JPH09280122A - 燃料改質剤とそれを用いる燃料改質方法 - Google Patents

燃料改質剤とそれを用いる燃料改質方法

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JPH09280122A
JPH09280122A JP33726796A JP33726796A JPH09280122A JP H09280122 A JPH09280122 A JP H09280122A JP 33726796 A JP33726796 A JP 33726796A JP 33726796 A JP33726796 A JP 33726796A JP H09280122 A JPH09280122 A JP H09280122A
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JP
Japan
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graphite silica
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fuel tank
combustion
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JP33726796A
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Akiyoshi Sata
秋良 佐多
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NISHI NIPPON KANKYO KOGAKU KK
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然鉱石から直接得た天然の黒鉛珪石すなわ
ちグラファイトシリカが従来知られていた遠赤外線を発
する機能、吸着機能だけではなく、燃料の燃焼効率を上
げ、その燃焼ガスを無害化する機能への展開。 【解決手段】 グラファイトシリカを粉末状態にして、
燃料タンク1からエンジンに至るまでの過程でガソリ
ン、軽油のような炭化水素系燃料と接触させるか、ある
いは、燃料タンク1を含め燃料パイプの外面に塗布する
ことによって、燃料の燃焼効率の向上と燃焼ガスの無害
化のための改質剤として機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然鉱石中の天然黒
鉛珪石すなわちグラファイトシリカの燃料改質剤として
の利用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、天然鉱石から抽出したオパー
ルサンド・麦飯石・医王石・活性炭のような鉱物質を除
湿剤、吸臭剤として用いることが知られている。とく
に、石墨質断層角礫岩で、通称グラファイトシリカ、シ
リカブラック、或いは神明鉱石と呼ばれる黒鉛珪石は、
常温で高レベルの遠赤外線を放出し、脱臭作用、滅菌作
用を有することが知られており、特開平7−17392
0号公報には、この天然の黒鉛珪石すなわちグラファイ
トシリカの特性を利用した健康用敷物が開示されてい
る。
【0003】しかしながら、この用途以外に、この発明
の対象である燃料の燃焼効率の向上、または、燃焼ガス
内の大気汚染物質の低減剤を含めてグラファイトシリカ
を利用したものは見当たらない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、自然
鉱石から直接得た天然の黒鉛珪石すなわちグラファイト
シリカが従来知られていた遠赤外線を発する機能、吸着
機能だけではなく、燃料の燃焼効率を上げ、その燃焼ガ
スを無害化する機能への展開にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、種々試験を
行なった結果、自然鉱石から直接得たグラファイトシリ
カは、ガソリン、軽油のような炭化水素系の燃料と接触
させることで燃焼効率は向上し、排気ガス内のCON
ような有害成分は低減するという知見を得て完成した。
【0006】すなわち、このグラファイトシリカを粉末
状態にして、燃料タンクからエンジンに至るまでの過程
