JPH09277822A - 合わせガラス - Google Patents

合わせガラス

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Publication number
JPH09277822A
JPH09277822A JP9239596A JP9239596A JPH09277822A JP H09277822 A JPH09277822 A JP H09277822A JP 9239596 A JP9239596 A JP 9239596A JP 9239596 A JP9239596 A JP 9239596A JP H09277822 A JPH09277822 A JP H09277822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
coating layer
ceramic coating
vehicle
laminated glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP9239596A
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English (en)
Inventor
Koji Tamai
弘二 玉井
Kiyotsugu Miyake
清嗣 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9239596A priority Critical patent/JPH09277822A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック被覆層に切り欠き部を形成したにも
かかわらず、泡が発生しない合わせガラスを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明は、車内側板ガラスと車外側板ガ
ラスを中間膜で接着した合わせガラスにおいて、車内側
板ガラスあるいは車外側板ガラスのどちらかの合わせ面
の周縁部に所定幅のセラミック被覆層2を形成するとと
もに、該セラミック被覆層2の外縁には連通しない、全
周セラミック被覆層に囲まれた切り欠き部3をセラミッ
ク被覆層の一部に形成するようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミック被覆層を
周縁部に形成した合わせガラスであって、セラミック被
覆層の一部にワイパー取り付け用、あるいは合わせガラ
ス組み付け用のマークを形成した合わせガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合わせガラスを含む車両用のガラ
スの周縁部には、接着剤、ダムラバーなどを隠蔽し、外
観性を向上させる観点から黒色のセラミック被覆層が形
成されている。
【0003】また、近年フロントガラスの下部にワイパ
ー凍結防止用のヒータ線をデアイサーとして設けたもの
が実用化されており、この場合にヒータ線は銀ペースト
を印刷、焼成した複数本の加熱用導電線条が使用される
が、この加熱用導電線条は、ワイパーが車外側板ガラス
の凸面側(非合わせ面側)に接するように設けられてい
るので、熱伝達を効率よく行うために、車外側板ガラス
の合わせ面に印刷されるか、あるいは配線作業を容易に
するために、車内側板ガラスの凹面側(非合わせ面側)
に設けられる。
【0004】この加熱用導電線条を車外側から見えない
ようにするために後述する実施例に示すようにセラミッ
ク被覆層は車外側板ガラスの合わせ面側に設けられる
か、車内側板ガラスの凹面側に設けられる。
【0005】このような合わせガラスにワイパーを取り
付ける際に目印がないと正確に取り付けることができな
いので、取り付けの目安となるマークを形成する必要が
ある。
【0006】セラミック被覆層にマークを形成すること
について、従来、この被覆層を利用してガラスを車体に
組み付ける際のセンターマークが実公昭64−1135
号として周知であり、また、ガラス板を組み付ける際に
セラミック被覆層にプライマーを塗布した後、接着剤に
より車体に接着固定する際のプライマーが塗布されてい
るかどうかを確認するためのマークを形成した特開昭6
2−105715号などが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
も単板ガラスの場合であり、該セラミック被覆層の幅の
外縁には連通しない、全周セラミック被覆層に囲まれた
切り欠き部ではなく、外縁と連通するような切り欠き部
であっても、合わせ処理にともなう泡残りなどの問題は
発生せず、特に問題はなかった。
【0008】また、合わせガラスの場合であっても、セ
ラミック被覆層を二枚の板ガラスのどちらかの合わせ面
ではなく、車内側板ガラスの凹面側などに設ける場合に
は問題ないが、二枚の板ガラスのどちらかの合わせ面側
に設ける場合には、二枚の板ガラスをポリビニールブチ
ラールなどの中間膜を介して仮圧着した後、オートクレ
ーブ内で合わせ処理を行うときに空気がこの切り欠き部
分に浸透して最終的に発泡することを本発明者らは見い
