JPH09279112A - 缶用接着剤 - Google Patents

缶用接着剤

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JPH09279112A
JPH09279112A JP11319296A JP11319296A JPH09279112A JP H09279112 A JPH09279112 A JP H09279112A JP 11319296 A JP11319296 A JP 11319296A JP 11319296 A JP11319296 A JP 11319296A JP H09279112 A JPH09279112 A JP H09279112A
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JP
Japan
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adhesive
cans
styrene
urethane resin
resin
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JP11319296A
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English (en)
Inventor
Tomiichi Fukaya
富一 深谷
Takashi Nakatani
隆 中谷
Osahiro Nakagawa
修太 中川
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種燃料タンク、5ガロン缶及び小型雑缶の
製造に有用な、充填有機溶剤に対する膨張率、溶出率が
著しく低下した缶用接着剤の提供。 【解決手段】 カルボキシル基を有するスチレン−ブタ
ジエン共重合体、ウレタン樹脂及びフェノ−ル樹脂から
接着剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農耕用、船舶用、
自動車用、暖房用、ヒーター用、石油ストーブ用等の燃
料タンク、5ガロン缶及び小型雑缶の製造に有用な接着
剤に関するものであり、製缶技術及び接着接合技術に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種燃料タンク、5ガロン缶、小
型雑缶等の金属缶を製造するに際して、缶の上部(天板)
及び缶の下部(底板)と本体(胴)の接合は、主として以下
の1又は2の方法により行われている。 1.カルボキシル基を有するブタジエン系重合体とウレ
タン樹脂及び/又はクロロプレンゴムからなる接着剤に
よる接着 2.ハンダ付け
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現行使用されている上
記接着剤は、ガソリン、灯油等に対する耐性には優れる
ものであるが、塩素系溶剤や一部の有機溶剤等に対して
の耐性には問題を有しているものである。すなわち、こ
れらの接着剤は、それらの溶剤に対しては極めて高い膨
潤率、溶出率を示し、接着強度の面、内容物汚染の面で
問題点を有するものである。更にクロロプレンゴムを成
分とする接着剤では塩化水素の発生により缶が腐食する
おそれがあるといった不都合も存在している。また、半
田付に関してはフラックス処理が必要、生産性が高くな
い、製造コストが高い、鉛による環境汚染の問題等があ
り、特に環境面でいえば、半田使用缶(缶詰缶、5ガロ
ン缶、小型雑缶)は北米で規制の対象品に指定されてい
る様に非常に大きな問題を有しているものである。本発
明は、上記問題を解消することを目的とするものであ
り、改善された耐薬品性、優れた生産性を有する缶用接
着剤を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、現行の接
着剤について、特に不飽和カルボン酸−スチレン−ブタ
ジエン共重合体とウレタン系ポリマーからなる接着剤に
ついて種々検討した結果、第三成分としてフェノール樹
脂、特に好ましくはレゾール型フェノール樹脂を併用す
ることにより、接着剤の耐薬品性が著しく向上する事を
見いだし本発明を完成したのである。すなわち、本発明
はカルボキシル基を有するスチレン−ブタジエン共重合
体、ウレタン樹脂及びフェノ−ル樹脂から成ることを特
徴とする缶用接着剤に関するものである。
【0005】
【実施の形態】以下本発明について詳細に説明する。本
発明の缶用接着剤の第一成分であるカルボキシル基を有
するスチレン−ブタジエン共重合体の代表的なものとし
ては、スチレン、ブタジエンを主単量体成分とし、副次
