JPH09278767A - 新規グアニジン誘導体 - Google Patents

新規グアニジン誘導体

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JPH09278767A
JPH09278767A JP9023563A JP2356397A JPH09278767A JP H09278767 A JPH09278767 A JP H09278767A JP 9023563 A JP9023563 A JP 9023563A JP 2356397 A JP2356397 A JP 2356397A JP H09278767 A JPH09278767 A JP H09278767A
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JP
Japan
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ester
group containing
alkyl
heteroatoms
acid
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Application number
JP9023563A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kuno
敦司 久野
Zenichi Inoue
善一 井上
Hisami Yamazaki
久実 山▲崎▼
Akito Tanaka
明人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞でのNa+/H+交換に対して強い阻害作
用を有する優れた医薬品を提供する。 【解決手段】 一般式: 【化1】 [式中、R1 は各々、適当な置換基を有していてもよい
2〜4個の窒素原子を含有する縮合複素環基、1〜2個
の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する複素環
基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有
する複素環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原
子と1〜2個の酸素原子とを含有する複素環基、1〜2
個の硫黄原子を含有する複素環基、1〜2個の酸素原子
を含有する複素環基または1個の酸素原子と1〜2個の
硫黄原子とを含有する複素環基を表す]で表される化合
物およびその医薬として許容される塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は医薬として有用な
新規グアニジン誘導体およびそれらの医薬として許容し
うる塩に関するものであり、医療の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】いくつかのグアニジン誘導体は、例えば
EP 622,356A1などにより知られているが、
この発明の下記一般式(I)で示されるグアニジン誘導
体は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】細胞でのNa+/H+
換に対して強い阻害作用を有し、医薬として有用な化合
物は、知られているが、この発明はさらに優れた医薬品
の開発を意図してなされたものである。
【0004】
【発明の構成】本発明が目的とするグアニジン誘導体
は、新規であって、次の一般式(I)によって表すこと
ができる。
【化2】 [式中、R1 は各々、適当な置換基を有していてもよい
2〜4個の窒素原子を含有する縮合複素環基、1〜2個
の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する複素環
基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有
する複素環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原
子と1〜2個の酸素原子とを含有する複素環基、1〜2
個の硫黄原子を含有する複素環基、1〜2個の酸素原子
を含有する複素環基または1個の酸素原子と1〜2個の
硫黄原子とを含有する複素環基を表す] 本発明の目的化合物(I)は、次の方法により製造でき
る。
【0005】方法(1)
【化3】 上記の式においてR1 は上に定義した通りである。目的
化合物(I)の医薬として許容しうる好適な塩は、慣用
的な無毒性塩であって、それらとしては、無機塩基との
塩、たとえばアルカリ金属塩(たとえばナトリウム塩、
カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(たとえばカル
シウム塩、マグネシウム塩など)、アンモニウム塩;有
機塩基との塩、たとえば有機アミン塩(たとえばトリエ
チルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールア
ミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルア
ミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩な
ど);無機酸付加塩(たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、燐酸塩など);有機カルボン酸またはスルホン
酸付加塩(たとえば蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、フマル酸
塩、イセチオン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩など);塩基性また
は酸性アミノ酸(たとえばアルギニン、アスパラギン
酸、グルタミン酸など)との塩などの、塩基との塩また
は酸付加塩が挙げられる。目的化合物(I)および医薬
として許容しうる塩は溶媒和物、たとえば包接化合物
(たとえば水和物など)などを含んでいてもよい。
【0006】本明細書の上記および後記の説明におい
て、本発明がその範囲内に包含せんとする種々の定義の
好適な例ないし具体例を詳細に説明すれば、次の通りで
ある。「低級」なる語は、とくに断わらない限り、1〜
6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する基を意味
するために用いる。「高級」なる語は、とくに断わらな
い限り、7〜20個の炭素原子を有する基を意味するた
めに用いる。好適な「低級アルキル」としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチル、第三級
ペンチルなどの、炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝
鎖状のものが挙げられ、好ましいのは炭素原子数1〜4
のものである。好適な「低級アルケニル」としては、ビ
ニル、1(または2−)プロペニル、1−(または2−
または3−)ブテニル、1−(または2−または3−ま
たは4−)ペンテニル、1−(または2−または3−ま
たは4−または5−)ヘキセニル、メチルビニル、エチ
ルビニル、1−(または2−または3−)メチル−1−
(または2−)プロペニル、1−(または2−または3
−)エチル−1−(または2−)プロペニル、1−(ま
たは2−または3−または4−)メチル−1−(または
2−または3−)ブテニルなどが挙げられ、なかでもよ
り好ましい例としてはC2 〜C4 アルケニルが挙げられ
る。好適な「低級アルキニル」としては、エチニル、1
−プロピニル、プロパルギル、1−メチルプロパルギ
ル、1−または2−または3−ブチニル、1−または2
−または3−または4−ペンチニル、1−または2−ま
たは3−または4−または5−ヘキシニルなどが挙げら
れる。好適な「低級アルコキシ」としては、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、t−ペン
チルオキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられる。好適な
「シクロ(低級)アルキル」としては、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0007】好適な「シクロ(低級)アルケニル」とし
ては、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルなどが
挙げられる。好適な「保護されたアミノ」ならびに「保
護されたアミノ(低級)アルキル」なる表現における好
適な「保護されたアミノ部分」としては、通常に保護さ
れたアミノなどが挙げられる。好適な「通常に保護され
たアミノ」としては、アシルアミノもしくは適当な置換
基を有していてもよいアル(低級)アルキル(たとえば
ベンジル、トリチルなど)などの慣用の保護基によって
置換されたアミノ基が挙げられる。好適な「アシル」な
らびに「アシルアミノ」なる表現における好適な「アシ
ル部分」としては、カルバモイル、脂肪族アシル基、芳
香族環を有するアシル基(以下芳香族アシルという)ま
たは複素環を有するアシル基(以下複素環アシルとい
う)が挙げられる。該アシルの好適な例を実例により説
明すれば、次の通りである。 カルバモイル;チオカルバモイル;スルファモイル;脂
肪族アシル、たとえば低級または高級アルカノイル(た
とえばホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイ
ル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、2,2−
ジメチルプロパノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、
オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイ
ル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイ
ル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、ヘプタデカ
ノイル、オクタデカノイル、ノナデカノイル、イコサノ
イルなど);低級または高級アルコキシカルボニル(た
とえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−
ブトキシカルボニル、t−ペンチルオキシカルボニル、
