JP2002330283A - 解像度変換方法および解像度変換装置 - Google Patents

解像度変換方法および解像度変換装置

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JP2002330283A JP2001135155A JP2001135155A JP2002330283A JP 2002330283 A JP2002330283 A JP 2002330283A JP 2001135155 A JP2001135155 A JP 2001135155A JP 2001135155 A JP2001135155 A JP 2001135155A JP 2002330283 A JP2002330283 A JP 2002330283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像拡大機能をハードウェアで実現しても回
路規模が小さくて済み且つ高速に画像拡大処理を実行し
得る。 【解決手段】 RPU(リアルタイム・プロセッシング
・ユニット)は、単板式の色フィルタを備えた撮像セン
サで撮像した原画像データに対して、各画素毎に不足の
色成分を補間する画素補間処理部14bを備えている。
画素補間処理部14bは入力する画像データの不足の色
成分を補間し、その補間データを補間データ・バッファ
26bに転送させる。その補間データは、色成分を再配
列されて補間データ・バッファ26bから読み出され画
素補間処理部14bに転送され、第2回目の画素補間を
施される。これにより、画像サイズを2倍に拡大された
補間データを得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像処理
で画像を拡大する解像度変換方法および解像度変換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル・ビデオ・カメラやデ
ジタル・スチル・カメラなどの撮像デバイスでは、レン
ズ群やプリズムなどからなる光学系を透過した光はCC
DセンサやCMOSセンサなどの撮像センサで検出され
画像信号に変換される。その画像信号はデジタル信号
(原画像データ)にA/D変換された後に、画素補間、
色空間変換、輪郭強調および解像度変換などの種々の画
像処理を施され、液晶表示装置(ファインダー)などで
表示される。また撮像デバイスの中には、その画像処理
を施した画像データを、JPEG(Joint Photographic
Experts Group)やモーションJPEG、MPEG(Mo
ving Picture Experts Group)などの方式で圧縮符号化
した後に不揮発性メモリなどのメモリカードに書き出し
たり、インターフェースを介してパーソナル・コンピュ
ータなどの外部機器に出力したりする機能を有するもの
もある。
【0003】ファインダーに表示される画像の表示倍率
を変更するには、結像位置を変えることなく光学系の焦
点距離を物理的に変化させる方法と、画像データを画像
処理で解像度変換する方法とが知られている。一般に、
ベイヤー方式に代表される単板式の色フィルタ・アレイ
を備えた撮像デバイスでは、撮像した原画像データは、
各画素毎に不足の色成分を補うべく画素補間処理を施さ
れる。またその画素補間処理は主にハードウェアで迅速
に実行される。その後、画像を拡大するために、画素補
間後の画像データは解像度変換を施される。解像度変換
方法としては、原画像データの複数の画素データの重み
付け平均値を算出する内分点補間方法(バイリニア法)
や、原画像データの画素データとsinc関数(sin
(x)/x)との折り畳み演算値を算出する3次折り畳
み補間方法(バイキュービック法)などが採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
バイリニア法やバイキュービック法などを採用した画像
拡大機能はソフトウェアで実現されることが多く、ソフ
トウェア処理は、演算時間が長大化しマイクロプロセッ
サの負荷が多大になるという欠点をもつ。デジタル・ス
チル・カメラではその演算時間の長大化により、撮影間
隔が開いて撮影タイミングを逸したり、連続撮影枚数が
制限されたりする事態が発生する。他方、その演算時間
の短縮化や処理負荷の低減のためにその画像拡大機能を
ハードウェアで実現しようとすれば、回路規模やデータ
・ストリームの量が大きくなり過ぎ、回路の低コスト化
が難しくなるという問題が生ずる。
【0005】以上の問題に鑑みて本発明が解決しようと
するところは、画像拡大機能をハードウェアで実現して
も回路規模が小さくて済み且つ高速に画像拡大処理を実
行し得る解像度変換方法および解像度変換装置を提供す
る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、各画素に単色成分をもつカ
ラー原画像データの画像サイズを拡大する解像度変換方
法であって、(a)入力する画像データに対して各画素
毎に不足の色成分を画素補間することで、各画素毎に複
数の色成分をもつ補間データを生成する工程と、(b)
前記補間データにおける各画素の前記複数の色成分を再
配列し、当該複数の色成分の各々を1画素に対応付けた
画像データを生成する工程と、(c)前記工程(b)で
生成された前記画像データに対して前記工程(a)を再
度実行して補間データを生成する工程と、を備えること
を特徴とするものである。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の解
像度変換方法であって、前記工程(b)における前記補
間データとして、前記工程(c)で生成された前記補間
データを用いて前記色成分を再配列し、前記工程(b)
および前記工程(c)を繰り返し実行するものである。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の解像度変換方法であって、(d)前記工程(c)
