JP3233576U - 高圧洗浄用ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】有害な病原菌やウイルスがホース表面に残存することがない新規な高圧洗浄用ホースを提供する。【解決手段】内面チューブ10の周囲を補強層20を介して覆うカバーチューブ30に銀系無機抗菌剤を含有する。これによって、仮にホース表面に有害な病原菌やウイルスが付着してもその銀系無機抗菌剤の優れた抗菌力によって増殖が抑制されてこれらがホース表面に残存することがなくなるため、これを清潔に保管して再利用することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、一般住宅やマンション、商業・工業施設などの高圧洗浄作業で使用される高圧洗浄用ホースに関するものである。
係る従来の高圧洗浄用ホースは、高圧水が流れる内面チューブの周囲を補強層で補強すると共にその補強層の周囲をカバーチューブで保護するといった多層構造となっている。例えば、以下の特許文献1に示す高圧洗浄用ホースは、ゴム材よりなるインナーホースにアラミド繊維よりなる編組帯をブレードし、その表面にゴム材を加硫してアウターを形成した構造となっている。
ところで、この高圧洗浄用ホースは、そのホース内面は水道水などの洗浄水が流れるため比較的清潔な状態が保たれるが、ホース外面は、土壌や除去した汚染物が付着してしまい、不潔な状態となる。特に、洗浄箇所が排水口や下水設備などの場合では、その土壌や汚染物中に有害な病原菌が含まれていることがあり、そのまま放置するとそれに触れた人の手を介して感染症を招いてしまうおそれがある。近年では、新型コロナウイルスの感染拡大により下水からもコロナウイルスが検出されており、それがホース表面に付着している可能性も高い。
そのため、洗浄作業後は、そのホース表面に付着した土壌や汚染物を徹底的に洗い落としてから保管する必要があるが、その洗浄が不十分であると、付着した病原菌が残留した状態で保管されてそのまま再使用されることになる。そして、一般住宅やマンションの高圧洗浄作業では、風呂場や台所の排水口や配管を洗浄するために共用廊下や居室内にそのホースを引きまわすことになるため、その際にホース表面の病原菌が居室内や共用廊下などに付着してしまい、その結果、洗浄作業を行った人だけでなく作業に関与しない住人や通行人にまでにも感染症を招いてしまう可能性がある。
そこで、本考案はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、有害な病原菌やウイルスがホース表面に残存することがない新規な高圧洗浄用ホースを提供することにある。
前記課題を解決するために本考案は、内面チューブの周囲に補強層を介してカバーチューブを備えた高圧洗浄用ホースであって、前記カバーチューブは銀系無機抗菌剤を含有してなることを特徴とする高圧洗浄用ホースである。銀系無機抗菌剤は、ゼオライトなどの無機物担体に銀、銅などの金属を担持させたものであり、高い抗菌性能のみならず優れた安全性、持続性、耐熱性を有する。
本考案の高圧洗浄ホースは、このような銀系無機抗菌剤をホースの表面を形成するカバーチューブに含有することによって、仮にホース表面に有害な病原菌やウイルスが付着してもその銀系無機抗菌剤の優れた抗菌力によって増殖が抑制されてこれらがホース表面に残存することがなくなるため、これを清潔に保管して再利用することができる。また、この銀系無機抗菌剤は粒子状をしており、それがカバーチューブの表面だけでなくその内側に亘って存在するため、カバーチューブの表面が摩耗などによって減耗しても次々と新たな抗菌剤が表出してくる。これによって、長期に亘って優れた抗菌力を持続できる。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本考案に係る高圧洗浄用ホース100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの高圧洗浄用ホース100は、内面チューブ10と、この内面チューブ10の外側に位置する補強層20と、この補強層20の周囲を覆うカバーチューブ30との三層構造となっている。
内面チューブ10は、従来と同様にゴムやビニール、プラスチック(樹脂)などからなっており、それらの材料を押出機に投入し、加熱・溶融しながらチューブ形状を形成するマントルを通して押し出されることで製造される。そして、押し出された内面チューブ10の外側に繊維糸または鋼線を編み込んで補強層20を形成すると共に、さらにこの補強層20の外側に、内面チューブ10と同じくゴムやビニール、プラスチック(樹脂)などの材料を押し出すことでカバーチューブ30を備えた三層構造の高圧洗浄用ホース100が得られる。
そして、この高圧洗浄用ホース100は、図2に示すようにカバーチューブ30を構成する母材31の表面からその内部に亘って微粒子状の銀系無機抗菌剤32が略均一に含有(分散)されている。この銀系無機抗菌剤32は、例えば平均粒径が2〜3μm程度の粉末状のゼオライトに銀イオンなどの金属イオンを担持させたものであり、カバーチューブ30を構成する材料中に予め所定の配合量(例えば母材31に対し、1〜10質量%程度)で配合し、押し出し成形することでカバーチューブ30の表面から内部に亘って均一に分散した状態で存在する。
このような構成をした本考案に係る高圧洗浄用ホース100は、例えばチューブ内径3.6mm〜25.4mm、耐圧性能3MPa〜70MPaまでを網羅し、一般家庭向けから業務用のものまで様々な態様で提供されるが、いずれも優れた抗菌性を長期に亘って発揮することができる。
すなわち、本考案の高圧洗浄用ホース100の抗菌効果確認のために、JIS Z2801:抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果に準拠した試験方法により試験を行ったところ、平均抗菌効果99.9%を達成できた。また、エアーエイジング試験(環境温度100℃・168時間)および耐温水試験(温水70℃・168時間)においても抗菌効果99.9%を発揮すると共に、製品劣化無を確認している。なお、この微粒子の銀系無機抗菌剤32は粉体形状であるため、従来の顔料等と同様に扱える上に、樹脂成型温度(最高350℃)でも分解・変質がないことも確認できた。
また、一般に高圧洗浄用ホースは、作業の都度、地面を何度も引き摺られるなどしてその表面が徐々に摩耗していく宿命にあるが、本考案の高圧洗浄用ホース100は、銀系無機抗菌剤32がカバーチューブ30の表面だけでなくその内側に亘って存在してることからカバーチューブ30の表面が摩耗などによって減耗しても次々と新たな銀系無機抗菌剤32が表出してくる。このため、使用初期段階だけでなく長期に亘って優れた抗菌力を持続することができる。
10…内面チューブ
20…補強層
30…カバーチューブ
31…母材
32…銀系無機抗菌剤
100…高圧洗浄用ホース
20…補強層
30…カバーチューブ
31…母材
32…銀系無機抗菌剤
100…高圧洗浄用ホース
Claims (2)
- 内面チューブの周囲に補強層を介してカバーチューブを備えた高圧洗浄用ホースであって、前記カバーチューブは銀系無機抗菌剤を含有してなることを特徴とする高圧洗浄用ホース。
- 請求項1に記載の高圧洗浄用ホースにおいて、前記カバーチューブの表面から内側に亘って粒子状の前記銀系無機抗菌剤が存在することを特徴とする高圧洗浄用ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002221U JP3233576U (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 高圧洗浄用ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021002221U JP3233576U (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 高圧洗浄用ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3233576U true JP3233576U (ja) | 2021-08-19 |
Family
ID=77269449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021002221U Active JP3233576U (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 高圧洗浄用ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233576U (ja) |
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2021
- 2021-06-09 JP JP2021002221U patent/JP3233576U/ja active Active
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