の単量体要素として不飽和カルボン酸、例えばアクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸あるいはこれら
二塩基性酸の半エステル化合物等を含む単量体混合物を
重合して得られる共重合体が挙げられる。この場合、上
記単量体以外に全単量体の約10重量%以下の量におい
て他の共重合可能な単量体、例えばアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル等が共重
合されているものも本発明に用いられる。また、グラフ
ト化等の処理でスチレン−ブタジエン共重合体にカルボ
キシル基を別途導入したものも本発明において同様に用
いられる。いずれの場合においても、スチレン−ブタジ
エン共重合体中のスチレンとブタジエンの比率は重量比
で30:70〜70:30であるのが好ましく、カルボ
キシル基はスチレン−ブタジエン合計量100重量部に
対し不飽和カルボン酸を1〜10重量部の範囲内で共重
合して得られた重合体に等しい含量が好ましい。スチレ
ン−ブタジエン共重合体において、スチレンは耐薬品性
を、ブタジエンはシール性を確保することに効果のある
ものであり、両性能のバランスを保つためにスチレン、
ブタジェンの使用量はほぼ等しいことが望ましい。ま
た、カルボキシル基は、エマルジョン形成のための成分
であり、不飽和カルボン酸10重量部相当を越えると耐
薬品性に問題が生じ、1重量部相当以下では本発明の接
着剤を水性エマルジョンの形態で使用することを困難に
する。かかる共重合体の数平均分子量は、エマルジョン
としたときの液安定性の確保及び接着剤の耐薬品性向上
の点から、少なくとも10000以上であることが望ま
しい。上記共重合体は、共重合体を構成する各種単量体
を通常公知の方法で溶液叉は乳化重合させることによっ
て容易に得られる。共重合体の形態としてはバルク、粉
末及び水性エマルジョン等があるが、本発明の接着剤は
水性エマルジョンとして用いるのが最適な形態であり、
水性エマルジョン型接着剤の成分として使用する場合の
ことを考慮すると、水性エマルジョンが最も好適であ
る。水性エマルジョンは、構成単量体を乳化重合する
か、或は別途製造された溶液状叉は塊状ポリマ−を乳化
剤を使用して水に分散させることにより得ることができ
る。使用し得る乳化剤としては、例えば高級アルコール
硫酸エステルナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ヒマシ油、硫酸化油、ナフタリンスルホン
酸ナトリウム、脂肪酸ナトリウム石鹸、脂肪酸カリウム
石鹸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等の
アニオン系活性剤、例えばポリエチレングリコールノニ
ルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールドデシル
フェニルエーテル、ポリエチレングリコールオレイルエ
ーテル、ポリエチレングリコールラウリルエーテル、ポ
リエチレングリコールオレイン酸エステル、ポリエチレ
ングリコールジステアリン酸エステル、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコールエーテル等のノニ
オン系活性剤、例えばアルキルピリジュウムクロリド、
ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、
アルキルトリメチルアンモニウムンブロマイドなどのカ
チオン系活性剤が好ましく用いられる。
【0006】次に本発明の接着剤の第二の成分であるウ
レタン樹脂は、シール性向上に寄与するものであり、イ
ソシアナート化合物と活性水素(ヒドロキシル基、アミ
ンノ基、カルボキシル基、チオール基など)を含有する
化合物との反応により得られる樹脂である。ここでイソ
シアナート化合物としては、トリレンジイソシアナー
ト、4,4-ジフェニルメタンジイソシアナート、ジアニシ
ジリンジイソシアナート、トリフェニルメタントリイソ
シアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、メタキ
シレンジイソシアナート等及びこれらの誘導体であるポ
リイソシアナートプレポリマーなどを挙げることができ
る。また活性水素を含有する化合物として、特に一般的
なものは、ヒドロキシル基を含有するポリエーテル及び
ポリエステルであり、ポリエーテルとしては(オキシエ
チレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコー
ル、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)グリ
