JPH0927664A - 金属ベースプリント配線基板 - Google Patents

金属ベースプリント配線基板

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Publication number
JPH0927664A
JPH0927664A JP17755795A JP17755795A JPH0927664A JP H0927664 A JPH0927664 A JP H0927664A JP 17755795 A JP17755795 A JP 17755795A JP 17755795 A JP17755795 A JP 17755795A JP H0927664 A JPH0927664 A JP H0927664A
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JP
Japan
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metal
insulating layer
printed wiring
wiring board
etching
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Pending
Application number
JP17755795A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Asada
敏明 浅田
Bunyou Oosawa
文葉 大沢
Masayuki Isawa
正幸 石和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁信頼性とくに高温高湿雰囲気下での絶縁
耐久性が向上し、かつ、金属箔の密着力が十分に大きい
金属ベースプリント配線基板を提供する。 【構成】 金属板13の少なくとも一方の面に、絶縁層
14を介して金属箔12を貼り合わせてなり、該金属箔
12はエッチング加工によってパターン化されている金
属ベースプリント配線基板11において、エッチング加
工によって形成された金属箔12の端部12aの絶縁層
14に貼り合わされる側の角度を90゜を越えて140
゜未満にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器分野で使用さ
れる金属ベースプリント配線基板に関し、特に使用環境
の悪い場合にも高電圧耐久性に優れた金属ベースプリン
ト配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属ベースプリント配線基板は、
アルミニウム,銅,鉄などの金属板をベースとし、その
片面または両面に、熱伝導性を改善した絶縁層を介して
銅箔などの金属箔を貼り合わせて回路導体を形成したも
ので、ベースである金属板の熱伝導性を利用して放熱性
を高め、パワートランジスタ等の発熱の大きい部品を実
装できるようにしたものである。このような金属ベース
プリント配線基板はハイパワーの電源機器に使用される
ケースが多く、必然的に高電圧通電時の耐久性に対する
要求も高くなっている。
【0003】このような金属ベースプリント配線基板
は、従来100V程度の比較的低電圧用途に用いられて
いたが、最近では800V以上の高電圧が常時印加され
る用途に使用される場合がある。金属ベースプリント配
線基板は高放熱性が要求されるため、約200μm以下
の薄い絶縁層が設けられるケースが多く、その厚さで常
時800Vの電圧に耐える必要がある。また、電子機器
分野では高温高湿の環境試験なども要求されている。一
般に、樹脂絶縁層材料では、膜厚にもよるが、数百Vか
らコロナが発生し、これ以上の電圧を印加し続けると絶
縁特性が劣化し、短時間で破壊に至ることが知られてい
る。そこで、薄膜でありながら数百V以上の高電圧に耐
えられる、また、高温高湿の環境下においても数百V以
上の高電圧に耐えられる耐電圧特性の優れた金属ベース
プリント配線基板が熱望されていた。
【0004】なお、従来の銅箔を金属箔として使用した
プリント配線基板において回路を形成する場合、銅箔上
にフォトレジストの層を形成し、露光・現像により任意
のパターンを作成した後、エッチング液で不要な銅箔を
溶解させる方法が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4は、金属ベースプ
リント配線基板1(銅箔2/絶縁層4/アルミ板3)の
銅箔2とアルミ板3の間に電圧を印加した場合の電位分
布を示す図である。図4からわかるように、エッチング
加工によりパターン化した回路を構成する銅箔2の端部
に近い絶縁層部分4aに電界が集中している。従って、
特に環境的に厳しい条件(例えば高温高湿)で課電した
場合などは、この絶縁層部分4aで放電をおこしやすい
状態になっており、絶縁信頼性(耐電圧特性)の点で問
題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点に鑑み、基本的に耐電圧特性を左右する要因を追求
し、電界集中を緩和させる方法を種々検討した結果、本
発明に至ったものである。即ち、本発明は、金属板の少
なくとも一方の面に、絶縁層を介して金属箔を貼り合わ
せてなり、該金属箔はエッチング加工によってパターン
化されている金属ベースプリント配線基板において、エ
ッチング加工によって形成された金属箔の端部の絶縁層
に貼り合わされた側の角度が90゜を越えて140゜未
満であることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明は、新しい実験的知見に基づくものであ