でガソリン、軽油のような炭化水素系燃料と接触させる
か、あるいは、燃料タンクを含め燃料パイプの外面に塗
布することによって、燃料の燃焼効率の向上と燃焼ガス
の無害化のための改質剤として機能させる。
【0007】グラファイトシリカが燃料とくに炭化水素
系燃料の燃焼効率の向上と燃焼ガス内の有害成分を低減
する理由は定かではないが、グラファイトシリカを燃料
と接触させた後の燃焼ガス中のCO,HC,CO2,N
Xによって代表される有害成分の低減効果は、長期に
わたって一定の範囲内で安定していることが確認され
た。
【0008】グラファイトシリカを炭化水素系燃料と接
触させるか、あるいは、燃料タンクを含め燃料パイプの
外面に塗布することによって、燃料はグラファイトシリ
カが放出した電磁波である遠赤外線の照射を受け、燃料
を構成する炭化水素分子も遠赤外線の一部を吸収するこ
とによって、燃焼効率の向上とともに、燃焼ガス中の有
害成分の低減がもたらされるものと考えられる。
【0009】とくに、パラフィン直鎖の中間部にある−
CH2−基(メチレン基)は、遠赤外線の吸収によって
面外対称伸縮振動を起こす。波数2583cm-1の光、
面内逆対称伸縮振動を起こす2926cm-1の光、面内
変角振動(ハサミ)を起こす1465cm-1の光、同じ
く面内変角振動(横ユレ)を起こす760〜720cm
-1の光、面外変角振動(縦ユレ、ヒネリ)を起こす13
50〜1180cm-1の光を吸収し、−CH3−基に関
しては第3級ブチル基の場合、伸縮振動を起こす289
0cm-1の光、変角振動を起こす1395〜1385c
-1及び1365cm-1の光、イソプロピル基の場合、
変角振動を起こす1385〜1380cm-1及び137
0〜1365cm-1の光、骨格振動を起こす1250〜
1200cm-1の光などを吸収する。
【0010】光エネルギーを吸収し、光励起状態となっ
た分子は、上記の様な変化に伴い、基底状態の分子と物
理的、化学的性質が全く異なる。また、その寿命内で他
の分子と遭遇して錯体を形成することがある。なお、こ
の錯体形成を促進する要素として、燃料タンク内のポリ
プロピレン樹脂がプロピレン等の単量体などとして溶出
していることなどが推測される。形成された励起錯体は
錯体形成前の分子より分子量が大きくなり、オクタン価
も高くなると考えられる。また、グラファイトシリカに
含まれるシリカと微量のアルミナが、高められた分子エ
ネルギーにより、重油などの接触分解に用いられるシリ
カ−アルミナ触媒に近い働きをすることも考えられる。
この様に分子が励起状態から基底状態、また、その逆ヘ
の変化の過程において、伸縮振動、変角振動、発光、熱
放出などにより、分子エネルギーが高まることによる反
応率の上昇、及び、燃料タンク内のグラファイトシリカ
混合ポリプロピレン樹脂からの溶出物質による僅かな成
分の変化などの理由から、燃料の燃焼効率の上昇効果が
得られると推測され、これに伴う排気ガス中の有害成分
低減が実現する。
【0011】
【発明の実施の形態】このグラファイトシリカを燃料変
質剤としてより良く機能させるためには、平均粒径が7
0ミクロン以下で、表面比が13m2/g以上の粉砕物
とするのがよい。
【0012】この燃料変質剤として車両等の燃料に適用
するためには、グラファイトシリカの粉末をポリプロピ
レン液状樹脂に分散して塗料とし、これを燃料タンクあ
るいは燃料パイプの内壁あるいは外壁面に塗布するこ
と、あるいは、ポリプロピレン樹脂で成型してこれをタ
ンク内の燃料に混入すること、さらには、適当な手段で
この成型物を燃料内に保持するなどの手段がある。
【0013】このグラファイトシリカを各種燃焼排気ガ
スの低公害化に機能する燃焼排気ガスの変質剤として機
能させるためには、粉末のまま、あるいは、他の塗布剤
中に分散したものを、燃料タンクの内壁あるいは外壁表
面に塗布するか、グラファイトシリカの粉末を他の成形
剤中に混入して適宜な形状とし、これを燃料タンク内に
配置する。
【0014】また、ポリプロピレンなど石油から精製さ
れる樹脂を、燃料タンクあるいは燃料パイプの内面ある
いは外面に塗布しても、軽度であり、また、比較的短い
時間ではあるが、グラファイトシリカと同様の燃料の改
質効果があることをグラファイトシリカの燃料改質剤と
