性のある第
    1の保持部材と、 前記基板を外部から保持して整合させる貫通孔を有し、
    密着時にその貫通孔を前記基板で封止する第2の保持部
    材と、 前記第1及び第2の保持部材を気密に封止する封止部材
    とを含む密着体。
  2. 【請求項2】 前記第2の保持部材は、搬送手段の無端
    ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の密着
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の密着体を密着させる密着装置において、 前記第2の保持部材の前記貫通孔を介して前記基板を保
    持し、その基板を前記第1の保持部材に貼付された原版
    フィルムに精密位置決めする整合手段と、 前記第1の保持部材、前記基板により前記貫通孔が封止
    された第2の保持部材及び前記封止部材によって形成さ
    れた気密室を真空吸引する吸引手段とを含むことを特徴
    とする密着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の密着体を密着させる密着装置において、 前記第2の保持部材の前記貫通孔を介して前記基板を保
    持する保持手段と、 前記基板に対して前記第1の保持部材に貼付された原版
    フィルムを精密位置決めする整合手段と、 前記第1の保持部材、前記基板により前記貫通孔が封止
    された第2の保持部材及び前記封止部材によって形成さ
    れた気密室を真空吸引する吸引手段とを含むことを特徴
    とする密着装置。
  5. 【請求項5】 感光性のある基板を保持部で保持して位
    置決めする整合手段と、 フィルム保持部材に位置決め貼付された原版フィルムを
    前記基板に密着させる密着手段と、 前記原版フィルムに密着した状態で前記基板を露光する
    露光手段と、 前記整合手段から前記露光手段へ前記基板及び前記原版
    フィルムを搬送する搬送手段とを有する露光装置であっ
    て、 前記搬送手段は、前記整合手段の前記保持部の外寸に整
    合代を含んだ大きさの1以上の貫通孔を持ち、前記整合
    手段の中心と前記露光手段の中心との距離の整数倍の長
    さの無端ベルト及びその無端ベルトの駆動部を備えると
    ともに、前記フィルム保持部材を前記密着手段と前記露
    光手段との間で往復させ、 前記整合手段は、前記無端ベルトの貫通孔を介して、前
    記保持部によって前記基板を保持して整合を行い、 前記密着手段は、前記フィルム保持部材及び前記基板に
    より前記貫通孔が封止される前記無端ベルトによって気
    密室を形成して真空密着することを特徴とする露光装
    置。
  6. 【請求項6】 感光性のある基板を保持部で保持して位
    置決めする整合手段と、 フィルム保持部材に位置決め貼付された原版フィルムを
    前記基板に密着させる密着手段と、 前記原版フィルムに密着した状態で前記基板を露光する
    露光手段と、 前記整合手段から前記露光手段へ前記基板及び前記原版
    フィルムを搬送する搬送手段とを有する露光装置であっ
    て、 前記搬送手段は、前記整合手段の前記保持部と略同じ大
    きさの1以上の貫通孔を持ち、前記整合手段の中心と前
    記露光手段の中心との距離の整数倍の長さの無端ベルト
    及びその無端ベルトの駆動部を備えるとともに、前記フ
    ィルム保持部材を前記密着手段と前記露光手段との間で
    往復させ、 前記整合手段は、前記フィルム保持部材側から整合を行
    い、 前記密着手段は、前記フィルム保持部材及び前記基板に
    より前記貫通孔が封止される前記無端ベルトによって気
    密室を形成して真空密着することを特徴とする露光装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989002723A1 (en) * 1987-09-30 1989-04-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic resonance imaging system
JP2006098720A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 描画装置
WO2019064576A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 株式会社ニコン 基板搬送装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、基板搬送方法、及び露光方法

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