JPH08242408A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH08242408A
JPH08242408A JP7072380A JP7238095A JPH08242408A JP H08242408 A JPH08242408 A JP H08242408A JP 7072380 A JP7072380 A JP 7072380A JP 7238095 A JP7238095 A JP 7238095A JP H08242408 A JPH08242408 A JP H08242408A
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JP
Japan
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image
signal group
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JP7072380A
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Inventor
Juichi Yoneyama
寿一 米山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲なダイナミックレンジを有する撮像装
置を得る。 【構成】 入射光を蓄積して画像情報信号に変換して出
力する光電変換画素をアレイ状に配列してなる撮像装置
において、複数の画素から互いに異なる蓄積時間の第1
と第2の画像情報信号群を読み出す信号読出し制御手段
と、第1と第2の画像情報信号群をそれぞれ別個に記憶
する記憶手段と、記憶手段に記憶された第1と第2の画
像情報信号群のいずれか一方の画像情報信号群の出力レ
ベルが予め定められた基準レベル範囲内であるか否かを
判定し、判定された画像情報信号群に基準レベル範囲外
の出力レベルの画像情報信号がある場合には、他方の画
像情報信号群の対応する画像情報信号を記憶手段から読
み出して、判定された画像情報信号群が得られた蓄積時
間と同一の蓄積時間とした場合に取り得る出力レベルを
演算して、基準レベル範囲外の出力レベルを有する画像
情報信号と演算された画像情報信号とを置換して出力す
る画像信号合成手段とを備えた撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば輝度差の大きい
画像を的確に撮像することができる撮像装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の一般的な撮像装置の概略
構成ブロック図を示す説明図である。図7に示すように
従来の撮像装置は、アレイ状に配列された複数の光電変
換素子(光電変換画素)2と読出し制御機構3とから構
成されるセンサ部1と、A/D変換部4と、記憶部5
と、制御部6とから主に構成されている。
【0003】センサ部1は、各光電変換素子2によって
入射光を蓄積して画像情報信号に変換するとともに、読
出し制御機構3によって複数の光電変換素子2から得ら
れた画像情報信号群を順次A/D変換部4に出力する。
A/D変換部4は、センサ部1(読出し制御機構3)か
ら送出されるアナログ信号である画像情報信号群をデジ
タル信号に変換する。記憶部5は、A/D変換部4によ
ってデジタル信号に変換された画像情報信号群を記憶す
る。制御部6は、A/D変換部4で変換されたデジタル
信号を記憶部5の所定の番地に順次書込む。そして、記
憶部5に記憶された画像情報信号群は、必要に応じてコ
ンピュータ等(図示せず)で画像処理され、表示部(図
示せず)に画像表示される。
【0004】尚、図7に示す撮像装置を、例えばビデオ
カメラに使用した場合、ある一定時間、入射光を蓄積
(光蓄積)を行った後に読出し動作に入るが、その時同
時に次の画面の光蓄積を行う。即ち、光蓄積が完了した
画素から得られる画像情報信号群の読出しを行いなが
ら、次の画面のために光蓄積動作を行っている。この光
蓄積時間は、通常のテレビジョン方式に採用されている
NTSC方式では1/30秒になっている。
【0005】また、図7に示す撮像装置を、例えば電子
スチルカメラに使用した場合、シャッター機能を持た
せ、光蓄積時間を通常より短くして使用される場合もあ
るが、このような場合でも画像情報信号群を読出すため
に必要な時間は通常と変わらない。即ち、光蓄積時間と
対応して画像情報信号群を読出すための読出し時間を短
くすることは困難なのである。そのため、読出し時間と
光蓄積時間との差の残りの時間の画像情報信号群はその
まま捨てられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の撮像装置においては、1度の光蓄積動作よって得ら
れる画像情報信号群をすべての光電変換素子2について
1回だけしか読み出さないため、撮像装置のダイナミッ
クレンジを広くすることができないという問題点があっ
た。
【0007】上記問題点を図8(a),(b)を用いて
更に詳細に説明する。尚、図8(a)は、それぞれ異な
った照度の画像光(入射光)を受ける光電変換素子A,
B,C,D(複数の光電変換画素2)の出力レベル(出
力電圧値)と光蓄積時間との関係を示す出力電圧−光蓄
積時間特性グラフである。
【0008】つまり、図8(a)に示すように、例えば
画像情報信号群を読み出すための光蓄積時間を時刻T1
までとした場合、光電変換素子Aと光電変換素子Bの出
力レベルVA1,VB1は、雑音レベルVNLを十分に超えて
いるため、光電変換素子A,Bによる画像情報信号を正
確に読出すことができる。また、光電変換素子Cの出力
レベルVC1も若干ではあるが雑音レベルVNLを超えてい
るため、光電変換素子Cによる画像情報信号を読み出す
ことができる。しかし、光電変換素子Dの出力レベルV
D1は、雑音レベルVNLに達していないため、光電変換素
子Dによる画像情報信号を正確に読み出すことはできな
い。
【0009】また、図8(b)に示すように、光蓄積時
間を時刻T1よりも長い時刻T2において画像情報信号
群を読み出すようにすると、光電変換素子Dによる画像
情報信号の出力レベルVD2は、雑音レベルVNLを越える
ようになり、時刻T1では読み出すことができなかった
光電変換素子Dによる画像情報信号を読出すことができ
る。また、光電変換素子Bによる画像情報信号の出力レ
ベルVB2も飽和レベルVSAT の直前ではあるが、光電変
換素子Bの画像情報信号を読出すことができる。しか
し、光電変換素子Aによる画像情報信号VA2は、途中で
飽和しており、光電変換素子Aによる画像情報信号を正
確な読出ことができない。
【0010】即ち、光蓄積時間が短いと光電変換素子A
〜Cの照度範囲の撮像しかすることができず、又光蓄積
時間を長くすると光電変換素子B〜Dの照度範囲の撮像
しかすることができない。従って、光電変換素子A〜D
の全照度範囲の撮像をすることができないという問題点
が生じていた。
【0011】このように、従来の撮像装置では、光の強
い、即ち明るい領域では飽和レベル(図8(b)におけ
る飽和レベルVSAT )によって制限され、又光の弱い、
即ち暗い領域では雑音レベル(図8(a)における雑音
レベルVNL)によって制限されるため、撮像装置のダイ
ナミックレンジを広くすることができないという問題点
があった。
【0012】本発明は、上記課題を鑑みて成されたもの
であり、広範囲なダイナミックレンジを有する撮像装置
を得ることを目的とする。
【0013】また、本発明の別の目的は、画像情報信号