しての効果の検証中に発見した。
【0015】
【実施例】
実施例1 この実施例は、燃料がガソリンの場合で、タンク外面に
塗布した時の効果を確認したものである。
【0016】粉砕機によって、グラファイトシリカの原
石を平均粒径が70ミクロン以下で、表面比が13m2
/g以上の粉末とし、その粉末を溶液状のアルキド樹脂
の塗装剤中に40容量%混合して、JN社のレギュラー
ガソリンを入れた50リットル容量の2000ccエン
ジンのライトバンのガソリンタンクの外表面の全面に、
4.5g/0.01m2厚みに塗布した。エンジン回転
数を800回転/秒の走行停止状態で燃料の燃焼試験を
行った。
【0017】排気ガス中の一酸化炭素と炭化水素の含有
量は、それぞれ2.70容量%、266ppmであった
のに対して、本実施例の場合、それぞれ60%、35%
低減した。
【0018】実施例2 この実施例は、燃料が軽油の場合で、タンク外面に塗布
した時の効果を確認したものである。
【0019】グラファイトシリカ粉末を軽油使用車両の
燃料タンクの外面に、実施例1の場合と同様にグラファ
イトシリカ粉末の塗布処理を施して排気ガス中の黒煙濃
度を調べた結果、黒煙濃度は29.3%であった。これ
に対して、燃料タンクの外面にグラファイトシリカ粉末
の塗布処理を施さない比較例の場合の黒煙濃度は33%
であり、燃料タンクの外面にグラファイトシリカ粉末の
塗布処理を施した場合には、排気ガス中の黒煙濃度は1
0%以上低減した。
【0020】実施例3 この実施例は、燃料がガソリンの場合で、タンク内面に
塗布した時の効果を確認したものである。
【0021】実施例1によって得たグラファイトシリカ
粉末を液状のポリプロピレン樹脂液に重量比で30〜3
5%混合して塗料とし、これを実施例1と同じ燃料タン
クの全内表面に5〜10mmの厚さに塗布した。さら
に、実施例1と同様の条件で、燃料の燃焼試験を行い、
排気ガス中の一酸化炭素と炭化水素量を調べた。比較例
として、燃料タンクの全内表面ともにグラファイトシリ
カ粉末を塗布しない例について、この実施例と同様に、
燃料の燃焼試験を行い、排気ガス中の一酸化炭素と炭化
水素量を調べた。その結果、比較例の場合の一酸化炭素
と炭化水素量は、それぞれ、0.38%、336ppm
であったのに対して、この実施例の場合は、一酸化炭素
の含有量は0%、炭化水素量は116ppmに低減し
た。
【0022】実施例4 この実施例は、燃料のブタンを収納したボンベ外面に塗
布した時の効果を確認したものである。
【0023】グラファイトシリカ粉末を、酢酸ビニル樹
脂エマルジョン系接着剤に重量比で40%混合して、新
品のカセットコンロ用のガスボンベの全外表面に0.5
mmの厚さに塗布した後、室温で保管した。24時間保
管した後、このボンベをカセットコンロにセットし、カ
セットコンロつまみが全開の状態(炎が最も強い状態)
でボンベ内の全燃料(液化ブタン)の燃焼時間を調べ
た。また、これの比較例として、ガスボンベの表面に何
も塗布しない例について、この実施例と同様に、燃料の
燃焼試験を行なった。その結果、比較例の場合のガスボ
ンベの燃焼時間は、104.5分であったのに対して、
本実施例の場合、ガスボンべの燃焼時間は、110.0
分であり、同量の燃料に対する燃焼時間の5.3%の増
加効果を得た。なお、同様の試験を、グラファイトシリ
カ粉末塗布後、72,144時間後についても行った。
その結果、72時間後では7.2%、144時間後では
6.7%の燃焼時間の増加効果を得た。
【0024】また、グラファイトシリカ粉末を、合成ゴ
ム系接着剤により、新品のカセットコンロ用のガスボン
ベの全外表面に1.0mmの厚さに塗布した後、上記と
同様の試験を行った。なお、比較例の試験も同様に行っ
た。その結果、比較例の場合のガスボンベの燃焼時間
は、104.5分であったのに対して、本実施例の場
合、ガスボンベの燃焼時間は、113.0分であり、同
量の燃料に対する燃焼時間の8.1%の増加効果を得
た。
【0025】なお、同様の試験を、グラファイトシリカ
粉末塗布後、72,144時間後についても行った。そ
の結果、72時間後では16.3%、144時間後では
13.9%の燃焼時間の増加効果を得た。
【0026】実施例5 グラファイトシリカ粉末を粒状に加工したものを燃料タ