ヘプチルオキシカルボニルなど);低級または高級アル
キルスルホニル(たとえばメチルスルホニル、エチルス
ルホニルなど);低級または高級アルコキシスルホニル
(たとえばメトキシスルホニル、エトキシスルホニルな
ど);モノ(またはジまたはトリ)ハロ低級アルキルス
ルホニル(たとえばフルオロメチルスルホニル、ジフル
オロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニ
ル、クロロメチルスルホニル、ジクロロメチルスルホニ
ル、トリクロロメチルスルホニル、1−または2−フル
オロエチルスルホニル、1−または2−クロロエチルス
ルホニルなど);など;芳香族アシル、たとえばアロイ
ル(たとえばベンゾイル、トルオイル、ナフトイルな
ど);アル(低級)アルカノイル[たとえばフェニル
(低級)アルカノイル(たとえばフェニルアセチル、フ
ェニルプロパノイル、フェニルブタノイル、フェニルイ
ソブタノイル、フェニルペンタノイル、フェニルヘキサ
ノイルなど)、ナフチル(低級)アルカノイル(たとえ
ばナフチルアセチル、ナフチルプロパノイル、ナフチル
ブタノイルなど)など];アル(低級)アルケノイル
[たとえばフェニル(低級)アルケノイル(たとえばフ
ェニルプロペノイル、フェニルブテノイル、フェニルメ
タクリロイル、フェニルペンテノイル、フェニルヘキセ
ノイルなど)、ナフチル(低級)アルケノイル(たとえ
ばナフチルプロペノイル、ナフチルブテノイルなど)な
ど];アル(低級)アルコキシカルボニル[たとえばフ
ェニル(低級)アルコキシカルボニル(たとえばベンジ
ルオキシカルボニルなど)など];アリールオキシカル
ボニル(たとえばフェノキシカルボニル、ナフチルオキ
シカルボニルなど);アリールオキシ(低級)アルカノ
イル(たとえばフェノキシアセチル、フェノキシプロピ
オニルなど);アリールグリオキシロイル(たとえばフ
ェニルグリオキシロイル、ナフチルグリオキシロイルな
ど);アリールスルホニル(たとえばフェニルスルホニ
ル、p−トリルスルホニルなど);など;複素環アシ
ル、たとえば複素環カルボニル;複素環(低級)アルカ
ノイル(たとえば複素環アセチル、複素環プロパノイ
ル、複素環ブタノイル、複素環ペンタノイル、複素環ヘ
キサノイルなど);複素環(低級)アルケノイル(たと
えば複素環プロペノイル、複素環ブテノイル、複素環ペ
ンテノイル、複素環ヘキセノイルなど);複素環グリオ
キシロイル;など;ここに、「複素環カルボニル」、
「複素環(低級)アルカノイル」、「複素環(低級)ア
ルケノイル」および「複素環グリオキシロイル」なる表
現における好適な「複素環部分」は、より詳細には、酸
素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を少なく
とも1個含有する飽和または不飽和の単環式または多環
式複素環基を意味する。
【0008】そして、とくに好ましい複素環基として
は、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばピロ
リル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジ
ル、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピ
リダジニル、トリアゾリル(たとえば4H−1,2,4−
トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−
1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル(たとえ
ば1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど)な
ど;1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員(より
好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばピロリ
ジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ピペラジニル
など;1〜4個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環
基、たとえばインドリル、イソインドリル、インドリニ
ル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、
イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリルな
ど;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有
する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複
素単環基、たとえばオキサゾリル、イソオキサゾリル、
オキサジアゾリル(たとえば1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジ
アゾリルなど)など;1〜2個の酸素原子と1〜3個の
窒素原子とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5
または6員)複素単環基、たとえばオキサゾリジニル、
モルホリニル、シンドニルなど;1〜2個の酸素原子と
1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基、
たとえばベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル
など;1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含
有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)
複素単環基、たとえばチアゾリル、イソチアゾリル、チ
アジアゾリル(たとえば1,2,3−チアジアゾリル、
1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリ
ル、1,2,5−チアジアゾリルなど)、ジヒドロチアジ
ニルなど;1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子と
を含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6
員)複素単環基、たとえばチアゾリジニルなど;1〜2
個の硫黄原子を含有する不飽和3〜8員(より好ましく
は5または6員)複素単環基、たとえばチエニル、ジヒ
ドロジチイニル、ジヒドロジチオニルなど;1〜2個の
硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合
複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジア
ゾリルなど;1個の酸素原子を含有する不飽和3〜8員
(より好ましくは5または6員)複素単環基、たとえば
フリルなど;1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原子とを
含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6
員)複素単環基、たとえばジヒドロオキサチイニルな
ど;1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和縮合複素環
基、たとえばベンゾチエニル、ベンゾジチイニルなど;
1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原子とを含有する不飽
和縮合複素環基、たとえばベンゾオキサチイニルなど;
など;
【0009】上記のアシル部分は、1〜10個の同一ま
たは異なる適当な置換基、たとえば上に例示した低級ア
ルキル;上に例示した低級アルコキシ;低級アルキル部
分が上に例示した通りである低級アルキルチオ;低級ア
ルキル部分が上に例示した通りである低級アルキルアミ
ノ;上に例示したシクロ(低級)アルキル;上に例示し
たシクロ(低級)アルケニル;ハロゲン;アミノ;上に
例示した保護されたアミノ;ヒドロキシ;保護されたヒ
ドロキシ;シアノ;ニトロ;カルボキシ;保護されたカ
ルボキシ;スルホ;スルファモイル;イミノ;オキソ;
低級アルキル部分が上に例示した通りのアミノ(低級)
アルキル;カルバモイルオキシ;低級アルキル部分が上
に例示した通りのヒドロキシ(低級)アルキル;ジアミ
ノ(低級)アルキリデン(たとえばジアミノメチレンな
ど);低級アルキル部分が上に例示した通りであるジ
(低級)アルキルアミノ;低級アルキル部分が上に例示
した通りであるジ低級アルキルアミノ低級アルキル;複
素環部分および低級アルキル部分が各々上に例示した通
りである複素環低級アルキルなどを有していてもよい。
好適な「アリール」としては、フェニル、ナフチルなど
が挙げられる。好適な「脱離基」としては、酸残基、上
に例示した低級アルコキシなどが挙げられ、好適な「酸
残基」としては、ハロゲン、アシル部分が上に例示した
通りのアシルオキシなどが挙げられる。好適な「ハロゲ
ン」としては、弗素、臭素、塩素および沃素が挙げられ
る。好適な「保護されたカルボキシ」ならびに「保護さ
れたカルボキシ(低級)アルコキシ」および「保護され
たカルボキシ(低級)アルケニル」なる表現における好
適な「保護されたカルボキシ部分」としては、通常に保
護されたカルボキシなどが挙げられる。
【0010】好適な「通常に保護されたカルボキシ」と
しては、エステル化されたカルボキシなどが挙げられ、
該エステルの好適な例は、低級アルキルエステル(たと
えばメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステ
ル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチ
ルエステル、t−ブチルエステル、ペンチルエステル、
t−ペンチルエステル、ヘキシルエステルなど);低級
アルケニルエステル(たとえばビニルエステル、アリル
エステルなど);低級アルキニルエステル(たとえばエ
チニルエステル、プロピニルエステルなど);低級アル
コキシ(低級)アルキルエステル(たとえばメトキシメ
チルエステル、エトキシメチルエステル、イソプロポキ
シメチルエステル、1−メトキシエチルエステル、1−
エトキシエチルエステルなど);低級アルキルチオ(低