群の出力レベルが粗悪になることを防止することができ
る撮像装置を得ることである。
【0014】また、本発明の別の目的は、複数の画素か
ら第1と第2の画像情報信号群を得るための互いに異な
る蓄積時間をそれぞれ理想的な時間とすることができる
撮像装置を得ることである。
【0015】また、本発明の別の目的は、目的や用途に
応じた種々様々な画像を得ることができる撮像装置を得
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る撮像装置は、上記目的を達成するために、入射光を
蓄積して画像情報信号に変換して出力する光電変換画素
をアレイ状に配列してなる撮像装置において、前記複数
の画素から互いに異なる蓄積時間の第1と第2の画像情
報信号群を読み出す信号読出し制御手段と、前記第1と
第2の画像情報信号群をそれぞれ別個に記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された第1と第2の画像情報
信号群のいずれか一方の画像情報信号群の各画像情報信
号の出力レベルが全て予め定められた基準レベル範囲内
であるか否かを判定し、判定された画像情報信号群に前
記基準レベル範囲外の出力レベルを有する画像情報信号
がある場合には、他方の画像情報信号群の内の対応する
画像情報信号を前記記憶手段から読み出して、判定され
た画像情報信号群が得られた蓄積時間と同一の蓄積時間
とした場合に取り得る出力レベルを演算して、前記基準
レベル範囲外の出力レベルを有する画像情報信号と前記
演算された画像情報信号とを置換して出力する画像信号
合成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項2に記載の発明に係る撮像装
置では、請求項1に記載の撮像装置において、前記画像
信号合成手段が、前記第1と第2の画像情報信号群のい
ずれか一方を固定的に前記判定の対象として定め、この
判定対象の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベ
ルが前記基準レベル範囲の上限、及び/又は、下限を越
えているか否かを判定する手段を含むことを特徴とする
ものである。
【0018】また、請求項3に記載の発明に係る撮像装
置では、請求項1に記載の撮像装置において、前記信号
読出し制御手段と前記記憶手段との間に、分解能が互い
に異なる第1と第2のA/D変換部が備えられているこ
とを特徴とするものである。
【0019】また、請求項4に記載の発明に係る撮像装
置では、請求項3に記載の撮像装置において、前記第1
と第2のA/D変換部の少なくともいずれか一方に、A
/D変換利得を設定変更可能な調整手段が含まれている
ことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項5に記載の発明に係る撮像装
置では、請求項1に記載の撮像装置において、前記画像
信号合成手段が、記憶手段から読み出され、前記基準レ
ベル範囲内であるか否かが判定される一方の画像情報信
号群と、前記記憶手段から読み出される他方の画像情報
信号群との差を演算する手段を含むことを特徴とするも
のである。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明による撮像装置は、光電
変換画素と、信号読出し制御手段と、記憶手段と、画像
信号合成手段とから主に構成されている。
【0022】ここで、光電変換画素は、アレイ状に配列
され、入射光を蓄積して画像情報信号に変換して出力す
る。信号読出し制御手段は、前記複数の画素から互いに
異なる蓄積時間の第1と第2の画像情報信号群を読み出
す。記憶手段は、前記第1と第2の画像情報信号群をそ
れぞれ別個に記憶する。
【0023】画像信号合成手段は、前記記憶手段に記憶
された第1と第2の画像情報信号群のいずれか一方の画
像情報信号群の各画像情報信号の出力レベルが全て予め
定められた基準レベル範囲内であるか否かを判定し、判
定された画像情報信号群に前記基準レベル範囲外の出力
レベルを有する画像情報信号がある場合には、他方の画
像情報信号群の内の対応する画像情報信号を前記記憶手
段から読み出して、判定された画像情報信号群が得られ
た蓄積時間と同一の蓄積時間とした場合に取り得る出力
レベルを演算して、前記基準レベル範囲外の出力レベル
を有する画像情報信号と前記演算された画像情報信号と
を置換して出力する。
【0024】つまり、アレイ状に配列された複数の光電
変換画素から、互いに異なる蓄積時間(具体的には、蓄
積時間が短い場合と長い場合)の第1と第2の画像情報
信号群を読み出して、それぞれ別個に記憶手段に記憶さ
せる。
【0025】次に、画像信号合成手段によって、記憶手
段に記憶された第1と第2の画像情報信号群のいずれか
一方の画像情報信号群を読出し、この読み出された画像
情報信号群の各画像情報信号の出力レベルが予め定めら
れた基準レベル範囲内であるか否かを判定する。
【0026】即ち、記憶手段から読み出された画像情報
信号群の中に、出力レベルが、従来例において示した図
8(a),(b)のように、雑音レベルに達していない
画像情報信号あるいは飽和している画像情報信号が含ま
れているか否かを判定する。
【0027】そして、記憶手段から読み出された画像情
報信号群の中に、出力レベルが、雑音レベルに達しない
画像情報信号あるいは飽和している画像情報信号が含ま
れている場合には、記憶手段に記憶されている他方の画
像情報信号群の内の対応する画像情報信号を読み出し、
判定された画像情報信号群が得られた蓄積時間と同一の
蓄積時間とした場合に取り得る出力レベルを演算して、
この演算された画像情報信号と雑音レベルに達しない画
像情報信号あるいは飽和している画像情報信号とを置換
して出力する。
【0028】即ち、例えば出力レベルが雑音レベルに達
しているか否かあるいは飽和レベルを越えていないか否
かの判定がされた画像情報信号群が、蓄積時間が長い第
2の画像情報信号群であって、この第2の画像情報信号
群の中に、例えば飽和している画像情報信号がある場
合、記憶手段に記憶されている蓄積時間が短い第1の画
像情報信号群の中から、飽和した画像情報信号を生じた
画素と同一の画素によって得られた画像情報信号を読み
出し、この読み出された画像情報信号が、蓄積時間が長
いならば取り得るであろう出力レベルを演算して求め、
この演算された画像情報信号と第2の画像情報信号群の
中の飽和している画像情報信号とを置換して出力する。
【0029】この結果、従来、出力レベルが飽和して、
正確に読み出すことができなかった画像情報信号でも、
正確に読み出すことが可能となる。従って、どのような
照度範囲のものでも撮像することが可能となり、広範囲
なダイナミックレンジを有する撮像装置を得ることが可
能になる。
【0030】請求項2に記載の発明による撮像装置で
は、請求項1に記載の撮像装置において、前記画像信号
合成手段が、前記第1と第2の画像情報信号群のいずれ
か一方を固定的に前記判定の対象として定め、この判定
対象の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベルが
前記基準レベル範囲の上限、及び/又は、下限を越えて
いるか否かを判定する手段を含んでいる。
【0031】つまり、画像情報信号群の中の大部分の画
像情報信号は、前記予め定められた基準レベルの範囲
(具体的には、雑音レベル (VNL) 以上であって、飽和
レベル(VSAT)以下の範囲(従来例、図8(a),
(b)参照。))内に入っていることが一般的である。
換言すれば、前記基準レベル範囲外の画像情報信号は、
