JPH09278603A - 微生物の繁殖防止材およびその製造方法 - Google Patents

微生物の繁殖防止材およびその製造方法

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JPH09278603A
JPH09278603A JP11576396A JP11576396A JPH09278603A JP H09278603 A JPH09278603 A JP H09278603A JP 11576396 A JP11576396 A JP 11576396A JP 11576396 A JP11576396 A JP 11576396A JP H09278603 A JPH09278603 A JP H09278603A
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JP
Japan
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water
antibacterial
microorganisms
floating
synthetic resin
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Application number
JP11576396A
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English (en)
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Takayoshi Kaizuka
孝義 貝塚
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Daisho Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Daisho Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給水タンク等の貯留水中における微生物の繁殖
を極力防止でき、しかも交換が容易な繁殖防止材を提供
する。 【解決手段】熱可塑性合成樹脂材にて成形した浮材の表
面に、合成樹脂材が硬化する前に抗菌材をまぶし、合成
樹脂材を冷却して硬化させることにより前記抗菌材を付
着せしめて浮材の表面に抗菌材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水タンク内や空調
装置の冷却塔内等の貯留水に投入、散布して細菌やかび
等の微生物が繁殖することを防ぐ繁殖防止材およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】ビルの屋上に設けられた給
水タンクやトイレ洗浄水の貯水タンク、あるいは空調装
置の冷却塔等の貯留水には大腸菌等の細菌類、あるいは
ぬめりの原因となる黒かび等の微生物が繁殖し易く、非
常に不衛生であるが、これら微生物を殺菌するのに薬剤
を投入すると、この薬剤が人体に悪影響を及ぼしてしま
うという問題がある。
【0003】また、近年空調装置における冷却塔内の貯
留水に繁殖する細菌がレジオネラ症と呼ばれる肺炎の原
因となることがわかり、ビル等の屋上に設けられた冷却
塔から細菌に汚染された水が飛散することにより細菌が
広範囲に拡がり、社会問題となっており、冷却塔内にお
ける細菌の繁殖を極力防止することが至上要望となって
いる。
【0004】粒状に形成したセラミックスの表面に、銀
や銅等の金属をコーティングした抗菌材が従来からあ
り、この抗菌材は水中に溶出して殺菌するのではなく、
抗菌材が微生物に触れることにより微生物を殺菌して繁
殖を防止するようになっている。
【0005】上述した従来の抗菌材を給水タンク等にお
ける微生物の繁殖防止に使用する場合には抗菌材をその
まま貯留水中に投入して使用している。細菌やかびの胞
子は空気中を浮遊して水面から貯留水中に侵入し、しか
も貯留水の水面は酸素を豊富に得られるので、細菌やか
びが繁殖しやすいが、抗菌材は比重が水より大であるの
で、抗菌材を貯留水に投入すると底に沈んでしまって微
生物との接触頻度が少なく、折角の抗菌、殺菌作用を充
分に発揮することができないという問題があった。
【0006】さらに、底部に排水口を有する給水タンク
では抗菌材が排水口から流れ出したり、排水口を塞いだ
りする問題もあり、また、抗菌材を新しいものと交換す
るには、一旦貯留水を抜き取り、貯留水の底に沈んでい
た抗菌材を取り出さなければならず、交換作業に手間が
掛かるという問題もあった。
【0007】また、発泡ポリスチレン樹脂等の浮力を有
する素材よりなる中空容器に通水用の孔をあけ、この容
器の中空内部に抗菌材を収容して貯留水の水面に浮くよ
うにしたもの(特開平7−178393号公報)もある
が、抗菌材が容器の表面ではなく中空内部に収容されて
いるので、微生物が空気中から貯留水面に侵入する際の
殺菌効果が充分とは解し難い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的とするとこ
ろは、微生物が繁殖しやすい貯留水の水面において抗菌
材に微生物を接触せしめることにより、給水タンク等の
貯留水中における微生物の繁殖を極力防止でき、しかも
交換が容易な繁殖防止材を提供することにある。
【0009】しかして本発明に係る微生物の繁殖防止材
は、浮材の表面に抗菌材を設けたものとしてある。ま
た、その製造方法は熱可塑性合成樹脂材にて成形した浮
材の表面に、合成樹脂材が硬化する前に抗菌材をまぶ
し、合成樹脂材を冷却して硬化させることにより前記抗
菌材を付着せしめて浮材の表面に抗菌材を設けることを
特徴としている。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る微生物の繁殖防止材の実
施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明す
