JPH09276840A - 汚染土壌浄化方法 - Google Patents

汚染土壌浄化方法

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JPH09276840A
JPH09276840A JP8091494A JP9149496A JPH09276840A JP H09276840 A JPH09276840 A JP H09276840A JP 8091494 A JP8091494 A JP 8091494A JP 9149496 A JP9149496 A JP 9149496A JP H09276840 A JPH09276840 A JP H09276840A
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contaminated soil
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Akira Kuriyama
朗 栗山
Etsuko Sugawa
悦子 須川
Masahiro Kawaguchi
正浩 川口
Yoshiyuki Azumaya
良行 東家
Akira Watanabe
彰 渡辺
Masatoshi Iio
正俊 飯尾
Yuri Chiaki
由里 千秋
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Raito Kogyo Co Ltd
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Raito Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下水位より低い位置に存在する有機化合物
汚染土壌の微生物浄化。 【解決手段】 地下水位を処理領域より低下させ、処理
領域に微生物およびその活性化物を導入し、更に低下さ
せた地下水位を維持しながら処理領域に酸素を含有する
空気の導入を行ないながら微生物の分解能力を発揮させ
て行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水位よりも深
い位置に存在する汚染土壌の浄化方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の急速な科学技術の進歩は大量の化
学物質や化成品を生みだしている。これらの多くは環境
中に徐々に蓄積しながら自然を汚染している。なかで
も、人類の生活の場である陸圏は人為的汚染の影響を最
も受けやすく、環境水が循環していることを考えると、
陸圏の環境汚染は地球レベルへと拡大していく深刻な問
題である。これまでによく知られた土壌(陸圏)の汚染
物質としては、ガソリンなどの炭化水素、PCBなどの有
機塩素化合物、ダイオキシンなどの催奇性を有する農
薬、あるいはトルエン、キシレン、ベンゼンなどの揮発
性有機溶剤などが挙げられる。なかでもトリクロロエチ
レン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)などの有機
塩素化合物は精密部品の洗浄やドライクリーニングなど
においてかって大量に使用され、その漏洩による土壌や
地下水の大規模な汚染の実体が明らかになりつつある。
さらに、これら有機塩素化合物の催奇性や発がん性が指
摘され、生物界へも極めて重大な影響を及ぼすことがわ
かったため、汚染源の遮断はもちろん、すでに汚染が拡
大した土壌や地下水の浄化は早急に解決すべき課題とな
っている。
【0003】有機塩素化合物で汚染された土壌の浄化方
法としては、汚染土壌を掘り起こして加熱処理する方
法、汚染土壌から真空抽出する方法、あるいは汚染物質
を分解する能力を有する微生物を注入する方法などが挙
げられる。
【0004】加熱処理法ではほとんど完全に土壌から汚
染物質を取り除くことが可能であるが、土壌掘削が必要
であるから建造物下の浄化処理は困難であり、また掘削
・加熱処理に要する費用が膨大となるため広範囲な汚染
土壌の浄化には適用困難である。さらに、土壌中から加
熱蒸発させた有機塩素化合物は大気汚染の原因になるの
で、活性炭等に吸着して回収する必要があるが、この使
用済みの活性炭をさらに処理する必要が生じる。
【0005】これに対して、真空抽出法や微生物利用法
は汚染土壌を掘削する必要がないため安価で簡便である
上、建造物等で地表を使用中の土壌でも地表を使用した
まま修復作業を行うことができる利点がある。しかし、
真空抽出法は数ppm以下の低濃度の有機塩素化合物の除
去効率が低い上に、加熱処理の場合と同様に回収した有
機塩素化合物を改めて処理をする必要がある。そこで、
公開公報平7−185252では、吸引した被処理ガス
を活性炭で吸着し、その活性炭を再処理する為に流動床