級)アルキルエステル(たとえばメチルチオメチルエス
テル、エチルチオメチルエステル、エチルチオエチルエ
ステル、イソプロピルチオメチルエステルなど);モノ
(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキルエステル
(たとえば2−ヨードエチルエステル、2,2,2−トリ
クロロエチルエステルなど);低級アルカノイルオキシ
(低級)アルキルエステル(たとえばアセトキシメチル
エステル、プロピオニルオキシメチルエステル、ブチリ
ルオキシメチルエステル、バレリルオキシメチルエステ
ル、ピバロイルオキシメチルエステル、ヘキサノイルオ
キシメチルエステル、1−アセトキシエチルエステル、
2−アセトキシエチルエステル、2−プロピオニルオキ
シエチルエステルなど);低級アルコキシカルボニルオ
キシ(低級)アルキルエステル(たとえばメトキシカル
ボニルオキシメチルエステル、エトキシカルボニルオキ
シメチルエステル、プロポキシカルボニルオキシメチル
エステル、1−(または2−)[メトキシカルボニルオ
キシ]エチルエステル、1−(または2−)[エトキシ
カルボニルオキシ]エチルエステル、1−(または2
−)[プロポキシカルボニルオキシ]エチルエステル、
1−(または2−)[イソプロポキシカルボニルオキ
シ]エチルエステルなど);低級アルカンスルホニル
(低級)アルキルエステル(たとえばメシルメチルエス
テル、2−メシルエチルエステルなど);低級アルコキ
シカルボニルオキシ(低級)アルキルエステル(たとえ
ばメトキシカルボニルオキシメチルエステル、エトキシ
カルボニルオキシメチルエステル、プロポキシカルボニ
ルオキシメチルエステル、t−ブトキシカルボニルオキ
シメチルエステル、1−(または2−)メトキシカルボ
ニルオキシエチルエステル、1−(または2−)エトキ
シカルボニルオキシエチルエステル、1−(または2
−)イソプロポキシカルボニルオキシエチルエステルな
ど);フタリジリデン(低級)アルキルエステル;(5
−低級アルキル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−
4−イル)(低級)アルキルエステル[たとえば(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチルエステル、(5−エチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソール−4−イル)メチルエステル、(5−
プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)エチルエステルなど];1個以上の適当な置換基を
有していてもよいモノ(またはジまたはトリ)アリール
(低級)アルキルエステル(たとえばベンジルエステ
ル、4−メトキシベンジルエステル、4−ニトロベンジ
ルエステル、フェネチルエステル、トリチルエステル、
ベンズヒドリルエステル、ビス(メトキシフェニル)メ
チルエステル、3,4−ジメトキシベンジルエステル、
4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルエス
テルなど);1個以上の適当な置換基を有していてもよ
いアリールエステル、たとえば置換または無置換フェニ
ルエステル(たとえばフェニルエステル、トリルエステ
ル、t−ブチルフェニルエステル、キシリルエステル、
メシチルエステル、クメニルエステル、4−クロロフェ
ニルエステル、4−メトキシフェニルエステルなど);
トリ(低級)アルキルシリルエステル;低級アルキルチ
オエステル(たとえばメチルチオエステル、エチルチオ
エステルなど)などのものである。「保護されたヒドロ
キシ」なる表現における好適な「ヒドロキシ保護基」と
しては、常用の保護基などが挙げられる。好適な「常用
の保護基」としては、上述のアシル、1個以上の適当な
置換基を有していてもよいモノ(またはジまたはトリ)
フェニル(低級)アルキル(たとえばベンジル、4−メ
トキシベンジル、トリチルなど)、三置換シリル[たと
えばトリ(低級)アルキルシリル(たとえばトリメチル
シリル、t−ブチルジメチルシリルなど)など]、テト
ラヒドロピラニルなどが挙げられる。
【0011】好適な「2〜4個の窒素原子を含有する縮
合複素環基」としては、インダゾリル(たとえば1H−
インダゾリルなど)、フタラジニル、ナフチリジニル、
キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、ベンゾ
トリアゾリル、イミダゾピリジル(たとえば、イミダゾ
[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジ
ル、1H−イミダゾ[4,5−a]ピリジルなど)、イ
ミダゾピリミジニル(たとえば、イミダゾ[1,2−
a]ピリミジニル、など)、ベンゾイミダゾリルなどが
挙げられる。好適な「1〜2個の酸素原子と1〜3個の
窒素原子を含有する複素環基」としては、1〜2個の酸
素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8
員(より好ましくは5または6員)複素単環基(たとえ
ばオキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル
(たとえば1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オ
キサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリルなど)な
ど)、1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含
有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複
素単環基(たとえばオキサゾリジニル、モルホリニル、
シンドニルなど)および1〜2個の酸素原子と1〜3個
の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基(たとえば
ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリルなど)が
挙げられる。好適な「1〜2個の硫黄原子と1〜3個の
窒素原子とを含有する複素環基」としては、1〜2個の
硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜
8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(たと
えばチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(た
とえば1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジア
ゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジ
アゾリルなど)、ジヒドロチアジニルなど)、1〜2個
の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜
8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(たと
えばチアゾリジニルなど)、1〜2個の硫黄原子を含有
する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複
素単環基(たとえばチエニル、ジヒドロジチイニル、ジ
ヒドロジチオニルなど)および1〜2個の硫黄原子と1
〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基(た
とえばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、チエ
ノチアジニル、2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,
3−b][1,4]チアジニルなど)が挙げられる。
【0012】好適な「1〜2個の硫黄原子と1〜3個の
窒素原子と1〜2個の酸素原子とを含有する複素環基」
としては、1個の硫黄原子と1〜2個の窒素原子と1個
の酸素原子とを含有する不飽和縮合複素環基(たとえ
ば、チエノオキサジニル、2,3−ジヒドロ−1H−チ
エノ[2,3−b][1,4]オキサジニルなど)など
が挙げられる。好適な「1〜2個の硫黄原子を含有する
複素環基」としては、1個の硫黄原子を含有する不飽和
3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基
(たとえば、チエニルなど)、1〜2個の硫黄原子を含
有する不飽和縮合複素環基(たとえばベンゾチエニル、
2,3−ジヒドロベンゾ[b]チエニル、チエノチオピ
ラニル、5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−
b]チオピラニル、ベンゾジチイニルなど)などが挙げ
られる。好適な「1〜2個の酸素原子を含有する複素環
基」としては、1個の酸素原子を含有する不飽和3〜8
員(より好ましくは5または6員)複素単環基(たとえ
ばフリルなど)、1〜2個の酸素原子を含有する不飽和
縮合複素環基(たとえば、ベンゾフリルなど)などが挙
げられる。好適な「1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原
子とを含有する複素環基」としては、1個の酸素原子と
1〜2個の硫黄原子とを含有する不飽和縮合複素環基
(たとえばベンゾオキサチイニルなど)などが挙げられ
る。「各々、適当な置換基を有していてもよい2〜4個
の窒素原子を含有する縮合複素環基、1〜2個の酸素原
子と1〜3個の窒素原子とを含有する複素環基、1〜2
個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する複素環
基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子と1〜2
個の酸素原子とを含有する複素環基、1〜2個の硫黄原
子を含有する複素環基、1〜2個の酸素原子を含有する
複素環基または1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原子と
を含有する複素環基」なる表現における好適な「置換
基」としては、上に例示した低級アルキル、上に例示し
た低級アルコキシ、上に例示した低級アルケニル、上に
例示した低級アルキニル、ハロゲン部分および低級アル
