JPH09277251A - 構造物表面の切削機 - Google Patents

構造物表面の切削機

Info

Publication number
JPH09277251A
JPH09277251A JP16067696A JP16067696A JPH09277251A JP H09277251 A JPH09277251 A JP H09277251A JP 16067696 A JP16067696 A JP 16067696A JP 16067696 A JP16067696 A JP 16067696A JP H09277251 A JPH09277251 A JP H09277251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting tool
stopper
tool
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16067696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3802145B2 (ja
Inventor
Toshihiro Yoshida
利廣 吉田
Yoshiyuki Iwai
義幸 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
Original Assignee
Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Miike Machinery Co Ltd, Mitsui Miike Engineering Corp filed Critical Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Priority to JP16067696A priority Critical patent/JP3802145B2/ja
Publication of JPH09277251A publication Critical patent/JPH09277251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3802145B2 publication Critical patent/JP3802145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製橋脚等の構造物表面を浅く且
つ凹凸や段のない平坦な仕上げ面に切削する。 【解決手段】 支持構体15に外側構体23を揺動自由
に保持させ、外側構体23に内側構体32を前記と直角
方向へ回動自由に保持させ、正面フライス様の切削工具
1を内側構体32に取付けて構造物表面に対し常に平行
となるようにした。また、前後可動のストッパ11を設
けて刃物の喰い込み深さを規制させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート、石、
アスファルトなどで構成された構造物の表面を所定の深
さだけ削り落とす切削機、特に構造物の表面全体を薄く
切削し、且つ平坦な仕上げ面とすることができる切削機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、既設のコンクリート製橋脚が耐
震強度に問題のある場合、その橋脚の周りに鋼板を巻付
け、それらの隙間に接着剤であるセメントモルタル、エ
ポキン樹脂などを充填して接着することにより橋脚の耐
震補強をすることが行われている。
【0003】この耐震補強工事において、橋脚の古いコ
ンクリートと接着剤との接着を良好とし、鋼板を橋脚と
一体化して耐震強度を高めるためには、橋脚の表面を清
浄にする必要があり、そのために切削機を用いて橋脚の
表面を削り落とすことが行われている。
【0004】切削機としては、円筒形ドラムの外側周面
に超硬チップを埋込んだ切削ビットの多数を取付けた平
フライス様の切削工具を油圧モータなどの原動機により
回転させる構成のものが用いられている。そして、橋脚
の表面に沿い切削しながらほぼ全高に亘って移動させる
ことにより広い面を能率よく削り落とすため、一般的に
切削機をバックホーのアーム先端に取付け、切削工具を
橋脚表面に押し付けた状態で回転させ切削しながらブー
ムとアームを回動操作して移動させる、という手段を採
っている。
【0005】バックホーは切削作業用の足場が不要とな
るほかに、ブームとアームおよびバケットに代わる切削
機を運転台で操作することにより、切削工具を常に橋脚
表面に押し付けた状態で移動させる作業がきわめて容易
となる、高い橋脚にも充分対応することができる、とい
う利点があり高所から低所に亘る切削作業を連続的に行
うのに好適な移動用機械である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒形
ドラムの外側周面に多数の切削ビットを取付けてなる前
記の切削工具は、回転方向が構造物の表面に直角の成分