だして本発明をなしたものであり、セラミック被覆層に
切り欠き部を形成したにもかかわらず、泡が発生しない
合わせガラスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス
は、車内側板ガラスと車外側板ガラスを中間膜で接着し
た合わせガラスにおいて、車内側板ガラスあるいは車外
側板ガラスのどちらかの合わせ面の周縁部に所定幅のセ
ラミック被覆層を形成するとともに、該セラミック被覆
層の外縁には連通しない、全周セラミック被覆層に囲ま
れた切り欠き部をセラミック被覆層の一部に形成するよ
うにしたことを特徴とするものであり、このように構成
することにより、タッキングロールで仮圧着された合わ
せガラスは、中間膜と板ガラスは緊密に接触している
が、黒色のセラミック被覆層が車内側あるいは車外側板
ガラスの合わせ面側に形成されている場合には、セラミ
ック被覆層によって形成される段差があり、切り欠き部
がガラスエッジと連なっていると、オートクレーブで合
わせ処理を行うときに、この切り欠き部によって形成さ
れる空間部に空気が逆浸透し、この部分で泡残りが発生
するが、本発明のように、切り欠き部をセラミック被覆
層の幅の外縁には連通しない、全周セラミック被覆層に
囲まれるように形成すると、切り欠き部がガラスエッジ
とつながってなく、周辺全周がセラミック被覆層で囲ま
れており、このセラミック被覆層が堰の作用をするの
で、切り欠き部に合わせ処理時に空気が浸透しにくくな
り、泡残りが発生しない。
【0010】
【発明の実施の形態】セラミック被覆層はセラミックペ
ーストを印刷して黒色の被覆層を形成するものであり、
不要な物、たとえば接着剤、ダムラバー、加熱用導電線
条などが自動車の外部あるいは内部から見えないように
する目的で板ガラスの周辺部に広く実用化されているも
のを使用すればよい。
【0011】このセラミック被覆層は、フロントガラス
の場合に一般的に車内側板ガラスの車内側(凹面側)に
形成されるが、ワイパーの凍結を防止するためのデアイ
サーを設ける場合には、導電ペーストをプリントとして
形成した複数本の加熱用導電線条を設けるが、この場合
に加熱用導電線条が発生した熱を効率よく車外側板ガラ
スの凸面側に設けられるワイパー部に伝達するために、
後述する実施例に示すように、車外側板ガラスの合わせ
面側にセラミック被覆層をまずプリントし、その後セラ
ミック被覆層上に加熱用導電線条をプリントするか、あ
るいは車外側板ガラスの合わせ面側にセラミック被覆層
をプリントし、車内側板ガラスの車内側に加熱用導電線
条をプリントしたものが熱伝達上、作業上好ましいが、
セラミック被覆層を車内側板ガラスの合わせ面側に設け
て、加熱用導電線条を車内側板ガラスを設ける(この場
合には先に加熱用導電線条をプリントし、その上にセラ
ミック被覆層をプリントする。)か、あるいは車内側板
ガラスの凹面側に加熱用導電線条を設けてもよい。
【0012】この場合にセラミック被覆層は加熱用導電
線条を車外側から見えないようにするだけでなく、加熱
用導電線条の熱を吸収してワイパーに効率よく熱を伝達
する作用をする。
【0013】さらに、加熱用導電線条がない場合であっ
ても、セラミック被覆層を車内側板ガラスあるいは車外
側板ガラスのどちらかの合わせ面に形成する場合に本発
明を応用することができる。
【0014】セラミック被覆層に形成される切り欠き部
について、その形状は三角形状、長方形状、台形状、円
形状、楕円形状など各種の形状が応用可能であるが、三
角形状あるいは細長の長方形状がマークとして細かく表
示できるので、好ましい。
【0015】また、切り欠きの寸法は識別を容易にする
ために最低1辺が2mm程度必要であり、大きすぎると
熱伝達の効率化を妨げ、視覚上も好ましくないので、長
辺(三角形の場合は一辺、円の場合は直径、楕円の場合
には長軸を表すものとする)は10mm程度までとす
る。
【0016】また、本発明の切り欠き部は、ワイパー取
り付け用のマークとして応用するのに、好適であるが、
その他にもガラスを窓ガラスとして組み付けるときのセ
ンターマーク、組み付け時にセラミック被覆上にプライ
マーを塗布した後に接着剤を塗布して取り付けられる
が、このとき接着剤を塗布する時点でプライマーが塗布
されているかどうかを確認するためのマークなど各種の
マークとして応用することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1と図2はそれぞれ本発明の実施例1と実施
例2における合わせガラスを示す正面図、図3と図4は
それぞれ本発明の実施例1と実施例2における図1と図
2のI−I線に沿った断面図である。
【0018】実施例1 加熱用導電線条とセラミック被覆層を車外側板ガラスに
設けた例であり、図1、図3を参照しながら説明する。
【0019】車外側板ガラス1の合わせ面側にセラミッ
クペーストによりセラミック被覆層2を周辺部全周に、
三角形状の切り欠き部3を除いてプリントし、その後セ
ラミック被覆層上に銀などの導電ペーストにより加熱用
導電線条4を複数本プリントする。
【0020】一方、車内側板ガラス1’の凹面側にはセ
ラミック被覆層2’をプリントする。その後、2枚の板
ガラスを車外側板ガラスを下にして重ね、曲げ加工炉に