キル部分が各々上に例示した通りであるモノ(またはジ
またはトリ)ハロ(低級)アルキル、上に例示したシク
ロ(低級)アルキル、上に例示したシクロ(低級)アル
ケニル、上に例示したハロゲン、カルボキシ、上に例示
した保護されたカルボキシ、ヒドロキシ、上に例示した
保護されたヒドロキシ、上に例示したアリール、アリー
ル部分および低級アルキル部分が各々上に例示した通り
であるアル(低級)アルキル、低級アルキル部分が上に
例示した通りであるカルボキシ(低級)アルキル、保護
されたカルボキシ部分および低級アルキル部分が各々上
に例示した通りである保護されたカルボキシ(低級)ア
ルキル、ニトロ、アミノ、上に例示した保護されたアミ
ノ、低級アルキル部分が上に例示した通りであるジ(低
級)アルキルアミノ、低級アルキル部分が上に例示した
通りであるアミノ(低級)アルキル、保護されたアミノ
部分および低級アルキル部分が各々上に例示した通りで
ある保護されたアミノ(低級)アルキル、低級アルキル
部分が上に例示した通りであるヒドロキシ(低級)アル
キル、保護されたヒドロキシ部分および低級アルキル部
分が各々上に例示した通りである保護されたヒドロキシ
(低級)アルキル、上に例示したアシル、シアノ、スル
ホ、オキソ、カルバモイルオキシ、メルカプト、低級ア
ルキル部分が上に例示した通りである低級アルキルチ
オ、イミノ、低級アルコキシ部分が上に例示した通りで
ある低級アルコキシイミノ、低級アルキル部分が上に例
示した通りであるヒドロキシイミノ(低級)アルキル、
低級アルコキシ部分および低級アルキル部が各々上に例
示した通りである低級アルコキシイミノ(低級)アルキ
ル、低級アルキル部分が上に例示した通りであるジ(低
級)アルキルアミノ(低級)アルキル、低級アルケニル
部分が上に例示した通りであるカルボキシ(低級)アル
ケニル、保護されたカルボキシ部分および低級アルケニ
ル部分が各々上に例示した通りである保護されたカルボ
キシ(低級)アルケニルなどが挙げられる。
【0013】本発明の目的化合物および出発化合物の製
造法を以下に詳細に説明する。 方法(1) 化合物(I)またはその塩は、化合物(II)またはそ
のカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそれらの
塩を化合物(III)またはそのイミノ基における反応
性誘導体もしくはそれらの塩と反応させることにより製
造できる。化合物(III)のイミノ基における好適な
反応性誘導体としては、化合物(III)とビス(トリ
メチルシリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリ
ル)アセトアミド[たとえばN−(トリメチルシリル)
アセトアミド]、ビス(トリメチルシリル)尿素などの
シリル化合物との反応により形成されるシリル誘導体;
化合物(III)と三塩化燐またはホスゲンとの反応に
より形成される誘導体などが挙げられる。化合物(I
I)のカルボキシ基における好適な反応性誘導体として
は、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性アミド、活性エス
テルなどの慣用のものが挙げられる。該反応性誘導体の
好適な例としては、酸塩化物;酸アジ化物;置換燐酸
[たとえばジアルキル燐酸、フェニル燐酸、ジフェニル
燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン化燐酸など]、ジアル
キル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、スルホン酸[た
とえばメタンスルホン酸など]、脂肪族カルボン酸[た
とえば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバル
酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−エチル酪酸、ト
リクロロ酢酸など]、芳香族カルボン酸[たとえば安息
香酸など]などの酸との混合酸無水物;イミダゾール、
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール、4−置換
イミダゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾールまた
はテトラゾールとの活性アミド;活性エステル[たとえ
ばシアノメチルエステル、メチルエステル、エチルエス
テル、メトキシメチルエステル、ジメチルイミノメチル
[(CH32+=CH−]エステル、ビニルエステ
ル、プロパルギルエステル、p−ニトロフェニルエステ
ル、2,4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロフ
ェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシ
ルフェニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、
フェニルチオエステル、p−ニトロフェニルチオエステ
ル、p−クレジルチオエステル、ベンゾチアゾリルチオ
エステル、カルボキシメチルチオエステル、ピラニルエ
ステル、ピリジルエステル、ピペリジルエステル、8−
キノリルチオエステルなど]またはN−ヒドロキシ化合
物[たとえばN,N−ジメチルヒドロキシルアミン、1
−ヒドロキシ−2(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシ
スクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒ
ドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールなど]とのエステ
ルなどが挙げられる。これらの反応性誘導体は、使用す
る化合物(II)の種類に応じてそれらの中から適宜選
択することができる。反応は、通常、慣用の溶媒、たと
えば水、アルコール[たとえばメタノール、エタノール
など]、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロ
ロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロ
フラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、
ピリジン、その他反応に悪影響を及ぼさない任意の有機
溶媒中で実施する。これらの慣用の溶媒は水との混合物
として使用することもできる。
【0014】この反応において、化合物(II)を遊離
酸または塩の形で使用するときには、慣用の縮合剤、た
とえばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;N
−シクロヘキシル−N’−モルホリノエチルカルボジイ
ミド;N−シクロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミ
ノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,N’−ジエチ
ルカルボジイミド;N,N’−ジイソプロピルカルボジ
イミド;N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド;N,N’−カルボニルビス(2
−メチルイミダゾール);ペンタメチレンケテン−N−
シクロヘキシルイミン;ジフェニルケテン−N−シクロ
ヘキシルイミン;エトキシアセチレン;1−アルコキシ
−1−クロロエチレン;亜燐酸トリアルキル;ポリ燐酸
エチル;ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩化燐(塩化ホ
スホリル);三塩化燐;塩化チオニル;塩化オキサリ
ル;ハロ蟻酸低級アルキル[たとえばクロロ蟻酸エチ
ル、クロロ蟻酸イソプロピルなど];トリフェニルホス
フィン;2−エチル−7−ヒドロキシベンゾイソオキサ
ゾリウム塩;水酸化2−エチル−5−(m−スルホフェ
ニル)イソオキサゾリウム分子内塩;1−(p−クロロ
ベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベン
ゾトリアゾール;ハロゲン化N−低級アルキルハロピリ
ジニウム(たとえば沃化1−メチル−2−クロロピリジ
ニウムなど)とトリ(低級)アルキルアミン(たとえば
トリエチルアミンなど)との組合せ;N,N−ジメチル
ホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲン、クロロ蟻酸ト
リクロロメチル、オキシ塩化燐などとの反応によって調
製されるいわゆるビルスマイヤー試薬などの存在下で反
応を実施するのが好ましい。反応を、アルカリ金属重炭
酸塩、トリ(低級)アルキルアミン(たとえばトリエチ
ルアミンなど)、ピリジン、N−低級アルキルモルホリ
ン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミン、アル
カリ金属低級アルコキシド(たとえばナトリウムメトキ
シドなど)などの無機または有機塩基の存在下で実施す
ることもできる。反応温度はとくに限定されないが、通
常は、冷却下ないし加温下に反応を実施する。
【0015】目的化合物(I)のより好ましい具体化例
は、次の通りである。R1 は、各々1〜4個(より好ま
しくは1〜3個;さらに好ましくは1〜2個;さらに好
ましくは1個)の適当な置換基[置換基のより好ましい
例としては、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アル
ケニル、低級アルキニル、モノ(またはジまたはトリ)
ハロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アルキル、シク
ロ(低級)アルケニル、ハロゲン、カルボキシ、保護さ
れたカルボキシ、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、
アリール、アル(低級)アルキル、カルボキシ(低級)
アルキル、保護されたカルボキシ(低級)アルキル、ニ
トロ、アミノ、保護されたアミノ、ジ(低級)アルキル
アミノ、アミノ(低級)アルキル、保護されたアミノ
(低級)アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、保護
されたヒドロキシ(低級)アルキル、アシル、シアノ、
スルホ、オキソ、カルバモイルオキシ、メルカプト、低
級アルキルチオ、イミノ、低級アルコキシイミノ、ヒド