をもっているため、切削ビットが表面に喰い込んだとき
切削抵抗の背分力の反力によって表面から離れる方向へ
ブームやアームがたわみ、切削を終わったときブームや
アームは表面に近づく方向へ戻る、という動きをする。
この動きは円周方向に並べられた切削ビットが表面に喰
い込んで切削するたびに繰返され、凹凸のある仕上げ面
となりやすい。
【0007】また、切削工具の回転中心線を構造物の表
面に対して平行に保持することが困難であるため、切削
工具の一端側が浅く他端側が深く喰い込んで切削し、段
のある仕上げ面となりやすい。
【0008】このように、粗さおよび平面度がきわめて
不良の仕上げ面とされた構造物である橋脚と鋼板との隙
間に接着剤を注入したとき、仕上げ面のくぼんだ部分に
接着剤が行き亘らず空隙が残存した状態で鋼板が接着さ
れ、期待した耐震強度を得ることができない、という心
配がある。
【0009】一方、コンクリート製橋脚などの構造物の
表面を見ると、塗装が施されているものと施されていな
いものとがある。塗装が施されているものについては塗
装被膜を、塗装が施されていないものについては自動車
の排気や大気中の塵埃などの付着汚れをそれぞれ剥ぎ取
って除去することにより、構造物の表層部分を殆ど削り
落とすことなく清浄で接着良好な仕上げ面を得ることが
できる。
【0010】即ち、構造物自身に比べて著しく軟かい塗
装被膜や付着汚れで覆われている構造物表面を薄く切削
すればよいにもかかわらず、構造物表面に直角の力成分
を発生するために強く押し付けて回転させる必要のある
前記従来の切削工具では構造物の表層部分を必要以上に
深く削り落とすのを避けられず、そのために大出力の原
動機が必要とされる、切削ビットの寿命が短くなる、と
いう問題を伴っていた。
【0011】そこで、本発明の目的は、第一に構造物表
面を浅く削り落とすことができるとともに凹凸や段のな
い平坦な仕上げ面とすることができる切削機を提供する
ことにある。また、第二に前記に加えて構造物表面の状
態に応じて適切な切削を行うことができる切削機を提供
することにある。更に、第三に前記目的の達成機能を利
用して構造物表面の洗浄や凹凸の修正を行うこともでき
る切削機を提供することにある。
【0012】尚、本発明において、切削は構造物自身の
表層部を削り落とすことのみを意味するものでなく、構
造物表面に存在する塗装被膜や汚れを削り落とすことも
意味していることは前述の説明から明らかである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成さ
せるため、本発明は切削工具を円盤の正面に多数の刃物
を配置してなる正面フライス様のものとした。この切削
工具は回転方向が構造物の表面に直角の成分をもたず、
平行な成分のみをもっているので、刃物が表面に喰い込
んだとき離れる方向の反力を殆ど発生せず、従って凹凸
のない仕上げ面に切削することができるものである。
【0014】また、本発明では刃物の切込み深さをスト
ッパによって規制させるようにした。このストッパは切
削工具に並べて前後可動に配置されていて構造物表面に
押付けられると後退し、刃物のそれより前方へ突出して
いる部分が構造物表面に喰い込む。従って、ストッパの
ストロークおよび不作動時の刃物先端に対する高さ位置
を適宜に設定することにより、刃物が深く喰い込むのを
防止して浅く切削することができるものである。
【0015】更に、本発明では切削工具とその駆動用原
動機を内側構体に取付けて外側構体に揺動自由に保持さ
せ、外側構体は移動用機械に結合される支持構体に前記
と直角の方向へ揺動自由に保持させた。このことによ
り、切削工具およびストッパを常に構造物表面に対して
平行に保持し、全ての刃物が均等に喰い込んだ状態で回
転させながら平行移動させ、段のない仕上げ面に切削す
ることができるものである。
【0016】次に、前記第二の目的を達成させるため、
本発明は刃物を切刃とした切削工具とブラシとした切削
工具との二種類を具えさせ、その一方を前記内側構体に
取外し可能に支持させ、もう一方を交換用に準備するも
のとした。このことにより、構造物表面が塗装被膜で覆
われているときは切刃付き切削工具を用い、付着汚れで
覆われているときはブラシ付き切削工具を用いることに
より、作業現場の状況に応じた適正な切削を行うことが
できるものである。
【0017】更に、本発明は前記手段に外側構体および
内側構体の動きを吸収する緩衝器、切削工具の背面およ
び外側周面を覆う防塵カバー、或いは切削工具の前方へ
洗浄水を噴射する散水装置を付加することがある。これ
らは切削工具およびストッパの姿勢を安定とし、または
切屑の飛散による周囲の環境悪化を防止し、或いはこれ
に加えて刃物を冷却し熱的劣化を防止するものである。
【0018】尚、移動用機械は高所から低所に亘る広い
面への作業が多いことから、バックホーを使用すること
が多く、そのバケットに代えて支持構体を取付けるのが
一般的であり、補強工事のための表面清浄化に限らずト
ンネル壁面の洗浄などを行うことができる。或いは、道