で生成された前記補間データに対して、前記工程(b)
で再配列された前記複数の色成分の空間的位置を、当該
複数の色成分の中の1色成分の空間的位置に一致させる
ように相対移動させる空間フィルタリング処理を実行す
る工程、を備えるものである。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項3記載の解
像度変換方法であって、前記工程(b)における前記補
間データとして、前記工程(d)で生成された前記補間
データを用いて前記色成分を再配列し、前記工程(b)
〜(d)を繰り返し実行するものである。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何
れか1項に記載の解像度変換方法であって 前記工程
(b)において、前記工程(a)で各画素毎に補間され
た3色成分を、水平方向に2画素および垂直方向に2画
素からなる単位画素領域の3画素に1対1で割り当て且
つ前記単位画素領域の1画素には何れの色成分も割り当
てないものである。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何
れか1項に記載の解像度変換方法であって、(e)前記
工程(c)で生成された前記補間データもしくは前記工
程(d)で空間フィルタリング処理を施された補間デー
タの画像サイズを縮小する工程、を備えるものである。
【0012】請求項7に係る発明は、各画素に単色成分
をもつカラー原画像データの画像サイズを拡大する解像
度変換装置であって、入力する画像データに対して各画
素毎に不足の色成分を画素補間することで、各画素毎に
複数の色成分をもつ補間データを生成し出力する画素補
間部と、前記画素補間部から出力された前記補間データ
における前記複数の色成分を再配列し、当該複数の色成
分の各々を1画素に対応付けた画像データを生成し前記
画素補間部に転送させるデータ転送制御部と、を備える
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項8に係る発明は、請求項7記載の解
像度変換装置であって、前記データ転送制御部は、前記
色成分を再配列した前記画像データを繰り返し画素補間
部に転送するものである。
【0014】請求項9に係る発明は、請求項7または8
記載の解像度変換装置であって、前記色成分を再配列さ
れ且つ前記画素補間部で画素補間された補間データに対
して、再配列された前記複数の色成分の空間的位置を、
当該複数の色成分の中の1色成分の空間的位置に一致さ
せるように相対移動させる空間フィルタリング処理を実
行する空間フィルタリング処理部、を備えるものであ
る。
【0015】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
解像度変換装置であって、前記データ転送制御部は、前
記空間フィルタリング処理部から出力された補正データ
を前記画素補間部に繰り返し転送するものである。
【0016】請求項11に係る発明は、請求項7〜10
の何れか1項に記載の解像度変換装置であって、前記原
画像データが3色成分からなり、前記データ転送制御部
は、前記画素補間部で各画素毎に補間された3色成分
を、水平方向に2画素および垂直方向に2画素からなる
単位画素領域の3画素に1対1で割り当て且つ前記単位
画素領域の1画素には何れの色成分も割り当てずに前記
色成分を再配列した画像データを生成するものである。
【0017】請求項12に係る発明は、請求項7〜11
の何れか1項に記載の解像度変換装置であって、前記画
素補間部で生成された前記補間データもしくは前記空間
フィルタリング処理部から出力された前記補正データの
画像サイズを縮小する縮小処理部、を備えるものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る解像度変換機能を備えたデジタル・スチル・カメラ1
の全体構成を示す機能ブロック図である。このデジタル
・スチル・カメラ1は、AF(オート・フォーカス)機
能や自動露出調節機能などを備えた光学機構11を有し
ており、この光学機構11を通して入射した被写体画像
の光がCCDからなる画像撮像センサ12で検出され
る。また被写体を撮影するタイミングと同期するように
光量を調節された光をストロボ(閃光装置)30から発
して被写体に照射することができる。アナログ信号処理
回路13は、画像撮像センサ12から出力された被写体
の画像信号をデジタル化して得られる原画像データをR
PU(リアルタイム・プロセッシング・ユニット)14
に出力する。RPU14は入力する原画像データに対し
て、後述する画素補間や色空間変換などの画像処理をリ
アルタイムに実行する機能を有する。また上記アナログ
信号処理回路13とRPU14は、それぞれメイン・バ
ス10と接続されており、アナログ信号処理回路13か
ら出力される原画像データをRPU14に入力させず
に、メイン・バス10を介して主メモリ26に転送させ
一時記憶させることができる。
【0019】またRPU14から出力された画像データ
は主メモリ26のバッファ領域に転送されて一時記憶さ
れたり、メイン・バス10を介してディスプレイ・モジ
ュール20に転送されLCD(液晶表示装置)23に表
示されたりする。尚、同図中、符号21はデジタル・エ
ンコーダ、22はLCD駆動回路22を示している。ま
たそのバッファ領域に記憶された画像データは、CPU
17やDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)コント
ローラ24の制御により読み出され、メイン・バス10
を介して圧縮処理部25に転送されJPEGやMPEG
などの方式で圧縮符号化された後に、インターフェース
27Aに転送され不揮発性メモリからなるメモリ・カー