画像情報信号群の中にわずかしか含まれていない。
【0032】従って、第1と第2の画像情報信号群のい
ずれか一方を固定的に基準レベル範囲内であるか否かが
判定される画像情報信号群と定め、この判定対象の画像
情報信号群の中に、基準レベル範囲の上限を越える出力
レベルの画像情報信号、又は基準レベル範囲の下限に達
しない出力レベルの画像情報信号、及び基準レベル範囲
の上限を越える出力レベルの画像情報信号と基準レベル
範囲の下限に達しない出力レベルの画像情報信号、が含
まれていないか否かを判定することによっても、広範囲
なダイナミックレンジを有する撮像装置を得ることが可
能になる。
【0033】即ち、上記種類の画像情報信号が含まれて
いる場合には、記憶手段に記憶されている他方の画像情
報信号群を読み出して、対応する画像情報信号を演算し
て、置換することにより、装置のダイナミックレンジを
拡大することが可能になる。尚、判定対象とされる画像
情報信号群が定められると、置換するための画像情報信
号群も結果として定められる。例えば、判定対象とされ
る画像情報信号群が第1の画像情報信号群である場合に
は、置換するための画像情報信号群は第2の画像情報信
号群である。
【0034】請求項3に記載の発明による撮像装置で
は、請求項1に記載の撮像装置において、前記信号読出
し制御手段と前記記憶手段との間に、分解能が互いに異
なる第1と第2のA/D変換部が備えられている。
【0035】つまり、蓄積時間が短い画像情報信号群を
第1の画像情報信号群とし、又蓄積時間が長い画像情報
信号群を第2の画像情報信号群とした場合において、例
えば蓄積時間が短い第1の画像情報信号群の出力レベル
を蓄積時間の長い第2の画像情報信号群の出力レベルに
対応させた場合、第1の画像情報群の出力レベルが粗悪
になる。
【0036】簡単に述べると、蓄積時間が短い第1の画
像情報信号群の出力レベルを蓄積時間の長い第2の画像
情報信号群の出力レベルに対応させるということは、第
1の画像情報信号群の出力レベルを引き伸ばすというこ
とであり、このため、引き伸ばされた画像情報信号群の
出力レベルは粗悪になる。
【0037】また、画素から出力される画像情報信号は
アナログ信号であり、これを記憶手段に記憶させるため
には、デジタル信号に変換する必要があるために、信号
読出し制御手段と記憶手段との間に必然的にA/D変換
部が配置される。
【0038】従って、分解能が互いに異なる第1と第2
のA/D変換部を信号読出し手段と記憶手段との間に配
設して、第1と第2の画像情報信号群のそれぞれを別々
のA/D変換部を介した後に記憶手段に記憶させるよう
にすると、画像情報信号群の出力レベルが粗悪になるこ
とが防止される。具体的に述べれば、出力レベルを対応
させられることとなる画像情報信号群をデジタル信号に
変換するためのA/D変換部を高分解能にすればよい。
【0039】請求項4に記載の発明による撮像装置で
は、請求項3に記載の撮像装置において、前記第1と第
2のA/D変換部の少なくともいずれか一方に、A/D
変換利得を設定変更可能な調整手段が含まれている。
【0040】つまり、本発明による撮像装置を例えば一
般的なビデオカメラに適用する場合において、適用する
ビデオカメラの規格・規定等の理由により、複数の画素
から第1と第2の画像情報信号群を得るための互いに異
なる蓄積時間をそれぞれ理想的な時間とすることができ
ない場合がある。勿論、例えばデジタル演算回路等を用
いれば、理想的な時間を確保することができるが、装置
の回路構成が複雑になるとともに、コスト的にも高価に
なる場合が多い。
【0041】従って、このような場合には、アナログ的
にA/D変換部の利得(ゲイン)を自由に設定変更可能
な調整手段を設けることにより、装置の回路構成が複雑
になることもなく、又コスト的にも高価になることもな
く、複数の画素から第1と第2の画像情報信号群を得る
ための互いに異なる蓄積時間をそれぞれ理想的な時間と
することが可能となる。
【0042】請求項5に記載の発明による撮像装置で
は、請求項1に記載の撮像装置において、前記画像信号
合成手段は、記憶手段から読み出され、前記基準レベル
範囲内であるか否かが判定される一方の画像情報信号群
と、前記記憶手段から読み出される他方の画像情報信号
群との差を演算する手段を含んでいる。
【0043】つまり、撮像対象物には、大きく分類して
静止物と移動物とがある。画像情報信号の合成(画像情
報信号を演算して置換する処理)は、撮像対象物が静止
物であるのか移動物であるのか、判断してなされるのが
好ましい。請求項5に記載の発明による撮像装置では、
撮像対象物が静止物であるのか移動物であるのかを判断
することが可能となる。
【0044】即ち、第1と第2の画像情報信号群は、そ
れぞれ複数の光電変換画素に蓄積されて得られる時間が
互いに異なっているため、撮像対象物が動いた場合に
は、一方の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベ
ルと他方の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベ
ルとを一致するように演算することができないのであ
る。
【0045】更に述べると、静止物を撮像した場合に
は、第1と第2の画像情報信号群の各画像情報信号の出
力レベルを演算することによってそれぞれの出力レベル
を対応させた結果、それぞれの出力レベルの差は0
(零)になるのであるが、移動物を撮像した場合には、
第1と第2の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レ
ベルを演算することによってそれぞれ出力レベルを対応
させた結果、それぞれの出力レベルの差は0(零)には
ならないのである。
【0046】従って、複数の画素から互いに異なる蓄積
時間の第1と第2の画像情報信号群を読み出すことが可
能な装置においては、用途や目的に応じた種々様々な画
像を得ることが可能となる。即ち、演算した結果、それ
ぞれの出力レベルの差が0(零)にはならないことを利
用し、移動物を撮像して、例えば蓄積時間が短い第1の
画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベルを蓄積時
間が長い第2の画像情報信号群の各画像情報信号の出力
レベルに対応させると、蓄積時間が短い第1の画像情報
信号群には移動物を含まない背景部分の画像情報信号が
得られるため、結局、移動物が静止した画像が得られ
る。
【0047】逆に、例えば蓄積時間が長い第2の画像情
報信号群の各画像情報信号の出力レベルを蓄積時間が短
い第1の画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベル
に対応させると、蓄積時間が長い第2の画像情報信号群
の各画像情報信号は、背景部分を移動した移動物が尾を
引いたようになり、結局、移動物の移動状態を強調した
画像が得られる。
【0048】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る撮像装置の
概略構成ブロック図を示す説明図である。図1に示すよ
うに本実施例に係る撮像装置は、アレイ状に配列された
複数の光電変換素子(光電変換画素)11及び第1と第
2の信号読出し制御機構(信号読出し制御手段)12,
13とを有するイメージセンサ10と、第1,第2のA
/D変換部21,22と、第1,第2の記憶部(記憶手
段)31,32と、出力レベル演算機構41とレベル判
定機構42及びスイッチング機構43とを有する画像信
号合成部(画像信号合成手段)40と、D/A変換機構