ロキシイミノ(低級)アルキル、低級アルコキシイミノ
(低級)アルキル、ジ(低級)アルキルアミノ(低級)
アルキル、カルボキシ(低級)アルケニルおよび保護さ
れたカルボキシ(低級)アルケニルからなる群から選ば
れた置換基]を有していてもよいインダゾリル、フタラ
ジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニ
ル、シンノリニル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリ
ジル、イミダゾピリミジニル、ベンゾイミダゾリル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オ
キサゾリジニル、モルホリニル、シンドニル、ベンゾオ
キサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジニル、
チエニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、
ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、チエノチア
ジニル、2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−
b][1,4]チアジニル、チエノオキサジニル、2,
3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−b][1,4]
オキサジニル、チエニル、ベンゾチエニル、2,3−ジ
ヒドロベンゾ[b]チエニル、チエノチオピラニル、
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピ
ラニル、ベンゾジチイニル、フリル、ベンゾフリルまた
はベンゾオキサチイニルを表す。
【0016】目的化合物(I)のより好ましい具体例
は、次の通りである。R1 は低級アルキル、ハロゲンお
よびオキソからなる群から選ばれた置換基を1〜4個
(より好ましくは1〜3個;さらに好ましくは1〜2
個;さらに好ましくは1個)有していてもよい2,3−
ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チア
ジニル;低級アルキルおよびオキソからなる群から選ば
れた置換基を1〜2個(より好ましくは1個)有してい
てもよい2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−
b][1,4]オキサジニル;ハロゲンを有していても
よい2,3−ジヒドロベンゾ[b]チエニル;低級アル
コキシイミノを有していてもよい5,6−ジヒドロ−4
H−チエノ[2,3−b]チオピラニル;低級アルキ
ル、ハロゲン、モノ(またはトリ)ハロ(低級)アルキ
ルおよびフェニルからなる群から選ばれた置換基を1個
有していてもよいベンゾチエニル;ハロゲンを有してい
てもよいベンゾフリル;ベンゾチアゾリル;イミダゾピ
リジルまたはイミダゾピリミジニルを表す。方法(1)
における目的化合物ならびに出発化合物およびそれらの
反応性誘導体の好適な塩としては、化合物(I)につい
て例示したものを挙げることができる。本発明の新規グ
アニジン誘導体(I)およびそれらの医薬として許容し
うる塩は、細胞におけるNa+/H+交換に対する強い阻
害活性を有し、従って、細胞におけるNa+/H+交換の
阻害剤として有用である。従って、新規グアニジン誘導
体およびそれらの医薬として許容しうる塩は、心血管疾
患[たとえば高血圧、狹心症、心筋梗塞、心不全(たと
えばうっ血性心不全、急性心不全、心肥大など)、不整
脈(たとえば虚血性不整脈、心筋梗塞による不整脈、P
TCA(経皮経管冠形成)後または血栓溶解後の不整脈
など)、PTCA後の再狹窄など]、脳血管疾患[たと
えば虚血性発作、出血性発作など]、腎疾患[たとえば
糖尿病性ネフロパシー、虚血性急性腎不全など]、動脈
硬化、ショック[たとえば出血性ショック、エンドトキ
シンショックなど]などの治療および/または予防に使
用でき、また虚血再潅流障害、心筋保護、臓器移植時の
臓器保護または開心術などのための薬剤としても使用で
きる。
【0017】本発明のグアニジン誘導体(I)およびそ
れらの医薬として許容しうる塩の有用性を示すために、
グアニジン誘導体(I)の代表的化合物の薬理試験デー
タを以下に例示する。 [1]試験化合物 (a)[(4−クロロベンゾチオフェン−2−イル)カ
ルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 [2]細胞におけるNa+/H+交換抑制作用 [i]試験方法 Enzymology第173巻777頁(1989
年)に記載されている方法と同様にして、操作を行っ
た。細胞調製:体重250〜300gの雄性SDラット
1匹を頭部打撃により屠殺した。つぎに、胸腺を摘出し
て氷冷NaCl培地(140mM塩化ナトリウム、1m
M塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マ
グネシウム、10mMグルコースおよび20mM N−
2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンス
ルホン酸(HEPES)−pH7.3)中に入れ、細か
く切り、ガラス製ホモジナイザーに移した。おだやかに
なでつけて細胞をほぐし、生じた懸濁液を外科用ガーゼ
6層を通して濾過し、濾液を4℃において1000gで
5分間遠心分離した。ペレットをRPMI 1640培
地(pH7.3)に室温で再懸濁させて、最終細胞濃度
(1×107 個/ml)に調整した。アッセイ:この方
法は、プロピオン酸ナトリウムとともにインキュベート
した細胞におけるNa+/+交換体の活性化にともなう
腫脹を検出する。プロピオン酸は速かに膜を透過する。
細胞内での解離により細胞質が酸性化し、その結果、N
+/H+交換体が活性化され、細胞外Na+ と細胞質H
+ とを交換する。浸透圧により強制された水の取込みが
細胞の腫脹として表われる。コールター社のカウンター
・チャンネライザー(AT−II)を用いて、細胞の寸
法計測および計数を電気的に実施した。胸腺細胞液0.
1mlを、ジメチルスルホキシドに溶解させた試験化合
物を含む(ジメチルスルホキシドの最終濃度は0.1
%)プロピオン酸ナトリウム培地(140mMプロピオ
ン酸ナトリウム、1mM塩化カリウム、1mM塩化カル
シウム、1mM塩化マグネシウム、10mMグルコー
ス、20mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−
N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)−pH6.
8)20mlに懸濁させた。4分間は、Na+/H+交換
体によって誘発された細胞体積の増加が線形に保され
た。胸腺細胞添加後、腫脹の経時変化を1分ごとに観測
した。3〜5濃度の試験化合物を用いて腫脹率を測定し
た。つぎに、ラインウィーヴァー−バーク・プロットを
用いて、試験化合物の見掛けのKi値を算出した。 [3]試験結果:
【表1】
【0018】目的化合物(I)またはその医薬として許
容しうる塩は、通常、経口投与形態(たとえばカプセル
剤、マイクロカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、トロー
チ剤、シロップ剤、エアゾール剤、吸入剤、懸濁剤、乳
剤など)、注射用投与形態、坐剤、軟膏剤などの慣用の
医薬組成物の形で、ヒトを含めた哺乳動物に投与するこ
とができる。この発明の医薬組成物は、製薬目的で慣用
されている種々の有機または無機担体物質、たとえば賦
形剤(たとえばスクロース、デンプン、マンニトール、
ソルビトール、ラクトース、グルコース、セルロース、
タルク、燐酸カルシウム、炭酸カルシウムなど)、結合
剤(たとえばセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、スクロー
ス、デンプンなど)、崩解剤(たとえばデンプン、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプング
リコール酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、燐酸カルシ
ウム、クエン酸カルシウムなど)、滑沢剤(たとえばス
テアリン酸マグネシウム、タルク、ラウリル硫酸ナトリ
ウムなど)、矯味矯臭剤(たとえばクエン酸、メントー
ル、グリシン、橙皮末など)、保存剤(たとえば安息香
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、メチルパラベン、プ
ロピルパラベンなど)、安定剤(たとえばクエン酸、ク
エン酸ナトリウム、酢酸など)、沈殿防止剤(たとえば
メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ステアリン
酸アルミニウムなど)、分散剤、水性希釈剤(たとえば
水など)、基剤ワックス(たとえばカカオ脂、ポリエチ
レングリコール、白色ワセリンなど)を含有しうる。有
効成分は、通常、0.01mg/kg〜500mg/k
gの単位用量を1日1〜4回投与できる。ただし、上記
用量は、患者の年令、体重、状態または投与法に応じて
増減してよい。
【0019】以下の製造例および実施例は、本発明をよ
り詳しく説明するために挙げるものである。 製造例1 メチル=4−ヨードベンゾ[b]チオフェン−2−カル
ボキシラート(1.3g)のメタノール(13ml)溶
液に1N水酸化ナトリウム(6.1ml)溶液を加え、
その混合物を室温で20時間撹拌した。溶液を濃縮し、
生じた残渣を水と酢酸エチルの混合物に溶かした。分離
した水層を6N塩酸でpH1に調整し、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮して、4−ヨードベンゾ[b]チオフェ
ン−2−カルボン酸(1.12g)を得た。 IR(ヌジョール): 1670 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 7.28 (1H,dd,J=7.7Hz, 7.7Hz), 7.
90 (1H,s), 7.92(1H,d,J=7.7Hz), 8.10 (1H,d,J=7.7Hz)
【0020】製造例2 4−ヨードベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸
(1.0g)、(ジヒドロキシ)フェニルボラン(0.
