JPH09277800A - 脱臭機能を有する装飾体 - Google Patents
脱臭機能を有する装飾体Info
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- JPH09277800A JPH09277800A JP8098377A JP9837796A JPH09277800A JP H09277800 A JPH09277800 A JP H09277800A JP 8098377 A JP8098377 A JP 8098377A JP 9837796 A JP9837796 A JP 9837796A JP H09277800 A JPH09277800 A JP H09277800A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】充分な脱臭機能を有し、しかも装飾性に富んだ
装飾体を提供することを目的としている。 【解決手段】脱臭成分および溶媒の蒸発時に結晶成育物
が析出する結晶性物質溶液を含む混合液と、この混合液
を貯留する容器と、前記混合液を毛細管現象によって吸
い上げ可能な材料によって形成され、前記容器内の混合
液にその一端が浸漬される装飾基体とを備える構成とし
た。
装飾体を提供することを目的としている。 【解決手段】脱臭成分および溶媒の蒸発時に結晶成育物
が析出する結晶性物質溶液を含む混合液と、この混合液
を貯留する容器と、前記混合液を毛細管現象によって吸
い上げ可能な材料によって形成され、前記容器内の混合
液にその一端が浸漬される装飾基体とを備える構成とし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭機能を有する
装飾体に関する。
装飾体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、居室、玄関、トイレ等の室内
には、装飾性を高めるために、観葉植物・ドライフラワ
ーあるいは動物を模した置物などの装飾体が玄関や室内
に置かれている。また、このような装飾体として、溶媒
の蒸発時に結晶成育物が析出する結晶性物質溶液と、こ
の結晶性物質溶液を貯留する容器と、結晶性物質溶液を
を毛細管現象によって吸い上げ可能な素材から形成さ
れ、容器内の混合液にその一端が浸漬される装飾基体と
からなる装飾体が提案されている(特公昭61−149
60号公報、特開平4−1101号公報等参照)。
には、装飾性を高めるために、観葉植物・ドライフラワ
ーあるいは動物を模した置物などの装飾体が玄関や室内
に置かれている。また、このような装飾体として、溶媒
の蒸発時に結晶成育物が析出する結晶性物質溶液と、こ
の結晶性物質溶液を貯留する容器と、結晶性物質溶液を
を毛細管現象によって吸い上げ可能な素材から形成さ
れ、容器内の混合液にその一端が浸漬される装飾基体と
からなる装飾体が提案されている(特公昭61−149
60号公報、特開平4−1101号公報等参照)。
【0003】この装飾体は、結晶性物質溶液が毛細管現
象によって装飾基材によって吸い上げられ、溶液中の溶
媒が蒸発することによって結晶性物質が装飾基材上で結
晶化し徐々に結晶成育物が成長してゆくようになってい
るため、結晶成長時の動きを楽しむことによって装飾性
を向上させようとしている。一方、玄関・室内あるいは
トイレ等には、上記の装飾体以外にも、容器に入った脱
臭剤なども置かれている。
象によって装飾基材によって吸い上げられ、溶液中の溶
媒が蒸発することによって結晶性物質が装飾基材上で結
晶化し徐々に結晶成育物が成長してゆくようになってい
るため、結晶成長時の動きを楽しむことによって装飾性
を向上させようとしている。一方、玄関・室内あるいは
トイレ等には、上記の装飾体以外にも、容器に入った脱
臭剤なども置かれている。
【0004】また、容器に入れられる脱臭剤としては、
カラギーナンや吸水性樹脂などに特開昭63−2301
69号公報に記載されている植物の抽出液や、特開平1
−171556号公報に記載されているシクロデキスト
リンなどを脱臭成分として混合しゲル状にしたものなど
が通常用いられているが、このような脱臭剤の場合、脱
臭効果を発揮するのは脱臭成分が存在する表面だけであ
り、効率よく脱臭効果を発揮させるためには、出来るだ
け脱臭生物と空気とが触れる表面積を大きく必要があ
る。
カラギーナンや吸水性樹脂などに特開昭63−2301
69号公報に記載されている植物の抽出液や、特開平1