コール、ポリ(オキシブチレン)グリコール及びグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペ
ンタエリストリット、糖類、リン酸、エチレンジアミ
ン、2-アミノエタノールアミン、N−メチルジエタノー
ルアミン等へのプロピレンオキシド、エチレンオキシド
の付加重合体を挙げることができ、ポリエステルの例と
してはフタル酸、アジピン酸、マレイン酸、セバチン
酸、テトラヒドロフタル酸等の二塩基酸とエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキ
サントリオール、グリセリン、トリメチロールエタン、
ペンタエリストリット、N−メチルエタノールアミン等
のポリオールとの反応物等(特にヒドロキシルポリエス
テルが好適である)、ラクトンエステル、ヒマシ油等を
挙げることができる。更にアクリルポリオール、ヒドロ
キシル基含有ブタジエン、ブタジエン−スチレン、ブタ
ジエン−アクリロニトリル系ポリマーなどもイソシアナ
ート化合物との反応に供することができる。このほかグ
リコール、水、ジアミン、アミノアルコール等をいわゆ
る鎖伸長剤として適宜使用してウレタン樹脂を製造する
こともできる。また後述するように、自己乳化型ウレタ
ン樹脂を得るために極性基導入を目的として多官能性の
化合物を適宜使用することもできる。上記によって得ら
れるウレタン樹脂も、その形態としては、溶液、バル
ク、エマルジョンなどがあるが、本発明の接着剤は水性
エマルジョンの形態で使用されるのが、目的達成のため
に好ましいので、ウレタン樹脂もエマルジョンないし水
分散液のものが本発明にとり好ましい。ウレタン樹脂の
エマルジョンを得るには下記の如く種々の方法が提案さ
れている。例えばポリオール成分にイソシアナートを反
応させ、末端ヒドロキシル基のウレタン樹脂を作り、ト
ルエン等の溶剤に希釈し、これに乳化剤水溶液を滴下、
撹拌することによって得られる。またポリオール成分に
過剰量のイソシアナート化合物を反応させ末端イソシア
ナート基含有プレポリマーを作り、フェノール類、ケト
オキシム類などのブロック剤で処理していわゆるブロッ
クイソシアナートを作り、これに乳化剤水溶液を滴下、
撹拌することにより得られる。更に末端イソシアナート
基を有するプレポリマーを作り、一方エチレンジアミ
ン、トリレンジアミン等の第一級ジアミンを鎖伸長剤と
して乳化剤と共に添加しておき、上記プレポリマーをこ
れに添加して高速乳化機により撹拌することにより得ら
れる。さらに、ウレタン樹脂製造の際ジアミノベンゼン
スルホナート、ジアミノベンゾエート、サルトン等の化
合物を添加してポリウレタン分子中にアニオン型極性基
を導入するか、或はNーメチルジエタノールアミン、N
−エチルジエタノールアミン等の化合物を添加してウレ
タン樹脂中にアミノ基を導入し、更にこれをアンモニウ
ム塩に変性してカチオン型極性基を含有させることによ
り、樹脂を自己乳化型とし乳化剤を使用しまたは使用せ
ずに水分散液を得ることもできる。叉乳化剤としては、
前記乳化剤が同様に用いられる。
【0007】本発明の接着剤の第三の成分であるフェノ
ール樹脂はフェノールとホルムアルデヒドの反応生成物
であり、接着剤に熱硬化性を付与し、接着性を高めるこ
とに寄与するものである。本発明にとり好ましいフェノ
ール樹脂はレゾ−ル型フェノール樹脂であり、それは一
般的には、フェノールとホルマリン水溶液(30〜37
%)に塩基性触媒(例えば水酸化ナトリウム)を加えホル
マリン過剰で、例えば加圧下、80〜100℃で1.5
〜3時間、所定の分子量になるまで縮合反応を進めるこ
とにより調製される。続いてこのフェノール樹脂水溶液
をフェノール樹脂・水デイスパージョンに、例えば多糖
類型のような保護コロイドを相変化段階で加え、フェノ
ール樹脂粒子が凝集を起こさないように安定させながら
移行させることにより調製され、本発明にとり好ましい
フェノール樹脂・水デイスパージョンが得られる。
【0008】本発明の缶用接着剤は、上述のカルボキシ
ル基を有するスチレン−ブタジエン共重合体とウレタン
樹脂とフェノール樹脂をエマルジョン又は水分散液の状
態で、必要に応じ他の成分と共に混合することにより容
易に得られ、しかもそれは水性分散液であるため、缶用
接着剤として特に好ましいものである。三者の配合割合
は、固形分換算でスチレン−ブタジエン共重合体:ウレ
タン樹脂の割合が重量比で10:90〜90:10の範
囲が良く、スチレン−ブタジエン共重合体とウレタン樹
脂の合計量100重量部に対し、フェノール樹脂の使用
量は10〜30重量部の範囲にすることが好ましい。こ
れらの配合比を逸脱すると、耐薬品性、シール性、接着
性いずれかの性能が不十分となる恐れがあり、バランス
のとれた接着剤が得られ難くなる。また配合後の固形分