路作業車両に取付けてアスファルトやコンクリートの舗
装面の凹凸の修正を行うこともでき、前記第三の目的を
達成させることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、少なくとも先端部分が超硬合金で作ら
れているコニカルビット状の切刃からなる刃物2の複数
個が一列に互いにほぼ隙間なく並んで保持台3に植付け
られており、円盤4の正面の中心附近を除いた外側周縁
近くに保持台3の多数個が円周方向等間隔で放射状に固
定されているとともに、円盤4の中心にボス5が固着さ
れて切削工具1を構成している。
【0020】切削工具1は後述する減速機31の出力軸
である中空の駆動軸7の軸端にボス5を嵌装しキイ結合
などの適宜手段によって一体に回転可能且つ取外し可能
とされており、刃物2の先端は駆動軸7に直角の一平面
上に揃えられている。
【0021】前記中空の駆動軸7には案内軸9が貫通し
ており、その円盤4の正面に突出している先端部に取付
板10が固着されているとともに、それよりも先端側に
円板状のストッパ11が中心を緩く嵌装して設置されて
いる。また、ストッパ11に案内軸9を囲んで植設した
複数本の頭付き規制軸12が支持板10を貫通している
とともに、取付板10とストッパ11との間に皿ばねか
らなるばね部材13が装入されている。
【0022】ストッパ11はばね部材13のばね力によ
って規制軸12の頭が取付板10の背面に当たった位置
に置かれ、そのとき刃物2の先端とほぼ同一の平面上に
位置する。ストッパ11はその正面に押圧力が加えられ
ると、ばね部材13を圧縮しながらその最大圧縮位置ま
で平行移動して後退する。このストッパ11は構造物表
面に接して刃物2の構造物表面への喰い込み深さを規制
するものであり、最大ストロークは一般に数ミリメート
ル程度に設置される。
【0023】規制軸12はボルトで構成されていてその
先端がねじ込みによってストッパ11に植設されてい
る。このため、刃物2の先端とストッパ11との位置関
係を微調整することができ、またストッパ11が磨耗し
たとき新しいものと容易に交換することができる。
【0024】次に、移動用機械に結合される支持構体1
5は後部ブラケット16と前部ブラケット18とからな
り、後部ブラケット16は平面コ形であって後方へ延び
る互いに平行な側部片16a,16aに二本の取付軸1
7a,17bが互いに平行且つ取外し可能に架設されて
いる。移動用機械がバックホーの場合、後方の取付軸1
7aがアームの先端に結合され、前方の取付軸17bが
バケット操作用油圧シリンダのピストンリンクに結合さ
れる。
【0025】前部ブラケット18は側面コ形であって、
その底部片18bが後部ブラケット16の底部片16b
に重ねてボルトにより結合されており、前方へ延びる互
いに平行な側部片18a,18aの先端部に先端縁へ開
放した軸収容溝孔19および規制長孔20が設けられて
いる。
【0026】また、保持構体22は前部ブラケット18
の側部片18a,18aに挟み込まれた正面長方形の板
枠からなる外側構体23と、この外側構体23に周囲に
隙間を有して嵌込まれた箱形の内側構体32とからな
る。
【0027】外側構体23の側部片18a,18aと平
行な壁部23a,23aにはそれぞれ外側方へ向けて支
軸24が同一中心線上に位置させて突設されているとと
もに、これらと直角の壁部23b,23bにはそれぞれ
先端縁へ開放した軸収容溝28および規制長孔29が設
けられている。そして、支軸24に回転自由に嵌装した
ブッシュ25が側部片18aの軸収容溝19に嵌込まれ
ボルトによって固定されることにより、外側構体23が
前部ブラケット18に揺動自由に保持されている。
【0028】加えて、壁部23a,23aには支軸24
を中心とする円上に位置させてボルトからなる二本の規
制軸27a,27bが90度の位相で突設されており、
その一方の規制軸27aが規制長孔20に嵌込まれて支
軸24を中心とする外側構体23の揺動角度θHを一般
的には約16度以下に限定させている。規制長孔20に
もう一方の規制軸27bを嵌込むと、外側構体23は方
向を90度変えて前部ブラケット18に保持される。
【0029】内側構体32は減速機31のケーシングで
構成されており、その後面に油圧モータからなる原動機
33が固結されているとともに、前面に前述の駆動軸7
が突出している。
【0030】この内側構体32の互いに平行な二つの壁
部32a,32aにはそれぞれ外側方へ向けて支軸34
が同一中心線上に位置させて突設されており、これらの
支軸34に回転自由に嵌装したブラッシュ35が壁部2
3aの軸収容溝28に嵌込まれボルトによって固定され
ることにより、内側構体32が外側構体23に揺動自由
に保持されている。
【0031】これに加えて、壁部32a,32aには規
制軸37が突設されており、規制長孔29に嵌込まれて
支軸34を中心とする内側構体32の揺動角度θVを一
般的には約20度以下に限定させている。
【0032】即ち、支持構体15は外側構体23を支軸
24を回動中心とする揺動自由状態に保持するととも