5g)、炭酸ナトリウム(1.0g)および酢酸パラジ
ウム(II)(7mg)の混合物の水(20ml)溶液
を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、酢酸エ
チルで洗った。水層を6N塩酸でpH1に調整した。単
離した沈殿物を濾過により集めて4−フェニルベンゾ
[b]チオフェン−2−カルボン酸(0.75g)を得
た。 IR(ヌジョール): 1688, 1660 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 7.43-7.68 (7H,m), 7.94 (1H,s),
8.09 (1H,d,J=8.1Hz)
【0021】製造例3 4−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸
(0.6g)のメタノール(18ml)溶液に濃硫酸
(0.6ml)を加え、その混合物を20時間還流下加
熱した。溶媒を濃縮除去し、生じた残渣を酢酸エチルお
よび水の混合物に溶かした。その混合物を炭酸カリウム
でpH8に調整した。分離した有機層を水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮してメチル=4−フェニル
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシラート(0.
44g)を得た。 IR(ヌジョール): 1708 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 3.88 (3H,s), 7.45-7.69 (7H,m),
7.99 (1H,s), 8.11(1H,d,J=8.1Hz)
【0022】実施例1 グアニジン・塩酸塩(1.2g)と28%メタノール性
ナトリウムメトキシド(2.4ml)の混合物のN,N
−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、メチル=ベ
ンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシラート(0.5
g)を加え、その混合物を室温で5時間撹拌した。反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生
じた残渣のメタノール(10ml)溶液に少し過剰のメ
タンスルホン酸を撹拌しながら加え、その混合物に、ジ
イソプロピルエーテル(10ml)を加えた。単離した
沈殿物を濾過により集め、メタノールとジイソプロピル
エーテルの混合物から再結晶して、[(ベンゾ[b]チ
オフェン−2−イル)カルボニル]グアニジン・メタン
スルホン酸塩(0.65g)を得た。 IR(ヌジョール): 3300, 3150, 1700, 1683, 1655, 16
04, 1185, 1050 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.42 (3H,s), 7.47-7.64 (2H,m),
8.05-8.17 (2H,m),8.36 (4H,br s), 8.39 (1H,s), 11.6
1 (1H,s)
【0023】実施例2 実施例1と同様にして下記化合物を得た。 (1) [(4−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2
−イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3340, 3080, 1700, 1688, 1680, 15
95, 1205, 1037 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.43 (3H,s), 7.30-7.42 (1H,m),
7.56-7.69 (1H,m),7.99 (1H,d,J=8.2Hz), 8.36 (4H,br
s), 8.45 (1H,s), 11.67 (1H,s) (2) [(4−クロロベンゾ[b]チオフェン−2−
イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3320, 3080, 1702, 1688, 1655, 15
95, 1207, 1038 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.42 (3H,s), 7.53-7.67 (2H,m),
8.14 (1H,dd,J=1.4Hz,7.4Hz), 8.38 (4H,br s), 8.46
(1H,s), 11.74 (1H,s) (3) [(4−トリフルオロメチルベンゾ[b]チオ
フェン−2−イル)カルボニル]グアニジン・メタンス
ルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3360, 3150, 1717, 1685, 1595, 11
93, 1045 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.41 (3H,s), 7.76 (1H,dd,J=7.6H
z, 7.6Hz), 7.95(1H,d,J=7.6Hz), 8.42 (4H,s), 8.50
(1H,d,J=7.6Hz), 8.52 (1H,s),11.77 (1H,s) (4) [(4−ヨードベンゾ[b]チオフェン−2−
イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR (KBr) : 1702, 1681, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 7.32 (1H,dd,J=8.1, 7.4Hz), 7.96
(1H,d,J=7.4Hz),8.15 (1H,d,J=8.1Hz), 8.42 (1H,s),
8.4-9.0 (4H,br s), 11.8 (1H,br s) (5) [(4−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2
−イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3350, 3150, 1674, 1610, 1200, 10
45 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.38 (3H,s), 7.46-7.72 (7H,m),
8.15 (1H,d,J=8.1Hz),8.25-8.70 (4H,m), 8.42 (1H,s),
11.68 (1H,s)
【0024】(6) [(ベンゾフラン−2−イル)カ
ルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3340, 3080, 1700, 1660, 1600, 12
05, 1040 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.40 (3H,s), 7.38-7.48 (1H,m),
7.55-7.66 (1H,m),7.78 (1H,d,J=8.4Hz), 7.90 (1H,d,J
=7.8Hz), 8.00 (1H,s), 8.38 (2H,s), 8.53 (2H,s), 1
1.56 (1H,s) (7) [(4−ヨードベンゾフラン−2−イル)カル
ボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3350, 3100, 1698, 1600, 1200, 11
40 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.45 (3H,s), 7.38 (1H,dd,J=7.7H
z, 8.5Hz), 7.77(1H,s), 7.81 (1H,d,J=8.5Hz), 7.84
(1H,d,J=7.7Hz), 8.36 (2H,s),8.56 (2H,s), 11.64 (1
H,s) (8) [(ベンゾチアゾール−2−イル)カルボニ
ル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3360, 1688, 1585, 1195, 1150, 10
42 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.42 (3H,s), 7.65-7.79 (2H,m),
8.23-8.39 (2H,m),8.46 (2H,s), 8.33 (2H,s), 11.94
(1H,s) (9) [(7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン−2−イル)カルボニル]グアニジン・二メタンスル
ホン酸塩 IR(ヌジョール): 3350, 1707, 1220, 1036 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.40 (6H,s), 2.42 (3H,s), 6.99
(1H,dd,J=1.5Hz,7.0Hz), 7.46 (1H,s), 8.48-8.60 (5H,
m), 8.70 (1H,s) (10)[(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−
イル)カルボニル]グアニジン・二メタンスルホン酸塩 IR(ヌジョール): 3350, 3100, 1705, 1640, 1600, 11
95, 1160, 1040 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.47 (6H,s), 7.50 (1H,dd,J=4.3H
z, 6.9Hz), 8.44(4H,s), 8.83 (1H,s), 8.91 (1H,dd,J=
2.0Hz, 4.3Hz), 9.62 (1H,dd,J=2.0Hz, 6.9Hz)
【0025】製造例4 メチル=4−クロルベンゾ[b]チオフェン−2−カル
ボキシラート(0.5g)およびマグネシウム(0.1
1g)のメタノール(10ml)の混合液を窒素気流下
20〜30℃にて1.5時間撹拌した。その後、3N塩
酸(5ml)を加え同温にて0.5時間撹拌した。反応
混合液に酢酸エチルおよび水を加え有機層を分取した。
得られた有機層を水洗、硫酸マグネシウムにて乾燥した
後、濃縮しオイル状のメチル=4−クロル−2,3−ジ
ヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシラート
(0.39g)を得た。 IR (フィルム) : 1727 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 3.55-3.65 (2H,m), 3.68 (3H,s),
4.74 (1H,dd,J=5.1Hz,8.7Hz), 7.08-7.26 (3H,m)
【0026】製造例5 エチル=2−ブロモ−3−ニトロチオフェン−5−カル
ボキシラート(1.0g)のテトラヒドロフラン(7m