51と視覚補正機構52及び表示機構53とを有する画
像表示部50と、制御部60とから主に構成されてい
る。
【0049】イメージセンサ10は、各光電変換素子1
1によって入射光に応じた電荷を蓄積して画像情報信号
に変換すると共に、第1と第2の読出し制御機構12,
13によって複数の光電変換素子11から光蓄積時間が
短い画像情報信号群(以下、「短時間画像情報信号群」
という。)と光蓄積時間が長い画像情報信号群(以下、
「長時間画像情報信号群」という。)をそれぞれ非破壊
で読出し、読み出された短時間画像情報信号群を第1の
A/D変換部21へ、長時間画像情報信号群を第2のA
/D変換部22へ順次出力する。
【0050】第1,第2のA/D変換部21,22は、
イメージセンサ10(第1,第2の読出し制御機構1
2,13)から送出されるアナログ信号である画像情報
信号群をデジタル信号に変換する。また、第1の記憶部
31は第1のA/D変換部21によってデジタル信号に
変換された短時間画像情報信号群を記憶し、第2の記憶
部32は第2のA/D変換部22によってデジタル信号
に変換された長時間画像情報信号群を記憶する。
【0051】画像信号合成部40の出力レベル演算機構
41は、第1の記憶部31に記憶された短時間画像情報
信号群を第2の記憶部32に記憶された長時間画像情報
信号群が得られた蓄積時間と同一の蓄積時間とした場合
に、短時間画像情報信号群の各画像情報信号が取り得る
出力レベルを演算する。また、レベル判定機構42は、
第2の記憶部32に記憶された長時間画像情報信号群の
全ての画像情報信号の出力レベルが予め定められた基準
レベル範囲内であるか否かを判定する。スイッチング機
構43は、第2の記憶部32に記憶された長時間画像情
報信号群に前記予め定められた基準レベル範囲外の出力
レベルを有する画像情報信号がある場合に、この予め定
められた基準レベル範囲外の出力レベルを有する画像情
報信号と対応する短時間画像情報信号群の中の画像情報
信号を第1の記憶部31から出力レベル演算機構41を
介して読み出して、前記基準レベル範囲外の出力レベル
を有する画像情報信号と前記読み出された画像情報信号
とを置換する。
【0052】画像表示部50は、D/A変換機構51に
よって画像信号合成部40(スイッチング機構43)か
ら送出されるデジタル信号である画像情報信号群をアナ
ログ信号に変換し、視覚補正機構52によって画像情報
信号群を必要に応じて例えばγ補正等の色度の補正を行
い、例えばCRTや液晶表示器等の表示機構53によっ
て映像が再現される。尚、制御部60は、上記各部に作
動命令あるいは作動条件等を与え、その動作を制御して
いる。
【0053】上記のように構成された本実施例に係る撮
像装置の動作を図2を参照しながら説明する。尚、図2
は、それぞれ異なった照度の入射光(画像光)を受ける
光電変換素子A,B,C,D(複数の光電変換素子1
1)から出力される画像情報信号の出力レベル(出力電
圧)と光蓄積時間との関係を示す出力電圧−光蓄積時間
特性グラフである。
【0054】先ず、図2に示す時刻T1 において、制御
部60からイメージセンサ10に作動命令が与えられる
と、光電変換素子A,B,C,D(複数の光電変換素子
11)が時刻T1 まで入射光を蓄積して得られた画像情
報信号群(短時間画像情報信号群)が第1の信号読み出
し機構12によって読み出され、第1のA/D変換部2
1によってデジタル信号からアナログ信号に変換され
て、第1の記憶部31に記憶される。尚、このときイメ
ージセンサ10は、非破壊動作をしており、各光電変換
素子A,B,C,Dに蓄積される入射光に応じた電荷は
リセットされず、そのまま続けて蓄積される。
【0055】次に、図2に示す時刻T1 より64倍長い
時刻T2 において、制御部60からイメージセンサ10
に作動命令が与えられると、同一の光電変換素子A,
B,C,Dが時刻T2 まで入射光を蓄積して得られた画
像情報信号群(長時間画像情報信号群)が第2の信号読
出し制御機構13によって読み出され、第2のA/D変
換部22によってデジタル信号からアナログ信号に変換
され、第2の記憶部32に記憶される。尚、時刻T2
おいて、イメージセンサ10の各光電変換素子A,B,
C,Dに蓄積された入射光に応じた電荷はリセットさ
れ、各光電変換素子A,B,C,Dの蓄積電荷は0
(零)となる。
【0056】次に、制御部60から画像信号合成部40
に作動命令が与えられると、レベル判定機構42が、第
2の記憶部32に記憶された長時間画像情報信号群の各
画像情報信号の出力レベルが全て飽和レベルVSAT 内で
あるか否かを判定する。尚、図2からも明らかなよう
に、本実施例においては、光電変換素子Aによる長時間
画像情報信号の出力レベル(VA2)が飽和レベルVSAT
上で飽和しているということが、レベル判定機構42に
よって判定される。
【0057】次に、画像信号合成部40の出力レベル演
算機構41は、前記レベル判定機構42の判定結果よ
り、光電変換素子Aによる長時間画像情報信号が飽和し
ているということを判断すると、第1の記憶部31に記
憶されている光電変換素子Aから出力された短時間画像
情報信号を読み出し、長時間画像情報信号群を得るため
の蓄積時間と同一の蓄積時間とした場合に、光電変換素
子Aから読み出された短時間画像情報信号が取り得る出
力レベルを演算する。
【0058】即ち、長時間画像情報信号群の出力レベル
は、光電変換素子Aから出力された長時間画像情報信号
を除き、全て対応する光電変換素子から出力された短時
間画像情報信号群の64倍の出力レベルとなっている。
これは、長時間画像情報信号群が、短時間画像情報信号
群が出力された時刻T1 よりも64倍長い時刻T2 まで
複数の光電変換素子に蓄積された入射光によって生成さ
れた画像情報信号群であるためである。
【0059】従って、光電変換素子Aから出力された短
時間画像情報信号の出力レベルVA1を64倍に演算する
ことにより、飽和して正確な出力レベルが不明となって
いる長時間画像情報信号の出力レベルVA2の正確な出力
レベルが判明する。
【0060】次に、スイッチング機構43が、出力レベ
ル演算機構41において演算された短時間画像情報信号
を読み出して、光電変換素子Aから出力されて飽和して
いる画像情報信号と前記読み出された短時間画像情報信
号とを置換する。
【0061】この結果、光電変換素子A,B,C,Dに
から出力される全ての画像情報信号を正確に読み出すこ
とができ、撮像装置のダイナミックレンジを64倍に拡
大することができる。従って、イメージセンサ10が本
来有するダイナミックレンジを、例えば1000倍(6
0デシベル)とした場合、撮像装置全体としては640
00倍(96デシベル)のダイナミックレンジを得るこ
とができる。
【0062】尚、一般的に、光蓄積時間が長い画像情報
信号群は、光蓄積時間が短い画像情報信号に比べて、い
わゆるS/N比が良く、良好な画質が得られるため、図
1と図2を用いた実施例では、光蓄積時間が長い画像情
報信号群の出力レベルを判定対象として、撮像装置のダ
イナミックレンジを拡大している。即ち、出力レベルが
飽和した画像情報信号(VA2)を光蓄積時間の短い画像
情報信号(VA1)によって置換することにより、撮像装
置のダイナミックレンジを拡大している。
【0063】ところが、撮像時において、撮像装置に手
振れ等が生じた場合には、光蓄積時間が長い画像情報信
号群の出力レベルを判定対象にすると、手振れ等による
影響が大きく現れる。このため、光蓄積時間の短い画像
情報信号群の出力レベルを判定対象とした方が手振れ等
の影響が少ない良好な画質が得られる場合が多い。
【0064】従って、撮像時において、撮像装置に手振