おいて重力曲げ法により曲げ加工し、同時にセラミック
被覆層2、2’と加熱用導電線条4を焼成する。
【0021】次いで、この車外側板ガラス1と車内側板
ガラス1’をポリビニールブチラールなどの中間膜5を
介して重ねて積層体とし、タッキングロールで仮圧着し
たあと、積層体をオートクレーブに搬入し、温度が12
0℃〜150℃、圧力が10kg/cm2〜15kg/
cm2の雰囲気下で約40分滞在させて合わせ処理を行
い、合わせガラスを得る。
【0022】本実施例における切り欠き部3の大きさは
底辺が10mm、高さが6mmの二等辺三角形状に切り
欠いたものであり、この部分の泡残りは発生しなかっ
た。この場合に車内側板ガラスのセラミック被覆層2’
は車内側から加熱用導電線条などが見えなくなるので、
好ましいが必ずしもなくてもよい。
【0023】実施例2 車外側板ガラス1の合わせ面側(凹面側)にセラミック
被覆層を、車内側板ガラスの凹面側に加熱用導電線条を
設けた例であり、図2と図4を参照しながら説明する。
【0024】曲げ加工する前に、車外側板ガラス1にセ
ラミック被覆層2を形成し、車内側板ガラス1’に加熱
用導電線条4を形成して、その後実施例1と同様の合わ
せ処理を行って合わせガラスを得る。
【0025】本実施例における切り欠き部3は長辺が1
0mm、短辺が2mmの長方形状に切り欠いたものであ
り、この例でも泡残りの発生はなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明の合わせガラスは、ワイパー取り
付け用、ガラス組み付け用、プライマー塗布確認用のマ
ークとして、セラミック被覆層の切り欠き部を形成した
にもかかわらず、泡の発生を抑制することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における合わせガラスを示す正面図で
ある。
【図2】実施例2における合わせガラスを示す正面図で
ある。
【図3】図1のI−I線に沿った実施例1における断面
図である。
【図4】図2のI−I線に沿った実施例2における断面
図である。
【符号の説明】
1 車外側板ガラス 1’ 車内側板ガラス 2、2’ セラミック被覆層 3 切り欠き部 4 加熱用導電線条 5 中間膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内側板ガラスと車外側板ガラスを中間膜
    で接着した合わせガラスにおいて、車内側板ガラスある
    いは車外側板ガラスのどちらかの合わせ面の周縁部に所
    定幅のセラミック被覆層を形成するとともに、該セラミ
    ック被覆層の外縁には連通しない、全周セラミック被覆
    層に囲まれた切り欠き部をセラミック被覆層の一部に形
    成するようにしたことを特徴とする合わせガラス。
JP9239596A 1996-04-15 1996-04-15 合わせガラス Pending JPH09277822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239596A JPH09277822A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 合わせガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239596A JPH09277822A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 合わせガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277822A true JPH09277822A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14053238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9239596A Pending JPH09277822A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 合わせガラス

Country Status (1)

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JP (1) JPH09277822A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145211A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Nippon Sheet Glass Co Ltd 電熱窓ガラス
JP2014043132A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Nishikawa Rubber Co Ltd タッチセンサー構造体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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