JPH09278616A - 抗菌抗カビ性粉末およびその製造方法 - Google Patents

抗菌抗カビ性粉末およびその製造方法

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JPH09278616A
JPH09278616A JP11560196A JP11560196A JPH09278616A JP H09278616 A JPH09278616 A JP H09278616A JP 11560196 A JP11560196 A JP 11560196A JP 11560196 A JP11560196 A JP 11560196A JP H09278616 A JPH09278616 A JP H09278616A
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洋一 石灰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料やプラスチックへの分散性、原料樹脂の
変色性や抗菌抗カビ効果の持続性に優れた抗菌抗カビ性
粉末を得ること。 【解決手段】 抗菌抗カビ性を有する金属元素(B)を
該金属元素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物
(C)中に存在させた複合物とし、該複合物を基体粒子
(A)上に付着させ、該金属元素(B)を安定化する。
または、基体粒子(A)上に付着させた前記の複合物上
に、抗菌抗カビ性を有する金属元素(B)以外の元素の
酸化物または含水酸化物(D)を付着させる。 【効果】 塗料やプラスチックへの分散性、原料樹脂の
変色性や抗菌抗カビ効果の持続性に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性・抗カビ性
を有する粉末およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の抗菌抗カビ性粉末としては、チタ
ン、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素の酸化物など
の基体粒子上に抗菌性・抗カビ性を有する金属元素を付
着した組成物が知られている(特開昭63−88109
号、特開平2−225402号などを参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の抗菌抗カビ性粉
末では、次のような問題がある。 従来の抗菌抗カビ性粉末は分散性が悪く、塗料やプラ
スチック中に配合して用いる際、凝集状態で配合される
ため抗菌抗カビ作用の効率が悪く、十分な抗菌抗カビ性
が得られない。 また、塗料やプラスチックの原料樹脂が抗菌抗カビ性
粉末と反応したり、抗菌抗カビ性粉末の表面活性点に配
位したりして、変色する。 銀イオンや銀化合物を付着した抗菌抗カビ性粉末で
は、光の照射や硫化物の存在で着色する。 従来の抗菌抗カビ性粉末が水に接触すると、抗菌性・
抗カビ性を有する金属元素が溶出し、抗菌抗カビ効果の
持続性が低くなる。また、溶出した金属元素の量が多い
と安全性の点においても好ましくない。 基体粒子が光活性を有する場合、抗菌抗カビ性粉末に
光が照射されると原料樹脂を分解したり、変色させたり
する。
【0004】そこで、前記の問題点である塗料やプラス
チックへの分散性、原料樹脂の変色性や抗菌抗カビ効果
の持続性を改善するために、抗菌性・抗カビ性を有する
金属元素を付着した基体粒子上に、さらに、ケイ素、ア
ルミニウムの酸化物などの層を備えた抗菌抗カビ性粉末
が知られている(U.S.P.No5,180,585
を参照)。また、抗菌抗カビ効果の持続性、安全性を改
善するために、基体粒子上に、抗菌性・抗カビ性を有す
る金属元素が固溶化された無定形ガラス質被覆層を付着
した化粧料用抗菌抗カビ性粉末が知られている(特開平
8−40830号を参照)。
【0005】しかしながら、前記のように、抗菌性・抗
カビ性を有する金属元素をケイ素、アルミニウムの酸化
物などの層で覆ったとしても、該金属元素の保護が十分
できず、そのため、満足できる分散性、原料樹脂の変色
性や抗菌抗カビ効果の持続性を有する抗菌抗カビ性粉末
は得られていない。また、抗菌性・抗カビ性を有する金
属元素を無定形ガラス質被覆層に固溶化させた場合、抗
菌抗カビ効果の持続性は改善されるものの、抗菌抗カビ
効果が低下するという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために種々検討した結果、抗菌性・抗カ
ビ性を有する金属元素(B)を該金属元素(B)以外の
元素の酸化物または含水酸化物(C)中に存在させた複
合物として、該金属元素(B)を安定化させ、変色性や
抗菌抗カビ効果の持続性などの特性が改善でき、該複合
物を基体粒子(A)上に付着させることにより、塗料や
プラスチックに対する分散性が改善できることを見出し
た。さらに、基体粒子(A)上に付着させた前記の複合