ド27に格納できる。また圧縮処理部25で圧縮符号化
された画像データを外部インターフェース28に転送
し、この外部インターフェース28と接続された外部の
表示装置やコンピュータなどに転送することも可能であ
る。
【0020】尚、図1中、符号15は画像撮像センサ1
2を駆動する駆動回路、符号16はRPU14および駆
動回路15などの動作タイミングを規律するタイミング
・ジェネレータ、符号18はPLL発信回路、符号19
はCPU17の補助演算を実行するコプロセッサを示し
ている。またクロック・ジェネレータ29は、PLL発
信回路18から供給されるクロック信号を逓倍もしくは
分周することで、RPU14、タイミング・ジェネレー
タ16、CPU17およびデジタル・エンコーダ21な
どの全モジュールの駆動クロック信号を生成する。
【0021】上記画像撮像センサ(CCD撮像センサ)
12は、光電効果で発生したキャリア(電子またはホー
ル)をポテンシャル井戸に蓄積する電荷蓄積部と、蓄積
されたキャリアに電界を印加して転送するように制御す
る電荷転送部とを備える一般的なものである。画像撮像
センサ12としては、画素を構成するラインのうち偶数
番目ラインからなるフィールド(偶数フィールド)と奇
数番目ラインからなるフィールド(奇数フィールド)と
から交互に画素データを読み出されるインターレース
(飛越し走査)タイプのものと、ライン順次に画素デー
タを読み出されるプログレッシブ(順次走査)タイプの
ものとの何れが使用される。尚、本実施の形態では、画
像撮像センサ12としてCCD撮像センサを採用する
が、これに限らず、電荷転送部をもたないCMOS撮像
センサを採用してもよい。後述するように画像撮像セン
サ12の感光部上には単板式の色フィルタ・アレイが配
設されている。
【0022】図2は、上記RPU14の概略構成を示す
機能ブロック図である。RPU14は集積回路化されて
おり、単一画素処理部14a、画素補間処理部14b、
ガンマ補正処理部14c、色空間変換・色抑圧処理部1
4d、空間フィルタリング処理部14e、コアリング処
理部14f、縮小処理部14gおよび出力部14hを備
えている。色空間変換・色抑圧処理部14dおよびコア
リング処理部14fを除く各ブロック14a〜14c,
14e,14gはメイン・バス10と接続されている。
よって、画像データをブロック14a〜14hでシリア
ル(逐次的)に処理させてもよいし、メイン・バス10
に接続されたブロックのみで当該画像処理をし、その処
理データをメイン・バス10を介して転送してもよい。
例えば、主メモリ26に一時記憶された画像データをメ
イン・バス10経由で画素補間処理部14bに転送し、
画素補間処理のみを施した画像データを再度、主メモリ
26に転送し格納することが可能である。
【0023】前記単一画素処理部14aは、入力する画
像データを複数フレームもしくは複数フィールドに亘り
平均化する経時的平均化処理と、1フレーム単位もしく
は1フィールド単位のシェーディング処理との何れか一
方を選択的に行う機能を有する。前記の経時的平均化処
理は、画像撮像センサ12から通常周期で読み出されア
ナログ信号処理回路13で増幅されデジタル化された複
数フレームもしくは複数フィールドの画像データを、累
積加算または循環加算した後に、その加算値を加算回数
で除算する平均化処理である。従来、被写体の露光量が
足りない場合は、画像撮像センサ12からの画素データ
の読出しを所定期間停止して、蓄積電荷量を十分に増大
させた後に読出しパルスを印加し画素データを読み出し
ていたが、これではノイズも増幅されてしまい映像S/
N特性が低下するという問題があった。そこで、本実施
の形態の経時的平均化処理では、画素データの読出しを
通常周期で実行し、読出した複数フレームまたは複数フ
ィールドに亘る画素データを蓄積して平均化する。これ
により、映像S/N特性の低下を防止することが可能と
なる。単一画素処理部14aは累積加算と循環加算との
何れか一方を選択して平均化処理を実行できる。その累
積加算による平均化処理の概略は次の通りである。アナ
ログ信号処理回路13から入力する1番目フレームの画
素データは主メモリ26のバッファ領域に転送され格納
される。次に入力する2番目フレームの画素データは、
バッファ領域から読み出した1番目フレームの画素デー
タと加算されバッファ領域に転送されて記憶内容を更新
する。このように、入力するi番目(i:3以上の整
数)フレームの画素データとバッファ領域から読み出さ
れたi−1番目の画素データとを加算しバッファ領域に
転送し蓄積する加算処理(蓄積加算処理)が繰り返し実
行される。その後、累積加算データはバッファ領域から
読み出され、RPU14の他のブロックに出力される。
他方、循環加算による平均化処理では、バッファ領域に
蓄積される累積加算データのビット長の増大を防ぐべ
く、入力する画素データに比率αを乗算し、バッファ領
域から読み出された画素データに比率β(=単位長−
α)を乗算して双方を加算した後、バッファ領域に転送
し蓄積するという加算処理(循環加算処理)が繰り返し
実行される。
【0024】また上記シェーディング処理は、画像の全
体が平均的に一様な明るさになるように、各画素の輝度
値などをゲイン調整することで実行される。尚、シェー
ディングとは、光学機構11の中心部に対する周辺部の
減光や、画像撮像センサ12の受光感度の不均一に起因
して生ずる、被写体画像の本来の輝度と映像信号との間
の変換特性の不整合を意味しており、例えば、画像の周
辺部が中心部に比べて暗くなるという輝度ムラとなって
現れるものである。
【0025】上記画素補間処理部14bは、前記単一画
素処理部14aもしくはメイン・バス10から入力する
画素データを用いて、各画素毎に不足の色成分を補間す
る機能を有する。画像撮像センサ12の感光部上に配設
される単板式の色フィルタ・アレイには各種あるが、ベ
