JPH0927925A - 画像撮像装置 - Google Patents

画像撮像装置

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JPH0927925A
JPH0927925A JP7197977A JP19797795A JPH0927925A JP H0927925 A JPH0927925 A JP H0927925A JP 7197977 A JP7197977 A JP 7197977A JP 19797795 A JP19797795 A JP 19797795A JP H0927925 A JPH0927925 A JP H0927925A
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JP
Japan
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image
image pickup
data
moving
signal
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JP7197977A
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English (en)
Inventor
Masaharu Watanabe
正治 渡辺
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SHIGUMATSUKUSU KK
Sigmax Ltd
Original Assignee
SHIGUMATSUKUSU KK
Sigmax Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子板上に結像した被写体像から直接得ら
れる画像信号に基づく拡大画像データを得ることができ
る拡大撮像装置を実現する。 【解決手段】撮像素子板上に所定の間隔を保つように撮
像素子を配設し、当該撮像素子板を撮像素子間隔より小
さいピツチで移動させることにより、各撮像素子を被写
体像に対して順次移動させるようにし、これにより被写
体像の各部位を光電変換して得られる画像情報を実デー
タとして発生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像撮像装置に関
し、特にテレビジヨンカメラによつて撮像する画像の一
部を拡大する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD(charge coppled device)
を用いたテレビジヨンカメラによつて画像を撮像する場
合、その解像度はCCD素子数によつて決まるもので、
当該素子数は、例えば汎用のテレビジヨンカメラにおい
て25〜45万素子、業務用ハイビジヨンテレビジヨン
カメラにおいて100〜200万素子、デイジタルカメ
ラにおいて40〜600万素子のものが用いられてい
る。
【0003】またかかるテレビジヨンカメラによつて撮
像して得られた画像情報を表示する場合に用いられるテ
レビジヨン表示装置のドツト数は、カラーテレビジヨン
表示装置として例えば800×600ドツト又は102
4×768ドツトで65536色の表示能力をもつもの
が用いられており、またモノクロテレビジヨン表示装置
として2000×2000ドツトのものが用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成のテレビジ
ヨンカメラ及びテレビジヨン表示装置を用いて、X線写
真、文書等の電子フアイル、又はPhoto−CD等の
画像情報処理装置において1枚の画像の一部を拡大して
観察しようとする場合、テレビジヨンカメラから得られ
る1枚の画像を構成する画素の一部をテレビジヨン表示
装置の画枠を構成するドツトに拡大する際には、通常、
画像情報の画素間には実在しない画素の画像情報を、周
囲の画素の画像情報を用いて補間演算により補間する手
法が用いられている。
【0005】ところが実際上このような補間演算によつ
て実在しない画素の画像情報を補間すると、テレビジヨ
ン表示装置の表示画面上に表示された画像が不自然にな
つたり、モザイク状に表示されたりするといつた画像品
質の劣化が生ずることを避け得なかつた。このような表
示画面上の画像品質の劣化は、例えばX線写真の拡大画
像に基づいて患者の病状を診断しようとする場合には、
当該補間した画像情報に基づいて誤診が生ずるおそれが
ある。
【0006】因に従来の補間演算による表示ドツトの補
間は、周囲のドツトがもつている画像情報に基づいて当
該補間ドツトの位置における周囲の画像情報との相関性
を利用して補間することにより画像全体として自然らし
く見せるような処理をしようとしたものであり、補間に
よつて得られた画像情報はテレビジヨンカメラから実際
に得た画像情報ではない点に問題がある。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、テレビジヨンカメラによつて撮像して得られる画像
情報を拡大して表示画像情報を得る際に、表示画像とし
て必要な精細度をもつような撮像画像情報を得ることが
できるようにした画像撮像装置を提案しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、板面上にX方向及びこれとほぼ直
交するY方向に所定の間隔を保つように多数の撮像素子
xyを配置し、かつ板面に被写体像を結像させることに
より撮像素子Ixyから被写体像の当該撮像素子Ixyの位
置に対応する画像信号を出力する撮像素子板5と、この
撮像素子板5を標準位置に位置決めし、又は当該標準位
置から上記所定の間隔内において当該間隔よりより小さ
いピツチでX方向及びY方向に移動した移動位置に位置
決めする位置制御手段6と、撮像素子板5の撮像素子I
xyからそれぞれ得られる画像データを記憶する画像メモ
リ8Bと、この画像メモリ8Bの画像データのうち、撮
像素子板5が標準位置にあるとき記憶した画像データに
よつて標準画像を表す第1の画像出力データを形成し、
又は撮像素子板5が順次標準位置及び移動位置にあると
き記憶した画像データによつて拡大画像を表す第2の画
像出力データを形成する画像データ処理手段8Cとを設
けるようにする。
【0009】撮像素子板5上に配設された撮像素子Ixy
は、拡大画像データを得るとき、撮像素子板5が撮像素
子Ixyの間隔より小さいピツチで移動されることによ
り、撮像素子板5上に結像された被写体像の各部位を光
電変換できる。従つて拡大画像データとして被写体像か
ら直接光電変換によつて得た画像情報から構成され、従
つて画像品質の劣化がない画像情報を得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0011】(1)画像撮像装置の原理 図1において、IPLは撮像素子板を示し、XY座標系
によつて表される位置に、素子間隔Dx 及びDy を保つ
ようにマトリクス状に撮像素子Ixy(x=1、2……
X、y=1、2……Y)がマトリクス状に配列されてい
る。
【0012】撮像素子板IPLは、X方向移動機構MV
X及びY方向移動機構MVYによつて図3(A)〜
(P)に示すようにX方向及びY方向に単位移動量U及
びVづつ移動できるようになされ、これにより図2に示
すように、撮像素子板IPL上に結像された被写体像に
対する撮像素子Ixyの撮像位置を、標準位置P11からP
ij(i=2〜4、j=2〜4)に移動できるようになさ
れている。
【0013】かくして撮像素子Ixy(x=1、2……
X、y=1、2……Y)は、標準画像撮像モード時(す
なわち被写体を拡大しない1倍の大きさで撮像すると
き)には標準位置P11に位置決めされることにより、拡
大処理がされていない標準の画像の各画素情報を得るこ
とができる。
【0014】これに対して拡大画像撮像モードになる
と、撮像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……
Y)が、標準位置P11からP12→P13→P14→P24→P
23→P22→P21→P31→P32→P33→P34→P44→P43
→P42→P41→P11の順番で順次撮像位置を操作するよ
うに移動され、かくしてX方向画素間隔DX 及びY方向
画素間隔DY 間に単位移動量U=DX /4及びV=DY
/4づつ移動した4×4個のマトリクス交点位置から撮
像画像情報を得ることができるようになされている。
【0015】このようにして標準画像撮像モードにおい
て撮像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……
Y)が標準位置Pij(i=1、j=1)において撮像す
ることにより得た画像情報は、テレビジヨン表示装置の
表示画面を構成するドツトに割り当てられることにより
拡大率が1倍の1枚の標準画像として表示される。これ
に対して拡大画像撮像モードにおいて撮像素子Ixyによ
つて16個の撮像位置Pij(i=1〜4、j=1〜4)か
ら得た拡大画像情報がテレビジヨン表示装置の画面を構
成する各ドツトに割り当てられることにより、当該表示
画面上に縦及び横方向に4倍に拡大された4倍拡大画像
が表示される。
【0016】この結果、拡大画像撮像モード時におい
て、実質上標準画像モード時の被写体に対する解像度の
4倍の解像度をもつ拡大画像をテレビジヨン表示装置の
表示画面上に表示することができる。3倍拡大画像を撮
像する場合には、図4及び図5に示すように、撮像素子
板IPLの単位移動量U及びVがU=DX /3及びV=
Y /3に選定される。
【0017】かくして拡大画像撮像モードになると、撮
像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……Yが、
標準位置P11からP12→P13→P23→P21→P31→P32
→P33→P11の順番で順次撮像位置を走査するように移
動され、かくしてX方向画素間隔DX 及びY方向画素間
隔DY 間に3×3個のマトリクス交点位置から撮像画像
情報を得ることができるようになされている。このよう