に、外側構体23は内側構体32を支軸24に直角の支
軸34を回動中心とする揺動自由状態に保持している。
【0033】減速機31は原動機33の出力軸の回転を
適度に減速して駆動軸7に伝達する周知の歯車減速機で
あり、最終段の従動歯車31aが駆動軸7に固着されて
いる。また、駆動軸7を貫通した案内軸9の基端部は内
側構体32に固定されている。
【0034】以上は請求項1に記載した発明の実施の形
態であり、図7はこれをバックホー71に取付けてコン
クリート製橋脚85の切削を行わせる状態を示してい
る。即ち、油圧パワー装置72および運転台73を載せ
た回転台74にブーム75の基端が回動可能に取付けら
れているとともに、ブーム75の先端にアーム77の基
端が回動可能に取付けられており、アーム77の先端に
バケットに代えて支持構体15が取付軸17aにより回
動可能に結合されている。ブーム75,アーム77は油
圧シリンダ76,78によって回動するとともに所定の
回動位置に保持され、本発明の切削機は取付軸17bに
ピストンリンク79を結合した油圧シリンダ80によっ
て回動するとともに所定の回動位置に保持される。
【0035】バックホー71の前進後退、回転台74の
回転、油圧シリンダ76,78,80の伸縮、および原
動機33の作動は油圧パワー装置72からの作動油によ
って行われるものであり、油圧シリンダ76,78,8
0を適宜に伸縮して切削工具1を橋脚85の表面86に
平行な姿勢とし、その姿勢で表面86に強く押付ける。
すると、ストッパ11の正面が表面86に接してばね部
材13を圧縮しながら後退し、相対的に前進する刃物2
が表面に喰い込むこととなる。
【0036】切削工具1を回転させることにより、刃物
2の喰い込み深さだけ表面が切削されるので、回転させ
ながら表面に沿い平行移動させると切削個所が次第に移
動する。ストッパ11は切削によって作られた仕上げ面
の上に移動し、以後はばね部材13の復元力によって仕
上げ面に接した状態となる。必要な切削深さが最初の切
削深さのままでよいときはストッパ11を仕上げ面に軽
く押付けた状態を保持して平行移動させ切削を進める。
【0037】切削工具1は刃物2が表面86に平行な面
で移動しているとき、表面86から離れる方向の反力を
殆ど発生しないため凹凸のない仕上げ面を得ることがで
きる。
【0038】尚、ストッパ11の前後方向ストロークに
よって設定される刃物2の喰い込み深さよりも深く切削
するときは、仕上げ面にストッパ11を強く押付けて更
に切削を繰返す。
【0039】また、切削工具1を駆動軸7により回転可
能に支持している内側構体32およびこれを囲んだ外側
構体23は支持構体15に対してそれぞれ互いに直角の
軸線を回動中心として揺動自由とされているので、切削
工具1およびストッパ11を表面86に平行に位置させ
ることができ、このため段のない仕上げ面を得ることが
できるばかりか、ストッパ11の押付け力を調節して刃
物2を表面86に僅か喰い込ませた状態でごく薄く切削
することが可能となる。
【0040】殊に、図示の形態では支軸24の中心線と
支軸34の中心線とが直角に交叉しており、駆動軸7の
中心線がこの交点を通ってこれらの中心線に対し直角に
延びているとともに、円板形のストッパ11が駆動軸7
と同心に配置されている構成となっている。このため、
表面86に沿って切削しながら移動させるとき、支持構
体15の横揺れや表面86の鉛直度の変化などによって
ストッパ11が表面86に片当りしたとき、押付け力に
よって直ちに全面で面接触するように内側構体32と外
側構体23のいずれかまたは両方が揺動し、切削工具1
を常に表面86に平行に位置させることができ、且つど
の方向に揺動しても回転モーメントが同じであるのでブ
ッシュ25,35に過荷重を作用させることなくストッ
パ11を表面86に追従させることができる。
【0041】尚、内側構体32は減速機31のケーシン
グとすることなく別の板枠で構成してもよく、また揺動
の中心はトラニオン構造に限らずころがり軸受などの適
宜の軸支持手段で構成することができる。
【0042】更に、図4を参照して、図示の形態ではコ
ニカルビット状の刃物2は基端に支軸2aを有してお
り、この刃物2を円盤4の回転方向Rへ向かって斜め前
方へ傾け、且つ切削方向Sに対して中心軸線を少し外側
方へ向けた姿勢で保持台3の取付孔3aに支軸2aを回
転可能に嵌込んだ構成となっている。このため、円盤4
を回転させたとき刃物2は表面86に喰い込んで自転し
ながら切削をすることとなり、喰い込み部分の全周面が
均等に磨耗して先端を常に尖った形状とし良好な切削が
行われる、という利点があり、前述のように平行移動さ
せることによって凹凸や段のない平坦な仕上げ面87を
得ることができるものである。
【0043】加えて、図示の形態ではコニカルビット状
の刃物2の複数個を一列に植付けた保持台3の多数を円
盤4の正面に放射状に配置した構成としている。このた
め、切屑の排出が刃物2の間隙によって良好に行われ、
比切屑抵抗が小さいために所要動力が少なくなり、或い