イヤー配列と称するものが多用されている。図3は、
「R(赤色)」,「G(緑色)」,「B(青色)」の3
原色系色フィルタのベイヤー配列の例を示す概略図であ
る。図3に示す通り、単板の色フィルタ・アレイ40
は、太線枠で示した2×2画素の単位画素領域41を繰
り返し単位として複数個配列して構成される。単位画素
領域41は、2個のGフィルタを対角に配置し、残るR
フィルタとBフィルタとを対角に配置してなる。画素補
間処理部14bは、このような各色フィルタを透過した
光の画素データ(色成分)を用いて各画素毎に不足の色
成分を補間する。図3に示した例では、R成分のみをも
つ注目画素42aについて補間する場合、画素42aに
不足の色成分はG成分とB成分であるから、画素補間処
理部14bは当該画素42aの上下左右に隣接する4画
素のG成分の平均値を算出し、当該画素42aの斜め四
方に隣接する4画素のB成分の平均値を算出する。ま
た、G成分のみをもつ画素42bについて補間する場
合、当該画素42bに不足の色成分はR成分とB成分で
あるから、画素補間処理部14bは当該画素42bの左
右に隣接する2画素のR成分の平均値を算出し、当該画
素42bの上下に隣接する2画素のB成分の平均値を算
出する。また、B成分のみをもつ画素42cについて補
間する場合は、当該画素42cの上下左右の4画素のG
成分の平均値を算出し、当該画素42cの斜め四方に隣
接する4画素のR成分の平均値を算出する。このように
して各画素毎にR,G,Bの3色成分が創り出される。
【0026】また、上記の3原色系色フィルタの代わり
に、「Y(イエロー色)」、「M(マゼンダ色)」、
「C(シアン色)」、「G(緑色)」のような補色系色
フィルタを用いる場合もある。図4は、補色系色フィル
タの配列例を示す概略図である。図4に示す通り、単板
の色フィルタ・アレイ43は、太線枠で示した単位画素
領域44を繰り返し単位として複数個配列して構成され
る。単位画素領域44は、左上の画素に「C」、左下の
画素に「Y」、右上の画素に「M」、右下の画素に
「G」を配置してなる。C成分のみをもつ注目画素45
aについて補間する場合、当該画素45aの斜め四方に
隣接する4画素のG成分の平均値を算出し、当該画素4
5aの左右に隣接する2画素のM成分の平均値を算出
し、当該画素45aの上下に隣接する2画素のY成分の
平均値を算出する。M成分のみをもつ画素45bや、G
成分のみをもつ画素45cについての補間処理も同様に
実行される。このようにして各画素毎に、Y,M,C,
Gの4色成分が創り出される。
【0027】次に、上記ガンマ補正処理部14cはガン
マ補正を実行する機能を有し、色空間変換・色抑圧処理
部14dは、原信号がカラー画像信号の場合に例えばR
GB信号からYCbCr信号へ色空間を変換する色空間
変換機能と、画像中の明部と暗部の色抑圧(クロマサプ
レス;偽色防止)を行う色抑圧機能とを有してる。色空
間変換機能で変換先の色空間としては、YCbCr色空
間の他に、NTSC(National Television System Com
mitee)方式などで規定されているYUV色空間やYI
Q色空間などを採用しても構わない。また色抑圧機能で
は画像に現れる明部および暗部の発色を抑制することで
自然な画質が得られる。一般に、画像に現れる暗部は様
々なノイズの影響を受けやすい性質をもつため、暗部で
はできるだけ発色を抑制することが自然な画質を出すこ
とにつながる。一方、画像の現れる明部は当該明部を撮
像した撮像素子やその他の種々のハードウェアの特性に
応じて変調の影響を受け易い部分でありホワイトバラン
スが狂い易い部分であるため、出来るだけ発色を抑制す
ることが自然な画質を出すことにつながる。これらを考
慮して色抑圧機能は画像中の明部と暗部の発色を抑制す
る。
【0028】次に、上記空間フィルタリング処理部14
eは、画像データの5×5画素程度の局所領域に空間フ
ィルタ(重みマスク)を適用し、重みマスクの係数値を
対応する画素データに重み付け(乗算)し加算するとい
う積和演算を実行する機能を有する。空間フィルタの係
数値データは、空間フィルタリング処理を実行する際に
CPU17からキャッシュ(図示せず)に転送されて使
用される。図5は、5×5画素の空間フィルタ50を示
す模式図であり、図6は、その空間フィルタ50を適用
された、2次元配列した画素53,53,…からなる入
力画像データ51を示す模式図である。図5に示す通
り、空間フィルタ50は、各画素値に重み付ける係数値
K(0,0),K(0,1),…,K(4,4)を備え
ており、空間フィルタ50が図6に示す入力画像データ
51の局所領域52に適用された場合、局所領域52中
のi行j列目(i,j:整数)の注目画素値g(i,
j)についてi行j列目の出力画素値O(i,j)を出
力する。ここで、出力画素値O(i,j)は次式(1)
に従って算出される。
【0029】
【数1】
【0030】上式(1)において、出力画素値O(i,
j)に所定の補正値を加算してもよいし、出力画素値O
(i,j)を2の巾乗値で除算して算術シフトさせても
よい。空間フィルタリング処理部14eは、空間フィル
タ50を適用する5×5画素分の画素データをレジスタ
(図示せず)に記憶しておき、レジスタから各画素値を
選択的に読み出し、対応する係数K(m,n)と乗算さ
せて加算し出力する。コアリング処理部14fは、空間
フィルタリング処理部14eから出力された画像データ
に対して、高域成分が一定レベルを超えたときに一般的
な非線形処理(コアリング)を施す。以上の空間フィル
タリング処理部14eとコアリング処理部14fとで画
像に含まれる雑音を低減されたり、線およびエッジ部分
を強調する輪郭強調処理が実行されたりする。
【0031】次に、縮小処理部14gは、CPU17か
ら指定された縮小率βに基づいて入力する画像データの
サイズを一般的なバイリニア法(線形補間法)などで縮