を用いることによるコンパクトな地上設備を提案してい
るが、処理用地上設備が必要なことには変わりない。一
方、微生物浄化方法は、土壌に元来生息する土壌の分解
微生物を利用する方法と土壌に元来生息しない外来の分
解微生物を利用する方法に分けられる。前者の場合は、
分解活性を高めるための栄養素、インデューサ、酸素、
増殖刺激剤などの菌活性化物質を土壌に注入して浄化を
行う。また後者の場合は、外来微生物を土壌に注入する
とともに、分解活性を高めるための菌活性化物質の注入
を行う。例えば、有機塩素化合物分解能を有する微生物
で単離された報告は、TCE分解菌としては、Welchia alk
enophila sero 5 (USP 4877736,ATCC 53570)、Welchia
alkenophila sero 33 (USP 4877736, ATCC 53571)、Met
hylocystis sp. strain M (Agric. Biol. Chem., 53, 2
903 (1989)、Biosci.Biotech. Biochem., 56, 486 (199
2)、同56, 736 (1992))、Methylosinus trichosprium O
B3b (Am. Chem. Soc. Natl. Meet. Dev. Environ. Micr
obiol.,29, 365 (1989)、Appl. Environ. Microbiol.,
55, 3155 (1989)、Appl. Biochem.Biotechnol., 28, 87
7 (1991)、特開平02-92274号公報、特開平03-292970号
公報)、Methylomonas sp. MM2(Appl. Environ. Microb
iol., 57, 236 (1991))、Alcaligenes denitrificans
ssp. xylosoxidans JE75(Arch. microbiol., 154,410
(1990))、Alcaligenes eutrophus JMP134(Appl. Envi
ron. Microbiol.,56, 1179 (1990))Mycobacterium vac
cae JOB5(J. Gen. Microbiol., 82,163 (1974)、Appl.
Environ. Microbiol., 54, 2960 (1989)、ATCC 2967
8)、Pseudomonas putida BH (下水道協会誌, 24, 27
(1987))、Acinetobactor sp.strain G4(Appl. Environ.
Microbiol., 52, 383 (1986)、同53, 949 (1987)、同5
4, 951(1989)、同56, 279 (1990)、同57, 193 (1991)、
USP 4925802,ATCC 53617、この菌は初めPseudomonas ce
paciaと分類されていたが、Acinetobactor sp.に変更さ
れた)、Pseudomonas mendocina KR-1 (Bio/Technol.,
7, 282 (1989))、Pseudomonas putida F1 (Appl. Envir
on.Microbiol.,54, 1703 (1988)、同54, 2578 (198
8))、Pseudomonas fluorescens PFL12(Appl. Environ.
Microbiol.,54, 2578 (1988))、Pseudomonas putida
KWI-9(特開平06-70753号公報)、Pseudomonas cepacia
KK01(特開平06-227769号公報)、Nitrosomonas europ
aea(Appl.Environ. Microbiol.,56, 1169 (1990))、L
actobacillus vaginalis sp.nov(Int.J. Syst. Bacter
iol., 39, 368 (1989)、ATCC 49540)等が知られてい
る。これらの分解菌、すべて、TCEを分解するために、
その分解誘導物質として芳香族化合物やメタン等の化学
物質を必要とする。このような外来微生物と、分解活性
を高めるための菌活性化物質の注入する場合、微生物あ
るいは化学物質などを修復する領域にできる限り広く注
入し、これにより汚染物質を分解して土壌浄化を行うこ
とが望まれる。このため、微生物浄化処理は修復領域の
土壌空隙を満たすほどの薬液量を土壌に注入して行って
おり、広範な修復領域に対しては膨大な薬液量が必要と
なる、という欠点がある。また、この注入した微生物や
菌活性化物質を一定地域に封じ込めることや、処理作業
終了後に土中で増殖した分解菌や土壌中に残留した菌活