にして、拡大画像撮像モードにおいて撮像素子Ixyによ
つて9個の撮像位置Pij(i=1〜3、j=1〜3)か
ら得た拡大画像情報がテレビジヨン表示装置の画面を構
成する各ドツトに割り当てられることにより、当該表示
画面上に縦及び横方向に3倍に拡大された画像が表示さ
れる。
【0018】この結果、拡大画像撮像モード時におい
て、実質上標準画像モード時の被写体に対する解像度の
3倍の解像度をもつ拡大画像をテレビジヨン表示装置の
表示画面上に表示することができる。2倍拡大画像を撮
像する場合には、図6及び図7に示すように、撮像素子
板IPLの単位移動量U及びVがU=DX /2及びV=
Y /2に選定される。
【0019】かくして拡大画像撮像モードになると、撮
像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……Y)
が、標準位置P11からP12→P22→P21→P11の順番で
順次撮像位置を走査するように移動され、かくしてX方
向画素間隔Dx 及びY方向画素間隔DY 間に2×2個の
マトリクス交点位置から撮像画像情報を得ることができ
るようになされている。
【0020】このようにして、拡大画像撮像モードにお
いて撮像素子Ixyによつて4個の撮像位置Pij(i=1
〜2、j=1〜2)から得た拡大画像情報がテレビジヨ
ン表示装置の画面を構成する各ドツトに割り当てられる
ことにより、当該表示画面上に縦及び横方向に2倍に拡
大された画像が表示される。この結果、拡大画像撮像モ
ード時において、実質上標準画像モード時の被写体に対
する解像度の2倍の解像度をもつ拡大画像をテレビジヨ
ン表示装置の表示画面上に表示することができる。
【0021】以上は4倍、3倍、2倍拡大画像を得る場
合の実施例について述べたが、同じような手法を用い
て、5倍以上の拡大画像を撮像することができる。上述
のように、拡大画像の各画素情報は、補間演算によつて
得たものではなく、撮像素子板IPL上に結像された被
写体像上に実在する撮像位置から画像情報を撮像したも
のであるので、忠実度が高くかつ精細度が大きい拡大画
像を撮像し得ることになる。
【0022】(2)画像撮像装置の全体構成 図8において、1は全体として画像撮像装置を示し、被
写体2からの被写体光束LA1が光学系部3を通して画
像光束LA2として撮像素子部4に入射し、かくして撮
像素子部4の撮像素子板5上に被写体2の像が結像され
る。撮像素子部4は位置制御部6から与えられる移動駆
動信号S1によつて撮像素子板5を図1〜図7について
上述したように、撮像素子Ixyを1倍の標準画像撮像モ
ード時には標準位置P11に位置決めするのに対して、拡
大画像撮像モード時には当該標準位置P11からP12〜P
44までX方向又はY方向に移動させる。
【0023】かくして光学系部3、撮像素子部4及び位
置制御部6を含んで白黒テレビジヨンカメラでなるテレ
ビジヨンカメラ7が構成され、撮像素子部4の撮像素子
板5上に結像された被写体2の画像に基づいて、撮像素
子Ixyに得られる光電変換出力が撮像画像信号S2とし
て画像処理部8に送出される。画像処理部8は、図9に
示すように、テレビジヨンカメラ7の撮像素子部4から
供給される撮像画像信号S2をアナログ/デイジタル変
換回路8Aにおいて撮像画像データS3に変換してフレ
ームメモリでなる画像メモリ8Bに一時記憶する。
【0024】かくして画像メモリ8Bに一時記憶された
撮像画像データS3はマイクロコンピユータ構成のシス
テム制御部9によつて制御される画像処理回路8Cによ
つて読み出され、必要に応じて編集処理された後画像デ
ータS4としてシステム制御部9に取り込まれる。シス
テム制御部9は画像処理部8から取り込んだ出力画像デ
ータS4を内蔵のプログラムメモリに格納されているプ
ログラムに従つて処理動作をする中央処理ユニツト(C
PU)によつて処理モードに対応するような処理を実行
した後記憶装置部10(図8)に格納する。
【0025】かくして記憶装置部10に格納された画像
データは、オペレータによつて設定入力部11から入力
された処理命令に従つて読み出されて表示部12の表示
画面上に表示されることによりオペレータが目視確認で
きるようになされていると共に、出力装置部13のプリ
ンタ13Aによつて書類として出力し、又はモデム13
Bを介して遠隔地の受信装置に伝送できるようになされ
ている。
【0026】(3)移動制御のための構成 撮像素子部4は、図10に示すような構成の移動機構2
0上に撮像素子板5を装着した構成を有する。移動機構
20はY方向に延長する固定基板21を有し、固定基板
21上のY方向の両端部に設けられた一対の固定部材2
2A及び22B間に、両端を一対のY方向移動用圧電素
子23A及び23Bによつて挟着保持されたY方向移動
テーブル24が嵌め込まれている。
【0027】Y方向移動テーブル24上には、X方向に
延長する取付基板25が固着され、この取付基板25の
X方向の両端部に設けられた一対の固定部材26A及び
26B間に、両端を一対のX方向移動用圧電素子27A
及び27Bによつて挟着保持されたX方向移動テーブル
28が嵌め込まれている。さらにX方向移動テーブル2
8上には、撮像素子板5が取り付けられ、これにより光
学系部3を通して入射した画像光束LA2が撮像素子板
5上に結像するようになされている。
【0028】一対のY方向移動用圧電素子23A及び2
3Bは、図11に示すように、位置制御部6を構成する
Y方向位置制御部31Aによつて伸縮駆動されると共
に、X方向移動用圧電素子26A及び26BはX方向位
置制御部31Bによつて伸縮駆動される。Y方向移動用
圧電素子23A及び23Bは図12に示すように、負電
位から正電位に変化する駆動電圧が両端に与えられたと
き、これに応じてほぼ直線的にY方向に伸縮するような
伸縮特性を有する圧電素子を電気的に互いに逆方向接続
した構成を有し、かくしてY方向移動用圧電素子23A
及び23B間に正(又は負)の駆動電圧が与えられたと
き、一方のY方向駆動用圧電素子23Aが当該駆動電圧
値に対応する量だけ伸長(又は縮小)動作したとき、他
方のY方向移動用圧電素子23Bが同じ量だけ縮小(又
は伸長)動作し、かくしてこれが一対のY方向移動用圧
電素子23A及び23B間に挟着保持されたY方向移動
テーブル24が当該供給された駆動電圧に対応する移動
量だけY方向に移動する。
【0029】X方向移動用圧電素子26A及び26B
は、Y方向移動用圧電素子23A及び23Bと同様の構
成を有し、かくしてこれら一対のX方向移動用圧電素子
26A及び26B間に正(又は負)の駆動電圧が与えら
れたとき、一方のX方向移動用圧電素子26Aが当該駆
動電圧に相当する量だけ伸長(又は縮小)動作し、かつ
他方のX方向移動用圧電素子26Bが同じ量だけ縮小
(又は伸長)動作することにより、X方向移動テーブル
28が当該供給された駆動電圧に対応する量だけX方向
に移動する。かくして撮像素子板5はX方向移動用圧電
素子26A及び26B、並びにY方向移動用圧電素子2
3A及び23Bにそれぞれ供給される駆動電圧に対応す
る量だけX方向、並びにY方向に位置決めされる。
【0030】Y方向位置制御部31A及びX方向位置制
御部31Bには、位置制御部6の中央処理ユニツト(C
PU)32からバス33を介してY方向及びX方向駆動
電圧信号S11及びS12、並びにY方向及びX方向補
正信号S13及びS14が与えられ、これにより、Y方
向駆動電圧信号S11及びX方向駆動電圧信号S12に
応じてY方向移動用圧電素子23A及び23B、並びに
X方向駆動用圧電素子26A及び26Bが、その変位特
性上のヒステリシス(図13)を補正されることによ
り、実質上十分な直線性を呈するように伸縮動作するよ
うになされている。
【0031】この実施例の場合、CPU32のワーキン
グメモリの移動位置レジスタREG1には、図14に示
すように、4倍拡大画像用X方向及びY方向移動位置指
令データCX1〜CX4及びCY1〜CY4が格納され
ており、図2及び図3について上述したように、撮像素
子IXYを標準位置P11からP11→P12→P13……→P 43
→P42→P41→P11のように移動させるとき、CPU3
2が移動位置レジスタREG1から指令データ(CX
1、CY1)→(CX2、CY1)→(CX3、CY
1)→(CX3、CY4)→(CX2、CY4)……
(CX1、CY4)→(CX1、CY1)を順次バス3
3を介してX方向及びY方向駆動電圧信号S12及びS
11として送出し、これによりCPU32が撮像素子板
5の4倍拡大画像用移動位置を順次指定して行く。
【0032】また移動位置レジスタREG1には、3倍
拡大画像用X方向及びY方向移動位置指令データCX1
1〜CX13及びCY11〜CY13が格納されてお
り、図4及び図5について上述したように、撮像素子I
xyを標準位置P11からP11→P12→P13……→P31→P
32→P33→P11のように移動させるとき、CPU32が
移動位置レジスタREG1から指令データ(CX11、
CY11)→(CX12、CY11)→(CX13、C
Y11)→(CX13、CY12)→(CX12、CY
12)……(CX13、CY13)→(CX11、CY
11)を順次バス33を介してX方向及びY方向駆動電
圧信号S12及びS11として送出し、これによりCP
U32が撮像素子板5の3倍拡大画像用移動位置を順次
指定して行く。
【0033】またこの実施例の場合、図6及び図7につ
いて上述したように撮像素子Ixyを標準位置P11からP
11→P12→P22→P21→P11のように移動させることに
より2倍拡大画像を得るときには、4倍拡大画像用X方
向及びY方向集う位置指令データCX1、CX3及びC
Y1、CY3を用いてCPU32が移動位置レジスタR
EG1から指令データ(CX1、CY1)→(CX3、
CY1)→(CX3、CY3)→(CX1、CY3)→
(CX1、CY1)を順次バス33を介してX方向及び
Y方向駆動電圧信号S12及びS11として送出し、こ
れによりCPU32が撮像素子板5の2倍拡大画像用移
動位置を順次指定して行く。
【0034】このときY方向位置制御部31Aは、バス
33から供給されるY方向駆動電圧信号S11をデイジ
タル/アナログ変換回路34によつてデイジタルデータ