−171556号公報に記載されているシクロデキスト
リンなどを脱臭成分として混合しゲル状にしたものなど
が通常用いられているが、このような脱臭剤の場合、脱
臭効果を発揮するのは脱臭成分が存在する表面だけであ
り、効率よく脱臭効果を発揮させるためには、出来るだ
け脱臭生物と空気とが触れる表面積を大きく必要があ
る。
【0005】しかし、表面積を大きく取ろうとして容器
を大きなものにすると、置き場所に困る上、装飾体とと
もに室内に置くと、装飾体の装飾性も阻害してしまう恐
れがある。
を大きなものにすると、置き場所に困る上、装飾体とと
もに室内に置くと、装飾体の装飾性も阻害してしまう恐
れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、充分な脱臭機能を有し、しかも装飾性に
富んだ装飾体を提供することを目的としている。
事情に鑑みて、充分な脱臭機能を有し、しかも装飾性に
富んだ装飾体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる脱臭機能
を有する装飾体は、このような目的を達成するために、
脱臭成分および溶媒の蒸発時に結晶成育物が析出する結
晶性物質溶液を含む混合液と、この混合液を貯留する容
器と、前記混合液を毛細管現象によって吸い上げ可能な
材料によって形成され、前記容器内の混合液にその一端
が浸漬される装飾基体とを備える構成とした。
を有する装飾体は、このような目的を達成するために、
脱臭成分および溶媒の蒸発時に結晶成育物が析出する結
晶性物質溶液を含む混合液と、この混合液を貯留する容
器と、前記混合液を毛細管現象によって吸い上げ可能な
材料によって形成され、前記容器内の混合液にその一端
が浸漬される装飾基体とを備える構成とした。
【0008】また、上記構成において、結晶成育物を装
飾基体の特定部分に多くしようとすれば、多くしようと
する部分に他の部分から突出する突出部を設けることが
好ましい。さらに、混合液として複層に分離するものを
用い、装飾基体の混合液に浸漬される部分を混合液の最
下層に浸漬される部分を除き、非透液層で被覆しておく
ようにしても構わない。
飾基体の特定部分に多くしようとすれば、多くしようと
する部分に他の部分から突出する突出部を設けることが
好ましい。さらに、混合液として複層に分離するものを
用い、装飾基体の混合液に浸漬される部分を混合液の最
下層に浸漬される部分を除き、非透液層で被覆しておく
ようにしても構わない。
【0009】結晶性物質としては、特に限定されない
が、たとえば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、燐酸一
カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、燐酸
一アンモニウムなどの無機化合物が挙げられる。溶媒と
しては、通常、水が用いられる。
が、たとえば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、燐酸一
カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、燐酸
一アンモニウムなどの無機化合物が挙げられる。溶媒と
しては、通常、水が用いられる。
【0010】また、混合液には、カルボン酸塩、脂肪酸
アミン塩、アミノカルボン酸塩などの各種界面活性剤も
しくはグリセリン脂肪酸エステル、レシチンなどの乳化
剤を混合し、溶液を均一に溶解した物を使用してもよい
し、青色1号、赤色102号、黄色4号、緑色3号など
のタール系色素を適量加えてもよい。脱臭成分として
は、フラボノイド、テルペノイドを主成分とした笹や茶
等から得られる植物性抽出液、グリオキザール、β−サ
イクロデキストリンおよび悪臭との中和作用を有するラ
ベンダー油、ペパーミント油などの植物油が使用できる
が、脱臭効果を持つ成分であれば結晶性物質溶液の溶媒
に溶解するものでも、溶解しないものでも使用できる。
溶解しない成分を使用する時は、2層に分離した状態と
なっても構わない。
アミン塩、アミノカルボン酸塩などの各種界面活性剤も
しくはグリセリン脂肪酸エステル、レシチンなどの乳化
剤を混合し、溶液を均一に溶解した物を使用してもよい
し、青色1号、赤色102号、黄色4号、緑色3号など
のタール系色素を適量加えてもよい。脱臭成分として
は、フラボノイド、テルペノイドを主成分とした笹や茶
等から得られる植物性抽出液、グリオキザール、β−サ
