JPH09278511A - 造形材料 - Google Patents

造形材料

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JPH09278511A
JPH09278511A JP12893596A JP12893596A JPH09278511A JP H09278511 A JPH09278511 A JP H09278511A JP 12893596 A JP12893596 A JP 12893596A JP 12893596 A JP12893596 A JP 12893596A JP H09278511 A JPH09278511 A JP H09278511A
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JP
Japan
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clay
powder
fragrance
perfume
adsorbed
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JP12893596A
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English (en)
Inventor
Mayumi Hamada
真由美 浜田
Hiroshi Endo
宏 遠藤
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ENKURAA BUSINESS KK
Original Assignee
ENKURAA BUSINESS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 芳香を出す造形用材料の提供。 【構 成】 5重量%以上の液状香料を吸着担持した無
機または有機化合物粉末または粉末香料を、造形用粘土
に対し1〜50重量%混合分散させてなる造形材料。 【効 果】 任意の造形物として置物兼用芳香剤として
効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、付香された造形材料、
さらに詳しくは造形用材料として用いる粘土に造形後に
芳香を揮散できるようにした材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘土を用いていわゆる粘土細工を
行い各種造形物を作ることは一般に広く行われている。
しかし、造形物は置物や飾り物として用いられるものの
芳香を放つ作用は持ちえない。現在迄に、液体香料を粘
土に混ぜて造形する試みもなされてきたが、香料と粘土
のなじみの点で香料を粘土中に含ませにくいこと、およ
び造形後香料が表面に滲み出して造形性が劣ることなど
の問題があった。
【0003】上述したように、粘土で造形物を作りこれ
に付香することが困難であることから、室内置物などに
使用する造形物に芳香の揮散性を与えるには、予め造形
した吸油性の置物例えば素焼成形物などに後で香料を吸
着させる方法が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、素焼の造形
物を製作するには、加熱炉が必要なため手軽に少数個を
作れないこと、既製の素焼を購入するとしたら大量生産
物であるので個人の好みの造形物が得られないという欠
点があった。
【0005】また、これらの成形した造形物に液状香料
を吸着させたものは、揮散が比較的早く保香期間が短い
という本質的欠点が指摘されている。
【0006】現在、工作用あるいはホビー用の造形材料
として各種粘土材が市販されているが、これらに持続し
た芳香性を付与する方法は確立されていない。
【0007】本発明は、個人の好みに応じて成形でき
て、かつ、芳香を持続して発生させることが可能な造形
用材料を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、粉末担体
への各種薬剤の吸着性とその揮発性について研究を進め
てきた中で、香料を吸着担持させた粉末については、粉
末担体の化学組成や物性によってその保持性に差が生じ
ることを見出した。その成果を造形材料としての粘土類
の付香に利用すべく種々検討した結果、(1)香料吸着
粉末を粘土に混合分散するには水またはエチルアルコー
ルの添加がその均一性達成に効果があること、(2)担
体粉末としては、吸着量の大きい粉末よりも吸着量は低
くても多孔性構造を備えた粉末がその保香性にすぐれる
こと、(3)粉末のPH(5%水中けんだく液で測定)
は、酸性側より中性〜弱アルカリ性側の方が香りの経時
変化が少ないこと、を見出して本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち、本発明は5重量%以上の液体香
料を吸着担持した無機または有機化合物粉末または粉末
香料を、造形用粘土に対して1〜50重量%混合分散さ
せてなる造形材料を要旨としている。
【0010】
【作 用】本発明の構成と作用とを説明する。まず、本
発明に用いる担体粉末としては、5重量%以上の液状香
料を担持しながら粉末状を保つことができる無機または
有機化合物の粉末であれば特に制限はない。粉末の水中
5%けんだく液のPHは中性〜弱アルカリ性を示す粉末
がより好ましく用いられる。酸性を示す粉末は香料の種
類によっては経時的に香りの変化が見られるので単独で
の使用は不利である。
【0011】粉末の粒度は0.5mm以下、好ましくは
100ミクロン以下のものが用いられる。また、粉末の
構造としては、1ミクロン以下の微細孔をもった粉末が
保香期間が長いことで有利に用いられる。
【0012】具体的には、ケイ酸カルシウム、炭酸カル
シウム、ケイ藻土、二酸化ケイ素、酸化アルミニウムな
どの無機化合物、結晶セルロース、メチルセルロース、
セルロースエーテル化合物などのセルロース誘導体ある
いはポリビニルアルコールなどの有機化合物が用いられ
る。
【0013】本発明で用いる液状香料としては、とくに
制限はなく、花香、果実香、香水調の調合香料など好み
に応じて用いうる。また、ピレスロイド系溶液や木酢液
などの液状の揮発性防虫液、忌避剤液の吸着粉末を併用
して用いることは自由である。また粉末香料としては、
おもに食品用フレバーとして用いられているもので香料
の乳化分散液を噴霧乾燥機で粉末化したものがあげられ
る。
【0014】吸着性粉末への液状香料の吸着作業は常法
に従って行ってよい。その吸着量は5重量%以上、好ま
しくは保香性の面から10重量%以上が望ましい。香料