る。即ち、図1に示すように、、金属ベースプリント配
線基板11(金属箔12/絶縁層14/金属板13)に
おいて、エッチング加工によって形成された金属箔12
の端部12aの絶縁層14に貼り合わされる側の角度α
が90゜を越えて140゜未満にすると、金属箔12の
端部12aに接している絶縁層部分14aにおける電界
集中が緩和され、この部分での放電がおこりにくくな
り、絶縁信頼性(耐電圧特性)が格段に向上する。ここ
で、上記角度αを90゜を越えて140゜未満にした理
由は次の通りである。即ち、上記角度が90゜以下であ
る場合は、金属箔端部12aに接している絶縁層部分1
4aに電界が集中しやすくなり、特に高温高湿条件下で
はこの部分での放電が起こり易くなり絶縁信頼性(耐電
圧特性)の点で問題がある。また、上記角度が140゜
以上である場合は、金属箔12と絶縁層14の密着力が
低下してしまうという不具合が生じるからである。な
お、回路密度を上げるために、金属箔12をファインピ
ッチにエッチングした場合(線幅100μm以下)に
は、上記角度が90°を越えて110°未満であること
が望ましい。
【0008】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。本実施例の金属ベースプリント配線基板は、ベア
ボードとして、厚さ1mmのアルミ板上に、厚さ80μ
mの絶縁層と厚さ35μmの銅箔を順次積層したもの
(以降、ベアボードAと称する)を用いた。絶縁層とし
ては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエ
ポキシ(株)製E828)に硬化剤としてジシアンジア
ミド(油化シェルエポキシ(株)DICY−7)を5p
hr(per hundred resin: 樹脂100gに対してDICY
−7を5g)配合し、熱伝導性を向上させるために結晶性
シリカ((株)龍森製VX−SR)を固形分の70wt
%となるように配合し、三本ロールにて混合したものを
用いた。銅箔に上記絶縁層をコンマコーター等で塗工
し、連続炉にて仮硬化を行い、接着剤付き金属箔(プリ
プレグと称す)を作製した。この接着剤付き銅箔プリプ
レグを任意の大きさに切り抜いて、接着剤塗工面とアル
ミ板を合わせて、真空プレスにて165℃、60分、4
0kg/cm2 で一体化し、ベアボードAを得た。
【0009】実施例1 図2に示すように、上記ベアボードAを用い、銅箔22
上でフォトレジストを現像・エッチングして直径20m
mφのレジスト層25を形成する。次いで、アルミ板2
3側をフィルム等で保護した後に、塩化第二鉄溶液等を
用いて銅箔22をエッチングする。(この際、エッチン
グによりパターン化された銅箔22の端部22aの絶縁
層24に接する部分の角度αはほぼ90゜になるように
エッチング加工されている。) その後、エッチング加工された配線板のアルミ板23側
を加熱しながら、エッチング液に再び浸漬する(あとエ
ッチング)。この時、上記角度αが90゜を越え、か
つ、140゜未満の形状となるように、エッチング条件
(エッチング液濃度、エッチング温度、ベアボードAの
加熱条件など)をコントロールする。
【0010】実施例2 回路を形成する金属箔として、エッチング液に溶解しや
すい金属(イオン化傾向の大きい亜鉛)と比較的溶解し
にくい金属(銅)のクラッド材を用いる。図3に示すよ
うに、30μm厚の銅層31と、5μm厚の亜鉛層32
からなる金属クラッド材を金属箔33として用いて、溶
け安い亜鉛層32側を絶縁層24と接着させてベアボー
ドとする。この金属箔33上に、フォトレジストを現像
・エッチングして直径20mmφのレジスト層を形成す
る。次いで、アルミ板23側をフィルム等で保護した後
に、塩化第二鉄溶液等を用いて金属箔33をエッチング
する。この時、亜鉛層32が銅層31よりもエッチング
され易いので、エッチング加工によってパターン化され
た亜鉛層32の端部32aの絶縁層24に接する部分の
角度αが90゜を越え、かつ、140゜未満の形状とな
るようにエッチングを行うことができる。
【0011】実施例3 前記ベアボードAを用いて、銅箔上にフォトレジストを
現像・エッチングして直径20mmφのレジスト層を形
成し、アルミ板をフィルム等で保護した後に銅箔を塩化
第二鉄溶液等を用いて通常のエッチングを行う。(この
際、銅箔は絶縁層に対してほぼ90゜にエッチング加工
されている。) その後、銅箔側を+とし、アルミ板側をアースとして電
位(2〜100V程度が望ましい)を加えた状態でエッ
チングを行う(あとエッチング)。この際、銅箔端部近
傍の絶縁層に電界集中が生じているので、銅箔端部の溶
解速度が速くなり、エッチング加工によってパターン化
された銅箔端部の絶縁層と接した部分のなす角度αが9
0゜を越え、かつ、140゜未満の形状とするようにエ
ッチングされる。
【0012】比較例1 実施例1において、「あとエッチング」を行わないもの
を作製する。(但し、角度αは90゜を越えない形状に
なっている。)
【0013】比較例2 ベアボードAを用いて、直径20mmφにフォトレジス
トを現像・エッチングして、銅箔を塩化第二鉄溶液にて
エッチングさせる。この時、絶縁層に接している銅箔部
分の直径が約21mmφとなるようにエッチングする。
従って、銅箔端部が絶縁層側においてなす角度αは90
゜を越えない形状になっている。
【0014】比較例3 ベアボードAを用いて、銅箔上にフォトレジストを現像
・エッチングして直径20mmφのレジスト層を形成
し、アルミ板をフィルム等で保護した後に前記銅箔を塩
化第二鉄溶液等を用いて通常のエッチングを行う。(こ
の際、銅箔は絶縁層に対してほぼ90゜にエッチング加