イクロデキストリンおよび悪臭との中和作用を有するラ
ベンダー油、ペパーミント油などの植物油が使用できる
が、脱臭効果を持つ成分であれば結晶性物質溶液の溶媒
に溶解するものでも、溶解しないものでも使用できる。
溶解しない成分を使用する時は、2層に分離した状態と
なっても構わない。
【0011】装飾基体を構成する材料としては、濾紙な
どの吸水性を有する紙や布などや、これらの紙や布が補
強材の表面に積層されたもの等が挙げられる。
どの吸水性を有する紙や布などや、これらの紙や布が補
強材の表面に積層されたもの等が挙げられる。
【0012】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、図面を
参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にかかる脱
臭機能を有する装飾体の実施の形態をあらわしている。
参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にかかる脱
臭機能を有する装飾体の実施の形態をあらわしている。
【0013】図1に示すように、この装飾体1は、装飾
基体2と、容器3と、混合液4とから構成されている。
装飾基体2は、混合液4が毛細管現象により含浸してい
くような材料によって、他の部分より突出する多数の突
起部23を有し、樹木を想定する形状に形成されている
とともに、中央の上半部に切込み21aが形成された薄
板21と、下半部に切込み22aが形成された薄板22
とからなり、両薄板21,22が、切込み21aと切込
み22aとが噛み合うように横断面十字状に組み合わさ
れることによって形成されている。
基体2と、容器3と、混合液4とから構成されている。
装飾基体2は、混合液4が毛細管現象により含浸してい
くような材料によって、他の部分より突出する多数の突
起部23を有し、樹木を想定する形状に形成されている
とともに、中央の上半部に切込み21aが形成された薄
板21と、下半部に切込み22aが形成された薄板22
とからなり、両薄板21,22が、切込み21aと切込
み22aとが噛み合うように横断面十字状に組み合わさ
れることによって形成されている。
【0014】容器3は、天板31を有し、この天板31
に装飾基体2の下端が挿入可能な十字状のさし込み口3
2が形成されている。すなわち、容器3が装飾基体2の
受台ともなっている。混合液4は、脱臭成分および溶媒
の蒸発時に結晶成育物が析出する結晶性物質溶液を含ん
でいる。
に装飾基体2の下端が挿入可能な十字状のさし込み口3
2が形成されている。すなわち、容器3が装飾基体2の
受台ともなっている。混合液4は、脱臭成分および溶媒
の蒸発時に結晶成育物が析出する結晶性物質溶液を含ん
でいる。
【0015】すなわち、この装飾体1は、装飾基体2を
さし込み口2からさし込むことによって装飾基体2の下
端が容器3内の混合液4に浸漬されるため、混合液4が
毛細管現象により装飾基体2の上方まで吸い上げられ
る。勿論、混合液4中の脱臭成分および結晶性物質も溶
媒とともに、吸い上げられる。しかも、装飾基体2の表
面では、吸い上げられた混合液4中の溶媒が蒸発するた
め、混合液4の結晶性物質の濃度が徐々に高くなり、結
晶性物質の結晶が生じてくる。
さし込み口2からさし込むことによって装飾基体2の下
端が容器3内の混合液4に浸漬されるため、混合液4が
毛細管現象により装飾基体2の上方まで吸い上げられ
る。勿論、混合液4中の脱臭成分および結晶性物質も溶
媒とともに、吸い上げられる。しかも、装飾基体2の表
面では、吸い上げられた混合液4中の溶媒が蒸発するた
め、混合液4の結晶性物質の濃度が徐々に高くなり、結
晶性物質の結晶が生じてくる。
【0016】そして、溶媒の蒸発に伴って、さらに混合
液4が吸い上げられてくるため、結晶性物質の結晶がつ
ぎつぎに成長していき、その形状が変化していく様を楽
しめるとともに、最後には、図2に示すように、あたか
も樹木に葉が生い茂ったような形状の結晶成育物5が突
起23の部分を中心にして形成された装飾性に優れた装
飾体1となる。
液4が吸い上げられてくるため、結晶性物質の結晶がつ
ぎつぎに成長していき、その形状が変化していく様を楽
しめるとともに、最後には、図2に示すように、あたか
も樹木に葉が生い茂ったような形状の結晶成育物5が突
起23の部分を中心にして形成された装飾性に優れた装
飾体1となる。
【0017】しかも、混合液4の吸い上げによって脱臭
成分も装飾基体2の全体に広がるため、脱臭成分によっ