l)溶液に、メルカプト酢酸メチル(0.32ml)お
よびトリエチルアミン(0.55ml)を加え室温にて
1.5時間撹拌した。反応液を水(100ml)に加え
た後、析出物を濾取、乾燥し、エチル=2−メトキシカ
ルボニルメチルチオ−3−ニトロチオフェン−5−カル
ボキシラート(0.86g)を得た。 融点 : 117−118℃ IR(ヌジョール): 3110, 1725, 1697, 1502 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.31 (3H,t,J=7.1), 3.74 (3H,s),
4.32 (2H,q,J=7.1), 4.38 (2H,s), 8.15 (1H,s)
【0027】製造例6 鉄粉(0.8g)をエチル=2−メトキシカルボニルメ
チルチオ−3−ニトロチオフェン−5−カルボキシラー
ト(0.8g)の酢酸(12ml)および水(4ml)
溶液に40℃にて加えた後、50〜55℃にて2時間撹
拌した。反応液を室温に戻し酢酸エチル、テトラヒドロ
フランおよび水を加えた後、不要物を濾別した。濾液を
炭酸カリウムにてpH8とした後、有機層を分取した。
得られた有機層を水洗、硫酸マグネシウムにて乾燥した
後、濃縮し、イソプロピルエーテルにて粉末化し、エチ
ル=2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−チエノ
[2,3−b][1,4]チアジン−6−カルボキシラ
ート(0.44g)を得た。 融点:188−189℃ IR(ヌジョール): 3160, 1710, 1670 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1), 3.62 (2H,s),
4.27 (2H,q,J=7.1),7.30 (1H,s), 10.72 (1H,s)
【0028】製造例7 製造例6と同様にして下記化合物を得た。 エチル=2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−チエノ
[2,3−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシ
ラート 融点 : 175−176℃ IR(ヌジョール): 3190, 3100, 1700, 1673 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 4.27 (2H,
q,J=7.1Hz), 4.78 (2H,s), 7.18 (1H,s), 10.71 (1H,s)
【0029】製造例8 エチル=2,3−ジヒドロ−2−オキソチエノ[2,3
−b][1,4]チアジン−6−カルボキシラート
(0.5g)、カリウムt−ブトキシド(0.28g)
およびヨウ化メチル(0.15ml)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(5ml)混合液を室温にて4時間撹拌
した。反応液を水に注入し析出物を濾取、水洗後乾燥
し、エチル=2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキ
ソ−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−
6−カルボキシラート(0.39g)を得た。 融点 : 108−110℃ IR(ヌジョール): 1690, 1660 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.29 (3H,t,J=7.1Hz), 3.32 (3H,
s), 3.70 (2H,s),4.29 (2H,q,J=7.1Hz), 7.74 (1H,s)
【0030】製造例9 製造例8と同様にして下記化合物を得た。 (1) エチル=2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1−
プロピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チア
ジン−6−カルボキシラート 融点 : 86−87℃ IR(ヌジョール): 1690, 1660 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83 (3H,t,J=7.4Hz), 1.29 (3H,
t,J=7.1Hz), 1.40-1.58(2H,m), 3.69 (2H,s), 3.88 (2
H,t,J=7.2Hz), 4.29 (2H,q,J=7.1Hz),7.77 (1H,s) (2) エチル=2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1−
プロピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]オキ
サジン−6−カルボキシラート 融点 : 100−101℃ IR(ヌジョール): 1680 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=7.4Hz), 1.28 (3H,
t,J=7.1Hz), 1.46-1.64(2H,m), 3.78 (2H,t,J=7.3Hz),
4.27 (2H,q,J=7.1Hz), 4.87 (2H,s),7.65 (1H,s)
【0031】製造例10 ボラン−テトラヒドロフラン錯塩(1Mテトラヒドロフ
ラン溶液)(14ml)を2,3−ジヒドロ−2−オキ
ソ−1−プロピル−1H−チエノ[2,3−b][1,
4]チアジン−6−カルボキシラート(1.6g)のテ
トラヒドロフラン(48ml)溶液に加えた後、加熱還
流下2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し酢酸
エチル−水の混合液に注入した後、6N塩酸にてpH1
とし、有機層を分取した。この有機層に水を加え炭酸カ
リウムにてpH8とした後、有機層を分取した。得られ
た有機層を水洗、硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮し
オイル状のエチル=2,3−ジヒドロ−1−プロピル−
1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−6−
カルボキシラート(1.52g)を得た。 IR (フィルム) : 1695 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=7.3Hz), 1.26 (3H,
t,J=7.1Hz), 1.40-1.59(2H,m), 3.07-3.14 (2H,m), 3.1
7 (2H,t,J=7.3Hz), 3.43-3.52 (2H,m),4.23 (2H,q,J=7.
1Hz), 7.36 (1H,s)
【0032】製造例11 製造例10と同様にして下記化合物を得た。 エチル=2,3−ジヒドロ−4,4−ジオキソ−1−プ
ロピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジ
ン−6−カルボキシラート 融点 : 115−117℃ IR(ヌジョール): 1702, 1120 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=7.3Hz), 1.30 (3H,
t,J=7.1Hz), 1.44-1.62 (2H,m), 3.42 (2H,t,J=7.4Hz),
3.46-3.54 (2H,m), 3.78-3.87(2H,m), 4.32 (2H,q,J=
7.1Hz), 7.51 (1H,s)
【0033】製造例12 エチル=2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1−プロピル
−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−6
−カルボキシラート(1.1g)およびm−クロロ過安
息香酸(2.0g、純度70%)のクロロホルム(33
ml)溶液を室温にて18時間撹拌した。反応液にクロ
ロホルムおよび水を加え炭酸カリウムにてpH8とした
後クロロホルム層を分取した。得られたクロロホルム層
を10%ヨウ化ナトリウム水溶液、10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液および水にて順次洗浄後、硫酸ナトリウム
にて乾燥した。溶媒を留去した後、イソプロピルエーテ
ル−ヘキサン溶液にて粉末化し、エチル=2,3−ジヒ
ドロ−1−プロピル−2,4,4−トリオキソ−1H−
チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−6−カルボ
キシラート(1.02g)を得た。 融点:154−155℃ IR(ヌジョール): 1710, 1683, 1320, 1150 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84 (3H,t,J=7.4Hz), 1.33 (3H,
t,J=7.1Hz), 1.45-1.61(2H,m), 4.01 (2H,t,J=7.1Hz),
4.38 (2H,q,J=7.1Hz), 5.00 (2H,s),8.05 (1H,s)
【0034】製造例13 エチル=2−ブロモ−3−ニトロチオフェン−5−カル
ボキシラート(3.0g)およびグリコール酸エチル
(1.2ml)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液
に、氷冷下60%水素化ナトリウム(0.5g)を加え
た後、室温にて4時間撹拌した。反応液を水に加えた
後、酢酸エチルにて抽出した。得られた抽出液を水洗、
硫酸ナトリウムにて乾燥した後濃縮し、エチル=2−
(エトキシカルボニルメトキシ)−3−ニトロチオフェ
ン−5−カルボキシラート(2.25g)を得た。 融点 : 82−83℃ IR(ヌジョール): 1760, 1700, 1525 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.23 (3H,t,J=7.1), 1.29 (3H,t,J
=7.1Hz), 4.15-4.36(4H,m), 5.31 (2H,s), 8.01 (1H,s)
【0035】製造例14 メトキシアミン塩酸塩(1.1g)およびナトリウムメ
トキシド(28%メタノール溶液)(2.4ml)のメ
タノール(10ml)溶液に、5,6−ジヒドロ−4−
オキソ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン(1.
5g)を加えた後、室温にて1.5時間撹拌した。メタ
ノールを留去後、残留物に水を加えこれを酢酸エチルに
て抽出した。この抽出液を水洗、硫酸マグネシウムにて
乾燥した後濃縮し、イソプロピルエーテル−ヘキサンの
混合液にて粉末化し、5,6−ジヒドロ−4−メトキシ
イミノ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン(0.
