JPH0587383U - ホース - Google Patents

ホース

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JPH0587383U
JPH0587383U JP3562892U JP3562892U JPH0587383U JP H0587383 U JPH0587383 U JP H0587383U JP 3562892 U JP3562892 U JP 3562892U JP 3562892 U JP3562892 U JP 3562892U JP H0587383 U JPH0587383 U JP H0587383U
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JP
Japan
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hose
antibacterial agent
water
layer
antibacterial
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Pending
Application number
JP3562892U
Other languages
English (en)
Inventor
袈裟美 後藤
Original Assignee
株式会社三洋化成
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホース内部における水藻、微生物、カビ等の
発生を防止する。 【構成】 合成樹脂製ホース21で、その内層22を抗
菌剤を混入した素材で成形する。内層22に含まれた抗
菌剤による抗菌作用により、ホース21の内面21aに
水藻、微生物、カビ等の発生、増殖が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、園芸用や散水用等に使用される合成樹脂製ホース(以下、単にホー スともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のホースとしては、単層あるいは多層のものがあるが、一般には、塩化 ビニル、可塑剤、安定剤、顔料等を材料(成分)として押し出し成形により成形 される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、こうしたホースを使用して散水等を行った場合には、ホースの内部 (内側)に、いくらかの水が残存する。本来は、水抜きをした後で、リールなど に巻き取って収納するのが望ましいが、一般には、ホースが長い場合には面倒な こともあって、水抜きされることなく収納されるものである。とくに、一般家庭 での散水などに使用される場合には、収納されることもなく、そのまま放置され ている場合も多い。 こうした従来の使用形態で、使用後、ホースを長時間放置しておくと、ホース 内に残留した水には次第に水藻や雑菌等の微生物(ぬめり)が発生、増殖し、長 期間経過後においては、その内面が著しく汚染される。これは、使用者に不快感 を与えるとともに、周囲の環境を不衛生なものとする一因ともなっている。特に 、透明のホースの場合には、内面に発生した水藻等が外部(側)から汚れとなっ て目立つために、外観を損なうばかりか、見る者に対して不潔であるとの印象を 与えていた。また、ホースに散水用のノズルを接続して使用すると、経時的に、 その機構部分に水藻等が付着、堆積して作動不良を起こしたり、詰まってしまう 等、ノズルの故障の要因ともなっていた。
【0004】 また、ホースは飲料水の給水等にも用いられるが、この場合には、飲料水中に 雑菌等が混入することとなるから、衛生上ないし健康上からしても問題は深刻で ある。一方で、その洗浄、除去は事実上不可能のために、こうした問題の存在を 承知の上で使用を続けているというのが実情である。さらに、空調機器の配管等 に用いる場合には、ホース内に付いた露からカビ等が発生し、室内の空気を汚す といった問題も指摘されている。
【0005】 本考案は、こうした課題を解決するためになされたものであり、ホース内部に おける水藻、微生物、カビ等の発生、増殖を防止し、常に清潔な状態で使用し得 るホースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本考案は、園芸用や散水用等に使用されるホース であって、内面を、抗菌剤が混入された素材により成形したものである。
【0007】
【作用】
上記の構成により、ホース内部の残留水中に発生する水藻、微生物、カビ、雑 菌等は、ホース内面の抗菌剤の作用によって、その生育ないし増殖が阻害され、 あるいは殺菌される。したがって、本考案に係るホースによれば、ホース内部に おける水藻等の発生が有効に防止される結果、それを清潔かつ快適な状態で使用 し続けることができる。とりわけ、透明ホースに適用した場合には、長期に亘っ て美観が保持され、その寿命の延長も期待される。
【0008】
【実施例】
次に、本考案を園芸用ホースに具体化した第1実施例について、図1を参照し て説明する。 図1は本例のホース1の断面であって、単層の合成樹脂製で円管状を成すホー スである点、一般のホースと異なる点はないが、次のように構成されている。
【0009】 すなわち、本例では、その素材中に、抗菌剤が適量ブレンド(混入)されたも ので成形されている。具体的には、本例では、ホース1のコンパウンド素地は、 塩化ビニル60%(重量比、以下同じ)、可塑剤35%、安定剤3〜4%、顔料 (適量)及び抗菌剤1%からなる。そして、本例における抗菌剤は、三次元の網 目構造を有する多孔質のゼオライトを母体とし、これに銀、銅、亜鉛等の抗菌性 金属の1種または2種以上をイオン結合させて構成されたものであって、化学的 に安定で、抗菌効果が長期に亘り保持され、さらに、安全性も高い無機系抗菌剤 (食品衛生法に適合)とされている。
【0010】 しかして、上記素地からなる本例のホース1は、定法に従い、通常の押出し成 形機で製造される。すなわち、図示しない押出成形機を用い、上記した抗菌剤が 均等に混入された素材をホッパへ投入し、シリンダ内にて排出側へ送りつつ混合 し、所定温度で加熱、溶融させ、ダイを通して押出し、冷却槽に通して水冷し、 硬化させことにより連続的に成形される。