小する機能を有する。例えば、縮小率βが0.5倍の値
をもつ場合、縮小処理部14gは入力する画像データの
水平ライン数と水平画素数とをそれぞれ半分に解像度変
換した画像データを出力する。
【0032】実施の形態1.以上の構成を有するデジタ
ル・スチル・カメラ1を用いた実施の形態1に係る解像
度変換処理の例を図7〜図9を参照しつつ以下に詳説す
る。図7は、本実施の形態1に係る解像度変換処理の一
例を示すフローチャート、図8は、その解像度変換処理
を説明するための概略図、図9は、その解像度変換処理
における処理データの流れを示すブロック図である。
尚、説明の便宜上、画像撮像センサ12から出力される
画像データの画像サイズは4×4画素であるものとす
る。
【0033】先ず、ステップS1で、アナログ信号処理
回路13から、R,G,Bの3原色成分からなる原画像
データがRPU14の単一画素処理部14aに入力す
る。単一画素処理部14aは、上述した通り、単一画素
単位で経時的平均化処理とシェーディング処理とを実行
する。経時的平均化処理は、入力する複数フレームもし
くは複数フィールドに亘る画素データを原画像データ・
バッファ26aを用いて所定期間、累積加算もしくは循
環加算するものである。アナログ信号処理回路13から
入力する画素データは、原画像データ・バッファ26a
から読み出された画素データと累積加算または循環加算
された後、原画像データ・バッファ26aにDMA転送
され記憶内容を更新する。このように経時的平均化処理
を施され原画像データ・バッファ26aに転送された画
像データが、図8に示す原画像データ60である。
【0034】次のステップS2で、単一画素処理部14
aで処理を終えた画素データは原画像データ・バッファ
26aから画素補間処理部14bにDMA転送される。
そして、画素補間処理部14bは上述した通り、入力す
る画素データを用いて画素補間処理を実行して補間デー
タを出力し、その補間データは補間データ・バッファ2
6bにDMA転送される。図8に示すように、画素補間
を施され補間データ・バッファ26bに格納された補間
データ61は、各画素に対応するR,G,Bの3色成分
を有し、R成分のみのRフィールド61a、G成分のみ
のGフィールド61bおよびB成分のみのBフィールド
61cで構成されている。
【0035】次のステップS3で、前記補間データ61
は、画像撮像センサ12における単板式の色フィルタ配
列と略一致するように各色成分を再配列されて読み出さ
れ、画素補間処理部14bへDMA転送される。ここ
で、DMAコントローラ24の制御により補間データ6
1を画素補間処理部14bへDMA転送する代わりに、
CPU17の制御により補間データ61を画素補間処理
部14bへ転送してもよい。このように、同一の空間的
位置(画素)をもつ3色成分は、補間データ・バッファ
26bから読み出される際に互いに分離され、それら3
色成分は各画素に割り当てられるように再配列される。
よって、図8に示すように再配列後の画像データ62で
は、Rフィールド61aの0行0列目のR成分は、2×
2画素の単位画素領域62a内の0行0列目に空間的位
置(光学的位置)を定められ、Gフィールド61bの0
行0列目のG成分は、単位画素領域62a内の0行1列
目に空間的位置を定められ、そしてBフィールド61c
の0行0列目のB成分は、単位画素領域62a内の1行
1列目に空間的位置を定められる。但し、単位画素領域
62a内の1行0列目のX成分は何れの色成分も配置さ
れないものである。同一の空間的位置をもつ3色成分を
2×2画素に再配列し、各色成分の空間的位置を元の位
置から移動させているから、解像度の低下を避けること
ができない。そこで、その解像度の低下を低減する目的
で、上記X成分の位置には敢えて何れの色成分も配置さ
れていない。このようにして、原画像データ60を水平
方向と垂直方向とにそれぞれ画素数を2倍に解像度変換
(拡大)された画像データ62が画素補間処理部14b
に入力する。
【0036】次のステップS4で、画素補間処理部14
bで次に実行する画素補間処理が最後か否かが判定され
る。当該画素補間処理が最後の場合、ステップS5で、
画素補間処理部14bは入力する画像データ62につい
て上記ステップS2と略同様の手順で第2回目の画素補
間を実行し、その補間データをガンマ補正処理部14c
に順次出力する。但し、X成分は何れの色成分をもたな
いため不足の3色成分を補間する必要がある。例えば、
X成分の上下に隣接する2画素のR成分の平均値を算出
してR成分を補間し、当該X成分の左右に隣接する2画
素のB成分の平均値を算出してB成分を補間し、当該X
成分の斜め四方に隣接する4画素のG成分の平均値を算
出してG成分を補間することができる。このように、図
8に示すように画素補間によりサイズが拡大した補間デ
ータ63は、各画素に対応するR,G,Bの3色成分を
有し、R成分のみのRフィールド63a、G成分のみの
Gフィールド63bおよびB成分のみのBフィールド6
3cで構成されている。
【0037】他方、上記ステップS4で当該画素補間処
理が最後でない旨が判定された場合は、ステップS6
で、前記ステップS5と同様に画素補間処理部14bは
入力する画像データ62について第2回目の画素補間を
実行して補間データを出力し、その補間データはメイン
・バス10を介して主メモリ26の補間データ・バッフ
ァ26bにDMA転送され記憶内容を更新する。次い
で、上記ステップS4で当該画素補間処理が最後である
旨が判定される迄、上記ステップS3,S4,S6の処
理が繰り返し実行される。その繰り返し回数がn回
(n:整数)の場合、画素補間処理部14bからガンマ
補正処理部14cに出力される画像データのサイズは拡
大率2n(=α)倍に解像度変換されることとなる。
【0038】次のステップS7で、上記画素補間処理部
14bから出力された画像データは、ガンマ補正処理部
14c、色空間変換・色抑圧処理部14d、空間フィル