に変換した後、減算回路35の加算入力端を通じて駆動
回路36に供給し、その駆動出力S15を互いに逆方向
接続されたY方向移動用圧電素子23A及び23Bの一
端に供給する。Y方向移動用圧電素子23A及び23B
の他端は接続ノードP1を介して一端が接地されたフイ
ードバツク電圧発生用コンデンサ37の他端に接続さ
れ、かくして接続ノードP1にY方向移動用圧電素子2
3A及び23Bをもつ容量値とフイードバツク電圧発生
用コンデンサ37の容量値によつて決まる分圧比で駆動
出力S15を分圧した値をもつフイードバツク用検出電
圧S16を接続用ノードに発生させる。
【0035】このフイードバツク用検出電圧S16はバ
ツフア増幅回路38を介して乗算型デイジタル/アナロ
グ変換回路39においてY方向補正信号S13を乗算さ
れ、当該乗算結果がフイードバツク信号S17として減
算回路35の減算入力端に与えられる。ここでCPU3
2は、移動位置レジスタREG1(図14)に予め格納
されているY方向フイードバツク率指定データFBRY
をバス33を介してY方向補正信号S13として供給す
る。
【0036】かくしてY方向位置制御部31Aは、CP
U32から与えられるY方向駆動電圧信号S11によつ
て移動位置が指定されたとき、これに対応する電圧値を
もつ駆動出力S15をデイジタル/アナログ変換回路3
4、減算回路35、駆動回路36を介してY方向移動用
圧電素子23A及び23Bに供給し、これにより当該Y
方向移動用圧電素子23A及び23Bが駆動出力S15
の駆動電圧に対応する量だけ伸長及び縮小することによ
りY方向移動テーブル24を対応するY方向移動位置に
移動させる。
【0037】ここで、Y移動位置指令データCY1〜C
Y4及びCY11〜CY13は学習動作により移動位置
レジスタREG1に蓄積される。すなわち、予め位置制
御部6によつて学習動作させることにより撮像素子Ixy
を移動位置P11〜P14、P21〜P24、P31〜P34及びP
41〜P44、並びにP11〜P13、P21〜P23及びP31〜P
33に対応する位置にY方向に移動させるようなY方向駆
動電圧信号S11をバス33を介してCPU32から供
給するような学習処理を実行し、このときのY方向駆動
電圧信号S11の値をY方向移動位置指令データCY1
〜CY2、CY3及びCY4として移動位置レジスタR
EG1に格納しておくようにする。
【0038】またY方向フイードバツク位置指定データ
FBRYは、Y方向移動用圧電素子23A及び23Bが
図13に示すような非直線的な変位特性をもつているこ
とに基づいてY方向移動テーブル24の移動位置が非直
線性をもつような変位動作をする点を考慮して、CPU
32から乗算型デイジタル/アナログ変換回路39に対
するY方向補正信号S13を調整することにより接続用
ノードP1から減算回路35へのフイードバツク用検出
電圧S16に対するフイードバツク率を調整し、最も直
線性が良好なY方向補正信号S13の値をY方向フイー
ドバツク率指定データFBRYとして移動位置レジスタ
REG1に格納する。
【0039】この実施例の場合、Y方向駆動用圧電素子
23A及び23Bの変位特性の経時変化を補正するた
め、校正モード時、CPU32から所定のY方向駆動電
圧信号S11を与えることによりY方向移動テーブル2
4の位置をY方向に移動させたとき、当該移動位置を校
正用位置センサ40によつて検出して校正信号S18と
してCPU32に取り込むことにより、Y方向移動テー
ブル24の移動特性の直線性が劣化しているか否かを判
断し、劣化しているときY方向補正信号S13の値を修
正することにより当該直線性の劣化を校正し、このとき
のY方向補正信号S13の値をY方向フイードバツク率
指定データFBRYとして移動位置レジスタREG1に
格納し直すようにする。
【0040】X方向位置制御部31BはY方向位置制御
部31Aと同じように構成され、CPU32からバス3
3を介してX方向駆動電圧信号S12をデイジタル/ア
ナログ変換回路44、減算回路45、駆動回路46を介
してX方向駆動用圧電素子26A及び26Bに駆動出力
S25として供給すると共に、当該X方向駆動用圧電素
子26A及び26Bとフイードバツク電圧発生用コンデ
ンサ47との間の接続用ノードP2に得られるフイード
バツク検出用電圧S27をバツフア増幅回路48を介し
て乗算型デイジタル/アナログ変換回路49においてX
方向補正信号S14と乗算した後、フイードバツク信号
S26として減算回路45に与えるような構成を有す
る。
【0041】この実施例の場合、X方向位置制御部31
Bにも校正用位置センサ50が設けられ、その校正信号
S28によつて移動位置レジスタREG1のX方向フイ
ードバツク率指定データFBRXを校正できるようにさ
れている。
【0042】(4)画像処理部 画像処理部8は、図15に示すように、画像素子部4の
画像素子板5上に配列されている撮像素子Ixyの撮像画
像信号S2から得られる画像データを、最大16個の移
動位置P11〜P44(図2)に対応して設けられた16個
のフレームメモリF11〜F44に記憶する。
【0043】すなわち、先ず、標準画像撮像モード時、
撮像素子部4の撮像素子Ixy(x=1、2……X、y=
1、2……Y)が標準位置P11にあるタイミングで、撮
像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……Y)か
ら取り出された撮像画像信号S2がアナログ/デイジタ
ル変換回路61及び切換回路62を順次介して第1のフ
レームメモリF11に記憶される。かくして第1のフレ
ームF11に、撮像素子板5上に配列されている撮像素
子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……Y)から順
次送出された画像信号に基づく画像データが1枚のフレ
ームを形成する画像データとして第1のフレームメモリ
F11に記憶される。
【0044】これに対して4倍拡大画像撮像モード時、
図2及び図3について、撮像素子板5の各撮像素子Ixy
(x=1、2……X、y=1、2……Y)が標準位置P
11からP11→P12→P13→P14→P24→……→P34→P
44→P43→P42→P41に順次移動されたとき、各移動位
置に対応する第1→第2→第3→第4→第7→……→第
12→第16→第15→第14→第13番目のフレーム
メモリF11→F12→F13→F14→F24→……
→F34→F44→F43→F42→F41に対して、
各タイミングにおいて撮像素子部4から送出された撮像
画像信号S2がアナログ/デイジタル変換回路61、切
換回路62を順次介して画像データとして記憶される。
【0045】かかる画像データのフレームメモリF11
〜F44への記憶は、図16に示すようにして実行され
る。すなわち先ず撮像素子Ixyが標準位置P11にあるタ
イミングで得られる画像データをフレームメモリF11
に記憶し、続いて移動時間T1 の間に撮像素子Ixyが標
準位置P11から移動位置P12に移動し、続いて撮像素子
xyが移動位置P12にあるタイミングで得られる画像デ
ータフレームメモリF12に記憶し、続いて移動時間T
2 の間に撮像素子Ixyが移動位置P12から移動位置P13
に移動し、……、続いて撮像素子Ixyが移動位置P41
あるタイミングで得られる画像データをフレームメモリ
F41に記憶し、続いて移動時間T16の間に撮像素子I
xyが移動位置P41から標準位置P11に戻る。かくして順
次所定のタイミングで撮像素子Ixyを順次移動させなが
ら各移動位置にある撮像素子Ixyから標準位置間の位置
の画像データを対応するフレームメモリに読み込んで行
く。
【0046】かくして第1〜第16番目のフレームメモ
リF11〜F44は、撮像素子Ixy(x=1、2……
X、y=1、2……Y)が隣合う標準位置P11間の領域
にある移動位置を順次移動することにより、当該標準位
置間の画像情報を16枚のフレーム画像情報として第1
〜第16番目のフレームF11〜F44に撮像素子板5
上に結像された実際の像から得られる画像情報として記
憶することができる。また3倍拡大画像撮像モード時、
図4及び図5について、撮像素子板5の各撮像素子Ixy
(x=1、2……X、y=1、2……Y)が標準位置P
11からP11→P12→P13→P23→P22→P21→P31→P
32→P33に順次移動されたとき、各移動位置に対応する
第1→第2→第3→第6→第5→第4→第7→第8→第
9番目のフレームメモリF11→F12→F13→F2
3→F22→F21→F31→F32→F33に対し
て、各タイミングにおいて撮像素子部4から送出された
画像撮像信号S2がアナログ/デイジタル変換回路6
1、切換回路62を順次介して画像データとして、図1
6について上述したと同様のタイミングで、記憶され
る。
【0047】かくして第1〜第9番目のフレームメモリ
F11〜F33は、撮像素子Ixy(x=1、2……X、
y=1、2……Y)が隣合う標準位置P11間の領域にあ
る移動位置を順次移動することにより、当該標準位置間
の画像情報を9枚のフレーム画像情報として第1〜第9
番目のフレームF11〜F33に撮像素子板5上に結像
された実際の像から得られる画像情報として記憶するこ
とができる。
【0048】さらに2倍拡大画像撮像モード時、図2及
び図3について、撮像素子板5の各撮像素子Ixy(x=
1、2……X、y=1、2……Y)が標準位置P11から
11→P13→P33→P31に順次移動されたとき、各移動
位置に対応する第1→第3→第11→第9番目のフレー
ムメモリF11→F13→F33→F31に対して、各
タイミングにおいて撮像素子部4から送出された画像撮
像信号S2がアナログ/デイジタル変換回路61、切換
回路62を順次介して画像データとして、図16につい
て上述したと同様のタイミングで、記憶される。
【0049】かくして第1、第3、第11及び第9番目
のフレームメモリF11、F13、F33及びF31
は、撮像素子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……
Y)が隣合う標準位置P11間の領域にある移動位置を順
次移動することにより、当該標準位置間の画像情報を4