は高速回転させて能率向上を計ることが可能になる、と
いう利点がある。もっとも、刃物2としてバイト状のも
のを使用しても実用上は何の支障もない。
【0044】前述の切削工具は構造物表面の塗装被膜を
剥ぎ取ることや、構造物の表層部を削り落とすのに適し
ているが、先に説明したように構造物表面の付着汚れを
削り落として清浄な表面とする場合もある。そのため
に、本発明では刃物を切刃ではなくワイヤブラシとした
切削工具を使用するものとした。
【0045】図8はブラシ付きの切削工具41の一形態
を示すものであって、金屑線条の束で作られているワイ
ヤブラシからなる刃物42が保持台43に植設されてお
り、円盤44の正面の中心附近を除いた外側周縁近くに
保持台43の多数個が円周方向等間隔で放射状に固定さ
れている構成である。
【0046】本発明の切削機が汚れの削り落としのみに
使用される場合は、前述の切刃からなる刃物2を有する
切削工具1ではなく、ワイヤブラシからなる刃物42を
有する切削工具41が駆動軸7に取付けられ、前記形態
のものと同様のストッパによって刃物42の喰い込み深
さを調整しながら汚れを削り落とす。
【0047】従って、請求項1に記載した発明における
切削工具は刃物が切刃である場合とワイヤブラシである
場合とを包含している。
【0048】しかし、一台の移動用機械に本発明の切削
機を取付けて異なる路線の橋脚の表面清浄作業を行わせ
るような場合、路線によって橋脚に塗装が施されている
ものと施されていないものとについて一台の切削機で作
業を行うこととなる。
【0049】その対応策として、前記二種類の切削工具
1,41を具えさせ、その一方を駆動軸7に取付け内側
構体32に取外し可能に支持させているとき、もう一方
を交換品として準備させることとした。
【0050】図示の二種類の切削工具1,41を具えさ
せ、現場の状況に応じて使い分けするようにした構成
は、請求項2に記載した発明の形態である。
【0051】一方、前記二種類の切削工具1,41で切
削作業を行っているとき、円盤4,44の正面に配置さ
れている刃物2,42は円周方向一部が構造物表面に喰
い込んで切削を行うが、残りは切削済みの仕上げ面上を
すべるように移動している。このとき表面に小さな凹凸
や段差があると、切削抵抗の急変によって切削工具1,
41が支軸24,34の軸線回りに振動することがあ
る。
【0052】このような振動は刃物2,42の切損、仕
上げ面の粗雑化の原因となるので、本発明では外側構体
23および内側構体32のそれぞれに油圧ダンパからな
る緩衝器47,48を結合し、前記各軸線回りの振動を
吸収して切削工具1,41,ストッパ11が構造物表面
に対して平行な状態を安定よく維持するようにした。
【0053】外側構体23のための緩衝器47は支軸2
4の軸線を挟んだ両壁部23bに外側方へ突設した腕片
23cに一端が結合されて後方へ延び、後述する取付け
板21に設けた取付腕21aにもう一端が結合されてい
る。この二個の緩衝器47は、外側構体23が支軸24
を中心に回動したとき一方が伸長してもう一方が収縮
し、どちらへ回動しようとしても切削工具1,41,ス
トッパ11を構造物表面に対して平行な状態に維持する
ように働く。
【0054】また、内側構体32のための緩衝器48は
支軸34を突設した両壁部32aの附近から後方へ突設
した腕片32bに一端が結合されて支軸24のほぼ軸線
方向であって互いに反対の方向へ延び、外側構体23に
後方へ突設した腕片23d,23eにもう一端がそれぞ
れ結合されている。この二個の緩衝器48は、内側構体
32が支軸34を中心に回動したとき一方が伸長しても
う一方が収縮し、どちらへ回動しようとしても切削工具
1,41,ストッパ11を構造物表面に対して平行な状
態に維持するように働く。
【0055】腕片23bは支軸24の一方を突設した壁
部23aから取付け板21に重なって後方へ延びる張出
し縁23fに設けられているが、腕片23bと同様に壁
部23a,23bに直接突設してもよく、いずれにして
も各二個の緩衝器47,48はそれぞれ支軸24,34
の軸線を挟んで両側対称位置に配置され、各軸線回りの
振動を敏感に吸収する。
【0056】取付け板21は扇状の平板からなり、一方
の側部片18aと外側構体23の一方の壁部23aとの
間に挟み込まれて支軸24を貫通させ回動可能とされて
いるとともに、直角の二位置において図示しないボルト
・ナットなどからなるよく知られた固着手段、ばね落と
しなどからなるよく知られた係止手段によって側部片1
8aに固定されるようになっており、保持構体22は緩
衝器47を連結手段として取付け板21と一緒に90度
以上回動する。このようにすると、橋脚85の正面にバ
ックホー71を置いて側方に大きくはみ出すことなく側
面の切削を行うことができる。
【0057】図示のように外側構体23および内側構体
32のそれぞれに各二個の緩衝器47,48を取付けた
構成は、請求項3に記載した発明の実施の形態である。
【0058】尚、図示の形態では緩衝器47,48とし
て片効きのものを用いたため、全方向の動きに対応でき