タリング処理部14e、コアリング処理部14fおよび
縮小処理部14gで逐次的に処理された後、出力部14
hからメイン・バス10に転送され、処理データ・バッ
ファ26cに書き出される。ここで、縮小処理部14g
は、上述したようにCPU17から指定された縮小率β
に基づいて画像サイズを縮小できる。よって、例えば、
原画像データ60の画像サイズを1.5倍に拡大したい
場合、上記ステップS3,S4,S6を1回実行して原
画像データ60のサイズを2倍に拡大した後、前記ステ
ップS7でその縮小率βを0.75倍に設定すればよ
い。これにより原画像データ60は2.0×0.75=
1.5倍に拡大される。
【0039】次のステップS8で、CPU17は処理デ
ータ・バッファ26cに格納された画像データを読み出
し、主メモリ26に設けた一時記憶データ・バッファ2
6dを利用して圧縮符号化などした後に、外部インター
フェース28を介して外部機器に出力させる。
【0040】以上の実施の形態1によれば、画素補間処
理部14bで画素補間を施された補間データの色成分を
再配列し、再度、画素補間処理部14bで画素補間する
ことをn回繰り返し実行するため、原画像データ60の
画像サイズを2n倍に解像度変換(拡大)することが可
能となる。その解像度変換はハードウェア構成の画素補
間処理部14bを用いて実行されることから、ソフトウ
ェア処理で画像拡大処理を行う場合と比べて演算速度が
大幅に向上する。また画像拡大用の回路構成をRPU1
4内に設ける必要が無いため低コストの画像拡大機能を
実現することが可能である。更に、縮小処理部14gに
おいて任意の縮小率βで画像を縮小できることから、画
像の拡大率α(=2n倍)と縮小率βとを組み合わせる
ことで、任意の拡大率γ=α・βで画像を拡大すること
が可能となる。
【0041】実施の形態2.次に、図10,11を参照
しつつ、本発明の実施の形態2に係る解像度変換処理に
ついて説明する。図10は、本実施の形態2に係る解像
度変換処理の一例を示すフローチャート、図11は、本
実施の形態2に係る解像度変換処理における処理データ
の流れを示すブロック図である。尚、図10中、図7と
同じステップ番号を付したブロックでは上記と略同一処
理が実行されるものとして、その詳細な説明を省略す
る。
【0042】先ず、ステップS1〜S3の処理は、上記
実施の形態1における処理と同じである。すなわち、ス
テップS1では、単一画素処理部14aは入力する原画
像データに対して単一画素単位で経時的平均化処理とシ
ェーディング処理とを実行しその処理データを出力す
る。出力されたその処理データは主メモリ26の原画像
データ・バッファ26aにDMA転送され格納される。
続くステップS2では、原画像データ・バッファ26a
から転送された原画像データ60に対して画素補間処理
を施すことで、各画素に対応する3色成分を有する補間
データ61が生成される。そしてステップS3で、その
補間データ61の各色成分は再配列されて、補間データ
・バッファ26bから画素補間処理部14bに転送され
る。
【0043】次のステップS10では、画素補間処理部
14bは入力する各色成分の画素データを用いて第2回
目の画素補間処理を行い、その補間データを、再度、前
記補間データ・バッファ26bにDMA転送させる。こ
れにより、補間データ・バッファ26bは、画像サイズ
が2倍に解像度変換された補間データを格納することに
なる。
【0044】次のステップS11で、補間データ・バッ
ファ26bに格納された補間データは、空間フィルタリ
ング処理部14eにDMA転送される。そして、空間フ
ィルタリング処理部14eは、各色成分に対応した空間
フィルタ(重みマスク)を用いて、入力する補間データ
の色ずれを補正し、その補正データを補間データ・バッ
ファ26bにDMA転送させる。図12は、色ずれ補正
用の空間フィルタの例を示す概略図である。同図(a)
はG成分補正用の空間フィルタ50G、同図(b)はB
成分補正用の空間フィルタ50Bを示してる。上記した
通り、上記ステップS3において同一の空間的位置(光
学的位置)にあった3色成分は再配列により互いに異な
る空間的位置に分離される。すなわち、図8に示すよう
に、R成分は2×2画素の単位画素領域62aの0行0
列目に、G成分は単位画素領域62aの0行1列目に、
B成分は単位画素領域62aの1行1列目に配置され
る。その結果、そのG成分は、R成分に対して水平方向
に1画素ずれた位置に配置され、そのB成分はR成分に
対して水平方向に1画素および垂直方向に1画素ずれた
位置に配置される。それら色ずれを補正するため、空間
フィルタ50BはB成分の空間的位置を水平方向にマイ
ナス1画素分移動させるフィルタであり、空間フィルタ
50Bの係数K(2,3)は単数(=1)、それ以外の
係数K(i,j)は全て零値である。また空間フィルタ
50GはG成分の空間的位置を垂直方向にマイナス1画
素分且つ水平方向にマイナス1画素分、R成分の空間的
位置に対して相対移動させるフィルタであり、空間フィ
ルタ50Gの係数K(3,3)は単数(=1)、それ以
外の係数K(i,j)は全て零値となる。
【0045】上記ステップS11の後のステップS12
では、再度の画素補間処理を実行するか否かが判定さ
れ、その画素補間処理を実行する場合は、上記ステップ
S3に処理が戻り、その再度の画素補間処理を実行しな
いと判定される迄、上記ステップS3,S10,S11
の処理がn回(n:自然数)繰り返し実行される。
【0046】このようにして画像サイズを2n倍に解像
度変換され色ずれを補正された画像データを補間データ
・バッファ26bに格納後、ステップS13では、その
画像データはガンマ補正処理部14cにDMA転送さ
れ、ガンマ補正処理部14c、色空間変換・色抑圧処理
部14d、空間フィルタリング処理部14e、コアリン
グ処理部14fおよび縮小処理部14gで逐次的に処理