る。浮材1は例えば熱可塑性合成樹脂材を中空球状に成
形したものとしてあって、中空部2の容積を適宜設定す
ることにより繁殖防止材全体としての見かけ比重を水よ
りも小にして水に浮くようにしてある。
【0011】浮材1の表面には、図2に拡大して示すよ
うに細粒状の抗菌材3を付着せしめてあり、浮材の表面
全体を覆う抗菌材層4を形成してある。抗菌材には各種
のものがあるが、例えば銀や銅等の金属を細粒状のセラ
ミックス表面にコーティングしたものが望ましい。
【0012】上述した構成の繁殖防止材は熱可塑性合成
樹脂材を中空球状の浮材1に成形し、成形直後の合成樹
脂材がまだ軟らかいうちに、浮材の表面に抗菌材3をま
ぶし、合成樹脂材を冷却して硬化させることにより抗菌
材を浮材に固着させて製造する。
【0013】なお、接着剤を用いて浮材の表面に抗菌材
を付着させたり、抗菌材を成形前の合成樹脂材に混練し
て繁殖防止材を製造することもできるが、これらの製造
方法では抗菌材が接着剤や合成樹脂材に覆われて抗菌、
殺菌効果を充分に発揮できない場合がある。
【0014】上述のように構成した本発明に係る繁殖防
止材の作用を、図3に示す水槽5内に投入、散布して使
用する場合の具体例に基づいて説明する。水槽5内に適
宜個数の繁殖防止材6を投入、散布し、繁殖防止材が貯
留水7の水面を覆うようにする。
【0015】水面に浮かぶ繁殖防止材6は、給排水され
る水の流れにより貯留水の水面を揺動する。したがっ
て、水中の細菌やかび等の微生物が繁殖防止材6表面の
抗菌材に接触する頻度が高く、また、空気中に浮遊する
微生物が水中に入る際には、まず水面に浮かぶ繁殖防止
材に接触して抗菌材の作用により殺菌されるので、貯留
水中での細菌やかび等の微生物の繁殖が防止される。
【0016】上述した実施例においては、浮材1を中空
球状のものとしてあるが、図4に示す第2実施例のよう
に浮材8を発泡スチロール等の発泡合成樹脂材で構成
し、浮材8の表面に抗菌材を付着させて抗菌材層9を形
成してもよい。なお、上述した各実施例では浮材を球状
に成形したものとしてあるが、浮材は球状のものでなく
てもよく、例えば多面体や表面に凹凸のある形状のもの
であっても何ら差し支えない。
【0017】
【発明の作用、効果】本発明に係る微生物の繁殖防止材
およびその製造方法は上述した構成のものとしてあるの
で、次の作用、効果を奏し得る。本発明に係る繁殖防止
材は浮材により貯留水の水面に浮かぶので、繁殖防止材
で貯留水の水面を覆うことにより、空気中からの微生物
がまず繁殖防止材表面の抗菌材に接触してその大部分が
殺菌される。
【0018】しかも貯留水の水面は特に微生物が繁殖し
やすい部分であるから、抗菌材と微生物の接触頻度が高
く、また水面に浮いた繁殖防止材は貯留水の流れによっ
て揺動するので、さらに抗菌材と微生物との接触頻度が
高まり、微生物の繁殖防止効果が極めて高い。
【0019】また、本発明の繁殖防止材を空調装置の冷
却塔内に投入、散布して使用する場合には、上述した微
生物の繁殖防止効果が極めて高いことによる効果だけで
なく、冷却水の飛散をも抑えることができ、したがっ
て、冷却塔から細菌に汚染された水の飛散が原因となる
レジオネラ症の防止効果をより一層向上せしめることが
できる。
【0020】さらに、底部に排水口を備える給水タンク
等に使用しても排水口から流れ出したり塞いだりするよ
うなことがなく、また繁殖防止材を新しいものと交換す
る場合には貯留水を抜いたりする必要がなく、古い繁殖
防止材を容易に回収することができる。
【0021】また、抗菌材から水への溶出物は殆どな
く、水に溶かして殺菌する薬剤とは異なり人体に無害で
あり、飲料水用のタンク等にも安全に使用できる。さら
に、本発明の繁殖防止材は製造が容易で、しかも低コス
トに製造することができる。
【0022】また、本発明の製造方法では浮材を構成す
る合成樹脂材が軟らかいうちに浮材表面に抗菌材をまぶ
し、合成樹脂材の硬化により抗菌材を固着させるので、
抗菌材の表面が合成樹脂材に覆われてしまうようなこと
がなく、抗菌材の抗菌、殺菌作用を充分に発揮させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微生物の繁殖防止材の実施例を示
す一部破断正面図。
【図2】同上の一部拡大断面図。
【図3】本発明に係る微生物の繁殖防止材の使用状態を
示す縦断面図。
【図4】本発明に係る微生物の繁殖防止材の第2実施例
を示す一部破断正面図。
【符号の説明】
1 浮材 2 中空部 3 抗菌材 4 抗菌材層 5 水槽 6 繁殖防止材 7 貯留水 8 浮材 9 抗菌材層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮材の表面に抗菌材を設けてなる微生物の
    繁殖防止材。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂材にて成形した浮材の表
    面に、合成樹脂材が硬化する前に抗菌材をまぶし、合成
    樹脂材を冷却して硬化させることにより前記抗菌材を付
    着せしめて浮材の表面に抗菌材を設けることを特徴とす
    る微生物の繁殖防止材の製造方法。
JP11576396A 1996-04-12 1996-04-12 微生物の繁殖防止材およびその製造方法 Pending JPH09278603A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002223738A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Seiko Sangyo:Kk 抗菌または殺菌する方法及び残留塩素除去方法
JP2010033917A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム

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