工されている。) その後、エッチング加工された配線板のアルミ板側を加
熱しながら、エッチング液に再び浸漬する(あとエッチ
ング)。この時、銅箔端部が絶縁層側においてなす角度
αが140゜を越える形状とするように、エッチング条
件(エッチング液濃度、エッチング温度、ベアボードA
の加熱条件など)をコントロールする。
【0015】以上、実施例1、2、3及び比較例1、
2、3で得られた金属ベースプリント配線基板を、85
℃、85%の相対湿度の雰囲気において、パターンを形
成した銅箔側を+,アルミ板側を−として、1000V
の電圧を印加して絶縁破壊に至るまでの時間を測定し
た。更に、銅箔を1mm幅にエッチングを加工を行い、
引き剥がした銅箔が絶縁層と常に90°の角度をなすよ
うにして、長手方向に50mm/分の速度で引っ張り、
ピール測定法により密着力を測定した。以上の測定結果
を表1に示す。
【0016】
【0017】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜3の金属ベースプリント配線基板は、高温高湿雰囲
気下(85℃85%1000V)での絶縁信頼性におい
て、いずれも2000時間以上の耐久性を有する。これ
に対して、絶縁層側の金属箔端部のなす角度が90゜を
越えない場合は、比較例1、2に示されるように、20
00時間の絶縁耐久性を持たず、絶縁信頼性の点で劣る
ものであった。また、この角度が140°以上になる
と、比較例3に示すように、金属箔と絶縁層の密着力が
実施例に比べて低下する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属板の少なくとも一方の面に、絶縁層を介して金属箔を
貼り合わせてなり、該金属箔はエッチング加工によって
パターン化されている金属ベースプリント配線基板にお
いて、エッチング加工によって形成された金属箔の端部
の絶縁層に貼り合わされた側の角度が90゜を越えて1
40゜未満であるため、絶縁信頼性とくに高温高湿雰囲
気下での絶縁耐久性が向上し、かつ、金属箔の密着力が
十分に大きい金属ベースプリント配線基板を得ることが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属ベースプリント配線基板の
断面説明図である。
【図2】本発明にかかる金属ベースプリント配線基板の
一実施例の作製工程の説明図である。
【図3】他の実施例の断面図である。
【図4】金属ベースプリント配線基板(銅箔/絶縁層/
アルミ板)の銅箔とアルミ板の間に電圧を印加した場合
の電位分布を示す図である。
【符号の説明】
11 金属ベースプリント配線基板 12、33 金属箔 12a、22a、32a端部 13 金属板 14、24 絶縁層 14a 絶縁層部分 22 銅箔 23 アルミ板 25 レジスト層 31 銅層 32 亜鉛層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の少なくとも一方の面に、絶縁層
    を介して金属箔を貼り合わせてなり、該金属箔はエッチ
    ング加工によってパターン化されている金属ベースプリ
    ント配線基板において、エッチング加工によって形成さ
    れた金属箔の端部の絶縁層に貼り合わされた側の角度が
    90゜を越えて140゜未満であることを特徴とする金
    属ベースプリント配線基板。
JP17755795A 1995-07-13 1995-07-13 金属ベースプリント配線基板 Pending JPH0927664A (ja)

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JP17755795A JPH0927664A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 金属ベースプリント配線基板

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JP17755795A JPH0927664A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 金属ベースプリント配線基板

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JPH0927664A true JPH0927664A (ja) 1997-01-28

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JP (1) JPH0927664A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116029A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Mitsubishi Electric Corp 配線基板、表示装置及び配線基板の製造方法
JP2019169540A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 三菱マテリアル株式会社 絶縁回路基板、および、絶縁回路基板の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116029A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Mitsubishi Electric Corp 配線基板、表示装置及び配線基板の製造方法
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