るように二個ずつ装備したが、両効きのものを用いて一
個ずつ装備した構成であってもよい。また、このような
緩衝器47,48を具えた場合、外側構体23および内
側構体32の揺動を制限する規制長孔20,29,規制
軸27a,27b,37はなくてもよい。
【0059】次に、前述のように塗装被膜や付着汚れ、
更には構造物表層部分を切削工具で削り落としていると
き、粉塵状の切屑が大量に発生してこれが周囲に広く飛
散すると、環境を悪化させたり作業者の健康を害したり
する原因となるので、本発明では切削工具1,41の背
面および外側周面を覆う背壁50aおよび周壁50bか
らなる防塵カバー50を内側構体32の正面に背壁50
aを重ねてボルトにより固定した。
【0060】周壁50bは円形であって切削工具1,4
1と同心に配置されており、その先端縁はストッパ11
の最大後退位置よりも少し後方へ位置していて切削の邪
魔にならないようになっている。切削により発生した切
屑は防塵カバー50で封じられて殆ど飛散しなくなるも
のである。
【0061】一方、例えば切削工具1,41を回転させ
ながら構造物表面に離れた状態から接近させて刃物2,
42を食い込ませようとするとき、切削工具1,41が
構造物表面に傾いて接近することがある。このような場
合、最接近部分で刃物2,42が喰い込んでその反力に
より外側構体23,内側構体32が回動し平行となる
が、特に切刃である刃物2は必要以上に喰い込んで仕上
げ面を不良にしやすい。
【0062】図示の形態では切刃をコニカルビット状と
したので一刃あたりの切削量がきわめて少なく、仕上げ
面を不良にする程度が小さいが、防塵カバー50を設置
した本発明によると、構造物表面に傾いて接近したとき
刃物2よりも外側方に位置している周壁50bの先端縁
が構造物表面に衝るため、必要以上の喰い込みを完全に
防止することができる。
【0063】本発明の切削機を橋脚の耐震補強のための
表面切削に使用するとき、ストッパ11の正面は刃物
2,42の先端よりも1〜2ミリメートル後方に位置さ
せられてそれより後方へ最大で5ミリメートル程度スト
ローク可能であるようにされ、また周壁50bの先端縁
は刃物2,42の先端から5〜10ミリメートル後方に
位置するようにされる。
【0064】このような周壁50bを有する防塵カバー
50を具えた構成は、請求項4に記載した発明の実施の
形態である。
【0065】この形態において、ストッパ11は切削工
具1,41の中心部に配置する代りに、外側方に円周方
向適宜間隔で複数個配置して防塵カバー50に保持させ
てもよく、この場合はストッパ11は例えばクッション
性をもたせた棒状部材で構成することができる。
【0066】更にまた、発生した切屑の飛散を防止する
手段として、本発明では防塵カバー50に代え或いはこ
れと併用させて散水装置52を装備し、切削工具1,4
1の前方へ向かって洗浄水を噴射させるようにした。
【0067】この散水装置52は主に図6,図7を参照
して、地上に置かれた水槽、ポンプ、電動機を内蔵して
いる洗浄ユニット53および電動機駆動電力を発生させ
る発電機54と、ポンプの吐出口からブーム75,アー
ム77に沿って延び案内軸9の後端に結合された送水ホ
ース55と、案内軸9に形成した孔通路56と、駆動軸
7の内側周面に形成した環通路56aと、ボス5を貫通
して駆動軸7にねじ込んだ接手57と、円盤4,44の
適所に取付けた散水ノズル59と、接手57と散水ノズ
ル59とを接続した連結管58とからなる構成とされて
いる。
【0068】洗浄ユニット53のポンプで加圧した洗浄
水は送水ホース55,孔通路56,環通路56a,接手
57,連結管58からなる水通路を通って散水ノズル5
9に入り、前方へ向いた噴口から構造物表面へ向かって
噴射される。切屑は噴射された洗浄水と混合し泥水状と
なって構造物表面を流下して周囲に広く飛散することが
防止され、且つ洗浄水の一部は仕上げ面に吹付けられて
切屑を流下させ表面を充分に清浄な状態とする。
【0069】また、洗浄水は刃物2,42を冷却してそ
の熱的劣化を防止する、という効果をもたらす。
【0070】散水ノズル59は一個または任意の複数個
を設けることができ、特に微粉状の切屑を発生する付着
汚れ向けのワイヤブラシ付き切削工具41については複
数個設けることが好ましく、環通路56aに連通させて
複数個の接手57を駆動軸7にねじ込み、各散水ノズル
59とそれぞれ連結管58で接続する。また、複数個の
散水ノズル59の内で一部を現場の状況に応じて使用し
ないこともできる。その場合、使用しない散水ノズル5
9に対応する接手57を外してそのねじ込み個所にプラ
グ61をねじ込んで洗浄水が流出しないようにする。従
ってまた、複数個の散水ノズル59を有する切削工具
1,41に対応するように接手57のねじ込み個所を駆
動軸7に複数設けておいても、プラグ61を使用するこ
とによって一個の散水ノズル59を有する切削工具1,
41を水漏れの心配なく取付けることができる。
【0071】このような散水装置52を具えた構成は請