枚のフレーム画像情報として第1、第3、第11及び第
9番目のフレームF11、F13、F33及びF31に
撮像素子板5上に結像された実際の像から得られる画像
情報として記憶することができる。このように標準画像
撮像モード時において、第1番目のフレームメモリF1
1に記憶された標準位置P11における画像データは、当
該図17に示すように、記憶された画像データの全部を
1フレームの画像を構成する各ドツトの出力画像データ
S4として切換回路63を介してシステム制御部9に送
出される。
【0050】これに対して拡大画像撮像モード時には図
18において4倍拡大画像の場合として示すように、1
6個のフレームメモリF11〜F44のデータのうち、
4倍に拡大しようとする領域abcdの位置及び広さに
対応するアドレスを指定することにより、当該各フレー
ムメモリF11〜F44から領域abcdに対応する画
像データを順次切換回路63を介して出力画像データS
4としてシステム制御部9に送出する。このときシステ
ム制御部9は表示部12のビデオRAM上に図19に示
すように、第1〜第16のフレームメモリF11〜F4
4の画像データを各撮像素子Ixyの16個の移動位置に
対応する位置のドツトとして位置に割り当てることによ
り、表示画面上に4倍拡大画像を表示する。
【0051】また2倍拡大画像モードにおいては、4倍
拡大画像モード時の場合と同様にして16枚のフレーム
メモリF11〜F44に記憶した画像データのうち、1
つ置きの移動位置、すなわちP11、P13、P31、P33
対応するフレームメモリF11、F13、F31、F3
3の画像データを切換回路63を介して出力画像データ
S4としてシステム制御部9に送出し、システム制御部
9は、図21に示すように、当該P11、P13、P31、P
33に対応する画像データを表示部12のビデオRAMに
互いに隣接する位置のドツトとして配列させ、かくして
表示部12の表示画面上に2倍に拡大された画像を表示
する。
【0052】また3倍モード時には、撮像素子部4の撮
像素子Ixyから第1〜第9の移動位置P11〜P33から得
られる画像信号がアナログ/デイジタル回路61及び切
換回路62を介して第1〜第9のフレームメモリF11
〜F33に記憶される。この第1〜第9のフレームメモ
リF11〜F33の画像データは切換回路63を介して
撮像画像データS4としてシステム制御部9に読み出さ
れ、システム制御部9は、図22に示すように、表示部
12のビデオRAMに順次隣接する位置のドツトとして
配列させる。
【0053】かくして表示部12の表示画面上に1つの
画像素子Ixyによつて9ドツト分の画像データを得るこ
とができることにより3倍の拡大画像を表示することが
できる。
【0054】(5)撮像素子部 撮像素子部4は、図23に示すように、撮像素子板5
(図1)上にマトリクス状に配列されているフオトダイ
オードで構成された撮像素子Ixy(x=1、2……X、
y=1、2……Y)をそれぞれのMOSトランジスタ構
成の読出素子Mxy(x=1、2……X、y=1、2……
Y)を介して水平走査回路71によつて順次開制御され
る走査素子Rx (x=1、2……X)を通じて出力線7
2に送出し、これをバツフア増幅回路73を介して撮像
画像信号S2として出力するようになされている。
【0055】読出素子Mxyのゲートは、垂直走査回路7
4によつて順次駆動される制御線に接続され、かくして
垂直方向のy番目(y=1、2……Y)の撮像素子のM
xyの列を順次指定して行くようになされている。かくし
て撮像素子部4は図24(A)に示すクロツク信号CL
Kに同期しながら、撮像開始パルスST1が与えられる
ごとに、撮像移動制御信号SIM(図24(D))を論
理「1」レベルから論理「0」レベルに立ち下げること
により1フレーム読出動作期間T1に入り、これにより
読出パルスST2(図24(C))のタイミングで撮像
素子Ixyの画像信号を順次出力する。
【0056】実際上この1フレーム読出動作期間T1の
間に、読出パルスST2ごとに、垂直走査回路74がy
番目(y=1、2……Y)の制御ラインに順次読出信号
を送出することにより撮像素子列(I11、I21……
x1)、(I12、I22……Ix2)……(I1y、I2y……
xy)を出力素子R1 、R2 ……Rx に送出すると共
に、水平走査回路71が出力素子R1 、R2 ……Rx
順次読出パルスを与えることにより、撮像素子Ixy(x
=1、2……X、y=1、2……Y)の画像信号を順次
撮像画像信号S2として出力する。
【0057】かくして撮像素子部4は、1フレーム分の
画像信号のうち最後の撮像素子Ixyの画像信号を撮像画
像信号S2として送出する読出パルスST2が与えられ
たとき(図24(C))、撮像移動制御信号SIMを論
理「0」レベルから論理「1」レベルに立ち上げること
により移動動作期間T2に入る(図24(D))。この
移動動作期間T2の間に位置制御部6のY方向移動用圧
電素子23A及び23B、並びにX方向移動用圧電素子
26A及び26Bが伸縮動作されることにより撮像素子
板5が1ピツチだけ移動される。その後の撮像開始パル
スST1によつて再度撮像移動制御信号SIM(図24
(D))が論理「1」から「0」に立下げられ、これに
より次の1フレーム読出動作期間T1が始まる。
【0058】かくして1回の1フレーム読出動作期間T
1の間に各フレームメモリF11、F12……F44
(図15)からの画像データの読取動作が実行される。
この実施例の場合撮像素子Ixyは、図25に示すよう
に、光学系部3の受光レンズ部81に形成されている凸
レンズ部82と対向するように配設され、かくして受光
レンズ部81に入射する画像光束LA2のうち、撮像素
子Ixy間のピツチDx (図2、図4、図6)に対してほ
ぼ1/4程度に狭い口径LW を有する光束部分だけが撮
像素子Ixyに入射できるようになされている。因に当該
口径LW の光束部分以外の光束は、実質上撮像素子Ixy
の周囲に形成されたアルミニウム遮蔽膜83によつて撮
像素子Ixyには到達できないようになされている。
【0059】因に一般には、撮像素子Ixyを配列してな
る撮像素子板5Kとして、図26に示すように、画像光
束LA2のうち互いに隣接しかつ大きな口径LWKの光束
部分を凹レンズ部84を用いて撮像素子Ixyに集光させ
るようにした構成のものが用いられているが、この図2
6の構成と比較して、図25の場合は凸レンズ部82を
通して画像光束LA2を入射するようにしたことによ
り、実質上撮像素子Ixyに入射する光束の口径LW を、
1/4程度にまで小さくすることができる。かくして図
1〜図7について上述したように、撮像素子板5を移動
させながら図23のマトリクス回路を用いて撮像画像信
号S2を得るようにすることにより、図15の画像処理
部8にフレームメモリF11〜F44のフレーム画像デ
ータを読み込むことができる。
【0060】(6)移動位置の校正 位置制御部6(図11)のX方向位置制御部31B及び
Y方向位置制御部31Aにおいて、X方向移動用圧電素
子26A及び26B並びにY方向移動用圧電素子23A
及び23Bに対して駆動出力S25、並びにS15が駆
動回路46並びに36から印加される電圧に対して、当
該X方向移動用圧電素子26A及び26B並びにY方向
移動用圧電素子23A及び23Bの伸縮動作によつて移
動する撮像素子板5(図10)の移動量は、図28にお
いて直線K1で示すように、印加電圧に対する移動量の
関係がリニアな関係をもつことが望ましい。
【0061】X方向並びにY方向の校正用位置センサ5
0並びに40(図11)は、図27に示すように、それ
ぞれX方向マスク82及びY方向マスク81を有し、こ
れによりX方向移動用圧電素子26A及び26B並びに
Y方向移動用圧電素子23A及び23Bが図28におい
て曲線K2又はK3に示すような非直線特性をもつてい
るような場合に、これを直線K1に示すような直線性を
もたせるように校正する。
【0062】X方向マスク82は撮像素子板5の撮像素
子Ixy(x=1、2……X、y=1、2……Y)のマト
リクス配列のうち、X方向に配列されている第1行目
(y=1)の撮像素子列(I11、I21、I31、I41)を
覆いかつ矢印aで示すようにX方向に移動できるように
撮像素子板5と対向して設けられている。X方向マスク
82には移動方向aの方向に所定の間隔を保つて複数の
スリツトSL1、SL2、SL3……が設けられ、スリ
ツトSL1、SL2、SL3……の間隔が、図29に示
すように、撮像素子I11、I21、I31……相互間のピツ
チDx より僅かに小さいピツチに選定されている。
【0063】X方向マスク82には校正用光源(図示せ
ず)から校正用照明光LA3が照射され、当該校正用照
明光LA3がスリツトSL1、SL2、SL3……を通
つて撮像素子I11、I21、I31……にそれぞれ到達した
とき、当該受光光量に対応する位置検出出力DI11、D
21、DI31……を水平走査回路71(図23)によつ
て開制御される読出素子R1 、R2 、R3 ……を介し、
さらに出力線72、バツフア増幅回路73を介して撮像
画像信号S2としてシステム制御部9に送出する。
【0064】ここで撮像素子I11、I21、I31……の位
置検出出力DI11、DI21、DI31……は、スリツトS
L1、SL2、SL3……間のピツチが撮像素子I11
21、I31……間のピツチDx より僅かに小さい値に選
定されていることにより、撮像素子板5に対する印加電
圧従つて撮像素子板5の移動量が大きくなつて行くに従
つて順次異なる印加電圧値V1 、V2 、V3 ……におい
て位置検出出力がピーク値をもつような変化を定する。
そこで各撮像素子I11、I21、I31……に対応する位置
検出曲線がそれぞれピーク値となる印加電圧V1
2 、V3 ……相互間の間隔が均一であればX方向移動
用圧電素子26A及び26Bによる撮像素子板5の移動
特性の直線性が良いと判断できる。
【0065】これに対してピークとなる電圧V1
2 、V3 ……相互間の間隔にばらつきがあれば、X方
向移動用圧電素子26A及び26Bによる撮像素子板5
の移動特性の直線性が良くないと判断できる。このよう
に直線性が良くないときには、位置制御部6(図11)