ンクに投入した時の効果を確認するための試験を行なっ
た。
【0027】実施例1で使用したグラファイトシリカ粉
末をポリプロピレン樹脂に重量比で30〜35%混合し
て、直径1.8mm,高さ3mmの円柱形の粒状物を作
成し、これを燃料用容器に、ガソリン20リットルに対
して1kgの割合で入れた後、密閉した状態で室温で保
管した。24時間保管した後、1500ccのガソリン
エンジンの車両の空した燃料タンクに、グラファイトシ
リカ混入ポリプロピレン樹脂を除いた、上澄みのガソリ
ンのみ(グラファイトシリカ混入ポリプロピレン樹脂は
比重がガソリンよりも重いため燃料用容器内で沈澱して
いる)を入れ、エンジン回転数800回転/秒の走行停
止状態で、燃料の燃焼試験を行い、排気ガス中の一酸化
炭素と炭化水素量を調べた。
【0028】また、これの比較例として、燃料用容器に
ガソリンのみをいれ、密閉した状態で室温で24時間保
管した後、同様の条件で燃焼試験を行い、排気ガス中の
一酸化炭素と炭化水素量を調べた。
【0029】その結果、それぞれの排気ガス成分は表1
のとおりであった。
【0030】
【表1】 なお、同様にして48時間後の試験を行った。すると4
8時間後でも、一酸化炭素と炭化水素量は、両方とも1
00%低減するとの結果を得た。
【0031】なお、同様の試験をこの車両についている
触媒を取り除いた状態でも行った結果、二酸化炭素量は
20.8%低減し、酸素量は1.9倍に増加するとの結
果を得た。
【0032】エンジン回転数800回転/秒の走行停止
状態で、燃料の燃焼試験を連続40時間行った結果、ガ
ソリンの消費量を調べた。また、これの比較例として、
燃料用容器にガソリンのみをいれ、密閉した状態で室温
で24時間保管した後、同様の条件で燃焼試験を行い、
ガソリンの消費量を調べた。その結果、比較例の場合の
ガソリンの消費量は、35.72リットルであつたのに
対して、本実施例の場合、ガソリンの消費量は、31.
38リットルで、約12.2%の節減効果を得た。
【0033】実施例6 グラファイトシリカ粉末を粒状として、軽油タンクに投
入した時の効果を確認した。グラファイトシリカ粉末を
ポリプロピレン樹脂に重量比で30〜35%混合して粒
状の樹脂を作成し、これを燃料用容器に、軽油20リッ
トルに対して1kgの割合で入れた後、密閉した状態で
室温で保管した。24時間保管した後、1800ccの
ディーゼルエンジンの車両の空の燃料タンクに、グラフ
ァイトシリカ混入ポリプロピレン樹脂を除いた、上澄み
の軽油のみ(グラファイトシリカ混入ポリプロピレン樹
脂は比重が軽油よりも重いため燃料用容器内で沈澱して
いる)を入れ、走行停止状態のままで燃料の燃焼試験を
行い、エンジン回転数4500回転/秒で約5秒間、燃
料を燃焼させた時の排気ガス中の黒煙濃度を調ベた。ま
た、これの比較例として、燃料用容器に軽油のみをい
れ、密閉した状態で室温で24時間保管した後、同様の
条件で燃焼試験を行い、排気ガス中の黒煙濃度を調べ
た。その結果、比較例の場合の黒煙濃度は、32%であ
ったのに対して、本実施例の場合、黒煙濃度は、31%
となり、3.1%低減した。
【0034】なお、同様にして48、72、96、12
0時間後の試験を行った。すると48時間後では6.3
%、72時間後で18.8%、96時間後で21.9
%、120時間後で37.5%の黒煙濃度の低減効果を
得た。
【0035】実施例7 グラファイトシリカ粒子を、図1に示す要領で燃料タン
ク1に設置した。このグラファイトシリカ粒子の場合、
造粒剤として使用したポリプロピレン樹脂が、燃料タン
ク内での長期間の使用で劣化することが考えられ、1年
間、或いは2年間で樹脂の交換が可能に成るよう、グラ
ファイトシリカ混入ポリプロピレン樹脂粒子の設置は、
脱着可能なカートリッジ2とした。
【0036】このカートリッジ2は、ステンレス線から
作られた筒状網体21内にグラファイトシリカ粒子22
を収納したものである。このカートリッジ2をステンレ
ス底板23とステンレス棒24から作られたケージ25
に入れて固定したのち、その頂部の取付具26を蓋27
に取付けて、燃料タンク1の上面に設けられ6個のカー
トリッジ装着穴11に挿入し、ボルト28によって、カ
ートリッジ2を燃料タンク1に固定したものである。
【0037】グラファイトシリカ粒子は、実施例1で作