て装飾基体2の全面で空気が脱臭成分と接触するように
なり、充分な脱臭効果を発揮することができる。勿論、
あたらしい脱臭成分が混合液4とともに次々に補給され
てくるから脱臭効果が長期間にわたって持続される。
成分も装飾基体2の全体に広がるため、脱臭成分によっ
て装飾基体2の全面で空気が脱臭成分と接触するように
なり、充分な脱臭効果を発揮することができる。勿論、
あたらしい脱臭成分が混合液4とともに次々に補給され
てくるから脱臭効果が長期間にわたって持続される。
【0018】図3は本発明にかかる装飾体の他の実施の
形態をあらわしている。図3に示すように、この装飾体
1´は、容器3内に脱臭成分41と結晶性物質溶液42
とが2層に分離した混合液4´が入れられ、装飾基体2
´の混合液4´に浸漬される部分のうち、下側の層であ
る結晶性物質溶液42に浸漬される部分を除いて、すな
わち、装飾基体2´の脱臭成分41の層に当たる部分に
含浸性のない樹脂フィルム、成形物やコーテング剤など
により非透液層24が形成されている以外は、上記の装
飾体1と同様になっている。
形態をあらわしている。図3に示すように、この装飾体
1´は、容器3内に脱臭成分41と結晶性物質溶液42
とが2層に分離した混合液4´が入れられ、装飾基体2
´の混合液4´に浸漬される部分のうち、下側の層であ
る結晶性物質溶液42に浸漬される部分を除いて、すな
わち、装飾基体2´の脱臭成分41の層に当たる部分に
含浸性のない樹脂フィルム、成形物やコーテング剤など
により非透液層24が形成されている以外は、上記の装
飾体1と同様になっている。
【0019】この装飾体1´によれば、混合液4´の脱
臭成分41と結晶性物質溶液42の内、脱臭成分41
は、当初非透液層24によって装飾基体2´への含浸が
阻止されるため、まず、結晶性物質溶液42のみが吸い
上げられ、結晶が成育したのち、脱出成分が装飾基体2
´に吸い上げられ外観上優れたものとなる。
臭成分41と結晶性物質溶液42の内、脱臭成分41
は、当初非透液層24によって装飾基体2´への含浸が
阻止されるため、まず、結晶性物質溶液42のみが吸い
上げられ、結晶が成育したのち、脱出成分が装飾基体2
´に吸い上げられ外観上優れたものとなる。
【0020】本発明にかかる脱臭機能を有する装飾体
は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記
の装飾体1´では、混合液4´が2層に分離していた
が、例えば、中間層に着色液等の別の成分層を設けるな
ど3層以上に分離させるようにしても構わない。
は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記
の装飾体1´では、混合液4´が2層に分離していた
が、例えば、中間層に着色液等の別の成分層を設けるな
ど3層以上に分離させるようにしても構わない。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。 (実施例1)結晶性物質としての燐酸一カリウム18重
量部と、溶媒としての水80重量部とからなる結晶性物
質溶液20ミリリットルに、脱臭液として、ペパーミン
ト油4ミリリットルを加えて混合し、24ミリリットル
の混合液を得た。そして、この混合液を用いて図2に示
すような脱臭機能を有する装飾体を得た。
る。 (実施例1)結晶性物質としての燐酸一カリウム18重
量部と、溶媒としての水80重量部とからなる結晶性物
質溶液20ミリリットルに、脱臭液として、ペパーミン
ト油4ミリリットルを加えて混合し、24ミリリットル
の混合液を得た。そして、この混合液を用いて図2に示
すような脱臭機能を有する装飾体を得た。
【0022】(実施例2)脱臭成分として、ペパーミン
ト油に代えてグリオキザール4ミリリットルを混合して
24ミリリットルの混合液を得た以外は実施例1と同様
にして脱臭機能を有する装飾体を得た。 (実施例3)燐酸一カリウム18重量部、水82重量部
からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭剤として、分
岐型β−サイクロデキストリン2gを溶解して混合液を
得た以外は、実施例1と同様にして脱臭機能を有する装
飾体を得た。
ト油に代えてグリオキザール4ミリリットルを混合して
24ミリリットルの混合液を得た以外は実施例1と同様
にして脱臭機能を有する装飾体を得た。 (実施例3)燐酸一カリウム18重量部、水82重量部
からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭剤として、分
岐型β−サイクロデキストリン2gを溶解して混合液を
得た以外は、実施例1と同様にして脱臭機能を有する装
飾体を得た。
【0023】(実施例4)燐酸一カリウム18重量部、
水82重量部からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭
液として、水溶性の混合植物抽出液4ミリリットルを混
合して混合液を得た以外は、実施例1と同様にして脱臭
機能を有する装飾体を得た。 (実施例5)燐酸一カリウム18重量部、水82重量部
からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭液として、水
溶性の混合植物抽出液4ミリリットル、青色1号微量お
よび赤色102号微量を混合して混合液24ミリリット
ルを得た以外は、実施例1と同様にして脱臭機能を有す
る装飾体を得た。
水82重量部からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭
液として、水溶性の混合植物抽出液4ミリリットルを混
合して混合液を得た以外は、実施例1と同様にして脱臭
機能を有する装飾体を得た。 (実施例5)燐酸一カリウム18重量部、水82重量部
からなる水溶液20ミリリットルに、脱臭液として、水
溶性の混合植物抽出液4ミリリットル、青色1号微量お
よび赤色102号微量を混合して混合液24ミリリット
ルを得た以外は、実施例1と同様にして脱臭機能を有す
る装飾体を得た。
【0024】(比較例1)脱臭液として、カラギーナン
1.5重量部、水98.5重量部に加熱溶解したもの1
50ミリリットルに、水溶性の混合植物抽出液4ミリリ
ットルを加えたものを、径75mmの円柱状容器に60℃
で充填し、これを室温まで冷却し、ゲル状に固めた容器
入り脱臭剤を作製した。
1.5重量部、水98.5重量部に加熱溶解したもの1
50ミリリットルに、水溶性の混合植物抽出液4ミリリ
ットルを加えたものを、径75mmの円柱状容器に60℃
で充填し、これを室温まで冷却し、ゲル状に固めた容器
入り脱臭剤を作製した。
【0025】(比較例2)比較例1と同様の容器に、吸
水性樹脂4gに水146ミリリットルおよび水溶性の混
合植物抽出液4ミリリットルを良く掻き混ぜたものを加
え、1時間放置した。
水性樹脂4gに水146ミリリットルおよび水溶性の混
合植物抽出液4ミリリットルを良く掻き混ぜたものを加
え、1時間放置した。
【0026】上記実施例1〜5で得た装飾体および比較
例1,2で得た脱臭剤を、製造後72時間放置した後、
1ミリリットルの硫化水素を入れ、50ppm濃度に調
製した20リットルのタンク内にそれぞれ入れ、4,2
4時間経過後のタンク内の硫化水素濃度を調べ、その結
果を表1に示した。なお、硫化水素濃度の測定は、ガス
検知管(ガステック社製 4LL)を用いて行った。
例1,2で得た脱臭剤を、製造後72時間放置した後、
1ミリリットルの硫化水素を入れ、50ppm濃度に調
製した20リットルのタンク内にそれぞれ入れ、4,2
4時間経過後のタンク内の硫化水素濃度を調べ、その結
果を表1に示した。なお、硫化水素濃度の測定は、ガス
検知管(ガステック社製 4LL)を用いて行った。
【0027】
【表1】
【0028】表1から本発明の装飾体が充分な脱臭機能
を備えていることがよくわかる。
を備えていることがよくわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる装飾体は、以上のように
構成されているので、装飾性を備えていることは勿論の
こと、脱臭成分が空気と接触する面積を充分にとること
ができ、脱臭効果にも優れている。また、請求項2のよ
うに、装飾基体に突起部を設ければ、必要な場所に結晶
性物質を多く結晶成長させることができ、装飾性を高め
ることができる。
構成されているので、装飾性を備えていることは勿論の
こと、脱臭成分が空気と接触する面積を充分にとること
ができ、脱臭効果にも優れている。また、請求項2のよ
うに、装飾基体に突起部を設ければ、必要な場所に結晶
性物質を多く結晶成長させることができ、装飾性を高め
ることができる。
【0030】さらに、請求項3のようにすれば、経時的
に装飾性の変化や機能性の変化をさせることができる。
に装飾性の変化や機能性の変化をさせることができる。
【図1】本発明にかかる装飾体の実施の形態であって、