のCPU32内の移動位置レジスタREG1(図14)
のX方向フイードバツク率指定データFBRXを補正す
ることにより減算回路45に対するフイードバツク信号
S27を調整して直線性を維持できるようにする。
【0066】Y方向マスク81についてもX方向マスク
82と同様に、撮像素子I12、I13、I14……に対応し
かつ当該撮像素子間のピツチDY より僅かに小さいピツ
チを有する複数のスリツトSL11、SL12、SL1
3……が設けられ、Y方向位置制御部31A(図11)
のY方向移動用圧電素子23A及び23Bに対する印加
電圧を変化させることにより図28について上述したと
同様の位置検出出力を撮像素子I12、I13、I14……に
ついて求め、そのピークに対応する印加電圧値の間隔に
基づいて撮像素子板5のY方向における位置移動特性の
直線性を判断する。
【0067】ここで直線性が良くない場合には、位置制
御部6のCPU32内の移動位置レジスタREG1(図
14)のY方向フイードバツク率指定データFBRYを
指定し直すことにより、フイードバツク信号S17の値
を変更することにより直線性を維持できるようにする。
【0068】(6)動作 (6−1)校正モード 以上の構成において、画像撮像装置1は工場出荷時、又
はユーザによる稼動動作時、位置制御部6(図11)に
おけるX方向移動用圧電素子26A及び26B並びにY
方向移動用圧電素子23A及び23Bによる撮像素子板
5の移動特性が直線性を維持するように圧電素子に対す
る印加電圧が図27のX方向マスク82及びY方向マス
ク81を用いて校正される。この校正動作時、位置制御
部6のCPU32は、まずX方向駆動電圧信号S12と
してX方向移動用圧電素子26A及び26Bに対する印
加電圧を図30に示すように変更して行くような信号を
駆動回路46に与えることにより、撮像素子板5をX方
向マスク82に対して矢印aで示す方向(図27、図2
9)に移動させる。
【0069】このときX方向マスク82に対する校正用
照明光LA3がスリツトSL1、SL2……を通じて撮
像素子L11上を横切つて行くように照射することにより
各撮像素子I11、I21……からピーク値を有する検出出
力曲線を呈するような撮像画像信号S2が得られ、当該
撮像素子I11、I21……に対応する位置検出出力曲線の
ピーク値が生ずる印加電圧値V1 、V2 ……の間隔が一
様になるようなX方向駆動電圧信号S12を得ることが
できるように移動位置レジスタREG1(図14)のX
方向フイードバツク率指定データFBRXを選定する。
【0070】かくしてX方向移動用圧電素子26A及び
26Bによる撮像素子板5の移動特性が図28において
直線K1に示すように、直線性を維持できるような状態
に設定できる。Y方向マスクのスリツトSL11、SL
12……を用いたY方向校正処理も、同じようにして実
行される。かかる校正処理が終了した後、システム制御
部9はユーザに設定入力部11によつて指定した撮像モ
ードに対応するデータを画像処理部8のフレームメモリ
F11〜F44に記憶する。
【0071】(6−2)標準画像撮像モード 標準画像撮像モード時、設定入力部11から標準画像撮
像モードが指定されたとき、システム制御部9は位置制
御部6において撮像素子板5の撮像素子Ixyを標準位置
11(図2)に位置決めするような駆動出力S25並び
にS15(この実施例の場合、印加電圧=0〔V〕にす
る)をX方向移動用圧電素子26A及び26B並びにY
方向移動用圧電素子23A及び23Bに与える。かくし
て撮像素子部4は撮像素子Ixy(x=1、2……X、y
=1、2……Y)から得られる標準位置P11の画像デー
タをフレームメモリF11に記憶する。
【0072】従つてこの標準画像撮像モードにおいて
は、拡大されていない標準画像(すなわち拡大されてい
ない1倍画像)についての画像情報を画像処理部8にも
つことができることにより、当該画像情報に基づいて標
準画像の大きさをもつ画像を表示部12に表示できると
共に、記憶装置部10に記憶し、又は出力装置部13の
プリンタ13A又はモデム13Bに出力することができ
る。このようにして画像処理部8から出力することがで
きる画像情報は、その全てが撮像素子部4の撮像素子板
5上に結像した被写体像から得られる実データであるの
で、出力された画像が被写体2の状態を正確に表示した
ものとなる。
【0073】(6−3)4倍画像撮像モード 設定入力部11から4倍画像撮像モードが指定されたと
き、システム制御部9は位置制御部6のX方向移動用圧
電素子26A及び26B並びにY方向移動用圧電素子2
3A及び23Bに対して、撮像素子Ixyを標準位置P11
から移動位置P44までの16個の撮像位置を順次移動さ
せて行くような駆動出力S25及びS15を与える。
【0074】このとき撮像素子部4は撮像素子Ixy(x
=1、2……X、y=1、2……Y)から得られる画像
信号を撮像画像信号S2として画像処理部8に順次出力
することにより、標準位置P11及び移動位置P12〜P44
に対応する画像データをフレームメモリF11、F12
〜F44に記憶する。このようにしてフレームメモリF
11〜F44に記憶された画像信号は、システム制御部
9によつて順次読み出されて図19に示すような4倍拡
大画像データの配列をもつように表示部12のビデオR
AMもしくは記憶装置50又はプリンタ13A、モデム
13Bに送出する。
【0075】かくしてオペレータは表示部12において
標準画像と比較してその1部を4倍に拡大してなる4倍
拡大画像を表示することができ、しかもこのときの各画
像データは、撮像素子板5上に結像した被写体2の各部
分から得られる実データであるので、被写体2の正確な
画像を標準画像と同じ精細度で読み取ることができる。
【0076】(6−4)3倍画像撮像モード 設定入力部11から3倍画像撮像モードが指定されたと
き、システム制御部9は撮像素子Ixy(x=1、2……
X、y=1、2……Y)が標準位置F11から移動位置
F12〜F33に移動するような移動出力S25及びS
15を送出する。
【0077】このとき撮像素子IxyはX方向及びY方向
について隣合う標準位置F11間を1/3ピツチで分割
した位置に順次位置決めされることにより、当該9つの
分割位置から撮像素子板5上に結像した被写体2の画像
データを撮像画像信号S2として画像処理部8に出力す
る。このとき画像処理部8は入力された9個の画像デー
タを順次フレームメモリF11〜F33に入力する。か
くして画像処理部8は、通常画像で3倍に拡大した画像
に相当するデータ量の画像データを9個のフレームメモ
リに記憶する。
【0078】システム制御部9はフレームメモリF11
〜F33に格納された3倍拡大画像データのうち設定入
力部11によつて指定された部分の画像データを読み出
して図22に示すように順次配列し、これにより3倍拡
大画像データを表示部12のビデオRAMに与えること
により表示画面上に表示すると共に、必要に応じて記憶
装置部10又はプリンタ13A及びモデム13Bに出力
する。かくしてユーザは被写体画像のうち任意の画像部
分を指定して当該画像部分を3倍に拡大した画像を観察
することができ、かくするにつき、当該3倍画像の各画
像データが被写体や撮像素子板5上に結像した画像から
得た実データであるので、正確な被写体像を標準画像と
同じ精細度で観察することができる。
【0079】(6−5)2倍拡大画像撮像モード 設定入力部11から2倍拡大画像撮像モードが指定され
ると、システム制御部9は撮像素子板5の撮像素子Ixy
(x=1、2……X、y=1、2……Y)を図2の標準
位置P11から移動位置P13、P33、P31までの4つの撮
像位置に移動させる。撮像素子部4は各撮像素子から得
られる画像信号を撮像画像信号S2として画像処理部8
に送出し、画像処理部8は4の撮像位置からそれぞれ得
られる画像データを4のフレームメモリF11、F1
3、F33、F31に記憶する。
【0080】このようにしてフレームメモリF11〜F
31に格納された画像データが、システム制御部9によ
つて順次読み出されて、図21に示すように互いに隣接
して配列されるように表示部12のビデオRAMに入力
され、さらに必要に応じて記憶装置部10若しくはプリ
ンタ13A又はモデム13Bに出力される。かくして撮
像素子板5上に結像された被写体2の撮像素子Ixyの4
つの移動位置から4つの画像データを得るようにしたこ
とにより、2倍拡大画像を撮像素子板5上に結像した被
写体2の像から得た実データとして正確にかつ標準画像
と同じ精細度で表示することができる。
【0081】(7)他の実施例 (7−1)上述の実施例においては、撮像素子板5の移
動により得られる撮像素子Ixyの撮像位置が最大限4×
4個で、従つて拡大画像の拡大率が最大限4倍である場
合の実施例について述べたが、撮像位置の最大数はこれ
に限らず、必要に応じて増大することにより拡大率を大
きくしても良く、このようにしても上述の場合と同様の
効果を得ることができる。
【0082】(7−2)図10及び図11の位置制御部
6においては、互いに逆伸縮動作する一対のX方向移動
用圧電素子26A及び26B、並びにY方向移動用圧電
素子23A及び23Bを用いてX方向移動テーブル28
及びY方向移動テーブル24(図10)を移動させるよ
うにしたが、これに代え、一対の圧電素子のうちの一方
を省略して他方の圧電素子によつて移動させるようにし
ても良い。
【0083】(7−3)上述の実施例においては、撮像
素子板5を移動させる手法として、X方向及びY方向の
いずれについても、ステツプ的に移動させるようにした
場合について述べたが、これに代え、図31(A)及び
(B)に示すように、その一方、例えばX方向(又はY
方向)を連続的に移動させるようにしても良い。この場
合、撮像素子板5の撮像素子Ixyから画像信号を読み出
す際の電子シヤツタ速度を実用上十分に速くすれば、各
撮像時における画像情報を高い精度で読み出すことがで
きる。なお図31(A)及び(B)において、X方向移
動量及びY方向移動量は、校正動作によつて、駆動電圧
に対してリニアな関係が保たれている(図28)ので、
X方向駆動電圧及びY方向駆動電圧を時間の経過に従つ
て連続的に又はステツプ状に変化させるようにしても良
い。