濃度は30ないし60重量%、特に20ないし50重量
%の範囲が使用上好ましい。なお、上記三成分のほか、
本発明の接着剤に他の樹脂、増粘剤、乳化剤、分散剤、
充填剤、安定剤、着色料等を目的に応じて前記固形分1
00重量部に対して50重量部以下の割合で添加使用す
ることも可能である。
【0009】本発明の缶用接着剤を用いてタンク、5ガ
ロン缶、小型雑缶の製造を行なう場合、ライニングマシ
ン等の塗布装置を用いて金属素材から成るタンク、5ガ
ロン缶、小型雑缶上部叉は下部の接合部あるいは上部、
下部両方の接合部に相当する箇所に適当な膜厚、好まし
くは50〜300μ程度の膜厚となるように本発明の缶
用接着剤を均一に塗布する、次に水分ないし溶媒を蒸発
して柔軟なポリマー塗膜を形成させるために、150℃
以下の温度で乾燥する。乾燥温度が高くなると接着剤成
分の樹脂がゲル化し、かしめの際に要求される柔軟性が
得られなくなる傾向にある。そのあと型締機等を用いて
かしめを行ない、最後にかしめ部叉はタンク、缶全体を
120〜300℃に3〜600秒程度加熱キュアして接
着タンク、5ガロン缶、小型雑缶を得る。加熱方法は熱
風、バーナー、高周波、いずれの手段でも可能である。
もし加熱温度が低い場合、キュアが不十分で接着強度が
不足し、耐内容物性が劣ることになる。一方、加熱温度
が高くなると接着剤成分の樹脂が熱分解するので好まし
くない。
【0010】本発明の接着剤は、上記三成分が組合せら
れたことによりはじめて燃料タンク、5ガロン缶、小型
雑缶の接着における必要条件、即ち (1)適度の柔軟性及び弾性を持ち、かしめ部のパッキ
ング性がよいこと。 (2)加熱キュアにより十分な接着強度を発現するこ
と。 (3)加熱キュアにより十分な耐内容物性(特に塩素系
溶剤、THF、MEK、DMF等の有機溶剤耐性)を発
現すること。 を同時に満足する性能を取得したのである。事実、カル
ボキシル基を有するスチレン−ブタジエン共重合体、ウ
レタン樹脂及びフェノール樹脂から成る接着剤を金属素
材から成る燃料タンク、5ガロン缶、小型雑缶の上部叉
は下部あるいは上部と下部両方の接合部に塗布し、上記
した様に、150℃以下の温度で乾燥し、型締機により
かしめたのち、120℃ないし300℃に加熱してかし
め部を接着することにより、十分な接着強度と密着性を
有し、且つ耐溶剤性(特に塩素系溶剤である塩化メチレ
ン、テトラヒドロフラン、ジメチルフォルムアミド、メ
チルエチルケトン)やその他の物性に関し、十分な性能
を有する燃料タンク、石油缶、小型雑缶を容易に製造す
ることができるのである。また本発明の接着剤を用いた
場合、例えば50〜90℃の低い温度で短時間の内に乾
燥、成膜し得るので、乾燥工程を著しく単純化かつ高速
化でき、かしめ後の加熱キュアに要する時間も短くて済
むという利点を有している。特に半田付けと比較した場
合、工程が単純化且つ高速化できるという特長も有して
いる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を掲げ本発明の内容を具体的に
説明する。尚%、部は重量基準である。 〇実施例1 アジピン酸とエチレングリコールより得られるヒドロキ
シル価52のポリエステル271gを120℃で脱水し
たのち、43.5gの2,4-トリレンジイソシアナートと反
応させた後に4,4-ジアミノジフェニルオキシ酢酸カリウ
ム51.5gを含んだ水溶液100mlを加えて、反応させ
た。次いで、アセトン820mlを加えて30分缶間撹拌
して作成した44%溶液300gを採取して55℃で水
304gを加えた後にアセトン溜出させて残分に固型分
43%の自己乳化型ウレタン樹脂水性エマルジョンを得
た。このウレタン樹脂水性エマルジョン60部と市販の
大日本インキ株式会社製ラックスター5215A(カル
ボキシ変性スチレンーアクリルーブタジエン共重合体:
固型分47%)50部と市販の大日本インキ株式会社製
プライオーフェンTD−4302(レゾ−ル型水分散フ
ェノール樹脂:固型分40%)15部と水10部、増粘
剤としてアロンB−300(東亞合成株式会社製アクリ
ル系共重合体:固型分40%)0.8部、アンモニア水
0.2部を加え十分撹拌した後に更にアンモニア水でpH
7.8に調製して固型分40%の水性エマルジョン型接
着剤を得た。
【0012】〇実施例2 市販の住友バイエルウレタン株式会社製ディスパコール
U−42(水性ウレタン樹脂ディスパージョン:固型分
50%)110部と市販の大日本インキ株式会社製ラッ
クスター5215A(カルボキル化変性スチレン−アク
リル−ブタジエン共重合体ラテックス:固型分47%)
110部と市販の大日本インキ株式会社製プライオーフ
ェンTD−4302(レゾル型水分散フェノール樹脂:
固型分40%)15部と界面活性剤0.1部と増粘剤とし