された後、出力部14hからメイン・バス10に転送さ
れ、処理データ・バッファ26cに書き出される。ステ
ップS8では、上記実施の形態1と同様に、CPU17
は処理データ・バッファ26cに格納された画像データ
を読出し、一時記憶データ・バッファ26dを利用して
圧縮符号化などした後に、外部インターフェース28を
介して外部機器に出力させる。
【0047】このように本実施の形態2によれば、上記
ステップS11において、上記ステップS3,S10で
色成分を再配列され画素補間を施された画像データの色
ずれを空間フィルタを用いて補正するから、色成分の再
配列による解像度の低下を防止し高解像度の拡大画像を
得ることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る解
像度変換方法および請求項7に係る解像度変換装置によ
れば、不足の色成分を画素補間する画素補間法を利用し
て原画像データの画像サイズを拡大できることから、従
来のバイリニア法やバイキュービック法などを用いた処
理負荷の大きい画像拡大機能が不要となり、処理時間を
大幅に短縮化することが可能となる。また、既存の画素
補間回路を転用して画像を拡大できるため、専用の画像
拡大機能を回路中に組み込む必要が無く、回路全体の電
力消費量を低減できると共に回路の製作コストを低く抑
えることが可能となる。
【0049】請求項2によれば、色成分の再配列を1回
実行したときの画像サイズの拡大率をδで表せば、上記
工程(b),(c)をn回実行することで、原画像デー
タの画像サイズをδn倍に拡大することが可能となる。
また請求項8でも、請求項2と同様に、色成分を再配列
された前記画像データを上記画素補間部にn回転送する
ことで、原画像データの画像サイズをδn倍に拡大でき
る。
【0050】請求項3および請求項9によれば、色成分
を再配列することで発生する色ずれを補正でき、高い解
像度をもつ拡大画像を得ることが可能となる。また、本
請求項の解像度変換方法を実行するには、輪郭強調など
に使用する空間フィルタを転用すれば足りるため、色ず
れ防止用の空間フィルタを回路中に設ける必要が無く、
回路全体の電力消費量を低減できると共に回路の製作コ
ストを低く抑えることが可能となる。
【0051】請求項4および請求項10によれば、色ず
れを補正された高解像度の拡大画像を得ることが可能と
なる。
【0052】請求項5および請求項11によれば、同一
の空間的位置をもつ3色成分を上記単位画素領域の4画
素に割り当てると色ずれが拡大するため、上記単位画素
領域の1画素に何れの色成分も割り当てないことで解像
度の低下を防ぐことができる。
【0053】請求項6および請求項12によれば、例え
ば、画像サイズの縮小率がβ倍(0≦β<1)で、上記
色成分の再配列による画像の拡大率がδn倍(δ>1)
のとき、拡大率δnと縮小率βとを組み合わせることで
原画像データを任意の拡大率γ=δn・βで拡大するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る解像度変換装置を搭
載したデジタル・スチル・カメラの全体構成を示す機能
ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るRPU(リアルタイム・プ
ロセッシング・ユニット)の概略構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】3原色系色フィルタのベイヤー配列の例を示す
概略図である。
【図4】補色系色フィルタの配列例を示す概略図であ
る。
【図5】空間フィルタを示す模式図である。
【図6】空間フィルタを適用された入力画像データを示
す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る解像度変換処理の
一例を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1に係る解像度変換処理を説明する
ための概略図である。
【図9】実施の形態1に係る解像度変換処理における処
理データの流れを示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る解像度変換処理
の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2に係る解像度変換処理における
処理データの流れを示すブロック図である。
【図12】実施の形態2で用いる空間フィルタの例を示
す概略図であり、(a)はG成分用の空間フィルタ、
(b)はB成分用の空間フィルタを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル・スチル・カメラ 10 メイン・バス 11 光学機構 12 画像撮像センサ 13 アナログ信号処理回路 14 RPU 14a 単一画素処理部 14b 画素補間処理部 14c ガンマ補正処理部 14d 色空間変換・色抑圧処理部 14e 空間フィルタリング処理部 14f コアリング処理部 14g 縮小処理部 14h 出力部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/07 H04N 9/64 R 9/64 101:00 // H04N 101:00 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 AA01 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CC02 CD06 CE06 CE16 CH01 CH08 CH09 CH11 CH14 CH18 5C065 AA03 BB48 DD02 EE03 GG17 GG26 5C066 AA01 CA00 HA01 KE05 KE07 KM05 KP05 5C076 AA21 AA22 BB25 BB40 5C079 HB01 LA15 LA17 LA28 LA37 MA11 NA11 PA00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素に単色成分をもつカラー原画像デ