【0084】(7−4)図23の撮像素子部4の場合に
は、拡大画像撮像モード時においても、すべての撮像素
子Ixyの画像信号を撮像画像信号S2として読み出し得
るようにしたが、図32〜図34に示すように、拡大表
示すべき領域ARAを指定し、当該指定された領域AR
Aに対応する撮像素子Ixyからだけ画像データを読み出
すようにしても良い。図23との対応部分に同一符号を
付して示す図32の撮像素子部4において、水平走査回
路71及び垂直走査回路74は、ユーザが図34に示す
ように、設定入力部11(図8)から指定した読出開始
点PT0(X0 、Y0 )及び読出終了点PT1(X1
1 )をシステム制御部9から与えられるプリセツトデ
ータ信号S31として走査開始点X0 レジスタ91、走
査終了点X1 レジスタ92、並びに走査開始点Y0 レジ
スタ93、走査終了点Y1 レジスタ94に受ける。
【0085】走査開始点X0 レジスタ91には、画像上
の撮像を開始する点PT0においてシステム制御部9か
ら撮像開始パルスST1(図33(B))が走査開始点
0レジスタ91及び走査開始点Y0 レジスタ93に与
えられることにより、当該走査開始点X0 データ及び走
査開始点Y0 データが走査開始点X0 プリセツトカウン
タ95及び走査開始点Y0 プリセツトカウンタ96にロ
ードされると共に、X方向デコーダ97及びY方向デコ
ーダ98にデコードされる。かくしてX方向デコーダ9
7及びY方向デコーダ98は走査開始点PT0(X0
0 )に対応する撮像素子Ixy(x=X0 、y=Y0
から得られる画像信号を撮像画像信号S2として送出す
る状態になる。
【0086】その後走査開始点X0 リセツトカウンタ9
5はクロツクCLK(図33(A))によつて順次イン
クリメント動作することにより、対応する撮像素子Ixy
(x=X0 +1、X0 +2……X1 、y=Y0 )から得
られる画像信号が撮像画像信号S2として送出される。
やがて走査開始点X0 プリセツトカウンタ95のカウン
ト内容が走査終了点X1 プリセツトカウンタ99のプリ
セツト値X1 と一致すると、ライン走査終了検出回路1
00からライン走査終了検出パルスST2(図33
(C))が発生され、これにより走査開始点Y0 プリセ
ツトカウンタ96をカウント動作させる。
【0087】かくしてY方向デコーダ98は、走査開始
点Y0 プリセツトカウンタ96のカウント内容がライン
0 +1に対応する撮像素子Ixy(x=X0 、X0
1、X0 +2……X1 、y=Y0 +1)から得られる画
像信号を撮像画像信号S2として順次送出する。以下同
様にして走査開始点X0 プリセツトカウンタ95がクロ
ツク信号CLKによつてカウント動作することにより、
走査開始点(X0 、Y0 )から(X1 、Y1 )までの領
域ARA内にある撮像素子Ixy(x=X0 、X0 +1、
……、y=Y0 、Y0 +1、……Y1 )から得られる画
像信号が撮像画像信号S2として送出される。
【0088】やがて走査開始点Y0 プリセツトカウンタ
96のカウンタ内容がY1 プリセツトカウンタ101の
値に+1加算された値と一致すると、走査終了検出回路
102が走査終了検出信号ST3をシステム制御部9に
送出する。かくしてシステム制御部9は撮像開始パルス
ST1を発生した時点から、走査終了検出信号ST3が
得られるまでの期間(すなわち1フレーム読出し動作期
間t1)の間、論理「0」レベルに立下る撮像移動制御
信号SIM(図33(D))を形成する。
【0089】システム制御部9は、撮像移動制御信号S
IMが終了検出信号ST3が得られた時点において、論
理「1」レベルに立上つたとき、その後撮像開始パルス
ST1を発生させるまでの間の期間(すなわち移動動作
期間T2)の間、撮像移動制御信号SIMを論理「1」
レベルに立上げることにより、撮像素子板5を次の移動
位置に移動させるように位置制御部6を制御する。
【0090】かくして図32〜図34の構成によれば、
フレームメモリF11〜F44(図18、図20)に対
して、予め拡大表示しようとする領域abcd、又はe
fghに対応する撮像素子Ixyだけから画像信号を得て
記録するようにしたことにより、拡大画像を形成する際
の撮像速度を一段と速めることができる。
【0091】(7−5)図32〜図34の実施例の場合
には、読出終了点PT1(X1 、Y1)を座標位置デー
タとして指定するようにしたが、これに代え、図31に
示すように、読出開始点PT0(X0 、Y0 )から読出
終了点PT1(X1 、Y1 )までのX方向及びY方向長
さWX 及びWY を指定するようにしても、上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0092】(7−6)図25の実施例においては、凸
レンズ部82の拡散作用を利用して撮像素子Ixyに入射
する画像光束LA2の口径LW を絞るようにしたが、図
25の受光レンズ部81に代えて、図35に示すように
口径LW の開口110を撮像素子Ixyに対向するように
設けたマスク111を用いるようにしてもよい。このよ
うにすれば、開口110以外の位置に照射する画像光束
LA2をマスク111によつて遮光することができるの
で、撮像素子板5を移動させ得る。その結果、隣接する
撮像素子Ixyに開口110を通過した画像光束LA2を
照射させることができることにより、実質上図25につ
いて上述したと同様の作用効果を、図35の構成によつ
ても得ることができる。
【0093】(7−7)上述においては、拡大画像とし
て2倍、3倍及び4倍のように、最大限4倍でかつ整数
倍の拡大画像を撮像するようにした実施例について述べ
たが、拡大倍率限度は4倍以上の整数倍であつても良
い。また倍率は整数倍に限らず(整数+小数)倍にして
も良い。ここで、(整数+小数)倍の拡大画像を構成す
る際に、隣合う標準位置間の(整数+小数)分の1の位
置から得た画像信号から表示画面上のドツト位置の画像
信号を得るときに、補間演算手法を用いれば良い。
【0094】因に、図36に示すように、整数分の1の
位置(x、y)、(x+1、y)、(x、y+1)、
(x+1、y+1)の間の検出位置(x+a、y+b)
の画像信号が得られたとき、各整数分の1の位置の周囲
の複数の検出位置(x+a、y+b)の画像信号から当
該整数分の1の位置の画像信号を補間演算により求める
ようにする。このようにすれば、任意の倍率の画像デー
タを確実に得ることができる。
【0095】(7−8)図37及び図38は図15の画
像処理部8の変形例を示すもので、図37の場合、撮像
素子部4から得られる撮像画像信号S2をアナログデイ
ジタル変換回路61によつてデイジタル信号に変換した
後、画像補正回路121において固定パターンノイズを
軽減するような補正処理を実行した後、切換回路62に
供給するようにする。
【0096】ここで固定パターンノイズは、光学系部3
及び撮像素子部4において被写体像を光電変換する際に
光電変換出力に生ずる画像信号上のノイズであり、例え
ば、撮像素子板5上の撮像素子Ixyの感度特性や光学系
部3の光学的特性の不均一性や撮像素子板5上の板面上
の明るさのむら(例えば中央部の明るさが周縁部の明る
さより明るい)等に基づいて、撮像素子Ixyからそれぞ
れ得られる画像信号の信号レベルに差が生じ、これが画
像上のノイズになる画像補正回路121は撮像画像デー
タを内蔵する画像メモリに記憶すると共に、当該画像メ
モリから読み出した当該画像データに対して係数記憶手
段に記憶されている係数を乗算手段によつて乗算し、か
くして画素ごとに信号レベルの差に基づいて生ずる不均
性を修正する。図37の構成によれば、たとえ撮像画像
信号S2に固定パターンノイズが生じたとしても、これ
を画像補正回路121において補正することができるこ
とにより、一段と小さいノイズの撮像画像データS4を
フレームメモリF11〜F44から読み出すことができ
る。
【0097】図38はフレームメモリF11〜F44か
ら切換回路63を通じて出力した撮像画像データを画像
補正回路122によつて補正した後、撮像画像データS
4としてシステム制御部9に送出する。画像補正回路1
22は図37の画像補正回路121と同様の構成を有
し、これにより光学系部3によつて撮像画像信号S2に
固定パターンノイズが混入した場合は、当該固定パター
ンノイズがフレームメモリF11〜F44から読み出さ
れた画像データについて画像補正回路122が補正処理
を実行することにより補正する。かくして図38の場合
においても、フレームメモリF11〜F44の画像デー
タに基づいて固定パターンノイズをもたない撮像画像デ
ータS4をシステム制御部9に送出することができる。
【0098】(7−9)上述の実施例においては、本発
明を白黒テレビジヨンカメラでなるテレビジヨンカメラ
7から得られる撮像画像信号S2に基づいて拡大画像を
得るようにした場合について述べたが、テレビジヨンカ
メラ7として、図39〜図43に示すように、カラー撮
像素子RGBをもつ撮像素子板5を搭載したものについ
ても同じように適用し得る。図39の撮像素子板5はR
GB撮像素子についてそれぞれX方向及びY方向の標準
位置間のピツチDx 及びDy の領域内にX方向及びY方
向移動ピツチLx 及びLy ずつ撮像素子板5を移動する
ことにより、4×4=16個のR、G及びB原色画像信号
を得る。
【0099】かくして図39の構成によれば、標準位置
から得られる画像信号に基づいて、標準画像(1倍画
像)を撮像できると共に、当該標準位置及び移動位置か
ら得られる4×4=16個の画像信号から4倍拡大画像分
のカラー画像信号を撮像し得る。図40の撮像素子板5
は、X方向及びY方向の標準位置ピツチDx 及びDy
にX方向及びY方向移動ピツチLx 及びLy ずつ撮像素
子板5を移動させることにより、4×4=16個のR、G
及びB原色画像信号を得ることにより、標準画像(1倍
画像)及び4倍拡大画像を撮像し得る。
【0100】この実施例の場合、Y方向の各列における
撮像素子の移動位置は、R、G及びB撮像素子の順に繰
返し隣接して行くように割り当てられるが、Y方向に順
次隣り合う列相互間のX方向位置は、移動ピツチの1/
2の距離だけ互いにずれるように割り当てられる。かく