求項5に記載した発明の実施の形態である。
【0072】尚、緩衝器47,48を具えること、防塵
カバー50を具えること、散水装置52を具えること
は、先に述べた本発明の目的を達成するうえでの補助的
手段であり、任意に採択して効果を向上させる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、正面フライス様の切削工
具を全方向へ揺動可能とするとともにストッパによって
刃物の喰い込み深さを規制するようにした本発明による
と、切削工具を構造物表面に平行に押し付けて浅く削り
落とすことができるばかりか、広い面に亘って凹凸や段
のない平坦な仕上げ面を得ることができるものである。
【0074】また、切削工具として刃物が切刃のものと
ワイヤブラシのものとを具えさせたことにより、構造物
表面の状態に応じてその一方を使用し適正な切削を行う
ことができる。
【0075】更に、緩衝器を具えた場合は切削工具およ
びストッパの姿勢が安定化し構造物表面に常に平行な状
態を維持させて仕上げ面を良好にし、防塵カバーや散水
装置を具えた場合は切屑の飛散による周囲環境の悪化や
作業者の健康障害を防ぎ或いは刃物の熱的劣化が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部記載した平面
図。
【図2】図1に示した形態の一部記載した側面図。
【図3】図1に示した形態の正面図。
【図4】図1に示した形態における刃物の取付けと切削
を説明する図。
【図5】図2のX−X線に沿う拡大断面図。
【図6】図1に示した形態の拡大縦断面部分図。
【図7】図1に示した形態の使用状態を説明する側面略
図。
【図8】切削工具の異なる形態を示す正面図。
【符号の説明】
1,41切削工具,2,42刃物,4,44円盤,7駆
動軸,11ストッパ,15支持構体,22保持構体,2
3外側構体,24.34支軸,32内側構体,33原動
機,47.48緩衝器,50防塵カバー,52散水装
置,59ノズル,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤の正面に多数の刃物を配置した切削
    工具およびその駆動用原動機と;前記切削工具に並んで
    前後可動に配置され、前記刃物の切込み深さを規制する
    ストッパと;前記切削工具を所望方向へ移動させる移動
    用機械に結合される支持構体と;前記原動機を装備する
    とともに前記切削工具を前方へ突出させて回転可能に支
    持した内側構体、およびその外側周面を囲んだ外側構体
    からなる保持構体と;を具え、前記支持構体は前記外側
    構体を一つの軸線を回動中心とする揺動自由状態に保持
    するとともに、前記外側構体は前記内側構体を前記軸線
    に直角の軸線を回動中心とする揺動自由状態に保持し、
    前記切削工具およびストッパが構造物表面にこれと平行
    な状態で押付けられる構成とした;ことを特徴とする構
    造物表面の切削機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した切削機において;前
    記刃物が切刃である切削工具とブラシである切削工具と
    を具えており、前記二種類の切削工具の一方が前記内側
    構体に取外し可能に支持されもう一方が交換用に準備さ
    れている;ことを特徴とする構造物表面の切削機。
  3. 【請求項3】 請求項1,2のいずれかに記載した切削
    機において;前記外側構体および内側構体のそれぞれに
    前記切削工具とストッパとを構造物表面に平行な状態に
    維持させるように働く緩衝器を装備している;ことを特
    徴とする構造物表面の切削機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれかに記載した
    切削機において;前記内側構体は前記切削工具の背面お
    よび外側周面を覆った防塵カバーを装備している;こと
    を特徴とする構造物表面の切削機。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4のいずれかに記載
    した切削機において;前記切削工具の円盤正面に開口さ
    せた噴口とポンプ、および前記ポンプから噴口に洗浄水
    を送る水通路からなる散水装置を装備している;ことを
    特徴とする構造物表面の切削機。
JP16067696A 1995-10-14 1996-05-31 構造物表面の切削機 Expired - Fee Related JP3802145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16067696A JP3802145B2 (ja) 1995-10-14 1996-05-31 構造物表面の切削機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-291752 1995-10-14
JP29175295 1995-10-14