物上に、抗菌性・抗カビ性を有する金属元素(B)以外
の元素の酸化物または含水酸化物(D)を付着させるこ
とにより、前記の特性がより一層改善できることなどを
見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、塗料やプラスチック
への分散性、変色性や抗菌抗カビ効果の持続性を改善し
た抗菌抗カビ性粉末を提供することにある。さらに、本
発明は、前記の抗菌抗カビ性粉末を簡便、かつ、効率よ
く製造する方法を提供することにある。
【0008】本発明は、基体粒子(A)上に、抗菌性・
抗カビ性を有する金属元素(B)を該金属元素(B)以
外の元素の酸化物または含水酸化物(C)中に存在させ
た複合物を付着してなることを特徴とする抗菌抗カビ性
粉末である。前記(A)の基体粒子とは、抗菌性・抗カ
ビ性を有する金属元素を担持する支持体粒子のことであ
る。この基体粒子としては、亜鉛、アルミニウム、ケイ
素、コバルト、ジルコニウム、スズ、セリウム、チタ
ン、鉄、ニッケル、バリウム、マグネシウム、マンガ
ン、リンなどの元素の化合物や高分子化合物などを用い
ることができる。特に、白色顔料として隠蔽力に優れた
チタンの酸化物または含水酸化物が基体粒子としては最
適なものである。基体粒子の形状は、特に限定されるも
のではなく、球状、略球状、粒状、針状、板状、繊維状
などの種々の形状のものを用いることができる。基体粒
子の大きさとしては、0.01〜10μm程度が適当で
あり、0.05〜1μmの範囲が好ましく、0.1〜
0.5μmの範囲がもっとも好ましい。基体粒子の大き
さが前記範囲より小さいと基体粒子の表面積が大きくな
るため基体粒子同士が凝集しやすくなり、十分な抗菌抗
カビ性が得られにくいため好ましくなく、また、基体粒
子の大きさが前記範囲より大きいと基体粒子の体積が大
きくなるため、十分な抗菌抗カビ性を得るには、多量の
抗菌抗カビ性粉末が必要となるため好ましくない。ま
た、基体粒子は、多孔性を有するもの、または、多孔性
を有さないものを区別なく用いることができる。基体粒
子の比表面積は、1〜500m2 /g程度が好ましく、
5〜100m2 /gの範囲がより好ましい。基体粒子の
比表面積が前記範囲より大きいと表面活性点が多くな
り、塗料やプラスチックの原料樹脂を変色しやすいため
好ましくなく、また、基体粒子の比表面積が前記範囲よ
り小さいと基体粒子の体積が大きくなるため、十分な抗
菌抗カビ性を得るには、多量の抗菌抗カビ性粉末が必要
となるため好ましくない。また、基体粒子には、アルミ
ニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウムなどの酸化物ま
たは含水酸化物の1種または2種以上であらかじめ表面
処理された基体粒子を用いてもかまわない。
【0009】次に、前記の(B)としては、銀、銅、亜
鉛、スズ、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム、水銀な
どを用いることができ、それらの元素を金属、化合物ま
たはイオンの状態で用いることができる。特に、銀、銅
および亜鉛からなる群より選ばれる元素の少なくとも1
種が、抗菌抗カビ効果に優れていることから好ましい金
属元素であり、基体粒子(A)上に付着した状態は、酸
化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの無機化
合物、有機金属塩、金属イオンまたは金属であることが
好ましい。抗菌抗カビ性粉末の作用機構は、抗菌性・抗
カビ性を有する金属元素(B)のイオンが徐々に溶出し
て作用する機構(オリゴディナミー)、あるいは、抗菌
性・抗カビ性を有する金属元素(B)のイオンまたは化
合物によって発生する活性酸素が作用する機構が考えら
れる。前記(B)の含有量は、抗菌抗カビ性粉末に対し
て、0.01〜2.0重量%の範囲が好ましく、0.1
〜0.5重量%の範囲がより好ましい。(B)の含有量
が0.01重量%より少ないと抗菌性・抗カビ性が得ら
れにくいため好ましくなく、2.0重量%より多くして
も抗菌性・抗カビ性の向上は見られず、金属元素による
着色やそのコストの点で好ましくない。
【0010】次に、前記の(C)は、抗菌性・抗カビ性
を有する金属元素(B)を複合化させるものである。複
合化させて得られる複合物とは、(B)の金属元素を
(C)の元素の酸化物または含水酸化物中に分散させて
存在させたものであり、たとえば、(B)と(C)とを
共沈殿させて得られる共沈殿物であり、(B)と(C)
との単なる混合物、それらの化合物やそれらの固溶体と
は異なる。この(C)としては、アルミニウム、ケイ
素、コバルト、ジルコニウム、セリウム、チタン、鉄、
ニッケル、バリウム、マグネシウム、マンガン、リン、
スズ、アンチモンなどの元素の酸化物または含水酸化物
を用いることができる。特に、アルミニウム、ケイ素、
チタンおよびジルコニウムからなる群より選ばれる元素
の少なくとも1種の酸化物または含水酸化物であること
が塗料やプラスチックへの分散性、抗菌性・抗カビ性を