性物質の回収が困難であるため、これらによる土壌の二
次汚染の問題がある。アメリカ特許444289号およ
び5032042号は、注入井より土壌中へ気体や液体
を加圧注入して土壌のクラックキング(土壌破砕)を行
うものであり、微生物浄化に必要な微生物や酸素、栄養
素なども破砕した土壌間を通して供給出来ることが述べ
られている。この方法はできる限り広い土壌範囲をクラ
ッキングし、破砕した土壌内に分解菌や栄養素などの薬
液を広く注入することを目的としている。しかしなが
ら、この方法ではクラックの間には薬液は十分には浸透
せず結果として広範囲の薬液注入は達成されていない。
【0006】このように、真空抽出法と微生物浄化法に
は加熱処理法を上回る利点はあるのだが、それぞれ欠点
も持っている。
【0007】そこで、公開公報平6−254537およ
び平7−112176では、真空抽出法と微生物浄化法
を組み合わせ、汚染土壌中の有機塩素化合物で汚染され
た空気や地下水を真空吸引して地上のバイオリアクタに
導き、その中で分解処理する方法が提案されている。こ
れは、有機塩素化合物を微生物分解することによって真
空抽出法の欠点である回収した有機塩素化合物の再処理
を不要にすることと、微生物分解リアクタを設置するこ
とによって微生物浄化方法の欠点である薬液注入の問題
や二次汚染の問題を解決することを目的としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の汚染土壌
の浄化方法は、そのほとんどが地下水位よりも上の不飽
和帯水層を対象にしたものであり、地下水中もしくは地
下水位より下の汚染土壌を処理する方法ではない。トリ
クロロエチレンに代表される有機塩素系化合物は、一般
に比重が重く、土壌汚染の場合、不透水層まで地中を落
下する。このため、地下水位の上面よりも低い位置に高
濃度汚染源が存在する可能性が高い。このような状況で
は、真空抽出の効率は低い。また、地下水位以下に薬液
を注入したとしても、微生物浄化に必要な酸素の供給等
ままならない上に、薬液が地下水流に載って拡散してし
まうため、有効な微生物浄化が期待できない上に二次汚
染の可能性すら生じる。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたもので、地下水位よりも低い
位置の揮発性有機塩素化合物で汚染された土壌を浄化す
る方法であって、汚染領域を包囲する状態で、汚染層よ
り低い位置まで地下水を吸引するための揚水設備を複数
設置し、この揚水設備周囲には礫などで高間隙率の層を
設け、この揚水設備群によって、(1)地下水を吸引し
ながら、汚染物質分解微生物及び/または汚染物質分解
微生物活性化物質を含む薬液を注入することにより、薬
液を汚染領域全体に行き渡らせ、地下水位を浄化対象と
する汚染地層よりも低い位置まで低下させ、(2)地下
水を吸引し続けることにより地下水位を低下させたまま
維持して、汚染領域を強制的に通気層とする、ことによ
り、汚染領域全域で汚染物質分解微生物による汚染の浄
化を行うと同時に二次汚染の防止を図ることを特徴とす
るものである。
【0010】さらに、揚水設備に包囲された中央部に空
気吸引用パイプを設置し、ポンプによりその空気吸引パ
イプで地中の空気を吸引し、揚水設備周囲の高間隙率の
礫層を通して地中に供給する空気循環をさせることで、
地中での局所的な酸素不足や大気中への汚染空気の排気
を伴わず行うことを特徴とする汚染土壌の浄化方法であ
る。
【0011】微生物の分解活性を高める物質としては栄
養素、インデューサ、酸素、増殖刺激剤などが挙げられ
る。
【0012】また、土壌内部の温度は気温に比べて変化
が少なく、特別な加温、冷却、保温設備を用いることな
く一年を通して一定の温度の微生物環境を容易に提供で
きる。
【0013】本発明における微生物とは、細菌、微細藻
類、かび、放線菌、原生動物を含み、特に産業上有益な
ものは、細菌である。
【0014】そして特にJM1株(FERM BP−5
352)は、その強い分解活性およびインデューサフリ
ーの性質から好適に用いられる。なおJM1株の菌学的
性質は次の通りであるが、この菌については寄託時には
コリネバクテリウムと認識していたがその後この点に疑
問を生じたので今は単に「JM1」とのみ呼ぶ。
【0015】JM1菌学的性質 グラム染色性及び形態:グラム陰性桿菌 各培地における生育 BHIA:生育良好 MacConkey:生育可能 コロニーの色:クリーム色 至適温度:25℃>30℃>35℃ 運動性:陰性(半流動培地) TSI(slant/butt):アルカリ/アルカ