てのアロンB−300(東亞合成株式会社製アクリル系
共重合体:固型分40%)1.8部と水32部、25%ア
ンモニア水0.8部を加え十分撹拌した。更にアンモニ
ア水でpH7.8に調製して固型分40%の水性接着剤を
得た。
【0013】〇比較例1 実施例−2に使用したスチレン−アクリル−ブタジエン
共重合体ラテックス及び水性ウレタン樹脂ディスパージ
ョンを用いて実施例2に準じて水性接着剤を得た。
【0014】〇比較例2 実施例−1に使用した自己乳化型ウレタン樹脂水性エマ
ルジョンを用いて実施例1に準じて水性接着剤を得た。
【0015】〇耐内容物試験 大型缶用ブリキ板厚さ0.32mm、テンパー2.5(天地
部用)をそれぞれ18L缶用に裁断し、プレス加工して
天地板を、又0.32mm厚のティンフリースティールよ
り胴部を作成した。次いで、通常のライニングマシンと
ロールコーターを用いて、各板の巻締め箇所に前述した
実施例1、2及び比較例1、2の各接着剤をそれぞれ天
地板に幅4mm、厚さ120μで均一に塗布した。これを
80℃に保った乾燥炉へ入れ10分間滞留させ水分を蒸
発させて塗膜を形成させた。次いでJIS−Z−160
2の方法により、巻締機を用いて、巻締めの組立を行な
い、最後に140℃に保たれた熱風乾燥炉を3分かけて
通過させ加熱キュアを完成させた。かくして得られた缶
を各々200缶ずづつJIS−Z−1602に記載する
方法に従って試験を行なったところ、全数外観検査、
1.0kg/cm2の耐圧試験、漏れ試験で異常が認められな
かった。また、上記実施例1、2及び比較例1、2の接
着剤を使用して0.25mmブリキ板上に厚さ200μで
均一に塗布した。これを80℃に保った乾燥炉へ入れ1
0分缶滞留させ水分を蒸発させて塗膜を形成させた。次
いで140℃に保たれた熱風乾燥炉に3分缶滞留させキ
ュアを完成させた。乾燥塗膜厚みは100μ、かくして
得られた塗装板を50mm×80mmに裁断し試験片を作成
した。この試験片を23℃の溶剤中3ケ月間浸漬し対内
容物性試験を行なった。この結果を表ー1に示す。表ー
1中Aは膨潤率を%で、Bは溶出率を%で表したもので
ある。
【0016】
【表1】
【0017】〇接着強度試験 0.32t、テンパー2.5、25×100mmのブリキ上
に上記実施例1、2及び比較例1、2の接着剤をドクタ
ーブレードで均一に塗布し、ついで80℃に保った乾燥
炉に約20分間入れ水分を蒸発させた。熱プレスを用い
て温度180℃×10分×2kg/cm2で加熱接着後、常温
で放冷4時間後に温度23℃に保ち、引張り速度200
mm/分でT−剥離接着強度を測定した。試験結果を表−
2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】カルボキシル基を有するスチレン−ブタ
ジエン共重合体、ウレタン樹脂及びフェノール樹脂(レ
ゾ−ル型)からなる接着剤により、充填缶としてハンダ
缶を必要としていた有機溶剤(例えば塩化メチレン、T
HF、DMF、MEK等)用の缶に対しても、充填溶剤
に対する膨張率、溶出率を著しく低下させることによっ
て、半田缶の代替缶としての缶の製造を可能とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 175/04 JFH C09J 175/04 JFH

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基を有するスチレン−ブタ
    ジエン共重合体、ウレタン樹脂及びフェノ−ル樹脂から
    成ることを特徴とする缶用接着剤。
JP11319296A 1996-04-10 1996-04-10 缶用接着剤 Pending JPH09279112A (ja)

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JP (1) JPH09279112A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006321839A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 缶端シーリング材
JP2006321822A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器用シーリングコンパウンド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006321839A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 缶端シーリング材
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