れ等が生じた場合には、光蓄積時間の短い画像情報信号
群の出力レベルを判定対象とする方が好ましい。
【0065】尚、光蓄積時間の短い画像情報信号群の出
力レベルを判定対象とした場合には、光電変換素子Dか
ら出力される短時間画像情報信号の出力レベルVD1が雑
音レベルVNLに達しないため(図2参照)、光電変換素
子Dから出力された長時間画像情報信号の出力レベルV
D2を出力レベル演算機構41によって1/64倍に演算
する。
【0066】そして、スイッチング機構43によって、
光電変換素子Dから出力された短時間画像情報信号と光
電変換素子Dから出力された長時間画像情報信号とを置
換することにより、光蓄積時間が長い画像情報信号群の
出力レベルを判定対象とした場合と同様に、撮像装置の
ダイナミックレンジを拡大することができ、加えて、手
振れ等の少ない良好な画質を得ることができる。
【0067】従って、光蓄積時間の長い画像情報信号群
の出力レベルを判定対象としても良く、又光蓄積時間の
短い画像情報信号群の出力レベルを判定対象としても、
撮像装置のダイナミックレンジを拡大することができ
る。
【0068】尚、撮像装置の手振れ等を検出する方法と
しては、例えば撮像して得られた2つの画像の周辺(エ
ッジ)の位置を比較して検出しても良く、又、加速度セ
ンサーや角速度センサー等の機械的センサーで検出して
も良い。
【0069】また、本実施例に係る撮像装置において、
第1のA/D変換部21と第2のA/D変換部22の分
解能が同一である場合には、例えば短時間画像情報信号
の出力レベルを64倍にした場合、この短時間画像情報
信号の出力レベルは、長時間画像情報信号の出力レベル
に比べて粗悪になる場合が考えられる。
【0070】即ち、簡単に考えた場合を述べれば、短時
間画像情報信号の出力レベルを64倍にするということ
は、長時間画像情報信号の出力レベルにまで引き伸ばす
ということであり、このため、引き伸ばされた短時間画
像情報信号の出力レベルは粗悪になることが考えられる
のである。
【0071】従って、画像情報信号の出力レベルが粗悪
になることを防止するためには、第1のA/D変換部2
1の分解能を予め第2のA/D変換部22の分解能より
細かくしておくことが好ましい。このようにすると、短
時間画像情報信号の出力レベルを64倍にしても画像情
報信号の出力レベルが粗悪になることが防止される。
【0072】尚、本実施例に係る撮像装置では、時刻T
1 と時刻T2 との比が64であるため、理想的には、第
1のA/D変換部21の分解能が64倍細かいこと(例
えば6ビット程度)が望ましいが、これに限定されるこ
となく、現実的には、A/D変換器の入手のし易さや経
済性などを考慮し、第1のA/D変換部21の分解能を
12ビット程度とし、第2のA/D変換部22の分解能
を8ビット程度としても撮像装置のダイナミックレンジ
を十分拡大することができる。
【0073】ところで、図2を用いて説明した撮像装置
の動作は、例えばビデオカメラの場合では、1画面分
(通常のテレビレートにおける1/30の画面)のみの
説明であり、実際に撮像装置を使用した場合には、この
1画面が連続することになる。従って、この場合留意す
べき点は、画像情報信号群の読出し動作である。
【0074】即ち、従来例において説明したように、光
蓄積時間を短くしても(例えば図2に示す時刻T1 )光
蓄積時間と対応して画像情報信号群を読出すための読出
し時間を短くすることは困難であり、従って、光蓄積時
間を短くしても短蓄積画像情報信号群を読出すための読
出し時間は、光蓄積時間が長い(例えば図2に示す時刻
2 )画像情報信号群を読み出すための読出し時間と変
わらない。
【0075】このため、図3に示すように、第2画面の
短時間画像情報信号群の読出し動作(読み出しS2)
と、第1画面の長時間画像情報信号群の読出し動作(読
み出しL1)とは、時間的に一部同時に読み出し動作を
行わざるを得ない。また、第1画面の短時間画像情報信
号群の読出し動作(読み出しS1)は、第2画面の光蓄
積動作(蓄積S2)の終了時(時刻Ta1)まで行わざる
を得ない。従って、以下に、このような読出し動作を行
うイメージセンサの動作について説明する。尚、図3
は、図1に示す撮像装置から出力される画像情報信号群
を連続的に読み出す場合の連続画面の読み出し状態を示
す説明図である。
【0076】図4は、図1において示したイメージセン
サ10の一例を示す概略模式回路図であり、図3を用い
て説明した読出し動作を行うイメージセンサである。
尚、図4に示すイメージセンサでは、説明のために4つ
の画素S11,S12,S21,S22が、2行2列のマトリク
ス状に配置された場合を例示しており、ここでは、ソー
スフォロワによる信号読み出し方式を用いている。尚、
各画素S11,S12,S21,S22は、MOS型静電誘導ト
ランジスタ(MOSSIT)から構成され、入射光量に
応じた電荷を画素内部に蓄積し、これを非破壊増幅して
読み出すものである。
【0077】各画素(MOSSIT)S11,S12
21,S22のソースは、マトリクス配置の各列毎に垂直
ソースライン70aあるいは70bに共通に接続され、
また、各画素S11,S12,S21,S22のドレインには行
ライン73を介して電源電圧VDが共通に印加されてい
る。
【0078】各画素S11,S12,S21,S22のゲート電
極は、マトリクス配置の各行毎に垂直走査回路74によ
って走査されるゲートライン71aあるいは71bに共
通に接続されており、垂直走査回路74から送出される
駆動パルスφV1 あるいはφV2 によって前記画素が行
単位で動作するようになっている。
【0079】前記垂直ソースライン70aと70bは、
一方において、各列毎に短時間画像情報信号群転送用M
OSトランジスタQS1,QS2(以下、単に「トランジス
タQS1,QS2」という。)及び長時間画像情報信号群転
送用MOSトランジスタQL1,QL2(以下、単に「トラ
ンジスタQL1,QL2」という。)を介して短時間画像情
報信号群蓄積用コンデンサCS1,CS2(以下、単に「コ
ンデンサCS1,CS2」という。)及び長時間信号蓄積用
コンデンサCL1,CL2(以下、単に「コンデンサCL1
L2」という。)に接続されるとともに、水平読出し選
択用MOSトランジスタQHS1,HS2,HL1,HL2 を各
々経て信号出力線75a及び75bに接続されている。
【0080】尚、前記水平読出し選択用MOSトランジ
スタQHS1,HS2,HL1,HL2 の各々のゲート電極に
は、水平走査回路76の水平選択信号ライン77aある
いは77bが共通に接続され、該水平走査回路76から
送出される駆動パルスによって前記水平読出し選択用M
OSトランジスタQHS1,HS2,HL1,HL2 による水平
読出しが制御されるようになっている。
【0081】トランジスタQS1,QS2の各ゲート電極は
クロックライン78aを介して、又トランジスタQL1
L2の各ゲート電極はクロックライン79aを介して、
それぞれ駆動パルス発生回路78及び79に接続され、
該駆動パルス発生回路78及び79から送出されるそれ
ぞれの駆動パルスφTS,φTLによって、トランジスタQ
S1,QS2及びトランジスタQL1,QL2が各々予め定めら
れた順序で交互に動作するようになっている。
【0082】前記垂直ソースライン70a及び70b
は、他方において、各列毎にリセット用トランジスタQ
R1,QR2のドレインと、ソースフォロワ読み出し用定電
流源80a,80bに接続されており、また各リセット
用トランジスタQR1,QR2のソースは接地されている。
【0083】尚、リセット用トランジスタQR1,QR2