9g)を得た。 融点 : 42−44℃ NMR (DMSO-d6,δ) : 2.91 (2H,t,J=6.0Hz), 3.15 (2H,
t,J=6.0Hz), 3.88(3H,s), 7.29 (1H,d,J=5.4Hz), 7.36
(1H,d,J=5.4Hz)
【0036】製造例15 ブチルリチウム(1.66mol/L,ヘキサン溶液)
(1.5ml)を窒素気流下5,6−ジヒドロ−4−メ
トキシイミノ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
(0.5g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に
−65〜−60℃にて滴下した後、同温にて0.5時間
撹拌した。その後同温にて炭酸ガスを吹き込み反応を完
結させた。反応液を室温に戻し、酢酸エチルと水の混合
液に注入した後水層を分取した。この水層を6N塩酸に
てpH2とした後、酢酸エチルにて抽出した。得られた
抽出液を水洗、硫酸マグネシウムにて乾燥した後濃縮
し、得られた残留物をイソプロピルエーテルおよびヘキ
サンの混合液にて粉末化し、5,6−ジヒドロ−4−メ
トキシイミノ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
−2−カルボン酸(0.45g)を得た。 融点 : 216−217℃ IR(ヌジョール): 1655 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.93 (2H,t,J=6.0Hz), 3.22 (2H,
t,J=6.0Hz), 3.90(3H,s), 7.80 (1H,s)
【0037】製造例16 5,6−ジヒドロ−4−メトキシイミノ−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン−2−カルボン酸(5.5
g)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド(5.2g)のメタノール(25
ml)およびテトラヒドロフラン(25ml)の混合液
を室温にて1時間撹拌した。反応液を水(200ml)
に注入した後、酢酸エチルおよびテトラヒドロフランの
混合液にて抽出した。抽出液を水洗、硫酸マグネシウム
にて乾燥後、濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルに
て抽出し不溶物を濾別した。得られた酢酸エチル溶液を
濃縮し、メチル=5,6−ジヒドロ−4−メトキシイミ
ノ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−2−カル
ボキシラート(3.22g)を得た。 IR(ヌジョール): 1705 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.94 (2H,t,J=6.1Hz), 3.23 (2H,
t,J=6.1Hz), 3.82(3H,s), 3.91 (3H,s), 7.87 (1H,s)
【0038】実施例3 実施例1と同様にして下記化合物を得た。 (1) [(4−クロル−2,3−ジヒドロベンゾ
[b]チオフェン−2−イル)カルボニル]グアニジン
・メタンスルホン酸塩 融点 : 188−190℃ IR(ヌジョール): 3380, 3100, 1723, 1205, 1147 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.45 (3H,s), 3.49 (1H,dd,J=8.3H
z, 16.7Hz), 3.70(1H,dd,J=2.5Hz, 16.7Hz), 4.61 (1H,
dd,J=2.5Hz, 8.3Hz), 7.11-7.26(3H,m), 8.34 (4H,s),
11.63 (1H,s) (2) [(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−チ
エノ[2,3−b][1,4]チアジン−6−イル)カ
ルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 融点 : 220℃以上 IR(ヌジョール): 3320, 3100, 1690, 1660, 1595, 10
38 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.44 (3H,s), 3.65 (2H,s), 7.60
(1H,s), 8.36 (4H,s),11.05 (1H,s), 11.42 (1H,s) (3) [(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキ
ソ−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−
6−イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸
塩 融点 : 270−272℃(分解) IR(ヌジョール): 3360, 3080, 1688, 1670, 1260, 10
45 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.46 (3H,s), 3.41 (3H,s), 3.75
(2H,s), 7.99 (1H,s),8.36 (4H,s), 11.45 (1H,s) (4) [(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1−プロ
ピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チアジン
−6−イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホン
酸塩 融点 : 247−248℃ IR(ヌジョール): 3320, 3130, 1694, 1660, 1170 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=7.4Hz), 1.48-1.65
(2H,m), 2.46 (3H,s),3.73 (2H,s), 3.85 (2H,t,J=7.2H
z), 8.02 (1H,s), 8.39 (4H,s), 11.46(1H,s) (5) [(2,3−ジヒドロ−1−プロピル−1H−
チエノ[2,3−b][1,4]チアジン−6−イル)
カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90 (3H,t,J=7.3Hz), 1.44-1.64
(2H,m), 2.49 (3H,s),3.11-3.25 (4H,m), 3.46-3.54 (2
H,m), 7.74 (1H,s), 8.39 (4H,s),11.26 (1H,s)
【0039】(6) [(2,3−ジヒドロ−1−プロ
ピル−2,4,4−トリオキソ−1H−チエノ[2,3
−b][1,4]チアジン−6−イル)カルボニル]グ
アニジン・メタンスルホン酸塩 融点 : 265−266℃ IR(ヌジョール): 3350, 3120, 1710, 1670, 1600, 13
28, 1160, 1043 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88 (3H,t,J=7.3Hz), 1.53-1.69
(2H,m), 2.47 (3H,s),3.95 (2H,t,J=7.1Hz), 5.03 (2H,
s), 8.13 (1H,s), 8.39 (4H,s) (7) [(2,3−ジヒドロ−4,4−ジオキソ−1
−プロピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]チ
アジン−6−イル)カルボニル]グアニジン・メタンス
ルホン酸塩 融点 : 198−199℃ IR(ヌジョール): 3350, 1703, 1655, 1600, 1155, 10
40 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.91 (3H,t,J=7.3Hz), 1.51-1.68
(2H,m), 2.46 (3H,s),3.40 (2H,t,J=7.4Hz), 3.51-3.57
(2H,m), 3.82-3.88 (2H,m), 7.74(1H,s), 8.43 (4H,s) (8) [(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−チ
エノ[2,3−b][1,4]オキサジン−6−イル)
カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 融点 : 278−280℃(分解) IR(ヌジョール): 3370, 3170, 1676, 1190, 1040 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.41 (3H,s), 4.83 (2H,s), 7.52
(1H,s), 8.23 (4H,s),11.05 (1H,s), 11.25 (1H,s) (9) [(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1−プロ
ピル−1H−チエノ[2,3−b][1,4]オキサジ
ン−6−イル)カルボニル]グアニジン・メタンスルホ
ン酸塩 融点 : 242−243℃ IR(ヌジョール): 3330, 3125, 1670, 1165, 1045 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.91 (3H,t,J=7.4Hz), 1.54-1.70
(2H,m), 2.48 (3H,s),3.74 (2H,t,J=7.3Hz), 4.94 (2H,
s), 7.94 (1H,s), 8.36 (4H,s), 11.38(1H,s) (10) [(2,3−ジヒドロ−4−メトキシイミノ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−2−イル)
カルボニル]グアニジン・メタンスルホン酸塩 融点 : 280℃以上 IR(ヌジョール): 3335, 3130, 1700, 1678, 1650, 15
98, 1042 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.38 (3H,s), 2.97 (2H,t,J=6.0H
z), 3.26 (2H,t,J=6.0Hz), 3.93 (3H,s), 8.21 (1H,s),
8.29 (4H,s), 11.34 (1H,s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/38 ABU A61K 31/38 ABU AED AED 31/425 ABX 31/425 ABX 31/435 ACV 31/435 ACV C07D 307/84 C07D 307/84 333/68 333/68 495/04 101 495/04 101 111 111 498/04 111 498/04 111 513/04 371 513/04 371 521/00 521/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、R1 は各々、適当な置換基を有していてもよい
    2〜4個の窒素原子を含有する縮合複素環基、1〜2個
    の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する複素環
    基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有
    する複素環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原
    子と1〜2個の酸素原子とを含有する複素環基、1〜2
    個の硫黄原子を含有する複素環基、1〜2個の酸素原子
    を含有する複素環基または1個の酸素原子と1〜2個の
    硫黄原子とを含有する複素環基を表す]で表される化合
    物およびその医薬として許容しうる塩。
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