リ、H2S(−) オキシダーゼ:陽性(弱) カタラーゼ:陽性 糖の発酵 グルコース:陰性 シュクロース:陰性 ラフィノース:陰性 ガラクトース:陰性 マルトース:陰性 ウレアーゼ:陽性 エスクリン加水分解(β−グルコシダーゼ):陽性 硝酸還元:陰性 インドール産性:陰性 グルコース酸性化:陰性 アルギニンジヒドロラーゼ:陰性 ゼラチン加水分解(プロテアーゼ):陰性 β−ガラクトシダーゼ:陰性 各化合物の同化 グルコース:陰性 L−アラビノース:陰性 D−マンノース:陰性 D−マンニトール:陰性 N−アセチル−D−グルコサミン:陰性 マルトース:陰性 グルコン酸カリウム:陰性 n−カプリン酸:陽性 アジピン酸:陰性 dl−リンゴ酸:陽性 クエン酸ナトリウム:陽性 酢酸フェニル:陰性 以下に、実施例をもって本発明を説明するが、これらは
本発明の範囲をなんら限定するものではない。
【0016】
【実施例】図1から図3は本発明の実施例を示す。
【0017】図1で、1は揚水設備で、吸水用のパイプ
と先端のポイントからなり、先端のポイントが自然状態
の地下水位W1および汚染領域cよりも低い位置になる
よう設置されている。これら揚水設備1は汚染領域cを
包囲する状態で複数配置されパイプ2に接続しており、
三方口バルブ18を介してポンプ3に接続している。揚
水設備1の先端のポイントは小孔を開口したノズルであ
り、パイプ2を介しポンプ3により負圧を与えることに
より地下水を地上に吸引する。注入パイプ8はパイプ1
3、ポンプ14、バルブ15を介して汚染物質分解微生
物(例えば、汚染物質がTCEならJM1株等)を含む
分解菌液タンク16、微生物活性化物質を含む菌活性液
タンク17に接続している。三方口連動バルブ18、1
9はパイプ12とポンプ7を接続したり、パイプ12と
ポンプ7を解放端にしたりする。礫(平均粒径10mm以
上が望ましい)などで構成された高間隙率の砂柱9は表
面が吸気パイプ10で覆われており下部は地盤内に露出
している。吸気パイプ10はパイプ12を介してポンプ
7の吸気口に接続しており、ポンプ7で負圧を与えるこ
とにより地中の空気を吸引する。パイプ12の途中には
三方口バルブ19があり、三方口バルブ19の他方は開
放になっている。
【0018】礫(平均粒径10mm以上が望ましい)など
で構成された高間隙率の砂柱4は揚水設備1の周りを覆
っており、表面が注気パイプ5で覆われ地盤と絶縁され
ているが下部は汚染領域cに露出している。これら注気
パイプ5群はパイプ6を介しポンプ7の排気口に接続し
ておりポンプ7からの空気を砂柱4を介して汚染領域c
に供給できるようになっている。
【0019】次に図2を用いて注入工程について説明す
る。
【0020】揚水設備1群にポンプ3で負圧を供給し揚
水設備1の先端のポイントより地下水を地上に吸引する
ことで、自然状態の地下水位W1を浄化対象となる汚染
領域cよりも低い位置W2まで低下させる。
【0021】この時、同時にバルブ11を締めポンプ1
4を駆動することで、注入パイプ8により汚染物質分解
微生物及び微生物活性化物質を注入し分解領域bを形成
する。分解領域bは揚水設備1の先端より誘引される地
下水の流れに乗ることで、地下水の吸引がない場合に比
べて広範囲になる。汚染物質分解微生物及び微生物活性
化物質を両方とも注入する場合は、同時に行っても良い
し、またバルブ15で流路を切り替えることにより順次
行っても良い。
【0022】次に図3を用いて浄化工程について説明す
る。
【0023】注入工程の後、必要なら注入した微生物が
増殖し分解活性を発現するまで一定時間おいた後、バル
ブ11を開け、ポンプ7で負圧を供給し、地盤内の空気
を砂柱9を経由し吸気パイプ10で吸引する。これによ
り分解領域bの気体が吸引され、領域外から酸素を含ん
だ地下空気が供給される。また、パイプ6、12および
ポンプ7を循環する空気の酸素濃度が5%程度にまで低
下した場合は三方口(連動)バルブ18、19を解放端
にして、ポンプ7、パイプ6、注気パイプ5群、砂柱4
群を経て地中に大気中の酸素を送り込むことも可能であ
る。また、同時のこの空気の流れを作ることで、分解領
域bの全域に汚染物質を拡散させることにより、効率的
な浄化が可能になる。
【0024】また、適宜ポンプ3を運転することによ
り、地下水水位をW2の位置に維持し、分解領域bを通
気層として維持すると同時に、分解領域bの汚染物質分
解微生物及び/または微生物活性化物質の地下水下流側
への拡散を防止する。
【0025】このように、(1)地下水を吸引しなが
ら、汚染物質分解微生物及び/または汚染物質分解微生
物活性化物質を含む薬液を注入することにより、薬液を
汚染領域全体に行き渡らせ、地下水位を浄化対象とする
汚染地層よりも低い位置まで低下させ、(2)地下水を
吸引し続けることにより地下水位を低下させたまま維持
して、汚染領域を強制的に通気層とする、ことにより、
汚染領域全域で汚染物質分解微生物による汚染の浄化を
行うと同時に二次汚染の防止を図る。