有する金属元素の安定化などの点で好ましい。(C)の
含有量は、抗菌抗カビ性粉末に対して、酸化物に換算し
て0.05〜20重量%の範囲が好ましく、0.1〜5
重量%の範囲がより好ましい。(C)の含有量が0.0
5重量%より少ないと抗菌性・抗カビ性を有する金属元
素の安定化ができにくいため好ましくなく、20重量%
より多すぎると抗菌抗カビ効果が発現しにくいため好ま
しくない。また、(C)に対する前記(B)の重量比は
0.0005〜40の範囲が好ましく、0.02〜5の
範囲がより好ましい。
【0011】さらに、本発明は、前記の抗菌抗カビ性粉
末と同様に、基体粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性を
有する金属元素(B)を該金属元素(B)以外の元素の
酸化物または含水酸化物(C)中に存在させた複合物を
付着し、さらに、前記の複合物上に、該金属元素(B)
以外の元素の酸化物または含水酸化物(D)を付着して
なることを特徴とする抗菌抗カビ性粉末である。前記の
(D)は、複合物を覆うだけでもよいが、複合物と基体
粒子との全体を層になるように覆うのが好ましい。前記
(D)としては、アルミニウム、ケイ素、コバルト、ジ
ルコニウム、セリウム、チタン、鉄、ニッケル、バリウ
ム、マグネシウム、マンガン、リン、スズ、アンチモン
などの元素の酸化物または含水酸化物を用いることがで
きる。特に、アルミニウム、ケイ素、チタンおよびジル
コニウムからなる群より選ばれる元素の少なくとも1種
の酸化物または含水酸化物であることが塗料やプラスチ
ックへの分散性、抗菌性・抗カビ性を有する金属元素の
安定化などの点で好ましい。(D)の含有量は、抗菌抗
カビ性粉末に対して、酸化物に換算して0.05〜20
重量%の範囲が好ましく、0.1〜5重量%の範囲がよ
り好ましい。(D)の含有量が0.05重量%より少な
いと抗菌性・抗カビ性を有する金属元素の安定化ができ
にくいため好ましくなく、20重量%より多すぎると抗
菌抗カビ効果が発現しにくいため好ましくない。
【0012】なお、本発明の抗菌抗カビ性粉末の表面
を、トリエタノールアミン、トリメチロールアミンなど
のアルカノールアミン、ポリエチレンワックス、流動パ
ラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、合成パ
ラフィンなどのワックス、ジメチルポリシロキサン、メ
チルハイドロジエンポリシロキサン、シリコン樹脂など
のシリコン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス
(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル基の有機
反応性基を持つシランカップリング剤、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシランなどのメタクリロキシ
基の有機反応性基を持つシランカップリング剤、β−
(3、4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン
などのエポキシ基の有機反応性基を持つシランカップリ
ング剤、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−フェニルプロピルトリエトキ
シシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメト
キシシランなどのアミノ基の有機反応性基を持つシラン
カップリング剤、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シランなどのメルカプト基の有機反応性基を持つシラン
カップリング剤、γ−クロルプロピルトリメトキシシラ
ンなどのクロルプロピル基の有機反応性基を持つシラン
カップリング剤、トリメチルクロルシランなどのシラン
カップリング剤、イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリス(ジオキチルパイロホス
フェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノ
エチル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビ
ス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネ
ート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレン
チタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネー
ト、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチ
タネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチ
タネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェー
ト)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタ
ネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファ
イト)チタネートなどのチタネート系カップリング剤、
アセトアルコキシアルミニウムジイシプロピレートなど
のアルミニウム系カップリング剤、ステアリン酸、ラウ
リン酸などの脂肪酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸ナトリウ
ム、ラウリン酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウ
ムなどの金属脂肪酸塩、ステアリン酸アミド、パルミチ
ン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビ
スステアロアミド、オレイン酸アミド、エシル酸アミド
などの脂肪酸アミド、ブチルステアレート、硬化ヒマシ
油、エチレングリコールモノステアレートなどのエステ
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリットなど
のポリオール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ルなどのアルコール、塩素化ナフタリンなどの塩素化炭
化水素の少なくとも1種で処理したものは、プラスチッ
クなどに対する分散性が極めてよく、プラスチックなど
の成形体の抗菌抗カビ効果をより一層高めることができ
る。
【0013】本発明の抗菌抗カビ性粉末は、種々の菌
類、細菌類、カビ類に対して効力を発揮する。たとえ
ば、Bacillus subtilis(バチルス
ズブチリス)、Staphylococcus aur
eus(スタフィロコッカス アウレウス)、Stre
ptococcus pyogenes(ストレプトコ
ッカス ピオジェネス)などのグラム陽性菌、Esch
erichia coli(エシェリチア コリー)、
Salmonella typhimurium(サル
モネラ ティフィムリウス)、Klebsiella
pneumoniae(クレブシェラ ニューモニア
エ)、Serratia marcescens(セラ
チア マルセッセンス)、Proteus morga
nii(プロセウス モルガニ)、Proteus v
ulgaris(プロテウス ブルガリス)、Pseu
domonas aeruginosia(シュードモ
ナス アエルギノーザ)、Vibrio paraha
emolyticus(ビブリオパラハエモリティカ
ス)などのグラム陰性菌、Trichophyton
mentagraphytes(トリコフィトン メン
タグロフィテス)、Trichophyton rub
rum(トリコフィトン ルブラム)、Candida
albicans(キャンディダ アルビカンス)、
Penicillium chrysogenum(ペ
ニシリウム クリソゲナム)、Penicillium
citrinum(ペニシリウム シトリナム)、C
ladosporium fulvum(クラドスポリ
ウム フルバム)、Aspergillus fumi
gatus(アスペルギルス フミガーツス)、Asp
ergillus niger(アスペルギルス ニガ
ー)、Cladosporium herbarum
(クラドスポリウム ヘルバルム)などの真菌類が対象
として挙げられる。
【0014】次に、本発明は、抗菌抗カビ性粉末の製造
方法であって、まず、基体粒子(A)を水に懸濁させて
懸濁液とし、次いで、得られた懸濁液に、抗菌性・抗カ
ビ性を有する金属元素(B)の水可溶性化合物と該金属
元素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物(C)
となる水可溶性化合物とを添加し、共沈殿させて、生成
する複合物を基体粒子上に付着させる。共沈殿する方法
としては、(1)前記(B)の水可溶性化合物を添加
し、次いで、懸濁液のpHを両者が共沈殿する範囲にな
るように前記(C)となる水可溶性化合物を添加する方
法、(2)前記(C)となる水可溶性化合物を添加し、
次いで、懸濁液のpHを両者が共沈殿する範囲になるよ
うに前記(B)の水可溶性化合物を添加する方法、
(3)前記(B)の水可溶性化合物と前記(C)となる
水可溶性化合物とを添加し、次いで、酸またはアルカリ
を添加して、懸濁液のpHを両者が共沈殿する範囲に調
整する方法、(4)前記(B)の水可溶性化合物と前記
(C)となる水可溶性化合物と、必要に応じて酸または
アルカリとを、懸濁液のpHを両者が共沈殿する範囲に
なるように同時に添加する方法などを用いることができ
る。なお、前記(B)の水可溶性化合物または前記
(C)となる水可溶性化合物を単一で懸濁液に添加した
際、それが単一で沈殿しないように、懸濁液のpHを酸
性またはアルカリ性に調整しておくのが好ましい。ま
た、懸濁液に還元剤を添加して、抗菌性・抗カビ性を有
する金属元素(B)の化合物またはイオンを還元し、金
属の状態で複合化することもできる。前記(B)の水可
溶性化合物としては、硝酸銀、硫酸銀、塩化銅、硝酸
銅、硫酸銅、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、ジアンミ
ン銀錯体塩、テトラアンミン銅錯体塩、テトラアンミン
亜鉛錯体塩、ケイ酸銀などを挙げることができ、この水
可溶性化合物のなかから少なくとも1種を用いることが
できる。また、前記(C)となる水可溶性化合物として
は、たとえば、塩化チタン(TiCl3 、TiC
4 )、硫酸チタン、オキシ硫酸チタン、ケイ酸アルカ
リ金属塩、アルミン酸アルカリ金属塩、水酸化アルミニ
ウム、硝酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム、オキシ硫
酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウムなどを挙げること
ができ、水可溶性化合物のなかから少なくとも1種を用
いることができる。
【0015】次いで、得られた共沈殿生成物を濾過し、
乾燥する。乾燥の温度は、80〜200℃程度の温度が
適当である。さらに、必要に応じて、得られた乾燥物を
粉砕してもよい。また、必要に応じて、得られた乾燥物
を200〜1000℃程度の温度、より好ましくは30
0〜600℃程度の温度で焼成したり、あるいは、抗菌
性・抗カビ性を有する金属元素(B)の化合物またはイ
オンを還元して金属の状態としてもよい。前記の焼成
は、抗菌性・抗カビ性を有する金属元素を含有する複合
物を基体粒子上に強固に付着させることができ、抗菌抗
カビ効果の持続性をより一層改善することができるた
め、好ましい手段である。このようにして本発明の抗菌
抗カビ性粉末が得られる。
【0016】さらに、本発明は、抗菌抗カビ性粉末の製
造方法であって、前記の方法と同様に、基体粒子(A)
の水懸濁液に、抗菌性・抗カビ性を有する金属元素
(B)の水可溶性化合物と該金属元素(B)以外の元素
の酸化物または含水酸化物(C)となる水可溶性化合物
とを添加し、共沈殿させて、生成する複合物を基体粒子
上に付着させ、次いで、前記の水懸濁液に、該金属元素
(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物(D)とな
る水可溶性化合物を添加し、沈殿させて、前記の複合物
上に(D)を付着させる抗菌抗カビ性粉末の製造方法で
ある。(D)となる水可溶性化合物を沈殿させる方法と
しては、水懸濁液のpHを前記の(D)が沈殿する範囲
に調整したり、加熱加水分解したりする方法を用いるこ
とができる。前記(D)となる水可溶性化合物として
は、たとえば、塩化チタン(TiCl3、TiC
4 )、硫酸チタン、オキシ硫酸チタン、ケイ酸アルカ
リ金属塩、アルミン酸アルカリ金属塩、水酸化アルミニ
ウム、硝酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム、オキシ硫
酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウムなどを挙げること
ができ、水可溶性化合物のなかから少なくとも1種を用
いることができる。
【0017】次いで、得られた沈殿生成物を濾過し、乾
燥する。乾燥の温度は、80〜200℃程度の温度が適
当である。さらに、必要に応じて、得られた乾燥物を粉
砕してもよい。また、必要に応じて、得られた乾燥物を
200〜1000℃程度の温度、より好ましくは300
〜600℃程度の温度で焼成したり、あるいは、抗菌性
・抗カビ性を有する金属元素(B)の化合物またはイオ
ンを還元して金属の状態としてもよい。前記の焼成は、
抗菌性・抗カビ性を有する金属元素を含有する複合物を
基体粒子上に強固に付着させることができ、抗菌抗カビ
効果の持続性をより一層改善することができるため、好
ましい手段である。このようにして本発明の抗菌抗カビ
性粉末が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌抗カビ性粉末の概念
図を図1に示す。これは、抗菌性・抗カビ性を有する金
属元素(B)を複合物として、基体粒子(A)上に付着
したものである。また、本発明の別の抗菌抗カビ性粉末
の概念図を図2に示す。これは、基体粒子(A)上に付
着した複合物の上に、さらに、金属元素(B)以外の元
素の酸化物または含水酸化物(D)を付着したものであ
る。これらのように構成することにより、抗菌性・抗カ
ビ性を有する金属元素(B)が安定になり抗菌抗カビ効
果の持続性や変色性が改善されるとともに、塗料やプラ
スチックへの分散性も改善される。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 塩素法で製造された酸化チタン(平均一次粒子径約0.
2μm、比表面積10m2 /g)を、pH11の水酸化
ナトリウム水溶液に入れ、さらに、ピロリン酸ナトリウ
ムを、TiO2 に対してP2 5 換算で0.06重量%
添加し、次いで、サンドミルで湿式粉砕して、酸化チタ
ン水懸濁液(試料1)を得た。この試料1をTiO2
算で300g/lの濃度に純水を用いて希釈した後、水
酸化ナトリウム水溶液でpHを10に調整した。引き続
き、攪拌下、この水懸濁液を加熱して75℃に昇温し、
その温度を保持しながら20分間熟成した後、TiO2
に対してSiO2 換算で4重量%に相当するケイ酸ナト
リウム水溶液(SiO2 換算で83重量%)を60分か
けて添加した。次いで、攪拌下、この水懸濁液を加熱し
て90℃に昇温し、その温度を保持しながら30分間熟
成した後、TiO2に対してAg換算で0.5重量%に
相当する硝酸銀水溶液(Ag換算で2重量%)を20分
かけて添加し、次いで、20分間熟成した。引き続き、
この水懸濁液のpHを硫酸水溶液で5.5に調整し、6
0分間熟成し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液でpH
を7.0に調整した後、濾過し、洗浄し、大気中で15
0℃の温度で3時間乾燥し、乳鉢で粉砕して、酸化チタ
ン基体粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性を有する金属
銀元素(B)をケイ素の酸化物または含水酸化物(C)
中に存在させた共沈殿複合物を付着してなる、本発明の
抗菌抗カビ性粉末(試料A)を得た。
【0021】実施例2 実施例1において、酸化チタン水懸濁液にケイ酸ナトリ
ウム水溶液と硝酸銀水溶液とを順次添加し、硫酸水溶液
でpHを5.5に調整し、60分間熟成した後、次い
で、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8.0に調整し、
TiO2 に対してAl2 3 換算で1.5重量%に相当
するアルミン酸ナトリウム水溶液(Al23 換算で3
0重量%)と1重量%の硫酸水溶液とを60分かけて同
時に添加し、60分間熟成し、次いで、水酸化ナトリウ
ム水溶液でpHを7.0に調整し、濾過し、洗浄し、大
気中で150℃の温度で3時間乾燥し、乳鉢で粉砕する
こと以外は実施例1と同様に処理して、酸化チタン基体
粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性を有する金属銀元素
(B)をケイ素の含水酸化物(C)中に存在させた共沈
殿複合物を付着し、さらに、該共沈殿複合物上に、アル
ミニウムの含水酸化物(D)を付着してなる、本発明の
抗菌抗カビ性粉末(試料B)を得た。
【0022】比較例1 実施例1において、ケイ酸ナトリウム水溶液を加えない
こと以外は実施例1と同様に処理して、比較試料(試料
C)を得た。
【0023】実施例3 実施例1に記載した方法に準じて酸化チタン水懸濁液
(試料1)を得た後、TiO2 換算で300g/lの濃
度に純水を用いて希釈し、水酸化ナトリウム水溶液でp
Hを10に調整した。引き続き、攪拌下、この水懸濁液
を加熱して60℃に昇温し、その温度を保持しながら3
0分間熟成した後、TiO2 に対してAg換算で0.5
重量%に相当するジアンミン銀硝酸塩水溶液(Ag換算
で1重量%)を20分かけて添加し、次いで、20分間
熟成した。引き続き、この水懸濁液に、基体粒子のTi
2 に対してTiO2 換算で4重量%に相当する四塩化
チタン水溶液(TiO2 換算で20重量%)を30分か
けて添加した後、30分間熟成した。次いで、この水懸
濁液に、TiO2 に対してAl2 3 換算で2.0重量
%に相当するアルミン酸ナトリウム水溶液(Al2 3
換算で30重量%)を20分かけて添加し、30分間熟
成し、次いで、硫酸水溶液でpHを7.0に調整し、6
0分間熟成した後、濾過し、洗浄し、大気中で150℃
の温度で3時間乾燥し、乳鉢で粉砕して、酸化チタン基
体粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性を有する金属銀元
素(B)をチタンの含水酸化物(C)中に存在させた共
沈殿複合物を付着し、さらに、該共沈殿複合物上に、ア
ルミニウムの含水酸化物(D)を付着してなる、本発明
の抗菌抗 カビ性粉末(試料D)を得た。
【0024】比較例2 実施例3において、四塩化チタン水溶液とアルミン酸ナ
トリウム水溶液とを加えないこと以外は実施例3と同様
に処理して、比較試料(試料E)を得た。
【0025】比較例3 実施例1に記載した方法に準じて酸化チタン水懸濁液
(試料1)を得た後、この酸化チタン水懸濁液を濾過
し、洗浄し、大気中で150℃の温度で3時間乾燥し、
乳鉢で粉砕して、比較試料(試料F)を得た。
【0026】実施例および比較例で得られた試料(A〜
F)を下記のとおりに評価した結果を表1に示す。この
結果から、本発明の抗菌抗カビ性粉末は、抗菌性・抗カ
ビ性を有する銀の溶出が少ないにもかかわらず、比較例
の試料と同程度またはそれ以上の抗菌抗カビ効果が認め
られ、さらに、変色性も低いことがわかった。 (1)抗菌性・抗カビ性評価 1ppm、10ppmのそれぞれの濃度の試料の滅菌水
懸濁液10mlを三角フラスコに入れ、次いで、大腸菌
を106 個/mlになるように加えた。引き続き、この
三角フラスコを28℃の温度で3時間震盪した後、この
水懸濁液中の生菌数を普通寒天培地による平板塗布法で
カウントした。なお、表1中、生菌数の欄のNDは検出
限界(10個/ml)以下であることを示す。 (2)抗菌性・抗カビ性を有する金属元素の溶出量評価 20g/lの濃度の試料の水懸濁液10mlを三角フラ
スコに入れた後、28℃の温度で1時間震盪した。引き
続き、この水懸濁液を遠心分離機を用いて試料と溶液と
を分離し、得られた溶液を孔径0.2μmのメンブラン
フィルターを通した後、この溶液中に存在する溶出した
抗菌性・抗カビ性を有する金属元素を分析した。なお、
表1中、銀溶出量の欄のNDは検出限界(0.1pp
m)以下であることを示す。 (3)変色性評価 20g/lの濃度の試料の水懸濁液10mlを震盪しな
がらブラックライト(ピーク波長365nm、紫外線強
度4mW/cm2 )を4時間照射した。次いで、この水
懸濁液を150℃の温度で乾燥して、変色の度合いを観
察した。なお、表1中、○は変色が認められないもの、
△は変色が僅かに認められたもの、×は変色が認められ
たものを示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明は、基体粒子(A)上に、抗菌性
・抗カビ性を有する金属元素(B)を該金属元素(B)
以外の元素の酸化物または含水酸化物(C)中に存在さ
せた複合物を付着してなることを特徴とする抗菌抗カビ
性粉末であって、塗料やプラスチックへの分散性、変色
性や抗菌抗カビ効果の持続性に優れた抗菌抗カビ性粉末
である。また、本発明は、基体粒子(A)上に、抗菌性
・抗カビ性を有する金属元素(B)を該金属元素(B)
以外の元素の酸化物または含水酸化物(C)中に存在さ
せた複合物を付着し、さらに、該複合物上に、該金属元
素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物(D)を
付着してなることを特徴とする抗菌抗カビ性粉末であっ
て、塗料やプラスチックへの分散性、変色性や抗菌抗カ
ビ効果の持続性により一層優れた抗菌抗カビ性粉末であ
る。
【0029】また、本発明は、基体粒子(A)の水懸濁
液に、抗菌性・抗カビ性を有する金属元素(B)の水可
溶性化合物と該金属元素(B)以外の元素の酸化物また
は含水酸化物(C)となる水可溶性化合物とを添加し、
共沈殿させて生成物を得、次いで、得られた生成物を濾
過し、乾燥することを特徴とする抗菌抗カビ性粉末の製
造方法、さらには、基体粒子(A)の水懸濁液に、抗菌
性・抗カビ性を有する金属元素(B)の水可溶性化合物
と該金属元素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化
物(C)となる水可溶性化合物とを添加し、共沈殿さ
せ、次いで、該水懸濁液に、該金属元素(B)以外の元
素の酸化物または含水酸化物(D)となる水可溶性化合
物を添加し、沈殿させて生成物を得、次いで、得られた
生成物を濾過し、乾燥することを特徴とする抗菌抗カビ
性粉末の製造方法であって、前記の抗菌抗カビ性粉末を
効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌抗カビ性粉末の概念図である。
【図2】本発明の抗菌抗カビ性粉末の概念図である。
【符号の説明】 (A) 基体粒子 (B) 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素 (C) 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素(B)以外
の元素の酸化物または含水酸化物 (D) 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素(B)以外
の元素の酸化物または含水酸化物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性
    を有する金属元素(B)を該金属元素(B)以外の元素
    の酸化物または含水酸化物(C)中に存在させた複合物
    を付着してなることを特徴とする抗菌抗カビ性粉末。
  2. 【請求項2】 基体粒子(A)上に、抗菌性・抗カビ性
    を有する金属元素(B)を該金属元素(B)以外の元素
    の酸化物または含水酸化物(C)中に存在させた複合物
    を付着し、さらに、該複合物上に、該金属元素(B)以
    外の元素の酸化物または含水酸化物(D)を付着してな
    ることを特徴とする抗菌抗カビ性粉末。
  3. 【請求項3】 基体粒子(A)がチタンの酸化物または
    含水酸化物であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の抗菌抗カビ性粉末。
  4. 【請求項4】 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素
    (B)が銀、銅および亜鉛からなる群より選ばれる元素
    の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の抗菌抗カビ性粉末。
  5. 【請求項5】 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素
    (B)以外の元素の酸化物または含水酸化物(C)が、
    アルミニウム、ケイ素、チタンおよびジルコニウムから
    なる群より選ばれる元素の少なくとも1種の酸化物また
    は含水酸化物であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の抗菌抗カビ性粉末。
  6. 【請求項6】 抗菌性・抗カビ性を有する金属元素
    (B)以外の元素の酸化物または含水酸化物(D)が、
    アルミニウム、ケイ素、チタンおよびジルコニウムから
    なる群より選ばれる元素の少なくとも1種の酸化物また
    は含水酸化物であることを特徴とする請求項2に記載の
    抗菌抗カビ性粉末。
  7. 【請求項7】 基体粒子(A)の水懸濁液に、抗菌性・
    抗カビ性を有する金属元素(B)の水可溶性化合物と該
    金属元素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物
    (C)となる水可溶性化合物とを添加し、共沈殿させて
    生成物を得、次いで、得られた生成物を濾過し、乾燥す
    ることを特徴とする抗菌抗カビ性粉末の製造方法。
  8. 【請求項8】 基体粒子(A)の水懸濁液に、抗菌性・
    抗カビ性を有する金属元素(B)の水可溶性化合物と該
    金属元素(B)以外の元素の酸化物または含水酸化物
    (C)となる水可溶性化合物とを添加し、共沈殿させ、
    次いで、該水懸濁液に、該金属元素(B)以外の元素の
    酸化物または含水酸化物(D)となる水可溶性化合物を
    添加し、沈殿させて生成物を得、次いで、得られた生成
    物を濾過し、乾燥することを特徴とする抗菌抗カビ性粉
    末の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003007719A1 (en) * 2001-07-18 2003-01-30 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Cleansers, cleansing system, bleaching agents and compositions for enviromental conservation
JP2012149023A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 防カビ剤及びその製造方法
KR102458593B1 (ko) * 2022-03-04 2022-10-25 주식회사 에스에이치글로벌 부착력이 강화된 무기항균제를 함유하는 부직포 표면 코팅용 조성물의 제조방법 및 그를 이용한 코팅층이 형성된 부직포 크리너

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