して図40の撮像素子板5によれば、1つのR、G又は
B撮像素子の周囲を、他の原色撮像素子によつて取り囲
むようにカラー画像信号を撮像することができ、その分
白バランスを調節し易い画像信号を撮像できる。
【0101】図41の撮像素子板5から各移動位置にあ
る撮像素子から各画像信号を出力する際に、撮像素子板
5の移動順序を図41においてG原色撮像素子について
示すように選定すれば、撮像素子板5は比較的少ない移
動量で順次撮像位置G1→G2→G3→G4→G5→G
6→G7→G8→G9→G10→G11→G12→G1
3→G14→G15→G16→G1のように一巡させる
ことができる。図42の撮像素子板5は、図40と同様
の移動位置パターンを有し、かつ8×8=64個の移動位
置を移動することにより、8倍拡大画像を撮像し得る。
【0102】(7−10)図43及び図44は、フレー
ムメモリF11〜F44の他の実施例を示すもので、こ
の実施例の場合、フレームメモリF11〜F44は1枚
のメモリプレーンMPLの各メモリエリアMF11〜M
F44に割り当てられている。各メモリエリアMF11
〜MF44は図44に示すアドレスメモリADMにおい
てアドレスを指定することにより読み出すことができ
る。
【0103】ここでメモリプレーンのMPLの各メモリ
領域MF11〜MF44のメモリ容量は表示部12の表
示容量とほぼ同一の大きさを有し、かくしてオペレータ
はアドレスメモリADMのアドレスを指定することによ
り、メモリプレーンMPL内の任意のメモリエリアMF
11〜MF44を指定することにより、1枚の4倍拡大
画像を構成する画像データを読み出すことができる。
【0104】図43及び図44によれば、表示部12の
表示量に対応するデータ量を単位としてフレームメモリ
F11〜F44に割り当てるべきメモリエリアMF11
〜MF44を形成するようにしたことにより、ユーザが
被写体を標準画像で撮像した場合の画像上の任意の位置
から4倍拡大画像を切り出す際に、各メモリエリアのア
ドレス管理を1枚のメモリプレーン上に特定することが
できることにより、一段と容易に所望の4倍画像を撮像
することができる。
【0105】(7−11)図45は校正動作に用いる位
置検出装置の他の実施例を示すもので、図27との対応
部分に同一符号を付して示すように、撮像素子板5は撮
像素子Ixy(x=1、2、……X、y=1、2、……
Y)の外側位置に、X方向マスク82のスリツトSL
1、SL2、……と対向するように、X方向校正用撮像
素子IC1、IC2、……が設けられていると共に、撮像素
子Ixyの外側位置にY方向マスク81のスリツトSL1
1、SL12、……と対向するように、Y方向校正用撮
像素子IC11 、IC12 、……が設けられている。
【0106】かくして構成動作時、撮像素子板5が矢印
aで示すX方向に移動されることにより、スリツトSL
1、SL2、……と対向するX方向校正用撮像素子
C1、IC2、……からそれぞれ光電変換出力を得ること
ができ、これにより、図30について上述した位置検出
出力曲線DI11、DI21、……と同様のX方向校正用出
力を得ることができる。また同様にして撮像素子板5を
矢印bで示すY方向に移動したとき、Y方向マスク81
のスリツトSL11、SL12、……と対向するY方向
校正用撮像素子IC11 、IC12 、……の光電変換出力を
それぞれ得るようにすることにより、図30の位置検出
出力曲線DI11、DI21、……と同様のY方向校正用出
力を得ることができる。
【0107】(7−12)図46は図27〜図30につ
いて上述したX方向マスク82又はY方向マスク81の
変形例を示すもので、図29との対応部分に同一符号を
付して示すように、撮像素子板5上に、X方向に順次配
列されている撮像素子I11、I12、……と対向するよう
に導光板131を有するx方向マスク82が配設されて
いる。導光板131の一端には反射面132が形成され
ており、校正用照射光LA10が反射面132によつて
反射されて導光板131内をx方向に伝播するようにな
されている。
【0108】導光板131の撮像素子I11、I21、……
と対向する位置には、それぞれ光導出溝LP1、LP
2、……が穿設され、導光板131を伝播して来た校正
用照射光LA10が光導出溝LP1、LP2、……から
校正光LA11、LA12、……として導出されて撮像
素子I11、I21、……に照射する。図46の構成によれ
ば、撮像素子板5が矢印aの方向に移動したとき、撮像
素子I11、I21、……に順次光導出溝LP1、LP2、
……から導出された校正光LA11、LA12、……を
照射することができ、かくして図30において上述した
位置検出出力曲線I11、I21、……と同様の光電変換出
力を撮像素子I11、I21、……から得ることができる。
【0109】Y方向マスク81についても同様に、Y方
向に配列されている撮像素子I12、I13、I14、……
(図27)に対向するように、導光板131と同様の導
光板を設けるようにすれば、撮像素子板5がY方向に移
動したとき、図30について上述したと同様の位置検出
出力曲線を得ることができる。図46の導出板131
は、図45の実施例の場合のように撮像素子Ixyの外側
に校正専用の撮像素子、すなわちX方向校正用撮像素子
C1、IC2、……及びY方向校正用撮像素子IC11 、I
C12 、……と対向するように設けるようにすれば、この
場合も導光板131から得られる校正光LA11、LA
12、……を用いてX方向校正用撮像素子IC1、IC2
……又はY方向校正用撮像素子IC11 、IC12 、……か
ら図30について上述したと同様の位置検出出力曲線を
得ることができる。
【0110】(7−13)図47は撮像素子板5の他の
実施例を示すもので、この場合の撮像素子板5は撮像素
子Ixy(x=1、2、……X、y=1、2、……Y)か
ら得られる画像信号をCCD方式によつて撮像画像信号
S2として読み出す。すなわち、Y方向に列をなすよう
に配列されている撮像素子(I11、I12、……I1y)、
(I21、I22、……I2y)……(Ix1、Ix2、……
xy)の画像信号は、垂直方向CCD通路141を通つ
て水平方向CCD通路142に集められて撮像画像信号
S2として出力される。
【0111】またX方向校正位置センサ50を構成する
X方向校正用撮像素子IC0、IC1、IC2……及びY方向
校正位置センサ40を構成するY方向校正用撮像素子I
C11、IC12 ……が校正信号CCD通路143及び14
4を通つて位置検出信号S21として送出される。図4
7のように構成しても、上述の場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0112】(7−14)図48及び図49はユーザが
目視によりX方向駆動用圧電素子26A及び26B、並
びにY方向駆動用圧電素子23A及び23Bに印加すべ
き駆動電圧を調整するための校正法を示す。
【0113】図12について上述したように、図11の
X方向駆動用圧電素子26A及び26Bと、フイードバ
ツク電圧発生用コンデンサ47との間に得られるフイー
ドバツク用検出電圧S26、並びにY方向駆動用圧電素
子23A及び23Bとフイードバツク電圧発生用コンデ
ンサ37との間に発生するフイードバツク用検出電圧S
16を減算回路45並びに35にフイードバツクするよ
うにしたX方向位置制御部31B及びY方向位置制御部
31Aを用いるような場合には、X方向駆動用圧電素子
26A及び26B、並びにY方向駆動用圧電素子23A
及び23Bに与える駆動電圧と、X方向駆動用圧電素子
26A及び26B、並びにY方向駆動用圧電素子23A
及び23Bによつて駆動される撮像素子板5の移動位置
の関係は、ほぼリニアになる。
【0114】このようなリニアな関係にある場合には、
例えば工場出荷時、設計時又は調整時に撮像素子板5を
1画素分だけ移動させるような駆動電圧を与えたとき、
当該駆動電圧を与える前と後とでは、撮像素子板5が丁
度1画素分ずれるように移動する。このとき撮像素子板
5の移動位置が、丁度1画素分ずれていれば、当該1画
素分の駆動電圧を与える前及び後において図48に示す
ように表示画面上に斜めの線として表わされる被写体像
は、1画素単位のぎざぎざを伴うだけでほぼ直線的に映
出される。
【0115】これに対して1画素分の駆動電圧を与えた
にもかかわらず、撮像素子板5が1画素分だけ移動しな
かつた場合には、斜めの線の表示画面上の映像は、図4
9に示すように、1画素単位のぎざぎざにならず、斜め
の映像が崩れるような状態になる。従つて図49のよう
な崩れた線が映出されたときには、1画素分の駆動電圧
の値を調整して図48のように崩れていない状態が得ら
れるような値に校正すれば良い。図48及び図49に示
すような校正方法によれば、簡易な構成によつて駆動電
圧の有効な校正をなし得るような効果を得ることができ
る。
【0116】(7−15)図50は画像処理部8の他の
実施例を示すもので、図9との対応部分に同一符号を付
して示すように、アナログ/デイジタル変換回路8Aの
撮像画像データS3を画像データ圧縮回路8Dにおいて
圧縮処理した後、圧縮画像データS3Aとして画像メモ
リ8Bに記憶する。画像データ圧縮回路8Dは、撮像素
子Ixyが各移動位置においてそれぞれ撮像画像信号を得
たとき、各移動位置相互間が互いに近接しているので、
画像内容は互いに相関な程度が大きい点を利用して、画
像メモリ8Bに記憶する撮像画像データS3Aのデータ
量を小さくするような画像圧縮処理を実行する。
【0117】この実施例の場合、画像データ圧縮回路8
Dは、図51に示すように、各撮像素子Ixy(x=1、
2、……X、y=1、2、……Y)ごとに、移動位置P
11〜P44(図2)から得られる画像データの平均値を求
め、当該平均値データを圧縮画像データS3Aとして画
像メモリ8B内に設けた平均値データフレームメモリF
10に記憶する。これに加えて画像データ圧縮回路8D
は、当該平均値データと、各移動位置P11〜P44におけ
る画像データとの差分を求め、当該差分データを撮像画
像データS3として対応するフレームメモリF11〜F
44のアドレスxy位置に記憶する。
【0118】このフレームメモリF10及びF11〜F