    ータの画像サイズを拡大する解像度変換方法であって、
    (a)入力する画像データに対して各画素毎に不足の色
    成分を画素補間することで、各画素毎に複数の色成分を
    もつ補間データを生成する工程と、(b)前記補間デー
    タにおける各画素の前記複数の色成分を再配列し、当該
    複数の色成分の各々を1画素に対応付けた画像データを
    生成する工程と、(c)前記工程(b)で生成された前
    記画像データに対して前記工程(a)を再度実行して補
    間データを生成する工程と、を備えることを特徴とする
    解像度変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の解像度変換方法であっ
    て、前記工程(b)における前記補間データとして、前
    記工程(c)で生成された前記補間データを用いて前記
    色成分を再配列し、前記工程(b)および前記工程
    (c)を繰り返し実行する、解像度変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の解像度変換方法
    であって、(d)前記工程(c)で生成された前記補間
    データに対して、前記工程(b)で再配列された前記複
    数の色成分の空間的位置を、当該複数の色成分の中の1
    色成分の空間的位置に一致させるように相対移動させる
    空間フィルタリング処理を実行する工程、を備える解像
    度変換方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の解像度変換方法であっ
    て、前記工程(b)における前記補間データとして、前
    記工程(d)で生成された前記補間データを用いて前記
    色成分を再配列し、前記工程(b)〜(d)を繰り返し
    実行する、解像度変換方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の解像
    度変換方法であって前記工程(b)において、前記工程
    (a)で各画素毎に補間された3色成分を、水平方向に
    2画素および垂直方向に2画素からなる単位画素領域の
    3画素に1対1で割り当て且つ前記単位画素領域の1画
    素には何れの色成分も割り当てない、解像度変換方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の解像
    度変換方法であって、(e)前記工程(c)で生成され
    た前記補間データもしくは前記工程(d)で空間フィル
    タリング処理を施された補間データの画像サイズを縮小
    する工程、を備える解像度変換方法。
  7. 【請求項7】 各画素に単色成分をもつカラー原画像デ
    ータの画像サイズを拡大する解像度変換装置であって、 入力する画像データに対して各画素毎に不足の色成分を
    画素補間することで、各画素毎に複数の色成分をもつ補
    間データを生成し出力する画素補間部と、 前記画素補間部から出力された前記補間データにおける
    前記複数の色成分を再配列し、当該複数の色成分の各々
    を1画素に対応付けた画像データを生成し前記画素補間
    部に転送させるデータ転送制御部と、を備えることを特
    徴とする解像度変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の解像度変換装置であっ
    て、前記データ転送制御部は、前記色成分を再配列した
    前記画像データを繰り返し画素補間部に転送する、解像
    度変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の解像度変換装置
    であって、前記色成分を再配列され且つ前記画素補間部
    で画素補間された補間データに対して、再配列された前
    記複数の色成分の空間的位置を、当該複数の色成分の中
    の1色成分の空間的位置に一致させるように相対移動さ
    せる空間フィルタリング処理を実行する空間フィルタリ
    ング処理部、を備える解像度変換装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の解像度変換装置であっ
    て、前記データ転送制御部は、前記空間フィルタリング
    処理部から出力された補正データを前記画素補間部に繰
    り返し転送する、解像度変換装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10の何れか1項に記載の
    解像度変換装置であって、前記原画像データが3色成分
    からなり、 前記データ転送制御部は、前記画素補間部で各画素毎に
    補間された3色成分を、水平方向に2画素および垂直方
    向に2画素からなる単位画素領域の3画素に1対1で割
    り当て且つ前記単位画素領域の1画素には何れの色成分
    も割り当てずに前記色成分を再配列した画像データを生
    成する、解像度変換装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11の何れか1項に記載の
    解像度変換装置であって、前記画素補間部で生成された
    前記補間データもしくは前記空間フィルタリング処理部
    から出力された前記補正データの画像サイズを縮小する
    縮小処理部、を備える解像度変換装置。
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