【0026】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
り、地下水位よりも深い位置に存在する汚染土壌におい
ても広範囲の浄化を低コストで、非常に効率よく、安全
に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の構成を示す図
【図2】地下水位を下げつつ、薬液を注入させた状態を
示す図
【図3】地下水位を低い位置に維持しつつ空気を循環さ
せて、微生物分解による浄化を行っている状態を示す図
【符号の簡単な説明】
1 揚水設備 2 パイプ 3 ポンプ 4 砂柱 5 注気パイプ 6 パイプ 7 ポンプ 8 注入パイプ 9 砂柱 10 吸気パイプ 11 バルブ 12 パイプ 13 パイプ 14 ポンプ 15 バルブ 16 分解菌液タンク 17 菌活性タンク 18 三方口(連動)バルブ 19 三方口(連動)バルブ W1 自然状態の地下水位 W2 低下した地下水位 b 分解領域 c 汚染領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 正浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 東家 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡辺 彰 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ラ イト工業株式会社内 (72)発明者 飯尾 正俊 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ラ イト工業株式会社内 (72)発明者 千秋 由里 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ラ イト工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下水位よりも低い位置の揮発性物質で
    汚染された土壌を浄化する方法であって、汚染領域を包
    囲する状態で、汚染地層よりも低い位置まで地下水を吸
    引するための揚水設備を複数設置し、該揚水設備周囲に
    高間隙率の層を設け、この揚水設備群によって、(1)
    地下水を吸引しながら、汚染物質分解微生物及び/また
    は汚染物質分解微生物活性化物質を含む薬液を注入する
    ことにより、薬液を汚染領域全体に行き渡らせ、地下水
    位を浄化対象とする汚染地層よりも低い位置まで低下さ
    せ、(2)地下水を吸引し続けることにより地下水位を
    低下させたまま維持して、汚染領域を強制的に通気層と
    する、ことにより、汚染領域全域で汚染物質分解微生物
    による汚染の浄化を行う、汚染土壌の浄化方法。
  2. 【請求項2】 該揮発性物質が、炭化水素であることを
    特徴とする請求項1記載の汚染土壌の浄化方法。
  3. 【請求項3】 該炭化水素が、有機塩素化合物、また
    は、芳香族化合物であることを特徴とする請求項2記載
    の汚染土壌の浄化方法。
  4. 【請求項4】 該炭化水素が、燃料であることを特徴と
    する請求項2記載の汚染土壌の浄化方法。
  5. 【請求項5】 該有機塩素化合物が、トリクロロエチレ
    ンまたはテトラクロロエチレンのいずれかであることを
    特徴とする請求項3記載の汚染土壌の浄化方法。
  6. 【請求項6】 揚水設備に包囲された中央部に設けた吸
    引パイプにより空気循環を行うことを特徴とする請求項
    1記載の汚染土壌の浄化方法。
  7. 【請求項7】自然状態の地下水位より低い位置に存在す
    る揮発性有機塩素化合物で汚染された土壌を浄化する方
    法であって、 揚水手段を汚染土壌を包囲するように複数設置し、該揚
    水手段の周囲には間隙率の高い領域を設け、汚染土壌の
    上部に開口する気液注入手段および吸気手段を設け、揚
    水手段により汚染土壌の地下水位を汚染領域より低い位
    置まで低下させ、地下水位を低下させた状態に保ち、汚
    染物質分解微生物及び/または汚染物質分解微生物活性
    化物質を含む薬液を、気液注入手段により汚染土壌の領
    域に供給して分解領域を形成し、吸気手段および前記揚
    水手段の周囲に設けた間隙率の高い領域を通じる空気の
    流れにより分解領域の気体を吸引して分解領域に大気を
    導入して該領域の微生物の活性を維持して行うことを特
    徴とする方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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