【0011】 そして、こうして得られた本例のホース1は、従来のホースと外観上異なる点 はなく、また同様の条件で使用できる上に、その維持においても格別の配慮(保 守)は不要である。 一方、使用後において、ホース1内に水が残った場合でも、素材に混入された 抗菌剤の作用により、その内面1aには、水藻、微生物、カビ等の発生、増殖が 防止される。これは、抗菌剤は、ゼオライトに銅等の抗菌性金属をイオン結合さ せたものであり、水中において、その金属イオンが微生物等(蛋白質)に吸着さ れて、その蛋白質の代謝を阻害するために、ホース1内での微生物等の発生が防 止されるためと考えられる。 これにより、本例のホース1においては、常に清潔な状態で使用することがで きる上、使用者に不快感を与えたり、周囲の環境を不衛生にしたりすることがな い。また、ホース1にノズルを接続して使用する場合でも、その機構部分に水藻 等が詰まるといった故障とも無縁である。とりわけ、透明のホースに適用する場 合には、その外観が損なわれることがなく好適である。 なお、本例では、ホース1の素地全体に抗菌剤を混入したので、内面1aのみ ならず外面においてもカビ等の発生が有効に防止される。
【0012】 さて、次に本考案を具体化した第2実施例について図2を参照して説明するが 、本例は、前例の改良とでも言うべきもので、2層構造のホースに適用したとい う点のみ相違するだけであるから、その点を中心に説明する。 すなわち、本例におけるホース21は、内層22,外層23の2層の合成樹脂 からなるものであって、内層1のコンパウンド素地は、前例のそれと同様である が、外層23のコンパウンド素地には抗菌剤を混入していない。
【0013】 そして、一般の2層式のホースと同様に定法に従って、通常の押出し成形機( 図示しない)で、前記したのと同様にして、各々のダイを通して内層及22び外 層23を同時成形し、内層22の外周に外層23を積層しつつ接着することで成 形される。なお、この際にはダイは、予め内層22の肉厚がホース21全体の肉 厚に対して適宜のものとなるように設定される。
【0014】 しかして、本例のホース21によれば、前例の場合と同様に、ホースの内面2 1aにおける水藻等の発生が有効に防止される。 しかも、本例では、ホース内の水に接する内層22の素地にのみ、抗菌剤を混 入して成形したものであるので、同じサイズ(径)の単層からなるホースに比較 すると、使用(消費)する抗菌剤の量は少なくてすむ。したがって、その分、コ ストの低減を図ることができる。また、単層のホースの場合と同量の抗菌剤を混 入して成形したものとすれば、より強力な抗菌効果を得ることができる。 なお、本例では、2層構造のホースに具体化したが、3層以上のホースに適用 できることは言うまでもない。例えば3層のホースに適用する場合においては、 中間層を除いた、内外層を構成する素材のみに、抗菌剤を混入して成形すれば、 第1実施例の場合と同様に、ホースの外面にも抗菌作用が得られ、外側表面にカ ビ等が発生することも有効に防止される。
【0015】 上記各実施例では、抗菌剤をホースの素材(材料)に混入して成形することで 、その内面に抗菌作用を保持させたものであるが、抗菌剤は、ホースの内面に抗 菌作用が果たされるように付与されたものであればよく、したがって、かならず しもホース自体の素材に混入しておく必要はない。例えば、抗菌剤を溶剤に混入 したものを素材とし、これを成形されたホースの内面に塗布(コーティング)す ることにより、抗菌性を有する薄膜を成形することであってもよい。因みに、こ の場合には抗菌剤は、その薄膜に見合う分で足りるから、より一層のコストの低 減が期待される。
【0016】 また抗菌剤としては、上記実施例のものに限定されるものではなく、本考案の 趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜のものを選択して使用することができる。ま た、その構成比率は、必要な抗菌作用(力)に応じて適宜に設定すればよく、当 然のことながら、上記実施例のものに限定されるものではない。なお、本考案に 係るホースは、園芸用や散水用のみならず、食品用(飲料水の給水等)、工業用 、空調機器用等、各種のホースに適用できる。さらに、合成樹脂製のみならず、 合成ゴム製のホースや繊維などによる補強材の層を備えたものにも適用できる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、本考案にかかるホースよれば、内面を 抗菌剤が混入された素材により成形したものであるから、その抗菌剤の作用によ って、内部における水藻、微生物、カビ等の発生や増殖の防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホースの第1実施例を示す断面図
である。
【図2】本考案に係るホースの第2実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1,21…ホース 1a,21a…内面 22…内層 23…外層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 園芸用や散水用等に使用されるホースで
    あって、内面を、抗菌剤が混入された素材により成形し
    たことを特徴とするホース。
JP3562892U 1992-04-28 1992-04-28 ホース Pending JPH0587383U (ja)

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JP3562892U JPH0587383U (ja) 1992-04-28 1992-04-28 ホース

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JP3562892U JPH0587383U (ja) 1992-04-28 1992-04-28 ホース

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JPH0587383U true JPH0587383U (ja) 1993-11-26

Family

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