その組み立て前の状態をあらわす一部切欠分解斜視図で
ある。
その組み立て前の状態をあらわす一部切欠分解斜視図で
ある。
【図2】図1の装飾体の結晶成育後の状態をあらわす斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明にかかる装飾体の他の実施の形態であっ
て、その容器に挿入された装飾基体の脚部をあらわす断
面図である。
て、その容器に挿入された装飾基体の脚部をあらわす断
面図である。
1 装飾体 1´ 装飾体 2 装飾基体 2´ 装飾基体 21 薄板 21a 切込み 22 薄板 22a 切込み 23 突起部 24 非透液層 3 容器 31 天板 32 さし込み口 4 混合液 4´ 混合液 41 脱臭成分 42 結晶性物質溶液 5 結晶成育物
Claims (3)
- 【請求項1】脱臭成分および溶媒の蒸発時に結晶成育物
が析出する結晶性物質溶液を含む混合液と、この混合液
を貯留する容器と、前記混合液を毛細管現象によって吸
い上げ可能な材料によって形成され、前記容器内の混合
液にその一端が浸漬される装飾基体とを備える脱臭機能
を有する装飾体。 - 【請求項2】装飾基体の少なくとも一部に他の部分より
突出する突起部が形成されている請求項1に記載の脱臭
機能を有する装飾体。 - 【請求項3】混合液が複層に分離していて、装飾基体の
混合液に浸漬される部分が混合液の最下層に浸漬される
部分を除き、非透液層で被覆されている請求項1または
請求項2に記載の脱臭機能を有する装飾体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8098377A JPH09277800A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 脱臭機能を有する装飾体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8098377A JPH09277800A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 脱臭機能を有する装飾体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277800A true JPH09277800A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14218194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8098377A Pending JPH09277800A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 脱臭機能を有する装飾体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277800A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018590A1 (es) * | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Fermin Sanchez Rodriguez | Articulo dotado de propiedades eflorescentes, preferntemente en forma de tarjeta, felicitacion o similar |
WO2010040864A1 (es) * | 2008-10-10 | 2010-04-15 | Fermin Sanchez Rodriguez | Tarjeta de felicitación o similar con efecto eflorescente personalizada |
JP2021028150A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 京都ケミカル株式会社 | 装飾体用キットおよび装飾体の製造方法 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP8098377A patent/JPH09277800A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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