44に記憶された画像データは画像メモリ8Bの出力側
に設けられた画像データ逆変換回路8Eにおいて逆変換
されることにより各移動位置P11〜P44の画像データと
して復元される。かかる画像データ圧縮回路8Dのデー
タ圧縮処理において、撮像素子Ixy(x=1、2、……
X、y=1、2、……Y)における移動位置P11〜P44
における画像データをDxyi (i=11、12、……4
4)としたとき、当該撮像素子Ixyから得られる画像デ
ータの平均値MDxyは次式
【数1】 のように表わされる。ここで移動位置iはi=11、1
2、13、……44であり、その移動位置数nはn=1
6である。
【0119】そこで撮像素子Ixyの各移動位置i=1
1、12、13、……44における画像データDxyi
平均値MDxyとの差分ΔDxyi は、
【数2】 となり、その差分データΔDxyi (i=11、12、1
3、……44)がフレームメモリF11〜F44に記憶
されると共に、平均値データMDxyが平均値データフレ
ームメモリF10に記憶される。
【0120】図50及び図51の構成によれば、撮像素
子Ixy(x=1、2、……X、y=1、2、……Y)に
ついて、すべての移動位置における画像データDxyi
相互相関性に基づいて小さいデータ量となる差分データ
ΔDxyi として記憶できるようにしたことにより、画像
メモリ8Bを構成するフレームメモリF10及びF11
〜F44のメモリ容量を一段と小規模化し得る。なおこ
れに加えて、当該差分データΔDxyi についてDCT
(discrete cosine transform)等の圧縮技術を用いてさ
らにデータ量を圧縮するようにしてもよい。
【0121】(7−16)図23及び図32について上
述した撮像素子部4の場合には、フオトダイオードIxy
の撮像信号を単にゲート用MOSトランジスタMxyを通
じて出力ラインに読み出すようにした場合について述べ
たが、これに加えて、ゲート用MOSトランジスタMxy
を通じて読み出された撮像信号を増幅型固体撮像素子に
よつて増幅して出力するようにしても良い。この実施例
の場合、増幅型固体撮像素子は撮像素子Ixy間に移動の
ために設けられているスペースを利用して当該スペース
内に設ければ良く、このようにすれば、各撮像素子Ixy
の面積が移動位置を確保した分小さくなり、そのため撮
像信号の感度が小さくなるのを、増幅型固体撮像素子の
増幅度の分撮像信号の感度を向上させることができる。
【0122】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定の間
隔を保つ位置に撮像素子を配設してなる撮像素子板を、
当該所定の間隔内において当該間隔より小さいピツチで
移動させることができるようにしたことにより、撮像素
子板が標準位置にあるとき、標準画像の第1の画像出力
データを形成すると共に、撮像素子板は標準位置から順
次移動位置に移動することにより、拡大画像を表す第2
の画像出力データを結像された被写体像から実データと
して形成できることにより、標準画像と同じような画質
を有する拡大画像を撮像できる画像撮像装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理の説明に供する撮像素子板を
示す略線的平面図である。
【図2】4倍拡大撮像モードにおいて図1の撮像素子板
の移動により生ずる撮像素子の移動位置を示す略線図で
ある。
【図3】図3(A)〜(Q)は図2の撮像素子板の移動
の説明に供する略線図である。
【図4】3倍拡大画像撮像モードにおいて、図1の撮像
素子板の移動により生ずる撮像素子の移動位置を示す略
線図である。
【図5】図5(A)〜(I)は図4の撮像素子板の移動
の説明に供する略線図である。
【図6】2倍拡大画像撮像モードにおいて、図1の撮像
素子板の移動により生ずる撮像素子の移動位置を示す略
線図である。
【図7】2倍拡大画像撮像モードにおいて、図1の撮像
素子板の移動により生ずる撮像素子の移動位置を示す略
線図である。
【図8】本発明による画像撮像装置の一実施例を示すブ
ロツク図である。
【図9】図8の画像処理部8の詳細構成を示すブロツク
図である。
【図10】図8の撮像素子部4の詳細構成を示す分解斜
視図である。
【図11】図8の位置制御部6の詳細構成を示すブロツ
ク図である。
【図12】図11の圧電素子23A、23B及び26
A、26Bの伸縮動作による撮像素子板の移動特性を示
す曲線図である。
【図13】圧電素子のヒステリシス変位特性を示す曲線
図である。
【図14】移動位置レジスタを示す略線図である。
【図15】図8の画像処理部8の詳細構成を示すブロツ
ク図である。
【図16】フレームメモリへの画像データの読込み動作
時間及び撮像素子板の移動動作時間の関係を示すタイム
チヤートである。
【図17】標準画像撮像モード時の画像データの配列を
示す略線図である。
【図18】4倍画像データのフレームメモリからの読出
し動作の説明に供する略線図である。
【図19】4倍拡大画像撮像モード時の画像データの配
列を示す略線図である。
【図20】2倍拡大画像データのフレームメモリからの
読出し動作の説明に供する略線図である。
【図21】2倍拡大画像撮像モード時の画像データの配
列を示す略線図である。
【図22】3倍拡大画像撮像モード時の画像データの配
列を示す略線図である。
【図23】図8の撮像素子部4の詳細構成を示す接続図
である。
【図24】図24(A)〜(D)は図23の撮像素子部
からの画像データの読出し及び撮像素子板の移動動作の
説明に供する信号波形図である。
【図25】図8の撮像素子部4の受光レンズ部の構成を
示す略線的縦断面図である。
【図26】一般的な受光レンズ部の構成を示す略線的縦
断面図である。
【図27】校正用位置センサの構成を示す略線的平面図
である。
【図28】撮像素子板の移動特性の直線性の説明に供す
る曲線図である。
【図29】図27のX方向マスクの構成を示す縦断面図
である。
【図30】図27の校正用位置センサの出力特性を示す
曲線図である。
【図31】撮像素子板の移動の仕方の他の実施例を示す
曲線図である。
【図32】撮像素子部の他の実施例を示す接続図であ
る。
【図33】図33(A)〜(D)は図32の撮像素子部
からの画像データの読出し動作の説明に供するタイムチ
ヤートである。
【図34】図32における拡大表示領域の指定の仕方を
示す略線図である。
【図35】マスクの他の実施例を示す略線的縦断面図で
ある。
【図36】補間演算によつて画像データを得る他の実施
例を示す略線図である。
【図37】画像処理部の他の実施例を示す略線図であ
る。
【図38】画像処理部のさらに他の実施例を示す略線図
である。
【図39】カラー画像用撮像素子板の第1実施例を示す
略線図である。
【図40】カラー画像用撮像素子板の第2実施例を示す
略線図である。
【図41】図40のカラー画像用撮像素子板の移動の仕
方を示す略線図である。
【図42】カラー画像用撮像素子板の第3実施例を示す
略線図である。
【図43】フレームメモリの他の実施例を示す略線図で
ある。
【図44】図43のアドレスメモリを示す略線図であ
る。
【図45】移動位置検出手段の他の実施例を示す略線的
平面図である。
【図46】位置検出用マスクの他の実施例を示す略線的
縦断面図である。
【図47】CCD方式の撮像素子板を示すブロツク図で
ある。
【図48】目視校正法により位置ずれがない状態の表示
画面上の表示を示す略線図である。
【図49】目視校正法においてずれている状態を表す表
示画面上の表示を示す略線図である。
【図50】画像処理部の他の実施例を示すブロツク図で
ある。
【図51】画像圧縮方式の画像処理部を示す略線図であ
る。
【符号の説明】
1……画像撮像装置、2……被写体、3……光学系部、
4……画像素子部、5……画像素子板、6……位置制御
部、7……テレビジヨンカメラ、8……画像処理部、9
……システム制御部、10……記憶装置部、11……設
定入力部、12……表示部、13……出力制御部、20
……移動機構、21……固定基板、23A、23B……
Y方向移動用圧電素子、26A、26B……X方向移動
用圧電素子、25……取付基板、31A、31B……Y
方向、X方向位置制御部、32……中央処理ユニツト
(CPU)、33……バス、34、39、44、49…
…デイジタル/アナログ変換回路、35、45……減算
回路、37、47……フイードバツク電圧制御コンデン
サ、38、48……バツフア増幅回路、39、49……
乗算型デイジタル/アナログ変換回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板面上にX方向及びこれとほぼ直交するY
    方向に所定の間隔を保つように多数の撮像素子を配置
    し、かつ上記板面に被写体像を結像させることにより上
    記撮像素子から上記被写体像の当該撮像素子の位置に対
    応する画像信号を出力する撮像素子板と、 上記撮像素子板を標準位置に位置決めし、又は当該標準
    位置から上記所定の間隔内において当該間隔よりより小
    さいピツチで上記X方向及び上記Y方向に移動した移動
    位置に位置決めする位置制御手段と、 上記撮像素子板の上記撮像素子からそれぞれ得られる画
    像データを記憶する画像メモリと、 上記画像メモリの画像データのうち、上記撮像素子板が
    上記標準位置にあるとき記憶した画像データによつて標
    準画像を表す第1の画像出力データを形成し、又は上記
    撮像素子板が順次上記標準位置及び上記移動位置にある
    とき記憶した画像データによつて拡大画像を表す第2の
    画像出力データを形成する画像データ処理手段とを具え
    ることを特徴とする画像撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077913A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 表示装置
CN102055892A (zh) * 2009-10-29 2011-05-11 三洋电机株式会社 摄像装置

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