成したグラファイトシリカ粉末を、ポリプロピレン樹脂
に重量比で30〜35%混合して造粒し、これを1本に
約0.5kg詰めたカートリッジ2の6本を燃料タンク
1内に設置した。その後、この燃料タンク内に約60リ
ットルのガソリンを入れ、密閉した状態で室温で保管し
た。24時間保管した後、この燃料タンクから、150
0ccのガソリンエンジンの車両の空の燃料タンクにガ
ソリンを移し、エンジン回転数800回転/秒の走行停
止状態で、燃料の燃焼試験を行い、排気ガス中の一酸化
炭素と炭化水素量を調べた。これの比較例として、同じ
燃料タンクにカートリッジを設置しない状態で、タンク
内にガソリンのみをいれ、24時間保管した後、同様の
条件で燃焼試験を行い、排気ガス中の一酸化炭素と炭化
水素量を調べた。その結果、比較例に対して、本実施例
の場合、一酸化炭素と炭化水素量は、それぞれ、0%、
0ppmとなり、両方とも100%低減した。同様にし
て、保管時問を48時間にしたときの試験を行った。す
ると、24時間の時と同様、48時間後でも、一酸化炭
素と炭化水素量は、両方とも100%低減するとの結果
を得た。
【0038】
【発明の効果】
(1)本発明においては、グラファイトシリカを作用さ
せる段階が、自動車における燃料供給から燃焼・排出ま
でに至る過程で燃料の燃焼効率と燃焼ガスの無公害化を
達成できる。
【0039】(2)排ガス浄化用の触媒の配置の位置が
異なる。したがって、従来の触媒と併用することが可能
であり、これにより、その効果をさらに高めることが可
能であり、従来の触媒を劣化させることもない。
【0040】(3)グラファイトシリカの作用は、本発
明は、エンジンへの燃料供給時点、及びそれ以前の段階
であるため、エンジンの構造、動作条件を何ら変更する
ことなく、以前よりも燃焼効率があがり、燃費の向上、
及び排出ガスの有害物質低減が可能である。
【0041】(4)ガソリンスタンドや燃料貯蔵タンク
等の自動車への燃料供給機関で本発明を適用すれば、現
在使用されている自動車に対しての改良・対策は全く行
わなくとも、燃費、排気ガスに対して同様の効果を得る
ことが可能であり、炭化水素系の燃料であれば種類を問
わず、あらゆる燃料タンクや貯蔵タンクに利用出来る。 (5)本発明の適用に際しては、グラファイトシリカの
粉末を通常の塗料と混合して使用するため、特別な設備
や機関、及び特殊な技術が必要なく、生産においても有
害物質などの副産物が全く出ない。
【0042】(6)グラファイトシリカ自体が天然鉱石
で害が無く、比較的安価なので経済的、かつ埋蔵量が大
量であることもあって、安定供給が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 11 カートリッジ装
着穴 2 カートリッジ 21 筒状網体 22 グラファイトシリカ 23 ステンレス底板 24 ステンレス棒 25 ケージ 26 取付具 27 蓋 28 ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末状のグラファイトシリカからなる燃
    料改質剤。
  2. 【請求項2】 液状樹脂を用いてグラファイトシリカ粉
    末を粒状化した燃料改質剤。
  3. 【請求項3】 粉末状のグラファイトシリカを燃料タン
    クあるいは燃料パイプの内面あるいは外面に塗布する燃
    料改質方法。
  4. 【請求項4】 粉末状のグラファイトシリカを燃料タン
    クに投入する燃料改質方法。
  5. 【請求項5】 液状樹脂を用いて造粒したグラファイト
    シリカ粉末を取替え可能な容器に収納して燃料タンク内
    に配置する燃料改質方法。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレンなど石油から精製される
    樹脂を、燃料タンクあるいは燃料パイプの内面あるいは
    外面に塗布することを特徴とする燃料改質方法。
JP33726796A 1996-02-09 1996-12-17 燃料改質剤とそれを用いる燃料改質方法 Pending JPH09280122A (ja)

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