の吸着量は、用いる担体粉末の吸着容量および欲する保
香期間の長短によって適宜選択すればよい。
【0015】本発明造形材料は、上記した香料吸着粉末
を常法によって造形用粘土に混合分散してえられるが、
混合に際して粘土の性状に応じて水またはエチルアルコ
ールを粘土に対して1〜20重量%混合すれば均一な分
散性が達成できる。
【0016】混合の対象となる粘土は、とくに種類に制
限はなく、パルプ粘土(紙粘土)、油粘土、鉱物系粘土
などいずれも用いうる。
【0017】また、モンモリロナイト、カオリンなどの
粘土鉱物の粉末材料を用いる場合は、これらの粉末に香
料吸着粉末を添加して常法に従って粘土状にすればよ
い。
【0018】粘土に対する香料吸着粉末または粉末香料
の混合量は1〜50重量%、より好ましくは5〜30重
量%が用いられる。1%未満は保香期間が短いことか
ら、また50重量%を超える使用量は造形時にもろくな
るので本発明より除かれる。
【0019】尚、香料として粉末香料を用いる場合は、
香料吸着粉末より香料含有率が高いのでその含有率に応
じて上記混合量は減らすことができる。混合量の決定に
当たっては、粘土の種類と性状および要望される芳香発
生の持続期間に応じて粉末の種類と量を選択する必要が
ある。
【0020】本発明造形材料は、適当な着色剤を混合し
て着色することは任意に行ってよい。
【0021】本発明造形材料は、ガスバリヤー性の袋な
どに密封しておけばとくに変質はなく保存に耐えるが、
造形物の部分毎に香りを変えたい場合、少量ずつ香りを
変える用途に用いる際には付香しない元の粘土材料に造
形時に上記香料吸着粉末を混合して用いてもよい。
【0022】本発明造形材料は、予め付香した造形材料
として用いるか、または、造形時に粘土に香料吸着粉末
を添加して用いるかのいずれの方法をも採用でき、造形
の加工作業は通常の粘土と同様に行うことができる利点
があり、しかもでき上った造形物は香料のしみ出しもな
く長期間にわたり徐々に芳香を放つ効果をもっている。
【0023】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する。
部および%はとくに明示しない限り重量部、重量%で示
した。
【0024】実施例1 粒度50ミクロン以下の多孔性微細構造をもった酸化ア
ルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製)80部とケ
イ酸カルシウム粉末(和光純薬工業株式会社製、粒度5
0ミクロン以下)20部との混合物に市販シャネルタイ
プの調合香料(牛田香料株式会社製)90部を吸着させ
た。
【0025】この香料吸着粉末を市販粘土(株式会社パ
ジコ製、商品名プチフォルモ)に対し、(A)0.9
%、(B)10%、(C)51%加えて作業性と芳香の
保持性をテストした結果は下表の通りであった。
【0026】
【0027】この結果から、香料吸着粉末の1%未満お
よび50%を超える使用は不利であることが判明した。
【0028】実施例2 市販ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工
業株式会社製、商品名メトローズ)50部とケイ藻土
(昭和化学工業株式会社製)50部との混合物に市販ば
らの香りの香料(牛田香料株式会社製)60部を吸着さ
せて香料吸着粉末を得た。
【0029】小麦粉と酢酸ビニルとから作られた市販粘
土(株式会社ジャックス製、商品名パンド)100部に
上記粉末を5%混合分散させてばらの花弁に造形して造
花としたものは、室内に放置して約1ケ月にわたり芳香
が持続した。
【0030】実施例3 酸化アルミニウム粉末70部と二酸化ケイ素(和光純薬
工業株式会社製、粒度30ミクロン以下)30部との混
合物に市販木酢液(セイコー産業株式会社製、商品名ネ
オシューレス)60部を吸着させた。
【0031】上記の粉末混合物に木酢液に代えて、市販
ラベンダー香料(牛田香料株式会社製)50部を吸着さ
せた香料吸着粉末を用意する。
【0032】市販紙粘土(株式会社パジコ製、商品名ア
ーチスタソフト)100部に木酢液の吸着粉末18部、
ラベンダー香料吸着粉末5部を加え5部のエチルアルコ
ールと共にねり込み分散させて本発明造形材料とする。
これを、直径5cm高さ10cmの円筒形つぼに造形し
てトイレット内に置物として用いたところ、約1ケ月に
わたって防臭芳香剤として効果があった。
【0033】実施例4 実施例1において、Bの配合で50%エチルアルコール
溶液を用いないで調製した本発明造形材料は、例えば人
形の指などの微細な造形を行う際に作業性が劣り造形が
やりにくい欠点が判明した。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているからホビー用、クラフト用または手芸用として造
形物に簡便に付香が可能であり、芳香を発生する飾り置
物や室内アクセサリー物として利用できる。また、造形
時にその成形物部分毎に香りを変えたい場合は、元の粘
土に好みの香料吸着粉末をねり込むことにより種々の香
りを創出できる便利さもある。
【0035】さらに、木酢液などの消臭液、消臭香料あ
るいは害虫忌避剤液などの吸着粉末を併用することによ
り、芳香発生効果のみならず消臭や防虫効果も達成でき
る特徴をもつもので、これらの効果は、この種従来品で
は到底達成しえなかったものであり日常生活上きわめて
有益である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5重量%以上の液状香料を吸着担持した
    無機または有機化合物粉末または粉末香料を、造形用粘
    土に対して1〜50重量%混合分散させてなる造形材
    料。
  2. 【請求項2】 香料を吸着担持した無機または有機化合
    物粉末または粉末香料を造形用粘土に混合分散させるに
    際し、分散助剤として水またはエチルアルコールを粘土
    に対し1〜20重量%用いた請求項1記載の造形材料。
JP12893596A 1996-04-15 1996-04-15 造形材料 Pending JPH09278511A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090330A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Kao Corp 芳香性組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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