ゲート電極は、駆動パルス発生回路81によって走査さ
れるリセット用クロックライン81aに共通接続されて
おり、駆動パルス発生回路81から送出されるリセット
パルスφRSによってリセット用トランジスタQR1,QR2
が動作するようになっている。そして、前記リセットパ
ルスφRSが供給された場合には、リセット用トランジス
タQR1,QR2が導通(オン)して、垂直ソースライン7
0a,70bを接地状態にすることができるようになっ
ている。
【0084】また、ソースフォロワ読み出し用定電流源
80a,80bは、ソースフォロワ動作の時定数を制御
すると同時に、各画素S11,S12,S21,S22毎のバイ
アス点の変動等による時定数ばらつきを抑えて、ゲイン
を揃え、固定パターンノイズ(FPN)を抑えるように
なっている。
【0085】次に、図5に示すタイミングチャートを参
照しながら、更に詳細に上記イメージセンサの動作につ
いて説明する。尚、説明の便宜上、第1行目の画素
11,S12が2度目の蓄積状態となった時点から説明す
る。即ち、電圧レベルがVRSの駆動パルスφV1 を垂直
走査回路74(図4参照)から第1行目の画素S11,S
12のゲート電極に与え、これら画素S11,S12の内部に
溜っていた電荷を排出させて、これら画素S11,S12
リセット(初期化)した直後、即ち期間t10から説明す
る。
【0086】図5に示すように、期間t10は、第1行目
の画素S11,S12の(2度目の)光蓄積時間が短い時間
帯(以下、「短光蓄積時間」という。)T112 となって
いる。そして、期間t10の終了(期間t11の最初)と同
時に、第1行目の画素S11,S12のゲート電極に、垂直
走査回路74からゲートライン71aを介して電圧レベ
ルがVRDの駆動パルスφV1 が与えられる。
【0087】この結果、短光蓄積時間T112 において、
第1行目の画素S11,S12の内部に蓄積された電荷に対
応する画像情報信号群(短時間画像情報信号群)が垂直
ソースライン70a及び70bに出力される。尚、この
とき同時に(期間t11の最初において)、駆動パルスφ
TSがハイレベルになってトランジスタQS1,QS2が導通
(オン)状態とされ、第1行目の画素S11,S12から出
力された短時間画像情報信号群がトランジスタQS1,Q
S2を介してコンデンサCS1,CS2に蓄積される。また、
この第1行目の画素S11,S12は、期間t10の終了後で
も、光蓄積状態(光蓄積時間が長い時間帯(以下、「長
光蓄積時間」という。)T122 )となっている。
【0088】次に、期間t11の終了時(期間t12の最
初)において、駆動パルスφTSがローレベルになり、ト
ランジスタQS1,QS2が非導通(オフ)状態にされ、前
記短時間画像情報信号群がコンデンサCS1,CS2に保持
されたままの状態にされると共に、第1行目の画素
11,S12のリセット前(前画面)から継続していた第
2行目の画素S21,S22の長光蓄積時間T221 が終了す
る。そして、第2行目の画素S21,S22のゲート電極に
垂直走査回路74からゲートライン71bを介して電圧
レベルがVRDの駆動パルスφV2 が与えられる。
【0089】この結果、長光蓄積時間T221 において、
第2行目の画素S21,S22の内部に蓄積された電荷に対
応する画像情報信号群(長時間画像情報信号群)が垂直
ソースライン70a及び70bに出力される。尚、この
とき同時に(期間t12の最初において)、駆動パルスφ
TLがハイレベルになってトランジスタQL1,QL2が導通
(オン)状態にされ、該トランジスタQL1,QL2を介し
て前記長時間画像情報信号群がコンデンサCL1,CL2
蓄積される。
【0090】そして、期間t12の終了時には、駆動パル
スφTLがローレベルになり、トランジスタQL1,QL2
非導通(オフ)状態とされ、前記長時間画像情報信号群
がコンデンサCL1,CL2に保持されたままの状態にな
る。
【0091】即ち、期間t12の終了時には、図4におい
て示したコンデンサCS1,CS2には短光蓄積時間T112
によって第1行目の画素S11,S12から出力された短時
間画像情報信号群が蓄積されており、また、図4におい
て示したコンデンサCL1,CL2には長光蓄積時間T221
によって第2行目の画素S21,S22から出力された長時
間画像情報信号群が蓄積されている。
【0092】次に、期間t13において、第2行目の画素
21,S22のゲート電極に、垂直走査回路74からゲー
トライン71bを介して電圧レベルがVRSの駆動パルス
φV2 が与えられるとともに、リセットパルスφRSがハ
イレベルにされ、第2行目の画素S21,S22の内部に溜
っていた電荷が排出され、これら画素S21,S22のみが
リセット(初期化)され、期間t14の最初から、第2行
目の画素S21,S22が2度目の光蓄積状態(短光蓄積時
間T212 及び長光蓄積時間T222 )とされる。尚、第2
行目の画素S21,S22の長光蓄積時間T221 が終了した
後に、これら画素S21,S22から得られる長時間画像情
報信号群の読み出し動作と、これら画素S21,S22のリ
セット動作とは、同一水平帰線期間内で行われる。
【0093】次に、期間t14中において、水平走査回路
76から水平選択信号ライン77a及び77bを介して
駆動パルスが水平読出し選択用MOSトランジスタQ
HS1 ,QHL1 及びQHS2 ,QHL2 の各々のゲート電極に
順次与えられ、コンデンサCS1,CS2に保持されていた
短時間画像情報信号群及びコンデンサCL1,CL2に保持
されていた長時間画像情報信号群が、それぞれ順次信号
出力線75aあるいは75bに読み出され、出力端子V
OL及びVOSから出力される。
【0094】即ち、前記出力端子VOLから出力された長
時間画像情報信号群は、例えば図1において示した第2
のA/D変換部22を介して第2の記憶部32に記憶さ
れ、前記出力端子VOSから読み出される画像情報信号群
は、第1のA/D変換部21を介して第1の記憶部31
に記憶される。
【0095】次に、期間t15の最初(期間t14の終了
時)において、第2行目の画素S21,S22の短光蓄積時
間T212 が終了するとともに、駆動パルスφTSがハイレ
ベルになってトランジスタQS1,QS2が導通(オン)状
態とされる。
【0096】この結果、前記短光蓄積時間T212 におい
て第2行目の画素S21,S22で生成された短時間画像情
報信号群が、垂直ソースライン70a,70bに出力さ
れ、トランジスタQS1,QS2を介してコンデンサCS1
S2に蓄積される。
【0097】次に、期間t16の最初(期間t15の終了
時)において、駆動パルスφTSがローレベルになり、ト
ランジスタQS1,QS2が非導通(オフ)状態にされ、前
記短光蓄積時間T212 において第2行目の画素S21,S
22で生成された短時間画像情報信号群がコンデンサ
S1,CS2に保持されたままの状態にされる。
【0098】また、このとき(期間t16の最初)、第1
行目の画素S11,S12のゲート電極に、垂直走査回路7
4からゲートライン71aを介して電圧レベルがVRD
駆動パルスφV1 が与えられ、第1行目の画素S11,S
12の長光蓄積時間T122 が終了する。
【0099】また、このとき(期間t16の最初)同時
に、駆動パルスφTLがハイレベルになって、トランジス
タQL1,QL2が導通(オン)状態とされ、前記長光蓄積
時間T122 において第1行目の画素S11,S12で生成さ
れた長時間画像情報信号群が、垂直ソースライン70
a,70bからトランジスタQL1,QL2を介してコンデ
ンサCL1,CL2に蓄積される。