JP16067696A JP3802145B2 (ja) 1995-10-14 1996-05-31 構造物表面の切削機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09277251A true JPH09277251A (ja) 1997-10-28
JP3802145B2 JP3802145B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=26487103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16067696A Expired - Fee Related JP3802145B2 (ja) 1995-10-14 1996-05-31 構造物表面の切削機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3802145B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144378A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Hokuto Kenki Service Kk 建材剥ぎ取り用スクレーパ装置
CN108286214A (zh) * 2017-01-09 2018-07-17 南京工业大学 一种堵塞透水混凝土路面表层刨铣再生透水性恢复方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144378A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Hokuto Kenki Service Kk 建材剥ぎ取り用スクレーパ装置
JP4552186B2 (ja) * 2004-11-19 2010-09-29 北都建機サービス株式会社 建材剥ぎ取り用スクレーパ装置
CN108286214A (zh) * 2017-01-09 2018-07-17 南京工业大学 一种堵塞透水混凝土路面表层刨铣再生透水性恢复方法
CN108286214B (zh) * 2017-01-09 2021-02-26 南京工业大学 一种堵塞透水混凝土路面表层刨铣再生透水性恢复方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3802145B2 (ja) 2006-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4968101A (en) Vertical asphalt and concrete miller
US8806784B2 (en) Trenching system
US5052757A (en) Flighting section and tooth holder
US7357700B2 (en) Riding floor polishing and grinding machine for treating concrete, terrazzo, stone and similar surfaces
US5775781A (en) Pavement marking removal tool and method
JPH09277251A (ja) 構造物表面の切削機
JPH11303420A (ja) 構造物表面作業機の移動装置
US3848929A (en) Water applicator for a pavement grooving machine
JP3858205B2 (ja) 構造物表面の切削機
JP3893547B2 (ja) 構造物表面の切削機
CN218345914U (zh) 一种路面修复装置
JPH11303419A (ja) 構造物表面の切削装置
JPH0521378Y2 (ja)
JP3398364B2 (ja) 表面削取機
JP3044375B2 (ja) 切断装置
CN212582345U (zh) 一种橡胶沥青同步封层车螺旋布料器
JP2000288485A (ja) 構真柱ケレン機械
JP3498253B2 (ja) 路面切削機
JP2972562B2 (ja) 畦塗り機
US4822107A (en) Cutter and method to remove surface coatings
JP2005232897A (ja) 橋梁の伸縮継手取替え用破砕装置
CN214118190U (zh) 一种新型的刀高可调的软土刀盘
JP3457561B2 (ja) 切削装置および切削作業機
JPH09291509A (ja) 掘削用エンドミルおよび掘削装置
CN209759983U (zh) 一种路面修补辅助设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060427

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees