JPH09276768A - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
- Publication number
- JPH09276768A JPH09276768A JP9683096A JP9683096A JPH09276768A JP H09276768 A JPH09276768 A JP H09276768A JP 9683096 A JP9683096 A JP 9683096A JP 9683096 A JP9683096 A JP 9683096A JP H09276768 A JPH09276768 A JP H09276768A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- shaped paper
- backing roll
- coater
- belt
- Prior art date
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- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエットオンドライタイプで処理されたもの
に比較して、安価で、熱エネルギ消費量が低く、しかも
同等の高い光沢度が得られるウエットオンウエットタイ
プの塗工装置を提供する。 【解決手段】 バッキングロール１０に、下塗り用、上
塗り用２基のショートドウェルコータヘッド２０，３０
を配置した塗工装置において、帯状の紙９０がバッキン
グロール１０を離れ乾燥器に入る迄の時間が許容範囲に
保持されるよう、帯状の紙９０の送り速度に応じて移動
可能帯域５５を帯状の紙９０の移送方向に移動可能な初
期乾燥器５１及び同初期乾燥器５１の下流側に設けた固
定乾燥器５２を設けた。
に比較して、安価で、熱エネルギ消費量が低く、しかも
同等の高い光沢度が得られるウエットオンウエットタイ
プの塗工装置を提供する。 【解決手段】 バッキングロール１０に、下塗り用、上
塗り用２基のショートドウェルコータヘッド２０，３０
を配置した塗工装置において、帯状の紙９０がバッキン
グロール１０を離れ乾燥器に入る迄の時間が許容範囲に
保持されるよう、帯状の紙９０の送り速度に応じて移動
可能帯域５５を帯状の紙９０の移送方向に移動可能な初
期乾燥器５１及び同初期乾燥器５１の下流側に設けた固
定乾燥器５２を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙機械の紙コー
タにおける塗工装置に関するものである。
タにおける塗工装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】製紙機械の紙コータにおける従来の塗工
装置として、図３に示すように、ショートドウェルタイ
ムコータと称するものが使用されている。
装置として、図３に示すように、ショートドウェルタイ
ムコータと称するものが使用されている。
【０００３】この塗工装置では、外周面にゴム等の弾性
体１１を巻付けたバッキングロール１０の外周に帯状の
紙９０を巻掛けて連続的に移送しながら、その帯状の紙
９０の上に、それぞれ下塗り用と上塗り用の両コート液
を順次噴射しコート液層Ｌ１，Ｌ２を形成する下塗り用
と上塗り用の２基のショートドウェルコータヘッド２
０，３０を配置してある。また、その各コータヘッド２
０，３０には、コート液層Ｌ１，Ｌ２に当てそれに所定
の圧力を掛け、掻き取り、層厚を制御するブレード２
１，３１がそれぞれ設けられている。さらにバッキング
ロール１０を離れた帯状の紙９０のコート液層を乾燥す
る固定乾燥器５２が設けられている。なお、この装置
は、下塗りコート液層Ｌ１を乾燥せずに上塗りコート液
層Ｌ２を重ねるため、ウエットオンウエット、ダブルブ
レードタイプと呼称されている。
体１１を巻付けたバッキングロール１０の外周に帯状の
紙９０を巻掛けて連続的に移送しながら、その帯状の紙
９０の上に、それぞれ下塗り用と上塗り用の両コート液
を順次噴射しコート液層Ｌ１，Ｌ２を形成する下塗り用
と上塗り用の２基のショートドウェルコータヘッド２
０，３０を配置してある。また、その各コータヘッド２
０，３０には、コート液層Ｌ１，Ｌ２に当てそれに所定
の圧力を掛け、掻き取り、層厚を制御するブレード２
１，３１がそれぞれ設けられている。さらにバッキング
ロール１０を離れた帯状の紙９０のコート液層を乾燥す
る固定乾燥器５２が設けられている。なお、この装置
は、下塗りコート液層Ｌ１を乾燥せずに上塗りコート液
層Ｌ２を重ねるため、ウエットオンウエット、ダブルブ
レードタイプと呼称されている。
【０００４】また、上記ウエットオンウエットタイプに
対して、下塗り用と上塗り用の２基のバッキングロール
を設け、それぞれコート液層を乾燥するウエットオンド
ライタイプもあるが、装置が複雑化し、かつ乾燥熱エネ
ルギ消費量が嵩むため、ウエットオンウエット、ダブル
ブレードタイプの塗工液が実用化されつつある。
対して、下塗り用と上塗り用の２基のバッキングロール
を設け、それぞれコート液層を乾燥するウエットオンド
ライタイプもあるが、装置が複雑化し、かつ乾燥熱エネ
ルギ消費量が嵩むため、ウエットオンウエット、ダブル
ブレードタイプの塗工液が実用化されつつある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記ウエットオンウエ
ットタイプの塗工装置においては、上塗りコート層Ｌ２
形成後帯状の紙９０が固定乾燥器５２へ送り込まれるま
での時間が大きい（０．３秒を超える）と、上塗りコー
ト層Ｌ２中の液が帯状の紙９０の側に浸透、移動し、図
２に示すように、ウエットオンドライタイプで処理され
たものに比較して、乾燥後の帯状の紙９０の光沢度が低
下するという問題点がある。
ットタイプの塗工装置においては、上塗りコート層Ｌ２
形成後帯状の紙９０が固定乾燥器５２へ送り込まれるま
での時間が大きい（０．３秒を超える）と、上塗りコー
ト層Ｌ２中の液が帯状の紙９０の側に浸透、移動し、図
２に示すように、ウエットオンドライタイプで処理され
たものに比較して、乾燥後の帯状の紙９０の光沢度が低
下するという問題点がある。
【０００６】本発明は、前記の問題点を解決し、ウエッ
トオンドライタイプで処理されたものに比較して、安価
で、熱エネルギ消費量が低く、しかも同等の高い光沢度
が得られるウエットオンウエットタイプの塗工装置を提
供しようとするものである。
トオンドライタイプで処理されたものに比較して、安価
で、熱エネルギ消費量が低く、しかも同等の高い光沢度
が得られるウエットオンウエットタイプの塗工装置を提
供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周に帯状の
紙を巻掛けて連続的に移送するバッキングロールの周面
に前記紙の移送方向に直列に下塗り用コータヘッドと上
塗り用コータヘッドを配置し、前記バッキングロールの
下流側に塗工後の紙を乾燥する固定式乾燥器を備えた塗
工装置において、前記バッキングロール上の上塗りコー
タヘッドと前記固定式乾燥器の間に前記紙の移送方向に
移動可能な乾燥器を設けたことを特徴とする。
紙を巻掛けて連続的に移送するバッキングロールの周面
に前記紙の移送方向に直列に下塗り用コータヘッドと上
塗り用コータヘッドを配置し、前記バッキングロールの
下流側に塗工後の紙を乾燥する固定式乾燥器を備えた塗
工装置において、前記バッキングロール上の上塗りコー
タヘッドと前記固定式乾燥器の間に前記紙の移送方向に
移動可能な乾燥器を設けたことを特徴とする。
【０００８】本発明によれば、帯状の紙の送り速度に応
じて、帯状の紙の移送方向に移動可能な乾燥器を帯状の
紙の移送方向に移動させることにより、帯状の紙が上塗
り用コータヘッドを離れて同乾燥器に入る迄の時間を許
容範囲（通常０．１〜０．３秒程度）に保持することが
できるため、上塗りコート層中の液が帯状の紙の側に浸
透、移動しないうちに昇温乾燥が行なわれ、乾燥後の帯
状の紙の光沢度を所望の値にすることが可能であり、帯
状の紙の印刷適性を向上することが出来る。
じて、帯状の紙の移送方向に移動可能な乾燥器を帯状の
紙の移送方向に移動させることにより、帯状の紙が上塗
り用コータヘッドを離れて同乾燥器に入る迄の時間を許
容範囲（通常０．１〜０．３秒程度）に保持することが
できるため、上塗りコート層中の液が帯状の紙の側に浸
透、移動しないうちに昇温乾燥が行なわれ、乾燥後の帯
状の紙の光沢度を所望の値にすることが可能であり、帯
状の紙の印刷適性を向上することが出来る。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図１に
よって説明する。１０は外周面にゴム等の弾性体１１を
巻付けたバッキングロール、９０はバッキングロール１
０の外周に巻掛けられて連続的に移送される帯状の紙、
２０，３０はバッキングロールの下方にそれぞれ帯状の
紙９０の移送方向に直列に配置された下塗り用、上塗り
用のショートドウェルコータヘッドであって、帯状の紙
９０の上に、順次下塗り用、上塗り用の両コート液を噴
射し、コート液層Ｌ１，Ｌ２を形成するものである。２
１，３１は前記各コータヘッド２０，３０に設けたブレ
ードであって、それぞれ帯状の紙９０上に形成されたコ
ート液層Ｌ１，Ｌ２に当て、それに所定の圧力をかけ、
掻き取り、層厚を制御するものである。
よって説明する。１０は外周面にゴム等の弾性体１１を
巻付けたバッキングロール、９０はバッキングロール１
０の外周に巻掛けられて連続的に移送される帯状の紙、
２０，３０はバッキングロールの下方にそれぞれ帯状の
紙９０の移送方向に直列に配置された下塗り用、上塗り
用のショートドウェルコータヘッドであって、帯状の紙
９０の上に、順次下塗り用、上塗り用の両コート液を噴
射し、コート液層Ｌ１，Ｌ２を形成するものである。２
１，３１は前記各コータヘッド２０，３０に設けたブレ
ードであって、それぞれ帯状の紙９０上に形成されたコ
ート液層Ｌ１，Ｌ２に当て、それに所定の圧力をかけ、
掻き取り、層厚を制御するものである。
【００１０】５１は帯状の紙上のコート液面の初期乾燥
を行う初期乾燥器であって、帯状の紙９０がバッキング
ロール１０を離れ、乾燥器に入る迄の時間が許容範囲
（０．１〜０．３秒）に保持されるよう、帯状の紙９０
の送り速度に応じて、移動可能帯域５５を帯状の紙９０
の移送方向に移動可能に設けられている。なお、移動可
能帯域５５にはレール５６を敷設してあって、車輪Ｗを
付けた初期乾燥器５１が、その上を容易に移動できるよ
うにしてある。また、５２は移動可能帯域５５の下流側
に設けた本乾燥用の固定乾燥器である。
を行う初期乾燥器であって、帯状の紙９０がバッキング
ロール１０を離れ、乾燥器に入る迄の時間が許容範囲
（０．１〜０．３秒）に保持されるよう、帯状の紙９０
の送り速度に応じて、移動可能帯域５５を帯状の紙９０
の移送方向に移動可能に設けられている。なお、移動可
能帯域５５にはレール５６を敷設してあって、車輪Ｗを
付けた初期乾燥器５１が、その上を容易に移動できるよ
うにしてある。また、５２は移動可能帯域５５の下流側
に設けた本乾燥用の固定乾燥器である。
【００１１】以上のように構成された本実施の形態で
は、予め初期乾燥器５１を、移動可能帯域５５のレール
５６上を移動させ、帯状の紙９０の送り速度に応じた位
置に固定しておく。次にバッキングロール１０の外周に
帯状の紙９０を巻掛けて連続的に移送しながら、下塗り
用、上塗り用ショートドウェルコータヘッド２０，３０
を作動させ、下塗り用、上塗り用の両コート液を帯状の
紙９０上に順次噴射し、コート液層Ｌ１，Ｌ２を形成す
る。その間、それぞれブレード２１，３１をコート液層
Ｌ１，Ｌ２に当て、それに所定の圧力を掛け、掻き取
り、層厚を制御する。さらにバッキングロール１０を離
れた帯状の紙９０は、初期乾燥器５１及び固定乾燥器５
２に送り、コート液層Ｌ１，Ｌ２を乾燥する。
は、予め初期乾燥器５１を、移動可能帯域５５のレール
５６上を移動させ、帯状の紙９０の送り速度に応じた位
置に固定しておく。次にバッキングロール１０の外周に
帯状の紙９０を巻掛けて連続的に移送しながら、下塗り
用、上塗り用ショートドウェルコータヘッド２０，３０
を作動させ、下塗り用、上塗り用の両コート液を帯状の
紙９０上に順次噴射し、コート液層Ｌ１，Ｌ２を形成す
る。その間、それぞれブレード２１，３１をコート液層
Ｌ１，Ｌ２に当て、それに所定の圧力を掛け、掻き取
り、層厚を制御する。さらにバッキングロール１０を離
れた帯状の紙９０は、初期乾燥器５１及び固定乾燥器５
２に送り、コート液層Ｌ１，Ｌ２を乾燥する。
【００１２】以上のように、本実施の形態では、帯状の
紙９０の送り速度に応じて、初期乾燥器５１を帯状の紙
９０の移送方向に移動させることによって、帯状の紙９
０が上塗り用ショートドウェルコータヘッド３０を離れ
てから初期乾燥器５１に入る迄の時間を許容範囲（０．
１〜０．３秒）に保持することができるため、上塗りコ
ート層Ｌ２中の液が帯状の紙９０の側に浸透、移動しな
いうちに乾燥することができ、乾燥後の帯状の紙９０の
光沢度を所望の値にすることが可能であり、帯状の紙９
０の印刷適性を向上することができる。
紙９０の送り速度に応じて、初期乾燥器５１を帯状の紙
９０の移送方向に移動させることによって、帯状の紙９
０が上塗り用ショートドウェルコータヘッド３０を離れ
てから初期乾燥器５１に入る迄の時間を許容範囲（０．
１〜０．３秒）に保持することができるため、上塗りコ
ート層Ｌ２中の液が帯状の紙９０の側に浸透、移動しな
いうちに乾燥することができ、乾燥後の帯状の紙９０の
光沢度を所望の値にすることが可能であり、帯状の紙９
０の印刷適性を向上することができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
帯状の紙の送り速度（塗工速度）を変更しても、上塗り
完了後帯状の紙の移送方向に移動可能な乾燥器に入る迄
の時間を許容範囲（通常０．１〜０．３秒）に保持する
ことができ、上塗りコート層中の液が帯状の紙の側に浸
透、移動しないうちに乾燥を行なうことができる。従っ
て、乾燥後の帯状の紙の光沢度を所望の値にすることが
可能であり、帯状の紙の印刷適性を向上させることが出
来る。
帯状の紙の送り速度（塗工速度）を変更しても、上塗り
完了後帯状の紙の移送方向に移動可能な乾燥器に入る迄
の時間を許容範囲（通常０．１〜０．３秒）に保持する
ことができ、上塗りコート層中の液が帯状の紙の側に浸
透、移動しないうちに乾燥を行なうことができる。従っ
て、乾燥後の帯状の紙の光沢度を所望の値にすることが
可能であり、帯状の紙の印刷適性を向上させることが出
来る。
【図１】本発明の実施の一形態の側面図である。
【図２】帯状の紙が塗工後乾燥器に入る迄の時間と仕上
り光沢度との関係を示すグラフである。
り光沢度との関係を示すグラフである。
【図３】本発明・従来の塗工装置の１例の側面図であ
る。
る。
１０ バッキングロール １１ 弾性体 ２０ 下塗り用ショートドウェルコータヘッド ２１ ブレード ３０ 上塗り用ショートドウェルコータヘッド ３１ ブレード ５１ 初期乾燥器 ５２ 固定乾燥器 ５５ 移動可能帯域 ５６ レール ９０ 帯状の紙 Ｌ１ コート液層 Ｌ２ コート液層 Ｗ 車輪
Claims (1)
- 【請求項１】 外周に帯状の紙を巻掛けて連続的に移送
するバッキングロールの周面に、前記紙の移送方向に直
列に下塗り用コータヘッドと上塗り用コータヘッドを配
置し、前記バッキングロールの下流側に塗工後の紙を乾
燥する固定式乾燥器を備えた塗工装置において、前記バ
ッキングロール上の上塗りコータヘッドと前記固定式乾
燥器の間に前記紙の移送方向に移動可能な乾燥層を設け
たことを特徴とする塗工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09683096A JP3462661B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09683096A JP3462661B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 塗工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09276768A true JPH09276768A (ja) | 1997-10-28 |
| JP3462661B2 JP3462661B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=14175470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09683096A Expired - Fee Related JP3462661B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 塗工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3462661B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP09683096A patent/JP3462661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3462661B2 (ja) | 2003-11-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815 Year of fee payment: 5 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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