【0100】次に、期間t17の最初(期間t16の終了
時)において、前記駆動パルスφTLがローレベルになっ
て、トランジスタQL1,QL2が非導通(オフ)状態とさ
れ、前記長光蓄積時間T122 において第1行目の画素S
11,S12で生成された長時間画像情報信号群が、コンデ
ンサCL1,CL2にに保持されたままの状態とされる。
【0101】このとき同時に(期間t17の最初)、第1
行目の画素S11,S12のゲート電極に、電圧レベルがV
RSの駆動パルスφV1 が与えられるとともに、リセット
パルスφRSがハイレベルにされて、リセット用トランジ
スタQR1,QR2が駆動し、垂直ソースライン70a,7
0bが定電流源80a,80bによって接地レベルにさ
れ、第1行目の画素S11,S12のゲートに溜っていた電
荷が排出され、これら第1行目の画素S11,S12のみが
リセット(初期化)される。尚、第1行目の画素S11
12の長光蓄積時間T122 が終了した後に、これら画素
11,S12から得られる長時間画像情報信号群の読み出
し動作と、これら画素S11,S12のリセット動作とは、
同一水平帰線期間内で行われる。
【0102】そして、期間t20の最初(期間t17の終了
時)において、第1行目の画素S11,S12が、3度目の
光蓄積状態となり、短光蓄積時間T113 及び長光蓄積時
間T123 の光蓄積状態とされ、この期間t20中におい
て、水平走査回路76から水平選択信号ライン77a及
び77bを介して駆動パルスが水平読出し選択用MOS
トランジスタQHS1 ,QHL1 及びQHS2 ,QHL2 の各々
のゲート電極に順次与えられ、コンデンサCS1,CS2
保持された短時間画像情報信号群及びコンデンサCL1
L2に保持された長時間画像情報信号群が、それぞれ順
次信号出力線75a及び75bに読み出され、出力端子
OL及びVOSから出力される。
【0103】以上の動作を繰り返し行うことにより、図
3において説明した連続画面の画像情報信号群を読み出
すことができる。尚、図4に示すイメージセンサでは、
マトリクス状に配置された画素が2行2列の4つの画素
11,S12,S21,S22の場合を例示しているが、図5
に示す出力端子VOL及びVOSから出力される画像情報信
号の出力総数は、2行2列の4つの画素から得られる画
像情報信号の出力総数よりも多くなっている。これは、
マトリクス状に配置される画素が実際には1000行1
000列以上となるため、このことに対応して画像情報
信号の出力総数を多くしたものである。
【0104】尚、出力端子VOSから出力される短時間画
像情報信号群は、図1において示した第1のA/D変換
部21を介して第1の記憶部31に記憶され、出力端子
OLから出力される長時間画像情報信号群は、第2のA
/D変換部22を介して第2の記憶部32に記憶される
が、同一時間に各記憶部31,32に記憶される各画像
情報信号群は、それぞれ異なった画素によって生成され
た画像情報信号群である。
【0105】従って、出力レベルを判定するために記憶
部31あるいは記憶部32から画像情報信号群を読み出
すときは、同一の画素によって生成された画像情報信号
となるように読み出して、出力レベルが雑音レベルVNL
に達しない画像情報信号、あるいは飽和レベルVSAT を
越える画像情報信号が、それぞれ図1において示した画
像信号合成部40によって対応する他方の画像情報信号
と置換される。
【0106】また、図4に示すイメージセンサでは、短
光蓄積時間による短時間画像情報信号群の読出し時に、
当該画素とは別の画素の長光蓄積時間による長時間画像
情報信号群を読み出すという並列動作になっており、単
位時間当たりの読出しフレーム数は変わらないため、N
TSC方式等の動画に適用できることはいうまでもな
い。
【0107】また、画像情報信号を置換して合成する際
において、短光蓄積時間と長光蓄積時間との比が2,
4,8,・・64・・・というように2の巾乗(2n
(n=1,2,3,…))になっている場合には、A/
D変換部(21,22)によってディジタル変換された
画像情報信号を単純にシフトするだけで良いため、回路
構成も簡単に行うことができる。
【0108】しかし、図4に示すイメージセンサにおい
ては、画素から出力される画像情報信号が、水平帰線期
間内にコンデンサに蓄積されるように転送している。ま
た、これに対して、一般的なNTSC方式では水平帰線
期間の位置等が規定されているため、短光蓄積時間と長
光蓄積時間との比を厳密に2の巾乗とすることが困難な
場合がある。このため、画像情報信号を単純に置換する
ことができない場合が生じる。勿論、例えばデジタル乗
算器などを使用して小数点演算をすれば、画像情報信号
を単純に置換しても正確な画像合成は可能ではあるが、
回路構成が複雑で高価になるという問題点が生じる。
【0109】このような問題点を解決するためには、例
えばデジタル演算(画像合成部40)は2の巾乗に限定
しておき、第1のA/D変換部21及び第2のA/D変
換部22のゲイン(利得)を自由に変えることができる
ようにすれば回路構成が簡単で安価にすることができ
る。
【0110】また、一般的に、A/D変換部(21,2
2)のゲインは可変抵抗等で可変・微調整ができるの
で、例えば長光蓄積時間が短光蓄積時間の65.3倍に
なっているときには、第1のA/D変換部21のゲイン
を65.3/64=1.02倍として、デジタル乗算を
2の巾乗である64倍とすればよい。
【0111】尚、上記実施例における撮像装置は、撮像
対象物が静止物である場合を想定して説明したが、撮像
対象物が移動物である場合もある。このような場合に
は、図2において示した時刻T1 と時刻T2 とにおける
同一の光電変換素子から出力された画像情報信号にずれ
が生じる場合がある。従って、単純に、短蓄積画像情報
信号群と長蓄積画像情報信号群と置換することが困難な
場合が生じる。そこで、以下に、撮像対象物が移動物で
ある場合に撮像装置から得られる画像情報信号の取扱い
について図5を用いて説明する。
【0112】図5は、撮像対象物が移動物である場合に
撮像装置から得られる画像情報信号の取扱いを示す説明
図である。図5において、Aは撮像対象物であり、Bを
囲む実線は撮像対象物Aが動いた軌跡である。また、C
はAの背景部分である。
【0113】撮像対象物Aが図5に示す状態において、
矢印に沿って移動した場合、光蓄積時間が短い短蓄積画
像情報信号群からはAを囲む実線部分のみの情報が得ら
れる。また、光蓄積時間が長い長蓄積画像情報信号群か
らはBを囲む実線部分の情報が得られる。従って、この
ような場合、短蓄積画像情報信号群の出力レベルを長蓄
積画像情報信号群の出力レベルと対応する出力レベルと
なるように演算して(例えば64倍)置換しても、画像
情報信号にずれが生じることは明らかである。
【0114】即ち、静止物を撮像した場合には、光蓄積
時間が短い短蓄積画像情報信号群と光蓄積時間が長い長
蓄積画像情報信号群の各画像情報信号の出力レベルを演
算することによってそれぞれの出力レベルを対応させた
結果、それぞれの出力レベルの差は0(零)になるので
あるが、移動物を撮像した場合には、光蓄積時間が短い
短蓄積画像情報信号群と光蓄積時間が長い長蓄積画像情
報信号群の各画像情報信号の出力レベルを演算すること
によってそれぞれ出力レベルを対応させた結果、それぞ
れの出力レベルの差は0(零)にならないのである。
【0115】図2を用いて更に述べれば、静止物を撮像
した場合には、光蓄積時間が短い短蓄積画像情報信号群
と光蓄積時間が長い長蓄積画像情報信号群の各画像情報
信号の出力レベルのグラフの傾きは同一であるが、移動
物を撮像した場合には、光蓄積時間が短い短蓄積画像情
報信号群と光蓄積時間が長い長蓄積画像情報信号群の各
画像情報信号の出力レベルのグラフの傾きは途中から異
なっていまい、それぞれ出力レベルを演算して対応させ
ても、それぞれの出力レベルの差は0(零)にならない
のである。
【0116】従って、同一の画素から光蓄積時間が短い
短蓄積画像情報信号と光蓄積時間が長い長蓄積画像情報
信号を読み出すことができる装置においては、用途や目
的に応じた所望の画像を得ることができる。即ち、演算
した結果、それぞれの出力レベルの差が0(零)にはな
らないことを利用して、移動物を撮像した場合、例えば
光蓄積時間が短い短蓄積画像情報信号群の各画像情報信
号の出力レベルを光蓄積時間が長い長蓄積画像情報信号
群の各画像情報信号の出力レベルに対応させると、短蓄
積画像情報信号群には移動物を含まない背景部分の画像
情報信号が得られるため、結局、移動物が静止した画像
が得られる。
【0117】逆に、例えば長蓄積画像情報信号群の各画
像情報信号の出力レベルを短蓄積画像情報信号群の各画
像情報信号の出力レベルに対応させると、長蓄積画像情
報信号群の各画像情報信号は、背景部分を移動した移動
物が尾を引いたようになり、結局、移動物の移動状態を
強調した画像が得られる。
【0118】従って、同一の画素から光蓄積時間が短い
短蓄積画像情報信号と光蓄積時間が長い長蓄積画像情報
信号を読み出すことができる装置を用いて、移動物を撮
像した場合、用途や目的に応じた所望の画像を得ること
ができる。
【0119】尚、本発明においては、ビデオカメラに適
用する場合について説明したが、電子スチルカメラにも
本発明を適用することができることは述べるまでもな
い。
【0120】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、装置の性
能に制約されることがなくなり、どのような照度範囲の
ものでも撮像することができる広範囲なダイナミックレ
ンジを有する撮像装置を得ることができるという効果が
ある。
【0121】また、本発明では、信号読み出し手段と記
憶手段との間に、分解能が互いに異なる第1と第2のA
/D変換部を備えたため、画像情報信号群の出力レベル
が粗悪になることを防止することができるという効果も
ある。
【0122】また、本発明では、第1と第2のA/D変
換部の少なくともいずれか一方に、A/D変換利得を設
定変更可能な調整手段を含めたため、複数の画素から第
1と第2の画像情報信号群を得るための互いに異なる蓄
積時間をそれぞれ理想的な時間とすることができるとい
う効果もある。
【0123】また、本発明では、画像信号合成手段が、
記憶手段から読み出され、予め定められた基準レベル範
囲内であるか否かが判定される一方の画像情報信号群
と、判定された画像情報信号群に前記基準レベル範囲外
の画像情報信号がある場合に前記記憶手段から読み出さ
れる他方の画像情報信号群との差を演算する手段を含ん
でいるため、用途や目的に応じた種々多様な画像を得る
ことができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る撮像装置の概略構成ブ
ロック図を示す説明図である。
【図2】異なった照度の画像光を受ける画素の出力電圧
と光蓄積時間との関係を示す出力電圧−光蓄積時間特性
グラフである。
【図3】図1に示す撮像装置から出力される画像情報信
号群を連続的に読み出す場合の連続画面の読み出し状態
を示す説明図である。
【図4】図1において示したイメージセンサの一例を示
す概略模式回路図である。
【図5】図4に示すイメージセンサの動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図6】撮像対象物が移動物である場合の画像情報信号
群の取扱いを示す説明図である。
【図7】従来の一般的な撮像装置の概略構成ブロック図
を示す説明図である。
【図8】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
10:イメージセンサ 11:複数の光電変換素子(光電変換画素) 12:第1の信号読出し制御機構(信号読出し制御部) 13:第2の信号読出し制御機構(信号読出し制御部) 21:第1のA/D変換部(A/D変換部) 22:第2のA/D変換部(A/D変換部) 31:第1の記憶部(記憶手段) 32:第2の記憶部(記憶手段) 40:画像信号合成部(画像信号合成手段) 41:時間差補正機構 42:レベル判定機構 43:スイッチング機構 50:画像表示部 51:D/A変換機構 52:視覚補正機構 53:表示機構 60:制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を蓄積して画像情報信号に変換し
    て出力する光電変換画素をアレイ状に配列してなる撮像
    装置において、 前記複数の画素から互いに異なる蓄積時間の第1と第2
    の画像情報信号群を読み出す信号読出し制御手段と、 前記第1と第2の画像情報信号群をそれぞれ別個に記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された第1と第2の画像情報信号群
    のいずれか一方の画像情報信号群の各画像情報信号の出
    力レベルが全て予め定められた基準レベル範囲内である
    か否かを判定し、判定された画像情報信号群に前記基準
    レベル範囲外の出力レベルを有する画像情報信号がある
    場合には、他方の画像情報信号群の内の対応する画像情
    報信号を前記記憶手段から読み出して、判定された画像
    情報信号群が得られた蓄積時間と同一の蓄積時間とした
    場合に取り得る出力レベルを演算して、前記基準レベル
    範囲外の出力レベルを有する画像情報信号と前記演算さ
    れた画像情報信号とを置換して出力する画像信号合成手
    段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号合成手段が、 前記第1と第2の画像情報信号群のいずれか一方を固定
    的に前記判定の対象として定め、この判定対象の画像情
    報信号群の各画像情報信号の出力レベルが前記基準レベ
    ル範囲の上限、及び/又は、下限を越えているか否かを
    判定する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記信号読出し制御手段と前記記憶手段
    との間に、分解能が互いに異なる第1と第2のA/D変
    換部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載
    の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2のA/D変換部の少なく
    ともいずれか一方に、A/D変換利得を設定変更可能な
    調整手段が含まれていることを特徴とする請求項3に記
    載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記画像信号合成手段が、 記憶手段から読み出され、前記基準レベル範囲内である
    か否かが判定される一方の画像情報信号群と、前記記憶
    手段から読み出される他方の画像情報信号群との差を演
    算する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮
    像装置。
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